JP2931193B2 - 電気回路および電気回路の形成方法 - Google Patents
電気回路および電気回路の形成方法Info
- Publication number
- JP2931193B2 JP2931193B2 JP33618193A JP33618193A JP2931193B2 JP 2931193 B2 JP2931193 B2 JP 2931193B2 JP 33618193 A JP33618193 A JP 33618193A JP 33618193 A JP33618193 A JP 33618193A JP 2931193 B2 JP2931193 B2 JP 2931193B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- housing
- resin
- molding
- wiring member
- forming
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Casings For Electric Apparatus (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気機器製品における
筺体、配線板、電気部品の組み立て接続構造に係わり、
特にプラスチックモールド筺体等に搭載される大電流用
電気回路および電気回路の形成方法に関するものであ
る。
筺体、配線板、電気部品の組み立て接続構造に係わり、
特にプラスチックモールド筺体等に搭載される大電流用
電気回路および電気回路の形成方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】最近の電子機器はデバイスの高機能化に
伴い、小型化、高密度化が著しく、そのため実装構造が
複雑になり、組み立て、保守に必要以上の工程を要して
いた。図11は公知の配線方法を示した平面図である。
図において、1は配線部材でここではワイヤーハーネス
と呼ばれる圧着端子付電線を示す。2はワイヤーハーネ
ス1を固定するための保持具でここではクランプと呼
ぶ、3は電装部品、4は電装部品組み付け窓、5はこれ
らが実装されている筺体を示す。
伴い、小型化、高密度化が著しく、そのため実装構造が
複雑になり、組み立て、保守に必要以上の工程を要して
いた。図11は公知の配線方法を示した平面図である。
図において、1は配線部材でここではワイヤーハーネス
と呼ばれる圧着端子付電線を示す。2はワイヤーハーネ
ス1を固定するための保持具でここではクランプと呼
ぶ、3は電装部品、4は電装部品組み付け窓、5はこれ
らが実装されている筺体を示す。
【0003】上記筺体に組み込まれる回路の製造方法
は、まず筺体5の必要な箇所にワイヤーハーネス1を配
置し、クランプ2により固定する。次に電装部品組み付
け窓4にワイヤーハーネス1を挿入する。最後に筺体5
のワイヤーハーネス1が配線されていない面に取り出さ
れたワイヤーハーネス1の端部に電装部品3を取り付け
る。
は、まず筺体5の必要な箇所にワイヤーハーネス1を配
置し、クランプ2により固定する。次に電装部品組み付
け窓4にワイヤーハーネス1を挿入する。最後に筺体5
のワイヤーハーネス1が配線されていない面に取り出さ
れたワイヤーハーネス1の端部に電装部品3を取り付け
る。
【0004】図12は特公平3−52239号公報に示
された従来の配線方法で、電気機器のリード線の保持方
法を示した部分構成図である。図において1はリード線
からなる配線部材、2はリード線がばらけないよう固定
する保持具、5は筺体を示す。あらかじめリード1を金
型内の必要箇所に固定し、筺体成形時に、金型内に配置
されたリード線1と保持部2を同時に一体成形して、部
分的にリード線を成形材で保持する方法である。
された従来の配線方法で、電気機器のリード線の保持方
法を示した部分構成図である。図において1はリード線
からなる配線部材、2はリード線がばらけないよう固定
する保持具、5は筺体を示す。あらかじめリード1を金
型内の必要箇所に固定し、筺体成形時に、金型内に配置
されたリード線1と保持部2を同時に一体成形して、部
分的にリード線を成形材で保持する方法である。
【0005】以上の例は、配線部材としてワイヤーハー
ネス等主として被覆電線を用いた場合の例であるが、ワ
イヤーハーネスを用いない例として例えば、筺体成形時
にフレキシブルプリント基板を配線回路として一体成形
する例も実開平1−112146号公報、特開昭63−
98194号公報等で紹介されている。
ネス等主として被覆電線を用いた場合の例であるが、ワ
イヤーハーネスを用いない例として例えば、筺体成形時
にフレキシブルプリント基板を配線回路として一体成形
する例も実開平1−112146号公報、特開昭63−
98194号公報等で紹介されている。
【0006】また、大電流回路のように発熱を伴う回路
の場合には、放熱のための冷却水路や、回路部に冷却用
のファンを配置することで、放熱対策を講じてきた。
の場合には、放熱のための冷却水路や、回路部に冷却用
のファンを配置することで、放熱対策を講じてきた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな方法による回路形成方法、特に上記の公知の方法で
は、ワイヤーハーネスの組み付けが必要であり、その作
業に手間がかかるだけでなく、ワイヤーハーネス固定用
クランプや、保護用プロテクタなどが必要となり部品点
数が多くなる。また、最近では高密度実装化がさらに進
んでおり、ワイヤーハーネスの配線路を確保することが
難しくなっている。さらに特公平3−52239号公報
の例によれば、あらかじめリード線を金型内の必要箇所
に固定し、筺体成形時に金型内に配置されたリード線を
保持するための保持部を一体成形して部分的にリード線
を成形材で保持する方法であるため、保持部で固定され
る箇所以外のリード線部分が、成形時に動かないように
固定するためのリード線収容部を設けるための加工が金
型に必要であり、筺体樹脂や被覆電線の被覆部材の種類
によっては成形時の熱で電線の被覆が溶融し、特により
線からなる配線部材では損傷を受け易く、また保持部か
ら保持部までの間での電線の弛みが発生する場合が考え
られる。以上の理由でワイヤーハーネスを用いない回路
形成法が必要である。一方、ワイヤーハーネスを解消し
た例としてフレキシブルプリント基板の利用例がある。
しかし、フレキシブルプリント基板を一体成形する方法
により回路を得てもこれを筺体に搭載する場合、フレキ
シブルプリント基板と筺体との接着強度が問題となる。
多くの場合、フレキシブルプリント基板は、エポキシ樹
脂のような接着性の低い材質からなるため、高強度の接
着は難しく、コストがかかる。さらに、フレキシブルプ
リント基板では、例えば10A以上の大電流を通電する
ことは難しい。また、大電流用回路においては、放熱の
ための冷却水路やファンの取り付けに必要な面積や空間
を確保する必要があるために、これらが筺体の小型化の
妨げとなっていた。
うな方法による回路形成方法、特に上記の公知の方法で
は、ワイヤーハーネスの組み付けが必要であり、その作
業に手間がかかるだけでなく、ワイヤーハーネス固定用
クランプや、保護用プロテクタなどが必要となり部品点
数が多くなる。また、最近では高密度実装化がさらに進
んでおり、ワイヤーハーネスの配線路を確保することが
難しくなっている。さらに特公平3−52239号公報
の例によれば、あらかじめリード線を金型内の必要箇所
に固定し、筺体成形時に金型内に配置されたリード線を
保持するための保持部を一体成形して部分的にリード線
を成形材で保持する方法であるため、保持部で固定され
る箇所以外のリード線部分が、成形時に動かないように
固定するためのリード線収容部を設けるための加工が金
型に必要であり、筺体樹脂や被覆電線の被覆部材の種類
によっては成形時の熱で電線の被覆が溶融し、特により
線からなる配線部材では損傷を受け易く、また保持部か
ら保持部までの間での電線の弛みが発生する場合が考え
られる。以上の理由でワイヤーハーネスを用いない回路
形成法が必要である。一方、ワイヤーハーネスを解消し
た例としてフレキシブルプリント基板の利用例がある。
しかし、フレキシブルプリント基板を一体成形する方法
により回路を得てもこれを筺体に搭載する場合、フレキ
シブルプリント基板と筺体との接着強度が問題となる。
多くの場合、フレキシブルプリント基板は、エポキシ樹
脂のような接着性の低い材質からなるため、高強度の接
着は難しく、コストがかかる。さらに、フレキシブルプ
リント基板では、例えば10A以上の大電流を通電する
ことは難しい。また、大電流用回路においては、放熱の
ための冷却水路やファンの取り付けに必要な面積や空間
を確保する必要があるために、これらが筺体の小型化の
妨げとなっていた。
【0008】この発明は、上記のような問題を解消する
ためになされたもので、筺体の小型化、高密度実装化を
実現するために、最小限の配線路を確保し、安価でかつ
信頼性の高い電気回路及び電気回路の形成方法を提供す
ることを目的とする。
ためになされたもので、筺体の小型化、高密度実装化を
実現するために、最小限の配線路を確保し、安価でかつ
信頼性の高い電気回路及び電気回路の形成方法を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の発明
に係る電気回路は、樹脂からなる筺体と、該筺体の内部
あるいは表層部に回路を形成する配線部材と、該配線部
材の外方に筺体を構成する樹脂よりも軟化温度が高くか
つ熱膨張係数が大きい樹脂層とを備え、上記筺体と上記
配線部材の外方の樹脂層との間に間隙を有するものであ
る。
に係る電気回路は、樹脂からなる筺体と、該筺体の内部
あるいは表層部に回路を形成する配線部材と、該配線部
材の外方に筺体を構成する樹脂よりも軟化温度が高くか
つ熱膨張係数が大きい樹脂層とを備え、上記筺体と上記
配線部材の外方の樹脂層との間に間隙を有するものであ
る。
【0010】本発明の請求項2の発明に係る電気回路の
形成方法は、筺体を構成する樹脂より軟化温度が高くか
つ熱膨張係数の大きい樹脂を被覆した配線部材をインサ
ートして筐体を成形し、上記筐体と上記配線部材の被覆
樹脂との間に間隙を形成して、上記筐体内に電気回路を
形成するようにしたものである。
形成方法は、筺体を構成する樹脂より軟化温度が高くか
つ熱膨張係数の大きい樹脂を被覆した配線部材をインサ
ートして筐体を成形し、上記筐体と上記配線部材の被覆
樹脂との間に間隙を形成して、上記筐体内に電気回路を
形成するようにしたものである。
【0011】本発明の請求項3の発明に係る電気回路の
形成方法は、筺体成形時に筺体樹脂より熱膨張係数が大
きい樹脂からなる棒材あるいは金属からなる棒材をイン
サートし、筺体成形後に上記棒材を除去することにより
配線部材を配置する溝または空洞を形成したものであ
る。
形成方法は、筺体成形時に筺体樹脂より熱膨張係数が大
きい樹脂からなる棒材あるいは金属からなる棒材をイン
サートし、筺体成形後に上記棒材を除去することにより
配線部材を配置する溝または空洞を形成したものであ
る。
【0012】本発明の請求項4の発明に係る電気回路の
形成方法は、請求項3において、筺体成形時に、潤滑剤
の塗布された棒材を用いることを規定したものである。
形成方法は、請求項3において、筺体成形時に、潤滑剤
の塗布された棒材を用いることを規定したものである。
【0013】本発明の請求項5の発明に係る電気回路の
形成方法は、請求項3において、筺体成形時に、潤滑膜
の形成された棒材を用いることを規定したものである。
形成方法は、請求項3において、筺体成形時に、潤滑膜
の形成された棒材を用いることを規定したものである。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【作用】本発明の請求項1の発明に係る電気回路では、
配線部材の外方に筺体樹脂より軟化温度が高い樹脂層が
配置されているため、筺体成形時に樹脂層が溶融するこ
となく配線部材を保護する。また、この樹脂層が筺体樹
脂より熱膨脹係数が大きいため、筺体成形後に筺体と樹
脂層の間に筺体樹脂の硬化収縮と配線部材の被覆樹脂の
収縮差による間隙が形成され、配線部材の自由度が向上
する。
配線部材の外方に筺体樹脂より軟化温度が高い樹脂層が
配置されているため、筺体成形時に樹脂層が溶融するこ
となく配線部材を保護する。また、この樹脂層が筺体樹
脂より熱膨脹係数が大きいため、筺体成形後に筺体と樹
脂層の間に筺体樹脂の硬化収縮と配線部材の被覆樹脂の
収縮差による間隙が形成され、配線部材の自由度が向上
する。
【0027】本発明の請求項2の発明に係る電気回路の
形成方法では、筺体成形時に筺体樹脂より軟化温度が高
い樹脂を被覆した配線部材を、必要な回路としてインサ
ートしたので、成形中あるいは成形後に配線部材の被覆
が溶融しないで、筐体内に配線部材を埋め込むことがで
きる。また、配線部材の被覆樹脂がさらに筺体樹脂より
熱膨脹係数が大きいため、筐体内に配線部材を埋め込む
ことができるだけでなく、成形後筺体樹脂の硬化収縮
と、配線部材の被覆樹脂の収縮差で隙間が形成され、配
線部材が自由に動くことが可能となるので、部品等の取
り付けが容易となる。
形成方法では、筺体成形時に筺体樹脂より軟化温度が高
い樹脂を被覆した配線部材を、必要な回路としてインサ
ートしたので、成形中あるいは成形後に配線部材の被覆
が溶融しないで、筐体内に配線部材を埋め込むことがで
きる。また、配線部材の被覆樹脂がさらに筺体樹脂より
熱膨脹係数が大きいため、筐体内に配線部材を埋め込む
ことができるだけでなく、成形後筺体樹脂の硬化収縮
と、配線部材の被覆樹脂の収縮差で隙間が形成され、配
線部材が自由に動くことが可能となるので、部品等の取
り付けが容易となる。
【0028】本発明の請求項3の発明に係る電気回路の
形成方法では、筐体成形時に成形樹脂よりも熱膨張係数
の大きな樹脂からなる棒材あるいは金属からなる棒材を
筺体の任意の場所にインサートしたので、成形後筺体樹
脂の硬化収縮と、棒材樹脂の収縮差で間隙が発生し、簡
便に棒材を抜き去ることが可能となる。除去した棒材の
場所に形成された溝または空洞部に配線部材を配置し、
回路とするので、筐体内に配線部材を埋め込むことがで
きる。
形成方法では、筐体成形時に成形樹脂よりも熱膨張係数
の大きな樹脂からなる棒材あるいは金属からなる棒材を
筺体の任意の場所にインサートしたので、成形後筺体樹
脂の硬化収縮と、棒材樹脂の収縮差で間隙が発生し、簡
便に棒材を抜き去ることが可能となる。除去した棒材の
場所に形成された溝または空洞部に配線部材を配置し、
回路とするので、筐体内に配線部材を埋め込むことがで
きる。
【0029】また、この発明の請求項4に係る電気回路
の形成方法では、請求項3において、筐体に配線部材の
配置する溝または空洞を形成する手段として用いる棒材
に潤滑剤を塗布しているので、成形時に棒材が成形樹脂
に凝着することなく、成形後に樹脂から容易に除去する
ことが可能となる。
の形成方法では、請求項3において、筐体に配線部材の
配置する溝または空洞を形成する手段として用いる棒材
に潤滑剤を塗布しているので、成形時に棒材が成形樹脂
に凝着することなく、成形後に樹脂から容易に除去する
ことが可能となる。
【0030】また、この発明の請求項5に係る電気回路
の形成方法は、請求項3において、筐体に配線部材の配
置する溝または空洞を形成する手段として用いる棒材に
潤滑膜が形成されているので、成形時に棒材が成形樹脂
に凝着することなく、成形後に樹脂から容易に除去する
ことが可能となる。
の形成方法は、請求項3において、筐体に配線部材の配
置する溝または空洞を形成する手段として用いる棒材に
潤滑膜が形成されているので、成形時に棒材が成形樹脂
に凝着することなく、成形後に樹脂から容易に除去する
ことが可能となる。
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【実施例】実施例1. 以下、この発明の一実施例を図を用いて説明する。図1
にこの発明による電気回路を用いた筺体の一部を示す。
図中のA−Aの破線部の断面構造も併せて示す。図にお
いて、1は配線部材でここでは単芯銅線、3は電装部品
でここではパワーモジュール等のパワー部品、5は筺体
で例えば、ABS樹脂を主原料とする強化樹脂、具体例
としては三菱レイヨン製ダイヤアロイFBー930CP
等強化樹脂からなる、6は配線部材の外方に配置する樹
脂層でここではフッ素系のテフロン(登録商標)樹脂の
例を示す。5の筺体材である例えば三菱レイヨン製ダイ
ヤアロイFBー930CP樹脂の軟化温度は約110
℃、熱膨張係数は1.3×10-5/℃で、6のフッ素系
のテフロン(登録商標)樹脂の軟化温度は200℃以
上、熱膨張係数は8.5×10-5/℃である。
にこの発明による電気回路を用いた筺体の一部を示す。
図中のA−Aの破線部の断面構造も併せて示す。図にお
いて、1は配線部材でここでは単芯銅線、3は電装部品
でここではパワーモジュール等のパワー部品、5は筺体
で例えば、ABS樹脂を主原料とする強化樹脂、具体例
としては三菱レイヨン製ダイヤアロイFBー930CP
等強化樹脂からなる、6は配線部材の外方に配置する樹
脂層でここではフッ素系のテフロン(登録商標)樹脂の
例を示す。5の筺体材である例えば三菱レイヨン製ダイ
ヤアロイFBー930CP樹脂の軟化温度は約110
℃、熱膨張係数は1.3×10-5/℃で、6のフッ素系
のテフロン(登録商標)樹脂の軟化温度は200℃以
上、熱膨張係数は8.5×10-5/℃である。
【0043】図に示すように、単芯銅線からなる配線部
材1の外方に、筺体である三菱レイヨン製ダイヤアロイ
FBー930CP等強化樹脂5より軟化温度が高く、ま
た熱膨張係数が大きいフッ素系のテフロン(登録商標)
樹脂層6を配置したので、筺体成形時に樹脂層が溶融す
ることなく、配線部材を整然と筺体内部に収容すること
ができ、筺体の小型化が容易となる。さらに、樹脂層6
と筺体5との間に間隙を設けることができるので、配線
の自由度が向上し、作業能率が向上する。
材1の外方に、筺体である三菱レイヨン製ダイヤアロイ
FBー930CP等強化樹脂5より軟化温度が高く、ま
た熱膨張係数が大きいフッ素系のテフロン(登録商標)
樹脂層6を配置したので、筺体成形時に樹脂層が溶融す
ることなく、配線部材を整然と筺体内部に収容すること
ができ、筺体の小型化が容易となる。さらに、樹脂層6
と筺体5との間に間隙を設けることができるので、配線
の自由度が向上し、作業能率が向上する。
【0044】実施例2. 以下、この発明の一実施例を図を用いて説明する。図2
にこの発明による電気回路を用いた筺体の一部を示す。
図中のB−Bの破線部の断面構造も併せて示す。図にお
いて、1は配線部材でここでは単芯銅線、3は電装部品
でここではパワーモジュール等の部品、5は筺体で例え
ば三菱レイヨン製ダイヤアロイFBー930CP等強化
樹脂、6は配線部材の外方に配置する樹脂層でここでは
フッ素系のテフロン(登録商標)樹脂、7は信号回路で
ある。実施例1では筺体内に収容された配線部材が単層
に配置する例で示したが、図2に示すように繁雑な配線
を積層に配置すれば、実装密度が向上することはいうま
でもない。また、図2に示すようにパワー部品の取り付
けだけでなく、通常の信号用回路を筺体上に無電解めっ
きおよび電解めっきで形成した、筺体−回路一体型の筺
体を用いてもよい。
にこの発明による電気回路を用いた筺体の一部を示す。
図中のB−Bの破線部の断面構造も併せて示す。図にお
いて、1は配線部材でここでは単芯銅線、3は電装部品
でここではパワーモジュール等の部品、5は筺体で例え
ば三菱レイヨン製ダイヤアロイFBー930CP等強化
樹脂、6は配線部材の外方に配置する樹脂層でここでは
フッ素系のテフロン(登録商標)樹脂、7は信号回路で
ある。実施例1では筺体内に収容された配線部材が単層
に配置する例で示したが、図2に示すように繁雑な配線
を積層に配置すれば、実装密度が向上することはいうま
でもない。また、図2に示すようにパワー部品の取り付
けだけでなく、通常の信号用回路を筺体上に無電解めっ
きおよび電解めっきで形成した、筺体−回路一体型の筺
体を用いてもよい。
【0045】なお、実施例1、2とも配線部材が単芯銅
線の例を示したが、より線の配線部材を用いた場合に
も、樹脂層の配線部材の保護により配線部材の損傷を防
ぐことができ、電気回路としての信頼性が向上すること
はいうまでもない。
線の例を示したが、より線の配線部材を用いた場合に
も、樹脂層の配線部材の保護により配線部材の損傷を防
ぐことができ、電気回路としての信頼性が向上すること
はいうまでもない。
【0046】実施例3. 以下、この発明の一実施例を図を用いて説明する。図3
はこの発明の実施例3の回路成形方法による筐体を示す
図で、Aは部分断面斜視図で、Bはこの発明の主要部を
示す説明図である。図において、1は配線部材でここで
は被覆電線の例で示す。その被覆材は例えば、ポリスル
ホン、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリイミ
ド、ポリアミド等軟化温度が高い樹脂やそれに加えてテ
フロン(登録商標)、ポリプロピレン等の耐熱性に優
れ、5の筺体樹脂よりも筐体熱膨張係数の大きな材料か
らなる。5は筐体で特に材料に限定を加えるものではな
く、以下に説明する実施例では、例えば三菱レイヨン製
ダイヤアロイFB−930CP等強化樹脂を使用した。
5−1は筺体中の配線部、8はスペーサで、筺体と同じ
樹脂からなる。
はこの発明の実施例3の回路成形方法による筐体を示す
図で、Aは部分断面斜視図で、Bはこの発明の主要部を
示す説明図である。図において、1は配線部材でここで
は被覆電線の例で示す。その被覆材は例えば、ポリスル
ホン、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリイミ
ド、ポリアミド等軟化温度が高い樹脂やそれに加えてテ
フロン(登録商標)、ポリプロピレン等の耐熱性に優
れ、5の筺体樹脂よりも筐体熱膨張係数の大きな材料か
らなる。5は筐体で特に材料に限定を加えるものではな
く、以下に説明する実施例では、例えば三菱レイヨン製
ダイヤアロイFB−930CP等強化樹脂を使用した。
5−1は筺体中の配線部、8はスペーサで、筺体と同じ
樹脂からなる。
【0047】この実施例では、公知の射出成形法による
筐体の製造工程を進める際に、配線部5−1に相当する
金型内に、被覆電線1を、図3−Bに示したようにスペ
ーサ8に差し込んだ状態でセットし成形する。ここでス
ペーサ8は、被覆電線を筺体中の所望の箇所に位置決め
するために用いるもので、同時に成形後被覆電線1が配
線部5−1の表面に露出することを防ぐ目的で使用され
る。金型内に他の手法で配線部材が位置決めされるなら
ば、また、露出の発生がないことが確かな場合は本スペ
ーサを省略することは可能である。本実施例では便宜上
回路としての配線部材は電線になっているが、被覆され
ていれば、棒材等であってもよい。また、例では配線部
は直線部分について示したが、角部に適切なアールを取
るならば直線に限定されることはない。
筐体の製造工程を進める際に、配線部5−1に相当する
金型内に、被覆電線1を、図3−Bに示したようにスペ
ーサ8に差し込んだ状態でセットし成形する。ここでス
ペーサ8は、被覆電線を筺体中の所望の箇所に位置決め
するために用いるもので、同時に成形後被覆電線1が配
線部5−1の表面に露出することを防ぐ目的で使用され
る。金型内に他の手法で配線部材が位置決めされるなら
ば、また、露出の発生がないことが確かな場合は本スペ
ーサを省略することは可能である。本実施例では便宜上
回路としての配線部材は電線になっているが、被覆され
ていれば、棒材等であってもよい。また、例では配線部
は直線部分について示したが、角部に適切なアールを取
るならば直線に限定されることはない。
【0048】この製造方法によると、筐体成形時に成形
樹脂より軟化温度が高い樹脂を被覆した配線部材を必要
な回路としてインサートするので、成形中あるいは成形
後に配線部材の被覆が溶融することなく、筐体内に配線
部材を埋め込むことができるため実装密度が高くなり、
筐体の小形化が可能となる。さらに、成形樹脂より熱膨
張係数の高い樹脂を被覆した配線部材を、必要な回路と
してインサート成形するので、成形後配線部材は樹脂の
硬化収縮と、配線部材の被覆材の収縮で隙間が発生し自
由に動くことが可能となり、部品等の取り付けが容易と
なる。
樹脂より軟化温度が高い樹脂を被覆した配線部材を必要
な回路としてインサートするので、成形中あるいは成形
後に配線部材の被覆が溶融することなく、筐体内に配線
部材を埋め込むことができるため実装密度が高くなり、
筐体の小形化が可能となる。さらに、成形樹脂より熱膨
張係数の高い樹脂を被覆した配線部材を、必要な回路と
してインサート成形するので、成形後配線部材は樹脂の
硬化収縮と、配線部材の被覆材の収縮で隙間が発生し自
由に動くことが可能となり、部品等の取り付けが容易と
なる。
【0049】実施例4. 次に、この発明の一実施例を図に基づいて説明する。図
4は、本発明によって製造された回路を保有する筐体の
部分斜視図である。図において、1は配線部材である電
線、5は筐体、9は筺体中の配線取り付け枠である。こ
の実施例4は、例えば筐体5内に部品等を取り付ける取
り付け枠9を利用して回路を形成するもので、筐体成形
時に剛性のある配線部材1、例えばいわゆるエナメル線
やJISC3101(電気用硬銅線)に規定する硬銅線
を用いた単線(ここでは導体径0.,1.0,2.0,
3.2mmを用いた)またはこれにポリエチレンを被覆
したJIS C3326(ポリエチレン絶縁電線)等を
用い、インサート成形する。9のような配線取り付け枠
を用いた方が配線路として、高い位置決め精度を得るこ
とができるが、実施例1と同じく成形前に回路を取り付
け枠9の中心に位置するようにスペーサ等で位置決めし
てもよい。また、他の方法で成形用金型内に配線部材を
位置決めできれば、このような配線部材取り付け部品を
用いることはない。このような回路形成方法であれば、
筐体内に電線が埋め込まれるため実装密度が高くなり、
筐体の小形化が可能となる。
4は、本発明によって製造された回路を保有する筐体の
部分斜視図である。図において、1は配線部材である電
線、5は筐体、9は筺体中の配線取り付け枠である。こ
の実施例4は、例えば筐体5内に部品等を取り付ける取
り付け枠9を利用して回路を形成するもので、筐体成形
時に剛性のある配線部材1、例えばいわゆるエナメル線
やJISC3101(電気用硬銅線)に規定する硬銅線
を用いた単線(ここでは導体径0.,1.0,2.0,
3.2mmを用いた)またはこれにポリエチレンを被覆
したJIS C3326(ポリエチレン絶縁電線)等を
用い、インサート成形する。9のような配線取り付け枠
を用いた方が配線路として、高い位置決め精度を得るこ
とができるが、実施例1と同じく成形前に回路を取り付
け枠9の中心に位置するようにスペーサ等で位置決めし
てもよい。また、他の方法で成形用金型内に配線部材を
位置決めできれば、このような配線部材取り付け部品を
用いることはない。このような回路形成方法であれば、
筐体内に電線が埋め込まれるため実装密度が高くなり、
筐体の小形化が可能となる。
【0050】実施例5. 次に、この発明の一実施例を図を用いて説明する。図5
は、本発明によって製造された回路を保有する筐体の部
分断面斜視図である。図において、5は筐体、10はイ
ンサート部材でここでは樹脂棒を示す。11は配線部材
1が配置される貫通穴である。この実施例5は実施例3
で配線部材をインサート成形したと同様に、成形時に成
形樹脂より熱膨脹係数の大きい樹脂からなるインサート
部材を成形し、成形後、筐体が十分に冷却した後これを
抜き取り、発生した貫通穴に別途配線部材を配置して回
路とするものである。
は、本発明によって製造された回路を保有する筐体の部
分断面斜視図である。図において、5は筐体、10はイ
ンサート部材でここでは樹脂棒を示す。11は配線部材
1が配置される貫通穴である。この実施例5は実施例3
で配線部材をインサート成形したと同様に、成形時に成
形樹脂より熱膨脹係数の大きい樹脂からなるインサート
部材を成形し、成形後、筐体が十分に冷却した後これを
抜き取り、発生した貫通穴に別途配線部材を配置して回
路とするものである。
【0051】まず、この実施例では筐体成形前に3本の
テフロン(登録商標)棒を金型内に配置し、実施例1、
2、3、4と同じくABS樹脂を主原料とする熱膨張係
数の小さな強化樹脂を射出成形した。成形後、樹脂棒1
0を抜いて貫通穴11を形成し、その後ここに配線部材
を挿入して回路とした。
テフロン(登録商標)棒を金型内に配置し、実施例1、
2、3、4と同じくABS樹脂を主原料とする熱膨張係
数の小さな強化樹脂を射出成形した。成形後、樹脂棒1
0を抜いて貫通穴11を形成し、その後ここに配線部材
を挿入して回路とした。
【0052】この製造方法による回路形成方法では、筐
体成形時に成形樹脂より熱膨張の大きい樹脂からなる棒
を筐体の任意の一部にインサートし、成形後樹脂棒を抜
いてその空洞に配線部材を通し、配線通路とするので、
筐体内に電線が埋め込まれるため実装密度が高くなり、
筐体の小形化が可能となる。また、貫通穴は直線にこだ
わることなく樹脂棒が除去できる程度の適当なアールを
持つものはさしつかえない。また、この例では空洞が形
成されたが、樹脂除去後は溝形状であってもよい。さら
に、この例ではインサート用の樹脂棒にテフロン(登録
商標)棒を用いたが、濡れ性が小さく、熱膨張係数の大
きなものであれば、例えばフッソ樹脂、ポリプロピレン
等からなる樹脂棒を使用してもよい。
体成形時に成形樹脂より熱膨張の大きい樹脂からなる棒
を筐体の任意の一部にインサートし、成形後樹脂棒を抜
いてその空洞に配線部材を通し、配線通路とするので、
筐体内に電線が埋め込まれるため実装密度が高くなり、
筐体の小形化が可能となる。また、貫通穴は直線にこだ
わることなく樹脂棒が除去できる程度の適当なアールを
持つものはさしつかえない。また、この例では空洞が形
成されたが、樹脂除去後は溝形状であってもよい。さら
に、この例ではインサート用の樹脂棒にテフロン(登録
商標)棒を用いたが、濡れ性が小さく、熱膨張係数の大
きなものであれば、例えばフッソ樹脂、ポリプロピレン
等からなる樹脂棒を使用してもよい。
【0053】本実施例では、インサートする樹脂自身が
熱膨張係数の大きいものを用いた例について示したが、
樹脂部材の表面層のみ熱膨張係数の大きくするような多
層構造のものであってもよい。さらに、表面に例えば、
シリコングリースやテフロン(登録商標)系、フッ素系
のいわゆる離型剤とよばれるような潤滑剤を塗布したも
のでも良い。また、表面に例えば、BN(窒化ボロン)
やDLC(ダイヤモンドライクカーボン)、グラファイ
ト、MoS2(二硫化モリブデン)等の潤滑性の高い膜
を形成したものでもよい。このような例であれば、樹脂
部材自身の性質として熱膨張係数の大きいことで限定さ
れるものでない。
熱膨張係数の大きいものを用いた例について示したが、
樹脂部材の表面層のみ熱膨張係数の大きくするような多
層構造のものであってもよい。さらに、表面に例えば、
シリコングリースやテフロン(登録商標)系、フッ素系
のいわゆる離型剤とよばれるような潤滑剤を塗布したも
のでも良い。また、表面に例えば、BN(窒化ボロン)
やDLC(ダイヤモンドライクカーボン)、グラファイ
ト、MoS2(二硫化モリブデン)等の潤滑性の高い膜
を形成したものでもよい。このような例であれば、樹脂
部材自身の性質として熱膨張係数の大きいことで限定さ
れるものでない。
【0054】実施例6. この発明の一実施例を図に基づいて説明する。図6にお
いて、5は筐体、12は円筒の一辺を切削した金属製か
らなるインサート材、13は配線部材が配置する溝であ
る。このインサート材12は筐体5の配線部材の埋め込
み溝となる壁面に図に示した通りインサート材12の平
らな面がくるように位置させてインサート成形する。成
形後インサート材12の平らな面の表面の方からインサ
ート材を取り除き、形成された溝13に配線部材を配置
する。筐体内に配線部材が埋め込まれるため実装密度が
高くなり、筐体の小形化が可能となる。本実施例では、
円筒の一辺を切削した金属部材を用いで溝形成をする例
について示したが、特に切削しない棒材を用いたり、実
施例5のように引き抜き方式により空洞(貫通穴)を形
成してもよい。
いて、5は筐体、12は円筒の一辺を切削した金属製か
らなるインサート材、13は配線部材が配置する溝であ
る。このインサート材12は筐体5の配線部材の埋め込
み溝となる壁面に図に示した通りインサート材12の平
らな面がくるように位置させてインサート成形する。成
形後インサート材12の平らな面の表面の方からインサ
ート材を取り除き、形成された溝13に配線部材を配置
する。筐体内に配線部材が埋め込まれるため実装密度が
高くなり、筐体の小形化が可能となる。本実施例では、
円筒の一辺を切削した金属部材を用いで溝形成をする例
について示したが、特に切削しない棒材を用いたり、実
施例5のように引き抜き方式により空洞(貫通穴)を形
成してもよい。
【0055】本実施例では、金属部材をそのままインサ
ート成形する例について示したが、本金属部材の表面に
例えば、シリコングリースやテフロン(登録商標)系、
フッ素系のいわゆる離型剤とよばれるような潤滑剤を塗
布したものや表面に例えば、BN(窒化ボロン)やDL
C(ダイヤモンドライクカーボン)、グラファイト、M
oS2(二硫化モリブデン)等の潤滑性の高い膜を形成
したものであれば、成形後インサート部材が除去しやす
くなり、作業性が向上する。また、このような潤滑剤や
潤滑膜を形用いる例であれば、金属部材と同様耐熱性の
い優れたセラミックス部材等を用いることも可能であ
る。
ート成形する例について示したが、本金属部材の表面に
例えば、シリコングリースやテフロン(登録商標)系、
フッ素系のいわゆる離型剤とよばれるような潤滑剤を塗
布したものや表面に例えば、BN(窒化ボロン)やDL
C(ダイヤモンドライクカーボン)、グラファイト、M
oS2(二硫化モリブデン)等の潤滑性の高い膜を形成
したものであれば、成形後インサート部材が除去しやす
くなり、作業性が向上する。また、このような潤滑剤や
潤滑膜を形用いる例であれば、金属部材と同様耐熱性の
い優れたセラミックス部材等を用いることも可能であ
る。
【0056】実施例7. この発明の一実施例を図について説明する。図7は配線
部材を配置するための溝を形成する金型の断面図を示
す。図において、14−1、2は一対の金型を示し、1
4−3は溝を形成する部位を示している。このように金
型に配線部材を配置するための溝を形成すれば、高精度
に加工ができ、筐体内に電線が埋め込まれるため実装密
度が高くなり、筐体の小形化が可能となる。
部材を配置するための溝を形成する金型の断面図を示
す。図において、14−1、2は一対の金型を示し、1
4−3は溝を形成する部位を示している。このように金
型に配線部材を配置するための溝を形成すれば、高精度
に加工ができ、筐体内に電線が埋め込まれるため実装密
度が高くなり、筐体の小形化が可能となる。
【0057】本実施例においては、溝形状を形成する部
位14−3は本体金型を加工して得ていたが、図中の1
4−2から分離できるような構造にしておけば、設計変
更等に伴う回路構造の変化に対して、溝形状を形成する
部位14−3のみを作製し、他は共通の金型と使用すれ
ば、安価でかつ迅速に回路形成に対応することができ
る。
位14−3は本体金型を加工して得ていたが、図中の1
4−2から分離できるような構造にしておけば、設計変
更等に伴う回路構造の変化に対して、溝形状を形成する
部位14−3のみを作製し、他は共通の金型と使用すれ
ば、安価でかつ迅速に回路形成に対応することができ
る。
【0058】実施例8. 本発明の一実施例を図8について説明する。図におい
て、Aは配線部材が配置された筐体の部分斜視図、Bは
配線部材を配置する溝部の詳細を示す断面図である。こ
の実施例では、筐体の一部に設けられた埋め込み溝13
に、配線部材1が押し込まれやすく、かつ容易に剥がれ
ない程度の挿入スペースを持つ溝が形成されている。ま
た、配線部材の断面が円状であれば、この溝の形状は円
孤であり、この溝と電線の関係は図に示したごとく12
0度程度の開口部の形成された溝が理想的と言える。し
たがって、この発明による回路形成方法は、筐体成形時
に配線部材の入る溝を同時に成形してそこに配線部材を
配置したので、筐体内に電線が埋め込まれるため実装密
度が高くなり、筐体の小形化が可能となる。なお、ここ
では配線部材の断面形状が円状の場合について、溝の形
状が円孤である場合について説明したが、配線部材の断
面形状が多角形等であっても、溝の形状がその配線部材
の断面形状の一部と相似形で適正化されたものであれば
よい。また、この溝形状は、上記実施例5、6、7で説
明された手法等により形成することが可能である。
て、Aは配線部材が配置された筐体の部分斜視図、Bは
配線部材を配置する溝部の詳細を示す断面図である。こ
の実施例では、筐体の一部に設けられた埋め込み溝13
に、配線部材1が押し込まれやすく、かつ容易に剥がれ
ない程度の挿入スペースを持つ溝が形成されている。ま
た、配線部材の断面が円状であれば、この溝の形状は円
孤であり、この溝と電線の関係は図に示したごとく12
0度程度の開口部の形成された溝が理想的と言える。し
たがって、この発明による回路形成方法は、筐体成形時
に配線部材の入る溝を同時に成形してそこに配線部材を
配置したので、筐体内に電線が埋め込まれるため実装密
度が高くなり、筐体の小形化が可能となる。なお、ここ
では配線部材の断面形状が円状の場合について、溝の形
状が円孤である場合について説明したが、配線部材の断
面形状が多角形等であっても、溝の形状がその配線部材
の断面形状の一部と相似形で適正化されたものであれば
よい。また、この溝形状は、上記実施例5、6、7で説
明された手法等により形成することが可能である。
【0059】実施例9. 本発明の一実施例を図9および図10に基づいて説明す
る。図9および図10において、5は筐体、15はター
ミナル、16はターミナル12にネジ等によって取り付
けられるに金属板でバスバーと呼ばれるもの、17は発
熱部品、18は信号用回路基板、19は発熱部、20は
信号回路部、21は隔離壁である。図9で示される本実
施例では、筐体5内に発熱部19と通常の信号回路を収
納する信号回路部20とを筐体樹脂を隔離壁21に用い
て隔離して配置している。発熱部にはターミナル15を
公知の方法でインサート成形する。インサート成形後そ
れぞれの必要に応じて、バスバー16および発熱部品1
7、あるいは信号用回路基板18を目的に応じて取り付
ける。バスバー16の取り付けの例を図10に示す。こ
の図ではターミナル部分を詳細に表わすためバスバーは
透視であるかのように表わし、バスバーとターミナルを
固定するネジは省略してある。この図の例では、ターミ
ナル15を公知の方法でインサート成形した後、バスバ
ーをネジ等の締結方法によって取り付けたもので、バス
バー16は通常の電気用銅材、アルミ材、等導電性配線
部材からなる。このようなバスバーの取り付けにより、
従来のようなワイヤーハーネスによる電線の引き回しが
なく、剛性なバスバーを使用しているので、例えば50
A以上の電流が流れる大電流回路として使用することが
できる。また、配線距離が固定されており、ノイズに対
しても安定な回路を構成することができる。このように
バスバーを用いて、特に発熱部は大電流回路として隔離
して使用するが、信号用回路部と隔離して形成されてい
るので、信号用回路には発熱部の熱による悪影響を無視
することができる。このように、発熱部を隔離する方法
を用いれば、放熱のための冷却水路やファンの取り付け
空間を削減でき、大電流用回路であっても高密度実装化
が可能となり、さらに筺体の小型化が可能となる。
る。図9および図10において、5は筐体、15はター
ミナル、16はターミナル12にネジ等によって取り付
けられるに金属板でバスバーと呼ばれるもの、17は発
熱部品、18は信号用回路基板、19は発熱部、20は
信号回路部、21は隔離壁である。図9で示される本実
施例では、筐体5内に発熱部19と通常の信号回路を収
納する信号回路部20とを筐体樹脂を隔離壁21に用い
て隔離して配置している。発熱部にはターミナル15を
公知の方法でインサート成形する。インサート成形後そ
れぞれの必要に応じて、バスバー16および発熱部品1
7、あるいは信号用回路基板18を目的に応じて取り付
ける。バスバー16の取り付けの例を図10に示す。こ
の図ではターミナル部分を詳細に表わすためバスバーは
透視であるかのように表わし、バスバーとターミナルを
固定するネジは省略してある。この図の例では、ターミ
ナル15を公知の方法でインサート成形した後、バスバ
ーをネジ等の締結方法によって取り付けたもので、バス
バー16は通常の電気用銅材、アルミ材、等導電性配線
部材からなる。このようなバスバーの取り付けにより、
従来のようなワイヤーハーネスによる電線の引き回しが
なく、剛性なバスバーを使用しているので、例えば50
A以上の電流が流れる大電流回路として使用することが
できる。また、配線距離が固定されており、ノイズに対
しても安定な回路を構成することができる。このように
バスバーを用いて、特に発熱部は大電流回路として隔離
して使用するが、信号用回路部と隔離して形成されてい
るので、信号用回路には発熱部の熱による悪影響を無視
することができる。このように、発熱部を隔離する方法
を用いれば、放熱のための冷却水路やファンの取り付け
空間を削減でき、大電流用回路であっても高密度実装化
が可能となり、さらに筺体の小型化が可能となる。
【0060】本実施例において、発熱部と信号用回路部
の隔離には筺体樹脂を隔離壁として用いたが、これは筺
体成形時に一体成形して形成してもよい。また、実装時
に組こんでもよい。さらに、絶縁部材で放熱効果の高い
ものであれば他の材料を用いてもよい。
の隔離には筺体樹脂を隔離壁として用いたが、これは筺
体成形時に一体成形して形成してもよい。また、実装時
に組こんでもよい。さらに、絶縁部材で放熱効果の高い
ものであれば他の材料を用いてもよい。
【0061】
【発明の効果】以上のように、本発明の電気回路によれ
ば、配線部材の外方に筺体樹脂より軟化温度が高い樹脂
層が配置されているため、筺体成形時に配線部材の被覆
が溶融することがなく、配線部材を保護し、信頼性の高
い回路形成が可能で、実装密度を高くすることが可能と
なる。また、この樹脂層が筺体樹脂の熱膨脹係数より大
きいため、成形後筺体樹脂の硬化収縮と、配線部材の被
覆樹脂の収縮差で隙間が発生し、配線部材の自由度が向
上し、作業能率が向上する。
ば、配線部材の外方に筺体樹脂より軟化温度が高い樹脂
層が配置されているため、筺体成形時に配線部材の被覆
が溶融することがなく、配線部材を保護し、信頼性の高
い回路形成が可能で、実装密度を高くすることが可能と
なる。また、この樹脂層が筺体樹脂の熱膨脹係数より大
きいため、成形後筺体樹脂の硬化収縮と、配線部材の被
覆樹脂の収縮差で隙間が発生し、配線部材の自由度が向
上し、作業能率が向上する。
【0062】以上のように、本発明の第1の電気回路の
形成方法によれば、筺体成形時に筺体樹脂より軟化温度
が高い樹脂を被覆した配線部材を、必要な回路としてイ
ンサートしたので、成形中あるいは成形後に配線部材の
被覆が溶融することもない。そのため、筐体内に信頼性
の高い配線部材が埋め込まれるため、実装密度をさらに
高くすることが可能となる。さらに、配線部材の被覆樹
脂が筺体樹脂の熱膨脹係数より大きいため、成形後筺体
樹脂の硬化収縮と、配線部材の被覆樹脂の収縮差で隙間
が発生し、配線部材が自由に動くことが可能となるの
で、部品等の取り付けが容易となり、作業効率が向上
し、しかも筐体内に配線部材が埋め込まれるため実装密
度をさらに高くすることが可能となる。
形成方法によれば、筺体成形時に筺体樹脂より軟化温度
が高い樹脂を被覆した配線部材を、必要な回路としてイ
ンサートしたので、成形中あるいは成形後に配線部材の
被覆が溶融することもない。そのため、筐体内に信頼性
の高い配線部材が埋め込まれるため、実装密度をさらに
高くすることが可能となる。さらに、配線部材の被覆樹
脂が筺体樹脂の熱膨脹係数より大きいため、成形後筺体
樹脂の硬化収縮と、配線部材の被覆樹脂の収縮差で隙間
が発生し、配線部材が自由に動くことが可能となるの
で、部品等の取り付けが容易となり、作業効率が向上
し、しかも筐体内に配線部材が埋め込まれるため実装密
度をさらに高くすることが可能となる。
【0063】また、本発明の第2の電気回路の形成方法
によれば、筐体成形時に成形樹脂よりも熱膨張係数の大
きな樹脂からなる棒材あるいは金属からなる棒材を筺体
の任意の場所にインサートしたので、成形後筺体樹脂の
硬化収縮と、棒材樹脂の収縮差で間隙が発生し、簡便に
棒材を抜きさることが可能となる。除去した棒材の場所
に形成された溝または空洞部に配線部材を配置して回路
とするので、筐体内に配線部材が埋め込まれ、実装密度
をさらに高くすることが可能となる。また、この時、イ
ンサートする棒材に潤滑剤を塗布するあるいは、潤滑膜
を形成しているので、成形時に棒材が成形樹脂に凝着す
ることなく、成形後に樹脂から容易に除去することが可
能となる。
によれば、筐体成形時に成形樹脂よりも熱膨張係数の大
きな樹脂からなる棒材あるいは金属からなる棒材を筺体
の任意の場所にインサートしたので、成形後筺体樹脂の
硬化収縮と、棒材樹脂の収縮差で間隙が発生し、簡便に
棒材を抜きさることが可能となる。除去した棒材の場所
に形成された溝または空洞部に配線部材を配置して回路
とするので、筐体内に配線部材が埋め込まれ、実装密度
をさらに高くすることが可能となる。また、この時、イ
ンサートする棒材に潤滑剤を塗布するあるいは、潤滑膜
を形成しているので、成形時に棒材が成形樹脂に凝着す
ることなく、成形後に樹脂から容易に除去することが可
能となる。
【0064】
【0065】
【0066】
【0067】
【0068】
【0069】
【0070】
【0071】
【0072】
【0073】
【0074】
【0075】
【図1】この発明の実施例1による電気回路を示す図で
ある。
ある。
【図2】この発明の実施例2による電気回路を示す図で
ある。
ある。
【図3】この発明の実施例3による電気回路の形成方法
を示す図で、Aは製造方法によって得られた電気回路の
成形方法を示す筐体の部分断面斜視図。Bはこの発明の
主用部を示す説明図である。
を示す図で、Aは製造方法によって得られた電気回路の
成形方法を示す筐体の部分断面斜視図。Bはこの発明の
主用部を示す説明図である。
【図4】この発明の実施例4による回路形成方法を示す
筐体の部分斜視図である。
筐体の部分斜視図である。
【図5】この発明の実施例5による回路形成方法を示す
筐体の部分断面斜視図である。
筐体の部分断面斜視図である。
【図6】この発明の実施例6による回路形成方法を示す
部分斜視図である。
部分斜視図である。
【図7】この発明の実施例7による回路形成方法に使用
する金型の断面図である。
する金型の断面図である。
【図8】この発明の実施例8による回路形成方法を示す
筐体の部分斜視図、および断面図である。
筐体の部分斜視図、および断面図である。
【図9】この発明の実施例9による電気回路を示す断面
図である。
図である。
【図10】この発明の実施例10による電気回路を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図11】従来の配線方法を示す部分正面図である。
【図12】従来の配線方法を示す部分斜視図である。
1 配線部材(ワイヤーハーネス、被覆電線等) 2 クランプ 3 電装部品 4 電装部品組み付け窓 5 筺体 6 樹脂層 7 信号回路 8 スペーサ 9 配線部材取り付け枠 10 樹脂からなるインサート部材 11 空洞(貫通穴) 12 金属からなるインサート部材 13 配線部材埋め込み溝 14 金型 15 ターミナル 16 金属板(バスバー) 17 発熱部品 18 信号用回路基板 19 発熱部 20 信号回路部 21 隔離壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 敏文 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電 機株式会社 生産技術研究所内 (56)参考文献 特公 昭54−6888(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05K 7/06 H05K 5/00
Claims (5)
- 【請求項1】 樹脂からなる筺体と、該筺体の内部ある
いは表層部に回路を形成する配線部材と、該配線部材の
外方に筺体を構成する樹脂よりも軟化温度が高くかつ熱
膨張係数が大きい樹脂層とを備え、上記筺体と上記配線
部材の外方の樹脂層との間に間隙を有することを特徴と
する電気回路。 - 【請求項2】 筺体を構成する樹脂より軟化温度が高く
かつ熱膨張係数の大きい樹脂を被覆した配線部材をイン
サートして筐体を成形し、上記筐体と上記配線部材の被
覆樹脂との間に間隙を形成して、上記筐体内に電気回路
を形成する電気回路の形成方法。 - 【請求項3】 筺体成形時に筺体樹脂より熱膨張係数が
大きい樹脂からなる棒材あるいは金属からなる棒材をイ
ンサートし、筺体成形後に上記棒材を除去することによ
り配線部材を配置する溝または空洞を形成することを特
徴とする電気回路の形成方法。 - 【請求項4】 筺体成形時に、潤滑剤の塗布された棒材
を用いることを特徴とする請求項3に記載の電気回路の
形成方法。 - 【請求項5】 筺体成形時に、潤滑膜の形成された棒材
を用いることを特徴とする請求項3に記載の電気回路の
形成方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33618193A JP2931193B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 電気回路および電気回路の形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33618193A JP2931193B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 電気回路および電気回路の形成方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07202452A JPH07202452A (ja) | 1995-08-04 |
| JP2931193B2 true JP2931193B2 (ja) | 1999-08-09 |
Family
ID=18296497
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33618193A Expired - Fee Related JP2931193B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 電気回路および電気回路の形成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2931193B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| NL1010513C2 (nl) * | 1998-11-09 | 2000-05-10 | Iku Holding Montfoort Bv | Elektrisch gestuurde spiegel voor een motorvoertuig. |
| JP2002374075A (ja) * | 2001-06-13 | 2002-12-26 | Fujitsu Ten Ltd | 配線接続方法及び配線接続構造 |
| DE102017204949B4 (de) * | 2017-03-23 | 2024-11-28 | SUMIDA Components & Modules GmbH | Induktives Bauelement und Verfahren zum Herstellen eines induktiven Bauelements |
-
1993
- 1993-12-28 JP JP33618193A patent/JP2931193B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07202452A (ja) | 1995-08-04 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP2175708B1 (en) | Electronic module with heat sink | |
| US20090139690A1 (en) | Heat sink and method for producing a heat sink | |
| CN106796933B (zh) | 电源组件和电力转换装置 | |
| KR100958484B1 (ko) | 캔드 리니어 모터 전기자 및 캔드 리니어 모터 | |
| JPH03278596A (ja) | 電気装置及びその製造方法 | |
| JPH09321395A (ja) | 電子部品搭載用放熱基板及びその製造方法 | |
| US20130322019A1 (en) | Heat-sink device intended for at least one electronic component and corresponding method | |
| US11343942B2 (en) | Power conversion device including cooling components | |
| US11129301B2 (en) | Thermally conductive insulator | |
| JP2931193B2 (ja) | 電気回路および電気回路の形成方法 | |
| JPH10303522A (ja) | 回路基板 | |
| CN111193003B (zh) | 制造电流引导装置的方法、车辆电池的接线装置和机动车 | |
| JPH04113695A (ja) | 電子機器の放熱構造 | |
| CN101689538B (zh) | 制造固定功率模块的方法 | |
| JP2017098418A (ja) | 回路構成体、電気接続箱及び回路構成体の製造方法 | |
| JPH10261847A (ja) | 電子部品搭載用放熱基板 | |
| US12512386B2 (en) | Semiconductor component arrangement, method for fabrication thereof and heat dissipation device | |
| JP5087048B2 (ja) | 放熱部品一体型回路基板 | |
| US20030183369A1 (en) | Heat sink and method of removing heat from power electronics components | |
| AU3538299A (en) | Printed circuit board material and method of manufacturing board material and intermediate block body for board material | |
| US10349538B1 (en) | Fixing structure and neck strap having the same | |
| JP3443872B2 (ja) | 放熱体一体型回路成形体の製造方法 | |
| CN117916990A (zh) | 具有热集成伺服驱动单元的电机装置 | |
| CN102461353A (zh) | 用于容纳多个电部件的模制件 | |
| CN102960079B (zh) | 具有由成型材料构成的壳体的电子设备 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |