JP2964101B2 - 断熱ピストンヘッド及びその製造方法 - Google Patents
断熱ピストンヘッド及びその製造方法Info
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- JP2964101B2 JP2964101B2 JP41473290A JP41473290A JP2964101B2 JP 2964101 B2 JP2964101 B2 JP 2964101B2 JP 41473290 A JP41473290 A JP 41473290A JP 41473290 A JP41473290 A JP 41473290A JP 2964101 B2 JP2964101 B2 JP 2964101B2
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- Porous Artificial Stone Or Porous Ceramic Products (AREA)
- Ceramic Products (AREA)
- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複合セラミックスおよ
びその製造方法に関し、特に断熱ピストンヘッド及びそ
の製造方法に関するものである。
びその製造方法に関し、特に断熱ピストンヘッド及びそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【0003】新セラミックス素材は、機械的強度が金属
のそれと同等あるいはこれより優れている点もあること
から、最近では内燃機関のシリンダライナ、シリンダヘ
ッド、ピストン、コンロッド等の部品材料として使用さ
れるようになった。
のそれと同等あるいはこれより優れている点もあること
から、最近では内燃機関のシリンダライナ、シリンダヘ
ッド、ピストン、コンロッド等の部品材料として使用さ
れるようになった。
【0004】また、セラミックス素材は、金属よりも断
熱効果が大きいことと、高温下にさらされても機械強度
が余り低下しないという性質を利用して、冷却装置をほ
とんど必要としない、いわゆる断熱エンジンの部品に多
用されている。初期の断熱エンジンのピストンには、窒
化珪素素材が使用されていてかなりの断熱効果を得た
が、なおいっそうの断熱効果を高めて、断熱エンジンの
熱効率の向上を図る試みが多くなされている。例えば、
特開昭63−302164号公報に記載されている断熱
エンジンのピストンはこのような試みのひとつである。
熱効果が大きいことと、高温下にさらされても機械強度
が余り低下しないという性質を利用して、冷却装置をほ
とんど必要としない、いわゆる断熱エンジンの部品に多
用されている。初期の断熱エンジンのピストンには、窒
化珪素素材が使用されていてかなりの断熱効果を得た
が、なおいっそうの断熱効果を高めて、断熱エンジンの
熱効率の向上を図る試みが多くなされている。例えば、
特開昭63−302164号公報に記載されている断熱
エンジンのピストンはこのような試みのひとつである。
【0005】図2は上記公報に記載されているピストン
の構造を示す断面図であり、この図面を用いて従来の断
熱エンジンのピストンの構造を説明する。図2から明ら
かなように、このピストンは、ピストンヘッド部1と金
属製のピストンスカート部2とからなる。
の構造を示す断面図であり、この図面を用いて従来の断
熱エンジンのピストンの構造を説明する。図2から明ら
かなように、このピストンは、ピストンヘッド部1と金
属製のピストンスカート部2とからなる。
【0006】ピストンヘッド部1は、中心部分に皿状の
基体1aを有する。基体1aの下面中央には、ピストン
スカート部2に取りつけるためのボス部1bが基体1a
と一体的に形成されている。該ボス部1bの側面には、
ピストンヘッド部1をピストンスカート部2に組み込む
時に使用される窪み1cが形成されいる。なお、基体1
aは窒化珪素の焼結体からなる。1dは平たい円筒状を
したピストンシリンダで、同じく窒化珪素の焼結体より
なり、内側には、前記基体1aの周縁を受け止めるため
の段部1eが設けられている。1fは断熱層で、チタン
酸カリウムウィスカー、ジルコニアファイバ等の材料か
らなる。1gは窒化珪素の焼結体薄板からなる天井板で
あり、その周囲1h部分においてピストンシリンダ1d
の上部内側とCVD法により接着されている。
基体1aを有する。基体1aの下面中央には、ピストン
スカート部2に取りつけるためのボス部1bが基体1a
と一体的に形成されている。該ボス部1bの側面には、
ピストンヘッド部1をピストンスカート部2に組み込む
時に使用される窪み1cが形成されいる。なお、基体1
aは窒化珪素の焼結体からなる。1dは平たい円筒状を
したピストンシリンダで、同じく窒化珪素の焼結体より
なり、内側には、前記基体1aの周縁を受け止めるため
の段部1eが設けられている。1fは断熱層で、チタン
酸カリウムウィスカー、ジルコニアファイバ等の材料か
らなる。1gは窒化珪素の焼結体薄板からなる天井板で
あり、その周囲1h部分においてピストンシリンダ1d
の上部内側とCVD法により接着されている。
【0007】ピストンスカート部2は、アルミニウムに
より構成されており、コップを逆さまにしたような形状
を有し、側面外側上端には、ピストンリングを嵌合させ
る数条の溝2aが設けられている。ピストンスカート部
2の上板部分2bの中央には、ピストンヘッド部1の下
側に設けられたボス部1bが貫通する穴2cが設けられ
ている。ピストンスカート部2の内部には、ピストンピ
ンを支承するピストンピンボス部2dが設けられてい
る。
より構成されており、コップを逆さまにしたような形状
を有し、側面外側上端には、ピストンリングを嵌合させ
る数条の溝2aが設けられている。ピストンスカート部
2の上板部分2bの中央には、ピストンヘッド部1の下
側に設けられたボス部1bが貫通する穴2cが設けられ
ている。ピストンスカート部2の内部には、ピストンピ
ンを支承するピストンピンボス部2dが設けられてい
る。
【0008】ピストンヘッド部1とピストンスカート部
2との組合せは、まずピストンヘッド部1のボス部1b
頸部に板状の耐熱性緩衝板3を嵌め込み、ピストンシリ
ンダ1dの下面とピストンスカート部2の上部周縁との
間にカーボンからなるシール材4を配設すると同時に基
体1aのボス部1bをピストンスカート部2の穴2cに
挿通し、ピストンヘッド部1をピストンスカート部2方
向に押圧しながらボス部1bの窪み1cにリティナーリ
ング5を嵌め込んで、ピストンヘッド部1とピストンス
カート部2とを組立てる。なお、6はピストンヘッド部
1とピストンスカート部2との間に形成された断熱空間
層である。
2との組合せは、まずピストンヘッド部1のボス部1b
頸部に板状の耐熱性緩衝板3を嵌め込み、ピストンシリ
ンダ1dの下面とピストンスカート部2の上部周縁との
間にカーボンからなるシール材4を配設すると同時に基
体1aのボス部1bをピストンスカート部2の穴2cに
挿通し、ピストンヘッド部1をピストンスカート部2方
向に押圧しながらボス部1bの窪み1cにリティナーリ
ング5を嵌め込んで、ピストンヘッド部1とピストンス
カート部2とを組立てる。なお、6はピストンヘッド部
1とピストンスカート部2との間に形成された断熱空間
層である。
【0009】上記のような従来の断熱エンジンは、ピス
トンヘッド部1の強度を保持するため、ピストンシリン
ダ1d全体がかなり肉厚に形成されている。しかもピス
トンシリンダ1dは熱伝導率の高い窒化珪素で構成され
ているため、燃焼室で発生した熱はこのピストンシリン
ダ1dを通じて、金属製のピストンスカート部2方向へ
大量に逃げ去る。
トンヘッド部1の強度を保持するため、ピストンシリン
ダ1d全体がかなり肉厚に形成されている。しかもピス
トンシリンダ1dは熱伝導率の高い窒化珪素で構成され
ているため、燃焼室で発生した熱はこのピストンシリン
ダ1dを通じて、金属製のピストンスカート部2方向へ
大量に逃げ去る。
【0010】また、上記従来の断熱エンジンのピストン
アッセンブリは、ピストンヘッド部1のボス部1b頸部
に板状の耐熱性緩衝板3を嵌め込み、ピストンシリンダ
1dの下面とピストンスカート部2の上部周縁との間に
カーボンからなるシール材4を配設すると同時に基体1
aのボス部1bをピストンスカート部2の穴2cに挿通
し、ピストンヘッド部1をピストンスカート部2方向に
押圧しながらボス部1bの窪み1cにリティナーリング
5を嵌め込んで、ピストンヘッド部1とピストンスカー
ト部2とを組立てるが、構造が複雑であるため組み立て
工数が多くなるし、また、ここの部品に高い寸法精度が
要求される。
アッセンブリは、ピストンヘッド部1のボス部1b頸部
に板状の耐熱性緩衝板3を嵌め込み、ピストンシリンダ
1dの下面とピストンスカート部2の上部周縁との間に
カーボンからなるシール材4を配設すると同時に基体1
aのボス部1bをピストンスカート部2の穴2cに挿通
し、ピストンヘッド部1をピストンスカート部2方向に
押圧しながらボス部1bの窪み1cにリティナーリング
5を嵌め込んで、ピストンヘッド部1とピストンスカー
ト部2とを組立てるが、構造が複雑であるため組み立て
工数が多くなるし、また、ここの部品に高い寸法精度が
要求される。
【0011】さらに、ピストンの上面部の強度を確保す
るためには、窒化珪素の焼結体薄板からなる天井板1g
の肉厚を大きく取る必要があり、それによりこの部分の
熱容量が大きくなり、断熱性は低下する。
るためには、窒化珪素の焼結体薄板からなる天井板1g
の肉厚を大きく取る必要があり、それによりこの部分の
熱容量が大きくなり、断熱性は低下する。
【0012】このほか、例えばピストンシリンダ1dと
これと接触する断熱層1fのように、熱膨張係数の異な
る材料どうしの接触箇所があり、この部分は長時間の熱
サイクル下では、剥離等不都合が生じて断熱エンジンの
ウイークポイントとなる。
これと接触する断熱層1fのように、熱膨張係数の異な
る材料どうしの接触箇所があり、この部分は長時間の熱
サイクル下では、剥離等不都合が生じて断熱エンジンの
ウイークポイントとなる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述のような
従来の欠点を改善する発明であって、その目的は、断熱
エンジンのピストン構造において、ピストンシリンダを
肉薄に形成しても構造的な強度が減殺されず、かつ断熱
が十分に保持され、部品数も少なくして熱膨張係数の相
違による破壊などを極力少なくした断熱ピストンヘッド
及びその製造方法を提供することにある。
従来の欠点を改善する発明であって、その目的は、断熱
エンジンのピストン構造において、ピストンシリンダを
肉薄に形成しても構造的な強度が減殺されず、かつ断熱
が十分に保持され、部品数も少なくして熱膨張係数の相
違による破壊などを極力少なくした断熱ピストンヘッド
及びその製造方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述のような発明の目的
を達成するために、本発明は、金属製のピストンスカー
ト部の上部に断熱材にて形成されたピストンヘッド部を
設けた断熱ピストンにおいて、前記ピストンヘッド部
は、カップ状を呈し緻密質セラミックスからなるクラウ
ン部を有し、このクラウン部内は10vol%以上の微
細な気孔を有すると共にセラミックウイスカーまたは粒
子が分散され、マトリックスを非晶質とした多孔質セラ
ミックスで充填され、かつ該充填部分の表面には緻密な
窒化珪素被膜が被着され、かつこの充填部分はクラウン
部と密接接着されていることを特徴とする断熱ピストン
ヘッドを提供し、また、この断熱ピストンヘッドを製造
するために、有機珪素ポリマーに、セラミックス粒子あ
るいはウイスカーを添加、混練するステップと、これを
緻密質材料容器の内部に加圧、充填して成形するステッ
プと、該充填部の緻密化が開始する温度以下で加熱し、
前記有機珪素ポリマーをセラミックスに転化させるステ
ップと、該充填部表面に有機珪素ポリマーを付着せしめ
た後、加熱処理してこれをセラミックス被膜に転化せし
めるステップとを有することを特徴とする断熱ピストン
ヘッドの製造方法が提供される。
を達成するために、本発明は、金属製のピストンスカー
ト部の上部に断熱材にて形成されたピストンヘッド部を
設けた断熱ピストンにおいて、前記ピストンヘッド部
は、カップ状を呈し緻密質セラミックスからなるクラウ
ン部を有し、このクラウン部内は10vol%以上の微
細な気孔を有すると共にセラミックウイスカーまたは粒
子が分散され、マトリックスを非晶質とした多孔質セラ
ミックスで充填され、かつ該充填部分の表面には緻密な
窒化珪素被膜が被着され、かつこの充填部分はクラウン
部と密接接着されていることを特徴とする断熱ピストン
ヘッドを提供し、また、この断熱ピストンヘッドを製造
するために、有機珪素ポリマーに、セラミックス粒子あ
るいはウイスカーを添加、混練するステップと、これを
緻密質材料容器の内部に加圧、充填して成形するステッ
プと、該充填部の緻密化が開始する温度以下で加熱し、
前記有機珪素ポリマーをセラミックスに転化させるステ
ップと、該充填部表面に有機珪素ポリマーを付着せしめ
た後、加熱処理してこれをセラミックス被膜に転化せし
めるステップとを有することを特徴とする断熱ピストン
ヘッドの製造方法が提供される。
【0015】
【実施例】次に、本発明の実施例を、図面を用いて詳細
に説明する。
に説明する。
【0016】有機珪素ポリマーであるポリシラザンと、
セラミックス粒子あるいは可塑性のあるウイスカーから
成る組成物を混練し、これを緻密質の円筒状あるいはカ
ップ状のセラミックス容器内に加圧充填して成形する。
次に、前記容器内に収容した混練物質が溶解して緻密化
する温度以下で前記有機珪素ポリマーをアモルファスセ
ラミックスに転化させる。
セラミックス粒子あるいは可塑性のあるウイスカーから
成る組成物を混練し、これを緻密質の円筒状あるいはカ
ップ状のセラミックス容器内に加圧充填して成形する。
次に、前記容器内に収容した混練物質が溶解して緻密化
する温度以下で前記有機珪素ポリマーをアモルファスセ
ラミックスに転化させる。
【0017】こうした過程では、セラミックス容器内に
加圧充填した混練物質が焼結化する時、寸法収縮が、ほ
ぼ1%以下と著しく小さいため、成形後の形状がほぼ焼
結後も保持され、また、周囲の緻密質の円筒状あるいは
カップ状のセラミックス容器と結合され、この容器と一
体化された構造体が得られる。
加圧充填した混練物質が焼結化する時、寸法収縮が、ほ
ぼ1%以下と著しく小さいため、成形後の形状がほぼ焼
結後も保持され、また、周囲の緻密質の円筒状あるいは
カップ状のセラミックス容器と結合され、この容器と一
体化された構造体が得られる。
【0018】実施例1、前記ポリシラザンをトルエンで
希釈し、これに対し、約60vol%となるように窒化
珪素ウイスカーを添加後、これを窒素雰囲気中で混練
し、中間組成物を得る。これを、緻密質の窒化珪素にて
形成され、ピストンヘッド部を構成するカップ状のクラ
ウン部内に充填し、約0.2ton/cm2 の圧力で加
圧し、成形する。次に、これをアンモニア雰囲気中80
0℃で加熱処理して、前記中間組成物をセラミックスに
転化させてセラミックス焼結体を形成した。この後、該
セラミックス焼結体の表面に、ポリシラザンを塗布し、
アンモニア雰囲気中で焼成してポリシラザンを緻密な窒
化珪素に転化させて、緻密なセラミックス薄層を形成し
た。
希釈し、これに対し、約60vol%となるように窒化
珪素ウイスカーを添加後、これを窒素雰囲気中で混練
し、中間組成物を得る。これを、緻密質の窒化珪素にて
形成され、ピストンヘッド部を構成するカップ状のクラ
ウン部内に充填し、約0.2ton/cm2 の圧力で加
圧し、成形する。次に、これをアンモニア雰囲気中80
0℃で加熱処理して、前記中間組成物をセラミックスに
転化させてセラミックス焼結体を形成した。この後、該
セラミックス焼結体の表面に、ポリシラザンを塗布し、
アンモニア雰囲気中で焼成してポリシラザンを緻密な窒
化珪素に転化させて、緻密なセラミックス薄層を形成し
た。
【0019】このようにして形成されたピストンヘッド
部の断面をSEMなどを使用して精査して見ると、カッ
プ状に形成されたクラウン部と焼結体との間には透き間
が生じていない。そして焼結体の内部には均等に、体積
比率で約10%以上の微細な気孔が形成されている。
部の断面をSEMなどを使用して精査して見ると、カッ
プ状に形成されたクラウン部と焼結体との間には透き間
が生じていない。そして焼結体の内部には均等に、体積
比率で約10%以上の微細な気孔が形成されている。
【0020】こうして得られたピストンヘッド部を断熱
ピストンとして組み立てた状態を図1に示す。
ピストンとして組み立てた状態を図1に示す。
【0021】この断熱ピストンは、ピストンヘッド部1
0と金属製のピストンスカート部20とから構成され
る。
0と金属製のピストンスカート部20とから構成され
る。
【0022】ピストンヘッド部10は、浅いカップ状を
呈した断熱材保持部11aと該断熱材保持部11aの下
面中央にボス部11bを形成したクラウン部11を有す
る。クラウン部11の断熱材保持部11aの外径はピス
トンスカート部20の外径と同じである。断熱材保持部
11aの内側には、全周にわたって浅い数条の溝11c
が形成されている。また、ボス部11bの中央には、穴
11dが設けられている。クラウン部11は、緻密質セ
ラミックス例えば、Si3N4 微粉末を圧縮成形して焼結し
たセラミックス焼結体により一体的に構成されている。
呈した断熱材保持部11aと該断熱材保持部11aの下
面中央にボス部11bを形成したクラウン部11を有す
る。クラウン部11の断熱材保持部11aの外径はピス
トンスカート部20の外径と同じである。断熱材保持部
11aの内側には、全周にわたって浅い数条の溝11c
が形成されている。また、ボス部11bの中央には、穴
11dが設けられている。クラウン部11は、緻密質セ
ラミックス例えば、Si3N4 微粉末を圧縮成形して焼結し
たセラミックス焼結体により一体的に構成されている。
【0023】断熱材保持部11aの内側には、多孔質の
セラミックス焼結体12が充填されており、その上に緻
密なセラミックス薄層14が被着されている。セラミッ
クス焼結体12は、上記複数の溝11cの中にまで十分
に入り込み、かつ溝11cを含む断熱材保持部11aの
内面と密着接合している。
セラミックス焼結体12が充填されており、その上に緻
密なセラミックス薄層14が被着されている。セラミッ
クス焼結体12は、上記複数の溝11cの中にまで十分
に入り込み、かつ溝11cを含む断熱材保持部11aの
内面と密着接合している。
【0024】なお、緻密なセラミックス薄層14の上面
には燃焼室となる窪み15が形成されている。
には燃焼室となる窪み15が形成されている。
【0025】ピストンスカート部20は、前述の如き従
来のものと同様、アルミニウムにより構成され、コップ
を逆にしたような形状を有し、側面外側上端には、ピス
トンリングを嵌合させる数条の溝21が設けられてい
る。ピストンスカート部20の上板部分22の中央には
穴23が設けられている。ピストンスカート部20の内
部には、ピストンピンを支承するピストンピンボス部2
4が設けられている。
来のものと同様、アルミニウムにより構成され、コップ
を逆にしたような形状を有し、側面外側上端には、ピス
トンリングを嵌合させる数条の溝21が設けられてい
る。ピストンスカート部20の上板部分22の中央には
穴23が設けられている。ピストンスカート部20の内
部には、ピストンピンを支承するピストンピンボス部2
4が設けられている。
【0026】実施例2、 ポリシラザンをトルエンで希釈し、これを約20vol
%のチタン酸アルミニウム粉末と約40vol%の窒化
珪素粉末を添加した後、これを窒素雰囲気中で混練し、
中間組成物を得る。これを、緻密質の窒化珪素にて形成
され、ピストンヘッド部を構成するカップ状のクラウン
部内に充填し、約0.2ton/cm2 の圧力で加圧
し、成形する。次に、これをアンモニア雰囲気中800
℃で加熱処理して、前記中間組成物をセラミックスに転
化させた。この後、該セラミックス焼結体の表面に、ポ
リシラザンを付着し、アンモニア雰囲気中で焼成してポ
リシラザンを緻密な窒化珪素に転化させて、緻密なセラ
ミックス薄層を形成した。
%のチタン酸アルミニウム粉末と約40vol%の窒化
珪素粉末を添加した後、これを窒素雰囲気中で混練し、
中間組成物を得る。これを、緻密質の窒化珪素にて形成
され、ピストンヘッド部を構成するカップ状のクラウン
部内に充填し、約0.2ton/cm2 の圧力で加圧
し、成形する。次に、これをアンモニア雰囲気中800
℃で加熱処理して、前記中間組成物をセラミックスに転
化させた。この後、該セラミックス焼結体の表面に、ポ
リシラザンを付着し、アンモニア雰囲気中で焼成してポ
リシラザンを緻密な窒化珪素に転化させて、緻密なセラ
ミックス薄層を形成した。
【0027】このようにして形成されたピストンヘッド
部の断面をSEMなどを使用して精査して見ると、カッ
プ状に形成されたクラウン部と焼結体との間には透き間
が生じていない。そして焼結体の内部には均等に、体積
比率で約10%以上の微細な気孔が形成されている。
部の断面をSEMなどを使用して精査して見ると、カッ
プ状に形成されたクラウン部と焼結体との間には透き間
が生じていない。そして焼結体の内部には均等に、体積
比率で約10%以上の微細な気孔が形成されている。
【0028】上記2つの実施例にて生成されたセラミッ
クス焼結体と同じ焼結体を製作し、この材料に付き、強
度、熱伝導率を測定したところ、 τ3B=200MPa κ =0.003cal/sec.cm.℃ を得た。このように、本願のセラミックス焼結体は、強
度、断熱性において良好な特性を有している。
クス焼結体と同じ焼結体を製作し、この材料に付き、強
度、熱伝導率を測定したところ、 τ3B=200MPa κ =0.003cal/sec.cm.℃ を得た。このように、本願のセラミックス焼結体は、強
度、断熱性において良好な特性を有している。
【0029】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、焼結時の寸法変化が極めて小さく、しかも従来に
はない低熱伝導性を持ち、かつ強度を向上させ、しかも
断熱エンジンのカップ状に形成されたクラウン部と焼結
体との間には透き間が生じないピストンヘッド部を形成
することができ、このため、クラウン部の厚みを従来の
ものと比較して薄く形成することができ、天井板を省略
することができる等、構造も従来のものと比較して簡単
になる。
れば、焼結時の寸法変化が極めて小さく、しかも従来に
はない低熱伝導性を持ち、かつ強度を向上させ、しかも
断熱エンジンのカップ状に形成されたクラウン部と焼結
体との間には透き間が生じないピストンヘッド部を形成
することができ、このため、クラウン部の厚みを従来の
ものと比較して薄く形成することができ、天井板を省略
することができる等、構造も従来のものと比較して簡単
になる。
【図1】本発明に係る断熱ピストンヘッドを用いた断熱
ピストンの断面図である。
ピストンの断面図である。
【図2】従来の断熱ピストンの断面図である。
10・・・ピストンヘッド部 11・・・クラウン部 11a・・該断熱材保持部 11b・・ボス部 11c・・溝 11d・・穴 12・・・セラミックス焼結体 14・・・緻密なセラミックス薄層 15・・・窪み
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C04B 38/00 F02F 3/00 302 C04B 37/00 F16J 1/01
Claims (5)
- 【請求項1】金属製のピストンスカート部の上部に断熱
材にて形成されたピストンヘッド部を設けた断熱ピスト
ンにおいて、前記ピストンヘッド部は、カップ状を呈し
緻密質セラミックスからなるクラウン部を有し、このク
ラウン部内は10vol%以上の微細な気孔を有すると
共にセラミックウイスカーまたは粒子を含み、マトリッ
クスが非晶質である多孔質セラミックスで充填され、か
つ該充填部分の表面には緻密な窒化珪素被膜が被着さ
れ、かつこの充填部分はクラウン部と密接接着されてい
ることを特徴とする断熱ピストンヘッド。 - 【請求項2】上記多孔質セラミックスが、Si,Nの
他、Al,Ti,Zrの内の少なくとも1種類を含むこ
とを特徴とする断熱ピストンヘッド。 - 【請求項3】有機珪素ポリマーに、セラミックス粒子あ
るいはウイスカーを添加、混練するステップと、これを
緻密質材料容器の内部に加圧、充填して成形するステッ
プと、該充填部の緻密化が開始する温度以下で加熱し、
前記有機珪素ポリマーをセラミックスに転化させるステ
ップと、該充填部表面に有機珪素ポリマーを付着せしめ
た後、加熱処理してこれをセラミックス被膜に転化せし
めるステップとを有することを特徴とする断熱ピストン
ヘッドの製造方法。 - 【請求項4】前記有機珪素ポリマーが、ポリシラザンあ
るいはポリカルボシランのいずれかであることを特徴と
する請求項3記載の断熱ピストンヘッドの製造方法。 - 【請求項5】上記セラミックス粒子とウイスカーがチタ
ン酸アルミニウム、窒化珪素のうちの少なくとも1種以
上を含むことを特徴とする請求項3記載の断熱ピストン
ヘッドの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP41473290A JP2964101B2 (ja) | 1990-12-27 | 1990-12-27 | 断熱ピストンヘッド及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP41473290A JP2964101B2 (ja) | 1990-12-27 | 1990-12-27 | 断熱ピストンヘッド及びその製造方法 |
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- 1990-12-27 JP JP41473290A patent/JP2964101B2/ja not_active Expired - Fee Related
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