JP2873779B2 - 消防ポンプにおける呼び水構造 - Google Patents
消防ポンプにおける呼び水構造Info
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Description
に呼び水を導く無給油ベーン式真空ポンプを備える消防
ポンプにおける呼び水構造に関する。
吸水して放水を行なう場合に備え、その放水用ポンプの
吸水側に呼び水を導く真空ポンプは不可欠なものであ
る。
用いると、油が排気と共に排出されて公害問題になるた
めオイル循環装置が必要になり、この場合、真空ポンプ
内部に水が入り込むのを防止する気水分離装置が必要に
なる。しかし、そのような気水分離装置やオイル循環装
置を設けると、消防自動車において消防ポンプの占める
スペースが大きくなるため積載できる消防用装備が制限
されてしまい、また、保守点検も煩雑になる。
のものを用いることでオイル循環装置を不要とした消防
ポンプが近年用いられている。
真空ポンプは、到達真空圧力を低減するために吸気を圧
縮して排気していた。そのため、真空ポンプの内部に呼
び水が浸入すると、圧縮性の小さな水を圧縮することに
なり、ベーンが大きな曲げ応力の作用により破損する虞
があった。そのようなベーンの破損防止のため、真空ポ
ンプの内部に呼び水が侵入するのを防止する気水分離装
置を設けると、消防ポンプの占めるスペースが大きくな
って保守点検が煩雑になるという上記問題を充分に解決
することができなくなる。
満されて放水用ポンプの吐水側圧力が上昇すると、真空
ポンプを作動させる必要はないことから、その真空ポン
プを停止させる手段が一般に設けられている。しかし、
従来の呼び水構造においては放水用ポンプの吸水側に呼
び水を充分に導くことができず、真空ポンプの作動停止
後に放水用ポンプの吐水側圧力が低下し、充分な放水流
量を得られなくなることがあった。
る消防ポンプにおける呼び水構造を提供することを目的
とする。
ける呼び水構造は、放水用ポンプと、この放水用ポンプ
の吸水側に吸気側が接続される無給油ベーン式真空ポン
プとを備え、その真空ポンプは吸気を圧縮することなく
排気することを特徴とする。その放水用ポンプは複数の
吸水口を有し、その真空ポンプの吸気側は放水用ポンプ
の吸水側に複数位置において接続されるのが好ましい。
さらに、その真空ポンプの吸気側は単一のエアチャンバ
を介し放水用ポンプの吸水側に複数位置において接続さ
れ、その真空ポンプの吸気側とエアチャンバとの間に、
一定圧力以上の水が真空ポンプに向かうのを阻止可能な
止水弁と、真空ポンプ側から放水用ポンプ側への空気の
流れを阻止可能なチェック弁とが設けられているのが好
ましい。
ンプは吸気を圧縮することなく排気するので、たとえ呼
び水が真空ポンプの内部に浸入してもベーンが破損する
ことはない。これにより、真空ポンプの内部に水が入り
込むのを防止する気水分離装置等も不要になる。
吸気を圧縮して排気していたのは、放水用ポンプの吸水
側に呼び水を導くには、その到達真空圧力を低くするこ
とのみが重要と考えられていたためである。しかし、真
空ポンプの到達真空圧力を低くするだけでは充分に呼び
水を導くことができず、真空ポンプの作動停止後に放水
用ポンプの吐水側圧力が低下する場合があり、本件発明
者は、その原因が放水用ポンプの吸水側における減圧の
不均一にあることを究明した。
水用ポンプの吸水側に一位置においてのみ接続されてい
た。しかし、消防ポンプにおける放水用ポンプは一般に
複数の吸水口を有し、例えば、消防自動車の車体の右側
と左側の両方に吸水口を有し、また、河川等からの吸水
用と消火栓からの吸水用とで異なる吸水口を有する。そ
のように複数の吸水口があると、放水用ポンプのインペ
ラーから各吸水口までの配管は長く湾曲したものにな
る。そのため、真空ポンプの吸気側を放水用ポンプの吸
水側に一位置においてのみ接続したのでは、そのインペ
ラーから各吸水口までの空間を均一に減圧するのが困難
で、局所的に減圧されてしまう。そうすると、その局所
的な減圧による吸水により放水用ポンプの吐水側圧力が
一時的に上昇して真空ポンプが停止され、その後に空気
を吸い込むことで放水用ポンプの吸水側における呼び水
が不足し、放水用ポンプの吐水側圧力が低下してしま
う。
空ポンプの吸気側は放水用ポンプの吸水側に複数位置に
おいて接続されるので、一位置においてのみ接続される
場合に比べ、放水用ポンプの吸水側を均一に減圧でき、
放水用ポンプの吸水側に充分な呼び水を導くことができ
る。また、真空ポンプの到達真空圧力を不必要に低くす
ることなく充分な呼び水を導くことができるので、真空
ポンプの到達真空圧力を吸気を圧縮して排気してまで低
くする必要がなくなる。
放水用ポンプの吸水側に接続することで、そのエアチャ
ンバに呼び水を貯留し、真空ポンプに大量の呼び水が流
入するのを防止でき、吸気能力が低下するのを防止でき
る。
プに向かうのを阻止することで、消火栓や他車からの中
継有圧水が放水用ポンプの吸水側に入った時に、高圧水
がベーン式真空ポンプに流入してベーンが破損するのを
防止できる。また、チェック弁により真空ポンプ側から
放水用ポンプ側への空気の流れを阻止することで、真空
ポンプの停止後に放水用ポンプの吸水側圧力が上昇して
呼び水が落水するのを防止できる。その止水弁とチェッ
ク弁とを、真空ポンプの吸気側と単一のエアチャンバと
の間に設けることで、その真空ポンプの吸気側が放水用
ポンプの吸水側に複数位置において接続されるものであ
っても、各弁をそれぞれ単一のものとすることができ
る。
する。
プ室に搭載されるもので、放水用ポンプ1と無給油ベー
ン式真空ポンプ2とを備える。
2段遠心ポンプであって、ケーシング10と、このケー
シング10に支持されるポンプシャフト11と、このポ
ンプシャフト11に取り付けられる第1段インペラー1
2および第2段インペラー13と、そのケーシング10
に取り付けられるガイドベーン14とを有し、図中矢印
は水の流れを示す。そのケーシング10の吸水側開口1
0aは、図3に示すように、消防自動車の車体の左右一
側に配置される河川等からの吸水口を開閉するボールコ
ック15と消火栓からの吸水口を開閉するボールコック
16、および、車体の左右他側に配置される河川等から
の吸水口を開閉するボールコック17と消火栓からの吸
水口を開閉するボールコック18に、吸水配管19を介
し接続される。そのケーシング10の吐水側開口10b
は、吐水口を開閉するボールコック21に接続される。
そのポンプシャフト11は消防自動車のエンジン20に
接続される。
2は、円筒形ケーシング31と、このケーシング31に
軸受32、33を介し支持されるロータ34と、このロ
ータ34に軸方向に沿って形成された複数の溝34aに
出没可能に挿入される複数のベーン35と、そのロータ
34の一端に取り付けられるプーリ36とを備える。そ
のケーシング31に、上向きに開口する吸気口31a
と、下向きに開口する排気口31bとが形成されてい
る。そのケーシング31の材料としては、例えばアルミ
ニウム青銅を用いることができ、そのベーン35の材料
としては例えば銅含浸カーボンを用いることができる。
そのロータ34の回転中心は円筒形ケーシング31の中
心に対し偏心する。各ベーン35は、そのロータ34が
回転すると遠心力によりケーシング31の内面に押し付
けられると共に、ロータ34の回転に伴い溝34aから
出没する。これにより、そのケーシング31の内周とロ
ータ34の外周とベーン35とで囲まれる空間により押
しのけ室37が形成され、吸気口31aから各押しのけ
室37に吸気された空気が排気口31bから排出され
る。各押しのけ室37の容積はロータ34の回転に伴い
変化し、図4において2点鎖線のハッチングで示す吸気
口31aからの吸気直後における押しのけ室37aの容
積をV1、1点鎖線で示す排気口31bからの排気直前
における押しのけ室37bの容積をV2として、V1≦
V2となるよう寸法設定されている。これにより、真空
ポンプ2は吸気を圧縮することなく排気する。なお、現
実にはケーシング31内への大気の漏れがあることか
ら、吸気を圧縮することなく排気することができればV
1>V2となるよう寸法設定してもよい。
ータ34に取り付けられるプーリ36は、前記放水用ポ
ンプ1のポンプシャフト11に電磁クラッチ41を介し
接続されるプーリ43に、ベルト44を介し接続され
る。図3に示すように、そのクラッチ41は、放水用ポ
ンプ1の吐水側圧力が一定以上になると作動する圧力ス
イッチ45に接続され、その圧力スイッチ45の作動に
よりポンプシャフト11とプーリ43との接続を解除す
る。
2の吸気口31aは、その内部が空気室とされた単一の
エアチャンバ6を介し放水用ポンプ1の吸水側の複数位
置に接続される。本実施例では、そのエアチャンバ6は
3本の配管51、52、53により、前記吸水配管19
が消防自動車の車体の左右一側と他側とに分岐する第1
の位置19aと、各消火栓からの吸水口の開閉用ボール
コック16、18の上流の第2、第3の位置19b、1
9cとの3位置において接続される。その第1の位置1
9aに接続される配管51はエアチャンバ6の上面に接
続され、その第2、第3の位置19b、19cに接続さ
れる配管52、53はエアチャンバ6の下面に接続さ
れ、第2、第3の位置19b、19cから呼び水がエア
チャンバ6に流入した後も、第1の位置19aにおいて
吸気を行なうことが可能とされている。なお、そのエア
チャンバ6の内部の空気室は配管25を介しドレンコッ
ク26に接続されている。
気口31aとエアチャンバ6との間に、止水弁60、チ
ェック弁70およびストレーナ80が設けられている。
アチャンバ6に取り付けられるハウジング61と、この
ハウジング61の内部を第1室61aと第2室61bと
に仕切るダイヤフラム62と、このダイヤフラム62に
取り付けられる弁体63とを有する。その弁体63は、
その第2室61bとエアチャンバ6の内部の空気室との
接続口61cを開閉する。その第1室61aは大気に通
じるもので、真空ポンプ2による吸気中は両室61a、
61bの差圧によりダイヤフラム62が図中実線で示す
ように変形し、弁体63は接続口61cを開く。消火栓
や他車から送られる中継有圧水が第2室61bに流入す
ると、その水圧によりダイヤフラム62は図中破線で示
すように変形して弁体63は接続口61cを閉鎖し、一
定圧力以上の水が真空ポンプ2に向かうのを阻止し、ベ
ーン35の破損を防止する。なお、真空ポンプ2による
吸気により導かれる呼び水の水圧は消火栓や他車から送
られる中継有圧水の水圧より低くダイヤフラム62を変
形させることはないので、その呼び水の真空ポンプ2内
への流入を止水弁60が遮ることはない。
ング61に取り付けられるハウジング71と、このハウ
ジング71の内部の第1室71aと第2室71bとの接
続口71cを開閉する弁体72とを有する。真空ポンプ
2による吸気中は、その第1室71aが第2室71bよ
り低圧なので、弁体72は図中実線で示すように接続口
71cを開く。真空ポンプ2の作動が停止すると、第1
室71aが第2室71bより高圧になるので、弁体72
は図中破線で示すように接続口71cを閉鎖し、真空ポ
ンプ2側から放水用ポンプ1側への空気の流れを阻止す
る。
ハウジング71と真空ポンプ2の吸気口31aとの間に
介在し、真空ポンプ2にゴミ、砂等が侵入するのを防止
する。
ポンプシャフト11およびクラッチ41を介しロータ3
4に伝達されることで、真空ポンプ2は放水用ポンプ1
の吸水側を減圧し、その吸水側に呼び水を導く。この
際、その真空ポンプ2は吸気を圧縮することなく排気す
るので、たとえ内部に呼び水が浸入してもベーン35が
破損することはなく、真空ポンプ2内に水が入り込むの
を防止する気水分離装置等が不要になる。また、真空ポ
ンプ2の排気口31bは下向きに開口するので、水抜き
を円滑に行なうことができる。
満されて放水用ポンプ1の吐水側圧力が上昇すると、圧
力スイッチ45が作動してクラッチ41によるポンプシ
ャフト11とロータ34との接続が切断され、真空ポン
プ2は停止する。
1の吸水側に複数位置において接続されるので、一位置
においてのみ接続される場合に比べ、放水用ポンプ1の
吸水側を均一に減圧できる。これにより、放水用ポンプ
1の吸水側に充分な呼び水を導くことができ、真空ポン
プ2の停止後に放水用ポンプ1が空気を吸い込むのを防
止して吐水側圧力の低下を阻止できる。また、真空ポン
プ2の到達真空圧力を不必要に低くすることなく充分な
呼び水を導くことができるので、真空ポンプ2の到達真
空圧力を吸気を圧縮して排気してまで低くする必要がな
くなり、省エネルギー化を図ることができる。
6を介し放水用ポンプ1の吸水側に接続することで、そ
のエアチャンバ6に呼び水を貯留し、真空ポンプ2に大
量の呼び水が流入するのを防止でき、吸気能力が低下す
るのを防止できる。
ポンプ2に向かうのを阻止することで、消火栓や他車か
らの中継有圧水が入った時に高圧水が真空ポンプ2に流
入してベーン35が破損するのを防止できる。また、チ
ェック弁70により真空ポンプ2側から放水用ポンプ1
側への空気の流れを阻止することで、真空ポンプ2の停
止後に放水用ポンプ1の吸水側真空圧力が上昇して呼び
水が落水するのを防止できる。その止水弁60とチェッ
ク弁70とを、真空ポンプ2の吸気側と単一のエアチャ
ンバ6との間に設けることで、その真空ポンプ2の吸気
側が放水用ポンプ1の吸水側に複数位置において接続さ
れるものであっても、各弁60、70をそれぞれ単一の
ものとすることができる。
い。例えば、真空ポンプの吸気側を放水用ポンプの吸水
側に接続する位置、その位置の数、放水用ポンプの吸水
口の数や種類は特に限定されない。
によれば、無給油ベーン式真空ポンプ内に水が侵入して
もベーンに大きな曲げ応力が作用することはないので、
ベーンの破損を防止でき、また、気水分離装置が不要に
なるのでスペースを有効利用できると共に保守点検が容
易になる。その真空ポンプの吸気側を放水用ポンプの吸
水側に複数位置において接続することで、放水用ポンプ
の吸水側に充分な呼び水を導いて吐水側圧力の低下を防
止でき、しかも省エネルギー化を図ることができる。さ
らに、その真空ポンプの吸気側を単一のエアチャンバを
介し放水用ポンプの吸水側の複数位置に接続すること
で、真空ポンプの吸気性能の低下を防止でき、また、止
水弁とチェック弁とをそれぞれ単一のものとすることが
できる。
造の構成説明図
のIV‐IV線断面図)
Claims (4)
- 【請求項1】 放水用ポンプと、この放水用ポンプの吸
水側に吸気側が接続される無給油ベーン式真空ポンプと
を備え、その真空ポンプは吸気直後と排気直前における
吸気体積を比較した場合に吸気を圧縮することなく排気
することを特徴とする消防ポンプにおける呼び水構造。 - 【請求項2】 その放水用ポンプは複数の吸水口を有
し、その真空ポンプの吸気側は放水用ポンプの吸水側に
複数位置において接続される請求項1に記載の消防ポン
プにおける呼び水構造。 - 【請求項3】 その真空ポンプの吸気側は単一のエアチ
ャンバを介し放水用ポンプの吸水側に複数位置において
接続される請求項2に記載の消防ポンプにおける呼び水
構造。 - 【請求項4】 その真空ポンプの吸気側とエアチャンバ
との間に、一定圧力以上の水が真空ポンプに向かうのを
阻止可能な止水弁と、真空ポンプ側から放水用ポンプ側
への空気の流れを阻止可能なチェック弁とが設けられて
いる請求項3に記載の消防ポンプにおける呼び水構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6067842A JP2873779B2 (ja) | 1994-03-11 | 1994-03-11 | 消防ポンプにおける呼び水構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6067842A JP2873779B2 (ja) | 1994-03-11 | 1994-03-11 | 消防ポンプにおける呼び水構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07250913A JPH07250913A (ja) | 1995-10-03 |
| JP2873779B2 true JP2873779B2 (ja) | 1999-03-24 |
Family
ID=13356618
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6067842A Expired - Lifetime JP2873779B2 (ja) | 1994-03-11 | 1994-03-11 | 消防ポンプにおける呼び水構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2873779B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR200453919Y1 (ko) * | 2008-07-25 | 2011-06-02 | 주식회사 에프원텍 | 소방차용 펌프 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63126582U (ja) * | 1987-02-13 | 1988-08-18 |
-
1994
- 1994-03-11 JP JP6067842A patent/JP2873779B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR200453919Y1 (ko) * | 2008-07-25 | 2011-06-02 | 주식회사 에프원텍 | 소방차용 펌프 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07250913A (ja) | 1995-10-03 |
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