JP2999112B2 - 外傷検知線入り光ファイバ複合水底長尺体 - Google Patents

外傷検知線入り光ファイバ複合水底長尺体

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JP2999112B2 JP6037599A JP3759994A JP2999112B2 JP 2999112 B2 JP2999112 B2 JP 2999112B2 JP 6037599 A JP6037599 A JP 6037599A JP 3759994 A JP3759994 A JP 3759994A JP 2999112 B2 JP2999112 B2 JP 2999112B2
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和男 横田
吉和 村田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水底布設の電力ケーブ
ル又は送水管等の外傷検知が可能な光ファイバ複合水底
長尺体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】水底に布設した電力ケーブルなどの外傷
を検知する従来技術に関し、実開昭56-117427 号公報
(従来技術1)や、電学論B,112 巻 10 号(平成4
年)p921〜926 (従来技術2)に示されたものがあ
る。
【0003】従来技術1は、ケーブル本体外周に施され
る鎧装線の隙間に光ファイバを挿入し、その光ファイバ
の断線などからケーブルの外傷を検知するものである。
【0004】又、従来技術2は、スペーサ外周に設けら
れた浅溝に光ファイバを収納したユニットを電力心の撚
り合わせの隙間に挿入したもので、光ファイバの損失増
加量を監視することでケーブルの外傷を検知するもので
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術1で
は、鎧装線の隙間に光ファイバを挿入する構造となって
いるので、鎧装線加工時或はケーブル布設時の屈曲によ
り光ファイバ上に鎧装線が乗り上げ、光ファイバに損傷
を与えることもある。
【0006】又、従来技術2はスペーサ型の光ファイバ
ユニットを用いているのでユニット外径が大きくなる。
このため、電力心を多心撚り合わせ構造としたケーブル
では撚り合わせの隙間にユニットを挿入できるが、単心
ケーブルなどの場合はそのような構造をとれず、本体ケ
ーブルに比べてかなり外径が大きくなってしまうといっ
た問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解消するためになされたもので、電力ケーブル等長尺
体本体の外周に設けたプラスチックシース上に、外周に
プラスチック被覆を有する金属パイプ内に光ファイバを
収納した光ファイバユニットを設け、その外側に鉄線鎧
装を施した光ファイバ複合水底長尺体に、光ファイバユ
ニットと同様な構成の外傷検知線を具えたものである。
外傷検知線はプラスチックシース上に巻回する。そし
て、外圧を感度良く検知できるよう、以下の3つの構成
を特徴とする。
【0008】外傷検知線の金属パイプ肉厚を光ファイ
バユニットの金属パイプよりも薄くする。 外傷検知線の被覆を光ファイバユニットの被覆よりも
硬質とする。 光ファイバユニットと共にプラスチック紐スペーサを
用いた場合、プラスチック紐スペーサの材質を外傷検知
線の被覆よりも軟質のものとする。 これら3つの各構成は、単独で用いられることは勿論、
複合してもよい。
【0009】
【作用】上記の構成とし、光ファイバの伝送損失増加を
監視すれば、電力ケーブルなど長尺体の機能が失われる
前の軽微な段階で外傷を検知することができる。
【0010】先ず、前記の構成についてであるが、こ
れは金属パイプの圧壊力と光ファイバの損失増加を調べ
た結果、損失増加は金属パイプの外径よりも肉厚の違い
に影響されやすいとの知見に基づくものである。
【0011】この試験方法を図1により説明する。図示
のように、鉄板20上に金属パイプ21に収納された光ファ
イバ22を載置し、これと直交する向きに鎧装鉄線23を載
せて金属パイプ21に圧壊力をかける。このとき、光ファ
イバ一端の光源24から光を入射し、他端の光パワーメー
ター25で光強度を測定して、伝送損失変化を監視した。
金属パイプの外径,肉厚を種々変えて試験した結果を図
2に示す。同図のグラフに示すように、損失増加は金属
パイプの外径よりも肉厚に影響を受けることがわかる。
【0012】又、図3は内径が同じで肉厚の異なる金属
パイプについて、図1の試験方法により損失増加し始め
る圧壊力を調べたもので、やはり肉厚と圧壊力との間に
は密接な関係があることがわかる。
【0013】従って、外傷検知線の金属パイプ肉厚を光
ファイバユニットのそれよりも薄くすれば、外圧に対す
る感度を高めることができる。勿論、外圧に対してあま
り敏感にすれば、布設等の正常時においても外圧を検知
してしまうので、外傷検知線の金属パイプ肉厚は余り薄
くなり過ぎないようにしなければならない。尚、通常、
外傷検知線の金属パイプと光ファイバユニットにおける
金属パイプの材質は同じものとすればよいが、異なる材
質であっても外傷検知線の金属パイプの方をより圧壊し
易いものとすれば同様の効果が期待できる。
【0014】次にの構成であるが、これも外圧の検知
を感度良く行うための構成である。即ち、外傷検知線の
被覆を軟らかいものとすると、外圧に対してこの被覆が
変形し、金属パイプに外力が作用し難くなるため、外傷
検知線として有効に機能しないからである。
【0015】さらに、の構成でも外圧を感度良く検知
することができる。光ファイバユニットをプラスチック
シース上に施す場合、光ファイバユニットのない部分に
はこれと同径或はやや太目のプラスチック紐スペーサを
配置する。ここで、プラスチック紐スペーサ(特に外傷
検知線に隣接する紐スペーサ)を外傷検知線の金属パイ
プ被覆よりも軟質とすると、外力がかかった場合、プラ
スチック紐スペーサは変形し、外傷検知線に外力がかか
り易くなるため、外圧に対する感度を高めることができ
る。
【0016】
【実施例】以下、図4に基づいて本発明の実施例を説明
する。(A)図記載のように本電力ケーブルは、中央か
ら順に導体1,絶縁体2,鉛被3,ステンレステープ
4,ポリエチレンシース5を具えたもので、その上に光
ファイバユニット6,外傷検知線7,プラスチック紐ス
ペーサ8を巻回し、さらにその上に鎧装線9を施したも
のである。光ファイバユニット6及び外傷検知線7はそ
れぞれ4本で、90°ずつ位置をずらして配置した。
又、プラスチック紐スペーサ8は光ファイバユニット6
と同径で、密に配置することで鎧装線9による締め付け
から光ファイバユニット6を保護している。
【0017】ここで、外傷検知線7は(B)図に示すよ
うに被覆10を有するステンレスパイプ11に光ファイバ素
線12を収納したもので、その他の用途に用いる光ファイ
バユニット6も同様の構成である。ただし、外傷検知線
7のステンレスパイプ11は外径1.0 mm,肉厚0.1 mm
であるのに対し、光ファイバユニット6のそれは外径1.
0 mm,肉厚0.15mmである。
【0018】又、外傷検知線の被覆10がポリエステルで
あるのに対し、光ファイバユニット6のそれと、外傷検
知線7に隣接するプラスチック紐スペーサ8はより軟質
のポリエチレンである。そしてそれ以外のプラスチック
紐スペーサ8をポリアミド繊維(ナイロン)で構成し
た。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、外傷検知線の金属
パイプの肉厚を薄くする、或は同被覆を光ファイバユニ
ットの被覆又はプラスチック紐スペーサよりも硬質とす
ることで外圧に対する感度を高め、ケーブルなどの長尺
体における外傷をできるだけ軽微な段階で検知すること
ができる。又、ケーブルなどのプラスチックシース上
に、被覆を有する金属パイプに光ファイバを収納した外
傷検知線を配置するだけなので、ケーブルの外径増加を
最小限に抑えることができる。従って、多心撚り合わせ
構造のケーブルは勿論単心ケーブルにも好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】金属パイプの圧壊力と伝送損失の関係を調べる
試験方法の説明図である。
【図2】各種金属パイプにおける圧壊力と伝送損失の関
係を示すグラフである。
【図3】内径が等しい金属パイプの肉厚と伝送損失の関
係を示すグラフである。
【図4】本発明実施例の海底ケーブルを示すもので、
(A)はその断面図、(B)は外傷検知線の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 導体 2 絶縁体 3 鉛被 4 ステンレステープ 5 ポリエチレンシース 6 光ファイバユニット 7 外傷検知線 8 プラスチック紐スペーサ 9 鎧装線 10 被覆 11 ステンレスパイプ 12 光ファイバ素線 20 鉄板 21 金属パイプ 22 光ファイバ 23 鎧装鉄線 24 光源 25 光パワーメーター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原 敏明 大阪市北区中之島三丁目3番22号 関西 電力株式会社内 (72)発明者 横田 和男 大阪市北区中之島三丁目3番22号 関西 電力株式会社内 (72)発明者 村田 吉和 大阪市此花区島屋一丁目1番3号 住友 電気工業株式会社大阪製作所内 (72)発明者 二島 英明 大阪市此花区島屋一丁目1番3号 住友 電気工業株式会社大阪製作所内 (72)発明者 大槻 明紀 大阪市此花区島屋一丁目1番3号 住友 電気工業株式会社大阪製作所内 (56)参考文献 特開 昭58−204415(JP,A) 特開 昭55−100610(JP,A) 実開 平5−11221(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01B 7/32 H01B 7/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力ケーブル、送水路管等長尺体本体の
    外周に設けたプラスチックシース上に、外周にプラスチ
    ック被覆を有する金属パイプ内に光ファイバを収納した
    光ファイバユニットを設け、その外側に鉄線鎧装を施し
    た光ファイバ複合水底長尺体において、前記プラスチッ
    クシース上に光ファイバユニットと共に巻回される外傷
    検知線を具え、この外傷検知線は、外周に被覆を有する
    金属パイプ内に光ファイバを収納して構成され、この外
    傷検知線の金属パイプが前記光ファイバユニットの金属
    パイプより肉厚が薄いことを特徴とする外傷検知線入り
    光ファイバ複合水底長尺体。
  2. 【請求項2】 電力ケーブル、送水路管等長尺体本体の
    外周に設けたプラスチックシース上に、外周にプラスチ
    ック被覆を有する金属パイプ内に光ファイバを収納した
    光ファイバユニットを設け、その外側に鉄線鎧装を施し
    た光ファイバ複合水底長尺体において、前記プラスチッ
    クシース上に光ファイバユニットと共に巻回される外傷
    検知線を具え、この外傷検知線は、外周に被覆を有する
    金属パイプ内に光ファイバを収納して構成され、外傷検
    知線の被覆を光ファイバユニットの被覆よりも硬質とし
    たことを特徴とする外傷検知線入り光ファイバ複合水底
    長尺体。
  3. 【請求項3】 電力ケーブル、送水路管等長尺体本体の
    外周に設けたプラスチックシース上に、外周にプラスチ
    ック被覆を有する金属パイプ内に光ファイバを収納した
    光ファイバユニットとプラスチック紐スペーサとを設
    け、その外側に鉄線鎧装を施した光ファイバ複合水底長
    尺体において、前記プラスチックシース上にプラスチッ
    ク紐スペーサと共に巻回される外傷検知線を具え、この
    外傷検知線は、外周に被覆を有する金属パイプ内に光フ
    ァイバを収納して構成され、前記プラスチック紐スペー
    サの材質を外傷検知線の被覆よりも軟質としたことを特
    徴とする外傷検知線入り光ファイバ複合水底長尺体。
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