JP2935580B2 - 納豆発酵処理に用いる収納装置 - Google Patents

納豆発酵処理に用いる収納装置

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JP2935580B2
JP2935580B2 JP3004712A JP471291A JP2935580B2 JP 2935580 B2 JP2935580 B2 JP 2935580B2 JP 3004712 A JP3004712 A JP 3004712A JP 471291 A JP471291 A JP 471291A JP 2935580 B2 JP2935580 B2 JP 2935580B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、納豆の製造において用
いられる発酵装置に関し、詳しくは発酵の生産性を向上
させると共に、均一な納豆を製造するのに好適に用いら
れる容器入納豆の発酵処理に用いる容器収納装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】納豆の製造は、一般に、蒸煮した大豆に
納豆菌を散布し、これを発泡スチロールの容器(PSP
容器)や紙製のカップ(以下これらを総称して容器とい
う場合がある)に盛り込んだ後、図4に示した如く、納
豆容器(図示せず)をプラスチック製のカゴ10に入
れ、次いでこのカゴ10を適宜の台車11に段積みして
発酵室に入れ、15〜20時間の発酵を行なわせた後に
冷却し包装するという一連の手順を行なって製造するの
が通常である。
【0003】ここで製造される納豆の品質を決める重要
なポイントの一つに、発酵の条件があることは言うまで
もない。
【0004】一般に上記発酵は40℃前後で行なうのが
普通であるが、納豆菌は発酵と共にその繁殖が盛んにな
ると菌の呼吸による発熱を生じ発酵室内の品温も上昇す
る。そこで適温での発酵を継続させるため(つまり品温
を50℃前後に保つため)に、冷却を行なうようにした
発酵装置も提案されており、例えばセンサを用いて品温
を測定しながら発酵室内の温度を好適温度に自動的にコ
ントロールする方式の装置も提案され実施されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし本発明者等は、
上述した温度コントロール装置を有する発酵装置におい
ても、次のような問題点のあることに知見した。
【0006】すなわち、一般に納豆を大量に製造する発
酵装置においては、上述したような多数の容器をカゴに
入れて更にこのカゴを多段に積み、発酵室内に入れるこ
とが常識的な手法になっているのであるが、かかる大量
処理方式の場合には、大量処理された製品の一部につい
て品質の低下(発酵むら)が見られるという問題であ
る。
【0007】本発明者等がこの品質の低下した製品につ
いて検討を行なったところ、この品質の低下は多段に積
んだカゴの位置、カゴ内に入れた納豆容器の数の多少に
影響されて、発酵時の温度が上がりすぎることに原因の
あることが分った。これは例えば上記カゴに入れた多数
の容器のうちの中央部にある容器と周辺部にある容器と
では、一般に中央部の容器において品温が高くなる傾向
にあることなどに由来するものと考えられる。
【0008】この問題は、発酵室内に入れる納豆容器の
数を制限し、該室内の空気循環性を高めること(例えば
カゴ内に入れる納豆容器の数を少なくする、あるいはカ
ゴの多段積み数を15段程度以下に制限する等)によっ
てある程度解消できることも分ったが、このようにする
と、通常、発酵室の一坪当りに収納できる納豆の量が1
〜1.2俵程度となって生産性が低下してしまう。
【0009】そこで本発明は、上記した多数の納豆容器
に入れた納豆の品質のバラツキを招くことなく、しかも
発酵室の容量当りの生産性を高く維持して大量の発酵処
理を行なうことができる容器入り納豆の発酵処理に用い
る容器収納装置の提供を目的としてなされたのである。
【0010】また本発明の他の目的は、従来のカゴを用
いて行なっていた製造に比べて一層の生産性の向上を実
現するところにある。
【0011】更にまた本発明の別の目的は、大量の容器
入り納豆を発酵処理する際の作業性を向上させるところ
にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的の実現のために
なされた本発明よりなる納豆(容器入り納豆)の発酵処
理に用いる容器収納装置の特徴は、棒状ないし板状から
なる長尺の吊掛け桟の対が多数の容器の吊下げのために
並設されている平面枠構造の支持具と、発酵室に出入可
能に設けられ、かつ上記平面枠構造の支持具を上下多段
に棚受けするための桟が該支持具を嵌挿,抜出しできる
ように設けられている支持具収納用の棚装置とを備え、
上記支持具は、納豆菌を接種した蒸煮大豆が充填されて
いる容器の上部フランジを上記対をなす吊掛け桟に掛け
て整列支持するように構成されているところにある。
【0013】本発明において対象とされる納豆容器は、
例えば、平面矩形箱型をなしかつその少なくとも一対の
側縁部に下向きの肩部が対をなして形成されたものが好
ましく用いられる。上記の肩部は、容器のフランジとし
て形成されたものであってもよいし、また容器側壁に段
付き形成されたものであってもよく、特にその構造を限
定されるものではない。要は支持具の吊掛け桟によって
吊持されるのに適当する肩部であればよいものである。
【0014】また上記支持具の枠構造は、吊持する納豆
容器を吊持するのに適当な間隔で複数の吊掛け桟を並列
して有するものであればよいが、特に多数の納豆入り容
器の一括処理の上から、吊持に必要十分な形状、強度を
有するものとして枠構造の材料、形状、寸法等を選択し
て設計し構成することが望ましい。特に枠構造のうちの
桟は、発酵室内の空気の流通に特に納豆容器周辺の空気
の流通に支障しないように、できるだけ細い棒状体等を
用いて形成されることが望ましい。したがって発酵室内
での使用によって錆等を発生せずかつ十分な強度を有す
る材料のものとしてステンレス製の棒材あるいはパイプ
材が好ましく使用される。
【0015】以上の構成の支持具を用いる場合には、多
数の納豆容器を整列状態で例えばコンベア等により搬送
させ、上記支持具をこのコンベアの搬送下流に位置させ
て待機させておくことにより、適宜の案内装置、搬送ス
トッパ手段等を併用して自動的に搬送容器を上記支持具
の吊掛け桟の間に整然と入れ込みすることの工夫が可能
となるため、収納装置の自動化に好適に適応できるとい
う利点がある。また支持具を棚装置に収納させる作業
も、支持具の水平移動により行なえるため、この作業に
ついついての自動化にも対応可能である。
【0016】
【実施例】以下本発明を図面に示す実施例に基づいて説
明する。
【0017】図1〜図3は本発明の一実施例を示したも
のであり、これらの図において、1は支持具であり、一
対の側枠3,3の間に複数の吊掛け桟2,2,2・・が
隣接間隔をあけて並列されその両端部において固定され
ている。
【0018】4,4・・は後記する納豆容器5の吊持の
ための空所であり、本例の支持具1では上記吊掛け桟の
並列によって5列に形成されている。
【0019】5は納豆容器であり、本例においては既知
のPSP角容器(100×100mm)を図1の如く上
記隣接する吊掛け桟3,3に渡って架設するようにして
吊持される。この納豆容器5は所定量の蒸煮大豆に納豆
菌を散布した納豆入りの発酵処理準備状態にされる。
【0020】上記納豆入りの納豆容器5を支持具1の全
体に整列支持させた後、該支持具1を図2に示す如く棚
装置6に収納させる。この棚装置6は、平面矩形の各頂
点位置に立設された4本の支柱7に、上記支持具1の両
側枠3が嵌挿される棚受け桟8,8,8・・が対向対を
なして、これが多段に設けられ、これによって上記支持
具1の複数を多段棚状に支持できるようになっている。
図3はこの支持具の複数を上下多段に間隔をあけて支持
した状態を示している。
【0021】そしてこの棚装置6は、台車コロ9を有し
ていて不図示の発酵室に対し任意に出入できるように構
成されている。
【0022】以上の構成の支持具1、棚装置6を用い
て、上記納豆容器内に55gの蒸煮大豆を充填し、かつ
納豆菌を散布して発酵処理の準備状態とした納豆容器
を、支持具1上に9個×5列=45個整列支持させ、こ
の支持具を棚装置6に上下24段に棚状に積層収納して
棚装置を構成させた(棚装置中に支持された納豆容器の
総数は合計1080個:棚装置1m3 当りの納豆容器の
個数は1317個)。このように準備構成された棚装置
の20台を、5坪の発酵室内に入室させ、40℃で15
時間発酵した後冷却して製品を得た。
【0023】上記において支持具1の枠構造は、吊掛け
桟2の長尺方向を91cm、横方向の寸法を55cmと
し、空所4の幅寸法を18mmとした。
【0024】また棚装置6は、台車コロを除く全高を約
154cmとした。
【0025】このようにして発酵処理された多数の納豆
製品の品質を調べたところ、各製品は全て同様の糸曳き
と臭を有し、製品間のバラツキは極めて少なかった。
【0026】また、同じ発酵室を使用して図4のカゴ型
の納豆容器収納装置を用いて発酵処理を行なった場合に
は、せいぜい1m3 当りの納豆容器の収納個数が約80
0個程度であるのと比べて、一括処理率が向上するとい
う効果が得られた。
【0027】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明よりなる納豆発
酵に用いる収納装置によれば、多数の納豆容器に入れた
納豆の品質のバラツキを招くことなく、しかも発酵室の
容量当りの生産性を高く維持して大量の発酵処理を行な
うことができるという効果が得られる。
【0028】また本発明の納豆発酵に用いる収納装置に
よれば、従来のカゴを用いて行なっていた製造に比べて
一層の生産性の向上(従来に比べて1.6〜2倍)が実
現され、更に大量の容器入り納豆を発酵を発酵処理する
際の作業の自動化にも適し、その有用性は極めて大なる
ものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明において納豆容器の多数を整列支
持するのに用いられる支持具の構成概要一例を納豆容器
との関係で示した図、
【図2】図2は該支持具とこれを収納する棚装置の関係
を説明するための図、
【図3】図3は棚装置に多数の支持具を収納させた状態
を説明する該棚装置の側面図、
【図4】図4は従来の納豆発酵装置に用いる収納装置を
示している。
【符号の説明】
1 :支持具 2 :吊掛け桟 3 :側枠 4 :吊持空所 5 :納豆容器 5a:納豆 6 :棚装置 7 :支柱 8 :棚受け桟 9 :台車コロ 10:カゴ 11:台車
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−22847(JP,A) 特開 平2−104257(JP,A) 特開 昭52−114076(JP,A) 特開 昭55−77873(JP,A) 実開 昭63−28690(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A23L 1/20 109

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒状ないし板状からなる長尺の吊掛け桟
    の対が多数の容器の吊下げのために並設されている平面
    枠構造の支持具と、発酵室に出入可能に設けられ、かつ
    上記平面枠構造の支持具を上下多段に棚受けするための
    桟が該支持具を嵌挿,抜出しできるように設けられてい
    る支持具収納用の棚装置とを備え、上記支持具は、納豆
    菌を接種した蒸煮大豆が充填されている容器の上部フラ
    ンジを上記対をなす吊掛け桟に掛けて整列支持するよう
    に構成されていることを特徴とする納豆発酵処理に用い
    る収納装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、棚装置は、直方体の
    各辺が棒材からなる支柱により形成されたフレーム構造
    の本体と、この本体のフレーム内側に固着された支持具
    嵌挿用の桟形成部材からなることを特徴とする納豆発酵
    処理に用いる収納装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、平面枠構造の
    支持具に吊掛けされる納豆容器が、平面矩形をなしかつ
    上部四方に張り出しフランジを有するものであることを
    特徴とする納豆発酵処理に用いる収納装置。
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