JP2801794B2 - 走行車両 - Google Patents

走行車両

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JP2801794B2
JP2801794B2 JP3128555A JP12855591A JP2801794B2 JP 2801794 B2 JP2801794 B2 JP 2801794B2 JP 3128555 A JP3128555 A JP 3128555A JP 12855591 A JP12855591 A JP 12855591A JP 2801794 B2 JP2801794 B2 JP 2801794B2
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直明 長田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は雪上車等の走行車両に
係り、詳しくは、運転者の体重移動で前後の接地荷重配
分を変えることができるようにした車両に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の走行車両としては、例え
ば特公昭58ー50914号公報に記載された雪上車が
知られる。この雪上車は、車体の前下部に板ばねを介し
操向用そりを、車体の後下部にパワーユニットと連結し
た駆動装置として無限軌道を懸架装置を介し設ける。そ
して、車体上にはシートを搭載し、このシートに着座し
た運転者がハンドルでそりを操舵し、また、無限軌道を
パワーユニットで駆動して走行する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の雪上車にあっては、前部操向部を構成する操向
用そりが後部の駆動装置の無限軌道との荷重配分比に応
じた荷重で接地するため、新雪上等の軟弱な路面上を走
行する場合にそりが雪中に潜り込みやすく、その走行抵
抗が増大するという問題があった。この発明は、上記問
題を鑑みてなされたもので、軟弱な路面上をも走行抵抗
を増大させることなく軽快に走行することができる走行
車両を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、車体の前部に操向のため
の1つのスキーを取付け、車体の前後方向略中央に設け
た軸支部を介して1つのクローラベルト装置を上下に揺
動自在に取付けることで、これら1つのスキーと1つの
クローラベルト装置とのみで前記車体を支持し、この車
体とクローラベルト装置との間にクッションユニットを
介設し、前記軸支部より前方に前記クローラベルト装置
を駆動するためのパワーユニットを配設し、前記クッシ
ョンユニットの車体連結位置を前後に跨ぐように前記車
体上に操縦者が立ち乗りで搭乗可能な搭乗部を形成し、
この搭乗部を操向ハンドルのグリップ部と前記クローラ
ベルト装置の最後端接地点とを結ぶ線L1より後方へ延
設し、この延設部分を略平坦な足載部とし、前記クッシ
ョンユニットの車体連結位置を前記線L1より僅かに前
方としたことを特徴とする。
【0005】そして、請求項2に記載の発明にかかる走
行車両は、上記足載部の少なくとも一部を駆動装置の最
後端接地点よりも後方に位置させた。また、請求項3に
記載の発明にかかる走行車両は、操向用のハンドルを車
体に前後方向へ傾動可能に車体に支持するとともに、操
向ハンドルを所定起立位置に付勢する弾発手段を設け
た。
【0006】
【作用】請求項1に記載の発明にかかる走行車両は、
体上に操縦者が立ち乗りで搭乗可能な搭乗部を形成した
ので、立ち乗りした操縦者が前後方向に体重移動をする
ことにより、車体前後の接地荷重配分を変え得る。すな
わち、操縦者が足載部に足を載せて体重を後方に移動さ
せることで車両の重心が後方に移動するため、車体前部
の操向部の接地荷重を小さくすることが容易となり、
破性が向上する。そして、クッションユニットの車体連
結位置を前後に跨ぐように、車体上に操縦者が立ち乗り
で搭乗可能な搭乗部を形成し、クローラベルト装置の軸
支部より前方に、クローラベルト装置を駆動するための
パワーユニットを配設したので、車体前後の接地荷重配
分を容易に変えることができる。また、操向のための1
つのスキーと1つのクローラベルト装置とで推進すると
ともに、コーナリングの際には車体を積極的にバンク
(横に傾斜)することにより旋回走行することができ
る。このため、バンクにあたっては、操縦者の重心移動
とハンドリング(ハンドル操作)により車体重心を変化
させ得る。同様に、走行路のギャップを乗越える際に
も、操縦者の重心移動により、円滑に車体重心を変化さ
せ得る。従って、車体の重心移動が容易になり、操縦性
能が高まる。
【0007】そして、請求項2に記載の発明の走行車両
は、足載部を駆動装置の最後端接地点よりも後方に位置
させたため、車両の重心をより大きく後方へ移動させる
ことができる。また、請求項3に記載の発明の走行車両
は、操向ハンドルを車体前後方向へ傾動可能に支持する
とともに、操向ハンドルを所定起立位置に付勢する弾発
手段を設けたため、操縦者は足載部の後側へ足を載せた
状態でもハンドルグリップを握ることができ、また、操
向ハンドルを所定の起立位置に付勢しているので車両の
走行にともなう操向ハンドルの傾動量(ふらつき)を抑
えることができる。
【0008】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。図1および図2はこの発明の第1実施例にかか
る走行車両を示し、図1が走行車両としての雪上車の模
式側面図、図2aが同雪上車の一部拡大側面図、図2b
が同雪上車の一部拡大正断面図である。
【0009】走行車両は図1に示すように、車体11の
前部に操向のための1つのスキー16を取付け、車体1
1の前後方向略中央に設けた軸支部7を介して1つのク
ローラベルト装置としての駆動装置18を上下に揺動自
在に取付け、この駆動装置18と車体11との間にクッ
ションユニット24を介設し、軸支部7より前方に駆動
装置18を駆動するためのパワーユニット17を配設し
たものである。このように走行車両は、1つのスキー1
6と1つの駆動装置18とのみで車体11を支持したも
のである。車体11は、上部に操縦者が立ち乗りで搭乗
可能な搭乗部11aを形成したものである。搭乗部11
aは図1に示すように、クッションユニット24の車体
連結位置を前後に跨ぐようにして形成し、操向ハンドル
14のグリップ部14a(以下、「ハンドルグリップ1
4a」と称する。)と駆動装置18の最後端接地点とを
結ぶ線L1より後方へ延設し、この延設部分を略平坦に
して足載せ可能(略平坦な足載部77としたものであ
る。クッションユニット24の車体連結位置は、前記線
L1より僅かに前方にある。以下、走行車両を詳述す
る。図1中、11は略平板状の車体であり、車体11に
は上部に略全面に亘って平面状の搭乗部11aが形成さ
れる。この搭乗部11aには図中模式的に示すように操
縦者Mが立ち乗りし、操縦者Mは搭乗部11aの後端に
足を載せることができる。この搭乗部11aの後端部は
足載部77に相当する。
【0010】車体11には前端にヘッドチューブ12が
固設され、このヘッドチューブ12にステアリングシャ
フト13が回転自在に挿通する。ステアリングシャフト
13は、上端に操向ハンドル14が固設され、下端にト
レーリングリンク機構15を介しスキー(操向部)16
が上下動自在に取り付けられる。このステアリングシャ
フト13は下端に弾発手段としての弾発機構5を有し、
スキー16は操向ハンドル14の操舵でステアリングシ
ャフト13廻りに揺動する。なお、詳細な説明は割愛す
るが、リンク機構15は、クッションスプリング15a
を内包し、スキー16を路面に向けて下方に付勢する。
【0011】弾発機構5は、図2a,bに示すように、
リンク機構15のステアリング軸15bに角形断面軸1
15を固設し、また、ステアリングシャフト13の下部
の継手板13aにアウタケース113を取り付け、これ
ら角形断面軸115とアウタケース113との間に4個
の弾発ゴム5aを収容して成る。この弾発機構5は角形
断面軸115とアウタケース113との捩れに対し復元
力を発生してステアリングシャフト13を中立位置Aに
戻す付勢力を生じさせる。
【0012】また、車体11には、ヘッドチューブ12
の後方にパワーユニット17が搭載され、さらに、下部
にパワーユニット17の後方で駆動装置18が懸架され
る。周知のように、パワーユニット17は、エンジンと
トランスミッションとを一体に組み付けて成り、トラン
スミッションの出力軸がチェーン19で駆動装置18と
動力伝達可能に連結される。
【0013】駆動装置18は、車体11の下部に駆動輪
20と遊動輪21とをホルダ23によって前後に離隔し
て揺動自在に支持し、これら駆動輪20と遊動輪21と
にクローラベルト22を巻き掛けて構成される。ホルダ
23には中間部分に車体11との間でクッションユニッ
ト24が介装され、駆動輪20は上述のチェーン19で
パワーユニット17と連結する。この駆動装置18は、
クローラベルト22が大きな面積で接地し、このクロー
ラベルト22がパワーユニット17により駆動されて駆
動力を発生する。
【0014】この第1実施例の雪上車にあっては、車体
11上に搭乗部11aが設定され、この搭乗部11aは
後部にハンドルグリップ14aとクローラベルト22の
最後端接地点とを結ぶ線L1よりも後方に延出する足載
部77を有する。ここで、この搭乗部11a上には操縦
者Mが立ち乗りでき、特に、操縦者Mは搭乗部11aに
線L1よりも後方の足載部77に足を載せて立ち乗りで
き、車体11には図中矢印のような力が作用する。この
ため、操縦者Mが図中実線と鎖線とで示すように前後方
向への移動すると、車両全体としての重心が前後に移動
して車体11には車幅方向軸廻りのモーメントが発生
し、スキー16と駆動装置18のクローラベルト22と
の接地荷重の配分を調整することができる。
【0015】すなわち、この雪上車は、操縦者Mが前方
に移動すると(実線)スキー16の接地荷重を増大、逆
に、後方に移動すると(鎖線)スキー16の接地荷重を
減少させることができ、その荷重配分を変えることが容
易である。そして、新雪上を走行する場合は、操縦者M
は鎖線で示すように後方へ移動してスキー16の接地荷
重を小さくでき、スキー16が新雪内に潜り込むことを
防止できる。
【0016】図3にはこの発明の第2実施例にかかる走
行車両を示し、図3aが側面図、図3bが平面図であ
る。なお、上述の第1実施例と同一の部分には、同一の
符号を付して説明を省略する。この第2実施例は、上述
の第1実施例のスキーに代えて前輪31を設け、また、
駆動装置18を3つのローラ状の車輪34a,34b,
34cを有するものから構成する。
【0017】駆動装置18は、車体11に揺動自在に支
持された矩形枠状の揺動フレーム32に車輪ホルダ33
を取り付け、この車輪ホルダ33に3つの車輪34a,
34b,34cを支持する。ホルダ33は、車輪34
a,34b,34cが固定された3本の車軸35a,3
5b,35cを前後にはしご状に配列して回転自在に支
持し、中央部が車軸35bを同軸状に挿通した揺動軸3
6で揺動フレーム32に揺動自在に支持される。
【0018】車軸35bにはドリブンスプロケット36
bおよび2つの伝動スプロケット37a,37bが、車
軸35aには伝動スプロケット38aが、車軸35cに
は伝動スプロケット38bが固設される。ドリブンスプ
ロケット36bにはパワーユニット17のドライブスプ
ロケット36aとの間にチェーン19が掛装され、ま
た、伝動スプロケット37a,38a間にチェーン39
aが、同様に、伝動スプロケット37b,38b間にチ
ェーン39bが掛装される。
【0019】この第2実施例にあっても、車体11上に
は搭乗部11aが設定され、この搭乗部11aはハンド
ルグリップ14aと駆動装置18の最後端の車輪34c
の接地点とを結ぶ線L1よりも後方に延出して後端が足
載部77として機能する。このため、上述の実施例と同
様に、搭乗部11aに立ち乗りする操縦者Mの前後の移
動で前輪31と駆動装置18との荷重配分を変えること
ができる。
【0020】図4から図8はこの発明の第3実施例を示
し、図4が走行車両としての雪上車の斜視図、図5が同
雪上車の側面図、図6が同雪上車の一部部品を取り外し
た状態の平面図、図7が同雪上車の1の要部の正面図、
図8が同要部の他の態様を示す一部拡大図である。
【0021】図中、40は車体であり、車体40はパイ
プを接合して構成される略矩形枠状のメインフレーム4
1に合成樹脂等のボディ部材42を固定して成る。車体
40は、上部に操縦者Mが立ち乗り可能な搭乗部40a
が形成され、また、この搭乗部40aの後端が上方へ屈
曲して後部上面の所定範囲wに足載部77が形成され、
前部にパワーユニット43が搭載される。足載部77
は、操縦者が足を載せることができるように略平坦に形
成され、後述する駆動装置の後端eよりも後方に延出す
る(図5参照)。
【0022】パワーユニット43は、エンジンとトラン
スミッションとを一体に組み付けて構成され、上部がボ
ンネット44によって覆われる。このパワーユニット4
3は、トランスミッションの出力軸が車体40の下方に
配置され、このトランスミッションの出力軸にドライブ
スプロケット45aが固設されてチェーン46を介し駆
動装置と連結する。ボンネット44は車体40前部上に
立設されたボンネットフレーム47に固定され、図示し
ないが、ボンネット44内にはパワーユニット43とと
もにエアクリーナ52、燃料タンク53、バッテリ54
およびマフラ69等が収容される。なお、69aは排気
管である。
【0023】また、車体40には前端にヘッドチューブ
48が固設され、このヘッドチューブ48内にロアステ
アリングシャフト49が回転自在に挿通する。ロアステ
アリングシャフト49は、上端にアッパステアリングシ
ャフト55がユニバーサルジョイント56を介し前後方
向への傾動(チルト)可能に結合し、下端が前述の第1
実施例と同様にトレーリングリンク機構50を介しスキ
ー51と連結される。トレーリングリンク機構50は、
ロアステアリングシャフト49との結合部とスキー51
との結合部との間にクッションスプリング50aを介設
する。なお、51aはスキー51の前端に設けられた取
っ手、80はユニバーサルジョイント56を保護するブ
ーツである。
【0024】アッパステアリングシャフト55は、上端
に操向ハンドル81が固設され、また、中間部外周にス
リーブ59が回転自在に設けられ、このスリーブ59に
ボンネットフレーム47との間で左右一対のステー57
L,57Rが架設される。ステー57L,57Rは、図
7に詳示するように、スリーブ59とボンネットフレー
ム47との間に八の字状に配置され、スリーブ59およ
びボンネットフレーム47にボールジョイント58を介
し結合する。ステー57L,57Rはアッパステアリン
グシャフト55の左右への倒れを禁止し、また、ステー
57L,57Rには弾発コイルばね100L,100R
が介装されステアリングシャフト55を中立位置A´に
戻す力を発生させる。
【0025】なお、上述のステー57L,57Rは上述
の態様に限られるものではなく、図8に示すように構成
することも可能である。同図に示すように、この態様で
は、スリーブ59をアッパステアリングシャフト55に
回転自在かつ軸方向摺動自在に設ける。そして、このス
リーブ59にはステー57L,57Rの一端をボールジ
ョイント58を介し結合するが、ステー57L,57R
の他端をボルト99でボルト99廻りの回動自在にボン
ネットフレーム47に結合する。この態様でも、アッパ
ステアリングシャフト55の左右への倒れを禁止でき
る。
【0026】さらに、図5に示すように、車体40には
下部に左右一対のブラケット61が垂設され、このブラ
ケット61に駆動装置60が揺動自在に支持される。駆
動装置60は、リンク62によって上下動可能に支持さ
れた輪保持部材63に2つの遊動輪64,65を前後に
回転自在に取り付け、また、ブラケット61に駆動輪6
6を取り付け、これら遊動輪64,65および駆動輪6
6にクローラベルト67を掛装する。駆動輪66はブラ
ケット66間に架設された回転軸(図示せず)に固定さ
れ、この回転軸にドリブンスプロケット45bが固設さ
れる。上述のように、ドリブンスプロケット45bには
ドライブスプロケット45aとの間にチェーン46が掛
装され、駆動輪66はパワーユニットにより駆動され
る。
【0027】また、ブラケット61にはそれぞれトーシ
ョンスプリング68が取り付けられ、輪保持部材63は
前端がトーションスプリング68によって下方に付勢さ
れる。この輪保持部材63には上部に遊動輪64,65
間でクッションユニット70の下端部が取り付けられ
る。このクッションユニット70は上端が車体40の下
部に取り付けられ、前述の第1実施例と同様に、このク
ッションユニット70の車体40への取付部は操向ハン
ドル81とクローラベルト67の最後端接地点とを結ぶ
線L1よりも前方に位置する。
【0028】この第3実施例にあっても、車体40上の
搭乗部40aに立ち乗りする操縦者Mの体重移動でスキ
ー51と駆動装置60との荷重配分を調整でき、新雪上
を走行する場合は操縦者の体重を後方に移動させること
でスキー51が雪中に潜り込むことを防止できる。
【0029】そして、この第3実施例では、特に、搭乗
部40aを駆動装置60の後端よりも後方に延設して駆
動装置60の後端よりも後方に足載部77を形成する。
このため、操縦者が足載部77に足を乗せた場合に車体
11を前部が上動するように傾けるモーメントを大きく
でき、スキー51の接地荷重を小さくすることが容易で
ある。
【0030】図9はこの発明の第4実施例にかかる走行
車両を示し、雪上車の側面図である。なお、この第4実
施例では上述の第3実施例と同一の部分には同一の番号
を付して説明を省略する。
【0031】同図に示すように、この第4実施例は、車
体40の搭乗部40a後端を大きく上方に屈曲させて足
載部77を段差状に形成し、この足載部77をシート的
に座乗して使用できるようにする。そして、この足載部
77には穴を穿設してグリップ97を設け、車体40の
前端にもグリップ98を設ける。
【0032】また、駆動装置60は、ブラケット間に架
設された回転軸と輪保持部材63との間にアーム部材9
6を架設し、このアーム部材96の輪保持部材63への
結合部にクッションユニット70を連結し、また、アー
ム部材96と前方の遊動輪64との間にクッションスプ
リング95を介装する。さらに、ロアステアリングシャ
フト49とアッパステアリングシャフト55とは左右に
延在する付勢ゴム付結合軸75でチルト可能に連結し、
付勢ゴムが中立位置A″に戻す付勢力を生じさせる。
【0033】この第4実施例にあっては、足載部77が
車体11上に段差状に形成されるため、操縦者は足載部
77に着座することもでき、乗車姿勢に大きな自由が得
られる。
【0034】なお、上述の各実施例では、雪上車等の特
殊車両を例示するが、通常のタイヤを有する車両にもこ
の発明が適用できることは述べるまでもない。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、車体上に操縦者が立ち乗りで搭乗可能な
搭乗部を形成したので、立ち乗りした操縦者が前後方向
に体重移動をすることにより、車体前後の接地荷重配分
を変え得る。すなわち、操縦者が足載部に足を載せて体
重を後方に移動させることで車両の重心が後方に移動す
るため、車体前部の操向用スキーの接地荷重を小さくす
ることが容易となり、軟弱な路面上であっても走行抵抗
を増大させることなく軽快に走行させることができると
ともに、走破性が向上する。また、操向ハンドルのグリ
ップ部と駆動装置の最後端接地点とを結ぶ線L1より後
方へ延設して足載部を設け、線L1より前方の部分で駆
動装置からの反力を受けるようにしたため、操縦者が足
載部に足を載せて、足載部に加える荷重を変えることで
前後の接地荷重配分を容易に変更することができる
で、操縦性能が高まり、軟弱な路面上であっても走行抵
抗を増大させることなく、より一層軽快に走行させるこ
とができるとともに、走破性が向上する。 さらに、クッ
ションユニットの車体連結位置を前後に跨ぐように、車
体上に操縦者が立ち乗りで搭乗可能な搭乗部を形成し、
クローラベルト装置の軸支部より前方に、クローラベル
ト装置を駆動するためのパワーユニットを配設したの
で、車体前後の接地荷重配分を容易に変えることがで
き、操縦性能が高まり、軟弱な路面上であっても走行抵
抗を増大させることなく、より一層軽快に走行させるこ
とができるとともに、走破性が向上する。 さらにまた、
操向のための1つのスキーと1つのクローラベルト装置
とで推進するとともに、コーナリングの際には車体を積
極的にバンク(横に傾斜)することにより旋回走行する
ことができる。このため、バンクにあたっては、操縦者
の重心移動とハンドリング(ハンドル操作)により車体
重心を変化させ得る。同様に、走行路のギャップを乗越
える際にも、操縦者の重心移動により、円滑に車体重心
を変化させ得る。従って、車体の重心移動が容易にな
り、操縦性能が高まる。
【0036】また、請求項2に記載の発明によれば、足
載部を駆動装置の最後端接地点よりも後方に形成したた
め、車体の前部を上昇させるように作用するモーメント
を大きくでき、接地荷重配分の調節がより容易である。
さらに、請求項3に記載の発明によれば、操向ハンドル
を車体前後方向へ傾動可能に支持し、かつ、所定の起立
位置に付勢したので、操向ハンドルのフラツキが抑えら
れ、操縦者による操向ハンドルの保持が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例にかかる走行車両の模式
側面図
【図2】同走行車両の一部を拡大して示し、図2aが側
面図、図2bが正断面図
【図3】この発明の第2実施例にかかる走行車両を示
し、図3aが側面図、図3bが平面図
【図4】この発明の第3実施例にかかる走行車両の斜視
【図5】同走行車両の側面図
【図6】同走行車両の平面図
【図7】同走行車両の1の要部の正面図
【図8】同要部の他の態様を示す一部拡大図
【図9】この発明の第4実施例にかかる走行車両の側面
【符号の説明】5…弾発手段(弾発機構)、11 ・・・ 車体、11a ・・・
乗部、14 ・・・ 操向ハンドル、14a…グリップ部、1
・・・ スキー、17 ・・・ パワーユニット、18 ・・・ クロー
ラベルト装置(駆動装置)、22 ・・・ クローラベルト、
24 ・・・ クッションユニット、77 ・・・ 足載部、L1…操
向ハンドルのグリップ部とクローラベルト装置の最後端
接地点とを結ぶ線。
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 秀明 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭61−36098(JP,A) 実開 平2−84678(JP,U) 実開 平2−139194(JP,U) 実開 昭50−97134(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62B 7/00 - 19/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の前部に操向のための1つのスキー
    を取付け、車体の前後方向略中央に設けた軸支部を介し
    て1つのクローラベルト装置を上下に揺動自在に取付け
    ることで、これら1つのスキーと1つのクローラベルト
    装置とのみで前記車体を支持し、この車体とクローラベ
    ルト装置との間にクッションユニットを介設し、前記軸
    支部より前方に前記クローラベルト装置を駆動するため
    のパワーユニットを配設し、前記クッションユニットの
    車体連結位置を前後に跨ぐように前記車体上に操縦者が
    立ち乗りで搭乗可能な搭乗部を形成し、この搭乗部を操
    向ハンドルのグリップ部と前記クローラベルト装置の最
    後端接地点とを結ぶ線L1より後方へ延設し、この延設
    部分を略平坦な足載部とし、前記クッションユニットの
    車体連結位置を前記線L1より僅かに前方としたことを
    特徴とする走行車両。
  2. 【請求項2】 前記足載部は、少なくとも一部が前記ク
    ローラベルト装置の最後端接地点よりも後方に位置する
    ことを特徴とした請求項1記載の走行車両。
  3. 【請求項3】 前記操向ハンドルを車体前後方向に傾動
    可能に支持するとともに、前記操向ハンドルを所定起立
    位置に付勢する弾発手段を設けたことを特徴とする請求
    項1記載の走行車両。
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