JP2840066B2 - 車両用リフティングトラバーサ設備の車両支持装置 - Google Patents

車両用リフティングトラバーサ設備の車両支持装置

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JP2840066B2
JP2840066B2 JP4095297A JP4095297A JP2840066B2 JP 2840066 B2 JP2840066 B2 JP 2840066B2 JP 4095297 A JP4095297 A JP 4095297A JP 4095297 A JP4095297 A JP 4095297A JP 2840066 B2 JP2840066 B2 JP 2840066B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道車両の台車を
着脱するためのリフティングトラバーサ設備において、
台車を抜き取った後の車両を支持する装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】鉄道車両の台車や車輪、或いは床下機器
等を保守・点検したり修理したりするための設備とし
て、本願出願人の先願に係る特開平8-99797 号公報に記
載され且つ図14に示すようなリフティングトラバーサ設
備が使用されている。すなわちこのリフティングトラバ
ーサ設備は、車両Aの移送路に、台車Bを抜き降ろしで
きる横幅の溝穴40を、平面視で移送路と直交した方向に
延びるように堀り込み形成し、この溝穴40内に、台車B
が載る昇降台42を備えたリフト装置41を、溝穴40の長手
方向に沿って移動自在に配置したものである。符号43は
溝穴40の底に敷設したレールである。
【0003】そして、リフト装置41の昇降台42を上昇さ
せた状態で車両Aを移送することにより、台車Bを昇降
台42の箇所に位置させてから、昇降台42を下降させて台
車Bを抜き取り、次いで、リフト装置41を台車搬送路の
箇所まで移送して昇降台42を上昇させ、それから台車B
を搬送レールに載せ変えて保守等の現場に搬送するよう
にしている。保守等が済んだら、前記と逆の工程を経て
台車Bを車両Aに装着して車両Aを移送する。
【0004】この工程において、車両(車体)Aは抜き
取った台車Bの近傍箇所で支持しておく必要がある。こ
のための手段として従来は、床面のうち車両Aの左右両
側の部位に、一対(或いは複数対)のジャッキ44を置い
て、これらのジャッキ44で車両Aの左右両側縁を支持し
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の車両
Aの車体は、略全長にわたって延びる鋼材製のベースフ
レーム(車台)A1を備えており、このベースフレームA1
に床板や胴部を取付けた構造になっていた。そこで、従
来の車両Aから台車B抜き取る場合は、ベースフレーム
A1の箇所にジャッキ44を当てるようにしていた。
【0006】これに対して近年の車両Aは、軽量化のた
め、ベースフレームA1を備えずに車体の全体を筒構造と
することによって剛性を保持して、台車Bが取付く部分
だけに補強部材を配置したモノコックと呼ばれるタイプ
のものが多くなっている。そして、ジャッキ44を当てた
箇所には大きな荷重が集中的に作用するのに対して、モ
ノコック構造の車両では各部位の単位面積当たりの強度
は大きくないため、ジャッキ44を当てることができる支
持部は台車Bが取付く補強部材の箇所に限られている。
【0007】従って、従来のように溝穴37の外側の床面
にジャッキ44を置いて車両Aを支持する手段では、モノ
コックタイプの車両Aから台車Bを抜き取ることには対
応しずらいと言う問題があった(従来のジャッキ44を使
用した方法でモノコックタイプの車両Aを支持するに
は、長い角材を車両Aの下面に当てて、これをジャッキ
44で支持するようにしなければならず、手間がかか
る)。
【0008】本発明は、モノコックタイプの車両であっ
ても、簡単かつ確実に支持して台車を能率良く脱着でき
るようにすることを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、「台
車で支持された車両の移送路に、前記台車を抜き降ろし
できる横幅の溝穴を、平面視で移送路と交叉した方向に
延びるように設け、この溝穴内に、前記台車を脱着する
ためのリフト装置を、溝穴の長手方向に沿って自在に移
動させ得るように配置して成るリフティングトラバーサ
設備において、前記溝穴を跨いだ状態で停止した車両を
その左右両側で支持するための一対のフレームを、前記
溝穴を跨いで延びるように差し渡し配置する」の構成に
した。
【0010】この場合、フレームは請求項2に記載した
ように車両に向けて遠近移動自在に設けるのが好まし
い。また、フレームで車両を支持する具体的構造として
は、請求項2に記載したように、左右フレームに、車両
の下面に当たる受け具が高さ調節自在に取付けられた支
持体を、フレームの長手方向に沿って移動自在に装着し
ても良いし、或いは、ねじ式等の小型ジャッキをフレー
ムに載せて、この小型ジャッキで車両を支持するなどし
ても良い。
【0011】
【発明の奏する効果】本発明によると、溝穴を跨ぐよう
に差し渡し配置したフレームによって車両(車体)を支
持するものであるから、車両の支持部が台車の取付け箇
所の近傍にあるモノコックタイプの車両であっても、簡
単かつ確実に支持することができる。従って本発明は、
車両の構造の違いに関係なく確実に支持して、台車の抜
き取り作業を能率良く行うことができる。
【0012】特に請求項2のように構成すると、車両を
移送させている状態ではフレームを後退させておけば良
いから、車両の移送工程や床下での作業の邪魔になるこ
とがない。また、車両には大きさや構造が異なる様々の
種類があり、支持部の位置も車両の種類によってまちま
ちであるが、請求項2では、フレームの移動と支持体の
移動とによって支持部の位置の違いに簡単に対処でき
る。
【0013】
【発明の実施形態】次に、本発明の実施形態を図面(図
1〜図12)に基づいて説明する。図1〜図9は第1実
施形態を示しており、このうち図1は全体の概略平面
図、図2は図1のII−II視断面図、図3は図1の III-I
II視断面図であり、先ず、これらの図に基づいて全体の
レイアウトを説明する。
【0014】符号1は主レール2を敷設して成る車両移
送路1であり、この車両移送路1の途中に、当該車両移
送路1と交叉した方向に延びる溝穴3を堀り込み形成
し、この溝穴3の底に、溝穴3の長手方向に沿って延び
る横移動用レール4を設け、この横移動用レール4にリ
フト装置5を移動自在に載せている。図2に示すよう
に、リフト装置5は、車輪6を備えたベース7と、X型
に連結された前後左右4対のリンク8と、これらのリン
ク8で支持された昇降台9とを備えている。X型リンク
8を油圧シリンダ等の駆動手段で回動して昇降台9を昇
降させることにより、車両Aの台車Bを脱着することが
できる。ベース7の車輪6は図示しないモータ等の駆動
手段で駆動される。
【0015】昇降台9には車両Aの車輪Cが転動する一
対のレール10を固着しており、上昇し切った状態で、昇
降台9のレール10と車両移送路1の主レール2とが同一
面を成すように設定している。また、図示していない
が、昇降台9を上昇した位置に保持するためのロック装
置を備えている(詳細は前記特開平8-99797 号を参
照)。
【0016】なお、昇降台9はリンク8で昇降させるこ
とには限らず、ねじ軸によって昇降させたり鉛直状に配
置した油圧シリンダで昇降させるなど、他の手段を採用
しても良い。前記溝穴3は、レール11を敷設して成る台
車搬送路12を横切るように延びており、リフト装置5を
台車搬送路12の箇所に移動させて昇降台9を昇降させる
ことにより、台車Bを台車搬送路12に載せ変えることが
できる。
【0017】溝穴3の上面のうち車両移送路1の箇所に
は、溝穴3を跨いだ状態で停止した車両Aの左右側面に
沿って延びる一対のフレーム14を差し渡し配置してい
る。この点について図4〜図9を参照して説明する。図
4は図1の部分平面図、図5は図4の部分平面図、図6
は図5のVI−VI視断面図、図7は図5のVII-VII 視断面
図、図8は図5のVIII−VIII視断面図、図9は図5のIX
−IX視図である。
【0018】例えば図7や図8に示すように、前記フレ
ーム14は鋼板によって中空の断面台形状に形成されてお
り、図4〜7に示すように、フレーム14の両端には、溝
穴3の内側面に沿って延びる脚15を固着している。前記
フレーム14の脚15は型鋼や鋼板によって中空状に形成さ
れている。また、脚15は、溝穴3の開口縁に形成した段
部16に配置されており、段部16には、その長手方向に沿
って延びる進退用レール17を固着している一方、フレー
ム14の脚15には、前記進退用レール17に転動自在に載る
車輪18を取付けている。
【0019】前記段部16には進退用レール17に沿って延
びる油圧又は空圧若しくは電動のシリンダ19を配置して
おり、図5に示すように、シリンダ19のロッド20の先端
を、脚15から横向き突設したブラケット21に取付けてい
る。従って、左右のシリンダ19を駆動してロッド20を進
退動させることにより、フレーム14を車両Aに向けて遠
近移動させることができる。前記脚15は車両Aの方向に
長く延びている。これは、車両Aを支持した状態での安
定性を向上させるためである。
【0020】なお、フレーム14を進退動させる手段とし
ては、実施形態のような各種シリンダ19に限定されるも
のではなく、ねじ軸、ラックとピニオンなど、種々の往
復動機構を採用することができ、また、手動操作式であ
っても良い。前記フレーム14の上面には第1ガイドレー
ル22を、フレーム14のうち車両Aに向いた内面の下部に
は第2ガイドレール23を、フレーム14のうち車両Aと反
対側の外面の上部には第3ガイドレール24を、それぞれ
フレーム14の略全長にわたって延びるように固着してい
る。
【0021】また、各フレーム14には2個ずつの支持体
25を装着している。この支持体25はフレーム14に上方か
ら被さる形態に形成されており、その内部に、第1レー
ル22に転動自在に嵌合する第1コロ26と、第2レール23
の側面に転動自在に当たる第2コロ27と、第3レール24
の側面に転動自在に当たる第3コロ28とを回転自在に設
けている。従って、支持体25はフレーム14の長手方向に
沿って自在に移動させることができる。
【0022】前記各支持体25には、車両Aの方向に突出
するアーム25aを設けており、このアーム25aの先端
に、ねじ式の受け具29を取付けている。受け具29には回
転操作用のハンドル30を備えている。また、受け具29の
上端には回転板31を装着している。なお、一つのフレー
ム14に1つの支持体25を設けても良い。例えば図7に示
すように、フレーム14には、作業員が載ることのできる
ステップ板32を設けており、ステップ板32には防護柵33
を設けている。また、例えば図8に示すように、フレー
ム14は上昇位置にある昇降台9よりもやや上方に位置さ
せており、従って、フレーム14が昇降台9に干渉するこ
とはない。
【0023】以上の構成において、台車Bの抜き取り作
業はおおよそ次のような工程で行われる。すなわち、 フレーム14を後退させた状態で車両Aを溝穴3の上方
に移送し、台車Bが溝穴3のほぼ中央部に位置した状態
で車両Aを停止させる。 ブレーキホースの切り離し等の予備作業をしてから、
左右フレーム14を車両Aに向けて移動し、支持体25を車
両Aの支持部A2(図9参照)に移動させてから受け具29
を回転操作して、受け具29を車両Aの支持部に当てる。
これにより、車両Aは台車Bを抜き取っても安定した状
態に支持される。 図2の一点鎖線のようにリフト装置5の昇降台9を下
降させてから、リフト装置5を台車搬送路12の箇所に移
動させる。 リフト装置5の昇降台9を上昇させて台車Bを台車搬
送路12に載せ換える。と言う手順で行われる。台車Bの
装着は逆の手順で行われる。
【0024】この作業工程において、フレーム14を車両
Aに向けて前進させてから、支持体25を支持部A2の箇所
まで移動させて受け具29を回転操作するだけのごく簡単
な作業により、車両Aを溝穴3の箇所で支持することが
できるから、モノコックタイプであろうとベースフレー
ム付きの車両Aであろうと、車両Aの種類や構造に関係
なく台車Bの抜き取り作業を簡単かつ確実に行うことが
できる。また、作業者はかがみこまなくてもよいので楽
である。
【0025】なお、フレーム14を溝穴3の外側に延びる
ように形成して、溝穴3の外側の部位においても車両A
を支持できるように構成しても良い。上記の第1実施形
態は、フレーム14にステップ板32及び防護柵33を設けた
場合であったが、図10の第2実施形態に示すように、昇
降台9をフレーム14の外側まで延びるように広幅に形成
して、この昇降台9に防護柵33を設けても良い。この実
施形態では、支持体25に固定用のロックボルト35を設け
ている。また、第3コロ28を第3ガイドレール24の下面
に当てることにより、支持体25の安定性をより確実なら
しめている。
【0026】図11は支持体25のロック手段の別例である
第3実施形態である。この実施形態では、支持体25にロ
ックピン36を抜き差し自在な穴37を設ける一方、フレー
ム14に、前記ロックピン36が嵌まるピン穴38を複数個設
けて、車両の種類に応じてロックピン36の挿入位置を変
更するようにしたものである。図12に示すのはフレーム
14の別例である第4実施形態である。この実施形態は、
フレーム14を、前後支柱部14aの上端に水平部14aを架
け渡した門形に形成して、水平部14bを車両Aの下端よ
りも上方に位置させ、水平部14bに支持体25を移動自在
に装着したものである。この形態によるとフレーム14が
作業の邪魔にならない。
【0027】上記の各実施形態はフレーム14に装着した
支持体25で車両Aを支持するようにしたものであった
が、図13に第5実施形態として示すように、フレーム14
を車両Aの下方まで入り込ませて、フレーム14に、ねじ
式等の小型ジャッキ39を載せて、この小型ジャッキ39で
車両Aを支持するなどしても良い。本発明の具体的構造
は上記の実施形態に限定されるものではなく、更に様々
な形態に展開できることは言うまでもない(例えばフレ
ームは、強度を保持できるものであればどのような断面
形状でも良い)。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体の概略平面図である。
【図2】図1のII−II視断面図である。
【図3】図1の III-III視断面図である。
【図4】図1の部分拡大図である。
【図5】図4の部分拡大図である。
【図6】図5のVI−VI視断面図である。
【図7】図5のVII-VII 視断面図である。
【図8】図5のVIII−VIII視断面図である。
【図9】図5のIX−IX視図である。
【図10】第2実施形態を示す図である。
【図11】第3実施形態を示す図である。
【図12】第4実施形態を示す図である。
【図13】第5実施形態を示す図である。
【図14】従来の技術を示す図である。
【符号の説明】
A 車両 A2 車両の支持部 B 台車 1 車両の移送路 3 溝穴 5 リフト装置 9 昇降台 14 フレーム 15 脚 25 支持体 29 ねじ式の受け具

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】台車で支持された車両の移送路に、前記台
    車を抜き降ろしできる横幅の溝穴を、平面視で移送路と
    交叉した方向に延びるように設け、この溝穴内に、前記
    台車を脱着するためのリフト装置を、溝穴の長手方向に
    沿って自在に移動させ得るように配置して成るリフティ
    ングトラバーサ設備において、 前記溝穴を跨いだ状態で停止した車両をその左右両側で
    支持するための一対のフレームを、前記溝穴を跨いで延
    びるように差し渡し配置したことを特徴とする車両用リ
    フティングトラバーサ設備の車両支持装置。
  2. 【請求項2】「請求項1」において、前記左右フレーム
    を車両に向けて遠近移動自在に設け、この左右フレーム
    に、前記車両の下面に当たる受け具が高さ調節自在に取
    付けられた支持体を、フレームの長手方向に沿って移動
    自在に装着したことを特徴とする車両用リフティングト
    ラバーサ設備の車両支持装置。
JP4095297A 1997-02-25 1997-02-25 車両用リフティングトラバーサ設備の車両支持装置 Expired - Fee Related JP2840066B2 (ja)

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