JP2958068B2 - 複合熱転写シート - Google Patents

複合熱転写シート

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は複合熱転写シートに関し、更に詳しく熱転写
シートと紙等の被転写材とが予め仮接着されている新規
な複合熱転写シートに関する。
(従来の技術及びその問題点) 従来、コンピューターやワードプロセッサーの出力プ
リントを熱転写方式によって印字する場合には、基材フ
イルムの一方の面に熱溶融性インキ層を設けた熱転写シ
ートが使用されている。
この従来の熱転写シートは、基材フイルムとして厚さ
10〜20μmのコンデンサ紙やパラフィン紙の様な紙或い
は厚さ3〜20μmのポリエステルやセロファンの様なプ
ラスチックのフイルムを用い、ワックスに顔料や染料等
の着色剤を混合した熱溶融性インキ層をコーティングに
より設けて製造したものである。
これらの従来の熱転写シートを用いて被転写紙に印字
する場合には、熱転写シートを巻いたロールから熱転写
シートを供給し、一方、連続又は枚葉の被転写材を供給
し、両者をプラテン上で重ねこの状態で熱転写シートの
背面からサーマルヘッドで熱を印加し、インキ層を溶融
転写させて所望の画像を形成している。
しかしながら、これらの熱転写シートを、例えば、従
来の感熱発色紙を用いたファクシミリプリンターに転用
しようとしても、上記フクシミリプリンターでは、記録
紙自体が熱発色する為、被転写材の搬送装置が無く転用
不能であり、この様な問題は大型のプロッター等、特殊
のプリンターにおいても同様である。
上記の如き問題を解決する方法として、熱転写シート
と被転写材とを予め仮接着してロール状に巻いておくか
又は枚葉型にしておくことにより、ファクシミリプリン
ター等に適応させたり、又、装置を簡便化及び小型化す
る方法が考案されている。
この様な複合熱転写シートを使用して印字すると、印
字済の熱転写シートには色抜けの印字跡が残り、印字情
報が秘密情報である場合には、この使用済熱転写シート
の印字跡から秘密漏洩が生ずるという問題が発生する。
また、上記複合熱転写シートの場合には、熱転写シー
トと紙とがしっかりと粘着して熱転写シートに皺やズレ
が発生せず、しかも熱転写後には両者が容易に剥離し、
転写領域はインキ層が紙に正確に転写し、且つ被転写領
域では全く転写せずに紙を汚染しないという性能が要求
される。これに対して従来の複合熱転写シートの場合に
はこの様な要求に十分満足出来るものはなかった。
又、複合熱転写シートの場合にもインキ層が黒色であ
る例が多いが、これらの場合には全体が黒色であり、美
観という点で劣ると云う問題もある。
従って本発明の目的は、上記問題を解決し、秘密漏洩
防止性、接着性及び剥離性の両方に優れ、印字画像の解
像性及び地汚れのない複合熱転写シートを提供すること
である。
(問題点を解決する為の手段) 上記目的は以下の本発明によって達成される。即ち、
本発明は、基材フイルムの一方の面に熱溶融性インキ層
を形成してなる熱転写シートと被転写材とを接着剤層に
よって剥離可能に接着してなる複合熱転写シートにおい
て、上記基材フイルムを少なくとも一方の面にインキ層
を隠蔽する隠蔽層が形成され、且つ上記接着剤層が粘着
剤、樹脂粒子及びワックスを重量比で3〜5:1〜2.5:3〜
5の割合で含むことを特徴とする複合熱転写シートであ
る。
(作用) 熱転写シートの基材フイルムの少なくとも一方の面に
インキ層を隠蔽する隠蔽層を形成しておくことによっ
て、印字後の熱転写シートには白抜け印字跡が発生せ
ず、秘密漏洩の問題が発生しない。又、隠蔽層として種
々の有彩色を採用することによって複合熱転写シートの
美観を向上させることが出来る。
又、接着剤層を特定の構成とすることによって、熱転
写シートと紙とがしっかりと粘着して皺やズレが発生せ
ずに搬送性が良好であり、しかも熱転写後には両者が容
易に剥離し、転写領域ではインキ層が紙に正確に転写
し、且つ非転写領域は全く転写せず、紙を汚染しない複
合熱転写シートが提供される。
(好ましい実施態様) 次に好ましい実施態様により本発明を更に詳しく説明
する。
本発明の複合熱転写シートの好ましい1例の断面図を
第1図に示す。
本発明の複合熱転写シートは、図示の通り熱転写シー
トAと被転写材Bとが接着剤層Cによって剥離可能に接
着してなる複合熱転写シートであって、上記の基材フイ
ルムの少なくとも一方の面にインキ層を隠蔽する隠蔽層
を形成したことを第一の特徴としている。
上記熱転写シートAは、図示の様に基材フイルム1上
に熱溶融性インキ層2が形成され、基材フイルム1のい
ずれか一方の側には隠蔽層が形成されるが、好ましい態
様では、基材フイルム1とインキ層2との間にはインキ
層と同一色相に着色されたマット層3又は基材フイルム
の背面に同様に着色されたスリップ層4を形成し、これ
らの層に隠蔽作用をも持たせる。勿論、隠蔽層はマット
層又はスリップ層とは別に設けてもよいし、基材フイル
ムとしてアルミ蒸着フイルムを使用したり、基材フイル
ム自体が着色されていてもよい。
マット層を着色する例を代表例として説明する。かか
るマット層3は、適当はバインダー、着色剤(顔料、染
料、金属粉等)及び有機又は無機の粒子を含む塗工液を
基材フイルム表面に塗工して形成する。
バインダーとしては、ポリエステル系樹脂、ポリビニ
ルブチラール系樹脂、ポリアセタール系樹脂、セルロー
ス系樹脂、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂等、い
ずれのバインダーでもよい。
又、マット剤として使用する粒子は、上記着色剤の他
にシリカ、アルミナ、クレー、炭酸カルシウム等の無機
粒子やアクリル樹脂粒子、エポキシ樹脂粒子、メラミン
樹脂粒子、ベンゾグアミナン樹脂粒子等のプラスチック
ピグメントが任意に使用される。
上記のマット剤はマット層の30重量%以下、好ましく
は5〜25重量%、更に好ましくは10〜20重量%の量で使
用する。
マット層3は上記の如き材料をアセトン、メチルエチ
ルケトン、トルエン、キシレン等の適当な溶剤中に溶解
又は分散させ、必要に応じてポリイソシアネート等の架
橋剤を加えて塗工液を調製し、この塗工液をグラビアコ
ーター、ロールコーター、ワイヤーバー等の慣用の塗工
手段により塗工し乾燥することによって形成される。
その塗工量は固形分基準で2.0g/m2以下、好ましくは
0.1乃至1.0g/m2の厚みで充分な性能を有する着色マット
層を形成することが出来る。
本発明の複合熱転写シートで用いられる基材フイルム
としては、従来の熱転写シートに使用されていると同じ
基材フイルムがそのまま用いることが出来ると共に、そ
の他のものも使用することが出来、特に制限されない。
好ましい基材フイルムの具体例としては、例えば、ポ
リエステル、ポリプロピレン、セロハン、ポリカーボネ
ート、酢酸セルロース、ポリエチレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリスチレン、ナイロン、ポリイミド、ポリ塩化ビ
ニリデン、ポリビニルアルコール、フッ素樹脂、塩化ゴ
ム、アイオノマー等のプラスチック、コンデンサー紙、
パラフィン紙等の紙類、不織布等があり、又、これらを
複合した基材フイルムであってもよい。
この基材フイルムの厚さは、その強度及び熱伝導性が
適切になる様に材料に応じて適宜変更することが出来る
が、その厚さは、好ましくは、例えば、2〜25μmであ
る。
上記基材フイルム上に設ける熱溶融性インキ層は、着
色剤とビヒクルとからなり、更に必要に応じて種々の添
加剤を加えたものでもよい。
この着色剤としては、有機又は無機の顔料若しくは染
料のうち、記録材料として良好な特性を有するもの、例
えば、十分な着色濃度を有し、光、熱、温度等により変
褪色しないものが好ましい。
ブラック単色印字用には勿論カーボンブラックが好ま
しく、多色印字用にはシアン、マゼンタ、イエロー等の
有彩色着色剤を使用する。これらの着色剤の使用量はイ
ンキ層中で約5〜70重量%を占める割合が一般的に好ま
しい。
ビヒクルとしては、ワックスを主成分とし、その他ワ
ックスと乾性油、樹脂、鉱油、セルロース及びゴムの誘
導体等との混合物が用いられる。
ワックスの代表例としては、マイクロクリスタリンワ
ックス、カルナバワックス、パラフィンワックス等があ
る。更に、フィッシャートロプシュワックス、各種低分
子量ポリエチレン、木ロウ、ミツロウ、鯨ロウ、イボタ
ロウ、羊毛ロウ、セラックワックス、キャンデリラワッ
クス、ペトロラクタム、ポリエステルワックス、一部変
性ワックス、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド等種々のワ
ックスが用いられる。本発明では更に上記ワックス中に
比較的低融点の熱可塑性樹脂を混合して、インキの被転
写材に対する接着性を向上させることが出来る。
基材フイルム上に熱溶融インキ層を形成する方法とし
ては、ホットメルトコートの外、ホットラッカーコー
ト、グラビアコート、グラビアリバースコート、ロール
コートその他多くの手段等が挙げられる。これらのイン
ク層の厚みは従来と同様に数μmの厚みでよい。
被転写材Bとしては、好ましくは剛度が20〜2500gf/c
mの範囲の上質紙、普通紙、合成紙、トレーシングペー
パー、プラスチックフイルム等、熱転写可能なシート又
はフイルムであればよい。剛度が上記範囲未満である
と、複合熱転写シート全体の剛度が不足して腰が弱く、
波打ち等によって転写シートが剥離したり、皺がよった
りして搬送性に重大な支障が生じ、結果として良好な印
字が出来ない。一方、剛度が上記範囲を越えると複合熱
転写シートの厚み、重量等の点で不経済となる。又、更
に好ましい実施態様では、被転写材の表面平滑度を5〜
500秒の範囲とし、又、被転写材の坪量を20〜500g/m2
範囲とすることによって、一層良好な結果が得られる。
又、これらの被転写材のサイズはA版、B版等の枚葉紙
でもよく、任意の幅の連続シートでもよい。
上記熱転写シートAと被転写材とを仮接着させる接着
剤層Cは、ガラス転移温度の低い粘着剤粒子とガラス転
移温度の高い樹脂粒子とワックス粒子とからなる。
上記粘着剤のガラス転移温度は、−90℃〜−60℃の範
囲であるのが好ましく、この様な粘着剤の例としてはゴ
ム系の粘着剤、アクリル系の粘着剤及びシリコーン系の
粘着剤、又、形態的には溶剤溶液型、水溶液型、ホット
メルト型、水性又は油性エマルジョン型があり、いずれ
も本発明で使用することが出来るが、本発明において特
に好適であるものはアクリル系の水性エマルジョン型で
あり、その粒子径は1〜30μm程度で、好ましい範囲は
1〜6μmである。この様なエマルジョン型粘着剤を使
用することによって、第3図示の様に粘着剤層の粘着剤
5は粒子形状を保持している。
上記粘着剤を単独で使用する場合には、優れた粘着性
が得られるが、被転写材の剥離性が不十分且つ不均一で
あり、製造、保管、輸送時等、熱転写前に不意の力が加
わった場合、熱転写シートのインキ層が被転写材に転写
され地汚れを生じるという問題がある。又、熱転写時に
はインキ層の箔切れが劣り、例えば、サーマルヘッドに
よる熱印加領域の範囲までインキ層が転写し、転写画像
の解像性が劣る。
本発明では、上記問題は、上記エマルジョン粘着剤に
微細は樹脂粒子、例えば、0.01〜0.5μm程度の粒子径
の樹脂粒子6を含む樹脂エマルジョンを添加することに
より、粘着性が好ましい範囲に調製出来、上記地汚れの
問題が解決され、更にインキ層の形成に使用した様なワ
ックスのエマルジョン7を添加することにより、接着剤
層Cの箔切れが改良され、転写画像の解像性が著しく向
上することを見出した。
上記の樹脂エマルジョンとしては、例えば、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル
共重合体、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレ
ン、ポリブデン、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体、アクリル樹脂等の熱可塑性樹脂、得にア
クリルエマルジョンが好適である。この様な樹脂粒子は
前記粘着剤よりも高いガラス転移温度、例えば、60℃以
上のガラス転移温度を有するものが好ましく、場合によ
っては熱硬化した樹脂粒子であってもよい。
又、ワックスのエマルジョンは前記の如きワックスを
公知の方法でエマルジョン化したものであり、その粒子
径は細かい程よいが、得に限定されない。
上記粘着剤と樹脂粒子とワックスとの重量比は3〜5:
1〜2.5:3〜5であり、この範囲を外れると前記の如き種
々の問題が発生し易く好ましくない。
以上の成分からなる接着剤層Cは、被転写材Bの表面
に設けてもよいが、この場合には印字物に粘着性が残る
為、熱転写シートのインキ層2の表面に設けることが好
ましく、この場合、粘着剤を水性のエマルジョンとして
使用するのでインキ層を損なうこともなく好ましい。エ
マルジョンの塗工方法や乾燥方法は特に限定されない
が、乾燥はエマルジョンの粒子が残る様に低温で行うこ
とが好ましい。
上記接着剤層は、0.1〜20μm(固形分塗工量として
0.1〜5g/m2)の厚みが好ましい。
熱転写シートAと被転写材Bとの接着は、好ましくは
熱転写シートのインキ層の表面に接着剤層を形成しつつ
連続的に被転写材を接着し、これをロール状に巻き取る
ことによって行われ、巻き取る際には被転写材を外側に
しても、熱転写シートを外側にしてもよく、更にこれら
を枚葉に裁断したものであってもよい。
以上は本発明の複合熱転写シートの基本的構成である
が、勿論、第1図示の様に熱転写シートの背面にサーマ
ルヘッドの粘着を防止し且つ滑り性を良くするスリップ
層4を設けたり、基材フイルムとインキ層との間にマッ
ト層3を設けることにより印字を艶消しにする、インキ
層をブラック以外の他の色相にする等、熱転写シート分
野で周知の技術はいずれも本発明の複合熱転写シートに
付加することが出来る。又、上記マット層又はスリップ
層に隠蔽作用を持たせるには、これらの層を形成する際
にその形成用塗工液中にインキ層を隠蔽する着色剤を包
含させればよい。
以上の本発明の熱転写シートを、例えば、ファクシミ
リプリンターにセットし、第2図に矢印で示す様に搬送
し、サーマルヘッド8で印字後被転写材Bを剥離するこ
とによって被転写材B上に所望の画像9が形成される。
(実施例) 次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に具体的に
説明する。尚、文中、部又は%とあるのは特に断りのな
い限り重量基準である。
実施例1 厚さ6.0μmのポリエチレンテレフタレートフイルム
を基材フイルムとし、その一方の面に下記の組成の耐熱
スリップ層形成用黒色インキをグラビアコート法により
0.7g/m2(乾燥状態)の厚みに塗布及び乾燥して黒色の
耐熱スリップ層を形成した。
耐熱スリップ層用黒色インキ 弗化ビニリデン樹脂(カイナーSL、ペンウォルト社
製) 9部 テフロンパウダー(ホスタフロンTF9205、ヘキスト社
製) 8部 アクリルポリオール(TP−5000、デンカポリマー社
製) 9部 グラフトポリマーワックス(マークドC−113、アデ
カアーガス社製) 2部 硬化剤(タケネートD−110N、武田薬品工業製)10部 カーボンブラック(シーストS、東海電極製) 8部 メチルエチルケトン 40部 トルエン 14部 次に基材フイルムの他の面に下記のインキ組成物を4g
/m2となる割合で塗工し、インキ層を形成した。
インキ組成物 カーボンブラック 15部 エチレン/酢酸ビニル共重合体 8部 パラフィンワックス 50部 カルナバワックス 25部 (アトライターで120℃で4時間混練して作製) 更に上記インキ層上に下記組成の仮接着剤をグラビア
コート法で、乾燥時の塗工量が0.5g/m2となる割合で塗
工後、普通紙(坪量64g/m2、ベック表面滑度140sec.、
剛度45gf/cm)とニップし(ニップ温度50℃、ニップ圧5
00Kg)貼り合せ、本発明の複合熱転写シートを得た。
仮接着剤組成 アクリル系粘着粒子水系ディスパージョン(固形分40
%、ガラス転移温度−70℃、粒子径3〜10μm) 10部 アクリル系樹脂粒子水系ディスパージョン(固形分20
%、ガラス転移温度85℃、粒子径0.2〜0.5μm) 15部 カルナバワックス水系ディスパージョン(固形分40
%、融点83℃) 15部 水 10部 イソプロパノール 30部 実施例2〜4 厚さ6.0μmのポリエチレンテレフタレートフイルム
を基材フイルムとし、その一方の面に下記の組成のマッ
ト層形成用銀色インキをグラビアコート法により1g/m2
(乾燥状態)の厚みに塗布及び乾燥して銀色のマット層
を形成した。
マット層用銀色インキ アルミペースト(固形分80%) 12部 アクリルポリオール 14部 塩化ビニル・酢酸ビニル共重合樹脂 5部 ポリイソシアネート(固形分50%) 5部 メチルエチルケトン 40部 トルエン 30部 上記基材フイルムを用い、実施例1と同じ夫々のディ
スパージョンを用いて仮接着剤の組成(重量比)を下記
第1表の様に変え、他は実施例1と同様にして本発明の
複合熱転写シートを得た。
実施例1における基材フイルムとして無着色のスリッ
プ層を有する基材フイルムを使用し、他は実施例1と同
様にして比較例の複合熱転写シートを得た。
比較例2 実施例2において着色マット層を形成せずに、他は実
施例1と同様にして比較例の複合熱転写シートを得た。
上記実施例及び比較例の複合熱転写シートをプリンタ
ーに装填して印字したところ、実施例の複合熱転写シー
トの場合にはいずれも印字後の熱転写シートに白抜け印
字跡が認められず、一方、比較例の場合には明瞭な印字
跡が認められ、その印字跡から印字情報の内容が読み取
り可能であった。
又、実施例1〜4の複合熱転写シートのインキ層と紙
との接着力を測定し、その結果を第2表に示した。放置
しても容易には剥離せず、印字後には指先で容易に剥離
し、紙の地汚れのないものを○とし、放置により自然に
剥離したり、地汚れ等が発生するものを×で表した。こ
れらの結果から接着力は300〜1000gに、特に400〜800g
の範囲が適当であることがわかった。
尚、接着力(g)は25mm(幅)×55mm(長さ)のサン
プルを切り取り、スベリ摩擦測定機(HEIDON−14、新東
科学製)にて1800mm/min.の引っ張り速度で測定した。
(効 果) 以上の様に本発明によれば、熱転写シートの基材フイ
ルムの少なくとも一方の面にインキ層を隠蔽する隠蔽層
を形成しておくことによって、印字後の熱転写シートに
は白抜け印字跡が発生せず、秘密漏洩の問題が発生しな
い。又、隠蔽層として種々の有彩色を採用することによ
って複合熱転写シートの美観を向上させることが出来
る。
又、接着剤層を特定の構成とすることによって、熱転
写シートと紙とがしっかりと粘着して皺やズレが発生せ
ずに搬送性が良好であり、しかも熱転写後には両者が容
易剥離し、転写領域ではインキ層が紙に正確に転写し、
且つ非転写領域は全く転写せず、紙を汚染しない複合熱
転写シートが提供される。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の複合熱転写シートの断面を
図解的に説明する図であり、第3図は接着剤層の構造を
模式的に説明する図である。 A:熱転写シート、B:被転写材 C:接着剤層 1:基材フイルム、2:インキ層 3:マット層、4:スリップ層 5:粘着剤粒子、6:樹脂粒子 7:ワックス粒子、8:サーマルヘッド 9:画像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−184495(JP,A) 特開 昭56−121791(JP,A) 特開 平2−182490(JP,A) 特開 平2−182489(JP,A) 特開 平3−1986(JP,A) 特開 昭61−144393(JP,A) 実開 平2−76066(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41M 5/38 - 5/40

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材フイルムの一方の面に熱溶融性インキ
    層を形成してなる熱転写シートと被転写材とを接着剤層
    によって剥離可能に接着してなる複合熱転写シートにお
    いて、上記基材フイルムの少なくとも一方の面にインキ
    層を隠蔽する隠蔽層が形成され、且つ上記接着剤層が粘
    着剤、樹脂粒子及びワックスを重量比で3〜5:1〜2.5:3
    〜5の割合で含むことを特徴とする複合熱転写シート。
  2. 【請求項2】隠蔽層が着色マット層である請求項1に記
    載の複合熱転写シート。
  3. 【請求項3】隠蔽層が着色背面層である請求項1に記載
    の複合熱転写シート。
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