JP2950142B2 - 建設機械のポンプ制御装置の異常検出装置 - Google Patents

建設機械のポンプ制御装置の異常検出装置

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JP2950142B2
JP2950142B2 JP7129794A JP7129794A JP2950142B2 JP 2950142 B2 JP2950142 B2 JP 2950142B2 JP 7129794 A JP7129794 A JP 7129794A JP 7129794 A JP7129794 A JP 7129794A JP 2950142 B2 JP2950142 B2 JP 2950142B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧ショベル等の建設
機械において、複数の油圧ポンプを備えたマルチポンプ
システムの油圧回路における油圧配管や信号ラインが正
常な状態に接続されているか、接続状態に異常があるか
否かを自動的に判定できるようにしたポンプ制御装置の
異常検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベルその他の建設機械は油圧ポ
ンプを備え、この油圧ポンプから供給される圧油を方向
切換弁を介して油圧シリンダや油圧モータ等の油圧アク
チュエータに供給して、この油圧アクチュエータを作動
させるように構成されている。ここで、建設機械にあっ
ては、通常、車両の走行及び旋回は油圧モータにより行
わせ、またフロント作業機構を構成するブーム,アーム
及びバケット等の部材は油圧シリンダで作動させるよう
にするが、複数の油圧アクチュエータを同時に作動させ
る複合動作を可能にするために、2以上の油圧ポンプを
設けた、所謂マルチポンプの油圧回路を構成するのが一
般的である。
【0003】図2にこのマルチポンプの油圧回路の構成
を示す。図中において、10は第1の油圧ポンプ、20
は第2の油圧ポンプである。これら第1,第2の油圧ポ
ンプ10,20は可変容量ポンプであって、第1,第2
のレギュレータ11,21により傾転制御が行われて、
それらの吐出圧を変化させるようになっている。第1の
油圧ポンプ10は、油圧アクチュエータとして、第1の
油圧モータ12を駆動するためのものであり、また第2
の油圧ポンプ20は第2の油圧モータ22を駆動するた
めのものである。これら第1,第2の油圧モータ12,
22には、それぞれ第1,第2の油圧ポンプ10,20
の下流側に設けたセンターバイパス型の第1,第2の方
向切換弁13,23を介して圧油の供給が行われるよう
になっている。そして、これら第1,第2の方向切換弁
13,23の切換制御を行うために、第1,第2の操作
レバー14,24を備えている。
【0004】1はエンジンであって、第1,第2の油圧
ポンプ10,20はこのエンジン1により駆動されるも
のである。また、2は制御装置であり、この制御装置2
は、第1,第2の操作レバー14,24の操作によって
与えられる目標傾転角と、第1,第2の油圧ポンプ1
0,20の現在の傾転角とを比較して、第1,第2のレ
ギュレータ11,21に対して傾転制御信号を出力する
ようになっている。
【0005】ここで、目標傾転角を得るために、第1,
第2の方向切換弁13,23における第1,第2のセン
ターバイパス流路15,25には第1,第2の絞り1
6,26が設けられ、これら第1,第2の絞り16,2
6の上流側に第1,第2の圧力センサ17,27が設け
られている。また、第1,第2の油圧モータ12,22
には負荷の変動があり、この負荷の変動により目標傾転
角を調整する必要があることから、第1,第2の油圧ポ
ンプ10,20の吐出側にも第1,第2の圧力センサ1
8,28が設けられている。一方、第1,第2の油圧ポ
ンプ10,20の現在の傾転角を検出するために、第
1,第2の油圧ポンプ10,20には傾転角検出器1
9,29が付設されている。従って、制御装置2には、
これら圧力センサ17,27,18,28からの信号ラ
イン17a,27a,18a,28aと、傾転角検出器
19,29からの信号ライン19a,29aが接続され
ており、また第1,第2のレギュレータ11,21に傾
転制御信号を伝送するための信号ライン11a,21a
が接続される。なお、図中、3は作動油タンクである。
【0006】次に、図3に制御装置2の回路構成を示
す。30〜33は、圧力センサ17,27,18,28
から信号ライン17a,27a,18a,28aを介し
て伝送される圧力信号に基づいて目標傾転角信号を演算
する目標傾転角演算回路、34,35は目標傾転角演算
回路30,31からの目標傾転角信号及び目標傾転角演
算回路32,33からの目標傾転角信号のそれぞれ2つ
の目標傾転角信号のいずれかを選択する選択回路、3
6,37は選択回路34,35において選択された目標
傾転角信号と、圧力センサ17,27からの信号ライン
19a,29aから伝送される現在の傾転角信号とを比
較して、信号ライン11a,21aを介して第1,第2
のレギュレータ11,21に傾転制御信号を出力する傾
転制御信号演算回路である。ここで、前述した選択回路
36,37は、通常、それぞれ目標傾転角演算回路30
と32及び目標傾転角演算回路31と33とのうちの小
さい方を選択が選択される。また、目標傾転角演算回路
30,32は、入力信号が所定値で最小の傾転角となる
ように、またこの所定値より小さくなるに応じて、大き
くなる傾転角となるような制御信号を出力し、ある値以
下では、最大の傾転角となる制御信号を出力する。一
方、目標傾転角演算回路31,33では、信号ライン1
8a,28aを介して入力される圧力信号と、目標傾転
角との積が一定の値となるように目標傾転角となるよう
な制御信号を出力する。
【0007】エンジン1を作動させると、第1,第2の
油圧ポンプ10,20が作動することになり、作動油タ
ンク3から作動油を吸い込んで吐出する。ただし、方向
切換弁13,23が中立位置にある時には、第1,第2
の油圧モータ12,22はそれぞれ油圧ポンプ10,2
0とは接続されず、これら油圧ポンプ10,20からの
圧油はそれぞれセンターバイパス流路15,25を介し
て作動油タンク3に還流されるようになっており、絞り
16,26により発生する圧力が圧力センサ17,27
により検出されるが、方向切換弁13,23が中立位置
にある場合、信号ライン17a,27aからの信号はあ
る所定値以上になるから、目標傾転角演算回路30,3
2から出力される目標傾転角は最小傾転角となる。
【0008】この状態から、例えば、第1の油圧モータ
12を作動させる場合には、第1の操作レバー14を中
立状態から左右いずれかの方向に倒すように操作する。
これによって、方向切換弁13が切り換わって、油圧ポ
ンプ10からの圧油が油圧モータ12に供給される状態
となる。これと共に、センターバイパス流路15と油圧
ポンプ10との間の接続が断たれるから、このセンター
バイパス流路15に流れる作動油の供給量が減少して、
絞り16の上流側の圧力が低下する。この圧力の低下は
圧力センサ17で検出されて、この検出圧力信号は制御
装置2に伝送される。
【0009】制御装置2においては、この圧力センサ1
7の検出圧力が目標傾転角演算回路30に取り込まれ
て、この検出圧力から目標となる傾転角が演算される。
圧力センサ18により油圧ポンプ10の吐出圧が検出さ
れることから、軽負荷の状態では、この圧力センサ18
による検出圧力は低くなっており、従って、圧力センサ
17からの検出圧力信号に基づいて目標傾転角演算回路
30で演算される目標傾転角の方が、目標傾転角演算回
路31で演算される目標傾転角より小さくなるので、選
択回路34ではこの圧力センサ17からの検出圧力に基
づく目標傾転角が選択される。そして、この目標傾転角
に関する信号は、傾転角検出器19により検出される現
在の傾転角位置と共に傾転制御信号演算回路36に入力
されて、両信号を比較した結果傾転制御信号が得られ
る。この傾転制御信号に基づいて、油圧ポンプの吐出流
が多くなるように、油圧ポンプ10の吐出圧が高くなる
方向にレギュレータ11が作動する。これによって、油
圧モータ12の回転数が上昇して、例えば車両の走行等
というように、所要の作業が行われる。
【0010】一方、油圧アクチュエータとしての油圧モ
ータ12の作動時には、負荷の作用により、油圧ポンプ
10の吐出圧力が高くなると、目標傾転角演算回路31
で演算される目標傾転角は、それに入力される圧力信号
に反比例して小さくなり、目標傾転角演算回路30から
の目標傾転角より小さくなる。この状態になると、選択
回路34によって、目標傾転角演算回路31からの目標
傾転角が傾転制御信号演算回路36に出力されるように
なる。
【0011】一方、第2の操作レバー24を操作する
と、第1の操作レバー14の操作について説明したと同
様の動作が行われて、第2の油圧ポンプ20からの吐出
圧力が上昇して、第2の油圧モータ22が作動すること
になる。これら第1,第2の油圧ポンプ10,20はそ
れぞれ独立して作動するものであって、相互に影響を与
えることはない。従って、第1の操作レバー14または
第2の操作レバー24を単独で操作した時には、第1の
油圧モータ12または第2の油圧モータ22が単独で作
動し、また両操作レバー14,24を同時に操作すれ
ば、油圧モータ12,22が同時に作動する。しかも、
方向切換弁13,23は中立位置と左右いずれかの切換
位置との間に完全に切り換えず、その過渡位置で制御を
行うことも可能である。この場合には、所謂ブリードオ
フ制御と呼ばれるように、操作レバー14,24の操作
量に応じて、油圧モータ12,22を微細に動作させる
ことができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したよ
うに、マルチポンプの油圧回路においても、その油圧ポ
ンプの制御は単一の制御装置により行われるものであ
り、このために制御装置に接続される信号ケーブルの数
が多くなり、しかも各油圧回路からは同じ種類の信号ラ
インが接続されることになる。図2の実施例において
は、傾転制御信号を出力する信号ラインと、圧力信号を
取り込むための2組の信号ラインと、傾転角信号が入力
される信号ラインが、それぞれの油圧回路につき各1本
づつ、合計8本の信号ラインが制御装置に接続されるよ
うになっている。これらのうち、異なる種類の信号ライ
ンについては、その端子とコネクタの形状等を異ならせ
ることによって、接続ミスが発生するのを防止できる
が、同種の信号ラインが入れ違った状態に接続されるの
を防止する機構は備えてはいない。例えば、圧力信号ラ
イン17aは、異種類の信号ラインのコネクタには接続
できないようになってはいるが、圧力信号ライン27a
とは同じ信号を伝送するものであるから、コネクタの構
造から、この圧力信号ライン27aと圧力信号ライン1
7aとが逆に接続することは可能である。
【0013】そこで、例えば信号ラインをコネクタから
分離して、制御装置の内部をメンテナンスを行った後
に、信号ラインの接続ミスが発生するおそれがある。図
2においては、簡略化のために各油圧回路には1つ油圧
アクチュエータを設けるようにしたものを示したが、通
常は油圧モータに加えて油圧シリンダ等の油圧アクチュ
エータが複数設けられており、信号ラインの接続ミスが
あることを見過ごしたままで、建設機械を作動させる
と、油圧アクチュエータが異常な動きを示して、安全性
が損なわれるだけでなく、油圧回路を構成する機器を損
傷させる等といった不都合がある。
【0014】例えば、油圧ショベルでは、一方の油圧ポ
ンプには片側の走行用油圧モータと旋回用の油圧モータ
及びフロント作業機構の一部の油圧シリンダが接続さ
れ、また他方の油圧ポンプにはもう一方側の走行用油圧
モータとフロント作業機構を構成する一部の油圧シリン
ダが接続される。この場合において、メンテナンス終了
後、制御装置に信号ラインを接続する際に、たとえ接続
ミスがあったとしても、両走行用操作レバーを操作し
て、車両を走行させた時には、両油圧回路は同時に作動
することになるから、あたかも正常に作動しているよう
になる。しかしながら、片方の走行用操作レバーのみを
操作すると、必要とする方の油圧ポンプの吐出流量が増
加せず、所望の回転速度が得られないか、または非常に
大きな負荷がかかり、ポンプ吐出圧が上がっているの
に、それが検出できずに、油圧ポンプに過負荷がかかる
等の事態が生じる。
【0015】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、制御装置への信号ラ
インの接続が正しく行われているか否かを確実に検出で
きるようにすることにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、作動油を加圧する油圧ポンプと、操
作レバーによって油圧ポンプからの圧油の流れ方向を切
り換える1または複数の方向切換弁と、方向切換弁を介
して供給される圧油により作動する1または複数のアク
チュエータとからなる油圧回路を2組以上設けて、これ
ら各組の油圧回路における操作レバーの指令値による目
標傾転角と前記油圧ポンプの現在の傾転角とに基づい
て、前記各油圧ポンプの傾転角制御信号を出力する制御
装置とを有する建設機械の油圧回路において、前記制御
装置に接続される信号ラインの接続状態に異常があるか
否かの判定を行う異常判定回路を備える構成としたこと
をその特徴とするものである。
【0017】
【作用】このように異常判定回路を備えることによっ
て、建設機械に制御装置を組み込んだ後や、メンテナン
スのために制御装置を分解した後に、再組み付けを行っ
た後に、この異常判定回路で信号ラインの接続が正しく
行われているか、接続ミスがあるかを予め確実に判定で
きるので、安全確保及び油圧回路構成機器の保護等が図
られる。
【0018】
【実施例】以下、図1に基づいて、本発明の実施例につ
いて説明する。なお、この実施例においては、油圧回路
の構成自体については図2に示したものを用いる。ま
た、制御装置の基本構成も図3のものと同様の構成とす
る。従って、図2及び図3に示したものと同じか、また
は均等な構成要素については、それらと同一の符号を付
して、その図示及び詳細な説明は省略する。
【0019】而して、図1において、2′は制御装置で
あって、この制御装置2′は、目標傾転角演算回路30
〜33,選択回路34,35及び傾転制御信号演算回路
36,37を備えたものである点は、図3に示したもの
と同様である。然るに、この制御装置2′には、接続状
態異常検出装置40が一体的に設けられるか、または接
離可能に接続されるようになっている。ここで、制御装
置2′には、2組の油圧回路の各油圧回路における圧力
信号ライン17a,18a及び27a,28aが接続さ
れた目標傾転角演算回路30〜33の出力信号と、傾転
角信号ライン19a,29aにおける現在の傾転角に関
する出力信号を取り出すための6つの端子41〜46が
設けられている。そして、接続状態異常検出装置40に
は、これら各端子41〜46から取り込まれた信号レベ
ルの変動を検出する動き検出回路47〜52が設けられ
ている。この動き検出回路47〜52は、例えば微分回
路から構成され、端子41〜46から伝送される信号の
レベルが上下に所定の値以上変動したか否かを検出する
ようになっている。そして、これら動き検出回路47〜
52は異常判定回路53に接続されて、この異常判定回
路53によって信号ラインの接続が正常状態となってい
るか、接続ミスがあるかの判定を行い、表示部54に、
どの信号ラインの接続が異常であるかの表示を行うこと
ができるようになっている。
【0020】既に説明したように、それぞれ第1,第2
の油圧ポンプ10,20を備えた2組の油圧回路は、相
互に独立して作動し、他方に影響を与えないはずであ
る。また、エンジン1を作動させても、方向切換弁1
3,23を切り換えない限り、油圧ポンプ10,20は
無負荷状態で、油圧回路全体でバランスが取れた状態で
作動することになる。換言すると、圧力センサ17,1
8,27,28及び傾転角検出器19,29からの出力
信号は一定のレベルを保っている。
【0021】この状態で、例えば第1の操作レバー14
を操作して、方向切換弁13を切り換えると、当然に圧
力センサ17による検出圧力が低下する。従って、制御
装置2′からは傾転制御信号がレギュレータ11に出力
されて、このレギュレータ11が作動して、油圧ポンプ
10の傾転角が変化する。そして、この傾転角の変化は
傾転角検出器19により検出される。また、油圧ポンプ
10の傾転角が変化すると、この油圧ポンプ10の吐出
圧が変化し、この吐出圧を検出する圧力センサ18の検
出信号も変化する。なお、油圧モータ12に、その回転
方向に負荷が作用しており、この負荷によって油圧モー
タ12が油圧ポンプとしての機能を発揮する状態とな
り、圧力センサ18での検出圧が変化しないという状況
も全く無いとは言えないが、この油圧モータ12が走行
用のものであるとすると、通常、メンテナンス等はこの
ような状態では行われない。
【0022】一方、たとえ第1の操作レバー14が操作
されて、第1の油圧ポンプ10が作動しても、第2の操
作レバー14が操作されない限り、圧力センサ27,2
8及び傾転角検出器28が変化することはなく、また傾
転制御信号が出力されて、レギュレータ21が作動する
こともない。しかも、信号ラインは、同種の信号ライン
は入れ替わった状態に接続されることはあるが、異種類
の信号ライン間では接続ミスが生じることはない。
【0023】以上のことを前提として、信号ラインの接
続状態が正常であるか否かを検出するためには、まず制
御装置2′における接続状態異常検出装置40を作動さ
せて、第1の操作レバー14のみをいずれかの方向に操
作し、第2の操作レバー24は中立位置に保持する。
【0024】この操作レバー14による方向切換弁13
の切り換え操作によって、油圧ポンプ10が傾転変化し
て吐出圧が変化し、油圧モータ12が作動する。その際
に、圧力センサ17はセンターバイパス流路15に流れ
る作動油量の減少により圧力が低下して、目標傾転値が
変化し、この変化に伴って制御装置2′からは傾転制御
信号が出力されて、レギュレータ11が作動するから、
傾転角検出器19で検出される現在の傾転位置信号が変
化する。これと共に、油圧ポンプ10の吐出圧が上昇す
るから、圧力センサ18の検出圧力が上昇する。しかし
ながら、第2の操作レバー24は非作動状態に保持され
ているから、制御装置2′に入力される圧力センサ2
7,28の検出信号に基づく目標傾転角演算回路32,
33の出力信号及び傾転角検出器19における現在の傾
転角検出信号は変化しないか、または変化したとても、
その変化量が極僅かなものである。
【0025】接続状態異常検出装置40には、これら目
標傾転角信号及び現在の傾転角検出信号が取り込まれ
て、これら各信号レベルの変化が動き検出回路47〜5
2で検出される。
【0026】今、全ての信号ラインが正しく接続されて
いたとすると、第1の操作レバー14が操作されている
から、動き検出回路47〜49では信号レベルが上昇す
るか、または下降するかの変化が示される。一方、第2
の操作レバー24が操作されていないので、これら動き
検出回路50〜52では信号レベルの上昇も下降も検出
されない。そこで、これら各動き検出回路47〜52か
らの信号が異常判定回路53に取り込まれて、異常判定
回路53においては信号ラインの接続が正しく行われて
いると判断して、表示部54にその旨を表示する。
【0027】一方、信号ライン17aと信号ライン27
aとが入れ違っていると、本来は動きが検出されるべき
はずの動き検出回路47からは動き検出信号が出力され
ず、また動きが検出されないはずの動き検出回路50か
ら動き検出信号が出力されることになり、異常判定回路
53により信号ライン17aと27aとが入れ違ってい
ることが検出され、その旨の表示が表示部54になされ
る。信号ライン18aと信号ライン28aとの間が入れ
違っている場合も同様である。信号ライン17aと信号
ライン28aとが入れ違っている場合もあるが、この場
合には動き検出回路47から動き検出信号が出力され
ず、動き検出回路51から動きの検出信号が出力される
ことになるから、やはりその接続ミスが異常判定回路5
3で検出される。
【0028】次に、傾転角信号ライン19aと29aと
の間に接続ミスがあると、本来動きがなければならない
傾転角検出器19に接続した動き検出回路49では動き
が検出されず、また動きがあってはならない傾転角検出
器29に接続した動き検出回路52で動きの検出が行わ
れる。さらに、傾転角制御信号ライン11aと21aと
の間の接続が間違っていると、本来作動しなければなら
ないレギュレータ11が作動せず、従って油圧ポンプ1
0の傾転変化が行われないのに対して、作動しないはず
のレギュレータ21が作動して油圧ポンプ20が傾転変
化する。この結果、傾転角検出器19で検出される現在
の傾転角信号は変化せず、傾転角検出器29側で検出さ
れる現在の傾転角信号が変化してしまう。しかも、油圧
ポンプ10の吐出側の圧力が変化しないので、本来なら
ば圧力センサ18の検出圧力が変化するはずであるの
に、その変化が認められなくなる。以上のことから、傾
転角検出器19に接続した動き検出回路49の出力信号
と、圧力センサ18に基づく動き検出回路48の出力信
号とに基づいて、信号ライン11aと21aとの接続ミ
スを同定できる。勿論、これらの判定結果も表示部54
に表示される。
【0029】このように、接続状態異常検出装置40を
用いることによって、建設機械の組立時や、メンテナン
ス時において、予め全ての信号ラインが正常に接続され
ているかどうかの判定を確実に行うことができる。従っ
て、安全確保及び油圧回路を構成する機器の保護等にと
って極めて好ましいものとなる。しかも、以上の信号ラ
インの接続状態を検査する際において、安全を確保する
ために、例えば一方の走行用油圧モータや、バケットシ
リンダというように、比較的安全な操作レバーを操作す
るように設定しておき、しかも操作レバーを完全に切り
換えず、ブリードオフ状態で操作することにより検査を
行うようにするのが好ましい。
【0030】なお、前述の実施例においては、制御装置
の構成の簡略化等のために、接続状態異常検出装置を制
御装置の外部機器として用いるようにしたが、制御装置
に一体に組み込むようにしても良い。また、信号ライン
の接続状態を判定するための最低条件としては、操作さ
れない側の油圧回路におけるセンターバイパス流路の圧
力センサに基づく目標傾転角信号及び現在の傾転角信号
と、操作される側及び操作されない側における油圧ポン
プの吐出圧に基づく目標傾転角信号との4つの信号の動
きを検出すれば良い。さらに、油圧回路において、油圧
ポンプの吐出圧を検出する圧力センサを設ける構成とし
たが、絞りの上流側の圧力センサのみによって油圧ポン
プの傾転制御を行うように構成することもでき、この場
合には、動き検出回路には絞りの上流側の圧力センサか
らの信号と傾転角検出器からの信号との動きを検出すれ
ば良い。さらにまた、圧力センサは目標傾転角演算回路
の出力側から動き検出用の信号を取り出すように構成し
たが、これによって、端子41〜46から出力される信
号は全て傾転角に関する信号となり、このためにこれら
端子41〜46に傾転制御をモニタリングする他の検出
機器や制御機器の接続が可能となる等の利点はあるが、
動き検出を行うだけであれば、圧力センサからの信号を
直接動き検出回路に入力するように構成しても良い。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、異常判
定回路を備えることによって、建設機械に制御装置を組
み込んだ後や、メンテナンスのために制御装置を分解し
た後、再組み付けを行った時に、この異常判定回路で信
号ラインの接続が正しく行われているか、接続ミスがあ
るかを予め確実に判定できるので、建設機械の作動の安
全確保,油圧回路構成機器の保護等が図られる等の効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す接続状態異常検出装置
を接続した状態の制御装置の回路構成図である。
【図2】建設機械におけるマルチポンプ型の油圧回路の
一例を示す油圧回路構成図である。
【図3】従来技術による制御装置の回路構成図である。
【符号の説明】
10,20 油圧ポンプ 11,21 レギュレータ 12,22 油圧モータ 13,23 方向切換弁 14,24 操作レバー 15,25 センターバイパス流路 16,26 絞り 17,18,27,28 圧力センサ 19,29 傾転角検出器 11a,17a〜19a,21a,27a〜29a 信
号ライン 40 接続状態異常検出装置 41〜46 端子 47〜52 動き検出回路 53 異常判定回路 54 表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02F 9/20 E02F 9/24 E04B 49/10 321 F15B 20/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作動油を加圧する油圧ポンプと、操作
    レバーによって油圧ポンプからの圧油の流れ方向を切り
    換える1または複数の方向切換弁と、方向切換弁を介し
    て供給される圧油により作動する1または複数のアクチ
    ュエータとからなる油圧回路を2組以上設けて、これら
    各組の油圧回路における操作レバーの指令値による目標
    傾転角と前記油圧ポンプの現在の傾転角とに基づいて、
    前記各油圧ポンプの傾転角制御信号を出力する制御装置
    とを有する建設機械の油圧回路において、前記制御装置
    に接続される信号ラインの接続状態に異常があるか否か
    の判定を行う異常判定回路を備える構成としたことを特
    徴とする建設機械のポンプ制御装置の異常検出装置。
  2. 【請求項2】 前記異常判定回路は、目標傾転角信号
    と現在の傾転角信号とを比較して、これら2つの信号レ
    ベルの変化が一致しているか否かを検出するものである
    ことを特徴とする請求項1記載の建設機械のポンプ制御
    装置の異常検出装置。
  3. 【請求項3】 前記異常判定回路は、前記制御装置と
    は別個の機器からなり、この異常判定回路は制御装置に
    接続可能な構成としたことを特徴とする請求項2記載の
    建設機械のポンプ制御装置の異常検出装置。
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