JP3045018B2 - 波形記録再生装置 - Google Patents

波形記録再生装置

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JP3045018B2
JP3045018B2 JP6237755A JP23775594A JP3045018B2 JP 3045018 B2 JP3045018 B2 JP 3045018B2 JP 6237755 A JP6237755 A JP 6237755A JP 23775594 A JP23775594 A JP 23775594A JP 3045018 B2 JP3045018 B2 JP 3045018B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、楽音波形をサンプリン
グ記録し、演奏用波形として再生することができる波形
記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】波形記録再生装置には、いわゆるサンプ
ラーと呼ばれる電子楽器がある。サンプラーは、入力さ
れた楽音波形をサンプリング処理することによりディジ
タル波形として波形メモリに書き込み、波形の記録を行
う。そして、波形メモリに記録された波形データに基づ
いて波形を再生することにより楽音を生成する。
【0003】サンプラーに入力される楽音波形が短けれ
ば、波形メモリに波形データを記録することができる
が、入力される楽音波形が長いときには、波形データが
大きくなり、波形メモリの容量を越えてしまい、全ての
波形データを記録できなくなってしまう。そこで、長時
間にわたる楽音波形を記録する際には、大容量のデータ
を記録することができるディスク等の外部記憶装置が用
いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のサンプラーで
は、波形の記録に先立って、波形メモリに記録するの
か、またはディスクに記録するのかのいずれかを指定す
るようになっている。短時間の楽音波形を記録する際に
は波形メモリを指定し、長時間の楽音波形を記録する際
にはディスクを指定するようにすればよい。
【0005】しかしながら、録音する楽音波形の時間長
は、通常は録音してみないとわからないものであり、録
音前に判断することは困難である。例えば、波形メモリ
への記録を選択して録音を開始したものの、予想してい
たより長時間の波形であったため、メモリに記憶しきれ
ず後ろの部分が切れてしまったり、ディスクへの記録を
選択して録音してみたら、短い波形だったので、その後
の処理を考えればメモリ上に記録した方が良かったり等
の不都合が起こる場合がある。
【0006】本発明の目的は、録音する楽音波形の時間
長に応じて、波形メモリまたはディスク等の大容量外部
記憶装置のいずれかを自動的に選択して記録することが
できる波形記録再生装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の一観点によれ
ば、波形記録再生装置は、波形データを記憶することが
できる空き領域(VA)を有する記憶媒体(14)と、
大容量の外部記憶装置と、前記記憶媒体中の空き領域の
サイズに応じて、該空き領域に可変複数ブロック数のメ
モリブロックを領域指定する領域指定手段と、前記領域
指定手段により指定される複数のメモリブロックに外部
から入力される波形データを順次記録しつつ、各メモリ
ブロックヘの記録が終了した後に該メモリブロックに記
憶されている波形データをメモリブロック単位で前記外
部記憶装置へ転送するメモリアクセス手段(9)であ
り、前記外部から入力される波形データが前記複数のメ
モリブロックに書込まれ前記複数のメモリブロックが一
杯になった後は、続いて入力される波形データを前記複
数のメモリブロックの一部ないし全部のメモリブロック
に順次上書きしつつ、各メモリブロックヘの上書きが終
了した後に該メモリブロックに記憶されている波形デー
タをメモリブロック単位で前記外部記憶装置に転送する
ための前記メモリアクセス手段(9)と、前記入力され
る波形データが前記複数メモリブロックの容量より大き
いか否かを判定し、小さい場合には前記複数メモリブロ
ックに記憶された波形データを残し、大きい場合には前
記外部記憶装置に転送された波形データを残すように制
御する記録先選択手段とを有する。
【0008】
【作用】外部から入力される波形データを順次記憶媒体
中の可変ブロック数のメモリブロックに記録しつつ、各
メモリブロックへの記録が終了した後に波形データをメ
モリブロック単位で外部に転送出力するので、外部に大
容量記憶装置を接続し、波形データを大容量記憶装置に
転送出力するようにすれば、記憶媒体と外部大容量記憶
装置の両方に波形データを記憶させることができる。ま
た、外部に転送出力されたメモリブロックの波形データ
を大容量記憶装置に記憶させておけば、外部から入力さ
れる新たな波形データを該メモリブロックに再び記録す
ることもできる。
【0009】
【実施例】図1は、本発明の実施例による波形記録再生
装置の全体構成図である。ROM5は、演算プログラム
を記憶している。CPU4は、ROM5に記憶されてい
る演算プログラムに従って、RAM6に備えられたワー
キングメモリを用いて各種演算を行う。
【0010】CPU4は、バス17を介して、ROM
5、RAM6の他、MIDI入出力インターフェース
1、パネルスイッチ2、表示器3、ディスクドライブ
7、ダイレクトメモリアクセス(DMA)回路9、アク
セス制御回路13、PCM音源15の制御を行う。
【0011】楽音波形は、パネルスイッチ2のスイッチ
を操作することにより、マイク12から録音することが
できる。マイク12に入力された楽音波形は、サンプリ
ング処理によりディジタル信号の波形データに変換され
る。その後、3種類のサンプリングモードA,B,Cに
応じて、波形RAM14またはディスク媒体8のいずれ
かに記録される。
【0012】波形RAM14は、例えば4Mバイトの記
憶媒体であり、ディスク媒体8は、例えばハードディス
クや光磁気ディスク(MO)等の数百Mバイト程度の大
容量記憶媒体である。
【0013】録音された波形データをエディットする際
には、波形RAM14上において行う必要があり、ディ
スク媒体8上においては直接エディットすることができ
ない。ディスク媒体8に記憶されている波形データをエ
ディットする際には、一旦ディスク媒体8から波形RA
M14に波形データをロードした後に、波形RAM14
上の波形データをエディットする必要がある。
【0014】したがって、エディット等を行うことを前
提に録音を行うのであれば、なるべく波形RAM14に
波形データを記録した方がよい。しかし、波形RAM1
4の記憶容量は小さいため、大容量の波形データについ
ては、ディスク媒体8に記録せざるを得ない。
【0015】サンプリングモードA,B,Cは、パネル
スイッチ2の操作により、いずれか1つが指定される。
サンプリングモードAでは、波形データが波形RAM1
4に記録され、サンプリングモードBでは、波形データ
がディスク媒体8に記録される。
【0016】サンプリングモードCでは、波形RAM1
4またはディスク媒体8のいずれかが自動的に選択さ
れ、波形データが記録される。つまり、マイク12から
録音される時間が長くて、波形データのデータ量が多い
ときには、ディスク媒体8が選択される。一方、録音さ
れる時間が短くて、波形データ量が少ないときには、波
形RAM14が選択される。
【0017】まず、サンプリングモードAについて説明
する。マイク12から入力された楽音波形は、DMA回
路9内の書込カウンタ11に応じて、アクセス制御回路
13を介して、波形RAM14に波形データとして記録
される。書込カウンタ11は、入力される楽音の波形デ
ータに応じて、順次カウントを行い、記録される波形R
AM14上のアドレスを指定する。波形データは、書込
カウンタ11に応じて波形RAM14に順次記憶され
る。
【0018】次に、サンプリングモードBについて説明
する。マイク12から入力された楽音波形は、書込カウ
ンタ11に応じて、アクセス制御回路13を介して、波
形RAM14内のバッファに波形データとして一旦蓄え
られる。バッファ一杯に蓄えられると、その後DMA回
路9内の転送カウンタ10はカウントを行う。転送カウ
ンタ10がカウントされると、波形RAM14内のバッ
ファからディスク媒体8に波形データが転送される。
【0019】転送カウンタ10は、例えばバッファに波
形データを蓄え始めてからのクロック信号をカウントし
て、バッファが一杯になる時間経過後に転送カウント値
をカウントする。
【0020】DMA回路9は、CPU4の制御によら
ず、波形RAM14とディスク媒体8との間で波形デー
タを転送することができるので、高速転送が可能であ
る。ディスク媒体8は、ディスクドライブ7により、デ
ータの読み出しまたは書き込みが制御される。
【0021】次に、サンプリングモードCについて説明
する。マイク12から入力された楽音波形は、書込カウ
ンタ11に応じて、アクセス制御回路13を介して、順
次波形RAM14に波形データとして記録される。そし
て、その間、所定の間隔で、転送カウンタ10がカウン
トを行うことにより、所定のデータ量ずつ波形データが
波形RAM14からディスク媒体8に転送される。
【0022】マイク12から入力された楽音波形の波形
データが全て波形RAM14に納まる場合には、CPU
4は波形RAM14から転送されたディスク媒体8内の
波形データを消去する。つまり、波形データが小データ
量であるときには、波形データは波形RAM14にのみ
残される。
【0023】一方、マイク12から入力された楽音波形
の波形データが全て波形RAM14に納まらない場合に
は、CPU4は波形RAM14に記録された波形データ
を消去し、ディスク媒体8に転送された波形データのみ
を残す。つまり、波形データが大容量であるときには、
波形データはディスク媒体8にのみ残される。
【0024】MIDI入出力インターフェース1には、
外部機器として例えば鍵盤を接続することができる。鍵
盤上の鍵を操作することにより、MIDI信号がMID
I入出力インターフェース1に入力され、波形データの
再生を指示することができる。CPU4は、MIDI入
出力インターフェース1に入力されるMIDI信号に応
じて、所定の音高の発音または消音をPCM音源15に
指示することができる。
【0025】PCM音源15は、アクセス制御回路13
を介して、波形RAM14に記憶されている波形データ
を音高変換およびD/A変換して、所定の音高の楽音信
号をサウンドシステム16に供給する。サウンドシステ
ム16は、供給された楽音信号の発音を行う。
【0026】アクセス制御回路13は、3通りの波形デ
ータの流れが衝突しないように時間の振り分け制御を行
う。3通りの波形データの流れとは、マイク12から波
形RAM14への録音と、波形RAM14とディスク媒
体8の間のデータ転送と、波形RAM14からPCM音
源15への波形データ再生のそれぞれによる波形データ
の流れである。
【0027】パネルスイッチ2は、サンプリングモード
A,B,Cの切り換えや、PCM音源15が読み出しを
行う波形RAM14内の複数の波形データ内の1つを選
択するためのスイッチ等を有する。表示器3は、指定さ
れたサンプリングモードの状態等を表示する。
【0028】図2は、波形RAM14の構成を示す。波
形RAM14は、録音済領域OAと空き領域VAを有す
る。マイク12から録音される際には、空き領域VAが
用いられる。空き領域VAの用いられ方は、サンプリン
グモードによって異なる。各サンプリングモードにおけ
る空き領域の状態を次に説明する。
【0029】図3は、サンプリングモードAにおける波
形RAM14の空き領域VAを示す。マイク12から入
力される楽音波形の波形データは、空き領域VAに順次
記録される。入力される波形データのデータ量が空き領
域VAの容量よりも小さいときには、正常に記録され
る。一方、入力される波形データ量が空き領域VAより
も大きいときには、波形データの後ろの部分が切れてし
まう。
【0030】図4は、サンプリングモードBにおける波
形RAMの空き領域VAを示す。空き領域VAは、2つ
のバッファBA1,BA2を有する。バッファメモリ
は、例えばバッファBA1,BA2の2個の固定バッフ
ァである。
【0031】マイク12から入力される楽音波形の波形
データは、まずバッファBA1に記録される。バッファ
BA1が一杯になると、バッファBA1からディスク媒
体8(図1)に波形データが転送される。バッファBA
1が一杯になった後は、マイク12からの波形データは
続いてバッファBA2に記録される。バッファBA2が
一杯になると、バッファBA1に再び波形データが記録
され、バッファBA2からディスク媒体8に波形データ
が転送される。その後は、同様にしてバッファBA1と
BA2が交互に用いられて、ディスク媒体8に波形デー
タが記録される。
【0032】バッファBA1,BA2は、例えば数kバ
イト程度のメモリ容量である。バッファBA1,BA2
の容量は、音を認識できないほどの波形データ量しか記
憶することができないほどの小容量であってもよく、バ
ッファとしての機能を果たせればよい。
【0033】図5は、サンプリングモードCにおける波
形RAMの空き領域VAを示す。空き領域VAは、例え
ば6つのメモリブロックMB1〜MB6を有する。メモ
リブロックは、6つである必要はなく、空き領域VAの
サイズに応じて、可変のブロック数に制御される。実用
的には、最低でも数秒分のブロックを用意することが望
まれる。たとえば、1ブロック4kバイトとしてサンプ
ル周波数48kHzの波形を1秒間録音するだけで(4
8k×2)/4k=24(個)のメモリブロックが必要
となる(MB1〜MB24)。
【0034】マイク12から入力される楽音波形の波形
データは、まずメモリブロックMB1に記録される。メ
モリブロックMB1が一杯になると、メモリブロックM
B1からディスク媒体8に波形データが転送される。そ
の後、メモリブロックMB2〜MB6に順次記録され、
各メモリブロックが一杯になると、それぞれメモリブロ
ック単位でディスク媒体8に転送される。メモリブロッ
クMB1〜MB6内に波形データが全て納まるときに
は、転送されたディスク媒体8内の波形データが消去さ
れ、波形RAM14内に波形データが残る。
【0035】メモリブロックMB1〜MB6内に波形デ
ータが納まらないときには、再びメモリブロックMB1
から順番に記録および転送が行われる。その場合、メモ
リブロックは、上書きされてしまい、1度目に記録され
たメモリブロック上の波形データは消えてしまう。全て
の波形データが書き込まれた後は、波形RAM14内の
波形データが消去され、ディスク媒体8内に波形データ
が残る。
【0036】次は、図1におけるDMA回路9内の書込
カウンタ11と転送カウンタ10の動作の説明を、サン
プリングモードA,B,Cのそれぞれについて行う。図
6は、サンプリングモードAにおける書込カウンタ11
のカウント値WCを示す。
【0037】時刻tA1において、例えばパネルスイッ
チ2(図1)上の録音スイッチを押すことにより、マイ
ク12からの録音が開始する。マイク12からの録音が
開始すると、書込カウンタ11がカウントを開始し、カ
ウント値WCは増加を始める。マイク12から入力され
る波形データは、カウント値WCに応じた波形RAM1
4のアドレスに記録される。
【0038】時刻tA2において、マイク12からの録
音が終了すると、カウント値WCの増加は終了する。録
音の終了は、カウント値WCが空き領域VAの最終アド
レスまで達したことを検出して、又はパネルスイッチ2
(図1)上のストップスイッチが押されることにより行
われる。また、マイク12からの入力レベルが十分小さ
い状態が所定時間続いたときに録音の終了とすることも
できる。
【0039】図7は、サンプリングモードBにおける書
込カウンタ11のカウント値WCと転送カウンタ10の
カウント値TCを示す。時刻tB1において、マイク1
2からの録音が開始すると同時に、書込カウント値WC
のカウントが開始する。波形RAM14には、2つのバ
ッファBA1,BA2が備えられており、まずバッファ
BA1に波形データが書き込まれる。バッファBA1が
一杯になると、続いてバッファBA2に波形データが書
き込まれる。転送カウント値TCは、転送カウンタ10
がバッファが一杯になる時間を計測することにより、バ
ッファBA1が一杯になった後と、バッファBA2が一
杯になった後にそれぞれカウントされ、それぞれバッフ
ァBA1とバッファBA2から波形データがディスク媒
体8に転送される。
【0040】時刻tB2において、バッファBA2が一
杯になると、書込カウント値WCはリセットされ、波形
データは再びバッファBA1の先頭から書き込まれる。
転送カウント値TCは、バッファBA1とBA2の波形
データをディスク媒体8に転送するためのカウントが行
われた後にリセットされ、再びバッファBA1とBA2
の転送を行うためのカウントが繰り返される。
【0041】図8は、サンプリングモードCにおける書
込カウンタ11のカウント値WCと転送カウンタ10の
カウント値TCを示す。時刻tC1において、マイク1
2からの録音が開始すると、書込カウント値WCのカウ
ントが開始する。波形RAM14には、例えば6つのメ
モリブロックMB1〜MB6が備えられており、まずメ
モリブロックMB1に波形データが書き込まれる。メモ
リブロックMB1が一杯になると、続いてメモリブロッ
クMB2〜MB6に順次波形データが書き込まれる。転
送カウント値TCは、転送カウンタ10がブロックメモ
リが一杯になる時間を計測することにより、各メモリブ
ロックMB1〜MB6が一杯になった後に、それぞれカ
ウントされ、対応するメモリブロックの波形データをデ
ィスク媒体8に転送する。
【0042】マイク12から入力される波形データが、
6つのメモリブロックMB1〜MB6内に納まれば、転
送されたディスク媒体8の波形データを消去して、メモ
リブロックMB1〜MB6の波形データを残す。
【0043】マイク12から入力される波形データが6
つのメモリブロックMB1〜MB6に納まらないときに
は、書込カウント値WCおよび転送カウント値TCがリ
セットされ、再びメモリブロックMB1から順番に波形
データの書き込みおよび転送が行われる。この場合、メ
モリブロックに波形データが上書きされて1回目に書き
込まれた波形データが消えてしまう。したがって、全て
の波形データの書き込みおよび転送が終了した後は、メ
モリブロックMB1〜MB6の波形データを消去して、
転送されたディスク媒体8の波形データを残す。
【0044】以上、3つのサンプリングモードA,B,
Cについて説明した。次は、その他のサンプリングモー
ドD,E,Fについて、それぞれ図9、図10、図11
を参照しながら説明する。サンプリングモードD,E,
Fについても、サンプリングモードA,B,Cと同様に
選択することができるようにすることができる。
【0045】図9は、サンプリングモードDにおける書
込カウント値WCと転送カウント値TCを示す。時刻t
D1において、マイク12からの録音が開始すると、サ
ンプリングモードCと同様に、書込カウント値WCと転
送カウント値TCが増加を開始し、メモリブロックMB
1〜MB6への波形データの書き込み、およびメモリブ
ロックMB1〜MB6からディスク媒体8への波形デー
タの転送が行われる。
【0046】時刻tD2において、メモリブロックMB
6が一杯になった後は、サンプリングモードCと異な
り、書込カウント値WCと転送カウント値TCは、メモ
リブロックMB5に対応するカウント値にリセットされ
る。その後、波形データは、メモリブロックMB5とM
B6に交互に書き込まれ、ディスク媒体8への転送も交
互に行われる。
【0047】時刻tD2を過ぎて波形データの書き込み
が行われると、メモリブロックMB5,MB6の波形デ
ータは上書きされるが、メモリブロックMB1〜MB4
の波形データは1回目に書き込まれたものが残ってい
る。
【0048】したがって、メモリブロックMB1〜MB
4に記録されている波形先頭部分については、後に直接
エディットしたり、再生することが可能である。波形の
先頭部分は、波形の立ち上がり部(アタック部)であ
り、エディットを行いたいという要求が多い部分であ
る。
【0049】また、波形先頭部分は、波形データの再生
を開始する際に必ずメモリブロック(波形RAM)上に
記憶されておかなければならない。再生は、ディスク媒
体8に記憶されている波形データについて直接行うこと
ができず、一旦ディスク媒体8から波形RAMに波形デ
ータをロードする必要がある。サンプリングモードDで
は、必ず波形データの先頭部分がメモリブロックMB1
〜MB4に残るので、エディットや再生等の際に有利で
ある。
【0050】図10は、サンプリングモードEにおける
書込カウント値WCと転送カウント値TCを示す。時刻
tE1において、マイク12からの録音が開始すると、
サンプリングモードCと同様に、書込カウント値WCの
増加によりメモリブロックMB1〜MB6への波形デー
タの書き込みが開始し、転送カウント値TCに応じてメ
モリブロックMB1〜MB6からディスク媒体8への波
形データ転送が行われる。
【0051】時刻tE2において、メモリブロックMB
6が一杯になった後は、サンプリングモードCと異な
り、書込カウント値WCと転送カウント値TCは、メモ
リブロックMB1に対応するカウント値にリセットされ
る。その後、波形データは、メモリブロックMB1とM
B2に交互に書き込まれ、ディスク媒体8への転送も交
互に行われる。
【0052】サンプリングモードD,Eは、共に2つの
メモリブロックを使用する。サンプリングモードDは、
終わりの2つのメモリブロックMB5とMB6を交互に
使用し、サンプリングモードEは、初めの2つのメモリ
ブロックMB1とMB2を交互に使用する。
【0053】その状態で残りのメモリブロックMB3〜
MB6を解放すれば、解放された空き領域を利用して時
分割で別のチャンネル(CH)の録音又は再生を行なう
こともできる。
【0054】図11は、サンプリングモードFにおける
書込カウント値WCと転送カウント値TCを示す。時刻
tF1において、マイク12からの録音が開始すると、
5つのメモリブロックMB1〜MB5に順次書き込まれ
る。メモリブロックMB1〜MB5が一杯になると、転
送カウンタ10の時間計測により転送カウント値TCが
カウントされ、5つのメモリブロックMB1〜MB5の
波形データがまとめてディスク媒体8に転送される。メ
モリブロックMB1〜MB5に波形データが書き込まれ
た後は、続いてメモリブロックMB6に波形データが書
き込まれる。メモリブロックMB6が一杯になると、転
送カウント値TCがカウントされ、メモリブロックMB
6からディスク媒体8へ波形データが転送される。
【0055】時刻tF2において、メモリブロックMB
6が一杯になった後は、書込カウント値WCと転送カウ
ント値TCは、メモリブロックMB1に対応するカウン
ト値にリセットされる。その後、波形データは、メモリ
ブロックMB1とMB2に交互に書き込まれ、ディスク
媒体8への転送も交互に行われる。
【0056】サンプリングモードFでは、最初の5つの
メモリブロックMB1〜MB5に対しては、メモリブロ
ック毎のデータ転送を行わずに、5つのメモリブロック
MB1〜MB5の波形データをまとめてデータ転送する
ので、データ転送の回数を減らすことができる。
【0057】なお、以上の転送カウント値TCは、それ
ぞれのサンプリングモードに応じた所定の時間間隔でカ
ウントされるので、バッファBA1,BA2またはメモ
リブロックMB1〜MB6が一杯になる前にサンプリン
グ録音が終了しても、ディスク媒体8へのデータ転送は
正常に行われる。
【0058】次に、3つのサンプリングモードA,B,
Cを有する波形記録再生装置の制御を行うCPUの処理
を説明する。図12は、CPUが行うメインルーチンの
処理を示すフローチャートである。
【0059】ステップS1では、RAM6(図1)に備
えられているレジスタの初期化等の初期設定を行う。ス
テップS2では、MIDI処理を行う。MIDI処理と
は、図1のMIDI入出力インターフェース1に入出力
されるMIDI信号に対しての処理である。例えば、M
IDI入出力インターフェース1に鍵盤を接続すること
により、所定の音高の波形データを再生させるためのM
IDI信号を入力することができる。
【0060】ステップS3では、動作モード制御を行
う。例えば、動作モードを指定するためのスイッチが図
1のパネルスイッチ2に設けられている。動作モードに
は、波形サンプリング、波形エディット、ボイス作成等
のモードがある。スイッチ操作により動作モードが指定
されると、指定された動作モードに対応する番号がレジ
スタDMに格納される。
【0061】ステップS4では、動作モードレジスタD
Mをチェックすることにより、どの動作モードが指定さ
れたのかを調べる。波形サンプリングの動作モードが指
定されていれば、ステップS5へ進む。ステップS5で
は、波形サンプリングの処理を行う。波形サンプリング
は、サンプリングモードA,B,Cに応じて、マイク1
2から入力される楽音波形を波形データとして、波形R
AM14またはディスク媒体8に記録する。詳細は、後
にフローチャートを参照しながら説明する。波形サンプ
リング処理が終了すると、ステップS2へ戻り、処理を
繰り返す。
【0062】ステップS4において、波形エディットの
動作モードが指定されていれば、ステップS6へ進む。
ステップS6では、波形エディットの処理を行う。波形
エディットは、主に波形RAM14上の波形データに対
して行う。例えば、波形を切り取ったり、他の波形とつ
なげたり、混合、フィルタ処理、波形圧縮等の加工を行
うことができる。波形エディットの処理が終了すると、
ステップS2へ戻り、処理を繰り返す。
【0063】ステップS4において、ボイス作成の動作
モードが指定されていれば、ステップS7へ進む。ステ
ップS7では、ボイス作成の処理を行う。ボイス作成と
は、MIDI入出力インターフェース1に入力されるM
IDI信号に応じて、PCM音源15で楽音の生成を行
う際に必要なボイスデータを作成する。ボイスデータ
は、音色を制御するためのデータであり、発音音域を複
数に分けたときに、各音域において用いるディスク媒体
8上又は波形RAM14上の波形データを指示するため
のデータをも含む。ボイス作成の処理が終了すると、ス
テップS2へ戻り、処理を繰り返す。
【0064】ステップS4において、以上の動作モード
を除く、その他のモードが指定されていれば、ステップ
S8へ進む。ステップS8では、その他処理を行う。そ
の他処理とは、例えばステップS5においてサンプリン
グ録音した波形データを、波形RAM14とディスク媒
体8の間でセーブまたはロードしたり、ステップS7に
おいて作成したボイスデータを、波形RAM14とディ
スク媒体8の間でセーブまたはロードしたり、サンプリ
ング波形を自動伴奏等と同期演奏するためのデータを作
成したり、等の処理を行う。その他処理が終了すると、
ステップS2へ戻り、処理を繰り返す。
【0065】図13は、図12のステップS5の波形サ
ンプリング処理において、パネルスイッチ2でサンプリ
ング実行が指示された時に実行されるイベントルーチン
の詳細を示すフローチャートである。
【0066】ステップS11では、波形名を入力し、こ
れからサンプリング録音する楽音波形に名称を付与す
る。波形名の入力は、パネルスイッチ2の操作により行
う。入力された波形名は、レジスタWNに格納される。
後に、波形名WNとサンプリング録音される波形データ
は、対応付けて波形RAM14またはディスク媒体8に
記録される。
【0067】ステップS12では、サンプリングモード
を入力する。入力は、パネルスイッチ1を用いて、3つ
のサンプリングモードA,B,Cの内の1つを選択する
ことにより行う。入力されたサンプリングモードは、レ
ジスタSMに格納される。
【0068】ステップS13では、サンプリングモード
SMを調べる。サンプリングモードがAであれば、ステ
ップS14へ進む。ステップS14では、図3に示した
ように、波形RAM14に空き領域VAを確保し、マイ
ク12からサンプリング入力された波形データを記録す
る。その後、図12のメインルーチンの処理に戻る。
【0069】サンプリングモードがBであれば、ステッ
プS15へ進む。ステップS15では、図4に示したよ
うに、波形RAM14に確保された2つのバッファBA
1,BA2を使用して、サンプリング入力された波形デ
ータをディスク媒体8に記録する。その後、図12のメ
インルーチンの処理へ戻る。
【0070】サンプリングモードがCであれば、ステッ
プS16へ進む。ステップS16では、図5に示したよ
うに、波形RAM14に確保された空き領域VAに波形
データを記憶し、所定の間隔で、メモリブロック毎に波
形データをディスク媒体8に転送する。その後、ステッ
プS17へ進む。
【0071】ステップS17では、空き領域VAに波形
データが納まったか否かをチェックする。波形データが
納まっていれば、ステップS19へ進み、転送されたデ
ィスク媒体8上の波形データを消去し、波形RAM14
上の波形データのみを残す。一方、波形データが空き領
域VAに納まっていなければ、ステップS18へ進み、
波形RAM14上の波形データを消去し、ディスク媒体
8に転送された波形データのみを残す。その後、図12
のメインルーチンの処理に戻る。
【0072】以上のように、本実施例による波形記録再
生装置は、3つのサンプリングモードA,B,Cを有す
る。サンプリングモードAは、波形RAM14にサンプ
リング録音された波形データを記録し、サンプリングモ
ードBは、ディスク媒体8に波形データを記録し、サン
プリングモードCは、波形RAM14またはディスク媒
体8のいずれかを自動的に選択する。サンプリング録音
される楽音波形が短いときには、波形RAM14が選択
され、楽音波形が長いときには、ディスク媒体8が選択
される。
【0073】いずれか一方を残し、他方を消去するた
め、波形RAM14及びディスク媒体8における無駄を
省き、その後の録音のために最大限の空き領域を残して
録音を終了できる。
【0074】なお、サンプリングモードCにおいて、楽
音波形が短いときには、ディスク媒体8上の波形データ
を消去し、波形RAM14上の波形データのみを残す場
合について説明したが、波形RAM14上の波形データ
をいずれディスク媒体8にセーブするのであれば、ディ
スク媒体8に転送された波形データを消去せずに、残す
ようにしてもよい。
【0075】ディスク媒体8に録音した長い波形データ
を録音後直ちにエディットしたい場合は、波形RAM1
4上に残っているデータを使用できるし、短い波形デー
タでも波形RAM14上で試発音を行なった後、直ちに
セーブする場合もあるからである。
【0076】また、楽音波形が長いときには、波形RA
M14上の波形データを消去し、ディスク媒体8上の波
形データのみを残す場合について説明したが、波形RA
M14上の波形データを消去せずに残しておけば、ディ
スク媒体8上の波形データのダイレクト再生用のスター
ト波形として利用したり、ディスク媒体8中の波形デー
タのエディット用バッファとして使用することもでき
る。
【0077】波形RAM14とディスク媒体8の両方に
波形データを残した場合には、後にいずれか一方を消去
するか否かを操作者に選択させるようにしてもよい。以
上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれら
に制限されるものではない。例えば、種々の変更、改
良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろ
う。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
波形記録再生装置の外部に大容量記憶装置を接続すれ
ば、記憶媒体と外部大容量記憶装置の両方に波形データ
を記憶させることができる。また、サンプリング録音さ
れる波形データのデータ量等に応じて、記憶媒体と外部
大容量記憶装置のいずれかにのみ波形データを残すこと
も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例による波形記録再生装置の全
体構成図である。
【図2】 波形RAMの構成を示す概略図である。
【図3】 サンプリングモードAにおける波形RAMの
空き領域VAを示す概略図である。。
【図4】 サンプリングモードBにおける波形RAMの
空き領域VAを示す概略図である。
【図5】 サンプリングモードCにおける波形RAMの
空き領域VAを示す概略図である。
【図6】 サンプリングモードAにおける書込カウンタ
のカウント値WCを示す。
【図7】 サンプリングモードBにおける書込カウンタ
のカウント値WCと転送カウンタのカウント値TCを示
す。
【図8】 サンプリングモードCにおける書込カウンタ
のカウント値WCと転送カウンタのカウント値TCを示
す。
【図9】 サンプリングモードDにおける書込カウント
値WCと転送カウント値TCを示す。
【図10】 サンプリングモードEにおける書込カウン
ト値WCと転送カウント値TCを示す。
【図11】 サンプリングモードFにおける書込カウン
ト値WCと転送カウント値TCを示す。
【図12】 CPUが行うメインルーチンの処理を示す
フローチャートである。
【図13】 図12のステップS5における波形サンプ
リング処理の詳細を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 MIDI入出力インターフェース、 2 パネル
スイッチ、 3 表示器、 4 CPU、 5
ROM、 6 RAM、 7 ディスクドライブ、
8 ディスク媒体、 9 ダイレクトメモリアク
セス(DMA)回路、 10 転送カウンタ、 1
1 書込カウンタ、 12 マイク、13 アクセス
制御回路、 14 波形RAM、 15 PCM音
源、16 サウンドシステム、 17 バス、 O
A 録音済領域、 VA 空き領域、 BA バッ
ファ、 MB メモリブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 7/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波形データを記憶することができる空き
    領域(VA)を有する記憶媒体(14)と、 大容量の外部記憶装置と、 前記記憶媒体中の空き領域のサイズに応じて、該空き領
    域に可変複数ブロック数のメモリブロックを領域指定す
    る領域指定手段と、 前記領域指定手段により指定される複数のメモリブロッ
    クに外部から入力される波形データを順次記録しつつ、
    各メモリブロックヘの記録が終了した後に該メモリブロ
    ックに記憶されている波形データをメモリブロック単位
    で前記外部記憶装置へ転送するメモリアクセス手段
    (9)であり、前記外部から入力される波形データが前
    記複数のメモリブロックに書込まれ前記複数のメモリブ
    ロックが一杯になった後は、続いて入力される波形デー
    タを前記複数のメモリブロックの一部ないし全部のメモ
    リブロックに順次上書きしつつ、各メモリブロックヘの
    上書きが終了した後に該メモリブロックに記憶されてい
    る波形データをメモリブロック単位で前記外部記憶装置
    に転送するための前記メモリアクセス手段(9)と、 前記入力される波形データが前記複数メモリブロックの
    容量より大きいか否かを判定し、小さい場合には前記複
    数メモリブロックに記憶された波形データを残し、大き
    い場合には前記外部記憶装置に転送された波形データを
    残すように制御する記録先選択手段とを有する波形記録
    再生装置。
  2. 【請求項2】 波形データを記憶することができる空き
    領域(VA)を有する記憶媒体(14)と、 前記記憶媒体中の空き領域のサイズに応じて、該空き領
    域に可変複数ブロック数のメモリブロックを領域指定す
    る第1の領域指定手段と、 前記記憶媒体に固定複数ブロック数のメモリブロックを
    指定する第2の領域指定手段と、 前記第1または第2の領域指定手段のいずれかのモード
    を指定するためのモード指定手段と、 前記モード指定手段により指定される第1または第2の
    領域指定手段のいずれかにより領域指定される複数のメ
    モリブロックに外部から入力される波形データを順次記
    録しつつ、各メモリブロックへの記録が終了した後に該
    メモリブロックに記憶されている波形データをメモリブ
    ロック単位で外部に転送出力するためのメモリアクセス
    手段(9)とを有する波形記録再生装置。
  3. 【請求項3】 波形データを記憶することができる空き
    領域(VA)を有する記憶媒体(14)と、 大容量の外部記憶装置と、 前記記憶媒体中の空き領域のサイズに応じて、該空き領
    域に1秒以上の波形データ録音するための録音領域を指
    定する領域指定手段と、 録音すべき波形データを入力する入力手段と、 前記領域指定手段により指定される録音領域に前記入力
    手段から入力される波形データを順次記録し、該録音領
    域が一杯になった後は、前記記憶媒体の前記録音領域に
    順次記憶される波形データを、前記録音領域の全部ない
    し一部を転送バッファとして利用しつつ、前記外部記憶
    装置へ転送するメモリアクセス手段(9)と、 前記録音すべき波形データの入力が終了した後、前記波
    形データが前記録音領域の容量より大きいか否かを判定
    し、小さい場合には前記録音領域に記憶された波形デー
    タを残し、大きい場合には前記外部記憶装置に転送され
    た波形データを残すように制御する記録先選択手段とを
    有する波形記録再生装置。
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