JP3003272B2 - 平面アンテナ - Google Patents

平面アンテナ

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JP3003272B2
JP3003272B2 JP3131336A JP13133691A JP3003272B2 JP 3003272 B2 JP3003272 B2 JP 3003272B2 JP 3131336 A JP3131336 A JP 3131336A JP 13133691 A JP13133691 A JP 13133691A JP 3003272 B2 JP3003272 B2 JP 3003272B2
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慎一 黒田
登 大野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、誘電体を介して接地
導体と放射導体とが対向して配されてなる平面アンテナ
に関する。
【0002】
【従来の技術】平面アンテナとしてマイクロストリップ
アンテナがあり、マイクロストリップアンテナとして円
形パッチアンテナ、方形パッチアンテナが知られてい
る。
【0003】まず、円形パッチアンテナについて説明す
る。図5Aは円形パッチアンテナの平面図、図5Bはそ
のI−I線断面図である。
【0004】同図において、1は円形の放射導体、2は
円形の誘電体、3は円形の接地導体である。放射導体1
は誘電体2を介して接地導体3と対向して形成される。
誘電体2と接地導体3は同一の大きさとされ、放射導体
1はこれらより小さく印刷で形成される。誘電体2とし
ては、例えばテフロンファイバーグラス(比誘電率は
2.6)が使用される。
【0005】また、放射導体1には中心からオフセット
された位置に給電点4が設けられ、この給電点4は接地
導体3側に配される給電ポート(コネクタ)5の内部導
体に接続される。この給電ポート5の外部導体は接地導
体3に接続される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したパッチアンテ
ナは、構成がシンプルで、薄く丈夫である等、多くの特
長を持っているが、一般にQが高く、周波数帯域が狭
い。
【0007】例えば、図5に示す円形パッチアンテナの
場合、その共振周波数fは、最低次モードTM11におい
て、数1により決定される。この式で、Cは光速、rf
は放射導体1の半径、tは誘電体2の厚み、εr は誘電
体2の比誘電率、xは放射導体1の形状に固有な固有関
数の固有値であり、円形パッチアンテナではx=1.8
41である。
【0008】
【数1】
【0009】円形パッチアンテナの帯域は、リターンロ
ス≦−10dBで、共振周波数fを中心に数%程度しか
得られない。図6は、rf =17.5mm、t=1.6
mm、εr =2.6、接地導体3の直径D=90mmで
あるときの、円形パッチアンテナのリターンロスの測定
結果である。この例では、fo =2976MHzで共振
し、その周波数帯域幅BWは54MHz(1.82%)
である。
【0010】ところで従来、静止衛星を中継として、地
上の基地局と移動局との間に構成された無線通信系が知
られている。
【0011】このような通信系では、それぞれ衛星を介
して基地局から多数の移動局への下り回線が構成される
と共に、各移動局から基地局への上り回線が構成され
る。この場合、送受信の周波数が異なるようにされる。
【0012】このような通信系において、送受信の周波
数が数%以上離れるときは、この通信系の送受信両用ア
ンテナに上述したパッチアンテナを適用できなくなる。
【0013】このパッチアンテナの欠点を克服する方法
として種々の方法が提案されているが、円偏波励振とい
う条件を付加すると、その方法はかなり限られ、唯一実
用的な方法として提案されているものにスタック型パッ
チアンテナがある(C.H.Chen,A.Tulintseff and R.M.Sor
bello : Broadband Two-Layer Microstrip Antenna",19
84 IEEE AP-S Int.Symp.Dig. pp.251-254参照)。
【0014】図7は、スタック型パッチアンテナの構成
を示しており、図5と対応する部分には同一符号を付し
て示している。図7Aは平面図、図7BはI−I線断面
図である。
【0015】スタック型パッチアンテナは、放射導体1
の上に、さらに誘電体6、放射導体7および誘電体8が
この順に積層されて構成される。
【0016】このスタック型パッチアンテナは2共振型
の特性を持ち、スタック間隔S(誘電体6の厚み)を調
節することで2波の周波数間隔を制御することができ
る。
【0017】しかし、スタック型パッチアンテナは、図
7からも明らかなように、構造が2層となるので、全体
的に厚みが増大し、平面アンテナ本来の薄型という特長
を無効にしてしまう欠点があった。
【0018】そこで、この発明では、送受信周波数が数
%以上離れた送受信両用および円偏波励振という条件の
もとでも薄型に構成できる平面アンテナを提供するもの
である。
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明に係る平面アン
テナは、誘電体を介して接地導体と放射導体とが対向し
て配されてなる平面アンテナであって、放射導体として
平板形放射導体と環形放射導体が同一平面に同心上に配
置され、環形放射導体の外周部の全周に亘って、その一
部あるいは全部が上記接地導体に接続され、平板形放射
導体および環形放射導体は任意の周波数帯において相互
結合によって同一モードで励振する大きさを有するもの
である。
【0020】
【作用】平板形放射導体および環形放射導体を配置した
ため2周波数に共振するものとなり、送受信周波数が数
%以上離れた送受信両用アンテナに適用可能となる。ま
た、独立する直交モードが各々の周波数においても存在
が保たれるため、例えば90°の位相差をもって2点給
電を行なうことにより円偏波励振にも対応可能となる。
さらに、平板形放射導体および環形放射導体は同一平面
に配置されるため、平面アンテナ本来の薄型という特長
を生かすことが可能となる。
【0021】
【実施例】以下、図1を参照しながら、この発明の一実
施例について説明する。図1Aは平面図、図1BはI−
I線断面図である。図1において、図5と対応する部分
には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
【0022】本例では、接地導体3と対向して円形放射
導体11および円環形放射導体12が配される。放射導
体11および12は同一平面に同心上に配置される。放
射導体12の外周部は接地導体3と接続される。
【0023】放射導体11,12の間隔dは、放射導体
どうしで相互結合を生じるように、例えば誘電体2の厚
みt(基板厚み)より小さく設定される。
【0024】放射導体11および12は、任意の周波数
帯において、それぞれ同一のモード、例えばTM11モー
ドで励振する大きさを有するようにされる。
【0025】また、放射導体11には中心からオフセッ
トされた位置に給電点4が設けられ、この給電点4は接
地導体3側に配される給電ポート(コネクタ)5の内部
導体に接続される。給電ポート5の外部導体は接地導体
3に接続される。
【0026】上述したように放射導体11および12が
相互結合されているので、放射導体11に対して給電ポ
ート5を設けるのみで、放射導体11に共振する周波数
と放射導体12に共振する周波数の2波で使用可能とな
る。なお、放射導体12に対して給電ポート5を設ける
ようにしてもよい。
【0027】本例は以上のように構成され、任意の周波
数帯で円形放射導体11および円環形放射導体12はそ
れぞれ同一モード励振し、2周波数に共振するものとな
る。この2波の周波数間隔の制御は、放射導体間隔dを
調節して相互結合の結合量を変えることで行なわれる。
【0028】図2は、放射導体11の半径ra =17.
5mm、放射導体12の内周半径rb =18.5mm、
その外周半径rc =35.5mm、放射導体間隔d=
1.0mm、誘電体2の厚みt=1.6mm、誘電体2
の比誘電率εr =2.6であるときのリターンロスの測
定結果である。なお、放射導体12の外周部の接地導体
3との接続は、φ=0.4mmのスルーホールを64個
等間隔に全周に亘って配置することで代行している。
【0029】この例は、3GHz帯において、放射導体
11,12がTM11モードで励振するように設計された
ものである。その結果、f1=2964MHzとf2=
3178MHzで共振し、f2−f1=214MHz
(約6.97%)離れた2つの周波数で共用可能となっ
ている。
【0030】このように本例によれば、2周波数に共振
するものとなり、送受信周波数が数%以上離れた送受信
両用アンテナに適用することができる。
【0031】また、スタック型パッチアンテナと同様
に、独立する直交モードが各々の周波数においても存在
が保たれるので、例えば図3に示すように、90°の位
相差をもって2つの給電点4A,4Bを設けて給電を行
なうことで円偏波励振にも対応することができる。
【0032】また、スタック型パッチアンテナと比べ
て、1層構造であるため、平面アンテナ本来の特長であ
る薄型のメリットを充分に生かすことができる。
【0033】なお、上述実施例においては、放射導体1
2の外周部を接地導体3に接続する際、放射導体12の
導体部を延長して全部を接続するようにしているが、図
4に示すようにスルーホール13あるいはピン等を使用
して一部を接続するようにしてもよい。この場合、スル
ーホール13あるいはピン等の配置間隔については、間
隔が誘電体2の厚みtと同程度以下であれば、全接地と
略同等の効果を得ることができる。
【0034】また、上述実施例においては、平板形放射
導体を円形とすると共に環形放射導体を円環形としたも
のであるが、方形、方環形の組み合せその他の形状のも
のも同様に構成することができる。
【0035】
【発明の効果】この発明によれば、平板形放射導体およ
び環形放射導体を配置したため2周波数に共振するもの
となり、送受信周波数が数%以上離れた送受信両用アン
テナに適用することができる。また、独立する直交モー
ドが各々の周波数においても存在が保たれるため、例え
ば90°の位相差をもって2点給電を行なうことにより
円偏波励振にも対応することができる。さらに、平板形
放射導体および環形放射導体は同一平面に配置されるた
め、平面アンテナ本来の薄型という特長を充分に生かす
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の構成図である。
【図2】実施例のリターンロスを示す図である。
【図3】他の実施例(円偏波)の構成図である。
【図4】他の実施例の構成図である。
【図5】円形パッチアンテナの構成図である。
【図6】円形パッチアンテナのリターンロスを示す図で
ある。
【図7】スタック型パッチアンテナの構成図である。
【符号の説明】
2 誘電体 3 接地導体 4,4A,4B 給電点 5 給電ポート(コネクタ) 11 円形放射導体 12 円環形放射導体 13 スルーホール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−107203(JP,A) 特開 平1−189208(JP,A) 特開 昭58−166807(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 13/08 H01Q 5/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体を介して接地導体と放射導体とが
    対向して配されてなる平面アンテナにおいて、 上記放射導体として平板形放射導体と環形放射導体が同
    一平面に同心上に配置され、 上記環形放射導体の外周部の全周に亘って、その一部あ
    るいは全部が上記接地導体に接続され、 上記平板形放射導体および環形放射導体は任意の周波数
    帯において相互結合によって同一モードで励振する大き
    さを有することを特徴とする平面アンテナ。
  2. 【請求項2】 上記平板形放射導体を円形とすると共
    に、上記環形放射導体を円環形とすることを特徴とする
    請求項1記載の平面アンテナ。
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