JP2790672B2 - Vep検査装置およびそれを用いたvep検査方法 - Google Patents

Vep検査装置およびそれを用いたvep検査方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、視機能検査の一種としてのVEP検査を行う
ためのVEP検査装置並びにそれを用いたVEP検査方法に係
り、特にVEP検査装置の検査効率の向上並びに検査精度
の向上を図るための技術、並びにVEP検査結果の信頼性
を客観的に把握し得るようにするための技術に関するも
のである。
(背景技術) VEP(視覚誘発電位;Visual Evoked Potential)検査
は、網膜に与えられた刺激が脳の視覚領で認識されたと
きに、該視覚領から出る脳波を検出して、網膜から視覚
領に至るまでの視信号経路の障害の有無等をその脳波の
検出波形から検査するためのものであり、視機能の評価
が困難である幼児や、その他前眼部・中間透光体の混濁
で眼底透視不能な患者、視神経疾患・心因性視力障害者
などの視機能の評価の際に一般に採用されている。
ところで、かかるVEP検査は、被検者の被検眼に対す
る刺激の与え方により、パターンVEP検査とフラッシュV
EP検査とに大別される。前者は、CRT等の画面上に表示
したパターンを変化させることにより、一般的には、CR
T等の画面上に表示した白黒の市松模様や格子模様を所
定の周波数で白黒反転させることにより、被検眼に刺激
を与えるものであり、後者に比して網膜の中心機能をよ
り反映していると言われており、一方、後者は、光を点
滅させて被検眼に刺激を与えるものであって、前者に比
して、網膜のより広い範囲に対応していると言われてい
る。そして、一般には、白内障等によって水晶体が濁っ
ているような場合にも採用できることから、フラッシュ
VEP検査の方がパターンVEP検査よりもより一般的に採用
されている。
而して、このようなVEP検査にあっては、それがパタ
ーンVEP検査およびフラッシュVEP検査の何れであるにせ
よ、検査精度の向上を図る上で、その検査目的に応じた
位置(注視位置)に被検眼の視線を固定しておくことが
要求される。そこで、パターンVEP検査においては、そ
の注視位置にシール等の固視マークを貼り、またフラッ
シュVEP検査においては、その注視位置に赤色発光ダイ
オード等の固視灯を配置して、被検者にそれら固視マー
クや固視灯を注視させ、もって被検者の視線を所望の注
視位置に固定させるようにすることが行なわれている。
ところが、それらパターンVEP検査やフラッシュVEP検
査等のVEP検査にあっては、それらの検査結果として得
られる視覚領からの脳波の検出電位が極めて微弱で、パ
ターンVEP検査の場合には、CRT等の画面に表示したパタ
ーン刺激を、またフラッシュVEP検査の場合には、光の
点滅によるフラッシュ刺激を、それぞれ内十回も繰り返
し与えて、各刺激について得られる検出信号を加算する
ことが必要とされ、その検査に少なくとも1分程度以上
もの長い時間を要するため、その間、被検者の視線、特
に子供や老人の視線を、固視マークや固視灯に固定して
おくことが、極めて困難であり、そのために、検査結果
の信頼性が低く、甚だしい場合には、VEP検査を何度も
繰り返して行わなければならないといった問題があっ
た。
(解決課題) ここにおいて、本発明は、このような事情を背景とし
て為されたものであり、その課題とするところは、被検
者の視線を固定すべき注視位置に単に固視マークや固視
灯等の固視位置表示手段を配しただけの場合に比べて、
被検者の視線を注視位置により良好に固定し、もってVE
P検査の信頼性並びに検査効率の向上を図り得るように
したVEP検査装置を提供することにあり、また本発明の
別の課題とするところは、そのようなVEP検査装置を用
いたVEP検査に際して、固視位置表示手段に対する被検
者の注視率を求めて、VEP検査結果の信頼性を数値とし
て客観的に把握できるようにすることにある。
(解決手段) そして、かかる課題解決のために、本発明装置にあっ
ては、注視すべき位置に配されて、該注視位置に被検者
の視線を固定するために用いられる固視位置表示手段を
備えたVEP検査装置において、該固視位置表示手段を光
表示手段にて構成する一方、該光表示手段の表示形態を
規則的に若しくは不規則的に変化せしめる光表示形態変
化手段を設けることとしたのである。
また、本発明手法にあっては、そのようなVEP検査装
置を用いたVEP検査に際して、固視位置表示手段を規則
的若しくは不規則的に光学的に変化させて、被検者が自
覚したその変化回数と、その固視位置表示手段の実際の
変化回数との比を求め、その比からVEP検査結果の信頼
性を判定することとしたのである。
なお、本発明装置において、光表示形態変化手段によ
る光表示手段の表示形態の変化の態様としては、様々な
態様が採用し得るが、一般には、光表示手段の点滅、変
色および形状変化、並びにそれらの組み合わせが好適に
採用されることとなる。
また、本発明装置においては、光表示手段の変化を被
検者が認識する毎に、そのことを逐次入力させるための
入力手段と、該入力手段にて入力された光表示手段の変
化回数を計数する計数手段とを設けることが、検査効率
および検査精度の一層の向上を図る上で、また検査結果
の信頼性をある程度客観的に把握できるようにする上
で、好ましい。
更に、本発明装置においては、光表示形態変化手段に
よる光表示手段の実際の変化回数と、該光表示手段の変
化の被検者の認識回数との比を求める注視度算出手段を
設けることが、検査結果の信頼性を客観的な数値として
把握する上で望ましい。
(作用) 本発明に従うVEP検査装置においては、表示形態が規
則的若しくは不規則的に変化する光表示手段を固視位置
表示手段として被検者が見つめることとなるため、従来
装置の固視マークや固視灯の如き、何等の変化もしない
固視位置表示手段を見つめる場合に比べて、固視位置表
示手段に対する被検者の注意力が増大して、被検者の視
線が固視位置表示手段により良好に固定され易くなり、
従ってその分、VEP検査の検査精度並びに検査効率が向
上され得ることとなる。
そして、本発明装置を用いたVEP検査に際して、固視
表示装置に対する被検者の注視度(固視率)を本発明手
法に従って求めて、その注視度からVEP検査結果の信頼
性を判定するようにすれば、VEP検査結果の信頼性を数
値的に客観的に判断することができ、結果として、VEP
検査の検査効率をより一層向上することが可能となる。
なお、本発明に従うVEP検査装置において、前述の如
き入力手段を設けて、光表示手段の変化を認識する毎に
被検者のそのことを入力させるようにすれば、固視位置
表示手段としての光表示手段を単に見つめるだけの場合
に比べて、光表示手段を見つめることについて被検者に
より大きな目的意識が生じることとなるため、被検者の
視線が固視位置表示手段としての光表示手段に一層良好
に固定されることとなって、VEP検査の検査精度並びに
検査効率が更に向上されることとなり、また前述の如き
計数手段を設けて、入力手段で入力された光表示手段の
変化の被検者の認識回数を計数するようにすれば、固視
位置表示手段(光表示手段)に対する被検者の注視度を
その計数値からある程度客観的に把握することが可能と
なって、検査結果の信頼性をある程度客観的に判断する
ことが可能となる。
また、本発明装置において、前述の如き注視度算出手
段を設ければ、その算出結果から、固視位置表示手段と
しての光表示手段に対する被検者の注視度を数値的によ
り正確に知ることができ、結果として、VEP検査の検査
結果の信頼性を客観的に極めて正確に把握することが可
能となる。
(実施例) 以下、本発明をより一層具体的に明らかにするため
に、その実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
先ず、第1図には、本発明に従うパターンVEP検査装
置の一例がブロック図にて概略的に示されている。そこ
において、10は、CRT等の画像表示装置からなるVEP刺激
表示装置であり、その画面上には、パターン刺激発生回
路12により、予め定められた所定の刺激パターンが表示
されるようになっていると共に、その刺激パターンがVE
P検査に適した所定の周波数(通常は、数Hz程度の周波
数)で周期的に切り換えられるようになっている。な
お、ここでは、第2図に示されている如き、発光部
(白)と非発光部(黒)からなる白黒の市松模様が刺激
パターンとして採用されており、図示しない刺激パター
ン切換周期設定器で設定された周期でかかる市松模様が
白黒反転させられて、被検者の被検眼にパターン刺激が
繰り返し加えられるようになっている。
また、VEP刺激表示装置10の画面上には、固視マーク
発生回路14により、第2図に示されているように、刺激
パターンと容易に判別し得る状態で、表示形態が所定の
周期若しくは平均周期で規則的若しくは不規則的に変化
せしめられる固視マーク16が表示されるようになってい
る。この固視マーク16は、VEP検査に際して、被検者が
注視すべき注視位置を明示するためのものであって、固
視マーク表示位置設定器18によってVEP刺激表示装置10
の画面上の任意の位置に表示され得るようになってお
り、ここでは、5〜10mm程度の直径の円形領域がかかる
固視マーク16の表示領域とされて、図示しない固視マー
ク切換周期設定器で設定された平均周波数、通常は1分
間に10〜20回程度の平均周波数で、その円形領域の全域
が規則的若しくは不規則的にON/OFF点滅(白黒反転)せ
しめられることにより(第3図参照)、固視マーク16の
表示形態が変化せしめられるようになっている。なお、
このことから明らかなように、ここでは、固視マーク16
が固視位置表示手段としての光表示手段を成していると
共に、該固視マーク16をVEP刺激表示装置10の画面上に
おいて点滅させる固視マーク発生回路14が、光表示形態
変化手段を成している。
一方、第1図において、20は、被検者に装着されて、
被検者の脳の視覚領から発生される脳波を検出するため
の電極であり、増幅器22を介して平均加算回路24に接続
されている。この平均加算回路24は、電極20によって取
り出されたVEP検出信号としての脳波の電位信号を、パ
ターン刺激発生回路12による刺激パターンの切換えに同
期して従来と同様にして平均加算するためのものであ
り、この平均加算回路24の最終的な加算結果がVEP検出
信号としてVEP波形記録装置26に供給されるようになっ
ている。そして、VEP波形記録装置26においては、その
平均加算回路24からのVEP検出信号が所定の形態で波形
表示されるようになっている。なお、このVEP波形記録
装置26には、モニター装置やX−Yレコーダ等のプリン
タ装置などが用いられることとなる。
ところで、前記固視マーク発生回路14には、前記固視
マーク16の表示形態が一巡する毎に、より具体的には、
固視マーク16が特定の表示形態(例えば、点灯表示形
態;白色表示形態)になる毎に、固視マーク変化信号を
出力するようになっており、この固視マーク変化信号を
固視マーク変化回数計数回路28に継続的に供給するよう
になっている。そして、固視マーク変化回数計数回路28
には、検査開始から検査終了までの検査期間中に供給さ
れる固視マーク変化信号を計数して、その計数結果を固
視率演算回路30に供給するようになっている。なお、こ
こで、検査の開始指令は、被検者が後述の固視マーク変
化認識応答装置34を最初に操作した時に発するようにし
てもよく、或いは専用の検査開始指令スイッチの操作に
よって発するようにしてもよい。また、検査の終了指令
は、固視マーク16の変化回数やパターン刺激の切換回数
が予め設定した回数に達したときに発するようにしても
よく、或いは専用の検査終了指令スイッチを操作して発
するようにしてもよい。
また、上記固視マーク変化回数計数回路28からの計数
値が入力される固視率演算回路30には、検査期間中にお
いて、被検者が認識した固視マーク16の表示形態のサイ
クル回数を計数するための固視マーク変化認識回数計数
回路32が接続されており、検査終了後において、この固
視マーク変化認識回数計数回路32から、検査期間中にお
いて被検者が認識した固視マーク16の表示形態のサイク
ル回数が入力されるようになっている。
すなわち、固視マーク変化認識回数計数回路32には、
被検者によって操作される、第4図に示されている如き
押し釦等からなる固視マーク変化認識応答装置34が接続
されており、固視マーク16の表示形態が一巡したこと、
より具体的には予め定められた特定の表示形態、例えば
点灯状態形態が新たに現れたことが被検者に認識され
て、その固視マーク変化認識応答装置34が被検者によっ
て操作される毎に、その固視マーク変化認識応答装置34
から固視マーク変化認識信号が入力されるようになって
いる。そして、固視マーク変化認識回数計数回路32は、
VEP検査期間中、その固視マーク変化認識応答装置34か
ら供給される固視マーク変化認識信号を計数し、検査終
了後、その計数値、即ち検査期間中において被検者が認
識した固視マーク16の表示形態サイクル回数を、固視率
演算回路30に供給するようになっている。
そして、固視率演算回路30は、VEP検査の終了後、固
視マーク変化回数計数回路28からの計数値:Tと固視マー
ク変化認識回数計数回路32からの計数値:Pとの百分率:
(P/T)×100を求め、これをVEP波形記録装置26と共通
の、若しくはVEP波形記録装置26とは別の、所定の固視
率表示装置36に表示せしめるようになっている。
以上の説明から明らかなように、ここでは、固視マー
ク変化認識応答装置34が、光表示手段の変化を被検者が
認識したことを入力させるための入力手段を構成してい
ると共に、この固視マーク変化認識応答装置34からの固
視マーク変化認識信号を計数する固視マーク変化認識回
数計数回路32が、入力手段にて入力される光表示手段の
変化回数を計数する計数手段を構成しているのであり、
また固視率演算回路30が、固視位置表示手段としての光
表示手段に対する被検者の検査期間中の注視度(固視
率)を算出する注視度算出手段を構成しているのであ
る。
なお、かかる本実施例装置における各回路および装置
の演算乃至制御機能部は、通常、マイクロコンピュータ
で構成されることとなる。
次に、このような構成の装置を用いてパターンVEP検
査を行う場合の作動を説明する。
すなわち、本実施例装置を用いてパターンVEP検査を
行う場合には、先ず、第4図に示されているように、電
極(関電極,不関電極,接地電極)20を被検者のそれぞ
れの装着部位に装着すると共に、各対応する設定器によ
り、パターン刺激の切換周期設定、固視マーク16の表示
位置設定、切換周期設定等の、必要な検査条件の設定を
行う。そして、その後、VEP刺激表示装置10に正対せし
めた被検者に固視マーク16を注視させた状態で、検査開
始指令を発し、刺激パターンおよび固視マーク16をそれ
ぞれの設定周期で変化させて、固視マーク16が予め定め
た特定の表示形態になる毎に被検者に固視マーク変化認
識応答装置34を操作させ、被検者が認識した固視マーク
16の表示形態のサイクル回数を固視マーク変化認識回数
計数回路32にて計数させつつ、検査終了指令が発せられ
るまで、VEP検査を継続して行う。
なお、固視マーク変化認識信号の計数機能を検査期間
中だけに限定するような機能を固視マーク変化認識回数
計数回路32に付与したような場合には、被検者による固
視マーク変化認識応答装置34の操作を検査期間の前後に
跨がって行わせるようにしてもよい。
また、かかるVEP検査は、通常、固視マーク16を画面
中央部に表示した状態で行なわれることとなるが、検査
目的によっては、中央よりも所定寸法上方の位置や下方
の位置等に固視マークを表示させて行うようにしてもよ
い。要するに、固視マーク16は、検査目的に応じた位置
に表示させるようにすればよいのである。
検査終了指令によって検査が終了すると、電極20で検
出され、平均加算回路24で平均加算されて求められた従
来と同様のVEP検出信号が、VEP波形記録装置26に供給さ
れ、VEP検出信号の電位波形がVEP波形記録装置26で波形
記録される。
また、これとは別に、固視マーク変化回数計数回路28
で計数されたVEP検査期間中の固視マーク16の表示形態
のサイクル回数値:Tが固視率演算回路30に供給される一
方、VEP検査中において被検者にて認識された固視マー
ク16の表示形態サイクル回数である固視マーク変化認識
回数計数回路32の計数値:Pが、固視率演算回路30に供給
され、それらの比、すなわちVEP検査期間中における固
視マーク16に対する被検者の固視率(注視度)が、百分
率:(P/T)×100〔%〕として求められる。そして、そ
の演算結果が固視率表示装置36に供給され、そこで数値
表示される。
従って、かかる本実施例装置によれば、固視率表示装
置36に表示される数値から、VEP検査期間中において被
検者が固視マーク16を注視していた度合(注視度;固視
率)を知ることができ、ひいては、VEP波形記録装置26
で表示されたVEP検出波形の信頼性を客観的に極めて正
確に判定することが可能となる。つまり、固視率表示装
置36に表示された固視率(注視度)の数値からVEP検査
結果の信頼性を判定するようにすれば、VEP検査結果の
信頼性を客観的に極めて正確に判断できるのであり、そ
の結果として、VEP検査の検査効率の大幅な向上が期待
できるのである。
なお、ここで、VEP検査結果が信頼に足るものか否か
の判定の基準となる標準固視率を予め設定しておき、固
視率演算回路30で求められた実測固視率をその標準固視
率と比較して、実測固視率が標準固視率を上回ったとき
に、そのことを所定の表示形態で固視率表示装置36等に
同時に表示させるようにして、VEP検査結果が信頼に足
るものか否かをその表示から直ちに認識できるようにし
てもよい。このようにすれば、VEP検査結果が信頼に足
るものか否かの判定が直ちにできるため、VEP検査作業
が更に容易となり、VEP検査の検査効率が更に向上する
こととなる。
ところで、本実施例装置においては、前述のように、
VEP検査期間中において、被検者が注視する固視マーク1
6が所定の周期で点滅させられて、表示形態が全く変化
しない固視マークを注視する場合に比べて、固視マーク
16に対する被検者の注意力がより良好に惹起されるよう
になっているため、被検者の視線が固視マーク16により
良好に固定され易くなって、被検者の視線が注視すべき
注視位置により維持され易くなる。従って、被検者の視
線が注視位置に維持され易くなる分だけ、VEP検査の検
査精度および検査効率が従来装置よりも向上されること
となる。
また、本実施例装置においては、前述のように、固視
マーク変化認識応答装置34が設けられて、VEP検査期間
中、予め定められた特定表示形態の固視マーク16を認識
したときに、その固視マーク変化認識応答装置34を被検
者に操作させるようになっているため、固視マーク16を
単に注視する場合に比べて、固視マーク16を見つめるこ
とについて被検者により大きな目的意識が惹起されるこ
ととなり、被検者の視線が固視マーク16に更に良好に固
定されるようになる。つまり、応答装置34の操作によ
り、VEP検査の検査精度並びに検査効率が更に向上され
るようになっているのである。
以上、本発明の実施例を詳細に説明したが、本発明
が、かかる例示以外の態様で実施できることも勿論であ
る。
例えば、前記実施例では、固視位置表示手段である光
表示手段としての固視マーク16の表示形態が、一定領域
の点滅によって変化させられるようになっていたが、固
視マーク16の表示形態を例示以外の態様で変化させるよ
うにすることもできる。第5図乃至第7図には、そのよ
うな固視マーク16の他の好ましい表示形態の一例がそれ
ぞれ示されている。
すなわち、第5図は、一定領域を白→赤→黒→白→・
・・と、複数色間で規則的若しくは不規則的に変色させ
て、固視マーク16の表示形態を変化させる態様を示して
おり、また第6図は、一定領域内において、異なる態様
(ここでは、星印と黒点)を繰り返し表示させて、固視
マーク16の表示形態を変化させる態様を示しており、更
に第7図は、固視マーク16の表示領域自体の形状を互い
に異なる形状(ここでは、丸と四角)に変化させて、固
視マーク16の表示形態を変化させる態様を示している。
勿論、それらの態様を適宜組み合わせた固視マーク16の
表示形態の変化態様を採用することも可能である。
なお、固視マーク16の変化の認識回数を計数して、検
査期間中の固視マーク16の固視率(注視度)を算出する
場合には、固視マーク16の表示形態の変化態様として何
れの態様を採用するにせよ、予め定めた特定の表示形態
を被検者に数えさせるようにすればよい。
また、固視マーク16は、刺激パターンと混同すること
なく、固視マーク16の表示形態の変化を良好に判別でき
る大きさであることが要求されるが、固視マーク16があ
まり大きいと刺激パターンの変化を良好に認識し得なく
なるため、固視マーク16は、通常、30mm四方程度以下の
大きさ、好ましくは、前記実施例のように、5〜10mm四
方程度の大きさに設定されることとなる。
また、前記実施例では、注視度算出手段としての固視
率演算回路30が設けられて、検査期間中における固視マ
ーク16の固視率(注視度)が算出・表示されるようにな
っていたが、計数手段としての固視マーク変化認識回数
計数回路32の計数値をそのまま表示して、その計数値か
らVEP検査結果の信頼性を判定するようにすることも可
能であり、また固視マーク変化認識応答装置34および固
視マーク変化認識回数計数回路32の代わりに、固視率演
算回路30に固視マーク変化認識回数値を入力可能な入力
装置を接続し、カウンター等の専用の計数器具を用い
て、若しくは用いないで、被検者に計数してもらったVE
P検査期間中の固視マーク16の変化認識回数値を、VEP検
査終了後において、その入力装置から固視率演算回路30
に入力させて、その入力値に基づいて、VEP検査期間中
の固視率を演算・表示させるようにすることも可能であ
る。なお、固視マーク変化認識応答装置34,固視マーク
変化認識回数計数回路32および固視率演算回路30を共に
省略しても、本発明の効果は達成できる。
更に、以上の説明では、本発明をパターンVEP検査に
適用した例だけについて述べたが、フラッシュVEP検査
についても本発明を適用することが可能である。すなわ
ち、前記実施例装置において、パターン刺激発生回路12
の代わりにフラッシュ刺激発生回路を設けて、VEP刺激
表示装置10の所定の画面領域上においてフラッシュ刺激
を所定の周期で発生させるようにすれば、前記実施例と
同様の効果を確保しつつ、フラッシュVEP検査を行い得
るのである。
なお、パターン刺激発生回路12とフラッシュVEP刺激
発生回路の両方を設けて、それらを選択して作動させ得
るようにして、共通の装置でパターンVEP検査とフラッ
シュVEP検査の両方を行い得るようにすることも可能で
ある。
また、U字状のキセノンランプの中央部に赤色発光ダ
イオード等の固視灯を配置してなる従来と同様の構造の
フラッシュVEP検査装置について、本発明を適用するこ
ともできる。この場合には、固視位置表示手段である光
表示手段としての固視灯を点滅させて、光表示手段の表
示形態を変化させるようにすることが望ましい。
その他、具体例を一々列挙することは割愛するが、本
発明が、その趣旨を逸脱しない範囲内において、当業者
の有する知識に基づいて、種々なる変更,修正,改良等
を施した態様で実施できることは、言うまでもないとこ
ろである。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明に従うVEP検
査装置によれば、被検者の視線が固視位置表示手段に従
来装置よりもより良好に固定され易くなるため、VEP検
査の検査効率並びに検査精度が従来装置よりもその分向
上されることとなるのであり、また本発明に従ってVEP
検査結果の信頼性を判定するようにすれば、VEP検査結
果の信頼性を極めて客観的に判定することが可能となっ
て、結果として、VEP検査の検査効率の大幅な向上を図
ることが可能となるのである。
そして、本発明装置において、光表示手段の変化を認
識する毎に被検者にそのことを入力させる入力手段を設
けると共に、その入力手段で入力された光表示手段の変
化の被検者の認識回数を計数する計数手段を設ければ、
光表示手段に対する注意力を効果的に向上し得て、VEP
検査の検査効率および検査精度を更に向上することが可
能になると共に、計数手段の計数結果から検査結果の信
頼性をある程度客観的に把握することが可能となるので
あり、また注視度算出手段を設けて、検査期間中の固視
位置表示手段に対する被検者の注視度を求めるようにす
れば、検査結果の信頼性を数値に基づいて客観的に極め
て正確に判定することが可能となるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に従うパターンVEP検査装置の一例を
概略的に示すブロック図であり、第2図は、第1図の装
置におけるVEP刺激表示装置の画面上における刺激パタ
ーンおよび固視マークの表示例を示す図であり、第3図
は、第1図の装置における固視マークの表示形態の変化
状態を説明するための図であり、第4図は、第1図の装
置の使用状態を説明するための説明図である。第5図,
第6図および第7図は、それぞれ、本発明の別の実施例
の第3図に相当する図である。 10:VEP刺激表示装置 12:パターン刺激発生回路 14:固視マーク発生回路 16:固視マーク 26:VEP波形記録装置 30:固視率演算回路 32:固視マーク変化認識回数計数回路 34:固視マーク変化認識応答装置 36:固視率表示装置

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】注視すべき位置に配されて、該注視位置に
    被検者の視線を固定するために用いられる固視位置表示
    手段を備えたVEP検査装置において、該固視位置表示手
    段を光表示手段にて構成する一方、該光表示手段の表示
    形態を規則的に若しくは不規則的に変化せしめる光表示
    形態変化手段を設けたことを特徴とするVEP検査装置。
  2. 【請求項2】前記光表示形態変化手段が、前記光表示手
    段を点滅させるものである請求項(1)記載のVEP検査
    装置。
  3. 【請求項3】前記光表示形態変化手段が、前記光表示手
    段を変色させるものである請求項(1)若しくは(2)
    記載のVEP検査装置。
  4. 【請求項4】前記光表示形態変化手段が、前記光表示手
    段の形状を変化させるものである請求項(1)乃至
    (3)の何れかに記載のVEP検査装置。
  5. 【請求項5】前記光表示手段の変化を前記被検者が認識
    する毎に、そのことを逐次入力させるための入力手段
    と、該入力手段にて入力された前記光表示手段の変化回
    数を計数する計数手段とを含むことを特徴とする請求項
    (1)乃至(4)の何れかに記載のVEP検査装置。
  6. 【請求項6】前記光表示形態変化手段による前記光表示
    手段の実際の変化回数と、該光表示手段の変化の被検者
    の認識回数との比を求める注視度算出手段を含むことを
    特徴とする請求項(1)乃至(5)の何れかに記載のVE
    P検査装置。
  7. 【請求項7】VEP検査に際して、固視位置表示手段を規
    則的若しくは不規則的に光学的に変化させて、被検者が
    自覚したその変化回数と、その固視位置表示手段の実際
    の変化回数との比を求め、その比からVEP検査結果の信
    頼性を判定することを特徴とする請求項(1)記載のVE
    P検査装置を用いたVEP検査方法。
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