JP2997997B2 - 段付き絶縁リング、それを用いた円筒形ニッケル・水素二次電池の製造方法 - Google Patents
段付き絶縁リング、それを用いた円筒形ニッケル・水素二次電池の製造方法Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は段付き絶縁リングと
それを用いた円筒形ニッケル・水素二次電池の製造方法
に関し、更に詳しくは、例えば落下時の衝撃が加わって
も内部短絡事故の発生を抑制する機能を備える段付き絶
縁リングと、それを用いることにより、電池の缶体に蓋
部材(正極端子)を密閉配置する円筒形ニッケル・水素
二次電池の製造方法に関する。
それを用いた円筒形ニッケル・水素二次電池の製造方法
に関し、更に詳しくは、例えば落下時の衝撃が加わって
も内部短絡事故の発生を抑制する機能を備える段付き絶
縁リングと、それを用いることにより、電池の缶体に蓋
部材(正極端子)を密閉配置する円筒形ニッケル・水素
二次電池の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ニッケル・水素二次電池は水素を活物質
として作動する電池であり、正極活物質であるNi(O
H)2を集電体に担持して成るNi極(正極)と、水素の
電気化学的な吸蔵・放出を可逆的に実施できる水素吸蔵
合金を集電体に担持して成る水素吸蔵合金電極(負極)
との間に電気絶縁性でかつ保液性を有するセパレータを
介在させて発電要素を構成し、この発電要素を負極端子
も兼ねる導電性の有底缶体に収容し、またそこに所定の
アルカリ電解液を注液したのち、缶体上部を正極端子も
兼ねる蓋部材で密閉した構造になっている。
として作動する電池であり、正極活物質であるNi(O
H)2を集電体に担持して成るNi極(正極)と、水素の
電気化学的な吸蔵・放出を可逆的に実施できる水素吸蔵
合金を集電体に担持して成る水素吸蔵合金電極(負極)
との間に電気絶縁性でかつ保液性を有するセパレータを
介在させて発電要素を構成し、この発電要素を負極端子
も兼ねる導電性の有底缶体に収容し、またそこに所定の
アルカリ電解液を注液したのち、缶体上部を正極端子も
兼ねる蓋部材で密閉した構造になっている。
【0003】そして、このニッケル・水素二次電池は、
その全体形状から角形電池と円筒形電池とに大別され
る。このうち、円筒形電池は概ね次のようにして製造さ
れている。それを図面に則して説明する。まず、図1で
示したように、常法に従ってNi極シート1bと水素吸
蔵合金電極シート1aを製造し、これらシートの間にセ
パレータシート1cを介在させたのち前記水素吸蔵合金
シートを外側にして全体を巻回して所定の外径と高さを
有する極板群1を製造する。
その全体形状から角形電池と円筒形電池とに大別され
る。このうち、円筒形電池は概ね次のようにして製造さ
れている。それを図面に則して説明する。まず、図1で
示したように、常法に従ってNi極シート1bと水素吸
蔵合金電極シート1aを製造し、これらシートの間にセ
パレータシート1cを介在させたのち前記水素吸蔵合金
シートを外側にして全体を巻回して所定の外径と高さを
有する極板群1を製造する。
【0004】そして、所定の高さと内径を有する導電性
の有底円筒缶2の缶底部に絶縁板3aを敷き、有底円筒
缶2の上部開口2Aから前記した極板群1を挿入してそ
の下部を絶縁板3aの上に配置する。このとき、極板群
1の外径と有底円筒缶2の内径とは略等しくなってい
て、極板群1の挿入後には、極板群1の最外側に位置す
る水素吸蔵合金電極シート1aは有底円筒缶2の内壁2
aと密着した状態で面接触し、そのことによって、有底
円筒缶2が全体として負極端子として機能することがで
きる。
の有底円筒缶2の缶底部に絶縁板3aを敷き、有底円筒
缶2の上部開口2Aから前記した極板群1を挿入してそ
の下部を絶縁板3aの上に配置する。このとき、極板群
1の外径と有底円筒缶2の内径とは略等しくなってい
て、極板群1の挿入後には、極板群1の最外側に位置す
る水素吸蔵合金電極シート1aは有底円筒缶2の内壁2
aと密着した状態で面接触し、そのことによって、有底
円筒缶2が全体として負極端子として機能することがで
きる。
【0005】また、極板群1のNi極シート1bの上部
には、集電タブがスポット溶接によって取り付けられ、
この集電タブからは可撓性に富む集電シート6が上方に
突出する状態で位置している。極板群1の缶内への挿入
・配置後、通常は、上部開口2Aから所定のアルカリ電
解液の所定量が注液される。注液されたアルカリ電解液
は極板群1の全体に滲透し、ここに、極板群1における
電池反応を可能にする状態が構成される。
には、集電タブがスポット溶接によって取り付けられ、
この集電タブからは可撓性に富む集電シート6が上方に
突出する状態で位置している。極板群1の缶内への挿入
・配置後、通常は、上部開口2Aから所定のアルカリ電
解液の所定量が注液される。注液されたアルカリ電解液
は極板群1の全体に滲透し、ここに、極板群1における
電池反応を可能にする状態が構成される。
【0006】ついで、通常は、極板群1の上部に薄い絶
縁板3bを敷いたのち、絶縁板3bの上に位置する有底
円筒缶2の缶壁を内側に少しくびらせて棚部2bを形成
し、この棚部2bの上に、図2で示したように段付き絶
縁リング4が配置される。この段付き絶縁リングは、例
えばナイロンやポリプロピレンのような電気絶縁性の樹
脂で構成され、図3で示したように、上部はその外径が
有底円筒缶2の内径と略等しい拡径上部4aになってい
て、下部は上部よりも縮径し、かつ適宜な高さを有する
縮径足部4bとして形成されている。したがって、リン
グの内側の周囲には、中心部に向かって張り出している
段差部4cが形成されている。
縁板3bを敷いたのち、絶縁板3bの上に位置する有底
円筒缶2の缶壁を内側に少しくびらせて棚部2bを形成
し、この棚部2bの上に、図2で示したように段付き絶
縁リング4が配置される。この段付き絶縁リングは、例
えばナイロンやポリプロピレンのような電気絶縁性の樹
脂で構成され、図3で示したように、上部はその外径が
有底円筒缶2の内径と略等しい拡径上部4aになってい
て、下部は上部よりも縮径し、かつ適宜な高さを有する
縮径足部4bとして形成されている。したがって、リン
グの内側の周囲には、中心部に向かって張り出している
段差部4cが形成されている。
【0007】ついで、段付き絶縁リング4の段差部4c
に、図4で示したように、予め別工程で組み立てられた
蓋部材5の周縁部5aを配置する。この蓋部材5は、薄
い導電板5bと中央に小孔5cが穿設されている薄い導
電板5dの間に例えば弾性ゴム材から成る安全弁5eを
圧着した状態で挟み込み、各導電板5a,5bの周縁に
加締め加工を行って気密構造の周縁部5aが形成された
構造になっている。
に、図4で示したように、予め別工程で組み立てられた
蓋部材5の周縁部5aを配置する。この蓋部材5は、薄
い導電板5bと中央に小孔5cが穿設されている薄い導
電板5dの間に例えば弾性ゴム材から成る安全弁5eを
圧着した状態で挟み込み、各導電板5a,5bの周縁に
加締め加工を行って気密構造の周縁部5aが形成された
構造になっている。
【0008】なお、この蓋部材5は電池の正極端子をも
兼ねるので、段付き絶縁リングの段差部4cに配置する
に先立ち、極板群1のNi極1bに取り付けられている
各タブ端子と接続する前記した集電シート6の端部を導
電板5dに例えばスポット溶接によって接続しておく。
この集電シート6は、蓋部材5の配置によって屈曲し、
段付き絶縁リング4の内側空間に収容された状態にな
る。
兼ねるので、段付き絶縁リングの段差部4cに配置する
に先立ち、極板群1のNi極1bに取り付けられている
各タブ端子と接続する前記した集電シート6の端部を導
電板5dに例えばスポット溶接によって接続しておく。
この集電シート6は、蓋部材5の配置によって屈曲し、
段付き絶縁リング4の内側空間に収容された状態にな
る。
【0009】段付き絶縁リングの段差部4cに蓋部材の
周縁部5aを配置することにより、有底円筒缶2の上部
では、当該有底円筒缶の上部開口の内壁2aや棚部2b
と段付き絶縁リングの拡径上部4aの外側周壁とが相互
に対向し、また、段付き絶縁リングの段差部4cも含め
た内側周壁と蓋部材の周縁部5aとが相互に対向して、
全体として封口予定個所が形成される。
周縁部5aを配置することにより、有底円筒缶2の上部
では、当該有底円筒缶の上部開口の内壁2aや棚部2b
と段付き絶縁リングの拡径上部4aの外側周壁とが相互
に対向し、また、段付き絶縁リングの段差部4cも含め
た内側周壁と蓋部材の周縁部5aとが相互に対向して、
全体として封口予定個所が形成される。
【0010】そして最後に、上記した封口予定個所に所
定の加締め加工が行われる。その結果、図5で示したよ
うに、樹脂製の段付き絶縁リング4は加締め力によって
変形し、有底円筒缶2の上部開口の付近では、有底円筒
缶2の内壁2a、棚部2bと段付き絶縁リング4の拡径
上部4aの外側周壁とは密着して液密構造を形成し、ま
た、前記拡径上部4aの内側においては、段差部4cを
含めた内側周壁と蓋部材5の周縁部5aとは密着して液
密構造を形成することにより加締め封口個所が形成さ
れ、電池は全体として密閉構造になる。
定の加締め加工が行われる。その結果、図5で示したよ
うに、樹脂製の段付き絶縁リング4は加締め力によって
変形し、有底円筒缶2の上部開口の付近では、有底円筒
缶2の内壁2a、棚部2bと段付き絶縁リング4の拡径
上部4aの外側周壁とは密着して液密構造を形成し、ま
た、前記拡径上部4aの内側においては、段差部4cを
含めた内側周壁と蓋部材5の周縁部5aとは密着して液
密構造を形成することにより加締め封口個所が形成さ
れ、電池は全体として密閉構造になる。
【0011】ここで、前記した段付き絶縁リング4は以
下のような働きをする。すなわち、有底円筒缶2の中に
配置されている極板群1は、最外側(水素吸蔵合金電極
シート1a)が円筒缶の内壁2aと面接触して密着した
状態にあるにすぎないため、例えば、組み立てた電池を
蓋部材5が下になった状態で落下させた場合、段付き絶
縁リング4が介在していないと、極板群1は蓋部材5の
方にずれてその上部が蓋部材5や缶の上部と接触して内
部短絡を起こし、発熱することがある。
下のような働きをする。すなわち、有底円筒缶2の中に
配置されている極板群1は、最外側(水素吸蔵合金電極
シート1a)が円筒缶の内壁2aと面接触して密着した
状態にあるにすぎないため、例えば、組み立てた電池を
蓋部材5が下になった状態で落下させた場合、段付き絶
縁リング4が介在していないと、極板群1は蓋部材5の
方にずれてその上部が蓋部材5や缶の上部と接触して内
部短絡を起こし、発熱することがある。
【0012】しかし、段付き絶縁リング4が極板群1と
蓋部材5の間に介在していれば、極板群1が蓋部材5の
方にずれることは防止され、内部短絡事故の発生は起こ
らなくなる。
蓋部材5の間に介在していれば、極板群1が蓋部材5の
方にずれることは防止され、内部短絡事故の発生は起こ
らなくなる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した製
造方法の場合、蓋部材5を配置する前段で、前記した段
付き絶縁リング4を棚部2bの上に配置することが前提
となっている。そして、蓋部材5の底部に集電シート6
をスポット溶接する場合には、図6で示したように、蓋
部材5を横向きにして有底円筒缶2の上部開口2Aの付
近に例えばフィーダを用いて順次自動的に供給し、その
導電板5d(蓋部材5の底部)と、極板群1から上方に
突出している集電シート6の端部とを接触させたのち、
そこがスポット溶接される。
造方法の場合、蓋部材5を配置する前段で、前記した段
付き絶縁リング4を棚部2bの上に配置することが前提
となっている。そして、蓋部材5の底部に集電シート6
をスポット溶接する場合には、図6で示したように、蓋
部材5を横向きにして有底円筒缶2の上部開口2Aの付
近に例えばフィーダを用いて順次自動的に供給し、その
導電板5d(蓋部材5の底部)と、極板群1から上方に
突出している集電シート6の端部とを接触させたのち、
そこがスポット溶接される。
【0014】一方、蓋部材5を段付き絶縁リング4の段
差部に配置して両者を予め一体化しておいたのち、前記
蓋部材の底部に集電シートをスポット溶接する場合もあ
る。そのときは、図7で示したような状態でスポット溶
接を行うことになる。すなわち、予め別工程で、段付き
絶縁リング4の段差部4cに蓋部材5の周縁部5aを配
置して両者を一体化し、組み立てられた一体化物Aを横
向きにして有底円筒缶2の上部開口2Aに配置し、蓋部
材5の導電板5dと集電シート6の端部を対向させるこ
とになる。
差部に配置して両者を予め一体化しておいたのち、前記
蓋部材の底部に集電シートをスポット溶接する場合もあ
る。そのときは、図7で示したような状態でスポット溶
接を行うことになる。すなわち、予め別工程で、段付き
絶縁リング4の段差部4cに蓋部材5の周縁部5aを配
置して両者を一体化し、組み立てられた一体化物Aを横
向きにして有底円筒缶2の上部開口2Aに配置し、蓋部
材5の導電板5dと集電シート6の端部を対向させるこ
とになる。
【0015】しかしながら、この場合には、図6で示し
た場合と異なり、段付き絶縁リング5の縮径足部4bが
蓋部材5の導電板5dよりも突出した状態になっている
ので、集電シート6の端部は前記導電板5dと自然な状
態で接触することができない。したがって、集電シート
6を導電板5dにスポット溶接する場合には、当該集電
シート6を縮径足部4bの内側に強制的に押し込んでス
ポット溶接することを余儀無くされる。このような状態
のスポット溶接は、溶接状態を不安定にするとともに、
スポット溶接の自動化にとって好ましいことではない。
た場合と異なり、段付き絶縁リング5の縮径足部4bが
蓋部材5の導電板5dよりも突出した状態になっている
ので、集電シート6の端部は前記導電板5dと自然な状
態で接触することができない。したがって、集電シート
6を導電板5dにスポット溶接する場合には、当該集電
シート6を縮径足部4bの内側に強制的に押し込んでス
ポット溶接することを余儀無くされる。このような状態
のスポット溶接は、溶接状態を不安定にするとともに、
スポット溶接の自動化にとって好ましいことではない。
【0016】本発明は、図7で示したような状態でスポ
ット溶接を行うときに、上記したような問題を起こすこ
とがなく、電池の落下衝撃に対して内部短絡事故の発生
を抑制できることは勿論のこと、集電シートと蓋部材の
底部とを自然な状態で接触させることを可能にする段付
き絶縁リングと、それを用いた円筒形ニッケル・水素二
次電池の製造方法の提供を目的とする。
ット溶接を行うときに、上記したような問題を起こすこ
とがなく、電池の落下衝撃に対して内部短絡事故の発生
を抑制できることは勿論のこと、集電シートと蓋部材の
底部とを自然な状態で接触させることを可能にする段付
き絶縁リングと、それを用いた円筒形ニッケル・水素二
次電池の製造方法の提供を目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明においては、拡径上部と縮径足部を有し、
内側には段差部が形成されている段付き絶縁リングであ
って、前記縮径足部の少なくとも1個所は切欠かれてい
ることを特徴とする段付き絶縁リングが提供され、ま
た、安全弁が内蔵されている蓋部材の周縁部を前記段付
き絶縁リングの前記段差部に配置して一体化し、その一
体化物を、上方に突出する集電シートが取り付けられて
いる極板群と電解液とが収容されている有底円筒缶の上
部開口付近で横向きに配置し、前記集電シートを、前記
段付き絶縁リングの縮径足部に形成されている切欠き個
所を経由して前記蓋部材の底部にまで配置したのちスポ
ット溶接し、ついで前記一体化物を、前記有底円筒缶の
上部開口から挿入して前記極板群の上に配置したのち上
部開口付近に加締め加工を行って封口部を形成すること
を特徴とする円筒形ニッケル・水素二次電池の製造方法
が提供される。
ため、本発明においては、拡径上部と縮径足部を有し、
内側には段差部が形成されている段付き絶縁リングであ
って、前記縮径足部の少なくとも1個所は切欠かれてい
ることを特徴とする段付き絶縁リングが提供され、ま
た、安全弁が内蔵されている蓋部材の周縁部を前記段付
き絶縁リングの前記段差部に配置して一体化し、その一
体化物を、上方に突出する集電シートが取り付けられて
いる極板群と電解液とが収容されている有底円筒缶の上
部開口付近で横向きに配置し、前記集電シートを、前記
段付き絶縁リングの縮径足部に形成されている切欠き個
所を経由して前記蓋部材の底部にまで配置したのちスポ
ット溶接し、ついで前記一体化物を、前記有底円筒缶の
上部開口から挿入して前記極板群の上に配置したのち上
部開口付近に加締め加工を行って封口部を形成すること
を特徴とする円筒形ニッケル・水素二次電池の製造方法
が提供される。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の段付き絶縁リングの1例
Bを、図8と図8のIX−IX線に沿う断面図である図9に
示す。この絶縁リングBは、拡径上部4aと縮径足部4
bを有し、内側に段差部4cが形成されていることは、
図3で示した従来の絶縁リング4と同じである。また材
質も従来の絶縁リングと同じものであればよい。具体的
にはナイロンが好適である。
Bを、図8と図8のIX−IX線に沿う断面図である図9に
示す。この絶縁リングBは、拡径上部4aと縮径足部4
bを有し、内側に段差部4cが形成されていることは、
図3で示した従来の絶縁リング4と同じである。また材
質も従来の絶縁リングと同じものであればよい。具体的
にはナイロンが好適である。
【0019】しかし、この絶縁リングBの場合、その縮
径足部4bの一部が所望する長さだけ拡径上部4aまで
切欠かれることにより、当該縮径足部に切欠部4Bが形
成されている。この切欠部4Bは、図で示したように、
縮径足部4bの互いに対向する位置に2個所形成される
ことが好ましいが、1個だけであってもよい。
径足部4bの一部が所望する長さだけ拡径上部4aまで
切欠かれることにより、当該縮径足部に切欠部4Bが形
成されている。この切欠部4Bは、図で示したように、
縮径足部4bの互いに対向する位置に2個所形成される
ことが好ましいが、1個だけであってもよい。
【0020】この切欠部4Bの切欠長さは、少なくとも
前記した集電シートの幅よりも広いことが必要とされ
る。後述するスポット溶接時に、集電シートを蓋部材の
導電板に自然な状態で接触させることができなくなるか
らである。しかし、この切欠長さを長くしすぎると、残
留する縮径足部4bの円弧部分の長さは短くなり、極板
群1の上部を押さえつけて落下衝撃時の極板群のずれを
抑制するスペーサ効果が減退するので、集電シートの幅
との関係も勘案して適宜に決められる。
前記した集電シートの幅よりも広いことが必要とされ
る。後述するスポット溶接時に、集電シートを蓋部材の
導電板に自然な状態で接触させることができなくなるか
らである。しかし、この切欠長さを長くしすぎると、残
留する縮径足部4bの円弧部分の長さは短くなり、極板
群1の上部を押さえつけて落下衝撃時の極板群のずれを
抑制するスペーサ効果が減退するので、集電シートの幅
との関係も勘案して適宜に決められる。
【0021】この段付き絶縁リングBを用いることによ
り、本発明では、次のようにして円筒形ニッケル・水素
二次電池が組み立てられる。まず別工程で、図10で示
したように蓋部材5の周縁部5aが絶縁リングBの段差
部4cに配置され両者は一体化される。絶縁リングBの
縮径足部4bには、拡径上部4aにまで至る切欠部4B
が形成されているので、得られた一体化物A 1 では、蓋
部材5の導電板5d(底部)が切欠部4Bから透視でき
る状態になっている。
り、本発明では、次のようにして円筒形ニッケル・水素
二次電池が組み立てられる。まず別工程で、図10で示
したように蓋部材5の周縁部5aが絶縁リングBの段差
部4cに配置され両者は一体化される。絶縁リングBの
縮径足部4bには、拡径上部4aにまで至る切欠部4B
が形成されているので、得られた一体化物A 1 では、蓋
部材5の導電板5d(底部)が切欠部4Bから透視でき
る状態になっている。
【0022】ついで、図11で示したように、この一体
化物A1 を横向きにした状態で、既に極板群1等が収容
されている有底円筒缶1の上部開口2A近傍に供給して
集電シート6と対向させる。このとき、切欠部4Bがリ
ング全体の最下部に位置するように一体化物A1 は配置
される。このような位置関係をとることにより、縮径足
部4bはある高さをもっているにもかかわらず、集電シ
ート6は前記切欠部4Bから立設したままの状態で縮径
足部4bの内側に平行移動することが可能な状態になっ
ている。
化物A1 を横向きにした状態で、既に極板群1等が収容
されている有底円筒缶1の上部開口2A近傍に供給して
集電シート6と対向させる。このとき、切欠部4Bがリ
ング全体の最下部に位置するように一体化物A1 は配置
される。このような位置関係をとることにより、縮径足
部4bはある高さをもっているにもかかわらず、集電シ
ート6は前記切欠部4Bから立設したままの状態で縮径
足部4bの内側に平行移動することが可能な状態になっ
ている。
【0023】したがって、次に、一体化物A1 を図11
の右方向に平行移動させることにより、蓋部材5の導電
板5d(底部)と集電シート6の端部を接触させ、そこ
をスポット溶接する。この場合、集電体シート6は導電
板5dと強制的に接触した状態ではないので、スポット
溶接を安定して行うことができる。
の右方向に平行移動させることにより、蓋部材5の導電
板5d(底部)と集電シート6の端部を接触させ、そこ
をスポット溶接する。この場合、集電体シート6は導電
板5dと強制的に接触した状態ではないので、スポット
溶接を安定して行うことができる。
【0024】スポット溶接終了後は、一体化物A1 を有
底円筒缶2の上部開口2Aから挿入して棚部2bの上に
配置し、その開口部全体に常法の加締め加工を行うこと
により、封口部が形成される。このとき、集電シート6
は、従来の場合と同じように、屈曲した状態で縮径足部
の内側に収縮される。このようにして製造された電池
は、絶縁リング5の縮径足部4bが極板群1を押さえつ
けた状態になっているので、例えば落下衝撃を受けた場
合であっても、極板群1が蓋部材5の方へずれることが
抑制され、そのため、内部短絡事故は完全に発生しなく
なる。
底円筒缶2の上部開口2Aから挿入して棚部2bの上に
配置し、その開口部全体に常法の加締め加工を行うこと
により、封口部が形成される。このとき、集電シート6
は、従来の場合と同じように、屈曲した状態で縮径足部
の内側に収縮される。このようにして製造された電池
は、絶縁リング5の縮径足部4bが極板群1を押さえつ
けた状態になっているので、例えば落下衝撃を受けた場
合であっても、極板群1が蓋部材5の方へずれることが
抑制され、そのため、内部短絡事故は完全に発生しなく
なる。
【0025】そして、この絶縁リング5を使用すること
により、絶縁リングと蓋部材を予め別工程で一体化して
おけば、その一体化物の蓋部材に対し、そのままの状態
でスポット溶接をすることが可能であるため溶接の自動
化が行いやすくなる。
により、絶縁リングと蓋部材を予め別工程で一体化して
おけば、その一体化物の蓋部材に対し、そのままの状態
でスポット溶接をすることが可能であるため溶接の自動
化が行いやすくなる。
【0026】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
段付き絶縁リングは、製造した電池が落下衝撃を受けた
状態であっても、縮径足部の働きにより、収容されてい
る極板群が蓋部材の方へずれることはない。したがっ
て、内部短絡事故は起こらなくなる。
段付き絶縁リングは、製造した電池が落下衝撃を受けた
状態であっても、縮径足部の働きにより、収容されてい
る極板群が蓋部材の方へずれることはない。したがっ
て、内部短絡事故は起こらなくなる。
【0027】また、この段付き絶縁リングを用いると、
その段差部に蓋部材を一体化させた一体化物の前記蓋部
材には、極板群の集電シートをそのままスポット溶接す
ることができ、製造ラインの自動化に資する。
その段差部に蓋部材を一体化させた一体化物の前記蓋部
材には、極板群の集電シートをそのままスポット溶接す
ることができ、製造ラインの自動化に資する。
【図1】有底円筒間に極板群を配置した状態を示す拡大
断面図である。
断面図である。
【図2】棚部の上に段付き絶縁リングを配置した状態を
示す拡大断面図である。
示す拡大断面図である。
【図3】従来の段付き絶縁リングを示す斜視図である。
【図4】段付き絶縁リングに蓋部材を配置する状態を示
す拡大断面図である。
す拡大断面図である。
【図5】加締め加工終了後の加締め封口個所の状態を示
す拡大断面図である。
す拡大断面図である。
【図6】蓋部材に集電シートをスポット溶接するため
に、蓋部材を有底円筒管の開口上部に配置した状態を示
す拡大断面図である。
に、蓋部材を有底円筒管の開口上部に配置した状態を示
す拡大断面図である。
【図7】従来の一体化物Aを有底円筒缶の開口上部に配
置した状態を示す拡大断面図である。
置した状態を示す拡大断面図である。
【図8】本発明の段付き絶縁リングの1例Bを示す側面
図である。
図である。
【図9】図8のIX−IX線に沿う断面図である。
【図10】本発明の段付き絶縁リングと蓋部材とを一体
化した一体化物A1 を示す断面図である。
化した一体化物A1 を示す断面図である。
【図11】一体化物A1 を有底円筒缶の開口上部に配置
した状態を示す拡大断面図である。
した状態を示す拡大断面図である。
1 極板群 1a 水素吸蔵合金電極シート 1b ニッケル極シート 1c セパレータシート 2 有底円筒缶 2A 有底円筒缶2の上部開口 2a 有底円筒缶2の内壁 2b 有底円筒缶2の棚部 3a,3b 絶縁板 4 段付き絶縁リング 4a 段付き絶縁リング4の拡径上部 4b 段付き絶縁リング4の縮径足部 4c 段付き絶縁リング4の段差部 4B 切欠部 5 蓋部材 5a 蓋部材5の周縁部 5b,5d 導電板 5c 小孔 5e 安全弁 6 集電シート A,A1 一体化物 B 段付き絶縁リング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01M 10/02 - 10/04 H01M 10/24 - 10/34 H01M 2/12,2/08
Claims (2)
- 【請求項1】 拡径上部と縮径足部を有し、内側には段
差部が形成されている段付き絶縁リングであって、前記
縮径足部の少なくとも1個所は切欠かれていることを特
徴とする段付き絶縁リング。 - 【請求項2】 安全弁が内蔵されている蓋部材の周縁部
を請求項1の段付き絶縁リングの前記段差部に配置して
一体化し、その一体化物を、上方に突出する集電シート
が取り付けられている極板群と電解液とが収容されてい
る有底円筒缶の上部開口付近で横向きに配置し、前記集
電シートを、前記段付き絶縁リングの縮径足部に形成さ
れている切欠き個所を経由して前記蓋部材の底部にまで
配置したのちスポット溶接し、ついで前記一体化物を、
前記有底円筒缶の上部開口から挿入して前記極板群の上
に配置したのち上部開口付近に加締め加工を行って封口
部を形成することを特徴とする円筒形ニッケル・水素二
次電池の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7293031A JP2997997B2 (ja) | 1995-11-10 | 1995-11-10 | 段付き絶縁リング、それを用いた円筒形ニッケル・水素二次電池の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7293031A JP2997997B2 (ja) | 1995-11-10 | 1995-11-10 | 段付き絶縁リング、それを用いた円筒形ニッケル・水素二次電池の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09134736A JPH09134736A (ja) | 1997-05-20 |
| JP2997997B2 true JP2997997B2 (ja) | 2000-01-11 |
Family
ID=17789602
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7293031A Expired - Lifetime JP2997997B2 (ja) | 1995-11-10 | 1995-11-10 | 段付き絶縁リング、それを用いた円筒形ニッケル・水素二次電池の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2997997B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4039792B2 (ja) * | 1999-08-27 | 2008-01-30 | 三洋電機株式会社 | 蓄電池およびその製造方法 |
| JP2005150073A (ja) * | 2003-08-28 | 2005-06-09 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電池およびその製造方法 |
| JP5456339B2 (ja) * | 2009-03-06 | 2014-03-26 | 三洋電機株式会社 | 円筒型蓄電池 |
-
1995
- 1995-11-10 JP JP7293031A patent/JP2997997B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09134736A (ja) | 1997-05-20 |
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