JP2968894B2 - 写真焼付装置 - Google Patents

写真焼付装置

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JP2968894B2 JP31885392A JP31885392A JP2968894B2 JP 2968894 B2 JP2968894 B2 JP 2968894B2 JP 31885392 A JP31885392 A JP 31885392A JP 31885392 A JP31885392 A JP 31885392A JP 2968894 B2 JP2968894 B2 JP 2968894B2
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  • Control Of Exposure In Printing And Copying (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラによって記録さ
れた画像以外の情報から決定された露光量で撮影コマを
印画紙に焼き付ける写真焼付装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
ネガフィルムの平均濃度(例えば、大面積平均透過濃度
値、所謂LATD測定値)を基準として基準露光量を決
定し、この基準露光量を、撮影コマを測光したデータに
基づいて得られる補正値で補正して実際に露光するとき
の最終露光量を決定し、カラーペーパに焼き付ける写真
焼付装置(以下、プリンターという)がある(特開昭6
3−80242号、特開昭63−80244号公報参
照)。
【0003】しかしながら、上記のように、平均濃度を
基準として露光量を決定する方法では、写真フィルム上
における主要被写体の濃度を特定することができないた
め、撮影者の意図的な構図で撮影された撮影コマで主要
被写体の濃度と平均濃度との差が大きい場合には、正確
に補正することができなかった。
【0004】最近では、絞りの大きさを自動的に調整す
ることやシャッタースピードを自動的に調整する露出制
御機能(所謂、AE機能)を備えたカメラや自動焦点調
整機能(所謂、AF機能)を備えたカメラ等の高機能の
カメラがあり、この高機能のカメラによって撮影時の情
報を記録し、記録された撮影情報に基づいて最終露光量
を決定することが考えられる。
【0005】しかしながら、周知のようにカメラはメー
カー毎や機能別に種類が複数あり、これらのカメラによ
って記録される情報の種類やデータ量が異なる。更に、
レンズ付きフィルムのような簡易カメラでは、情報を記
録できないものもある。従って、同一のプリンターで複
数種類のカメラによって撮影された写真フィルムからプ
リントを作成する場合に、一義的に最終露光量を決定す
るようにすると、得られる最終露光量が撮影時の撮影条
件等に合致した露光量とならずに、所望のプリントを得
ることができないことがある。すなわち、撮影時の情報
が記録されていても、情報の種類や組合せで、最終露光
量を求める過程(アルゴリズム)が異なるため、種類が
異なるカメラで撮影された写真フィルムについて一義的
に最終露光量を決定しても、撮影時の撮影条件等に合致
した露光量を得ることができない。
【0006】本発明は、上記事実を考慮して、仕上がり
状態が良好でかつ主要被写体が最適な濃度になるように
露光量を決定し撮影コマを焼き付けることができる写真
焼付装置及び撮影情報を保持する写真フィルム用情報保
持媒体を得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明の写真焼付装置は、撮影時の画
面情報及び該撮影時の条件を含む撮影情報が記録または
記憶された情報保持手段から該撮影情報を読み取る情報
読取手段と、前記読み取った撮影情報を、前記撮影情報
の種類で分類すると共に、分類した各撮影情報の種類に
情報レベルを設定する設定手段と、前記設定した複数の
撮影情報の種類の情報レベルの各々を、各情報レベルの
設定値に基づいて調整する調整手段と、撮影コマを測光
した測光データに基づいて該撮影コマを焼き付けるため
の基準露光量を演算する基準露光量演算手段と、前記撮
影情報の種類及び個数に応じた補正露光量を演算するた
めのアルゴリズムを複数備え、前記調整した情報レベル
の撮影情報の種類及び個数に対応するアルゴリズムによ
って補正露光量を演算する補正露光量演算手段と、前記
基準露光量及び前記補正露光量に基づいて最終露光量を
演算し、該最終露光量で撮影コマを焼き付ける焼付手段
と、を備えている。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の写真焼付装置において、前記アルゴリズムは、前記撮
影情報の少なくとも1つをパラメータにすると共に該撮
影情報の少なくとも1つに応じて補正値及び該パラメー
タの係数を定め、定められた補正値、パラメータ及び該
パラメータの係数に基づいて補正露光量を演算する演算
式であることを特徴としている。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の写真焼付装置において、前記情報保持
手段は、前記撮影情報の各々を予め定めたコードで表し
て前記撮影情報に変換するための前記撮影情報と前記コ
ードとの関係を表すテーブルを予め記録または記憶し、
前記コードで前記撮影情報を記録または記憶したことを
特徴としている。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請
求項3のいずれか1項に記載の写真焼付装置において、
前記撮影情報に基づいて前記撮影コマの撮影状態を推定
する推定手段と、推定された撮影状態を表すメッセージ
情報を記録するメッセージ情報記録手段と、を更に備え
たことを特徴としている
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【作用】発明の写真焼付装置は、カメラ等の撮影装置
によって記録された撮影情報を情報保持手段から読み取
るための情報読取手段を備えている。この撮影情報は、
撮影時の画面情報及び該撮影時の条件を含んでおり、こ
の撮影情報が情報保持手段に記録または記憶されてい
る。情報保持手段は、写真フィルムに直接光学的、磁気
的等の記録方法で記録してもよく、撮影装置が備えたI
Cカードや撮影装置に接続された外部のフロッピーディ
スク等の記憶媒体に記憶してもよい。読み取った撮影情
報は、設定手段において撮影情報の種類で分類される。
これと共に、設定手段は、各撮影情報の種類に情報レベ
ルを設定する。撮影情報の種類には、撮影時の画面情報
及び撮影時の条件の各々に類似した属性の小情報からな
る複数の属性情報がある。一例として、属性情報には明
るさに関する種類のAE情報や距離に関する種類のAF
情報等があり、小情報にはシャッタ速度や撮影距離があ
る。これら設定した複数の撮影情報の種類の情報レベル
の各々は、調整手段によって、各情報レベルの設定値に
基づいて調整される。基準露光量演算手段は、撮影コマ
を測光した測光データに基づいて該撮影コマを焼き付け
るための基準露光量を演算する。この基準露光量を演算
するためには、上記従来例と同様にネガフィルムの平均
濃度(LATD測定値)に基づいて演算することができ
る。補正露光量演算手段は、情報読取手段により読み取
った撮影情報に応じた補正露光量を演算する。この補正
露光量演算手段は、撮影情報の種類及び個数に応じた補
正露光量を演算するアルゴリズムを複数備え、調整した
情報レベルの撮影情報の種類及び個数に対応するアルゴ
リズムによって補正露光量を演算する。例えば属性情報
の組み合わせに対応するアルゴリズムにより補正露光量
を演算する。すなわち撮影情報は属性情報に分類される
ので、属性情報の組み合わせに対応してアルゴリズムが
定まれば良い。ところで、撮影情報の種類の間に(属性
情報間)に不均衡があるとき、得られる補正に偏りが生
じることがある。前記補正露光量演算手段は、調整した
情報レベルの撮影情報の種類及び個数に対応するアルゴ
リズムによって補正露光量を演算することにより、撮影
情報の種類間にレベル差があっても調整され、補正に偏
りが生じることがない。従って、異なる撮影情報が記録
または記憶されている場合であっても、撮影情報に対応
するアルゴリズムすなわち調整した情報レベルの撮影情
報の種類に対応するアルゴリズムで補正露光量を演算で
き、撮影情報を有効に利用して撮影時の画面情報及び該
撮影時の条件に沿うように補正するための補正露光量を
演算することができる。焼付手段は、演算された基準露
光量及び補正露光量に基づいて最終露光量を演算し、該
最終露光量で撮影コマを焼き付ける。従って、撮影時の
画面情報及び該撮影時の条件に合致したプリントを得る
ことができる。また、補正露光量演算手段は、撮影情報
の種類及びその個数に応じて補正露光量を演算できる
が、さらに撮影情報の精度を加え、撮影情報の種類、個
数及び精度に応じた補正露光量を演算することもでき
る。これによって、撮影装置の種類によって異なる撮影
情報の精度の違いを吸収して補正露光量を演算すること
ができる。このように、撮影情報の種類及び個数に更に
撮影情報の精度に応じて補正露光量を演算することによ
って、記録された撮影情報に応じた最終露光量の演算精
度を向上させることができる。
【0016】また、上記写真焼付装置の補正露光量演算
手段は、読み取った撮影情報の少なくとも1つをパラメ
ータにすると共に該撮影情報の少なくとも1つに応じて
補正値及び該パラメータの係数を定めることができる
例えば、撮影情報の種類が、撮影時に測光した測光値や
焦点合わせ時に測距した距離である場合には、この測光
値のデータや距離のデータをパラメータとすることがで
きる。これと共に、補正値及び該パラメータの係数が定
められる。この定められた補正値、パラメータ及び該パ
ラメータの係数に基づいて補正露光量を演算することに
よって、撮影時の画面情報及び該撮影時の条件に沿うよ
うに補正するための補正露光量を演算することができ
る。従って、基準露光量及び補正露光量から求めた最終
露光量によって焼付手段が撮影コマを焼き付けることに
よって、撮影時の画面情報及び該撮影時の条件に合致し
たプリントを得ることができる。
【0017】上記の写真焼付装置において、情報保持手
段には、撮影情報の各々が予め定めたコードで表され
た、該コードで記録または記憶された撮影情報を用いる
ことができる。このコードは、業界内や企業内で同一の
ものを用いることによって、情報の密度を増加できると
共に異なる撮影情報が記録された場合であっても容易に
撮影情報を特定することができる。また、このコードを
撮影情報に変換するための撮影情報と該コードとの関係
を表すテーブルを更に情報保持手段に記録または記憶し
てもよい。このように、撮影情報とコードとの関係を情
報保持手段から読み取ることができるため、撮影装置や
撮影情報が異なる場合であっても、テーブルを参照する
のみで撮影情報を変換することができる。
【0018】また、上記説明したように、撮影情報が記
録または記憶されている場合には、この撮影情報から撮
影状態、例えば撮影シーンを推定することができるた
め、上記写真焼付装置に、撮影情報に基づいて撮影コマ
の撮影状態を推定する推定手段と、推定された撮影状態
を表すメッセージ情報を記録するメッセージ情報記録手
段と、を更に備えることによって、周辺輝度と中央輝度
との差から推定が可能な逆光等の撮影状態を印刷やデー
タ等によるメッセージ情報として提供することができ
る。
【0019】なお、前記撮影情報は、写真フィルム用情
報保持媒体に記録または記憶することができる。すなわ
ち、写真フィルム用情報保持媒体は、撮影情報及びテー
ブルが記録または記憶される。この撮影情報は、撮影コ
マに対応して予め定めたコードで記録または記憶された
撮影時の画面情報及び該撮影時の条件を含んでおり、テ
ーブルは該コードを該撮影情報に変換するための該撮影
情報と該コードとの関係を表している。従って、上記写
真焼付装置で、写真フィルム用情報保持媒体から撮影情
報を読み取ることよって、撮影装置や撮影情報が異なる
場合であっても、テーブルを参照するのみで撮影情報を
変換することができると共に撮影コマに関する撮影情報
を的確に読み出すことができる。この写真フィルム用情
報保持媒体には、ネガフィルムやリバーサルフィルムの
写真フィルム、ICカード、メモリカード及びフロッピ
ーディスク等の電子記憶手段を用いることができる。
のように、コードとテーブルとが記憶または記録された
写真フィルム用情報保持媒体を用いることによって、コ
ードで保持された撮影情報とコードを撮影情報に変換す
るためのテーブルとを独立して容易に読み取ることがで
き、必要な情報を早期に入手可能となる。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図2には、カメラ70及びプリンタ68の
概略が示されている。カメラ70内には、フィルムカー
トリッジ(所謂、パトローネ)21に収納されたネガフ
ィルム20が装填される。このカメラ70にはネガフイ
ルム20へ撮影情報(詳細は後述)を光学的(例えば、
バーコード)に記録する記録ヘッド72が設けられてお
り、この記録ヘッド72はカメラ制御部80に接続され
ている。また、カメラ70は、撮影する画像を多点測光
するための2次元エリアセンサ74及びストロボ装置7
6を備えている。この2次元エリアセンサ74は、撮影
画像の5つの部位を測光するために中央部のエリアCA
1及び周辺部のエリアCA2,CA3,CA4,CA5
の5つに分割されている(図4参照)。これら2次元エ
リアセンサ74及びストロボ装置76は、カメラ制御部
80に接続されている。カメラ制御部80はネガフィル
ム20の搬送のため図示しない駆動手段に接続されてお
り、自動的にネガフイルム20が搬送される。また、図
示は省略したが、カメラ70は自動焦点調整機能を有し
ている。
【0021】プリンタ68は、ネガキャリア12を備え
ており、ネガフイルム20を焼付部に搬送するネガキヤ
リア12の下方には、ミラーボツクス18およびハロゲ
ンランプを備えたランプハウス10が配置され、ミラー
ボツクス18とランプハウス10の間には、調光フイル
タ60が配置されている。調光フイルタ60は、周知の
ようにY(イエロー)フイルタ、M(マゼンタ)フイル
タ及びC(シアン)フイルタの3つの色フイルタで構成
されている。
【0022】ネガキヤリア12の上方には、レンズ2
2、ブラツクシヤツタ24およびカラーペーパ26が順
に配置されており、ランプハウス10から照射されて調
光フイルタ60、ミラーボツクス18およびネガフイル
ム20を透過した光線がレンズ22によってカラーペー
パ26上に結像するように構成されている。
【0023】また、カラーペーパ26の露光面と反対面
側には、ドットインパクト型のヘッドを備えた印字装置
34が配設されている。この印字装置34は、制御回路
28に接続されている。
【0024】上記の結像光学系の光軸に対して傾斜した
方向でかつネガフイルム20の画像濃度を測光可能な位
置に、ネガ画像を多数個に分割して測光する2次元イメ
ージセンサ30が配置されている。
【0025】ネガキヤリア12の上流側には、ヘッダ情
報40及びコマ情報42(図3参照)から構成される撮
影情報を光学的に読み取るためのバーコードリーダ等で
構成された第1のセンサ14及び第2のセンサ16が配
置されている。第1のセンサ14はヘッダ情報40を読
み取るためのセンサであり、第2のセンサ16はコマ情
報42を読み取るためのセンサである。第1のセンサ1
4、第2のセンサ16および2次元イメージセンサ30
はマイクロコンピユータで構成された制御回路28に接
続されている。制御回路28には、データ等を入力する
ためのキーボード32が接続されている。また、制御回
路28は、調光フイルタ60を制御するように接続され
ている。なお、上記ヘッダ情報40及びコマ情報42
は、同一のセンサで読み取るようにしてもよい。
【0026】図3に示したように、ネガフィルム20の
後端部分の撮影コマ記録以後の部位には、ヘッダ情報4
0が記録されている。また、ネガフイルム20のパーフ
ォレーションは省略され、パーフォレーションが存在し
ていた位置で各撮影コマの部位に対応した位置には、撮
影コマ毎の撮影時の情報を表すコマ情報42が記録され
ている。これらヘッダ情報40とコマ情報42とから撮
影情報が構成される。なお、ヘッダ情報40はネガフィ
ルム20の先端部分の撮影コマ記録以前の部位に記録す
るようにしてもよい、ヘッダ情報40は、ネガフィルム
20に記録されている撮影時の条件の種類及び条件の種
類数を表す種類データ44、撮影コマの画面に依存しな
い情報を表す機器データ46、コマ毎に記録されるコマ
情報42の対応コード表を表す対応表データ48から構
成されている。
【0027】本実施例では、ヘッダ情報40を記録する
にあたり、以下に示した表1のように、予め、カメラが
備えることの可能な機能による撮影時の情報の種類(内
容)とコードとの関係を表すテーブルを、標準の統一規
格として定めておく。
【0028】
【表1】
【0029】但し、上記表1において、コード20〜3
0は、カメラの多分割測光時の各エリアの位置に対応す
る。また、コード31〜40は、多分割測距時の各フォ
ーカスポイントの位置に対応する。本実施例に用いたカ
メラ70の5分割された2次元エリアセンサ74(図4
参照)では、中央部のエリアCA1は、コード「2
0」、周辺部のエリアCA2,CA3,CA4,CA5
は、コード「21」、「22」、「23」、「24」に
対応される。
【0030】次に、種類データ44は、上記表1のコー
ドに基づいて表される。すなわち、条件の種類数を始め
に記録し、その後、順次、条件の種類を表すコードを記
録する。本実施例の2次元エリアセンサ74を備えたカ
メラ70の例では、以下の表2に示したように、記録さ
れた条件の種類の順番を示すデータNoに対応して、上
記表1のコードにより記録データが記録される。
【0031】
【表2】
【0032】但し、データNo:「0」に対応する記録
データは撮影時の情報の種類の個数 「1」以降に対応する記録データは上記表1に示したコ
ードを示す このように、コマ番号を示す記録データ「1」の後に
は、多分割測光時の中央部のエリアCA1を示す記録デ
ータ「20」が記録され、多分割測光時の5番目のエリ
アCA4を示す記録データ「24」の後には、多分割測
距時の各フォーカスポイントの位置を示す記録データ
「31」が記録され、空欄を設けることのない配列で記
録データが記録される。
【0033】次の機器データ46は、カメラが有する機
能毎に異なる情報を示すものであり、固定的なデータで
ある。例えば、カメラ70が備えた2次元エリアセンサ
74を利用した分割測光エリア数(本実施例では、5
点)及びこの各エリアの配列、被写体までを測距する測
距方式で多点測距のときの分割測距ポイント数及びこの
ポイントの位置等が利用できる。従って、機器データ4
6には、これらの各データと該データを表す記号等の情
報とが記録される。
【0034】次の対応表データ48は、後述するコマ情
報42として記録される記録用コードと該記録コードが
表す実値との関係を示す対応コード表である。すなわ
ち、対応表データ48は、上記データの種類数nの対応
データを有するテーブルで構成され、1つの対応データ
は、データNo(I)、ステップ数(K)、ステップ数
に対する情報の実値、と順に記録され、このステップ数
に対する実値は記録用コードの「0」、「1」、・・・
に順に対応されている。例えば、上記2次元エリアセン
サ74の中央部のエリアCA1の出力である輝度値が0
から100までステップ数10で増加した場合に、対応
データは、「2、10、0、10、・・、100」と記
録され、輝度値である「0、10、20、・・、10
0」が記録用コードの「0、1、・・10」に順に対応
される。この関係を以下の表3に示した。
【0035】
【表3】
【0036】但し、データNoは、上記表2で用いたデ
ータNoを利用する。この場合、データNo:I=
「2」は、多分割測光におけるエリア別輝度値を表して
いる(上記表1のコード「20」)。
【0037】コマ情報42は、上記ヘッダ情報40にお
ける記録用コードが上記種類データ44のデータNoの
配列で順に記録される。すなわち、各撮影コマの撮影時
の情報が上記表に基づいてコード化されて記録される。
例えば、5番目の撮影コマで、2次元エリアセンサ74
の中央部のエリアCA1の輝度値が10、エリアCA2
〜CA5の輝度値が20の場合には、「5、1、2、
2、2、2、・・」と配列される記録用コードで記録さ
れる。このように、コマ毎に記録するコマ情報42をコ
ード化することによって、情報量を圧縮して記録できる
ため、撮影コマ毎の記録領域を少なくすることができ
る。
【0038】ここで、本実施例では、上記撮影情報をA
E情報、AF情報及び制御情報の3つに大別すると共
に、各々の情報が含む情報量が多くなるに従って高くな
る情報レベルを定めており、詳細は後述するが各情報レ
ベルの組合せに応じた最終露光量演算制御を行ってい
る。
【0039】例えば、簡易カメラ等の撮影情報が記録さ
れていない場合のAE情報、AF情報及び制御情報の各
々は情報レベル0とし、ストロボON/OFF情報が記
録されている場合のAE情報、AF情報及び制御情報の
各々は情報レベル1とする。AE情報は、カメラの測光
時の全画面、中央部及び周辺部を測光した輝度値や、絞
り値及びシャッタ速度の露出値の少なくとも1つが記録
されている場合に情報レベル2、多分割測光が可能でエ
リア別輝度値、測光エリアの位置及び形状情報の少なく
とも1つが記録されている場合に情報レベル3、更に多
分割測光が高密度多点測光が可能の場合に情報レベル4
とする。この各情報レベルでは、低位の情報レベルの情
報を含んでいることとする。例えば、AE情報の情報レ
ベル2では、情報レベル1のストロボON/OFF情報
が記録されているものとする。
【0040】AF情報は、カメラの自動焦点調整等で撮
影倍率及び撮影距離の少なくとも一方が記録されている
場合に情報レベル2、多分割測距が可能で測距ポイント
別距離及び合焦ポイントの位置情報の少なくとも1つが
記録されている場合に情報レベル3、更に高密度多点測
距が可能の場合に情報レベル4とする。この各情報レベ
ルでは、AE情報と同様に低位の情報レベルの情報を含
んでいる。
【0041】制御情報には、情報レベル2としてコマ番
号、撮影年月日(時刻)、オート/マニュアル状態が記
録される撮影モードがある。情報レベル3としては、撮
影コマ内の主要被写体の位置を特定するための情報、自
動ストロボ露光制御等によるストロボOK/NGの判定
情報等があり、情報レベル4として主要被写体の形状認
識をカメラで行う形状認識がある。
【0042】上記述べたAE情報、AF情報及び制御情
報についての情報レベルの関係の1例を以下の表4に階
層化させて示した。
【0043】
【表4】
【0044】次に、本実施例において撮影情報から撮影
時の条件を反映させて求める最終露光量Yについて説明
する。カメラは、レンズ付きフィルムのような単純な機
能しかないカメラからAF機能及びAE機能等を持つ高
機能カメラまで、幅広くある。従って、単に複数種類の
撮影情報を用いて露光量を決定しても、最適な露光量を
得ることができない。すなわち、撮影情報としてAE・
AF機能を持つ高機能のカメラの撮影条件に基づいて露
光量を決定する処理で各種ネガフィルムの露光量を求め
て焼付処理を行った場合には、カメラの機種や撮影条件
によって記録される情報の種類や精度が異なるため、得
られる露光量は適正にならない。
【0045】そこで、本実施例では、以下の式(1)、
(2)に示したように、記録された各カメラが持つ自己
の機能に応じた撮影情報に基づいて補正露光量Yc
(i,k)を決定し、補正露光量Ycと平均濃度測定等
の基準露光量Y0 とによって焼付処理するための最終露
光量Yを求めている。
【0046】 Y = Yc + Y0 −−− (1) 但し、補正露光量Ycは、撮影情報を用いた補正値導出
部とネガフィルムの測光データを用いた補正値導出部と
から得られる補正露光量により求められ、以下の式
(2)で表される。
【0047】
【数1】
【0048】但し、i=1,2・・・(撮影情報が含ん
でいる情報の種類、種類数及び精度の組合せに対応して
設定されるアルゴリズムを表す値) j=1,2,・・,jmax (jmax :撮影情報が含んで
いる情報の種類、種類数及び精度の組合せに対応して設
定される撮影情報のパラメータ数) k=1,2,・・,kmax (kmax :撮影情報が含んで
いる情報の種類、種類数及び精度によって定まる補正空
間の領域数) xij:撮影情報が含んでいる情報の種類、種類数及び精
度の組合せに対応して設定される撮影情報を用いるパラ
メータ a0ik :定数 aijk :係数 n=1,2,・・,nmax (nmax :ネガフィルムの測
光データの種類、種類数及び精度の組合せに対応して設
定される測光データのパラメータ数) dn :ネガフィルムの測光データにより設定されるパ
ラメータ(例えば、平均濃度、中央部濃度、周辺部濃
度、最大濃度、最小濃度等が用いられる) b0ik :定数 bikn :係数 上記表4で、情報レベル0の場合には、撮影情報を用い
た補正が不可能であるため、補正値のYcは、ネガフィ
ルムの測光データのみを用いて導出される。なお、上記
定数b0ik 、係数bijk はネガフィルムから得られる2
次元イメージセンサによる測光データ、例えば平均濃
度、中央部濃度、周辺部濃度、最大濃度、最小濃度等の
種類数及び実値の精度に対応して予め定めた値を用いて
いる。また、このネガフィルムの測光データ(濃度)の
みを用いて導出される補正値については、従来と同様の
ため、詳細な説明は省略する。
【0049】次に、上記補正露光量Ycの演算式(2)
の撮影情報を用いた補正値導出部について、本実施例の
2次元エリアセンサ74及び図示しない自動焦点調整機
能を備えたカメラ70を例にして説明する。被写体を測
光したときに2次元エリアセンサ74のエリアCA2,
CA3,CA4で検出された周辺部の輝度値の総和(以
下、周辺輝度という)と2次元エリアセンサ74のエリ
アCA1で検出された中央部の輝度(以下、中央輝度と
いう)とが撮影情報として記録された場合において、定
められるパラメータxij、及び係数aijk について説明
する。
【0050】図5には、周辺輝度と中央輝度との関係か
ら撮影コマの露光量について補正傾向を表す特性を示し
た。すなわち、中央輝度がα未満までを領域IA1、中
央輝度がα以上でかつ周辺輝度がβ1 以上の領域IA
2、中央輝度がα以上でかつ周辺輝度がβ1 未満の領域
IA3の3領域に補正傾向は分類される。このアルゴリ
ウムについてi=2と設定し、パラメータ数jmax =2
と設定される。この場合、パラメータxijには、周辺輝
度と中央輝度との値が用いられる。すなわちx21には、
中央輝度の値が対応され、x22には、周辺輝度の値が対
応される。
【0051】領域IA1に対応する撮影では、カメラ7
0側で自動的に露出が補正され、撮影コマは適正濃度で
あることが多いため、補正なしとする。すなわち領域I
A1をk=1に対応させ、定数a021 及び係数a
2j1 (j=1、2)に0が設定される。これにより、領
域IA1内における、補正値のYcは、ネガフィルムの
測光データのみを用いて導出される。
【0052】領域IA2に対応する撮影では、逆光撮影
になりやすいため、マイナス補正とする。すなわち、逆
光撮影時は、主要被写体が存在することが多い中央部の
中央輝度と周辺輝度との輝度差が大きくなり、背景であ
る周辺輝度の影響を受けて中央部は露出アンダー傾向に
なりやすい。このような露出アンダー傾向では、ネガフ
ィルム20上の中央部の濃度が低くなり、撮影コマの平
均濃度等による基準露光量に基づいて露光すると、中央
部の濃度が高くなるためである。従って、領域IA2を
k=2に対応させ、定数a022 及び係数a2j2 にマイナ
ス補正となる所定値が設定される。これにより、領域I
A2内では、式(2)の撮影情報による補正値算出部分
は、 Σ(aijk ・xij)+a0ik =a212 ・x21 + a222 ・x22 + a022 と表すことができる。
【0053】領域IA3に対応する撮影では、順光撮影
になりやすいため、プラス補正とする。すなわち、上記
逆光撮影時とは反対に中央部は露出オーバー傾向になり
やすい。従って、ネガフィルム20上の中央部の濃度が
高くなり、基準露光量に基づいて露光すると、中央部の
濃度が低くなるためである。従って、領域IA3をk=
3に対応させ、定数a023 及び係数a2j3 にプラス補正
となる所定値が設定される。これにより、領域IA3内
では、式(2)の撮影情報による補正値算出部分は、 Σ(aijk ・xij)+a0ik =a213 ・x21 + a223 ・x22 + a023 と表すことができる。
【0054】なお、パラメータに用いた周辺輝度及び中
央輝度は、コマ情報のデータを用いている。
【0055】次に、AE情報及びAF情報が情報レベル
2で制御情報が情報レベル1であり、周辺輝度と撮影倍
率とが撮影情報として読取る場合について説明する。
【0056】図6には、周辺輝度と撮影倍率との関係か
ら撮影コマの露光量について補正傾向を表す特性を示し
た。すなわち、撮影倍率がγ1 未満でかつ周辺輝度がβ
2 以上の領域MA1、撮影倍率がγ1 以上でかつγ2
満であると共に周辺輝度がβ 2 以上の領域MA2、撮影
倍率がγ2 以上でかつ周辺輝度がβ2 以上の領域MA
3、撮影倍率がγ1 未満でかつ周辺輝度がβ2 未満の領
域MA4、撮影倍率がγ 1 以上でかつγ2 未満であると
共に周辺輝度がβ2 未満の領域MA5、撮影倍率がγ2
以上でかつ周辺輝度がβ2 未満の領域MA6、の6領域
に補正傾向は分類される。従って、式(2)についてi
=4、j=2、k=6と設定する。この場合、パラメー
タxijには、周辺輝度と撮影倍率との値が用いられる。
41には、周辺輝度の値が対応され、x42には、撮影倍
率の値が対応される。
【0057】領域MA1に対応する撮影では、周辺輝度
が高く撮影倍率が低い遠景撮影に該当し、中央部は露出
オーバー傾向になりやすく、上記と同様にプラス補正と
する。領域MA2に対応する撮影では、周辺輝度が高く
撮影倍率が中程度の近景撮影に該当し、中央部は露出ア
ンダー傾向になりやすく、上記と同様にマイナス補正と
する。領域MA4に対応する撮影では、周辺輝度が低く
撮影倍率が低い遠景撮影に該当し、中央部は露出アンダ
ー傾向になりやすく、上記と同様にマイナス補正とす
る。また、領域MA5及び領域MA6に対応する撮影で
は、周辺輝度が低く撮影倍率が中程度または高い近景撮
影に該当するが、中央部は周辺部からの影響が少ないの
で、撮影情報による補正をなしとする。
【0058】このように、読み取った撮影情報の種類、
種類数及び精度に応じてプリントが適正な濃度になるよ
うに撮影コマを露光する最終露光量Yの演算処理を行う
ことができる。
【0059】なお、上記定数a0ik 、係数aijk は撮影
倍率、2次元エリアセンサの領域数及び実値の精度に対
応して統計的に求めた値を用いている。また、上記式
(2)におけるパラメータxijは、撮影情報が含んでい
る情報の種類及び精度によって所定値を定めてもよい。
また、上記係数aijk は周辺輝度の領域毎に更に分割し
てもよい。
【0060】以下、本実施例の作用を説明する。先ず、
カメラ70にフィルムカートリッジ21が装填されて、
1コマの画像が撮影されると、ネガフィルム20は図示
しない搬送手段で搬送され、このネガフィルム20の移
動に応じて記録ヘッド72により撮影コマ以外の位置に
コマ情報42を記録する。カメラ70での撮影が終了す
ると、記録ヘッド72によって上記ヘッダ情報40が記
録される。この後、ネガフィルム20はフィルムカート
リッジ21内に巻き取られ、ラボへ持ち込まれる。
【0061】ラボでは、持ち込まれたネガフィルム20
が現像処理され、次いで、同時プリントの場合はフィル
ムカートリッジ21がプリンタ68の所定位置へ配置さ
れる。このフィルムカートリッジ21からネガフィルム
20が引き出され、ネガキヤリア12によって搬送され
ると、この搬送時にセンサ14によって前記カメラ70
において記録されたヘッダ情報40が読み取られる。ま
た、各コマ毎にセンサ16によってコマ情報42が読み
取られる。このとき、プリンタ68では、ヘッダ情報4
0に記録されているテーブルを参照して読み取ったコー
ドを解読し、撮影情報の種類及び実値に変換する。
【0062】プリンタ68は、読み取ったヘッダ情報4
0及びコマ情報42に基づいて、以下に示すように、露
光量時の焼付条件が設定され、各撮影コマが順次焼付位
置へ位置決めされ、焼付処理がなされる。
【0063】次に、プリンタ68における焼付処理につ
いて図1に示したフローチャートを参照して詳細に説明
する。ネガフィルム20がネガキヤリア12に配置され
ると、ステップ102に進み、ネガキヤリア12がネガ
フィルム20を搬送すると共に、ネガフィルム20から
ヘッダ情報40が読み取られる。次のステップ104で
は読み取ったヘッダ情報40からAE情報、AF情報及
び制御情報の各情報レベルを決定する(表4参照)。
【0064】各情報の情報レベルが決定されると、ステ
ップ106においてAE情報及びAF情報の各情報レベ
ルが均等化される。すなわち、AE情報及びAF情報の
情報レベル差が2以上の場合には、情報レベル差が1と
なるように高位の情報レベルを低下させる。これは、情
報レベル差が大きい場合に補正が偏り入手情報を有効に
利用できないためである。なお、AE情報、AF情報及
び制御情報の各々の情報間のレベル間差を均等化しても
よい。
【0065】各情報レベルの均等化が終了すると、ステ
ップ108へ進み、1撮影コマだけネガフィルム20を
搬送すると共に、コマ情報42を読み取る。次のステッ
プ110では、決定または設定された各情報レベルの各
情報の種類、種類数及びコマ情報42によるデータ(精
度)に応じた定数a0ik 、係数aijk が読み取られる。
また、ネガフィルムの測光データにより補正値を求める
ためのパラメータdn、係数bikn 、定数b0ik も読み
取られる。この定数a0j及び係数aijは、各情報の情報
レベルの組合せ毎に予め定められている。なお、パラメ
ータxijも、各情報の情報レベルの組合せに応じて設定
される。また、パラメータdn 、係数bikn 、定数b0i
k は、プリンタ68の2次元イメージセンサ30に応じ
て定められている。
【0066】パラメータxijの設定、定数a0ik 及び係
数aijk の読取が終了すると、ステップ112へ進み、
上記説明した式(2)により補正露光量Ycを演算す
る。この場合、撮影情報が含んでいる情報の種類、種類
数及び精度の組合せに対応して所定のアルゴリズム(式
(2)参照)が設定される。次のステップ114では2
次元イメージセンサ30の測光値から得られる撮影コマ
の平均濃度(LATD値)に基づいて基準露光量Y0
演算する。
【0067】基準露光量Y0 及び補正露光量Ycの演算
が終了すると、ステップ116において上記式(1)に
基づいて最終露光量Yを演算する。次のステップ118
では、演算された最終露光量Yにより焼付処理する。
【0068】焼付処理が終了した後に、ステップ120
へ進み、後述するようにヘッダ情報40及びコマ情報4
2に基づいて撮影コマの撮影シーンを推定する。推定が
終了すると、ステップ122へ進み、撮影シーンが注意
シーンであるか否かを判断する。注意シーンである場合
には、ステップ124においてカラーペーパ26の裏面
にメッセージを印字した後ステップ126へ進む。ステ
ップ126では、撮影コマの焼付が全て終了したか否か
を判断し、未焼付の撮影コマが残存する場合には、ステ
ップ110へ戻り、全ての撮影コマの焼付が終了した場
合には、本ルーチンを終了する。このように、本実施例
では、ヘッダ情報及びコマ情報の撮影情報が含んでいる
情報の種類、種類数及び精度に対応する最終露光量Yの
演算処理が行われるため、記録されている撮影情報を無
駄にすることなく、撮影時の条件を反映させて露光量を
決定することができる。また、異なるカメラで撮影され
て異なる撮影情報が記録された場合であっても、記録さ
れている撮影情報から撮影情報が含んでいる情報の種
類、種類数及び精度に対応する最終露光量Yの演算処理
を行うことができる。
【0069】次に、上記ステップ120〜ステップ12
4において、ヘッダ情報及びコマ情報の撮影情報から推
定された撮影シーンのメッセージ情報の記録について説
明する。
【0070】ネガフィルムには、撮影コマに関わる情報
としてヘッダ情報やコマ情報の撮影情報が記録されてい
るため、撮影情報に基づいて撮影コマの撮影条件、すな
わち撮影シーンを推定することができる。
【0071】例えば、被写体を測光したときに検出され
た周辺輝度が中央輝度より高い撮影コマは、逆光等の撮
影シーンの場合が多い。従って、被写体を測光したとき
の周辺輝度Lvsが中央輝度Lvcより所定値L0 を越
えた撮影コマは、逆光で撮影された撮影シーンと推定す
ることができる。
【0072】この逆光の撮影シーンを標準の撮影条件で
撮影された撮影シーンと異なる注意シーンとして、「逆
光注意」や「要ストロボ」のメッセージ情報を記録す
る。これによって、得られるプリントの撮影条件を画像
のみではなく、メッセージとして記録することができ
る。なお、上記標準の撮影条件で撮影された撮影シーン
及び所定値は、実験的かつ統計的に求めることができ
る。
【0073】この周辺輝度Lvsと中央輝度Lvcとの
関係に関するメッセージ情報を含めて(表5の番号1参
照)、撮影情報とメッセージとの関係の複数の例を番号
1から番号10まで以下の表5に示した。上記「逆光注
意」等のメッセージ情報の他例は、周辺輝度Lvsが所
定値L1 を越えかつ中央輝度Lvcから周辺輝度Lvs
を減算した輝度Lvgが所定値L2 未満の場合がある
(番号2)。また、「ハイコントラスト注意」について
は、中央輝度Lvcが所定値L3 を越えた場合(番号
3)や中央輝度Lvcが所定値L4 を越えかつ平均輝度
Lvaが所定値L5を越えた場合(番号4)がある。
「要ストロボ」については、平均輝度Lvaが所定値L
6 未満の場合(番号5)や、中央輝度Lvcが所定値L
8 未満でかつ周辺輝度Lvsが所定値L7 未満の場合
(番号6)がある。「近接ストロボ注意」についてはフ
ォーカス距離Dが所定距離D1 未満の場合がある(番号
7)。「ストロボ光未到達」についてはフォーカス距離
Dが所定距離D2 を越えた場合がある(番号8)。「近
接注意」についてはフォーカス距離Dが所定距離D3
満の場合がある(番号9)。「ピンボケ注意」について
はフォーカス距離Dが不明の場合がある(番号10)。
【0074】なお、以下の表5には、AE情報、AF情
報及び制御情報が読み取り可能な場合を含めて記載して
ある。すなわち、メッセージ情報を記録するに充分な情
報をメイン情報として記載し、限定的に利用可能な情報
をサブ情報として( )内に記載した。例えば上記のよ
うに逆光の推定について、AF情報が記録されている場
合には、撮影倍率Mによって更に限定することができ
る。すなわち、撮影倍率が高いときや、撮影倍率が低い
ときは、撮影シーンが逆光であるとは限らないため、撮
影倍率が所定範囲(M1 <M<M2 )内のときにのみメ
ッセージを記録するようにする。これによって、メッセ
ージ情報の確度が高くなる。従って、以下の表5では、
読み取り可能な撮影情報の種類に応じて番号で示した条
件を全てが該当するときにのみメッセージ情報を記録す
る。
【0075】
【表5】
【0076】但し、Lvc:中央部輝度 Lvs:周辺部輝度 Lvg:中央部輝度と周辺部輝度との差(Lvc−Lv
s) Lva:平均輝度 M :撮影倍率 D :撮影距離 L0 〜L8 :所定輝度(実験的かつ統計的に求めた値) M0 〜M2 :所定倍率( 〃 ) D0 〜D3 :所定距離( 〃 ) を表している。
【0077】なお、このメッセージ情報を直接プリント
に記録することなく、メモリカード等の記憶手段や他の
出力紙に記録することによって、データとしてユーザに
提供することができる。
【0078】以上説明したように、本実施例では、ネガ
フィルムに記録されたヘッダ情報及びコマ情報、すなわ
ち、各種のカメラが有する自己の機能に応じた撮影情報
に対応して最終露光量を求めることができるため、情報
記録できないカメラから多数の情報記録が行える高機能
カメラまでの何れのカメラで撮影されたネガフィルムで
あっても、最適な露光量で撮影コマを露光することがで
きる。また、カメラによって記録された各種の情報を有
効に利用することができる。
【0079】また、本実施例では、ネガフィルムに記録
された撮影情報から撮影条件を推定し、その撮影シーン
が標準的な撮影シーンと異なる注意シーンのときには、
メッセージ情報をプリントの裏面に記録することができ
るため、撮影者に撮影時の撮影条件についての参考デー
タを提供することができる。
【0080】なお、上記実施例では、バーコードにより
情報を記録したが、全部の情報を英字、数字、バーコー
ドまたはマークのいずれか一種で記録してもよく、また
発光ダイオード等で表示される光学マークを用いてもよ
い。さらにまた、ネガフイルム上へコマ情報を記録する
位置は図3の位置に限定されることはなく、例えば、フ
イルム撮影コマ間、一方のパーフオレーシヨンをなくし
この部分に情報記録部を設けて、この情報記録部へ記録
してもよい。また、従来のパーフォレーションを備えた
フィルムを用いてもよい。さらに、コマ情報をカメラが
記憶しておき、ヘッダ情報の記録時にヘッダ情報と同一
の部位へ記録するようにしてもよい。
【0081】また、上記実施例では、記録ヘッドを固定
しネガフィルムを搬送させることによる記録について説
明したが、記録ヘッドを移動してもよく、移動すること
なく、一度に全情報を記録するようにしてもよい。
【0082】また、上記実施例では撮影情報を光学的に
記録したが、本発明はこれに限定されるものではなく、
磁気的、ICカード等の記憶手段に情報を記憶させる電
子的に記憶させるように、記録または記憶させてもよ
い。
【0083】また、上記実施例では、ネガフィルムに記
録された情報を読み取る例を説明したが、リバーサルフ
ィルムや他の写真フィルムに記録された情報を読み取る
場合に適用可能なことは勿論である。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように発明によれば、撮
影時の画面情報及び該撮影時の条件を含む撮影情報から
読み取った撮影情報の種類に情報レベルを設定し、設定
した情報レベルを調整した後に撮影情報の種類及び個数
に応じて補正露光量を演算するため、異なるカメラによ
って記録された情報であっても、その記録された撮影情
報に応じて最終露光量を演算することができ、最適な濃
度で仕上がるプリントを形成することができる、という
効果がある。
【0085】
【0086】また、読み取った撮影情報をパラメータに
用い撮影情報に応じて定められたパラメータの係数及び
補正値により補正露光量を演算するため、撮影時の条件
や撮影時の画面情報を反映させて最終露光量を演算する
ことができ、最適な濃度で仕上がるプリントを形成する
ことができる、という効果がある。
【0087】また、予め定められたコードにより撮影情
報を読み取ることができるため、カメラや写真焼付装置
の機種に依存することなく撮影情報を読み取ることがで
き、さらに情報量の圧縮化が図れ、撮影情報とコードと
の関係を表すテーブルが記録または記憶されているた
め、新たに撮影情報とコードとを変換するための変換手
段を用いることがなく、記録されている撮影情報を的確
に再現することができる、という効果がある。
【0088】
【0089】また、撮影情報に基づいて推定された各撮
影コマの撮影状態を表すメッセージ情報が記録されるた
め、撮影者に撮影条件等のデータを提供することができ
る、という効果がある。
【0090】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のプリンタの焼付処理の流れを示すフ
ローチャートである。
【図2】本実施例におけるカメラ及びプリンタを示す概
略構成図である。
【図3】本実施例におけるネガフィルムを示す平面図で
ある。
【図4】本実施例に利用したカメラにおける多分割測光
時のエリアを示す概略構成図である。
【図5】中央部輝度情報と周辺部輝度情報とから得られ
る露光量の補正傾向を示す線図である。
【図6】撮影倍率情報と周辺部輝度情報とから得られる
露光量の補正傾向を示す線図である。
【符号の説明】
14 第1のセンサ 16 第2のセンサ 20 ネガフィルム 28 制御回路 40 ヘッダ情報 42 コマ情報 68 プリンタ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影時の画面情報及び該撮影時の条件を
    含む撮影情報が記録または記憶された情報保持手段から
    該撮影情報を読み取る情報読取手段と、前記読み取った撮影情報を、前記撮影情報の種類で分類
    すると共に、分類した各撮影情報の種類に情報レベルを
    設定する設定手段と、 前記設定した複数の撮影情報の種類の情報レベルの各々
    を、各情報レベルの設定値に基づいて調整する調整手段
    と、 撮影コマを測光した測光データに基づいて該撮影コマを
    焼き付けるための基準露光量を演算する基準露光量演算
    手段と、前記撮影情報の種類及び個数に応じた補正露光量を演算
    するためのアルゴリズムを複数備え、前記調整した情報
    レベルの撮影情報の種類及び個数に対応するアルゴリズ
    ムによって 補正露光量を演算する補正露光量演算手段
    と、 前記基準露光量及び前記補正露光量に基づいて最終露光
    量を演算し、該最終露光量で撮影コマを焼き付ける焼付
    手段と、 を備えた写真焼付装置。
  2. 【請求項2】 前記アルゴリズムは、前記撮影情報の少
    なくとも1つをパラメータにすると共に該撮影情報の少
    なくとも1つに応じて補正値及び該パラメータの係数を
    定め、定められた補正値、パラメータ及び該パラメータ
    の係数に基づいて補正露光量を演算する演算式であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の写真焼付装置。
  3. 【請求項3】 前記情報保持手段は、前記撮影情報の各
    々を予め定めたコードで表して前記撮影情報に変換する
    ための前記撮影情報と前記コードとの関係を表すテーブ
    ルを予め記録または記憶し、前記コードで前記撮影情報
    を記録または記憶したことを特徴とする請求項1または
    2に記載の写真焼付装置。
  4. 【請求項4】 前記撮影情報に基づいて前記撮影コマの
    撮影状態を推定する推定手段と、推定された撮影状態を
    表すメッセージ情報を記録するメッセージ情報記録手段
    と、を更に備えた請求項1乃至請求項3のいずれか1項
    に記載の写真焼付装置。
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