JP2964276B2 - 建物の制振構造 - Google Patents

建物の制振構造

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JP2964276B2
JP2964276B2 JP2167691A JP2167691A JP2964276B2 JP 2964276 B2 JP2964276 B2 JP 2964276B2 JP 2167691 A JP2167691 A JP 2167691A JP 2167691 A JP2167691 A JP 2167691A JP 2964276 B2 JP2964276 B2 JP 2964276B2
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徹 伊藤
俊男 北村
顕二郎 秋山
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Shimizu Construction Co Ltd
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Shimizu Construction Co Ltd
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  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
  • Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物の地下部に設けら
れた全方向変位可能な制振構造に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、既存建物を撤去して同じ場所に建
物を新築する場合は、既存建物の地下外周部のみを残し
て全面的に解体し、改めて地下部から新築してゆくケー
スが圧倒的に多い。しかし、解体される建物が築後まだ
わずかしか経過しておらず、特に地下部を再利用できる
ケースがかなりあるのが現状である。従って、このよう
に地下部を有する既存建物において再利用の可能な地下
部をいかにして新設建物に生かすかが問題となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、地下建物を
再利用する際、その建物の安全性の検討は十分行う必要
があり、専門機関での審査が義務づけられたり、場合に
よっては公的機関の認定が必要となり、建物を構築する
ためのスケジュールにおいて事前にかなりの余裕を見込
む必要がでてくる。また、既存建物の地下部が強固な場
合、建物の解体と埋め戻しそして地下新築に要する工期
は全体工期の1/3を占めてしまうことがあった。さら
に、建物の建設費も高くなり、建物の地下部の坪単価は
地上部の2倍以上になることもあり経済的ではなかっ
た。さらに、このような既存建物を利用して、新設建物
に制振構造を組み込むことも考えられる。本発明は前記
事情に鑑みてなされたものであって、地下部を有する既
存建物の地下部を有効に利用した建物の制振構造を提供
することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る建物の制振
構造は、地下部を有する既存建物の地上部分が解体さ
れ、当該既存建物の地下部は新設建物の構造体を構築す
る上で必要とする部分のみ解体され、当該既存建物の地
下部のうち解体された部分に制振機構を介して新設建物
の構造体が構築されてなることを特徴としている。すな
わち、高層S造のような柔構造の架構を既存建物を撤去
して建て替える際、既存地下部(RC又はSRC造のよ
うな剛構造)の架構を下層階レベルにおいて、相互に制
振機構で連結するものである。
【0005】また、前記制振機構は、前記既存建物の地
下部のうち解体された部分に設けられた接続部と、前記
新設建物の構造体から突出された突部とを、当該構造体
の周方向に沿った状態で制振装置が接続されてなること
を特徴としている。
【0006】
【作用】本発明に係る建物の制振構造では、既存建物の
地下部の解体量を必要最小限に押さえることができると
ともに、建物に入力する振動エネルギーの低減および建
物の変形防止を図ることができるものである。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。図1ないし図6は本発明に係る建物の制
振構造の一実施例を示す図であって、図中、符号1は既
存建物の地下部、2は新築建物の地上部を示している。
本実施例に係る建物の構造は、地下部1を有する既存建
物の地上部(図示略)が解体され、当該既存建物の地下部
1は新設建物の構造体を構築する上で必要とする部分の
み解体され、この既存建物の地下部1のうち解体された
部分に制振機構6を介して新設建物7の柱5(構造体)が
構築されて構成されている。
【0008】既存建物の地下部1は、前記柱5(構造体)
を構築するための外観矩形の凹所1aのみを解体してそ
の他の部分はそのまま地盤内に残す。新設建物の柱5
は、前記地下部1の一部のみを解体した部分に新設建物
7の下面から下方に向って延出するように設けられ、前
記凹所1a内に構築されている。
【0009】制振機構6は、図3および図4に示すよう
に、新設建物の柱5の側面から突出させた突部8と、前
記凹所1a内に設けられた接続部9とをオイルダンパー
10(制振装置)で接続することによって構成されてい
る。このとき、突部8は、柱5の各側面の中央部から柱
5の外方へ向って突出され、接続部9は、凹所1a内面
における4隅付近に各1つずつ設けられている。そし
て、これら突部8と、接続部9とを8本のオイルダンパ
ー10で接続することとしている。すなわち、水平面内
で直交する2方向に複数のオイルダンパー10を配置す
ることにより、あらゆる方向の水平変形に対してもオイ
ルダンパー10の減衰力を利用できるように組み合わせ
てなるものである。
【0010】次に、本実施例に係る建物の施工方法につ
いて説明する。まず、既存建物の地上部(図示略)を解体
する。この後、既存建物の地下部1を新設建物7の構造
体を構築する上で必要とする部分のみ解体する。そし
て、当該既存建物の地下部1に制振機構6を介して新設
建物7の構造体5を構築することにより行う。
【0011】本実施例では、新設建物に外力が加わる
と、制振機構6が図5及び図6のように作用して構造物
の制振を行うことができる。すなわち、これらの図にお
いて、新設建物7に矢印12、13のような外力が作用
すると、これに伴う柱5の変形方向に対して制振装置1
0が伸びたり縮んだりしてそれぞれ反力(矢印14、1
5)を発揮して制振を行うことができるものである。具
体的には、図5において、矢印12の外力が作用する
と、オイルダンパー10a、10c、10d、10f、10
g、10hが伸び、オイルダンパー10b、10eが縮ん
で、その付勢力によって反力(矢印14)を得る。また、
図6において、矢印13の外力が作用すると、オイルダ
ンパー10a、10c、10f、10hが伸び、オイルダン
パー10b、10d、10e、10gが縮んで、その付勢力
によって反力(矢印15)を得るものである。
【0012】本実施例の建物の制振構造によれば、地震
等の外力による振動エネルギーを制振機構6で吸収する
ことができ、建物への振動エネルギー入力の低減と建物
の変形を図ることができる。特に、既存建物の地下部1
から反力をとって振動エネルギーを吸収することができ
るができる。
【0013】また、既存建物の地下部1を利用して新設
建物7を構築することによって、既存建物の地下部1の
解体及び新設建物における地下部の新築が無くなるため
に、作業の簡略化を図ることができ、施工作業における
コストダウンならびに工期短縮を図ることができる。
【0014】また、地下部1の解体を必要最小限に押さ
えることができるので、産業廃棄物を必要最小限に押さ
えることができるとともに、作業による騒音振動を軽減
することができる。
【0015】なお、前記実施例においては、制振装置1
0として、オイルダンパーを適用したが、本発明に係る
建物の制振構造では、これに限らず鋼材弾塑性ダンパ
ー、粘弾性ダンパー、摩擦ダンパーなどのいずれでも適
用可能である。
【0016】
【発明の効果】本発明に係る建物の制振構造によれば、
地震等の外力による振動エネルギーを制振機構で吸収す
ることができ、建物への振動エネルギー入力の低減と建
物の変形を図ることができる。特に、既存建物の地下部
から反力をとって振動エネルギーを吸収することができ
るので、既存建物の地下部をも有効に利用することがで
きる。
【0017】また、既存建物の地下部を利用して新設建
物を構築することによって、既存建物の地下部の解体及
び新設建物における地下部の新築が無くなるために、作
業の簡略化を図ることができ、施工作業におけるコスト
ダウンならびに工期短縮を図ることができる。
【0018】また、地下部の解体を必要最小限に押さえ
ることができるので、産業廃棄物を必要最小限に押さえ
ることができるとともに、作業による騒音振動を軽減す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建物の制振構造の一実施例を示す
側断面図である。
【図2】本発明に係る実施例の平面図である。
【図3】本発明に係る実施例の制振装置を示す平面図で
ある。
【図4】本発明に係る実施例の制振装置を示す側面図で
ある。
【図5】本発明に係る実施例の作用を示す平面図であ
る。
【図6】本発明に係る実施例の作用を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1 地下部 6 制振装置 7 新設建物

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地下部を有する既存建物の地上部分が解
    体され、当該既存建物の地下部は新設建物の構造体を構
    築する上で必要とする部分のみ解体され、当該既存建物
    の地下部のうち解体された部分に制振機構を介して新設
    建物の構造体が構築されてなることを特徴とする建物の
    制振構造。
  2. 【請求項2】 制振機構は、前記既存建物の地下部のう
    ち解体された部分に設けられた接続部と、前記新設建物
    の構造体から突出された突部とを、当該構造体の周方向
    に沿った状態で制振装置が接続されてなることを特徴と
    する請求項1記載の建物の制振構造。
JP2167691A 1991-01-22 1991-01-22 建物の制振構造 Expired - Lifetime JP2964276B2 (ja)

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JPH04237779A JPH04237779A (ja) 1992-08-26
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