JP2853352B2 - 芳香族炭化水素の環塩素化方法 - Google Patents

芳香族炭化水素の環塩素化方法

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JP2853352B2
JP2853352B2 JP3042507A JP4250791A JP2853352B2 JP 2853352 B2 JP2853352 B2 JP 2853352B2 JP 3042507 A JP3042507 A JP 3042507A JP 4250791 A JP4250791 A JP 4250791A JP 2853352 B2 JP2853352 B2 JP 2853352B2
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C17/00Preparation of halogenated hydrocarbons
    • C07C17/093Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens
    • C07C17/10Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens of hydrogen atoms
    • C07C17/12Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens of hydrogen atoms in the ring of aromatic compounds

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は液相中にてフリ−デル−クラフツ
触媒の存在下及び共触媒の存在下での芳香族炭化水素の
環塩素化方法に関する。
【0002】環置換された塩素誘導体例えばモノクロロ
トルエンを生成させるための液相中での芳香族炭化水素
例えばトルエンとガス状塩素との反応は公知である[ウ
ルマンの工業化学の百科辞典(Ullmanns Enzyklopaedie
der Technischen Chemie)、第4版、第9巻、499
頁以下]。この塩素化は一般にフリ−デル−クラフツ触
媒例えば塩化鉄(III)、塩化アンチモンまたは塩化
アルミニウムの存在下で行う。生じる塩素化生成物は通
常異性体性のモノ塩素化及びポリ塩素化された化合物の
混合物である。FeCl3を用いる場合、例えばトルエ
ンからモノクロロトルエン及びジクロロトルエンが得ら
れ;モノクロロトルエンフラクシヨンにおいて、主生成
物はo−クロロトルエンと共にp−クロロトルエン及び
少量のm−クロロトルエンである。
【0003】p−クロロアルキルベンゼン例えばp−ク
ロロトルエンは殊に有用な中間体生成物であるため、p
−クロロトルエンに対するo−の比を減少させるように
塩素化を誘導する試みは過去になく、即ちp−クロロア
ルキルベンゼンの生成を促進させる試みがなされてき
た。
【0004】米国特許第3,226,447号から二価の
硫黄を含む硫黄化合物をフリ−デル−クラフツ触媒に加
えることによりトルエンの塩素化において1.2のo/
p比を得ることができることが公知である。この方法の
欠点は極めて好適という程でもないこの比が、フリ−デ
ル−クラフツ触媒としてアンチモン塩を用いる場合にの
み達成されることにある。更に欠点はこの明細書の実施
例16により、必要とされる触媒成分の量が極めて高
く、殊に2つの触媒添加剤の各々に対して1重量%であ
ることである。>1の値のo/p比で示されるように、
p−クロロトルエンより多いo−がこの方法でまだ生成
される。
【0005】例えばFeCl3及びS2Cl2を用いるト
ルエンの塩素化が同様にドイツ国特許出願公開第1,5
43,020号及び米国特許第4,031,144号に記
載される。生じるo/p=1.03〜1.10の比はまだ
高く、不満足である。
【0006】チアントレンまたは置換されたチアントレ
ンを用いるフリ−デル−クラフツ触媒でのトルエンの塩
素化は米国特許第4,031,147号、同第4,069,
263号、同第4,069,264号及び同第4,250,
122号に記載される。達成させ得る最も好適なo/p
比は約0.7であるが、アンチモン塩を用いるのみか、
または鉄塩を用いる場合には約0℃の極めて低い反応温
度でのみのいずれかで得られる。これらの両方のケ−ス
は工業的に決定的に好ましくない。かくてチアントレン
の共触媒作用はアンチモン塩を用いる場合に微量の鉄に
より大きく妨害され、そして工業的には実行するのに極
めて困難であり得る。更に、反応は高度に発熱的である
ため、かん水を用いる冷却により約0℃で熱を除去する
ことは極めて高価である。更にチアントレンは通常の反
応条件下で遍在する微量の水から既に分解され、かくて
その活性を失つている。
【0007】更にルイス酸及びフエノキサチインの存在
下でのトルエンの塩素化は米国特許第4,289,916
号、ヨ−ロツパ特許第63,384号及び同第173,2
22号から公知である。またヨ−ロツパ特許第173,
222号の実施例1により達成し得る0.6のo/p比
は工業的に極めて好ましくない塩化アンチモンの使用及
び0.29重量%の多量の共触媒によつてのみ達成され
る。塩化アンチモンの代りにFeCl3を用いる場合、
再び0.68のo/p比が工業的に極めて好ましくない
5℃の低い反応温度でのみ得られる。50℃の工業的に
有利な反応温度で、o/p比はFeCl3及びヨ−ロツ
パ特許第173,222号に開示されるフエノキシアチ
イン誘導体の存在下で増大し;このことはヨ−ロツパ特
許第292,824号からの比較例No.50から知り得
る。上記の米国特許第4,289,916号及びヨ−ロツ
パ特許第63,384号において、最も好ましい約0.8
のo/p比が記載される。ここにまた、FeCl3の代
りに塩化アンチモン及び20℃の反応温度、即ち工業的
に好ましくない条件を用いる場合、o/p比は0.65
に低下させ得る。またフエノキサチインは微量の水の存
在下で分解する。
【0008】フリ−デル−クラフツ触媒及びN−置換さ
れたフエノチアジンの存在下でのトルエンの塩素化はヨ
−ロツパ特許第126,669号から公知である。また
ここに0.84のo/p比は逆に高い。
【0009】ある種のゼオライトの存在下でのトルエン
の塩素化はヨ−ロツパ特許第112,722号、同第1
54,236号及び同第248,931号から公知であ
り、その際に例えば緩和剤としてハロゲノカルボン酸ハ
ロゲン化物の添加で約0.3のo/p比が達成される。
かなりの量の5重量%のゼオライト及び1重量%の緩和
剤がこの方法の欠点である。我々自身の実験が示すよう
に、この結果により極めて多量(8重量%まで)の塩化
ベンジルが生成する混合物中に生じるかなりの不利益を
受けなければならない。しかしながら、塩化ベンジルの
生成は蒸留による続いての通常の処理を全く予想外の程
度に妨害する。
【0010】フリ−デル−クラフツ触媒及び共触媒とし
てのチアゼピンの存在下での側鎖に炭素原子12個まで
を有するアルキルベンゼンの塩素化はヨ−ロツパ特許第
292,824号から公知である。この明細書に開示さ
れる共触媒の構造の特徴は3つの単結合が常に複素環式
7員環中の窒素原子から発生することである。ヨ−ロツ
パ特許第292,824号によれば、この窒素原子は二
重結合中に入り得ない。この方法によりトルエンに対し
て達成し得るo/p比は最良の場合に0.64である
(ヨ−ロツパ特許第292,824号の実施例49参
照)。
【0011】フリ−デル−クラフツ触媒及び共触媒とし
てのチアゾシン誘導体の存在下での側鎖に炭素原子12
個までを有するアルキルベンゼンの塩素化方法が更にド
イツ国特許出願公開第3,815,537号及び同第3,
824,068号から公知である。ここにまた、活性共
触媒構造の特徴は単結合のみが複素環式8員環の窒素原
子から発生し、二重結合が発生しないことである。この
方法によりトルエンに対して達成し得るo/p比は最良
の場合に0.78である(ドイツ国特許出願公開第3,8
15,537号の実施例14または同第3,824,06
8号参照)。
【0012】式
【0013】
【化3】 式中、Rは直鎖状もしくは分枝鎖状のC1〜C12−アル
キルまたはC3〜C8−シクロアルキルを表わす、の芳香
族炭化水素を液相中にてフリ−デル−クラフツ触媒の存
在下及び共触媒の存在下で環塩素化する際に、用いる共
触媒がエクソ環式N原子上でオキシ置換される式
【0014】
【化4】 式中、R及びRは相互に独立して水素、シアノ、ハ
ロゲン、カルボキシル、アルコキシカルボニル、アルキ
ル、アリール、アルコキシ、アリールオキシまたはアシ
ルを表わし、Rは水素、アルキルまたは塩素を表わ
し、そして更に隣接する置換基である基RまたはR
の1つ及び置換された炭素原子と一緒になつて飽和、不
飽和または芳香族のイソ環式または複素環式の5〜8員
環を形成することができ、R及びRは相互に独立し
て水素、アルキル、アリール、ハロゲン、アルコキシ、
アリールオキシ、アシルまたはアシルオキシを表わす
か、或いは置換された炭素原子と一緒になつて飽和また
は不飽和の、イソ環式または複素環式の5〜8員環を形
成することができ、Rは水素、アルキルまたはアルキ
ルもしくはアリールで置換されるシリルを表わし、そし
てnは0または1の値を仮定することができる、の環式
アミンであることを特徴とする、該式(I)の芳香族炭
化水素の環塩素化方法が見い出された。
【0015】ハロゲンとしてフツ素、塩素、臭素または
ヨウ素、好ましくはフツ素、塩素または臭素、殊に好ま
しくはフツ素または塩素を挙げ得る。
【0016】挙げ得る上記の置換基中のアルキル基は炭
素原子1〜16個、好ましくは1〜4個を有する開鎖ア
ルキル基、及び炭素原子5〜8個、好ましくは5または
6個を有する環式アルキル基である。これらのアルキル
基はまた一連の分枝鎖状のアルキル基も含まれるように
1〜C4−アルキル、好ましくはメチルまたはエチルに
より置換され得る。更にこれらのアルキル基は1個また
はそれ以上のフツ素、塩素または臭素原子で置換し得
る。これらのアルキル基は更に一連のエ−テルを含むよ
うにC1〜C4−アルコキシ、好ましくはメトキシまたは
エトキシにより置換され得る。これらのアルキル基は更
に一連のアラルキル基が含まれるようにフエニル、ナフ
チルまたはビフエニルにより置換され得る。かかるアル
キル基の例には次のものがある:メチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチ
ル、アミル、ヘキシル、オクチル、デシル、ドデシル、
ヘキサデシル、シクロペンチル、メチルシクロペンチ
ル、シクロヘキシル、メチルシクロヘキシル、シクロヘ
プチル、シクロオクチル、メトキシメチル、エトキシメ
チル、ベンジル、フエニルエチル、クロロメチル、ジク
ロロメチル、トリクロロメチル及びトリフルオロメチ
ル;殊に重要な基の例には次のものがある:メチル、エ
チル、n−プロピル、ベンジル及びトリフルオロメチ
ル。
【0017】またアルキル基に対して挙げられる意味の
範囲は原理的にアルコキシに適応され;炭素原子1〜6
個を有する基、殊に好ましくは炭素原子1〜4個を有す
るもの、例えばメトキシ、エトキシ、t−ブトキシ、シ
クロヘキシルオキシ及びトリフルオロメトキシが好まし
い。
【0018】上の置換基における挙げ得るアリ−ル基の
例には更にフツ素、塩素、臭素、ニトロ、C1〜C4−ア
ルキルまたはC1〜C4−アルコキシにより置換され得る
フエニル、ナフチル及びビフエニル例えばフエニル、ナ
フチル、トリル、アニシル、クロロフエニル及びニトロ
フエニルがあり;例えばフエニル及びクロロフエニルが
殊に重要である。
【0019】アルコキシ基に対する上記のものと同様の
記述をアリ−ルオキシ基に関して適用する。
【0020】上の置換基におけるアシル基は炭素原子1
〜8個を有し、そして好ましくは炭素原子2〜4個を有
する脂肪族であるか、または必要な数の炭素原子を有す
る芳香族である。またこれらのものはアルキル基及びア
リ−ル基に対して上に挙げられた第二の置換基により置
換され得る。挙げ得る例には次のものがある:アセチ
ル、クロロアセチル、トリクロロアセチル、トリフルオ
ロアセチル、ベンゾイル、クロロベンゾイル、クロロカ
ルボニル及びホルミル。
【0021】R3が基R1またはR2の1つと、そして置
換された炭素原子と一緒に環を形成する場合、この環は
イソ環式及び飽和、不飽和または芳香族であるか、或い
はまたN、O及び/またはS原子の内容物の結果として
複素環式であり得る。
【0022】かかる環は5〜8個、好ましくは5または
6個の環員を有し、そして式(II)に示されるベンゼ
ン環上に融合する。挙げ得るかかる環の例には次のもの
がある:ベンゾ、ナフタレノ、チエノ、フラノ、ピロ
ロ、ピリジノ、シクロヘキサノ、シクロペンタノ、オキ
ソラノ及びジオキソラノ、好ましくはベンゾ及びシクロ
ヘキサノ。
【0023】R4及びR5が置換された炭素原子と一緒に
なつて環を形成する場合、この環はイソ環式及び飽和も
しくは不飽和または芳香族であるか、或いはまたN、O
及び/またはS原子の内容物の結果として複素環式であ
り得る。かかる環は同様に5〜8個、好ましくは5また
は6個の環員を有し、そして式(II)に示される複素
環式基上に融合される。挙げ得る例には上記のもの、好
ましくはシクロペンタノ、シクロヘキサノ及びジオキソ
ラノ、殊に好ましくはシクロヘキサノがある。本発明に
よる共触媒の骨格は次のように番号を付ける:
【0024】
【化5】 番号付けは式(IIa)に示されるのみであるから、明
確にするために可能な置換基及び4位置におけるC原子
上のオキシ置換されたN原子は省略した。本発明により
共触媒として使用し得る式(II)の系はこれらの系に
おいて、ヨ−ロツパ特許第292,824号の系と比較
して二重結合が複素環式の7員環の5位置におけるN原
子及び7員環の4位置における隣接するC原子間で生
じ、そして更に4位置におけるこのC原子がオキシ置換
されたN原子、即ち基−NH−O−R6により置換され
ることを特徴とする。かくてこれらのものはエクソ環式
N原子上でオキシ置換され、且つヒドロキシルアミンの
誘導体として興味があり得る環式アミジンである。
【0025】次のリストは本発明により使用し得るこれ
らの共触媒の例の名称であるが、本発明はこれらに限定
されるものではない:*N−(2,3−ジヒドロ−1,5
−ベンゾチアゼピン−4−イル)−ヒドロキシルアミ
ン、*N−(2−メチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベ
ンゾチアゼピン−4−イル)−ヒドロキシルアミン、N
−(2−エチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチア
ゼピン−4−イル)−ヒドロキシルアミン、N−(2−
プロピル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン
−4−イル)−ヒドロキシルアミン、*N−(3−メチ
ル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4−
イル)−ヒドロキシルアミン、*N−(2,3−ジメチ
ル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4−
イル)−ヒドロキシルアミン、N−(2−フエニル−
2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4−イ
ル)−ヒドロキシルアミン、N−(2−クロロ−2,3
−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4−イル)−
ヒドロキシルアミン、N−(2,3−ジヒドロ−2,3−
ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4−イル)−ヒ
ドロキシルアミン、*N−(2−メトキシ−2,3−ジ
ヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4−イル)−ヒド
ロキシルアミン、N−(7−クロロ−2,3−ジヒドロ
−1,5−ベンゾチアゼピン−4−イル)−ヒドロキシ
ルアミン、N−(6,8−ジクロロ−2,3−ジヒドロ−
1,5−ベンゾチアゼピン−4−イル)−ヒドロキシル
アミン、*N−(7−メチル−2,3−ジヒドロ−1,5
−ベンゾチアゼピン−4−イル)−ヒドロキシルアミ
ン、*N−(8−メチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベ
ンゾチアゼピン−4−イル)−ヒドロキシルアミン、*
N−(7,8−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベ
ンゾチアゼピン−4−イル)−ヒドロキシルアミン、*
N−(7,9−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベ
ンゾチアゼピン−4−イル)−ヒドロキシルアミン、N
−(7−トリフルオロメチル−2,3−ジヒドロ−1,5
−ベンゾチアゼピン−4−イル)−ヒドロキシルアミ
ン、*N−(8−ベンジル−2,3−ジヒドロ−1,5−
ベンゾチアゼピン−4−イル)−ヒドロキシルアミン、
N−(8−アセチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾ
チアゼピン−4−イル)−ヒドロキシルアミン、N−
(8−トリフルオロアセチル−2,3−ジヒドロ−1,5
−ベンゾチアゼピン−4−イル)−ヒドロキシルアミ
ン、N−(7−フエノキシ−2,3−ジヒドロ−1,5−
ベンゾチアゼピン−4−イル)−ヒドロキシルアミン、
*N−(7−メトキシ−2,3−ジヒドロ−1,5−ベン
ゾチアゼピン−4−イル)−ヒドロキシルアミン、*N
−(8−メトキシ−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチ
アゼピン−4−イル)−ヒドロキシルアミン、*N−
(7,8−ジメトキシ−2,3−ジヒドロ−1,5−ベン
ゾチアゼピン−4−イル)−ヒドロキシルアミン、*N
−(7,9−ジメトキシ−2,3−ジヒドロ−1,5−ベ
ンゾチアゼピン−4−イル)−ヒドロキシルアミン、N
−(7−フエニル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチ
アゼピン−4−イル)−ヒドロキシルアミン、*N−
(2,3−トリメチレン−2,3−ジヒドロ−1,5−ベ
ンゾチアゼピン−4−イル)−ヒドロキシルアミン、*
N−(2,3−テトラメチレン−2,3−ジヒドロ−1,
5−ベンゾチアゼピン−4−イル)−ヒドロキシルアミ
ン、N−(7,8−ジメチル−2,3−テトラメチレン−
2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4−イ
ル)−ヒドロキシルアミン、N−(7,9−ジメチル−
2,3−テトラメチレン−2,3−ジヒドロ−1,5−ベ
ンゾチアゼピン−4−イル)−ヒドロキシルアミン、N
*−(7,9−ジメチル−6−クロロ−2,3−テトラメ
チレン−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−
4−イル)−ヒドロキシルアミン、*N−(2,3,7,
9−テトラメチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチ
アゼピン−4−イル)−ヒドロキシルアミン、*N−
(3−メトキシ−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチア
ゼピン−4−イル)−ヒドロキシルアミン、N−(3−
アセチルオキシ−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチア
ゼピン−4−イル)−ヒドロキシルアミン、N−[3−
アセチルオキシ−2−(メトキシフエニル)−2,3−
ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4−イル)−ヒ
ドロキシルアミン、N−(3−アセチルオキシ−2−フ
エニル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−
4−イル)−ヒドロキシルアミン、N−(1−オキソ−
2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4−イ
ル)−ヒドロキシルアミン、N−(1−オキソ−7,9
−ジメチル−2,3−テトラメチレン−2,3−ジヒドロ
−1,5−ベンゾチアゼピン−4−イル)−ヒドロキシ
ルアミン、N−(1−オキソ−2,3,7,9−テトラメ
チル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4
−イル)−ヒドロキシルアミン、*O−メチル−N−
(2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4−イ
ル)−ヒドロキシルアミン、O−エチル−N−(2,3
−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4−イル)−
ヒドロキシルアミン、O−ベンジル−N−(2,3−ジ
ヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4−イル)−ヒド
ロキシルアミン、*O−トリメチルシリル−N−(2,
3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4−イル)
−ヒドロキシルアミン、*O−トリメチルシリル−N−
(7,9−ジメチル−2,3−テトラメチレン−2,3−
ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4−イル)−ヒ
ドロキシルアミン、*O−メチル−N−(7,9−ジメ
チル−2,3−テトラメチレン−2,3−ジヒドロ−1,
5−ベンゾチアゼピン−4−イル)−ヒドロキシルアミ
ン;名称の前に*印で示される化合物は殊に重要な共触
媒である。本発明により使用し得る好適な共触媒は一般
的に、エキソ環式N原子上でオキシ置換される式
【0026】
【化6】 式中、R11及びR12は相互に独立して水素、ハロゲ
ン、アルキルまたはアルコキシを表わし、R13は水素
またはアルキルを表わし、R14及びR15は相互に独
立して水素、塩素またはアルキルを表わし、そして更に
置換された炭素原子と一緒になつて飽和のイソ環式また
は複素環式の5〜8員環を形成し、そしてR16は水
素、アルキルまたはトリアルキルシリルを表わす、の環
式アミンである。
【0027】式(III)の環式アミンの中で、R11
びR12の代りに、相互に独立して水素またはアルキルを
表わす基R22及びR23を用いるものが殊に好ましい。
【0028】式(III)の環式アミンの中で、基R13
が水素を表わすものが更に殊に好ましい。式(III)
の環式アミンの中で、R24及びR25が相互に独立して水
素またはアルキルを表わし、そして更に置換された炭素
原子と一緒になつて飽和のイソ環式の5−または6員環
を形成し得るものがまた更に殊に好ましい。
【0029】エキソ環式N原子上でオキシ置換され、そ
して本発明により共触媒として使用し得る環式アミンは
原理的に公知である方法で、例えば下記式による4−メ
チルチオ−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン
とヒドロキシルアミンまたはその誘導体との反応により
製造し得る:
【0030】
【化7】 J.Hetecyc.Chem.25(1988)、1399によれ
ば、本発明により使用し得るタイプの化合物がこの反応
から生成する(具体的49参照)。しかしながらまた、
かかる化合物を次式による2,3−ジヒドロ−1,5−ベ
ンゾチアゼピン−5(H)−4−チオンとヒドロキシル
アミンとの反応により得ることができる。
【0031】
【化8】 式(2)による反応の生成物は式(1)による生成物と
同一である(具体例50参照)。
【0032】更に本発明により使用し得るタイプの化合
物は次の互変平衡にあると考えられる:
【0033】
【化9】 しかしながら、J.Heterocyc.Chem.25(198
8)、1399によれば、かかる化合物はAの形態であ
る。
【0034】本発明により環中で塩素化される式(I)
の芳香族炭化水素の挙げ得る例には次のものがある:ト
ルエン、エチルベンゼン、プロピルベンゼン、クメン、
t−ブチルベンゼン及びフエニル−シクロヘキサン;本
発明による方法はトルエンの環塩素化に殊に重要であ
る。
【0035】本発明による方法は液相中で行い、その際
に芳香族炭化水素は液(溶融)状または適当ならば不活
性溶媒での希釈状態で用いることができる。適当な溶媒
は環塩素化の条件下で塩素により攻撃されず、そしてこ
の目的に対して専門家に公知であるもの、例えば塩化メ
チレン、クロロホルム、四塩化炭素及び酢酸である。好
適な形態では、反応は溶媒なしで行う。
【0036】本発明による方法に対する塩素化剤として
好ましくは塩素を用いる。塩素は液体またはガス状で反
応混合物中に通すことができる。ガス状塩素を好ましく
は用いる。
【0037】しかしながらまた、例えば塩化スルフリル
のように、反応条件下で塩素を与える他の塩素化剤を用
いることができる。
【0038】本発明により行う環塩素化は原理的に反応
混合物の凝固点から沸点までの温度で行い得る。反応温
度は一般に0〜100℃、好ましくは20〜80℃、殊
に好ましくは40〜60℃である。
【0039】反応圧は常圧、減圧または昇圧であること
ができ、そして原理的に重大なものではない。安価な方
法のために常圧が好ましい。例えば反応を低沸点溶媒の
沸点以上で行う場合、昇圧を用いることができ;この場
合に例えば、反応は反応混合物中に自動的に達成される
自発的圧力下で行い得る。
【0040】反応混合物の塩素化の程度は好ましくは塩
素化される芳香族炭化水素をベ−スとして実質的に1よ
り高くない。より高度の塩素化が可能であるが、これに
より望ましくないポリ塩素化生成物が生じるために通常
有利ではない。従つて塩素または塩素供与性物質は例え
ば芳香族炭化水素1モル当り0.8〜1,1モル、好まし
くは0.8〜1.0モルの量で用いる。
【0041】反応混合物の含水量は一般に臨界的ではな
い。すべての出発物質を特異的に乾燥するのではなく、
通常化学工業に存在するものが有する(低い)含水量の
ものを用いることが好ましい。しかしながら、反応混合
物の個々の物質またはすべての物質を乾燥することがで
きる。出発物質の含水量は通常特殊な出発物質の飽和限
界以下であるべきである。本発明により好ましい塩素化
混合物中の含水量は250ppmまで、殊に好ましくは1
50ppmまで、特に好ましくは100ppmまでのものであ
る。
【0042】本発明による方法に対するフリ−デル−ク
ラフツ触媒はすべての公知のフリ−デル−クラフツ触媒
例えば塩化アンチモン、オキシ塩化アンチモン、塩化ア
ルミニウム、塩化鉄(II)、塩化鉄(III)、塩化
テルル、塩化モリブデン、塩化タングステン、塩化チタ
ン、塩化亜鉛、塩化スズ、三塩化ホウ素及び/または三
フツ化ホウ素である。しかしながらまた、塩素化中にフ
リ−デル−クラフツ触媒(ルイス酸)を生成させる元素
及び元素状化合物例えば元素状金属または準金属、アン
チモン、鉄、鉛、スズ、亜鉛、モリブデン、テルル及び
アルミニウム、或いは酸化物、硫化物、カルボニルまた
はその塩(例えば炭酸塩など)を用いることができる。
これに関して挙げ得る例には次のものがある:酸化アン
チモン、酸化鉄、硫化鉄、硫化鉛、硫化スズ、硫化亜
鉛、鉄カルボニル、モリブデンカルボニル及び/または
硫酸ホウ素。上記の塩化物の代りに、上記の元素の臭化
物、及び適当ならばまたフツ化物またはヨウ化物も用い
ることができる。好適なフリ−デル−クラフツ触媒は塩
化アンチモン、塩化アルミニウム、鉄、酸化鉄、硫化
鉄、鉄カルボニル及び/または塩化鉄(III)であ
る。塩化鉄(III)が殊に好ましい。
【0043】フリ−デル−クラフツ触媒またはその数種
の混合物の量は広い範囲内で変え得る。かくて触媒作用
は0.0005重量%の添加で既に検出可能であり;他
方また、5重量%またはそれ以上のフリ−デル−クラフ
ツ触媒を加えることができるが、かかる多量のものは一
般に利点を与えず、そして処理中に困難をもたらし得
る。フリ−デル−クラフツ触媒は通常0.001〜0.5
重量%、好ましくは0.01〜0.1重量%の量で用い
る。すべての量的デ−タは用いる芳香族炭化水素の量を
ベ−スとする。
【0044】上記の物質に加えて、本発明により使用し
得る共触媒には反応条件下で式(II)で示される化合
物または化合物の混合物を生成させ得るすべての物質が
含まれる。更に塩素化の反応条件下での本発明による上
記の共触媒と塩素または塩化水素との反応により生成さ
せ得るすべての物質を使用し得る。これに関して挙げ得
る例には上記の共触媒の塩酸塩である。
【0045】更に共触媒を本発明による方法において共
触媒として請求されていない他の元素または化合物と共
に用いることができる。共触媒は個々にか、またはこれ
らのものの数種の混合物としてのいずれかで使用し得
る。本発明による共触媒を用いる量は広い範囲内で変え
得る。しかしながら、共触媒作用が減少するために0.
0001重量%以下の量は有利ではない。5重量%また
はそれ以上の共触媒も加え得るが、これらの多量のもの
は有利ではなく、そして処理に問題を生じさせ得る。従
つて本発明による共触媒は一般に用いる芳香族炭化水素
をベ−スとして0.0001〜0.5重量%、好ましくは
0.0005〜0.1重量%、殊に好ましくは0.000
5〜0.01重量%の量である。
【0046】フリ−デル−クラフツ触媒(複数)及び共
触媒(複数)のモル比は本発明による方法において広い
範囲内で変え得る。一般に、共触媒はフリ−デル−クラ
フツ触媒と比較して過剰すぎて用いないことは有利であ
る。同様にまた選択されるフリ−デル−クラフツ触媒の
過剰量は多すぎないことが一般により有利である。本発
明による共触媒に対するフリ−デル−クラフツ触媒のモ
ル比は100:1〜1:10、好ましくは75:1〜
1:4、殊に好ましくは50:1〜1:2である。反応
混合物の個々の成分のいずれかの所望の添加の順序は本
発明による方法を実際に行う際に可能である。ここに本
法は連続的にか、または非連続的にかのいずれかで行い
得る。具体的な例は次のとおりである:所望の芳香族炭
化水素例えばトルエンを最初に反応容器中に導入し、そ
して所望の温度(例えば50℃)に調整する。次に所望
の量のフリ−デル−クラフツ触媒(複数)及び共触媒
(複数)をいずれかの所望の順序で加え、次にガス状塩
素を所望の塩素化の程度まで通し、その間に温度をほぼ
一定に保つ。次に混合物を常法で蒸留により処理する。
【0047】他の具体的な例は次のとおりである:アル
キルベンゼンと所望の含有量の触媒及び共触媒の混合物
を調製し、そして所望の反応温度に調整する。次に所望
の塩素化の程度に達するまで塩素化剤を通す。この場合
にまた、処理を常法で蒸留により行い得る。
【0048】他の具体例は次のとおりである:アルキル
ベンゼン中の触媒及び共触媒の溶液を調製し、そしてこ
のものを連続的に運転する塩素化装置に供給する。また
塩素化剤を所望の程度の塩素化が達成されるような速度
で連続的に通す。ここにまた、連続的に得られる反応混
合物を常法で蒸留により処理し得る。
【0049】更にアルキルベンゼンの環塩素化における
p−異性体のために異性体比を移行させる本発明により
与えられる可能性は極めて驚くべきものであり、その理
由はヨ−ロツパ特許第292,824号及びドイツ国特
許出願公開第3,824,068号に記載される多数のチ
アゼピン及びチアゾシンをベ−スとして、本発明により
改質化される誘導体はまたかかる重大な改善、即ちかか
る重大なo/p比の減少を与えることが予期されたから
である。
【0050】例えばトルエンの環塩素化に対する本発明
による方法により達成し得るo/p比は約0.55であ
る。このものは今日フリ−デル−クラフツ触媒として塩
化鉄(III)を用いて40〜60℃の平均温度でトル
エンに対して達成され得る最低のo/p比である。ヨ−
ロツパ特許第292,824号による0.64から約0.
55へのo/p比のかかる減少は混合物中でのp−含有
量の従来の61.0%から本発明の64.5%への増加と
同時に、o−含有量の従来の39.0%から本発明の3
5.5%への減少を意味する。このことは5.7%のp−
収率の相対的増加に対応する。このことはヨ−ロツパ特
許第63,384号(明細書の2頁、1〜6行目)によ
り、0.5%のみのp−異性体の増加が既に多大な進歩
及び大きな経済的価値を表わすためにかなりの進歩であ
る。
【0051】次の実施例は種々の本発明による方法を説
明するためのものであり、これらの実施例により本発明
は限定されない。
【0052】
【実施例】一般的実施例方法 トルエン100重量部を最初に反応器中に導入し、そ
して表に示す量の触媒FeCl3及び共触媒を撹拌しな
がら加えた。混合物を所定温度に加熱し、そして所定量
の塩素(約94モル%)を5時間にわたつて撹拌しなが
ら均一に通した。生じたHCl排ガスを高効率凝縮器を
介して除去した。得られた塩素化混合物を較正後にガス
クロマトグラフイ−により分析し、表に示す組成を重量
%の組成物として表わした。
【0053】塩素化混合物は工業的に通常の蒸留により
個々のフラクシヨン例えばトルエン、異性体性モノクロ
ロトルエン及びジクロロトルエンフラクシヨンに分離す
ることができた。
【0054】次の表は最初に式(II)におけるR6
水素を表わす本発明による共触媒を含有する。本発明に
よる実施例は各々ヨ−ロツパ特許第292,824号に
おける実施例として直接に示されるか、またはヨ−ロツ
パ特許第292,824号の請求の範囲にあるかのいず
れかである2つの比較例を指定する。かくて実施例1は
比較例2及び比較例3と対比し、実施例4は比較例5及
び6と対比し、以下同様である。これらの3つの群は実
施例34及び比較例35及び36まで続く。
【0055】殊に本発明による共触媒を3つの群におけ
る2つの公知の比較例と比較する場合、所望の通り、o
/p比を大きく減少させ、即ち塩素化混合物におけるp
−クロロトルエンの含有量を大きく増加させる本発明に
よる共触媒の能力は明らかに、且つ印象的に見ることが
できる。
【0056】式(II)におけるR6がアルキル、フエ
ニル置換されたアルキルまたはトリアルキルシリルを表
わす共触媒を用いる実施例37〜40を表に続けて示
す。これらの実施例もまた一般的方法に従つて行つた。
【0057】
【表1】 次の実施例及び比較例は式(I)による他のアルキルベ
ンゼンの環塩素化に対する本発明を説明する。
【0058】
【実施例41】 (本発明によるエチルベンゼンの環塩素化)FeCl3
0.0175重量部及び式
【0059】
【化10】 [N−(2−メチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾ
チアゼピン−4−イル)−ヒドロキシルアミン] の共触媒0.045重量部をエチルベンゼン100重量
部に室温で加え、そして混合物を50℃に加熱した。C
94.0モル%を一般的方法と同様に5時間にわた
つて均一に通した。塩素化混合物をガスクロマトグラフ
イ−により分析した。塩素化混合物の組成は次の通りで
あつた:エチルベンゼン6.75重量%、オルト−クロ
ロエチルベンゼン29.60重量%、メタ−クロロエチ
ルベンゼン0.71重量%、パラ−クロロエチルベンゼ
ン62.21重量%及びジクロロエチルベンゼン0.73
重量%。かくてo/p比は0.47である。
【0060】
【比較例42】 (ヨ−ロツパ特許第292,824号によるエチルベン
ゼンの環塩素化) 実施例41の共触媒の代りに式
【0061】
【化11】 [2−メチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼ
ピン−5H−4−オン] の共触媒0.0050重量部を用いる以外は実施例41
の方法をくり返して行つた。塩素化混合物の組成は次の
通りであつた:エチルベンゼン4.22重量%、オルト
−クロロエチルベンゼン33.12重量%、メタ−クロ
ロエチルベンゼン0.89重量%、パラ−クロロエチル
ベンゼン60.76重量%及びジクロロエチルベンゼン
1.01重量%。かくてo/p比は0.54である。
【0062】
【実施例43】 (本発明によるイソプロピルベンゼンの環塩素化) エチルベンゼンの代りにイソプロピルベンゼン100重
量部及び実施例41の共触媒の代りに式
【0063】
【化12】 [N−(2,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1,5−
ベンゾチアゼピン−4−イル)−ヒドロキシルアミン] の共触媒0.048重量部を用いる以外は実施例41の
方法をくり返して行つた。塩素化混合物の組成は次の通
りであつた:イソプロピルベンゼン6.73重量%、オ
ルト−クロロイソプロピルベンゼン18.37重量%、
メタ−クロロイソプロピルベンゼン1.09重量%、パ
ラ−クロロイソプロピルベンゼン73.40重量%及び
ジクロロイソプロピルベンゼン0.41重量%。かくて
o/p比は0.25である。
【0064】
【比較例44】 (ヨ−ロツパ特許第292,284号によるイソプロピ
ルベンゼンの環塩素化) エチルベンゼンの代りにイソプロピルベンゼン100重
量部及び実施例41の共触媒の代りに式
【0065】
【化13】 [2,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾ
チアゼピン−5H−4−オン] の共触媒0.005重量部を用いる以外は実施例41の
方法をくり返して行つた。塩素化混合物の組成は次の通
りであつた:イソプロピルベンゼン3.38重量%、オ
ルト−クロロイソプロピルベンゼン21.17重量%、
メタ−クロロイソプロピルベンゼン1.38重量%、パ
ラ−クロロイソプロピルベンゼン73.02重量%及び
ジクロロイソプロピルベンゼン1.04重量%。かくて
o/p比は0.29である。
【0066】
【実施例45】 (本発明によるt−ブチル−ベンゼンの環塩素化) エチルベンゼンの代りにt−ブチル−ベンゼン100重
量部及び実施例41の共触媒の代りに式
【0067】
【化14】 [N−(2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−
4−イル)−ヒドロキシルアミン] の共触媒0.0042重量部を用いる以外は実施例41
の方法をくり返して行つた。塩素化混合物の組成は次の
通りであつた:t−ブチルベンゼン7.61重量%、オ
ルト−クロロ−t−ブチルベンゼン10.63重量%、
メタ−クロロ−t−ブチルベンゼン0.89重量%、パ
ラ−クロロ−t−ブチルベンゼン79.68重量%及び
ジクロロ−t−ブチルベンゼン1.19重量%。かくて
o/p比は0.13である。
【0068】
【比較例46】 (ヨ−ロツパ特許第292,824号によるt−ブチル
ベンゼンの環塩素化) エチルベンゼンの代りにt−ブチルベンゼン100重量
部及び実施例41の共触媒の代りに式
【0069】
【化15】 [2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−5H−
4−オン] の共触媒0.0045重量部を用いる以外は実施例41
の方法をくり返して行つた。塩素化混合物の組成は次の
通りであつた:t−ブチルベンゼン8.91重量%、オ
ルト−クロロ−t−ブチルベンゼン12.91重量%、
メタ−クロロ−t−ブチルベンゼン0.95重量%、パ
ラ−クロロ−t−ブチルベンゼン75.94重量%及び
ジクロロ−t−ブチルベンゼン1.29重量%。かくて
o/p比は0.17である。
【0070】
【実施例47】 (シクロヘキシルベンゼンの環塩素化) エチルベンゼンの代りにシクロヘキシルベンゼン100
重量部及び実施例41の共触媒の代りに式
【0071】
【化16】 [N−(2,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1,5−
ベンゾチアゼピン−4−イル)−ヒドロキシルアミン] の共触媒0.0046重量部を用いる以外は実施例41
の方法をくり返して行つた。塩素化混合物の組成は次の
通りであつた:シクロヘキシルベンゼン5.09重量
%、オルト−クロロシクロヘキシルベンゼン15.51
重量%、メタ−クロロシクロヘキシルベンゼン0.70
重量%、パラ−クロロシクロヘキシルベンゼン76.7
6重量%及びジクロロ−シクロヘキシルベンゼン1.9
4重量%。かくてo/p比は0.20である。
【0072】
【比較例48】 (ヨ−ロツパ特許第292,824号によるシクロヘキ
シルベンゼンの環塩素化) エチルベンゼンの代りにシクロヘキシルベンゼン100
重量部及び実施例41の共触媒の代りに式
【0073】
【化17】 [2,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾ
チアゼピン−5H−4−オン] の共触媒0.0045重量部を用いる以外は実施例41
の方法をくり返して行つた。塩素化混合物の組成は次の
通りであつた:シクロヘキシルベンゼン2.63重量
%、オルト−クロロ−シクロヘキシルベンゼン19.0
6重量%、メタ−クロロ−シクロヘキシルベンゼン1.
09重量%、パラ−クロロ−シクロヘキシルベンゼン7
6.24重量%及びジクロロ−シクロヘキシルベンゼン
0.98重量%。かくてo/p比は0.25である。
【0074】実施例及び比較例41〜48は本発明によ
る共触媒がまた他の式(I)のアルキルベンゼンの環塩
素化において例えばヨ−ロツパ特許292,284号か
ら公知の共触媒より低いo/p値(即ちp−クロロアル
キルベンゼン異性体の高い含有量)を生成させることを
明らかに示している。
【0075】式(II)の共触媒の製造は化合物N−
(2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4−イ
ル)−ヒドロキシルアミンの例により下に記載する。
【0076】
【実施例49】 [J.Hetrocycl.Chem.25、(1988)1399に
よる] 塩化ヒドロキシルアンモニウム2.40g(34.53ミ
リモル)及びトリエチルアミン3.50g(34.65ミ
リモル)を無水エタノ−ル20ml中の4−メチルチオ
−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−5.2
5g(25.12ミリモル)の溶液に加え、そして混合
物を還流下で20時間(〜78℃)撹拌した。次に混合
物を乾固するまで蒸発させ、残渣を70%エタノ−ル
(残り:H2O)から再結晶し、そして十分に乾燥し
た。
【0077】 収量:2.85g(理論収量の58.8%) 融点:194〜196℃(文献値194〜195℃) 生成物は薄層クロマトグラフイ−板(シリカゲル)/移
動相:塩化メチレン上に1つのみのスポツトを示した。
【0078】
【実施例50】塩化ヒドロキシアンモニウム13.90
g(200.00ミリモル)及びトリエチルアミン20.
20g(200.00ミリモル)を無水エタノ−ル20
0ml中の2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン
−5H−4−オン19.50g(100.00ミリモル)
の溶液に加えた。混合物を還流下で6時間加熱し、次に
乾固するまで蒸発させた。残渣を水0.5l及び塩化メ
チレン0.5lと共に撹拌することにより抽出し、塩化
メチレン相を分別し、MgSO4で乾燥し、そして再び
蒸発させた。この第二の残渣を70%エタノ−ル(残り
2O)から再結晶し、そして十分に乾燥した。
【0079】 収量:16.50g(理論収量の85.0%) 融点:194〜196℃ 融点及び混合融点並びに薄層クロマトグラフイ−比較分
析によれば、生成物は実施例49からのものと同一であ
つた。
【0080】本発明の主なる特徴及び態様は以下のとお
りである。
【0081】 1.式
【0082】
【化18】 式中、Rは直鎖状もしくは分枝鎖状のC1〜C12−アル
キルまたはC3〜C8−シクロアルキルを表わす、の芳香
族炭化水素を液相中にてフリ−デル−クラフツ触媒の存
在下及び共触媒の存在下で環塩素化する際に、用いる共
触媒がエクソ環式N原子上でオキシ置換される式
【0083】
【化19】 式中、R及びRは相互に独立して水素、シアノ、ハ
ロゲン、カルボキシル、アルコキシカルボニル、アルキ
ル、アリール、アルコキシ、アリールオキシまたはアシ
ルを表わし、Rは水素、アルキルまたは塩素を表わ
し、そして更に隣接する置換基である基RまたはR
の1つ及び置換された炭素原子と一緒になつて融合した
飽和、不飽和または芳香族のイソ環式または複素環式の
5〜8員環を形成することができ、R及びRは相互
に独立して水素、アルキル、アリール、ハロゲン、アル
コキシ、アリールオキシ、アシルまたはアシルオキシを
表わすか、或いは置換された炭素原子と一緒になつて飽
和または不飽和の、イソ環式または複素環式の5〜8員
環を形成することができ、Rは水素、アルキルまたは
アルキルもしくはアリールで置換されるシリルを表わ
し、そしてnは0または1の値を仮定することができ
る、の環式アミジンであることを特徴とする、該式の芳
香族炭化水素の環塩素化方法。 2.式
【0084】
【化20】 式中、R11及びR12は相互に独立して水素、ハロゲン、
アルキルまたはアルコキシを表わし、R13は水素または
アルキルを表わし、R14及びR15は相互に独立して水
素、塩素またはアルキルを表わし、そして更に置換され
た炭素原子と一緒になつて飽和のイソ環式または複素環
式の5〜8員環を形成し、そしてR16は水素、アルキ
ル、アリ−ルまたはトリアルキルシリルを表わす、の環
式アミジンを用いることを特徴とする、上記1に記載の
方法。
【0085】 3.R11及びR12の代りに、相互に独立して水素または
アルキルを表わす基R22及びR23を用いることを特徴と
する、上記2に記載の方法。
【0086】 4.基R13が水素を表わすことを特徴とする、上記2に
記載の方法。
【0087】 5.R14及びR15の代りに、相互に独立して水素または
アルキルを表わし、そして更に置換された炭素原子と一
緒になつて飽和のイソ環式5−または6員環を表わす基
24及びR25を用いることを特徴とする、上記2に記載
の方法。
【0088】 6.環塩素化を反応混合物の凝固点から沸点までの温
度、好ましくは0〜100℃、殊に好ましくは20〜8
0℃、特に好ましくは40〜60℃で行うことを特徴と
する、上記1に記載の方法。
【0089】 7.芳香族炭化水素1モル当り0.8〜1.1、好ましく
は0.8〜1.0モルの塩素または塩素供与性物質を用い
ることを特徴とする、上記1に記載の方法。
【0090】 8.用いるフリ−デル−クラフツ触媒の量が用いる芳香
族炭化水素をベ−スとして0.001〜0.5重量%、好
ましくは0.01〜0.1重量%であることを特徴とす
る、上記1に記載の方法。
【0091】 9.用いる共触媒の量が用いる芳香族炭化水素をベ−ス
として0.0001〜0.5重量%、好ましくは0.00
05〜0.1重量%、殊に好ましくは0.0005〜0.
01重量%であることを特徴とする、上記1に記載の方
法。
【0092】 10.共触媒に対するフリ−デル−クラフツ触媒のモル
比が100:1〜1:10、好ましくは75:1〜1:
4、殊に好ましくは50:1〜1:2であることを特徴
とする、上記1に記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−178241(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 25/02 C07C 17/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 式中、Rは直鎖状もしくは分枝鎖状のC〜C12−ア
    ルキルまたはC〜C−シクロアルキルを表わす、 の芳香族炭化水素を液相中にてフリーデル−クラフツ触
    媒の存在下及び共触媒の存在下で環塩素化する際に、用
    いる共触媒がエクソ環式N原子上でオキシ置換される式 【化2】 式中、R及びRは相互に独立して水素、シアノ、ハ
    ロゲン、カルボキシル、アルコキシカルボニル、アルキ
    ル、アリール、アルコキシ、アリールオキシまたはアシ
    ルを表わし、 Rは水素、アルキルまたは塩素を表わし、そして更に
    隣接する置換基である基RまたはRの1つ及び置換
    された炭素原子と一緒になつて融合した飽和、不飽和ま
    たは芳香族のイソ環式または複素環式の5〜8員環を形
    成することができ、 R及びRは相互に独立して水素、アルキル、アリー
    ル、ハロゲン、アルコキシ、アリールオキシ、アシルま
    たはアシルオキシを表わすか、或いは置換された炭素原
    子と一緒になつて飽和または不飽和の、イソ環式または
    複素環式の5〜8員環を形成することができ、 Rは水素、アルキルまたはアルキルもしくはアリール
    で置換されるシリルを表わし、そしてnは0または1の
    値を仮定することができる、 の環式アミジンであることを特徴とする、該式の芳香族
    炭化水素の環塩素化方法。
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