JP2848030B2 - ブレーキフルードのエア抜き方法 - Google Patents
ブレーキフルードのエア抜き方法Info
- Publication number
- JP2848030B2 JP2848030B2 JP16636591A JP16636591A JP2848030B2 JP 2848030 B2 JP2848030 B2 JP 2848030B2 JP 16636591 A JP16636591 A JP 16636591A JP 16636591 A JP16636591 A JP 16636591A JP 2848030 B2 JP2848030 B2 JP 2848030B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure
- master cylinder
- control device
- pressure control
- fluid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Valves And Accessory Devices For Braking Systems (AREA)
- Regulating Braking Force (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タンデム型のマスタシ
リンダが圧力制御装置を経て複数個のホイールシリンダ
に接続される形式のブレーキシステム内のブレーキフル
ード(以下、単にフルードという)からそれに混入した
エアを抜く方法に関するものであり、特に、望ましい高
さの圧力下でエア抜きを行うための技術に関するもので
ある。
リンダが圧力制御装置を経て複数個のホイールシリンダ
に接続される形式のブレーキシステム内のブレーキフル
ード(以下、単にフルードという)からそれに混入した
エアを抜く方法に関するものであり、特に、望ましい高
さの圧力下でエア抜きを行うための技術に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】上記形式のブレーキシステムの一態様は
アンチロックブレーキシステム(以下、単にABSとい
う)であり、このABSに用いられる圧力制御装置は普
通、製造・組立工程および単品検査工程を経て車体に取
り付けられる。圧力制御装置の単品検査工程は例えば、
エア抜き工程,フルード洩れ検査工程および性能検査工
程(圧力制御が正常であるか否かを検査する工程)から
構成される。圧力制御装置の車体への取付により、他の
ブレーキ構成部品、すなわち、マスタシリンダ,ホイー
ルシリンダ,ブレーキ管等の車体への取付と共同してA
BS全体の車体への取付が終了する。
アンチロックブレーキシステム(以下、単にABSとい
う)であり、このABSに用いられる圧力制御装置は普
通、製造・組立工程および単品検査工程を経て車体に取
り付けられる。圧力制御装置の単品検査工程は例えば、
エア抜き工程,フルード洩れ検査工程および性能検査工
程(圧力制御が正常であるか否かを検査する工程)から
構成される。圧力制御装置の車体への取付により、他の
ブレーキ構成部品、すなわち、マスタシリンダ,ホイー
ルシリンダ,ブレーキ管等の車体への取付と共同してA
BS全体の車体への取付が終了する。
【0003】なお、圧力制御装置の単品検査工程におけ
るエア抜き工程は圧力制御装置の単品検査のために行わ
れる。これに対し、ABS全体の車体への取付後にもエ
ア抜き工程が行われるが、これは、ABS全体の本来的
な作動のために行われる。
るエア抜き工程は圧力制御装置の単品検査のために行わ
れる。これに対し、ABS全体の車体への取付後にもエ
ア抜き工程が行われるが、これは、ABS全体の本来的
な作動のために行われる。
【0004】圧力制御装置の単品検査のために検査装置
が用いられる。この検査装置は普通、圧力制御装置の、
現実のABS(その圧力制御装置が車体取付状態で現実
に構成すべきABS)における作動をその現実のABS
とは別のシステムでシミュレートし、その結果に基づい
て圧力制御装置の単品検査を行うものとされる。すなわ
ち、検査装置は普通、車体に取り付けられるべき現実の
ABSの複数の構成部品のうち圧力制御装置を除くもの
と同じ部品と、単品検査に必要な部品とを含むものとさ
れるのである。
が用いられる。この検査装置は普通、圧力制御装置の、
現実のABS(その圧力制御装置が車体取付状態で現実
に構成すべきABS)における作動をその現実のABS
とは別のシステムでシミュレートし、その結果に基づい
て圧力制御装置の単品検査を行うものとされる。すなわ
ち、検査装置は普通、車体に取り付けられるべき現実の
ABSの複数の構成部品のうち圧力制御装置を除くもの
と同じ部品と、単品検査に必要な部品とを含むものとさ
れるのである。
【0005】X配管式のABSに用いられる圧力制御装
置のための検査装置の一例を図2に示す。この検査装置
は、タンデム型のマスタシリンダ200,左前輪のホイ
ールシリンダ204,右後輪のホイールシリンダ20
6,左後輪のホイールシリンダ208および右前輪のホ
イールシリンダ210を圧力制御装置作動シミュレート
用として備えている。マスタシリンダ200は周知のよ
うに、入力部材の作動に基づき、互いに直列に並ぶ2個
の加圧ピストンがそれぞれ互いに独立して作動させられ
ることにより、2個の加圧ピストンの前方に形成された
2個の加圧室が互いに独立して加圧されるものである。
なお、マスタシリンダ200にはそれにフルードを供給
するタンク211が接続されている。
置のための検査装置の一例を図2に示す。この検査装置
は、タンデム型のマスタシリンダ200,左前輪のホイ
ールシリンダ204,右後輪のホイールシリンダ20
6,左後輪のホイールシリンダ208および右前輪のホ
イールシリンダ210を圧力制御装置作動シミュレート
用として備えている。マスタシリンダ200は周知のよ
うに、入力部材の作動に基づき、互いに直列に並ぶ2個
の加圧ピストンがそれぞれ互いに独立して作動させられ
ることにより、2個の加圧ピストンの前方に形成された
2個の加圧室が互いに独立して加圧されるものである。
なお、マスタシリンダ200にはそれにフルードを供給
するタンク211が接続されている。
【0006】この検査装置に今回の検査対象である圧力
制御装置212が、マスタシリンダ200の2個の加圧
室の一方が圧力制御装置212の2個の圧力制御室の一
方を経て左前輪のホイールシリンダ204と右後輪のホ
イールシリンダ206とに接続され、他方の加圧室が圧
力制御装置212の他方の圧力制御室を経て左後輪のホ
イールシリンダ208と右前輪のホイールシリンダ21
0とに接続される状態で接続される。圧力制御装置21
2が車体取付状態と同じ状態で検査装置に取り付けられ
るのである。
制御装置212が、マスタシリンダ200の2個の加圧
室の一方が圧力制御装置212の2個の圧力制御室の一
方を経て左前輪のホイールシリンダ204と右後輪のホ
イールシリンダ206とに接続され、他方の加圧室が圧
力制御装置212の他方の圧力制御室を経て左後輪のホ
イールシリンダ208と右前輪のホイールシリンダ21
0とに接続される状態で接続される。圧力制御装置21
2が車体取付状態と同じ状態で検査装置に取り付けられ
るのである。
【0007】マスタシリンダ200の一方の加圧室と圧
力制御装置212とを接続する第1系統のマスタシリン
ダ側通路216には常開の電磁開閉弁218と圧力セン
サ220とがマスタシリンダ200側から圧力制御装置
212側に向かって順に接続され、他方の加圧室と圧力
制御装置212とを接続する第2系統のマスタシリンダ
側通路224にも常開の電磁開閉弁226と圧力センサ
228とが順に接続されている。
力制御装置212とを接続する第1系統のマスタシリン
ダ側通路216には常開の電磁開閉弁218と圧力セン
サ220とがマスタシリンダ200側から圧力制御装置
212側に向かって順に接続され、他方の加圧室と圧力
制御装置212とを接続する第2系統のマスタシリンダ
側通路224にも常開の電磁開閉弁226と圧力センサ
228とが順に接続されている。
【0008】圧力制御装置212と各ホイールシリンダ
204,206,208,210とを接続する4個のホ
イールシリンダ側通路232,234,236,238
にはそれぞれ、手動のドレン弁240,242,24
4,246と圧力センサ250,252,254,25
6とが接続されている。ドレン弁240〜246は常に
は閉じられている。左前輪と右後輪のためのホイールシ
リンダ側通路232,234が第1系統のマスタシリン
ダ側通路216に対応する第1系統のホイールシリンダ
側通路を構成し、左後輪と右前輪のためのホイールシリ
ンダ側通路236,238が第2系統のマスタシリンダ
側通路224に対応する第2系統のホイールシリンダ側
通路を構成している。また、各ドレン弁240〜246
はそれぞれ前記タンク211に接続されている。
204,206,208,210とを接続する4個のホ
イールシリンダ側通路232,234,236,238
にはそれぞれ、手動のドレン弁240,242,24
4,246と圧力センサ250,252,254,25
6とが接続されている。ドレン弁240〜246は常に
は閉じられている。左前輪と右後輪のためのホイールシ
リンダ側通路232,234が第1系統のマスタシリン
ダ側通路216に対応する第1系統のホイールシリンダ
側通路を構成し、左後輪と右前輪のためのホイールシリ
ンダ側通路236,238が第2系統のマスタシリンダ
側通路224に対応する第2系統のホイールシリンダ側
通路を構成している。また、各ドレン弁240〜246
はそれぞれ前記タンク211に接続されている。
【0009】検査装置はさらに、マスタシリンダ200
の入力部材に同軸的に連結されるロッド270を有し、
入力部材すなわち各加圧ピストンを前後に移動させる加
振器272を備えている。ロッド270の位置は変位セ
ンサ274によって検出される。検査装置はまた、コン
ピュータを主体とし、それら加振器272および変位セ
ンサ274と、前記圧力制御装置212,圧力センサ2
20,228,250〜256および電磁開閉弁21
8,226とに接続されるコントローラ276を備えて
いる。
の入力部材に同軸的に連結されるロッド270を有し、
入力部材すなわち各加圧ピストンを前後に移動させる加
振器272を備えている。ロッド270の位置は変位セ
ンサ274によって検出される。検査装置はまた、コン
ピュータを主体とし、それら加振器272および変位セ
ンサ274と、前記圧力制御装置212,圧力センサ2
20,228,250〜256および電磁開閉弁21
8,226とに接続されるコントローラ276を備えて
いる。
【0010】このコントローラ276のコンピュータが
圧力制御装置検査プログラムを実行することにより、圧
力制御装置の単品検査が行われる。以下、その単品検査
を説明する。
圧力制御装置検査プログラムを実行することにより、圧
力制御装置の単品検査が行われる。以下、その単品検査
を説明する。
【0011】まず、エア抜きが行われる。変位センサ2
74の出力信号を監視しつつ加振器272によりロッド
270が前進させられ、これにより、マスタシリンダ2
00の各加圧ピストンが各加圧室内のフルードをホイー
ルシリンダ204〜210に向かって排出しつつ前進さ
せられる。変位センサ274によりロッド270が設定
位置に達したことが検出されたならば、ロッド270が
停止させられ、これにより、マスタシリンダ200がそ
の状態に保たれる。その後、各ドレン弁240〜246
が開かれることにより、各ホイールシリンダ側通路23
2〜238内のフルードがエアと共にタンク211に吐
き出させられる。その後、各ドレン弁240〜246が
閉じられて、ロッド270が原位置に戻させられ、これ
により、マスタシリンダ200の加圧ピストンが原位置
に復帰する。以後、この工程の実行がフルードからエア
が完全に抜かれるまで繰り返される。なお、この繰り返
しは、各ホイールシリンダ204〜210について順に
行われる。
74の出力信号を監視しつつ加振器272によりロッド
270が前進させられ、これにより、マスタシリンダ2
00の各加圧ピストンが各加圧室内のフルードをホイー
ルシリンダ204〜210に向かって排出しつつ前進さ
せられる。変位センサ274によりロッド270が設定
位置に達したことが検出されたならば、ロッド270が
停止させられ、これにより、マスタシリンダ200がそ
の状態に保たれる。その後、各ドレン弁240〜246
が開かれることにより、各ホイールシリンダ側通路23
2〜238内のフルードがエアと共にタンク211に吐
き出させられる。その後、各ドレン弁240〜246が
閉じられて、ロッド270が原位置に戻させられ、これ
により、マスタシリンダ200の加圧ピストンが原位置
に復帰する。以後、この工程の実行がフルードからエア
が完全に抜かれるまで繰り返される。なお、この繰り返
しは、各ホイールシリンダ204〜210について順に
行われる。
【0012】次に、フルード洩れ検査が行われる。圧力
センサ220または228の出力信号を監視しつつ加振
器272によりマスタシリンダ200の圧力が上昇させ
られる。その圧力が設定圧に達したことが圧力センサ2
20または228により検出されたならば、加振器27
2がその状態に保たれる一方、いずれの電磁開閉弁21
8,226も閉じられ、以後、圧力センサ220,22
8または圧力センサ250〜256により圧力制御装置
212の一定時間内での圧力低下量が検出される。その
圧力低下量からフルードの洩れの有無が判定される。
センサ220または228の出力信号を監視しつつ加振
器272によりマスタシリンダ200の圧力が上昇させ
られる。その圧力が設定圧に達したことが圧力センサ2
20または228により検出されたならば、加振器27
2がその状態に保たれる一方、いずれの電磁開閉弁21
8,226も閉じられ、以後、圧力センサ220,22
8または圧力センサ250〜256により圧力制御装置
212の一定時間内での圧力低下量が検出される。その
圧力低下量からフルードの洩れの有無が判定される。
【0013】最後に、性能検査が行われる。圧力センサ
220の出力信号を監視しつつロッド270が、マスタ
シリンダ200の圧力が設定圧に保たれるように制御さ
れる。この状態で圧力制御装置212が設定されたパタ
ーンで制御されつつ各ホイールシリンダ204〜210
の圧力が各圧力センサ250〜256で検出され、その
検出結果に基づいて圧力制御装置212の圧力制御が正
常であるか否かが判定される。圧力制御装置212の圧
力制御の適否判定が終了すれば、マスタシリンダ200
が原状態に復帰させられる。
220の出力信号を監視しつつロッド270が、マスタ
シリンダ200の圧力が設定圧に保たれるように制御さ
れる。この状態で圧力制御装置212が設定されたパタ
ーンで制御されつつ各ホイールシリンダ204〜210
の圧力が各圧力センサ250〜256で検出され、その
検出結果に基づいて圧力制御装置212の圧力制御が正
常であるか否かが判定される。圧力制御装置212の圧
力制御の適否判定が終了すれば、マスタシリンダ200
が原状態に復帰させられる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上の説明から明らか
なように、従来のエア抜き方法は入力部材の変位制御方
式によってエア抜きのためのフルードの流れを生じさせ
るものである。ところで、エア抜きは本来、フルード圧
を特定の高さに高めて行うことがフルードからエアを完
全に抜くために望ましい。しかし、従来のエア抜き方法
は実際のフルード圧とは無関係にエア抜きを行うもので
あるため、常に適正なエア抜きが行われるとは限らない
という問題がある。
なように、従来のエア抜き方法は入力部材の変位制御方
式によってエア抜きのためのフルードの流れを生じさせ
るものである。ところで、エア抜きは本来、フルード圧
を特定の高さに高めて行うことがフルードからエアを完
全に抜くために望ましい。しかし、従来のエア抜き方法
は実際のフルード圧とは無関係にエア抜きを行うもので
あるため、常に適正なエア抜きが行われるとは限らない
という問題がある。
【0015】この問題は例えば次のようにして解決する
ことが考えられる。すなわち、入力部材を圧力制御方式
で制御すべく、各加圧室内のフルード圧を検出しつつそ
れが設定圧に保たれるように入力部材を作動し続けさせ
る一方、その作動中の一時期に、各加圧室と同じ系統に
属するホイールシリンダからフルードをそれに混入した
エアと共にタンクに放出させるのである。
ことが考えられる。すなわち、入力部材を圧力制御方式
で制御すべく、各加圧室内のフルード圧を検出しつつそ
れが設定圧に保たれるように入力部材を作動し続けさせ
る一方、その作動中の一時期に、各加圧室と同じ系統に
属するホイールシリンダからフルードをそれに混入した
エアと共にタンクに放出させるのである。
【0016】しかし、この方法には次のような問題があ
る。例えば、マスタシリンダの2個の加圧室のうちフル
ード放出用の加圧室に係る通路内のフルードにやや大き
なエアが混入している場合には、フルード放出用の加圧
室に対応する加圧ピストンが作動させられるとその加圧
ピストンはフルード圧を設定圧まで高めないうちにエア
を押し潰してボトミングしてしまう。また、その加圧ピ
ストンがボトミングすることなくフルード圧を設定圧に
高めても、その加圧室に対応するホイールシリンダがタ
ンクに連通させられて大気圧とされると、この場合にも
同様に加圧ピストンがボトミングしてしまう。
る。例えば、マスタシリンダの2個の加圧室のうちフル
ード放出用の加圧室に係る通路内のフルードにやや大き
なエアが混入している場合には、フルード放出用の加圧
室に対応する加圧ピストンが作動させられるとその加圧
ピストンはフルード圧を設定圧まで高めないうちにエア
を押し潰してボトミングしてしまう。また、その加圧ピ
ストンがボトミングすることなくフルード圧を設定圧に
高めても、その加圧室に対応するホイールシリンダがタ
ンクに連通させられて大気圧とされると、この場合にも
同様に加圧ピストンがボトミングしてしまう。
【0017】この方法は、フルード放出用の加圧室、す
なわち、フルード放出時に大気圧となる加圧室の圧力が
設定圧に保たれるように入力部材を作動させるものであ
って、同じ加圧室をフルード放出用としてもフルード圧
検出用としても使用するものである。そのため、この方
法では、上述のように、フルード放出用の加圧室すなわ
ちフルード圧検出用の加圧室に対応する加圧ピストンが
ボトミングして、その加圧室の圧力を設定圧に高めるこ
とが不可能であるにもかかわらず、入力部材が作動し続
けさせられる(フルード放出用の加圧ピストンに前進力
が加え続けさせられる)こととなって、入力部材がマス
タシリンダに過大な負荷を加えるという問題があるので
ある。
なわち、フルード放出時に大気圧となる加圧室の圧力が
設定圧に保たれるように入力部材を作動させるものであ
って、同じ加圧室をフルード放出用としてもフルード圧
検出用としても使用するものである。そのため、この方
法では、上述のように、フルード放出用の加圧室すなわ
ちフルード圧検出用の加圧室に対応する加圧ピストンが
ボトミングして、その加圧室の圧力を設定圧に高めるこ
とが不可能であるにもかかわらず、入力部材が作動し続
けさせられる(フルード放出用の加圧ピストンに前進力
が加え続けさせられる)こととなって、入力部材がマス
タシリンダに過大な負荷を加えるという問題があるので
ある。
【0018】本発明は、マスタシリンダに過大な負荷を
加えることなく、エア抜きを圧力制御方式で行うことを
課題として為されたものである。
加えることなく、エア抜きを圧力制御方式で行うことを
課題として為されたものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、入力部材の作動に基づき、互いに直列に並
ぶ2個の加圧ピストンがそれぞれ互いに独立して作動さ
せられることにより、2個の加圧ピストンの前方に形成
された2個の加圧室が互いに独立して加圧されるタンデ
ム型のマスタシリンダが圧力制御装置を経て複数個のホ
イールシリンダに接続されるブレーキシステム内からエ
アを抜く方法を、2個の加圧室のいずれかを圧力制御装
置から、そのいずれかの加圧室の昇圧が可能な状態で遮
断した後、その昇圧可能な加圧室の圧力が設定圧に保た
れるように入力部材を作動し続けさせる一方、その作動
中の一時期に、複数個のホイールシリンダのうち昇圧可
能な加圧室でない加圧室に対応するものをタンクに連通
させてブレーキフルードをそれに混入したエアと共にタ
ンクに放出させるものとしたことを要旨とする。
に本発明は、入力部材の作動に基づき、互いに直列に並
ぶ2個の加圧ピストンがそれぞれ互いに独立して作動さ
せられることにより、2個の加圧ピストンの前方に形成
された2個の加圧室が互いに独立して加圧されるタンデ
ム型のマスタシリンダが圧力制御装置を経て複数個のホ
イールシリンダに接続されるブレーキシステム内からエ
アを抜く方法を、2個の加圧室のいずれかを圧力制御装
置から、そのいずれかの加圧室の昇圧が可能な状態で遮
断した後、その昇圧可能な加圧室の圧力が設定圧に保た
れるように入力部材を作動し続けさせる一方、その作動
中の一時期に、複数個のホイールシリンダのうち昇圧可
能な加圧室でない加圧室に対応するものをタンクに連通
させてブレーキフルードをそれに混入したエアと共にタ
ンクに放出させるものとしたことを要旨とする。
【0020】なお、本発明は圧力制御装置検査のための
エア抜き(圧力制御装置の車体取付前のエア抜き)に対
して適用することができるのみならず、ブレーキシステ
ム本来の作動のためのエア抜き(圧力制御装置の車体取
付後のエア抜き)に対して適用することができる。
エア抜き(圧力制御装置の車体取付前のエア抜き)に対
して適用することができるのみならず、ブレーキシステ
ム本来の作動のためのエア抜き(圧力制御装置の車体取
付後のエア抜き)に対して適用することができる。
【0021】また、本発明におけるブレーキシステムは
アンチロック式に限らず、その他の形式とすることがで
きる。
アンチロック式に限らず、その他の形式とすることがで
きる。
【0022】
【作用】本発明に係るエア抜き方法においては、マスタ
シリンダの2個の加圧室のいずれかが圧力制御装置から
昇圧可能に遮断され、その昇圧可能な加圧室でない加圧
室はエア抜き対象すなわちフルード放出用、昇圧可能な
加圧室はフルード圧検出用、すなわち、マスタシリンダ
の入力部材の制御用とされるのである。その後、マスタ
シリンダの入力部材が、昇圧可能な加圧室の圧力が設定
圧に保たれるように作動させられ、その作動中の一時期
に、複数個のホイールシリンダのうち昇圧可能な加圧室
でない加圧室に対応するものがタンクに連通させられ
て、そこからフルードがそれに混入したエアと共にタン
クに放出させられる。
シリンダの2個の加圧室のいずれかが圧力制御装置から
昇圧可能に遮断され、その昇圧可能な加圧室でない加圧
室はエア抜き対象すなわちフルード放出用、昇圧可能な
加圧室はフルード圧検出用、すなわち、マスタシリンダ
の入力部材の制御用とされるのである。その後、マスタ
シリンダの入力部材が、昇圧可能な加圧室の圧力が設定
圧に保たれるように作動させられ、その作動中の一時期
に、複数個のホイールシリンダのうち昇圧可能な加圧室
でない加圧室に対応するものがタンクに連通させられ
て、そこからフルードがそれに混入したエアと共にタン
クに放出させられる。
【0023】したがって、マスタシリンダの入力部材が
フルード放出用の加圧室の圧力によってではなく、フル
ード放出とは無関係に昇圧が可能な加圧室の圧力によっ
て制御されるため、たとえフルード放出用の加圧室がフ
ルード放出に伴って昇圧不能となり、その加圧室に対応
する加圧ピストンがボトミングしても、他方の加圧ピス
トンがボトミングしない限り、入力部材がマスタシリン
ダに過大な負荷を加えることはないのである。
フルード放出用の加圧室の圧力によってではなく、フル
ード放出とは無関係に昇圧が可能な加圧室の圧力によっ
て制御されるため、たとえフルード放出用の加圧室がフ
ルード放出に伴って昇圧不能となり、その加圧室に対応
する加圧ピストンがボトミングしても、他方の加圧ピス
トンがボトミングしない限り、入力部材がマスタシリン
ダに過大な負荷を加えることはないのである。
【0024】
【発明の効果】このように、本発明に従えば、マスタシ
リンダに過大な負荷を加えることなく、適当な高さの圧
力下においてフルードの放出が可能となるから、望まし
いエア抜きが実現されるという効果が得られる。
リンダに過大な負荷を加えることなく、適当な高さの圧
力下においてフルードの放出が可能となるから、望まし
いエア抜きが実現されるという効果が得られる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。本発明の一実施例であるエア抜き方法は図1の検
査装置により、X配管式のアンチロックブレーキシステ
ム(以下、単にABSという)に用いられる圧力制御装
置10に対して実施される。検査装置は、互いに独立し
た2個の加圧室を有するタンデム型のマスタシリンダ1
4と、左前輪のホイールシリンダ24,右後輪のホイー
ルシリンダ26,左後輪のホイールシリンダ28,右前
輪のホイールシリンダ30とを圧力制御装置作動シミュ
レート用として備えている。
する。本発明の一実施例であるエア抜き方法は図1の検
査装置により、X配管式のアンチロックブレーキシステ
ム(以下、単にABSという)に用いられる圧力制御装
置10に対して実施される。検査装置は、互いに独立し
た2個の加圧室を有するタンデム型のマスタシリンダ1
4と、左前輪のホイールシリンダ24,右後輪のホイー
ルシリンダ26,左後輪のホイールシリンダ28,右前
輪のホイールシリンダ30とを圧力制御装置作動シミュ
レート用として備えている。
【0026】圧力制御装置10はアンチロック制御用と
して周知なものであるため、簡単に説明する。圧力制御
装置10は、(a) 各々、少なくとも増圧モードと減圧モ
ードとを含む複数のモードによりマスタシリンダ14の
2個の加圧室の各々の圧力を制御して各ホイールシリン
ダ24,26および28,30に伝達する第1および第
2の圧力制御弁(例えば、2位置弁,3位置弁,電磁比
例制御弁等)(図示しない),(b) 減圧モードの実行時
に各ホイールシリンダ24〜30から排出されるフルー
ドをマスタシリンダ14に還流させるポンプ(図示しな
い)等を備えている。
して周知なものであるため、簡単に説明する。圧力制御
装置10は、(a) 各々、少なくとも増圧モードと減圧モ
ードとを含む複数のモードによりマスタシリンダ14の
2個の加圧室の各々の圧力を制御して各ホイールシリン
ダ24,26および28,30に伝達する第1および第
2の圧力制御弁(例えば、2位置弁,3位置弁,電磁比
例制御弁等)(図示しない),(b) 減圧モードの実行時
に各ホイールシリンダ24〜30から排出されるフルー
ドをマスタシリンダ14に還流させるポンプ(図示しな
い)等を備えている。
【0027】第1の圧力制御弁の入力ポートAはマスタ
シリンダ側通路32を経てマスタシリンダ14、第1の
出力ポートBはホイールシリンダ側通路34を経てホイ
ールシリンダ24にそれぞれ接続されている。また、第
2の圧力制御弁の入力ポートCはマスタシリンダ側通路
36を経てマスタシリンダ14、第3の出力ポートCは
ホイールシリンダ側通路38を経てホイールシリンダ3
0にそれぞれ接続されている。また、第1の圧力制御弁
の第2の出力ポートEはホイールシリンダ側通路40を
経てホイールシリンダ26、第2の圧力制御弁の第4の
出力ポートFはホイールシリンダ側通路42を経てホイ
ールシリンダ28にそれぞれ接続されている。
シリンダ側通路32を経てマスタシリンダ14、第1の
出力ポートBはホイールシリンダ側通路34を経てホイ
ールシリンダ24にそれぞれ接続されている。また、第
2の圧力制御弁の入力ポートCはマスタシリンダ側通路
36を経てマスタシリンダ14、第3の出力ポートCは
ホイールシリンダ側通路38を経てホイールシリンダ3
0にそれぞれ接続されている。また、第1の圧力制御弁
の第2の出力ポートEはホイールシリンダ側通路40を
経てホイールシリンダ26、第2の圧力制御弁の第4の
出力ポートFはホイールシリンダ側通路42を経てホイ
ールシリンダ28にそれぞれ接続されている。
【0028】各ホイールシリンダ側通路34,40,4
2,38はそれぞれ、ドレン通路44,46,48,5
0により、マスタシリンダ14にフルードを供給するタ
ンク52に接続されている。各ドレン通路44〜50の
途中には常閉の電磁開閉弁54,56,58,60(た
だし、電磁開閉弁54については励磁状態を図示する)
が接続されている。つまり、各ホイールシリンダ24〜
30は常には、タンク52から遮断されているのであ
る。各ホイールシリンダ側通路34,40,42,38
には、各ホイールシリンダ24〜30の圧力を検出する
各圧力センサ64,66,68,70が接続されてい
る。
2,38はそれぞれ、ドレン通路44,46,48,5
0により、マスタシリンダ14にフルードを供給するタ
ンク52に接続されている。各ドレン通路44〜50の
途中には常閉の電磁開閉弁54,56,58,60(た
だし、電磁開閉弁54については励磁状態を図示する)
が接続されている。つまり、各ホイールシリンダ24〜
30は常には、タンク52から遮断されているのであ
る。各ホイールシリンダ側通路34,40,42,38
には、各ホイールシリンダ24〜30の圧力を検出する
各圧力センサ64,66,68,70が接続されてい
る。
【0029】前記各マスタシリンダ側通路32,36に
は常開の電磁開閉弁74,76(ただし、電磁開閉弁7
6については励磁状態を図示する)が接続されている。
つまり、マスタシリンダ14と圧力制御装置10とは常
には、互いに連通させられているのである。各マスタシ
リンダ側通路32,36は各電磁開閉弁74,76によ
り、マスタシリンダ14と同じ側の上流通路80,82
とマスタシリンダ14とは反対の側の下流通路84,8
6とに仕切られている。また、各下流通路84,86に
は、圧力制御装置10の各入力ポートA,C内の圧力を
検出する圧力センサ78,80が接続されている。ま
た、上流通路80と下流通路86とは補助通路90によ
り互いに接続され、この補助通路90の途中に常閉の電
磁開閉弁92が接続されている。つまり、上流通路80
と下流通路86とは常には、互いに遮断されているので
ある。上流通路82にはマスタシリンダ14の圧力を検
出する圧力センサ94が接続されている。
は常開の電磁開閉弁74,76(ただし、電磁開閉弁7
6については励磁状態を図示する)が接続されている。
つまり、マスタシリンダ14と圧力制御装置10とは常
には、互いに連通させられているのである。各マスタシ
リンダ側通路32,36は各電磁開閉弁74,76によ
り、マスタシリンダ14と同じ側の上流通路80,82
とマスタシリンダ14とは反対の側の下流通路84,8
6とに仕切られている。また、各下流通路84,86に
は、圧力制御装置10の各入力ポートA,C内の圧力を
検出する圧力センサ78,80が接続されている。ま
た、上流通路80と下流通路86とは補助通路90によ
り互いに接続され、この補助通路90の途中に常閉の電
磁開閉弁92が接続されている。つまり、上流通路80
と下流通路86とは常には、互いに遮断されているので
ある。上流通路82にはマスタシリンダ14の圧力を検
出する圧力センサ94が接続されている。
【0030】検査装置はさらに、マスタシリンダ14の
入力部材に連結されてそれと一体的に移動するロッド1
00を有する加振器102を備えている。さらに、この
加振器102の各端子と、前記圧力センサ64〜70,
78,80,94の各端子と、前記圧力制御装置10の
各端子と、前記電磁開閉弁54〜60,74,76,9
2の各端子とに接続され、コンピュータを主体とするコ
ントローラ104を備えている。コントローラ104の
コンピュータには、エア抜きプログラム,フルード洩れ
検査プログラムおよび性能検査プログラムを含む圧力制
御装置検査プログラムを始めとする種々のプログラムが
格納されている。以下、コンピュータによる圧力制御装
置検査プログラムの実行により圧力制御装置10の単品
検査が行われる様子を説明する。
入力部材に連結されてそれと一体的に移動するロッド1
00を有する加振器102を備えている。さらに、この
加振器102の各端子と、前記圧力センサ64〜70,
78,80,94の各端子と、前記圧力制御装置10の
各端子と、前記電磁開閉弁54〜60,74,76,9
2の各端子とに接続され、コンピュータを主体とするコ
ントローラ104を備えている。コントローラ104の
コンピュータには、エア抜きプログラム,フルード洩れ
検査プログラムおよび性能検査プログラムを含む圧力制
御装置検査プログラムを始めとする種々のプログラムが
格納されている。以下、コンピュータによる圧力制御装
置検査プログラムの実行により圧力制御装置10の単品
検査が行われる様子を説明する。
【0031】まず、コンピュータによるエア抜きプログ
ラムの実行によりエア抜きが行われる。電磁開閉弁76
が励磁されて閉じられ(図示の状態とされ)、これによ
り、一対の圧力系統のうちホイールシリンダ24,26
に係るものが今回のエア抜き対象系統とされる。その
後、圧力センサ94によりマスタシリンダ14の圧力、
正確には、マスタシリンダ14の2個の加圧室のうち今
回のエア抜き対象系統ではない圧力系統に対応するもの
の圧力が監視されつつ、加振器102のロッド100が
前進させられ、これにより、マスタシリンダ14の2個
の加圧室がそれぞれ加圧される。マスタシリンダ14の
圧力が設定圧に達したことが圧力センサ94により検出
されたならば、その状態が続くように、加振器102の
ロッド100の位置が制御される。
ラムの実行によりエア抜きが行われる。電磁開閉弁76
が励磁されて閉じられ(図示の状態とされ)、これによ
り、一対の圧力系統のうちホイールシリンダ24,26
に係るものが今回のエア抜き対象系統とされる。その
後、圧力センサ94によりマスタシリンダ14の圧力、
正確には、マスタシリンダ14の2個の加圧室のうち今
回のエア抜き対象系統ではない圧力系統に対応するもの
の圧力が監視されつつ、加振器102のロッド100が
前進させられ、これにより、マスタシリンダ14の2個
の加圧室がそれぞれ加圧される。マスタシリンダ14の
圧力が設定圧に達したことが圧力センサ94により検出
されたならば、その状態が続くように、加振器102の
ロッド100の位置が制御される。
【0032】マスタシリンダ14の圧力が設定圧に達し
た後の一時期に、今回のエア抜き対象系統に属する電磁
開閉弁54が励磁されて開かれ、これにより、マスタシ
リンダ14からホイールシリンダ側通路34を経てタン
ク52に向かう向きのフルードの流れが生じさせられ、
フルードがそれに混入したエアと共にタンク52に吐き
出される。このとき、マスタシリンダ14の2個の加圧
室のうち、今回のエア抜き対象系統に対応するものは大
気圧下におかれるため、マスタシリンダ14の2個の加
圧ピストンのうちその加圧室を直接加圧するものがボト
ミングすることになるが、他方の加圧室(フルード圧検
出用)は電磁開閉弁76により昇圧可能となっているた
め、フルード放出に起因して加振器102によりマスタ
シリンダ14に過大な負荷が加えられることが防止され
る。
た後の一時期に、今回のエア抜き対象系統に属する電磁
開閉弁54が励磁されて開かれ、これにより、マスタシ
リンダ14からホイールシリンダ側通路34を経てタン
ク52に向かう向きのフルードの流れが生じさせられ、
フルードがそれに混入したエアと共にタンク52に吐き
出される。このとき、マスタシリンダ14の2個の加圧
室のうち、今回のエア抜き対象系統に対応するものは大
気圧下におかれるため、マスタシリンダ14の2個の加
圧ピストンのうちその加圧室を直接加圧するものがボト
ミングすることになるが、他方の加圧室(フルード圧検
出用)は電磁開閉弁76により昇圧可能となっているた
め、フルード放出に起因して加振器102によりマスタ
シリンダ14に過大な負荷が加えられることが防止され
る。
【0033】その後、電磁開閉弁54が消磁されて閉じ
られ、続いて、加振器102がロッド100すなわちマ
スタシリンダ14の2個の加圧ピストンが非作用位置に
戻るように作動させられる。電磁開閉弁54の開閉およ
び加振器102のロッド100の前進・後退が適数回繰
り返されることにより、マスタシリンダ14からホイー
ルシリンダ24に及ぶフルード室についてのエア抜きが
終了する。
られ、続いて、加振器102がロッド100すなわちマ
スタシリンダ14の2個の加圧ピストンが非作用位置に
戻るように作動させられる。電磁開閉弁54の開閉およ
び加振器102のロッド100の前進・後退が適数回繰
り返されることにより、マスタシリンダ14からホイー
ルシリンダ24に及ぶフルード室についてのエア抜きが
終了する。
【0034】以後、上記の場合と同様にして、マスタシ
リンダ14からホイールシリンダ26に及ぶフルード室
についてのエア抜きが行われる。以上で今回のエア抜き
対象系統についてのエア抜きが終了する。
リンダ14からホイールシリンダ26に及ぶフルード室
についてのエア抜きが行われる。以上で今回のエア抜き
対象系統についてのエア抜きが終了する。
【0035】その後、電磁開閉弁74が励磁されて閉じ
られ、電磁開閉弁92が励磁されて開かれ、これによ
り、一対の圧力系統のうちホイールシリンダ28,30
に係るものが今回のエア抜き対象系統とされる。以後、
マスタシリンダ14の2個の加圧室のうち先のエア抜き
対象系統の場合と同じものから排出されるフルードによ
り、先の場合と同様にして、今回のエア抜き対象系統に
ついてのエア抜きが行われる。このエア抜きが終了すれ
ば、電磁開閉弁74が消磁されて開かれ、電磁開閉弁9
2が消磁されて閉じられる。
られ、電磁開閉弁92が励磁されて開かれ、これによ
り、一対の圧力系統のうちホイールシリンダ28,30
に係るものが今回のエア抜き対象系統とされる。以後、
マスタシリンダ14の2個の加圧室のうち先のエア抜き
対象系統の場合と同じものから排出されるフルードによ
り、先の場合と同様にして、今回のエア抜き対象系統に
ついてのエア抜きが行われる。このエア抜きが終了すれ
ば、電磁開閉弁74が消磁されて開かれ、電磁開閉弁9
2が消磁されて閉じられる。
【0036】次に、コンピュータによるフルード洩れ検
査プログラムの実行によりフルード洩れ検査が行われ
る。
査プログラムの実行によりフルード洩れ検査が行われ
る。
【0037】加振器102が再び作動させられてマスタ
シリンダ14の圧力が設定圧に保たれる。この状態で各
電磁開閉弁74,76が励磁されて閉じられ、これによ
り、圧力制御装置10がマスタシリンダ14から遮断さ
れる。その後、圧力センサ78,80または圧力センサ
64,66,68,70により圧力制御装置10の一定
時間内での圧力低下量が検出される。この圧力低下量が
設定量を超えていれば圧力制御装置10にフルード洩れ
があると判定される。
シリンダ14の圧力が設定圧に保たれる。この状態で各
電磁開閉弁74,76が励磁されて閉じられ、これによ
り、圧力制御装置10がマスタシリンダ14から遮断さ
れる。その後、圧力センサ78,80または圧力センサ
64,66,68,70により圧力制御装置10の一定
時間内での圧力低下量が検出される。この圧力低下量が
設定量を超えていれば圧力制御装置10にフルード洩れ
があると判定される。
【0038】最後に、コンピュータによる性能検査プロ
グラムの実行により性能検査が行われる。
グラムの実行により性能検査が行われる。
【0039】加振器102により再びマスタシリンダ1
4の圧力が設定圧に保たれ、圧力制御装置10が予定の
パターンで作動させられる。この状態で各圧力センサ6
4〜70により各ホイールシリンダ24〜30の圧力が
検出される。各ホイールシリンダ24〜30の圧力の変
化が圧力制御装置10の作動パターンに十分には精度よ
く一致していなければ、圧力制御装置10の圧力制御が
正常ではないと判定される。
4の圧力が設定圧に保たれ、圧力制御装置10が予定の
パターンで作動させられる。この状態で各圧力センサ6
4〜70により各ホイールシリンダ24〜30の圧力が
検出される。各ホイールシリンダ24〜30の圧力の変
化が圧力制御装置10の作動パターンに十分には精度よ
く一致していなければ、圧力制御装置10の圧力制御が
正常ではないと判定される。
【0040】以上の説明から明らかなように、本実施例
においては、フルード内のエアの大小とは無関係にフル
ード放出が設定圧に十分近い圧力の下で開始されるた
め、確実なエア抜きが保証されるという効果が得られ
る。
においては、フルード内のエアの大小とは無関係にフル
ード放出が設定圧に十分近い圧力の下で開始されるた
め、確実なエア抜きが保証されるという効果が得られ
る。
【0041】さらに、本実施例においては、従来の検査
装置のようにフルード放出の許可・禁止が手動のドレン
弁240〜246によって制御されるのではなく、電磁
開閉弁54〜60により電気的に制御されるため、エア
抜きを短時間で行うことが可能となるという効果が得ら
れる。本出願人の実験結果により、従来圧力制御装置検
査の所要時間の大半を占めていたエア抜きの所要時間が
約3分の1に短縮できた。
装置のようにフルード放出の許可・禁止が手動のドレン
弁240〜246によって制御されるのではなく、電磁
開閉弁54〜60により電気的に制御されるため、エア
抜きを短時間で行うことが可能となるという効果が得ら
れる。本出願人の実験結果により、従来圧力制御装置検
査の所要時間の大半を占めていたエア抜きの所要時間が
約3分の1に短縮できた。
【0042】なお付言すれば、フルード洩れ検査および
性能検査はマスタシリンダ14の圧力を圧力センサで検
出しつつ入力部材を制御するものであるのに対し、従来
のエア抜き方法は、入力部材の変位を変位センサで検出
しつつ入力部材の変位を制御してエア抜きを行うもので
あった。そのため、エア抜きとフルード洩れ検査および
性能検査との双方を行うためには検査装置に変位センサ
と圧力センサとの双方を設けることが必要であった。し
かし、本実施例においては、エア抜きもフルード洩れ検
査および性能検査もマスタシリンダ14の圧力を圧力セ
ンサで検出しつつ入力部材を制御するものであるため、
変位センサが不要となるとともに、エア抜きとフルード
洩れ検査および性能検査との間で入力部材の制御方式を
変えることが不要となるという効果も得られる。
性能検査はマスタシリンダ14の圧力を圧力センサで検
出しつつ入力部材を制御するものであるのに対し、従来
のエア抜き方法は、入力部材の変位を変位センサで検出
しつつ入力部材の変位を制御してエア抜きを行うもので
あった。そのため、エア抜きとフルード洩れ検査および
性能検査との双方を行うためには検査装置に変位センサ
と圧力センサとの双方を設けることが必要であった。し
かし、本実施例においては、エア抜きもフルード洩れ検
査および性能検査もマスタシリンダ14の圧力を圧力セ
ンサで検出しつつ入力部材を制御するものであるため、
変位センサが不要となるとともに、エア抜きとフルード
洩れ検査および性能検査との間で入力部材の制御方式を
変えることが不要となるという効果も得られる。
【0043】なお、本実施例においては、今回のエア抜
き対象系統の種類を問わずマスタシリンダ14の圧力が
同じ圧力センサ94により検出されるようになっていた
が、各圧力系統専用の圧力センサにより検出するように
することもできる。例えば、補助通路90および電磁開
閉弁92を省略し、代わりに上流通路80に圧力センサ
を接続し、マスタシリンダ14からホイールシリンダ2
4,26に及ぶフルード室のエア抜きの際には電磁開閉
弁76を閉じて圧力センサ94により入力部材を制御す
る一方、マスタシリンダ14からホイールシリンダ2
8,30に及ぶフルード室のエア抜きの際には電磁開閉
弁74を閉じて上記接続された圧力センサにより入力部
材を制御することができるのである。
き対象系統の種類を問わずマスタシリンダ14の圧力が
同じ圧力センサ94により検出されるようになっていた
が、各圧力系統専用の圧力センサにより検出するように
することもできる。例えば、補助通路90および電磁開
閉弁92を省略し、代わりに上流通路80に圧力センサ
を接続し、マスタシリンダ14からホイールシリンダ2
4,26に及ぶフルード室のエア抜きの際には電磁開閉
弁76を閉じて圧力センサ94により入力部材を制御す
る一方、マスタシリンダ14からホイールシリンダ2
8,30に及ぶフルード室のエア抜きの際には電磁開閉
弁74を閉じて上記接続された圧力センサにより入力部
材を制御することができるのである。
【0044】また、本実施例においては、図1に示すよ
うに、各ドレン通路44〜50が各ホイールシリンダ側
通路34,38,42,38の途中から延びてタンク5
2に至るようにされていたが、各ホイールシリンダ24
〜30自体から延びてタンク52に至るようにすること
ができる。
うに、各ドレン通路44〜50が各ホイールシリンダ側
通路34,38,42,38の途中から延びてタンク5
2に至るようにされていたが、各ホイールシリンダ24
〜30自体から延びてタンク52に至るようにすること
ができる。
【0045】以上、本発明の実施例を説明したが、この
他にも、特許請求の範囲を逸脱することなく、当業者の
知識に基づいて種々の変形,改良を施した態様で本発明
を実施することができる。
他にも、特許請求の範囲を逸脱することなく、当業者の
知識に基づいて種々の変形,改良を施した態様で本発明
を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるエア抜き方法を実施す
るのに好適な検査装置を示す系統図である。
るのに好適な検査装置を示す系統図である。
【図2】従来のエア抜き方法を実施する検査装置を示す
系統図である。
系統図である。
10 圧力制御装置 14 マスタシリンダ 24 ホイールシリンダ 26 ホイールシリンダ 28 ホイールシリンダ 30 ホイールシリンダ 52 タンク 102 加振器 104 コントローラ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60T 8/34 B60T 17/00
Claims (1)
- 【請求項1】 入力部材の作動に基づき、互いに直列に
並ぶ2個の加圧ピストンがそれぞれ互いに独立して作動
させられることにより、2個の加圧ピストンの前方に形
成された2個の加圧室が互いに独立して加圧されるタン
デム型のマスタシリンダが圧力制御装置を経て複数個の
ホイールシリンダに接続されるブレーキシステム内から
エアを抜く方法であって、前記2個の加圧室のいずれか
を前記圧力制御装置から、そのいずれかの加圧室の昇圧
が可能な状態で遮断した後、その昇圧可能な加圧室の圧
力が設定圧に保たれるように前記入力部材を作動し続け
させる一方、その作動中の一時期に、前記複数個のホイ
ールシリンダのうち前記昇圧可能な加圧室でない加圧室
に対応するものをタンクに連通させてブレーキフルード
をそれに混入したエアと共にタンクに放出させることを
特徴とするブレーキフールドのエア抜き方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16636591A JP2848030B2 (ja) | 1991-06-11 | 1991-06-11 | ブレーキフルードのエア抜き方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16636591A JP2848030B2 (ja) | 1991-06-11 | 1991-06-11 | ブレーキフルードのエア抜き方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04365660A JPH04365660A (ja) | 1992-12-17 |
| JP2848030B2 true JP2848030B2 (ja) | 1999-01-20 |
Family
ID=15830053
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16636591A Expired - Fee Related JP2848030B2 (ja) | 1991-06-11 | 1991-06-11 | ブレーキフルードのエア抜き方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2848030B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE19528859A1 (de) * | 1995-08-05 | 1997-02-06 | Teves Gmbh Alfred | Verfahren zur Entlüftung einer schlupfgeregelten Zweikreisbremsanlage für Kraftfahrzeuge |
| JP2000016267A (ja) * | 1998-07-01 | 2000-01-18 | Nissin Kogyo Kk | 車両のブレーキ液圧制御装置 |
| DE10138125A1 (de) * | 2001-08-03 | 2003-02-13 | Bosch Gmbh Robert | Verfahren zur Entgasung einer hydraulischen Fahrzeugbremsanlage |
| KR102565056B1 (ko) * | 2021-07-21 | 2023-08-09 | 한국자동차연구원 | 브레이크 유압라인의 에어빼기 장치 및 그 제어 방법 |
| KR102563554B1 (ko) * | 2021-07-21 | 2023-08-04 | 한국자동차연구원 | 브레이크 유압라인의 점검 장치 및 방법 |
-
1991
- 1991-06-11 JP JP16636591A patent/JP2848030B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04365660A (ja) | 1992-12-17 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN110177656B (zh) | 制动回路泄漏检测和隔离 | |
| US5427440A (en) | Braking system for a vehicle | |
| US6817681B2 (en) | Electrohydraulic brake system for motor vehicles | |
| US20200070792A1 (en) | Haptic feedback for decoupled brake system | |
| EP0265623A2 (en) | Brake pressure control device for vehicles | |
| JP2546851B2 (ja) | ブレ−キシステム | |
| CN111417555B (zh) | 用于机动车的制动设备以及用于运行制动设备的方法 | |
| US5649749A (en) | Brake system fault mode generator | |
| JPH08507021A (ja) | サーボブレーキ装置 | |
| US6089678A (en) | Hydraulic braking systems for vehicles | |
| US20190193701A1 (en) | Vehicle braking system and method of operating the same | |
| US10479335B2 (en) | Vehicle braking system with ABS emulation | |
| US6247762B1 (en) | Vehicle braking system with a stroke simulator and a servo device | |
| CA2370279C (en) | Modulator mis-wire test | |
| US7661769B2 (en) | Brake apparatus for a vehicle | |
| JP4479125B2 (ja) | 圧力関連ユニット検査方法および圧力関連ユニット検査システム | |
| JPH09509123A (ja) | 特に多軸自動車のスリップ制御付き液圧ブレーキシステム | |
| US20220396250A1 (en) | Electronic brake system and operation method therefor | |
| JP4668380B2 (ja) | 電子制御ブレーキシステム | |
| JP2001310717A (ja) | 車両のブレーキ制御装置 | |
| JPH04365660A (ja) | ブレーキフルードのエア抜き方法 | |
| US6145939A (en) | Electro-hydraulic braking system having cold temperature detection and compensation | |
| US5172962A (en) | Brake system | |
| JPH10181573A (ja) | ブレーキ制御装置 | |
| JPH04243658A (ja) | 電気制御式ブレーキ装置のフェール検出方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |