JP2977331B2 - 油性放電加工液 - Google Patents

油性放電加工液

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JP2977331B2 JP18738991A JP18738991A JP2977331B2 JP 2977331 B2 JP2977331 B2 JP 2977331B2 JP 18738991 A JP18738991 A JP 18738991A JP 18738991 A JP18738991 A JP 18738991A JP 2977331 B2 JP2977331 B2 JP 2977331B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放電加工の加工速度を
向上させることができる油性放電加工液に関する。
【0002】
【従来の技術】放電加工法においては、電極(銅、グラ
ファイトなど)と被加工物との間を絶縁して断続放電さ
せるための絶縁性媒体として、油性放電加工液と水性放
電加工液が使用されるが、工業的実施で多く場合に使用
されているのは、加工速度が遅い油性放電加工液であ
る。油性放電加工液は、加工速度が遅いという大きな欠
点以外にも、引火による火災発生の危険性、および悪臭
の発生による作業環境の悪化という欠点を有している
が、高精度放電加工(例えば形彫り加工あるいは孔あけ
加工)での条件となる電極の無消耗を達成するものがあ
るので、工業的実施で多く場合に使用されている。
【0003】すなわち、油性放電加工液は、放電加工を
工業的に行うえで、欠点を有しているが、高精度放電加
工ができるいうことで、使用されているにすぎない。一
方、油性放電加工液についての研究は、引火による火災
発生の危険性および悪臭による作業環境の改善という、
油性放電加工液を使用する工業的実施で直接に問題とな
る事項について行われている段階であり、油性放電加工
液の加工速度を向上させる研究は、実質的に全んど行わ
れていないというのが実状である。しかも、引火による
火災発生の危険性を改善するという研究は、油性放電加
工液に用いる油(例えばケロシン)の低沸点溜分を除去
して引火点を高くするといった程度のものにとどまって
いる。また、油性放電加工液の悪臭を減少させる研究
も、高精製して臭が少ない鉱油を使用する、あるいは無
臭の合成油(例えばポリブテン)を使用するいった程度
のものにとどまっている。
【0004】したがって、油性放電加工液の加工速度を
向上させる研究は、本発明者の知る限りでは、わずか
に、特開昭59ー187424号公報に記載の発明だけ
である。しかし、そこに記載の発明の油性放電加工液
は、加工速度を向上させる油性放電加工液として市販さ
れているが、加工速度の向上が不十分のものである。そ
の油性放電加工液は、超高粘度油を低粘度のベース油に
添加して油性放電加工液を高粘度の油にし、電極間を高
粘度油で満たすことにより、極間電圧を高くして、それ
により加工速度を速くするといものであると解される。
したがって、その油性放電加工液は、加工速度を十分に
向上させることができるものとはいえず、むしろ油性放
電加工液を高粘度にすることにより弊害も生ずるという
問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、加工速度を
向上させた油性放電加工液であって、しかも加工精度に
おいても優れる油性放電加工液を得ること、を目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による油性放電加
工液は、下記一般式〔1〕〜〔4〕で表される硫黄含有
化合物の一種、または二種以上を含むものであること、
を特徴とする。
【0007】
【化5】
【0008】
【化6】
【0009】
【化7】
【0010】
【化8】 式中、R、R、R、Rおよびnは、各式間にお
いて独立に下記の意味を持つ。 R=水素原子、炭素数1〜30のアルキル基あるいは
硫黄含有のアルキル基 R=炭素数0〜30のアルキレン基 R=水素原子、あるいは炭素数1〜30のアルキル基 R=炭素数4〜18のアルキル基、あるいはアリール
基 n=1あるいは2の整数。 (ただし、各式において、R〜Rがそれぞれ複数存
在する場合、それぞれは同一であっても異なっていても
よい。)
【0011】〔発明の具体的説明〕本発明による油性放
電加工液は、前記〔1〕〜〔4〕で表される硫黄含有化
合物を含むものである。従来、油性放電加工液の加工速
度をに影響を与える要因は、全んどといっていい程に解
明されておらず、かつ、添加剤により油性放電加工液の
加工速度を添加剤を加えて、大きくするという試みにつ
いても、何も提案されていなかった。しかし、添加剤を
加えることにより油性放電加工液の加工速度を大幅に向
上させることができることが、本発明者により見出ださ
れて、本発明がなされたのである。また、それらの硫黄
含有化合物を添加しても、油性放電加工液の加工精度が
何等の影響を受けないことも本発明において見出だされ
たのである。
【0012】<硫黄含有化合物>油性放電加工液に添加
する硫黄含有化合物は、前記一般式〔1〕〜〔4〕で表
される化合物のうちの任意の具体的化合物である。一般
式〔1〕の硫黄含有化合物は、下記のようにフェノール
または2,6ー位の少なくとも一方が置換基で置換され
たフェノール核置換体が、直接に、あるいはアルキレン
基(特にメチレン基)を介して硫黄と結合しているもの
である。
【0013】
【化9】 式中、R、Rおよびnは、下記の意味を持つ。 R=水素原子、炭素数1〜30のアルキル基あるいは
硫黄含有アルキル基 R=炭素数0〜30のアルキレン基、 n=1あるいは2の整数 2,6ー位の置換基は、アルキル基の場合は、直鎖状の
もの、あるいは枝分かれ鎖状のものであってもよいが、
枝分かれ鎖状のものが好ましい。特に好ましいアルキル
基は、ターシャリーブチル基である。2個のフェノール
核置換体の置換基(RおよびR)は、同一であって
も、異なっていてもよいが、好ましいのは、同一である
場合である。Rは硫黄含有アルキル基であってもよ
い。
【0014】このフェノールまたはフェノール核置換体
が、アルキレン基、特にメチレン基、を介して硫黄と結
合ししているものが、本発明に従って油性放電加工液の
加工速度を向上させる。さらに、nが整数1の場合(す
なわち硫黄が1個の場合)が、より加工速度を向上させ
ることができる。
【0015】一般式〔1〕で示される硫黄含有化合物の
好ましい具体例としては、例えば、4,4ーチオエーテ
ルービス(2,6ージターシャリーブチルフェノール)
を挙げることができる。
【0016】一般式〔2〕の硫黄含有化合物は、下記の
ように1個のフェノールまたは2,6ー位の少なくとも
一方が置換基で置換されたフェノール核置換体が、直接
にあるいはアルキレン基(特にメチレン基)を介して硫
黄に結合したものであり、一般式〔1〕の硫黄含有化合
物と異なって、この硫黄含有化合物の他端は水素または
アルキル基(R)で封鎖されている。この硫黄含有化
合物も一般式〔1〕で示される硫黄含有化合物と同様の
加工速度向上効果を油性放電加工液に与えることができ
る。
【0017】
【化10】 式中のR、Rおよびnの意味は、一般式〔1〕と同
じである。一般式〔2〕で示される硫黄含有化合物の好
ましい具体例としては、例えば、2,6ージターシャリ
ーブチルフェノールー4ーメチレンチオメチルを挙げる
ことができる。
【0018】一般式〔3〕の硫黄含有化合物は、アルキ
ルチオカルバミン酸と水酸化亜鉛との反応で得られるジ
ンクジヒドロカルビルチオカルバメートである。
【0019】
【化11】 式中、Rおよびnは、下記の意味を持つ。 R=炭素数4〜18のアルキル基あるいはアリール基 n=1あるいは2の整数 ここで、Rのアルキル基が、炭素数4未満のものであ
ると、ジンクジアルキルジチオカルバメートの油性放電
加工液へ溶解性が低くなるか、あるいは不溶となる。ま
た、炭素数が18を越えるアルキル基を有するジンクジ
アルキルジチオカルバメートは、その合成に要する費用
が高騰して工業的実施の点から不利である。なお、この
化合物は、対応のジヒドロカルビルチオカルバミン酸と
水酸化亜鉛との反応によって得ることができる。R
が、アリール基の場合、そのアリール基は任意のもの
を選択しうるが、好ましいのはトリル基である。R
は、アリール基、特にトリル基であると、ジンクジチ
オカルバメートの熱安定性が良くなるので好ましい。
【0020】ジンクジヒドロカルビルチオカルバメート
の好ましい具体例としては、例えば以下式〔5〕で示さ
れるジンクジトリルチオカルバメートを挙げることがで
きる。トリル基は、oー、mーおよびpーのいずれであ
ってもよい。
【0021】
【化12】 一般式〔4〕の硫黄含有化合物は、ジンクジヒドロカル
ビルチオホスフェートである。
【0022】
【化13】 一般式〔4〕のRは、一般式〔3〕の場合と同様の意
味を有しており、Rのアルキル基の炭素数を4〜18
に限定した理由も、ジンクジヒドロカルビルカルバメー
トの場合と同様である。また、Rが、アリール基、特
にトリル基であると、熱安定性が良くなるのも同様であ
る。なお、この化合物は、対応のジヒドロカルビルチオ
燐酸と水酸化亜鉛との反応によって得ることができる。
【0023】ジンクジヒドロカルビルカルバメートの好
ましい具体例としては、例えば以下の式〔6〕のジンク
ジトリルジチオホスフェートを挙げることができる。ト
リル基は、oー、mーおよびpーのいずれであってもよ
い。
【0024】
【化14】 一般式〔1〕〜〔4〕で表される硫黄含有化合物は、微
量でも油性放電加工液の加工速度を向上させることがで
きる。しかし、0.1重量%(油性放電加工液の重量基
準)未満では、加工速度向上効果が実用的に乏しいの
で、0.1重量%以上であるのが好ましい。また、20
重量%を越えて添加しても、加工速度向上効果がそれ程
に変わらないので、添加量の上限は、20重量%でよ
い。ただし、油性放電加工液の加工速度向上の効果は、
添加量0.1〜20重量%の範囲内で硫黄含有化合物の
種類により相違する。すなわち、一般式〔1〕および
〔2〕の硫黄含有化合物は、0.5〜5重量%の添加量
での加工速度の向上効果が顕著である。
【0025】一般式〔3〕の硫黄含有化合物は、添加量
が5重量%を越えると加工速度の向上効果が緩やかであ
り、20重量%を越えても加工速度の向上がそれ程に変
わらなくなり、0.5〜5重量%の添加量での加工速度
の向上効果が顕著である。一般式〔4〕の硫黄含有化合
物は、添加量が10重量%を越えると加工速度の向上効
果が緩やかであり、20重量%を越えると加工速度の向
上が望めなくなり、0.3〜3重量%の添加量での加工
速度の向上効果が顕著である。
【0026】一般式〔1〕〜〔4〕の硫黄含有化合物
は、各一般式で表されるものを任意に一種選択して油性
放電加工液に添加することができる。一種とは、一般式
〔1〕〜〔4〕のいずれかの一つの一般式で表されるも
のの意味である。また、一つの一般式で表される具体的
な硫黄含有化合物を複数添加することをしてもよいが、
一つ添加するだけで本発明の効果を十分に享受すること
ができる。また二種以上を選択して油性放電加工液に添
加することができ、その場合は、その組み合わせは任意
に選択することができる。
【0027】<油性放電加工液>本発明において、硫黄
含有化合物を添加する油性放電加工液については、特に
制約がない。油性放電加工液であれば、いずれにも添加
することができる。すなわち、前記一般式〔1〕〜
〔4〕で示される硫黄含有化合物の添加による加工速度
向上効果は、油の種類によって変わることがない。油性
放電加工液に用いられる油としては、鉱油、合成油およ
び液状炭化水素が代表的であるが、いずれのものに添加
しても優れた加工速度向上効果を得ることができる。な
お、鉱油とは、本来的には非動物性に由来する全ての油
を意味するが、放電加工に使用できる鉱油は、放電加工
に適する絶縁性を有するものである。代表的な例として
は、ケロシンがある。合成油とは、合成樹脂あるいは合
成した化合物であって、油と同様な性質を持たせたもの
である。合成油の代表的な例としては、ポリブテンがあ
る。また、液状炭化水素の代表的な例としては、ノルマ
ルパラフィンがある。
【0028】なお、「鉱油」と「液状炭化水素」とは、
これを区別することはあまり意味がない。油性放電加工
液には、加工速度の向上を阻害する作用をするものでな
く、あるいは加工精度を低下させる作用をするものでな
いものであれば、添加剤を含んでいてもよい。一般に油
性放電加工液に加えることができるとされているもので
あれば、いずれも添加することができる。以下の実施例
は、本発明をさらに詳細に説明するものである。それら
は、例示を目的として示されており、特に断らない限
り、本発明を何等制限するものではない。
【0029】
【実験例】
<実験例1>実験例1は、三種類のベース油に前記一般
式〔1〕および〔2〕で示される硫黄含有化合物の具体
的化合物を二つ選んで、それを三種類のベース油に添加
して油性放電加工液を調製し、それを使用して放電加工
を行った場合、硫黄含有化合物を添加しないベース油を
油性放電加工液にして放電加工を行った場合、および市
販の油性放電加工液を使用して放電加工を行っ場合との
加工速度を比較した。
【0030】前記一般式〔1〕で示される硫黄含有化合
物としては、4,4ーチオエーテルービス(2,6ージ
ターシャリーブチルフェノール)(以下硫黄含有化合物
Aという)を添加し、前記一般式〔2〕で示される硫黄
含有化合物としては、2,6ージターシャリーブチルフ
ェノールー4ーメチレンチオメチル(以下硫黄含有化合
物Bという)を添加した。三種類のベース油の特性は、
下記の表1に示すものであった。
【0031】 表1 ベース油1 ベース油2 ベース油3 密度 g/cm15℃ 0.798 0.790 0.761 動粘度 cSt40℃ 1.98 2.3 1.6 引火点 COC 80 84 104 全酸価 mgKOH/g 0.01 0.01 0.01 なお、表1において、ベース油1は鉱油、ベース油2は
合成油(ポリブテン)、およびベース油3はノルマルパ
ラフィンである。また、以下の表2は、実験例1で使用
した加工液を示すものである。加工液は、表1のベース
油に硫黄含有化合物AまたはBを添加して加工液に調製
したもの、および硫黄含有化合物を添加していないベー
ス油のみのものからなっている。なお、表2中の加工液
の番号は、加工液1がベース油1のみからなる加工液を
示し、加工液1Aがベース油1に硫黄含有化合物Aを
1.5重量%添加したものを示す。加工液2、2A、
3、3Aについても同様の表示方法による。
【0032】 表2 ベース油1 ベース油2 ベース油3 硫黄含有化合物なし 加工液1 加工液2 加工液3 硫黄含有化合物A1.5 重量% 加工液1A 加工液3A 硫黄含有化合物B1.5 重量% 加工液2B 次の表3は、対比のため実験に使用した市販の油性放電
加工液を示す。
【0033】 表3 市販油1…超高粘度油を低粘度油(ベース油)に添加した油性放電加工液であ り、 特開昭59ー187424号公報に記載のものである。 市販油2…一般の油性放電加工液 次の表4は、実験に使用した放電加工機、加工電極およ
び被加工物を示す。
【0034】 表4 (1)放電加工機 ソディク EPOC 3 (2)加工電極 銅10×10mm、銅3×3mm(3)被加工物 SKDー11(焼き入れ) 次の表5は、放電加工の電気条件を示す。
【0035】 表5 (1)電流 21A(ショート時)…銅10×10mmの加工電極を使用 (2)電流 6A(ショート時)…銅3×3mmの加工電極を使用
【0036】実験方法 実験は、図1の斜視図に図示したように、加工槽(1)
内に電極(2)を設けて被加工物(3)を載置し、その
上に孔彫り加工電極(4)が設けられており、加工電極
(4)と被加工物(3)との間は、加工液(5)で絶縁
されている。加工に際しては、加工電極(4)が矢印の
方向に移動して被加工物(3)との間で放電し、孔
(6)を彫った。放電加工中は、加工槽(1)から加工
液(5)をポンプ取り出して、濾過装置(図示せず)で
濾過して加工液(5)を清浄にし、清浄になった加工液
(5)をサージタンク(図示せず)および加工液冷却装
置(図示せず)を経由して、加工槽(1)に戻して使用
した。すなわち、通常の油性放電加工液の使用方法と同
じ方法に放電加工を行った。
【0037】実験結果 実験結果は、以下の表6および表7に示す結果となっ
た。表6は、表5の(1)の電気条件、すなわち、電流
21A(ショート時)で銅10×10mmの加工電極
を使用した条件、で放電加工を行った場合の実験結果で
ある。
【0038】 表6 加工液の種類 1A 3A 2B 1 2 3 市販油1 市販油2 加工速度mm3 /min 12.0 11.8 10.3 6.7 7.0 5.2 9.2 6.5 なお、表6中の加工液の種類の1A〜3の数字は、表2
中の加工液の番号を示す。したがって、例えば、表6中
の「1A」は、表2中の加工液1Aを示す。また、表7
は、表5の(2)の電気条件、すなわち、電流6A(シ
ョート時)で銅3×3mmの加工電極を使用した条件、
放電加工を行った場合の実験結果である。
【0039】 表7 加工液の種類 1A 3A 2B 1 2 3 市販油1 市販油2 加工速度mm3 /min 0.70 0.69 0.62 0.35 0.37 0.28 0.45 0.35 なお、表7の加工液の種類の1A〜3の数字が、表2中
の加工液の番号を示すものであることは、表6の場合と
同じである。
【0040】<実施例2>実験例2は、三種類のベース
油に前記一般式〔3〕で示される硫黄含有化合物の具体
的化合物を一つ選んで、それを三種類のベース油に添加
して油性放電加工液を調製し、それを使用して放電加工
を行った場合、硫黄含有化合物を添加しないベース油を
油性放電加工液にして放電加工を行っ場合、および市販
の油性放電加工液を使用して放電加工を行っ場合との加
工速度を比較したものである。前記一般式〔3〕で示さ
れる硫黄含有化合物の具体的化合物として、前記式
〔5〕で示されるジンクジトリルジチオカルバメート
(以下、ZnDTCと略称)を添加した。三種類のベー
ス油(ベース油1〜ベース油3)の特性は、実験例1と
同じもの、すなわち、表1に示すものと同じもの、を使
用した。また、下記の表8は、実験例2で使用した加工
液を示すものである。加工液1〜3は、ベース油のみか
らなるものであり、加工液1(C) 〜加工液3(C) は、ベ
ース油1〜3にZnDTCをそれぞれ1.0重量%添加
したものである。
【0041】 表8 ベース油1 ベース油2 ベース油3 硫黄含有化合物なし 加工液1 加工液2 加工液3 ZnDTC 1.0重量% 加工液1(C) 加工液2(C) 加工液3(C) また、対比のため実験例2でも市販の油性放電加工液と
して、市販油1および市販油2を使用したが、市販油1
および2は、実験例1と同じもの、すなわち表3に示す
ものと同じもの、を使用した。さらに、放電加工機、加
工電極および被加工物は、実験例1に使用したと同じも
の、すなわち表4に示すものと同じもの、を使用した。
放電加工の電気条件も実験例1に同じ条件、すなわち表
5に示す条件、で行った。
【0042】実験方法 実験は、図1の説明図に図示したように、実験例1と同
じ方法で行った。実験結果 実験結果は、以下の表9および表10に示す結果となっ
た。表9は、実験例1の表5の(1)の電気条件、すな
わち、電流 21A(ショート時)で銅10×10mm
の加工電極を使用した条件、で放電加工を行った場合の
実験結果である。
【0043】 表9 加工液の種類 1(C) 2(C) 3(C) 1 2 3 市販油1 市販油2 加工速度 (mm3 /min) 10.4 10.1 9.8 6.7 7.0 5.2 9.2 6.5 なお、表9中の加工液の種類の1(C) 〜3(C) は、表8
中の加工液1(C) 〜加工液3(C) を示す。次の表10
は、表5の(2)の電気条件、すなわち、電流6A(シ
ョート時)で銅3×3mmの加工電極を使用した条件、
で放電加工を行った場合の実験結果である。
【0044】 表10 加工液の種類 1(C) 2(C) 3(C) 1 2 3 市販油1 市販油2 加工速度 (mm3 /min) 0.54 0.52 0.49 0.35 0.37 0.28 0.45 0.35
【0045】<実施例3>実験例3は、三種類のベース
油に前記一般式〔4〕で示される硫黄含有化合物の具体
的化合物を一つ選んで、それを三種類のベース油に添加
して油性放電加工液を調製し、それを使用して放電加工
を行った場合、硫黄含有化合物を添加しないベース油を
油性放電加工液にして放電加工を行っ場合、および市販
の油性放電加工液を使用して放電加工を行っ場合との加
工速度を比較したものである。前記一般式〔4〕で示さ
れる硫黄含有化合物の具体的化合物として、前記式
〔6〕で示されるジンクジトリルジチオホスフェート
(以下、ZnDTPと略称)を添加した。三種類のベー
ス油(ベース油1〜ベース油3)の特性は、実験例1と
同じもの、すなわち、表1に示すものと同じもの、を使
用した。また、下記の表11は、実験例3で使用した加
工液を示すものである。加工液1〜3は、ベース油のみ
からなるものであり、加工液1(P) 〜加工液3(P) は、
ベース油1〜3にZnDTPをそれぞれ1.0重量%添
加したものである。
【0046】 表11 ベース油1 ベース油2 ベース油3 硫黄含有化合物なし 加工液1 加工液2 加工液3 ZnDTP 2.0 重量% 加工液1(P) 加工液2(P) 加工液3(P) また、対比のため実験例3でも市販の油性放電加工液と
して、市販油1および市販油2を使用したが、市販油1
および2は、実験例1と同じもの、すなわち表3に示す
ものと同じもの、である。さらに、放電加工機、加工電
極および被加工物は、実験例1に使用したと同じもの、
すなわち表4に示すものと同じものを使用した。放電加
工の電気条件も実験例1と同じ条件、すなわち表5に示
す条件、で行った。
【0047】実験方法 実験は、図1の説明図に図示したように、実験例1と同
じ方法で行った。実験結果 実験結果は、以下の表12および表13に示す結果とな
った。表12は、実験例1の表5の(1)の電気条件、
すなわち、電流 21A(ショート時)で銅10×10
mmの加工電極を使用した条件、で放電加工を行った場
合の実験結果である。
【0048】 表12 加工液の種類 1(P) 2(P) 3(P) 1 2 3 市販油1 市販油2 加工速度 (mm3 /min) 11.5 11.3 11.8 6.7 7.0 5.2 9.2 6.5 なお、表9中の加工液の種類の1(p) 〜3(p) は、表1
1中の加工液1(P) 〜加工液3(P) を示す。次の表13
は、表5の(2)の電気条件、すなわち、電流6A(シ
ョート時)で銅3×3mmの加工電極を使用した条件、
で放電加工を行った場合の実験結果である。
【0049】 表13 加工液の種類 1(p) 2(p) 3(p) 1 2 3 市販油1 市販油2 加工速度 (mm3 /min) 0.62 0.64 0.60 0.35 0.37 0.28 0.45 0.35
【0049】
【発明の効果】本発明の油性放電加工液により、速い加
工速度で放電加工を行うことができる。すなわち、本発
明による油性放電加工液により、従来の油性放電加工液
の約二倍の加工速度で加工を行うことができる。また、
本発明による油性放電加工液により、速い加工速度で高
精度放電加工を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】加工槽の一部切欠き斜視図である。
【符号の説明】
1 加工槽 2 電極 3 被加工物 4 加工電極 5 加工液
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C10N 40:14 (56)参考文献 特開 昭63−2616(JP,A) 特開 昭59−49296(JP,A) 特開 昭52−81558(JP,A) 特開 昭61−285293(JP,A) 特開 平3−218348(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23H 1/08 B23H 3/08 B23H 7/34 C10M 135/18 - 135/30

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式〔1〕〜〔4〕で表される硫黄
    含有化合物の一種または二種以上を含む油性放電加工
    液。 【化1】 【化2】 【化3】 【化4】 式中、R、R、R、Rおよびnは、各式間にお
    いて独立に下記の意味を持つ。 R=水素原子、炭素数1〜30のアルキル基あるいは
    硫黄含有のアルキル基 R=炭素数0〜30のアルキレン基 R=水素原子、あるいは炭素数1〜30のアルキル基 R=炭素数4〜18のアルキル基あるいはアリール基 n=1あるいは2の整数。 (ただし、各式において、R〜Rがそれぞれ複数存
    在する場合、それぞれは同一であっても異なっていても
    よい)
  2. 【請求項2】前記一般式〔1〕〜〔4〕で表される硫黄
    含有化合物の含有量が、0.1〜20重量%(油性放電
    加工液の重量基準)である、請求項1に記載の油性放電
    加工液。
  3. 【請求項3】前記一般式〔1〕〜〔3〕で表される硫黄
    含有化合物の含有量が、0.5〜5重量%(油性放電加
    工液の重量基準)である、請求項1に記載の油性放電加
    工液。
  4. 【請求項4】前記一般式〔4〕で表される硫黄含有化合
    物の含有量が、0.3〜3重量%(油性放電加工液の重
    量基準)である、請求項1に記載の油性放電加工液。
  5. 【請求項5】前記一般式〔1〕および〔2〕で表される
    硫黄含有化合物が、Rが炭素数1〜30のアルキル
    基、Rがメチレン基、Rがメチル基およびnが整数
    1ののものであって、含有量が0.1〜20重量%であ
    る、請求項1に記載の油性放電加工液。
  6. 【請求項6】前記一般式〔1〕および〔2〕で表される
    硫黄含有化合物は、Rがターシャリーブチル基、R
    がメチレン基、Rがメチル基およびnが整数1のもの
    であって、かつ、含有量が0.5〜5重量%である、請
    求項1に記載の油性放電加工液。
  7. 【請求項7】前記一般式〔1〕で表される硫黄含有化合
    物が、4,4ーチオエーテルービス(2,6ージターシ
    ャリーブチル)フェノールである、請求項1に記載の油
    性放電加工液。
  8. 【請求項8】前記一般式〔3〕または〔4〕で表される
    硫黄含有化合物が、Rがアリール基のものであって、
    かつ、含有量が0.1〜20重量%である、請求項1に
    記載の油性放電加工液。
  9. 【請求項9】一般式〔2〕で示される硫黄含有化合物
    が、2,6ージターシャリーブチルフェノールー4ーメ
    チレンチオメチルである、請求項1に記載の油性放電加
    工液。
  10. 【請求項10】前記一般式〔3〕で表される硫黄含有化
    合物が、ジンクジトリルジチオカルバメートである、請
    求項1に記載の油性放電加工液。
  11. 【請求項11】前記一般式〔4〕で表される硫黄含有化
    合物が、下記式〔6〕で表されるジンクジトリルジチオ
    ホスフェートである、請求項1に記載の油性放電加工
    液。
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