JP2930879B2 - 乗かご枠の組立方法 - Google Patents

乗かご枠の組立方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエレベータにおける乗か
ご枠の組立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のエレベータにおける乗かご枠の組
立方法は、先ず、エレベータ昇降路壁に既に据え付け固
定されている一対のガイドレールに組立台を固定し、次
に、この組立台に2本の縦枠をのせて仮固定し、この仮
固定された縦枠の間にウインチを用いて床を搬入すると
共に、更にチェーンブロックを使って床面がほぼ水平に
なるように補正しながら降ろして正規の位置に調整し縦
枠に固定する。その後、図10に示すように上枠30を
搬入すると共に、床20上に脚立32を設置し、この脚
立32を利用して作業者が上枠30と縦枠10間を連結
していた。
【0003】また特開昭61−69681号公報に記載
の乗かご枠の組立方法によれば、床の位置調整を簡略化
するため、床にガイドレールの芯と一致させるべき位置
に予め印を付けておき、据付時に、この印とガイドレー
ルの芯とを一致させれば正規の位置に自動的に調整でき
るようにしたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の乗
かご枠の組立方法は、上枠30と縦枠10間を連結する
際に、床20上に脚立32を設置しこの脚立32上から
連結作業を行なっていたため、不安定な姿勢での作業と
なってしまい安全上および能率で問題があった。
【0005】本発明の目的は、脚立を利用しての不安定
な姿勢での作業をなくして上枠と縦枠とを連結すること
ができる乗かご枠の組立方法を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、上枠、床、縦枠で構成されるエレベータの
乗かご枠の組立方法において、昇降路の最下部付近に
枠を立設させて配置すると共に、上記立設させた縦枠の
中間に位置する所定の高さ位置にほぼ水平な床受け部
材を配置し、この床受け部材上に床を配置した後、上記
床上から上記縦枠と上記上枠を連結し、その後、上記
縦枠を上記所定の高さ分だけ上方へ移動させ、この状態
で上記縦枠と上記床を連結したことを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明による乗かご枠の組立方法は、上述のよ
うに予め昇降路の最下部付近に立設させた縦枠の中間に
位置する所定の高さ位置に床受け部材を配置し、床受け
部材上に床を配置した後、上枠と縦枠を連結するよう
にしたため、当該乗かご枠の床は規定の状態よりも縦枠
に対して所定高さだけ上方に位置することになり、上枠
と縦枠の連結を床上から容易に行なうことができ、ま
た、その後、縦枠を所定の高さ分だけ上方に移動させて
床と縦枠を連結するようにしたため、床と縦枠は規定
の位置関係となり、従来のように床上に配置した不安定
な脚立を利用しての作業はなくなり、従来よりも作業は
安全かつ効率的になる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面によって説明す
る。図8は本発明の一実施例による乗かご枠の組立方法
の組立途中状態を示す斜視図である。エレベータ昇降路
壁1内には、据え付け固定された一対のガイドレール2
と、このガイドレール2の最下部間に配置したバッファ
台3とが設けられている。乗かご枠を組立てる場合に
は、先ず、バッファ台3の両端部に縦枠受け雇11を設
置する。この縦枠受け雇11は、その詳細をB部の拡大
図である図3に示すように一対のガイドレール2の案内
部にそれぞれ嵌合する嵌合部11を有して構成されて
いる。次に、ガイドレール2を固定した壁面にそれぞれ
並行して最下階建屋床面と同一程度の高さになるエレ
ベータ昇降路の最下部床面より1,500mm程度のと
ころに一対のブラケット4a,4bを設置する。このブ
ラケット4a,4bは、図8のA部を拡大した図2に示
すようにガイドレール2側に一体的な連結装置8を有
し、この連結装置8のクリップ8aをガイドレール2に
挟み込んで固定されている。
【0009】このようにして一対のガイドレール2に並
行に固定したブラケット4a,4bの対向端間に、図6
に示すように、床前部受け部材6と床後部受け部材7と
をそれぞれ連結してほぼ水平に成した床受け部材5を構
成している。床前部受け部材6および床後部受け部材7
連結は、図5の拡大図に示すようにブラケット4a,
4bの両端部にそれぞれ所定の対向距離を有して一対の
連結部材27a,27bを固定しておき、この連結部材
27a,27b間に床前部受け部材6および床後部受け
部材7の端部を係合させて行なっている。この床前部受
け部材6の両側上面にはそれぞれ軸受け部6a,6bが
構成されている。
【0010】次に、図示しないウインチ等の揚重装置に
よって縦枠10を搬入する。この縦枠10の下部には図
4に示すようにガイドシュー12と床受け部25と縫付
け部材26とが取付けられており、ガイドシュー12が
図3の縦枠受け雇11の嵌合部11A内に位置し、また
床受け部25が図3の縦枠受け雇11の上に搭載するよ
うに縦枠10を配置する。このように配置した縦枠10
は、例えばゴムバンドを用いてガイドレール2に仮固定
して転倒を防止し、こうしてガイドレール2に沿って移
動可能になされる。
【0011】次に、図4に示すようにウインチ等の揚重
装置によって床20を吊り下げて搬入し、床20の下端
部を上述した床前部受け部材6の両端上部に設けた軸受
け部6a,6bに合わせるようにしながら下降させて、
図5に示すように床20の下端部である前部に予め形成
しておいた左右一対の孔21を、軸受け部6a,6bに
合致させ、軸22を挿入して床20の前部を床前部受け
部材6に可回転的に連結する。このときの平面図を図6
に示しており、床20はまだ昇降路1の端部に縦に吊り
下げられた状態にある。
【0012】その後、図7に示すようにウインチ等の揚
重装置によって床20をさらに降ろしながら、その軸2
2を中心にしてワイヤーロープ24側の後部も矢印23
の方向に回転させる。床20の後部も床後部受け部材7
に載置されると、床20の全体が床受け部材5上にほぼ
水平に搭載されたことになり、その後、ワイヤーロープ
24を取り外す。ここまでに使用したのはウインチ等の
揚重装置だけであり、従来のように補助的なチェーンブ
ロック等の揚重装置を用いることなく、床20をガイド
レール2の所定の位置にほぼ水平に配置したことにな
る。次に、図1に示すように上枠30をワイヤーロープ
24で吊り降ろし、縦枠10に連結する。この連結作業
は、脚立を用いることなく既に配置した床20上から容
易に行なうことができる。床受け部材5の高さは、この
作業も考慮して所定の位置に選定されている。
【0013】しかしながら、この状態では床20と縦枠
10が所定の高さ関係となっていないから、次に、図9
に示すように取り外したウインチ等の揚重装置のワイヤ
ーロープ24を連結した上枠30と縦枠10に連結し、
縦枠10の下端部の床受け部25が床20の底面に合致
するまで縦枠10を吊り上げる。このときの縦枠10は
ガイドシュー12によってガイドレール2に沿って案内
される。床受け部25が床20の底面に合致すると、縫
付け部材26に形成した複数の孔が、予め床20の形成
した複数の孔に合致することにより、これら孔を利用し
て図示しないボルトによって縦枠10と床20間を連結
する。その後、床前部受け部材6および床後部受け部材
7から成る床受け部材5を取り外し、乗かご枠の組立て
を完了する。
【0014】このように最下階建屋床面とほぼ同一程度
の高さになるエレベータ昇降路の最下部床面より1,
500mm程度の所定の位置に床受け部材5を配置して
いるため、床20の一端を床受け部材5に可回転的に連
結するための作業、つまり孔の合わせ作業や軸22の挿
入作業は作業者にとって非常に行ない易い。また床20
上から上枠30と縦枠10間の連結作業が行なえるの
で、安全性および作業性を向上させることができる。ま
た縦枠10の下部に予め縫付け部材26を固定してお
き、縦枠10を吊り上げ、その状態で縦枠10と床20
間を連結するため、この作業性も良くなる。しかも、こ
の縦枠10はガイドレール2に沿って配置したため、上
述の縦枠10の吊り上げをガイドレール2に沿って容易
に行なうことができるようになる。
【0015】尚、上述の実施例では、床前部受け部材6
および床後部受け部材7をガイドレール2の所定の位置
に固定し、床20を床前部受け部材6に可回転的に固定
してから床後部受け部材7に載せるようにしたが、床前
部受け部材6および床後部受け部材7から成る床受け部
材をガイドレール2の所定の位置に固定し、この床受け
部材の適当な位置に床20の一部を可回転的に連結する
ようにすれば良く、可回転的な連結位置は床20の前部
に限らない。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明による乗かご
枠の組立方法は、昇降路の最下部付近に立設させた縦枠
の中間に位置する所定の高さ位置に床受け部材をほぼ水
平に配置し、この床受け部材上に床を配置した後、この
床上から上枠と縦枠の連結作業を行ない、その後、縦
枠を所定の高さ分だけ上方に移動させて縦枠と床を連
結するようにしたため、いずれの連結作業も作業者にと
って作業し易い高さとなり、従来のような脚立を用いて
の不安定な作業はなくなり、安全性および作業性を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による乗かご枠の組立方法の
組立途中状態を示す正面図である。
【図2】図1に示した乗かご枠のA部拡大図である。
【図3】図1に示した乗かご枠のB部拡大図である。
【図4】図1に示した乗かご枠の組立方法の他の組立途
中状態を示す正面図である。
【図5】図4に示した乗かご枠の要部を拡大した拡大図
である。
【図6】図1に示した乗かご枠の組立方法のさらに他の
組立途中状態を示す平面図である。
【図7】図1に示した乗かご枠の組立方法のさらに他の
組立途中状態を示す正面図である。
【図8】図1に示した乗かご枠の組立方法のさらに他の
組立途中状態を示す正面図である。
【図9】図1に示した乗かご枠の組立方法のさらに他の
組立途中状態を示す斜視図である。
【図10】従来の乗かご枠の組立方法の組立途中状態を
示す正面図である。
【符号の説明】
2 ガイドレール 5 床受け部材 10 縦枠 12 ガイドシュー 20 床 26 縫付け部材 30 上枠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−69681(JP,A) 特開 昭53−34240(JP,A) 実開 昭60−159775(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B66B 11/02 B66B 7/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上枠、床、縦枠で構成されるエレベータ
    の乗かご枠の組立方法において、昇降路の最下部付近に
    縦枠を立設させて配置すると共に、上記立設させた縦枠
    の中間に位置する所定の高さ位置にほぼ水平な床受け
    部材を配置し、この床受け部材上に床を配置した後、上
    記床上から上記縦枠と上記上枠を連結し、その後、上
    記縦枠を上記所定の高さ分だけ上方へ移動させ、この状
    態で上記縦枠と上記床を連結したことを特徴とする乗
    かご枠の組立方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のものにおいて、上記床受
    け部材は、最下階建屋床面と同程度の高さに配置したこ
    とを特徴とする乗かご枠の組立方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のものにおいて、上記床受
    け部材よりも下部の上記縦枠に縫付け部材を固定し、上
    記縦枠を上方に上げた状態にして上記縦枠と上記床間を
    上記縫付け部材によって固定したことを特徴とする乗か
    ご枠の組立方法。
  4. 【請求項4】 上枠、床、縦枠で構成されるエレベータ
    の乗かご枠の組立方法において、先行して配置したガイ
    ドレールに沿って移動可能に、かつ、昇降路の最下部付
    近に立設させるようにして縦枠を配置し、上記立設させ
    た縦枠の中間に位置する所定の高さ位置のガイドレール
    部分、にほぼ水平な床受け部材を固定し、この床受け
    部材上に床を配置した後、上記床上から上記縦枠と上記
    上枠を連結し、その後、上記縦枠を上記ガイドレール
    に沿って上記所定の高さ分だけ上方へ移動させ、この状
    態で上記縦枠と上記床を連結したことを特徴とする乗
    かご枠の組立方法。
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