JP2870880B2 - ガラス保護塗料用樹脂組成物 - Google Patents

ガラス保護塗料用樹脂組成物

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JP2870880B2
JP2870880B2 JP29060289A JP29060289A JP2870880B2 JP 2870880 B2 JP2870880 B2 JP 2870880B2 JP 29060289 A JP29060289 A JP 29060289A JP 29060289 A JP29060289 A JP 29060289A JP 2870880 B2 JP2870880 B2 JP 2870880B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規にして有用なるガラス保護塗料用樹脂組
成物に関する。さらに詳細には、本発明はポリウレタン
−ビニル樹脂ブロック共重合体という特定の樹脂を必須
の成分として含んで成る、とりわけ、ガラスに対する付
着性と、適度の柔軟性および硬度とを有していて、ガラ
スの保護はもとより、ガラスの破砕防止、ならびに破砕
時の飛散防止に極めて有用なる樹脂組成物に関する。
このように斬新な形の、本発明の組成物は、ガラス保
護塗料として、画期的な効果を発揮するものである。通
常の窓ガラス、ショーウインドーのガラス、自動車のガ
ラス、鏡、蛍光灯、電球またはレンズ、あるいは陶器類
などの、ガラス製品またはその類似物(以下、ガラス類
とも言う。)は、衝撃によって割れ易く、しかも、割れ
たさいに、それらの破片が飛散して極めて危険である
が、本発明のガラス保護塗料用樹脂組成物は、この点、
まず、ガラス類の表面に塗装されてガラス表面を保護す
るものであり、また万一、割れたさいには、ガラスの破
片の飛散を防止するものである。
〔従来の技術〕
この種のガラス保護コーティングとしては、これまで
にも、塩化ビニル樹脂や二液型アクリル−ウレタン樹脂
などが、よく知られてはいるけれども、前者樹脂はそれ
自体の毒性が取沙汰されるなど、塗装作業者の安全上に
問題があるし、後者樹脂はそれ自体が二液であるために
作業性に問題があった。
かてて加えて、性能面の上でも、充分、満足しうると
いうようなものは、何ら、見い出されていないというの
が現状である。
〔発明が解決しようとする課題〕
そこで、本発明者らは、こうした現状の認識と、従来
技術における種々の未解決課題と、当業界における切な
る要望との上に立って、一夜型で、かつ、実質的に毒性
が無く、しかも、高性能である、極めて有用なるガラス
保護塗料用の樹脂組成物を求めて、鋭意、研究を開始し
た。
したがって、本発明が解決しようとうる課題は、一に
かかって、ガラス類の保護、すなわち、ガラス類の破砕
防止、ならびに、万一の破砕時における破片の飛散防止
の上で極めて有用なるガラス保護塗料用樹脂組成物を提
供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、上述した如き発明が解決しようとする
課題に照準を合わせて、鋭意、研究を行なった結果、そ
れぞれ、ポリウレタン−ビニル樹脂ブロック共重合体と
いう特定の樹脂を必須の成分とする、あるいは該ブロッ
ク共重合体なる特定の樹脂とシランカップリング剤とを
必須の成分とする樹脂組成物が、まず、ガラス保護なら
びに、破砕時のガラス飛散防止のための適度な柔軟性と
硬度とを有し、しかも、良好なる付着性をも有するもの
であること、さらに、一夜型で、かつ、実質的に毒性が
無く、しかも、高性能のものであることを見い出すに及
んで、本発明を完成させるに到った。
すなわち、本発明は必須の成分として、ポリウレタン
−ビニル樹脂ブロック共重合体を含んで成るか、あるい
は、必須の成分として、ポリウレタン−ビニル樹脂ブロ
ック共重合体とシランカップリング剤とを含んで成る、
とりわけ、ガラス類の破砕防止、ならびに、万一の破砕
の場合におけるガラス類の飛散防止の上で、極めて有用
なるガラス保護塗料用樹脂組成物を提供しようとうるも
のである。
ここにおいて、上記したポリウレタン−ビニル樹脂ブ
ロック共重合体とは、主鎖にそれぞれ、ポリウレタン・
セグメントとビニル樹脂・セグメントとをブロック状に
併せ有する共重合体を主勢的に含有するものを指称する
が、当該ブロック共重合体は、原則的には、主鎖にジア
ゾ結合とウレタン結合とを併せ有する化合物(以下、こ
れを高分子アゾ開始剤とも言う。)の存在下に、重合性
不飽和単量体を重合させて得られるものである。
かかる高分子アゾ開始剤としては、一般式 で示される構造単位と、一般式 〔但し、式中のR3はポリオール残基を表わすものとす
る。〕 で示される構造単位とを、それぞれ、一分子中に少なく
とも1個有する化合物の使用が特に望ましく、就中、数
平均分子量が1,500〜50,000なる範囲内の化合物の使用
が特に望ましい。
こうした高分子アゾ開始剤は、たとえば、アゾビスシ
アノプロパノール、アゾビスシアノ−α−ブタノール、
アゾビスシアノイソブタノールもしくはアゾビスシアノ
ペンタノールの如きアゾビスシアノアルカノール化合
物、または「VA−080,VA−082もしくはVA−086」〔和光
純薬工業(株)製品〕の如きアゾアミドポリオールなど
の、一分子中に少なくとも1個のジアゾ結合と少なくと
も2個の水酸基とを併せ有する化合物と、ポリイソシア
ネート化合物との反応によって得られるものなどが代表
的なものとして挙げられる。
すなわち、こうしたポリウレタン型高分子ポリアゾ開
始剤は、たとえば、イソホロンジイソシアネート、メチ
ルシクロ−ヘキサン−2,4−ジイソシアネート、メチル
シクロヘキサン−2,6−ジイソシアネート、4,4′−メチ
レンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、1,3−ジ
(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、テトラメチ
レンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、トリメチルシクロヘキサンジイソシアネート、トリ
レンジイソシアネートもしくはキシレンジイソシアネー
トのごとき各種のジイソシアネート類、あるいは、これ
らの各ジイソシアネート類とグリセリン、トリメチロー
ルエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリト
ールもしくはジペンタエリスリトールのごとき各種の多
価アルコール類、またはイソシアネート基と反応しうる
官能基を有する、たとえば、500〜1,500程度の数平均分
子量をもった、極めて分子量の低いポリエステル化合物
との付加物のごときポリイソシアネート化合物と、エチ
レングリコール、ジエチレングリコール、プロピレング
リコール、ジプロピレングリコール、1,4−ブタンジオ
ール、1,3−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、
3−メチル−1,5−ペンタジオール、ネオペンチルグリ
コール、シクロヘキサンジメタノール、ジメチロールプ
ロピオン酸または、数平均分子量が1500程度までのポリ
エチレングリコール、ポリプロピレングリコールもしく
はポリヘキサメチレングリコール、あるいは、トリメチ
ロールエタン、トリメチロールプロパン、グリセリン、
ペンタエリスリトールもしくは水添ビスフェノールAの
ごとき各種のジ−ないしはポリオール、さらには、ビス
フェノールAまたはポリエステルポリオールなどと、上
述したごとき一分子中に少なくとも1個のジアゾ結合と
少なくとも2個の水酸基とを併せ有する化合物との三者
成分を付加縮合反応させることによって得られる。
ここで、かかる上記のジ−ないしはポリオール化合物
の数平均分子量としては、反応性などの面からすれば、
好ましくは、1,500までであり、さらに好ましくは、1,0
00までであるのが望ましい。
さらに、前述したポリエステルポリオールとして特に
代表的なもののみを例示するに留めれば、前掲されたご
とき各種のジ−ないしはポリオール化合物と、イソフタ
ル酸、テレフタル酸、(無水)フタル酸、(無水)テト
ラヒドロフタル酸、(無水)ヘキサヒドロフタル酸、無
水トリメリット酸、ピロメリット酸、フマル酸、マレイ
ン酸、こはく酸またはアジピン酸ごとき各種のジ−ない
しはポリカルボン酸(無水物)との脱水縮合によって得
られる水酸基含有ポリエステル樹脂(油変性タイプをも
ふくむ。)および/またはε−カプラクトンまたはバレ
ロラクトンのごとき各種のラクトン化合物の開環重合に
よって得られる水酸基含有ポリエステル樹脂などであ
り、いずれも、公知慣用の反応法によって得られるもの
である。
そのさいの合成方法としては、これら上記の三成分を
同時に仕込んで反応させる方法や、イソシアネート基含
有ポリウレタン中間体(つまり、いわゆるウレタンプレ
ポリマー)をまず調製し、次いでこれに一分子中に少な
くとも1個のジアゾ結合と少なくとも2個の水酸基とを
有する化合物を反応せしめる方法などがあるが、こうし
た合成方法は特に限定されるものではない。
なお、これらのジ−ないしはポリオール化合物とジ−
ないしはポリイソシアネート化合物との反応時におい
て、鎖伸長剤として、エチレンジアミン、ヘキサメチレ
ンジアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレン
ペンタミン、ビスアミノプロピルアミンまたは4−アミ
ノメチル−1,8−ジアミノオクタンなどの各種ポリアミ
ン化合物を使用してもよいことは勿論である。
また、前記した重合性不飽和単量体とは、スチレン、
α−メチルスチレン、p−t−ブチルスチレンもしくは
ビニルトルエンなどの芳香族系ビニル系モノマー;メチ
ル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト、n−プロピル(メタ)アクリレート、i−プロピル
(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレー
ト、i−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メ
タ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリ
レート、ラウリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシ
ル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレー
ト、ジブロモプロピル(メタ)アクリレート、トリブロ
モフェニル(メタ)アクリレートまたはアルコキシアル
キル(メタ)アクリレートの如き(メタ)アクリレート
類;マレイン酸、フマル酸もしくはイタコン酸の如き不
飽和ジカルボン酸と1価アルコールとのジエステル類;
酢酸ビニル、安息香酸ビニルもしくは「ベオバ」(シェ
ル社製ビニルエステル)の如きビニルエステル類;「ビ
スコート8F,8FM,17FM,3Fもしくは3FM」〔大阪有機化学
(株)製含フッ素系アクリルモノマー〕、パーフルオロ
シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ジ−パーフルオ
ロシクロヘキシルフマレートまたはN−i−プロピルパ
ーフルオロオクタンスルホンアミドエチル(メタ)アク
リレートの如き(パー)フルオロアルキル基含有のビニ
ルエステル類、ビニルエーテル類、(メタ)アクリレー
ト類もしくは不飽和ポリカルボン酸エステル類などの含
フッ素重合性化合物;あるいは(メタ)アクリロニトリ
ル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニルもしく
はフッ化ビニリデンなどのオレフィン類などの官能基を
もたないビニル系モノマー類;(メタ)アクリルアミ
ド、ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−tert−ブチ
ル(メタ)アクリルアミド、N−オクチル(メタ)アク
リルアミド、ジアセトンアクリルアミド、ジメチルアミ
ノプロピルアクリルアミド、アルコキシ化N−メチロー
ル化(メタ)アクリルアミド類などのアミド結合含有ビ
ニル系モノマー類;ジアルキル〔(メタ)アクリロイロ
キシアルキル〕ホスフェート類もしくは(メタ)アクリ
ロイロキシアルキルアシッドホスフェート類、ジアルキ
ル〔(メタ)アクリロイロキシアルキル〕ホスファイト
類もしくは(メタ)アクリロイロキシアルキルアシッド
ホスファイト類;さらには、上記(メタ)アクリロイロ
キシアルキルアシッドホスフェート類、またはアシッド
ホスファイト類のアルキレンオキシド付加物、グリシジ
ル(メタ)アクリレートやメチルグリシジル(メタ)ア
クリレートなどエポキシ基含有ビニル系モノマーとリン
酸または亜リン酸あるいはこれらの酸性エステル類との
エステル化合物、3−クロロ−2−アシッドホスホキシ
プロピル(メタ)アクリレートなどのリン原子含有ビニ
ル系モノマー類;ジメチルアミノエチル(メタ)アクリ
レート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレートな
どのジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート
類;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒ
ドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキ
シプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチ
ル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシブチル(メ
タ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アク
リレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、ジ−2−ヒドロキシエチルフマレー
ト、モノ−2−ヒドロキシエチルモノブチルフマレート
または、ポリプロピレングリコールあるいは、ポリエチ
レングリコールモノ(メタ)アクリレート、「プラクセ
ルFM、FAモノマー」〔ダイセル化学(株)製のカプロラ
クトン付加モノマー〕のごときα,β−エチレン性不飽
和カルボン酸のヒドロキシアルキルエステル類あるいは
これらとε−カプロラクトンとの付加物;(メタ)アク
リル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン
酸もしくはシトラコン酸のごとき不飽和モノマーもしく
はジカルボン酸をはじめ、これらのジカルボン酸と1価
のアルコールとのモノエステル類などのα,β−エチレ
ン性不飽和カルボン酸類、あるいは前記α,β−エチレ
ン性不飽和カルボン酸ヒドロキシアルキルエステル類と
マレイン酸、コハク酸、フタル酸、ヘキサヒドロフタル
酸、テトラヒドロフタル酸、ベンゼントリカルボン酸、
ベンゼンテトラカルボン酸、「ハイミック酸」〔日立化
成工業(株)製品〕、テトラクロルフタル酸もしくはド
デシニルコハク酸のごときポリカルボン酸の無水物との
付加物のごとき各種不飽和カルボン酸類と「カージュラ
E」〔オランダ国シェル社製の、分岐状合成樹脂脂肪酸
のグリシジルエステル〕、やし油脂肪酸グリシジルエス
テルもしくはオクチル酸グリシジルエステルのごとき1
価のカルボン酸のモノグリシジルエステルまたはブチル
グリシジルエーテル、エチレンオキシド、もしくはプロ
ピレンオキシドのごときモノエポキシ化合物との付加物
あるいはこれらとε−カプロラクトンとの付加物;ヒド
ロキシビニルエーテル等の水酸基含有モノマー;(メ
タ)アクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、
イタコン酸もしくはシトラコン酸の如き不飽和モノ−な
いしはジカルボン酸をはじめ、これらのジカルボン酸と
1価アルコールとのモノエステル類などのα,β−エチ
レン性分飽和カルボン酸類;2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ
ート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、3
−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロ
キシブチル(メタ)アクリレート、3−クロロ−2−ヒ
ドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ジ−2−ヒド
ロキシエチルフマレート、モノ−2−ヒドロキシエチル
−モノブチルフマレートまたはポリエチレングリコール
モノ(メタ)アクリレートの如きα,β−不飽和カルボ
ン酸ヒドロアルキルエステル類とマレイン酸、こはく
酸、フタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、テトラヒドロフ
タル酸、ベンゼントリカルボン酸、ベンゼンテトラカル
ボン酸、「ハイミック酸」〔日立化成工業(株)製
品〕、テトラクロルフタル酸もしくはドデシニルこはく
酸の如きポリカルボン酸の無水物との付加物等のカルボ
キシル基含有モノマー;ビニルエトキシシラン、α−メ
タクリロキシプロピルトリメトキシシランもしくはトリ
メチルシロキシエチル(メタ)アクリレートまたは「KR
−215」もしくは「X−22−5002」〔信越化学工業
(株)製品〕などのシリコン系モノマー類より選ばれる
重合性モノマーである。
また、ガラス表面に対する付着性向上のためには、前
記のリン原子含有ビニル系モノマー類、ジアルキルアミ
ノアルキル(メタ)アクリレート類、水酸基含有モノマ
ー、カルボキシル基含有モノマーまたはシリコン系モノ
マーなどの使用が特に有効である。とくにシランカップ
リング剤を併用した場合には、カルボキシル基含有モノ
マーの如き極性基含有モノマーを共重合しておいた方が
よく、重合に使用される重合性不飽和単量体の100重量
部中、0.1〜20重量部程度の使用が適当であるが、得に
限定されるものではない。
また、耐候性を一層向上させる目的で、たとえば「T
−37」または「LA−82」〔アデカアーガス化学(株)製
品〕などの、重合性の紫外線吸収剤や光安定剤などを共
重合させることもできる。
ポリウレタン−ビニル樹脂ブロック共重合体を得るた
めの重合は、前記した各原料成分を用いて、公知慣用の
共重合反応法を駆使して遂行できるものであり、そのさ
いアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、ベンゾイルパ
ーオキシド(BPO)、tert−ブチルパーベンゾエート(T
BPB)、tert−ブチルハイドロパーオキシド、ジ−tert
−ブチルパーオキシド、(DTBPO)またはクメンハイド
ロパーオキシド(CHP)などのラジカル発生重合触媒を
単独で、あるいは数種類を混合し併用してもよいのは勿
論である。
また、前記したシランカップリング剤としては、ビニ
ルトリクロロシラン、ビニルトリエトキシシラン、γ−
クロロプロピルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピ
ルメチルジクロロシラン、γ−クロロプロピルメチルジ
メトキシシラン、γ−クロロプロピルメチルジエトキシ
シラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−
(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキ
シシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロ
ピルメチルジメトキシシラン、γ−メルカプトプロピル
トリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメ
トキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメト
キシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシ
シランまたはγ−メタクリロキシプロピルメチルジメト
キシシランなどが特に代表的なものとして挙げられ、ガ
ラス表面への付着性の向上あるいは調整に使用される。
使用量としては、前記ブロック共重合体の100重量部に
対して0.1〜20重量部程度の使用が適当であるが、特に
限定されたものではない。
さらに、電球や蛍光灯などに用いる場合には、本発明
組成物に公知慣用の紫外線吸収剤や光安定剤などの添加
剤を配合せしめることもできる。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明のガラス保護塗料用樹脂組成物
は、かくして得られるポリウレタン−ビニル樹脂ブロッ
ク共重合体を必須の成分として含んで成るものである
か、あるいは、該ブロック共重合体とシランカップリン
グ剤とを必須の成分として含んで成るものであって、一
夜型で、実質的に毒性の無い、しかも、適度な柔軟性と
硬度とのバランスがとれた、付着性もまた良好なる、ガ
ラス類の保護、つまり、ガラス類の破砕防止、ならび
に、ガラス類の飛散防止の上で、高性能を保持する塗膜
を与えることのできる、極めて有用なものである。
したがって、本発明のガラス保護塗料用樹脂組成物
は、通常の窓ガラス、ショーウインドーのガラス、自動
車のガラス、鏡、蛍光灯、電球またはレンズ、あるいは
陶器類などの、各種のガラス製品またはそれらの類似物
に対して汎用的な、極めて有用なものである。
〔実施例〕
次に、本発明を参考例、実施例および比較例により、
一層、具体的に説明する。以下において、部および%
は、特に断りのない限り、すべて重量基準であるものと
する。
参考例1(高分子アゾ開始剤の調製例) 温度計、撹拌機および還流冷却器を備えた四ツ口フラ
スコに、メチルエチルケトンの1,500部、ジプロピレン
グリコールの424部およびジ−n−ブチル錫ジラウレー
トの0.2部を仕込んで、撹拌下に、80℃に昇温したの
ち、ヘキサメチレンジイソシアネートの532部を2時間
かけて滴下し、さらに、80℃に5時間のあいだ保持して
反応を続行させた。
ここに得られたイソシアネート基含有ポリウレタンの
ゲルパーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)に
より測定された、ポリスチレン換算の数平均分子量は3,
700であった。ただし、イソシアネート基をジエチルア
ミンと反応させるという処理を施したのちに、GPCによ
り測定に供されている。
次いで、上記したと同様の反応容器に、このイソシア
ネート基含有ポリウレタンの2,456部を仕込み、さら
に、該ポリウレタンに対して、44部のアゾビスイソプロ
パノールを氷冷下に加えてから、30℃に昇温して、同温
度に10時間のあいだ保持して反応を行った。
かくして得られたポリウレタン高分子アゾ開始剤の数
平均分子量は22,500であり、したがって、このものは、
一分子中に平均6.1個のジアゾ結合を有するポリウレタ
ン高分子アゾ開始剤であることが知れる。
なお、この目的開始剤溶液は不揮発分が40%であり、
かつ、25℃におけるガードナー粘度がZ1であった。
参考例2(同上) 参考例1と同様の反応容器に、メチルエチルケトンの
1,500部、アゾビスシアノプロパノールの46部および−
n−ブチル錫ジラウレートの0.1部を仕込み、撹拌下な
らびに氷冷下に、ヘキサメチレンジイソシアネートの55
2部を2時間に亘って滴下してから、20℃に昇温して同
温度に2時間のあいだ保持して反応を続行させたのち、
再び、氷冷を行った。
次いで、ジプロピレングリコールの347部および3−
メチル−1,5−ペンタンジオール55部を加え、30℃に昇
温してから、同温度に10時間のあいだ保持して反応を続
行させた。ここに得られたポリウレタン高分子アゾ開始
剤は、数平均分子量が、18,500で、粘度がY−Zで、か
つ、不揮発分が40%であった。
この高分子アゾ開始剤についての他の特性値を測定す
るために、該開始剤の20部に対して1.0部のハイドロキ
ノンおよび20部のn−ブタノールを加えて、100℃にお
いて10時間に及ぶ加熱を続行して、該開始剤を分解せし
めた。ここに得られた分解物の数平均分子量は、4,100
であり、この目的高分子アゾ開始剤は、一分子中に平均
4.5個のジアゾ結合を有するものであることが判明し
た。
参考例3(同上) 温度計、撹拌機およびエア・コンデンサーを備えた反
応容器に、アジピン酸の614部、ネオペンチルグリコー
ルの438部およびイソフタル酸の698部を仕込んで、140
℃で1時間反応せしめ、次いで、2時間を要して徐々に
220℃まで昇温し、同温度で6時間反応せしめて、酸化
が2で、水酸基が78で、かつ、数平均分子量が1,400な
るポリエステル樹脂を得た。
次に、参考例1と同様の反応容器に、上記ポリエステ
ル樹脂の837部と、アゾビスシアノプロパノールの27
部、ジ−n−ブチル錫ジラウレートの0.1部およびメチ
ルエチルケトンの1,500部とを仕込んで、氷冷下に、ヘ
キサメチレンジイソシアネートの134部を2時間かけて
滴下した。
滴下終了後も、30℃に昇温して同温度に10時間のあい
だ保持して反応を続行せしめた処、数平均分子量が28,0
00で、粘度がW−Xで、かつ、不揮発分が40%なる、目
的とするポリウレタン高分子アゾ開始剤の溶液が得られ
た。
なお、このポリウレタン高分子アゾ開始剤の20部に対
して、ハイドロキノンの1.0部およびn−ベタノールの2
0部加え、100℃において10時間のあいだ加熱し続けるこ
とにより、この高分子アゾ開始剤を分解させた処、この
分解物の数平均分子量は4,500であり、したがって、こ
のポリウレタン高分子アゾ開始剤が、一分子中に平均6.
2個のジアゾ結合を有するものであることが判明した。
参考例4〜12(同上) 第1表に示される通りの、溶剤、アゾアルカノール化
合物、ポリオール化合物およびポリイソシアネート化合
物を用いるように変更し、かつ、同表に示される通りの
条件で反応を行なうように変更した以外は、参考例1と
同様にして、目的とする各種のポリウレタン高分子アゾ
開始剤を得た。
それぞれの高分子アゾ開始剤の諸性状値は、同表に示
される通りである。
参考例13(ポリウレタン−ビニル樹脂ブロック供重合体
の調製例) 温度計、撹拌機および還流冷却器を備えた四ツ口フラ
スコに、トルエンの600部およびメチルエチルケトンの1
00部を仕込み、80℃に昇温して、ここにメタクリル酸メ
チルの400部、アクリル酸エチルの400部および、参考例
1で得られたポリウレタン高分子アゾ開始剤の500部か
らなる混合液を、4時間に亘って滴下し、滴下終了後
も、同温度に10時間のあいだ保持して重合反応を続行さ
せた処、数平均分子量が28,000なるポリウレタン−アク
リル樹脂ブロック共重合体の、不揮発分が50%で、か
つ、25℃におけるガードナー粘度がZ3なる溶液が得られ
た。
参考例14〜24(同上) 第2表に示されるような重合溶剤、開始剤および重合
性不飽和単量体を用い、かつ、同表に示されるような重
合条件で行なうように変更した以外は、参考例13と同様
にして、各種のブロック共重合体を得た。
参考例25〜27(対照用樹脂たるランダム共重合体の調製
例) 第2表に示されるような重合溶剤、開始剤および重合
性不飽和単量体を用い、かつ、同表に示されるような重
合条件で行なうように変更した以外は、参考例13と同様
にして、各種のランダム共重合体を調製した。
すなわち、本例は高分子アゾ開始剤の使用を一切欠如
し、その代わりに、汎用の重合開始剤(ラジカル発生重
合触媒)を用いて行なったものである。
実施例1〜12および比較例1〜3 第3表に示されるような配合組成比に従って、常法に
より、各種のガラス保護塗料用樹脂組成物を得た。
次いで、それぞれの樹脂組成物たる保護塗料を用い
て、各種の性能の評価を行なった。
なお、塗膜性能の評価は次のような要領で行ったもの
である。
伸 び −「テンシロン」〔東洋ボールドウィン(株)
製品〕を用い、20mm/min.なる引張り速度で、室温下に
測定したものである。
抗張力 −同 上 鉛筆硬度−「三菱ユニ」〔三菱鉛筆(株)製品〕を用い
て塗膜に傷が付くまでの硬度を以て表示した。
耐汚染性−試験板を泥土、カーボンブラック、鉱油およ
びクレーからなる混合物で汚染せしめて24時間放置し、
次いで水洗し、乾布で拭き取って、汚れの残存程度を目
視により判定した。
付着性 −ガラス試験板上の塗面にゴバン目(10×10)
を入れ、次いで、セロファンテープでこのゴバン目を剥
離せしめるという方法によった。
耐候性 −「Q−UV」(アメリカ国Q−パネル社製品)
を用いて800時間の促進耐候性試験を行なって、この試
験の前後における光沢の保持の程度を評価した。
光 沢 −村上式60℃鏡面反射光沢 耐擦傷性−1kgの荷重下に、クレンザーを含ませたフェ
ルトにて20回ラビングを行なったのち、塗膜の傷の有無
や艶引けの具合などを、総合的に目視により判定した。
ガラスの保護性−厚さ2mmのガラス板に約150μmの厚さ
で塗装したのち、直径が約1cmなる鉄球の20個を、その
塗装されたガラス板上に、50cmの高さから落球させるこ
とにより保護性を評価した。
評価レベルは以下のようである。
◎…無傷 ○…ひびが入った △…破砕した ×…破砕し、かつ飛散した ガラスの飛散防止性−市販の電球を浸漬して、約150μ
mなる厚さで塗装したのち、1mの高さからコンクリート
の床に落下させることによって破砕し、破砕された電球
の破片の飛散状況を判定した。
第3表からも明らかなように、本発明のガラス保護塗
料用樹脂組成物は、適度の硬度と、適度の柔軟性とのバ
ランス化が図れているし、付着性も良好であるし、加え
て、耐候性、耐摩耗性ならびに耐汚染性の上でも、バラ
ンスがとれており、そして、最も期待すべき効果として
の、ガラス類の保護性(破砕防止能)ならびにガラス類
の飛散防止能が、格段にすぐれるものであることが知れ
る。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリウレタン−ビニル樹脂ブロック共重合
    体を必須の成分として含んで成る、ガラス保護塗料用樹
    脂組成物。
  2. 【請求項2】ポリウレタン−ビニル樹脂ブロック共重合
    体とシランカップリング剤とを含んで成る、ガラス保護
    塗料用樹脂組成物。
  3. 【請求項3】前記したポリウレタン−ビニル樹脂ブロッ
    ク共重合体が、主鎖にジアゾ結合とウレタン結合とを併
    せ有する化合物の存在下に、重合性不飽和単量体を重合
    させて得られるものである、請求項1または2に記載の
    ガラス保護塗料用樹脂組成物。
  4. 【請求項4】前記したポリウレタン−ビニル樹脂ブロッ
    ク共重合体が、一般式 で示される構造単位と、一般式 〔但し、式中のR3はポリオール残基を表わすものとす
    る。〕 で示される構造単位とを、それぞれ、一分子中に少なく
    とも1個有する化合物の存在下に、重合性不飽和単量体
    を重合して得られるものである、請求項1または2に記
    載のガラス保護塗料用樹脂組成物。
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