JP3020634U - 光沢差により図柄が表現されている繊維布帛体 - Google Patents
光沢差により図柄が表現されている繊維布帛体Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 素材の種類を問わず、天然繊維から合成繊維
繊維まで広範の素材の布帛を対象に然も、新感覚の図柄
を容易に表現できる繊維布帛体を提供すること。 【構成】 繊維布帛表面に光沢変化を起こす図柄形成剤
(例えば、硫酸バリウム、酸化チタン、微粉末セラミッ
クス等)aが塗布されている繊維布帛体1。 【効果】 染料や顔料を使用せず繊維布帛面に光沢変化
を起こす図柄形成剤を付与することにより、光沢差によ
るシャープで鮮明な新感覚で且つ味のある図柄を容易に
形成できる。また、その対象となる繊維布帛体も、天然
繊維に限らない。
繊維まで広範の素材の布帛を対象に然も、新感覚の図柄
を容易に表現できる繊維布帛体を提供すること。 【構成】 繊維布帛表面に光沢変化を起こす図柄形成剤
(例えば、硫酸バリウム、酸化チタン、微粉末セラミッ
クス等)aが塗布されている繊維布帛体1。 【効果】 染料や顔料を使用せず繊維布帛面に光沢変化
を起こす図柄形成剤を付与することにより、光沢差によ
るシャープで鮮明な新感覚で且つ味のある図柄を容易に
形成できる。また、その対象となる繊維布帛体も、天然
繊維に限らない。
Description
【0001】
本考案は、図柄を有する繊維布帛体関し、更に詳しくは、布帛表面上に求める 図柄が光沢差により区別されて形成されている繊維布帛体に関するものである。
【0002】
近年、衣料産業分野において、若年向を中心に個性を強調したファッション性 豊かな衣料品の要求が強まってきている。 染色技術分野に於いても、繊維布帛への図柄表現には、ファッション性を強調 した新感覚の図柄の付与が重要となっている。
【0003】 そして繊維素材に関する技術やアパレル関係の技術がそれぞれ相互に取り入れ られることにより、新しい図柄表現の開発が進められ、染色法や捺染法において 多くの開発成果があがっている。 現在、新感覚の図柄として、光沢差を利用した図柄が人気があるが、その量産 化に供している比較的簡単な図柄表現法として、主に
【0004】 (1)洗い晒し感加工法 (2)高熱ロールによる光沢差を利用した図柄付与法 がある。 この洗い晒し感加工法は、近年、特に人気化している新感覚の図柄表現方法で 、極めて味のある図柄が付与できるもので、若年層を中心のジーンズ用図柄表現 法として爆発的に受け入れられている。
【0005】 しかし、その対象となる繊維布帛の素材や組織が一定のものに限られており、 用途も自ずと限定されるものであった。 つまり、特定な例外を除けば、綿製品のジーンズ又は、それらに類似の用途範 囲に限られていた。
【0006】 一方、高熱ロールによる光沢差を利用した図柄付与法は、主として合成繊維素 材布帛を対象に行われるもので、その布帛も比較的厚地から薄地までの広範囲の ものが使用でき汎用性のあるものである。 この光沢差を利用した図柄表現法は、通常、加圧可能な一対のロールにより行 われる。
【0007】 具体的には、布帛面に表現されるべき図柄が表面に彫刻され、その表面を所定 の温度(約110〜190℃)にコントロールされたチルドロールと、該チルド ロールに対向して設けられた樹脂ロールを備えた加圧装置を使い、両ロール間に 布帛を通す事により、布帛面への図柄の付与が行われるものである。 図柄が彫刻されたチルドロールを交換することにより、その図柄を広い範囲に 選定でき、ウインドブレーカ等スポーティな衣類からブラウス等のドレッシーな ものまで適用されている。
【0008】 この方法によれば、チルドロールの表面温度を変えることにより、ある範囲で 光沢をコントロールでき、図柄部の色相の差をより強調することも可能である。 しかし、この高熱ロールによる光沢差を利用した図柄表現法(加熱チルドロー ルによる光沢の柄だし方法)は、ポリエステルやポリアミド等の合成繊維には極 めて効果的であるが、綿等の天然繊維には、ほとんど効果がないか又あるとして も極めて小さい。
【0009】 従って、これら天然繊維と合成繊維との混紡の衣料品において、天然繊維の比 較が高まると満足な効果が期待できない。 昨今のように天然繊維が見直され用途的に拡大された市場では、十分対応でき ない。 又、装置上の限界からいうと、チルドロールの表面温度のバラツキや、更には 布帛に付着している不純物等が図柄の光沢に大きく影響するため、チルドロール の表面温度のコントロールや布帛に対する品質管理が、より厳しくなされなけれ ばならない。
【0010】
本考案の目的は、上記問題を解決することにある。 即ち、本考案の目的は、素材の種類を問わず、天然繊維から合成繊維繊維まで 広範の素材の布帛を対象に、然も、新感覚の図柄を容易に表現できる繊維布帛体 を提供することにある。
【0011】
しかして、本考案者らは、このような技術的な課題に対して鋭意研究した結果 、繊維布帛表面に、光沢差を生ぜしめることにより広範囲の素材を対象としてし かも新感覚でシヤープな図柄を形成できることを見出し、この知見により本考案 を完成した。
【0012】 即ち、本考案は、繊維布帛表面に光沢変化を起こす図柄形成剤が塗布されてい る繊維布帛体に存する。 そして、図柄形成剤が硫酸バリウムである繊維布帛体に存する。 そして、図柄形成剤が酸化チタンである繊維布帛体に存する。 そしてまた、図柄形成剤が微粉末セラミックスである繊維布帛体に存する。
【0013】
(1)図柄表現の対象となる繊維布帛体 本考案としての、図柄を表現するための布帛の素材に付いては、天然繊維、或 いは合成繊維又は、それらの混紡、交織、交編何れでの良く特に限定されない。 又、その布帛の組織については、織り組織、編組織、組組織等の何れでも良く 特に限定されない。 尚、図柄を表現しようとする布帛は、予め精練等の前処理又は、更に染色し乾 燥巾出しを行っておく。
【0014】 (2)図柄形成剤は、塗布したところを艶消し状態とし他の部分と光沢差を生 ぜしめ、繊維布帛体の表面に図柄を表現できるものであれば良く、例えば、硫酸 バリウム、酸化チタン、微粉末セラミックス等がある。 (3)図柄形成剤を含む塗布剤 図柄形成剤は塗布剤に含有されて塗布されるが、塗布剤は、図柄形成剤の他に 、バインダー、架橋剤、乳化剤及びその他必要に応じ微量の添加剤を含み、その 溶媒としては水が使用される。 尚、塗布剤中の図柄形成剤の比率は3〜25%の範囲が使用される。
【0015】 (イ)バインダーは、図柄形成剤を布帛面、即ち繊維に接着せしめるため接着 剤の働きをするもので、例えば、ポリアクリル酸エステル、ポリウレタン等が採 用される。 そのバインダーの使用量は、通常、塗布剤中10〜35%である。
【0016】 (ロ)架橋剤は、図柄形成剤を繊維上に接着せしめているバインダーの架橋結 合を促進し、バインダーの耐水性、耐磨耗性、耐溶剤性、即ち図柄形成剤の繊維 布帛面への接着強度をアップせしめるものであればよい。 例えば、メラミン樹脂、アクリル樹脂等が採用される。 その使用量は塗布剤中1〜3%の範囲が使用される。
【0017】 (ハ)乳化剤としては、例えば、非イオン活性剤等が使用される。 その使用量は、塗布剤中0.5〜5%の範囲が使用される。 (ニ)添加剤としては、例えば、防腐剤、消泡剤等が使用される。 その使用量は、塗布剤中0.05〜0.5%の範囲が使用される。
【0018】 (4)布帛面への図柄形成剤を含む塗布剤を塗布する方法 布帛面に塗布剤を図柄状に塗布し、図柄を形成せしめる方法であれば、特に限 定されないが、具体的には、グラビヤ方式、凹版方式、孔版方式等がある。 また、従来の捺染設備を一部利用して行う方式も当然採用可能である。
【0019】 (5)ベーキング処理 図柄形成剤を繊維布帛面に固定させるための処理でバインダーを硬化させるこ とにより行う。 通常、塗布剤を塗布した布帛を約130〜160℃×1〜2分間熱処理する。
【0020】 (6)ソーピング処理及び乾燥巾だし ベーキング処理された布帛は水又は30〜60℃の温湯にてソーピングされ、 次いで乾燥巾出しされる。 ここで、多くの場合、ソーピング後、乾燥巾だしの前に布帛に対しウェットパ ッド法により仕上げ剤、例えば帯電防止剤、風合い調整剤等が付与される。 以下、実施例により説明する。
【0021】
1.ポリエステル綿混(混率ポリエステル65%,綿35%)の経,緯糸共に 72Sからなるローン(Lawn)を用意し、通常の加工法で精練、染色(ベー ジュ色)し、更に乾燥してテスト布とした。
【0022】 2.次いでスクリーン捺染機を使用して、下記の如く図柄形成剤を含む塗布剤 を塗布して布帛への図柄付与、即ち図柄表現を行った。
【0023】 塗布剤の処方 図柄形成剤 硫酸バリウム 5% バインダー アクリル酸エステル 10% 架橋剤 メラミン 1% 乳化剤 非イオン活性剤 3% 水 残部 計 100%
【0024】 3.図柄付与した布帛を130℃×1分ベーキングし、更に40℃の温湯にて 約20分間ソーピングし、更にウェットパッド法により布帛に帯電防止剤 、風合い調整剤を付与し160℃にて乾燥巾だしを行った。
【0025】 4.結果 図1は、テスト布(繊維布帛体1)に塗布剤(図柄形成剤)を塗布して図柄を 形成した図であり、図2は、その断面図を模式的に示す図である。 図において、a部は図柄形成剤を塗布した部分で、b部は図柄形成剤を塗布し ない部分である。 黄0のテスト布には、図柄形成剤を塗布した部分が、塗布しない部分と較べて 光沢が無く艶消し状態となってくっきりと区別されている。 同色(ベージュ色)ではあるが、光沢差によるシャープで鮮明なシルエット調 図柄が得られた。
【0026】
染料や顔料を使用せず繊維布帛面に光沢変化を起こす図柄形成剤を付与するこ とにより、光沢差によるシャープで鮮明な新感覚で且つ味のある図柄を容易に形 成できる。 また、その対象となる繊維布帛体も、天然繊維に限らない。
【図1】図1は、繊維布帛体に図柄を形成した図であ
る。
る。
【図2】図2は、繊維布帛体に図柄を形成した状態の断
面を模式的に示す図である。
面を模式的に示す図である。
1…繊維布帛体 a…図柄形成剤を塗布した部分 b…図柄形成剤を塗布しない部分
Claims (4)
- 【請求項1】 繊維布帛表面に光沢変化を起こす図柄形
成剤が塗布されていることを特徴とする繊維布帛体。 - 【請求項2】 図柄形成剤が硫酸バリウムであることを
特徴とする繊維布帛体。 - 【請求項3】 図柄形成剤が酸化チタンであることを特
徴とする繊維布帛体。 - 【請求項4】 図柄形成剤が微粉末セラミックスである
ことを特徴とする繊維布帛体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1995008251U JP3020634U (ja) | 1995-07-17 | 1995-07-17 | 光沢差により図柄が表現されている繊維布帛体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1995008251U JP3020634U (ja) | 1995-07-17 | 1995-07-17 | 光沢差により図柄が表現されている繊維布帛体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP3020634U true JP3020634U (ja) | 1996-02-06 |
Family
ID=43156002
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1995008251U Expired - Lifetime JP3020634U (ja) | 1995-07-17 | 1995-07-17 | 光沢差により図柄が表現されている繊維布帛体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3020634U (ja) |
-
1995
- 1995-07-17 JP JP1995008251U patent/JP3020634U/ja not_active Expired - Lifetime
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