JP3014563B2 - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JP3014563B2
JP3014563B2 JP5121698A JP12169893A JP3014563B2 JP 3014563 B2 JP3014563 B2 JP 3014563B2 JP 5121698 A JP5121698 A JP 5121698A JP 12169893 A JP12169893 A JP 12169893A JP 3014563 B2 JP3014563 B2 JP 3014563B2
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developing tank
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康博 ▲高▼井
篤 上田
宏和 田中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機等の電子写真装
置における感光体表面の静電潜像を可視化するため、ト
ナーおよびキャリアから成る二成分現像剤を収納してト
ナーを上記感光体表面に供給する現像装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】例えば乾式複写機等においては、キャリ
アとトナーとからなる二成分現像剤で感光体表面の静電
潜像の可視化(現像)を行う現像装置が多用されてい
る。このような現像装置において、トナーは現像動作に
よって消費されていく一方、キャリアは消費されずに現
像装置内に残る。したがって、現像装置内でトナーと共
に撹拌されるキャリアは撹拌頻度が多くなるにつれて、
表面の樹脂コート層の剥がれや、表面へのトナーの粘着
といった事態が生じて劣化し、このために、現像剤の帯
電性能が徐々に低下する。
【0003】そこで、現像動作によって消費されるトナ
ーの補給とは別に、現像装置内にキャリアも少量ずつ補
給して、帯電性能の低下を抑制できるようにした装置
が、例えば特公平2−21591号公報に開示されてい
る。その装置においては、キャリアの補給によって過剰
となった現像槽内の現像剤が、現像槽壁面に設けられて
いる現像剤溢出口からオーバーフローして排出され、現
像剤回収容器に回収される。このような補給・排出が逐
次繰返されることによって、現像槽内の劣化現像剤は、
新たに供給されるトナーおよびキャリアに置換されてい
き、これによって、帯電性能を維持し、複写画質の低下
を抑えるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
構造では、現像剤溢出口が単に現像槽の側壁に設けられ
たものであるため、複写機、即ち現像槽の傾斜によって
設計通りの量での現像剤の排出を行い難くなっている。
例えば、複写機が、移動されることにより現像剤溢出口
の反対側が高くなるような傾斜状態となった場合、現像
剤溢出口から多量の現像剤が排出されてしまうことにな
る。このような場合には、現像装置内の現像剤が適正量
に対して大幅に少なくなり、良好な複写画像を得ること
ができなくなるという問題点を有している。
【0005】従って、本発明は、現像槽が傾斜した場合
に現像剤溢出口から多量の現像剤が排出されることを防
止し、これによって、帯電性能の低下を抑えて画質を良
好に維持することができる現像装置の提供を目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1の発明の現像装置は、トナーおよびキャ
リアから成る現像剤を収納する現像槽に、現像剤を撹拌
する撹拌手段および現像剤を感光体に供給する現像ロー
ラが各々回転自在に設けられ、キャリアを含有するキャ
リア現像剤が現像剤補給部から現像槽に逐次補給される
一方、現像槽内の現像剤が現像槽に形成された排出開口
から排出される現像装置において、上記の現像槽の側壁
部には、内部に現像槽内と連通する空間を有し、現像槽
内の現像剤が流入可能な突出部が形成され、この突出部
の壁部に上記の排出開口が形成されていることを特徴と
している。
【0007】請求項2の発明の現像装置は、請求項1の
発明の現像装置において、突出部内に、回転動作によっ
て突出部内の現像剤を排出開口から排出させる排出手段
が設けられていることを特徴としている。
【0008】請求項3の発明の現像装置は、請求項1ま
たは請求項2の発明の現像装置において、突出部が排出
開口の高さ位置を調整可能であるように設けられている
ことを特徴としている。
【0009】
【作用】請求項1の構成によれば、現像槽からの現像剤
の排出は、突出部内に流入した現像剤がこの突出部に形
成された排出開口からオーバーフローにて排出されるこ
とにより行われる。従って、例えば本現像装置を備えた
複写機が傾斜することにより、現像槽が正常な状態から
傾斜した場合であっても、現像槽から多量の現像剤が一
度に排出され、現像槽内の現像剤が適正量に対して大幅
に少なくなって帯電性能が大きく低下する事態を防止す
ることができる。これにより、良好な複写画質を維持す
ることができる。
【0010】請求項2の構成によれば、請求項1の構成
による作用に加え、突出部内の現像剤は、突出部内に設
けられた排出手段の回転動作により行われるので、現像
剤の排出を確実に行うことができ、補給された新たな現
像剤と劣化した現像剤との置換を適切に行うことができ
る。
【0011】請求項3の構成によれば、請求項1または
請求項2の構成による作用に加え、突出部の排出開口の
高さ位置が調整可能であり、排出開口の高さ位置を調整
することにより、オーバーフローによる排出と排出手段
による排出とに関わらず排出現像剤量を調整することが
できる。これにより、補給現像剤量に対する排出現像剤
量、即ち現像槽内の現像剤量を適正量に維持し、良好な
画質を得ることができる。
【0012】
【実施例】本発明の一実施例を図1ないし図10に基づ
いて以下に説明する。図5に示すように、本発明を適用
して構成された複写機には、上面部に原稿載置台1が設
けられ、この原稿載置台1の下に露光光学系2が配設さ
れている。この露光光学系2は、原稿載置台1上に載置
された原稿(図示せず)に光を照射しながら走査する光
源ランプ3、原稿からの反射光を感光体4に導く複数の
反射鏡5…、および反射光の光路中に配されたレンズユ
ニット6から成っている。
【0013】感光体4の外周には、その表面を所定電位
に帯電させる帯電チャージャ7、像間イレーサ(図示せ
ず)、感光体4の表面に形成された静電潜像を現像する
現像装置8、感光体4の表面のトナー像を用紙に転写さ
せる転写チャージャ9、感光体4表面の残留トナーを回
収するクリーニング装置10および除電装置(図示せ
ず)等が設けられている。また、感光体4に対する入紙
側には、用紙を所定のタイミングで供給するタイミング
ローラ11、搬送ローラ12、給紙カセット13および
給紙ローラ14が設けられる一方、感光体4に対する出
紙側には、用紙上に転写されたトナー像を用紙に定着さ
せる定着装置15が設けられている。
【0014】図6に示すように、上記現像装置8は容器
状の現像槽16を有し、この現像槽16の内部には、マ
グネットローラより成る現像ローラ17と、現像槽16
内全体の現像剤を撹拌する撹拌手段としての撹拌器18
とが回転自在に配設されている。この現像槽16内に収
容されている現像剤はキャリアとトナーとからなり、磁
性体からなるキャリアは、表面にトナーの粘着を抑制す
る樹脂コート層を有している。このキャリアとトナーと
が撹拌器18によって撹拌されると、トナーは摩擦帯電
する。現像ローラ17は、キャリアを磁力によって吸着
し、磁気ブラシを形成させて搬送することにより、キャ
リアにクーロン力によって付着したトナーが感光体4に
供給され、感光体4の静電潜像に吸着されて、現像が行
われる。なお、上記の磁気ブラシの穂立ちの高さはドク
タ19にて規制されるようになっている。
【0015】現像槽16の上壁部16aには現像剤の補
給用開口が形成され、この補給用開口に、現像剤供給ユ
ニット(現像剤補給部)20が上方から嵌着されてい
る。この現像剤供給ユニット20は、内部がトナー収納
室20aとキャリア現像剤収納室20bとの二室に仕切
られている。一方のトナー収納室20aにはトナーが収
納されており、他方のキャリア現像剤収納室20bに
は、キャリアのみからなる現像剤、若しくはキャリアに
トナーが所定比率で混合された現像剤(以下、キャリア
現像剤という)が収納されている。
【0016】各収納室20a・20bの底部には、トナ
ー補給ローラ21とキャリア現像剤補給ローラ22とが
それぞれ設けられており、トナー補給ローラ21が回転
駆動されることによって、トナー収納室20a内のトナ
ーが、また、キャリア現像剤補給ローラ22が回転駆動
されることによって、キャリア現像剤収納室20b内の
キャリア現像剤が、各ローラ21・22の駆動時間に応
じた量だけ、それぞれ流下して現像槽16内へと供給さ
れる。
【0017】現像槽16内には、さらに、図6に示すよ
うに感光体4とは反対側の側壁部16bと撹拌器18と
の間における現像槽16の下方部位に、撹拌器18と平
行に排出手段としての排出撹拌器23が設けられてい
る。図1ないし図3に示すように、この排出撹拌器23
の軸方向の一方側における側壁部16cには、排出撹拌
器23の外周形状に沿う円筒容器状の突出部24が形成
されている。この突出部24内には、上記の排出撹拌器
23の一端部が配されている。即ち、排出撹拌器23
は、一端部が突出部24の側壁部24cに支持され、他
端部が上記の側壁部16cと対向する図示しない側壁部
に支持されて回転自在となっている。排出撹拌器23の
形状は、回転軸23aにこの軸方向に延びる2枚の撹拌
羽根23b・23bが180度の角度をおいて設けられ
たものである。そして、排出撹拌器23の回転は、撹拌
器18の回転による現像剤の撹拌動作の弊害とならない
ものとされている。また、排出撹拌器23の駆動は、撹
拌器18に対する駆動力をギヤによって排出撹拌器23
に伝達することにより、あるいは排出撹拌器23専用の
駆動源等により行われる。
【0018】上記の突出部24は、側壁部16cと一体
化された固定部24aと、この固定部24aに嵌合部2
4dによって回転自在に嵌合された容器状の可動部24
bとからなる。この可動部24bの周壁部には、図4に
も示すように、排出開口24eが形成されている。従っ
て、この排出開口24eの高さ位置は、可動部24bを
回転させることにより変更可能となっている。また、排
出撹拌器23が回転するときには、その撹拌羽根23b
・23bにより、突出部24内の現像剤が排出開口24
eから排出されるようになっている。また、排出開口2
4eから排出された現像剤を収容するために、現像槽1
6には図示しない回収容器が着脱自在に設けられてい
る。
【0019】次に、上記構成の複写機のコピー動作につ
いて説明する。電源スイッチ(図示せず)がONされる
と、まずウォーミングアップ処理が行われる。これが完
了した後に後述するコピースタートスイッチ31がON
されると、露光光学系2の光源ランプ3によって原稿載
置台1上に載置された原稿が走査される。このときの原
稿からの反射光が反射鏡5…およびレンズユニット6を
介して感光体4に照射され、帯電チャージャ7にて所定
電位に帯電されている感光体4の表面に静電潜像が形成
される。次いで、この静電潜像は現像装置8から供給さ
れるトナーによって現像される。感光体4表面のトナー
像は、転写チャージャ9により給紙カセット13から供
給される用紙に転写され、定着装置15にて用紙上に熱
定着される。これにより、用紙上に原稿画像に対応した
コピー画像が形成される。
【0020】このような一連の複写動作を制御するため
に、図7に示すように、マイクロコンピュータから成る
制御装置32が本複写機に設けられており、この制御装
置32に、上記コピースタートスイッチ31のON操作
信号が入力されるようになっている。また、複写動作の
累積回数をカウントする複写カウンタ33がさらに設け
られ、このカウント値(以下、コピーカウント値とい
う)nも上記制御装置32に入力されるようになってい
る。
【0021】上記のような複写動作が繰返されると、現
像装置8の現像槽16内に収納されている現像剤中のト
ナーは徐々に消費され、キャリアに対するトナーの比
率、すなわちトナー濃度が低下していく。このトナー濃
度の変化を検出するトナー濃度センサ34が現像槽16
内に配設されており、このトナー濃度センサ34に基づ
くトナー補給ローラ21の駆動制御が、上記制御装置3
2によってさらに行われる。すなわち、トナー濃度セン
サ34での検出信号が、現像に必要な適正範囲の下限値
まで下がったことが検知されると、トナー補給ローラ2
1の駆動を開始する。これにより、トナー収納室20a
内のトナーが現像槽16内に補給され、現像槽16内の
トナー濃度が上昇する。そして、このトナー濃度が上記
の適正範囲の上限値に達したことが検知されると、トナ
ー補給ローラ21の駆動を停止する。このような制御に
よって、現像槽16内のトナー濃度は、上記適正範囲内
で維持される。
【0022】上記のように補給されるトナーは、現像槽
16内の現像剤と撹拌され、一定の帯電量に制御され
て、感光体4へと供給され、現像に使用される。一方、
現像剤中のキャリアは減少することはなく、繰返し使用
されるために、現像ローラ17や撹拌器18での撹拌、
および感光体4との接触で徐々に劣化していく。このよ
うにキャリアが劣化していくと、トナーに所定の帯電量
を付与し得なくなり、画質の低下を生じることとなる。
そこで、現像槽16内にキャリアをも新たに補給し、現
像槽16内の劣化したキャリアと置換していくことで、
上記のような帯電性能の低下が抑えられる。このため
に、前記のキャリア現像剤収納室20bからキャリア現
像剤を補給する補給制御も、上記制御装置32で行うよ
うになっている。以下、この制御の手順について、図8
のフローチャートを参照して説明する。
【0023】まず、複写が実行される毎に複写カウンタ
33でのコピーカウント値nを、設定値切換カウント値
n(i) と比較する(S1)。このn(i) は、後述の補給
サイクルYC 、補給時間tYC等の設定値を変更すべき累
積コピー回数を予め求めて設定しているもので、制御装
置32内の記憶部にn(1) ・n(2) ……の複数の値が記
憶され、パラメータiに応じてS1の処理で順次読出さ
れる。また、上記記憶部には、各設定値切換カウント値
n(i) (i=1、2、…)に対応させて、補給サイクル
値YC (i) 、補給時間tYC(i) がデータテーブルとして
記憶されている。
【0024】S1において、コピーカウント値nが設定
値切換カウント値n(i) に達していることが判別される
と、この時のn(i) に対応する各YC (i) 、tYC(i)
を、補給サイクルYC 、補給時間tYCとして、それまで
の値に替えて新たに設定する処理が行われ(S2)、次
いで、パラメータiに1が加算される(S3)。
【0025】上記のような設定値切換のための処理S1
〜S3を行った後、上記のコピーカウント値nを補給タ
イミング値MY と比較する(S4)。nがMY に達して
いない時には前記S1に戻る処理を行う一方、nがMY
に達している時には、続いて、キャリア現像剤補給ロー
ラ22をONにする(S5)。これによって、キャリア
現像剤収納室20bから現像槽16へのキャリア現像剤
の補給が開始される。同時に、補給時間監視タイマの計
時が開始され、このタイマでの計時時間tY が、前記補
給時間tYCに達するまでキャリア現像剤の補給が継続さ
れる(S6)。
【0026】tY がtYCに達すると、キャリア現像剤補
給ローラ22をOFFにすることによって(S7)、キ
ャリア現像剤の補給が停止される。そして、上記の補給
タイミング値MY に、前記補給サイクルYC を加算し
(S8)、S1に戻る処理を行う。これによって、補給
タイミング値MY は次に補給を行うべき累積コピー回数
値に更新される。
【0027】このような制御が繰返されることによっ
て、コピーがYC 回行われる毎に、キャリア現像剤補給
ローラ22が時間tYCだけ駆動され、この駆動時間に応
じた量のキャリア現像剤が現像槽16へと補給される。
【0028】一方、上記のようにして現像剤が現像槽1
6へ補給されると、これによる増加量にほぼ相当する量
の現像剤が、現像槽16の突出部24における排出開口
24eから回収容器へ少量ずつ排出される。このときの
現像剤の排出は、回転する排出撹拌器23の撹拌羽根2
3b・23bにて現像剤が排出開口24eから外方へ弾
き飛ばされることにより行われる。あるいは、排出撹拌
器23が停止している状態において、排出開口24eか
らの現像剤のオーバーフローにより行われる。
【0029】本現像装置8においては、上記のようにし
て、現像剤の補給および排出が行われることにより、現
像槽16内の現像剤が新鮮な現像剤に逐次置き換えられ
ていく。この結果、帯電性能をほぼ一定に保持すること
ができ、良好な複写画質を維持することが可能となる。
特に、排出撹拌器23の回転によって現像剤を排出する
場合には、新たな現像剤と劣化した現像剤との置換を適
切に行うことができる。
【0030】また、現像装置8においては、突出部24
に排出開口24eが形成され、突出部24に流入した現
像剤が排出開口24eから排出されるようになっている
ので、現像槽16が正常な配置状態から傾斜した場合で
あっても、現像槽16から多量の現像剤が排出されるこ
とはない。これにより、現像槽16内の現像剤が適正量
に対して大幅に少なくなって帯電性能が低下し、良好な
複写画像を維持し得なくなる事態を防止することができ
る。
【0031】また、排出開口24eからの現像剤の排出
量、即ち現像槽16内の現像剤量は、排出撹拌器23の
回転による排出とオーバーフローによる排出とに関わら
ず、排出開口24eの高さ位置によって変化する。ま
た、排出開口24eの適正な高さ位置は、オーバーフロ
ーによる排出と、排出撹拌器23の回転による排出と、
排出撹拌器23による排出の場合の排出撹拌器23の回
転方向および回転速度等とにより異なる。そして、本現
像装置8において、排出開口24eの高さ位置は、突出
部24の可動部24bを回転させることにより適宜変更
可能である。従って、排出開口24eの高さ位置を現像
剤の排出方法等に応じて適宜調整することにより、現像
槽16の現像剤量を適正量に維持して、良好な画質を得
ることができる。
【0032】即ち、補給現像剤のトナー濃度と排出現像
剤のトナー濃度とが同一と仮定すると、排出開口24e
の高さ位置が適正である場合、補給現像剤量と排出現像
剤量との比率は、図9の直線cに示すように、複写機設
置後の作動初期から1対1となる。この場合には、現像
槽16内の現像剤量が適正量となる。
【0033】また、曲線dは、排出開口24eが許容高
さ位置範囲の下限位置にある場合、曲線eは、排出開口
24eが許容高さ位置範囲の上限位置にある場合の補給
現像剤量と排出現像剤量との関係を示している。上記の
許容高さ位置範囲とは、現像槽16内の現像剤量が許容
範囲を維持し得る排出開口24eの高さ位置の範囲であ
る。従って、排出開口24eが許容高さ位置範囲内に配
されている場合には、補給現像剤量と排出現像剤量との
関係は曲線dと曲線eとの間に収まるものとなる。
【0034】これに対し、排出開口24eの位置が許容
高さ位置範囲よりも低くなっている場合、曲線aに示す
ように、複写機設置後の作動初期において多量の現像剤
が排出され、現像槽16内の現像剤量が現像槽16にお
いて最低限必要な現像剤量を下回ることになる。この結
果、コピー画像に濃度むらが生じる。
【0035】一方、排出開口24eの位置が許容高さ位
置範囲よりも高くなっている場合、曲線bに示すよう
に、複写機設置後の作動初期において、現像剤が排出開
口24eに達する量となるまで、現像剤の排出は行われ
ない。この場合には、現像剤が相当劣化した状態となっ
たときに現像剤の排出が開始されるため、現像槽16内
現像剤の平均劣化度がかなり高い状態となる。この結
果、コピー画質が低下する。また、現像槽16内の現像
剤量は、適正量に対して大幅に増加するため、現像ロー
ラ17、撹拌器18および排出撹拌器23等の駆動用モ
ータの負荷が過剰となり、このモータが回転し得ない事
態を生じる虞もある。
【0036】上記の説明では、排出開口24eの配設位
置とコピー画質との関係を、補給現像剤量と排出現像剤
量との関係により説明したが、現像槽16内の現像剤重
量と複写機の寿命との関係よっても同様に理解すること
ができる。即ち、排出開口24eが許容高さ位置範囲内
に配されている場合、現像槽16内の現像剤重量は、図
10の曲線cに示すように、複写機設置後の初期状態か
ら適正量に対してほぼ一定の小さい範囲内で変化するの
みであるものの、排出開口24eが許容高さ位置範囲外
に配されている場合、現像槽16内の現像剤重量は、曲
線a・bに示すように、適正量に対して大幅に乖離した
状態となる。
【0037】尚、本実施例において、排出撹拌器23
は、撹拌羽根23b・23bを有する平板形状をなすも
のとしているが、これに限定されることなく、例えば、
円柱形状のローラであってもよい。
【0038】また、排出開口24eからオーバーフロー
によってのみ現像剤を排出する構成とする場合には、上
記の排出撹拌器23を省くことも可能である。
【0039】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明の現像装
置は、現像槽の側壁部に、内部に現像槽内と連通する空
間を有し、現像槽内の現像剤が流入可能な突出部が形成
され、この突出部の壁部に排出開口が形成されている構
成である。
【0040】これにより、例えば本現像装置を備えた複
写機が傾斜することにより、現像槽が正常な状態から傾
斜した場合であっても、現像槽から多量の現像剤が一度
に排出され、現像槽内の現像剤が適正量に対して大幅に
少なくなって帯電性能が大きく低下する事態を防止する
ことができる。従って、良好な複写画質を維持すること
ができるという効果を奏する。
【0041】請求項2の発明の現像装置は、請求項1の
発明の現像装置において、突出部内に、回転動作によっ
て突出部内の現像剤を排出開口から排出させる排出手段
が設けられている構成である。
【0042】これにより、請求項1の発明の効果に加
え、排出手段の回転動作にて現像剤の排出を確実に行う
ことができ、現像槽内において、補給された新たな現像
剤と劣化した現像剤との置換を適切に行うことができる
という効果を奏する。
【0043】請求項3の発明の現像装置は、請求項1の
発明の現像装置において、突出部が排出開口の高さ位置
を調整可能であるように設けられている構成である。
【0044】これにより、突出部の排出開口の高さ位置
を調整して、補給現像剤量に対する排出現像剤量、即ち
現像槽内の現像剤量を適正量に維持し、良好な画質を得
ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における現像装置の要部を示
すものであって、図5におけるA−A線矢視断面図であ
る。
【図2】図1に示した突出部を拡大して示す横断面図で
ある。
【図3】上記の突出部付近の斜視図である。
【図4】図3に示した排出開口付近を拡大して示す斜視
図である。
【図5】上記の現像装置を備えた複写機の全体構成を示
す模式図である。
【図6】上記複写機内における現像装置を拡大して示す
縦断面図である。
【図7】上記複写機の制御ブロック図である。
【図8】上記複写機における制御装置で行われる現像剤
補給制御の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】図1に示した排出開口の各高さ位置における補
給現像剤量と排出現像剤量との関係を示すグラフであ
る。
【図10】図1に示した排出開口の各高さ位置における
現像槽内現像剤重量の変化を示すグラフである。
【符号の説明】
8 現像装置 16 現像槽 16c 側壁部 17 現像ローラ 18 撹拌器(撹拌手段) 20 現像剤供給ユニット(現像剤補給部) 23 排出撹拌器(排出手段) 24 突出部 24b 可動部 24e 排出開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−66984(JP,A) 特開 平3−89289(JP,A) 実開 平2−19074(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トナーおよびキャリアから成る現像剤を収
    納する現像槽に、現像剤を撹拌する撹拌手段および現像
    剤を感光体に供給する現像ローラが各々回転自在に設け
    られ、キャリアを含有するキャリア現像剤が現像剤補給
    部から現像槽に逐次補給される一方、現像槽内の現像剤
    が現像槽に形成された排出開口から排出される現像装置
    において、 上記の現像槽の側壁部には、内部に現像槽内と連通する
    空間を有し、現像槽内の現像剤が流入可能な突出部が形
    成され、この突出部の壁部に上記の排出開口が形成され
    ていることを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】上記の突出部内には、回転動作によって突
    出部内の現像剤を上記の排出開口から排出させる排出手
    段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の
    現像装置。
  3. 【請求項3】上記の突出部は上記の排出開口の高さ位置
    が調整可能であるように設けられていることを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載の現像装置。
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