JP3048309B2 - 遮水シートの破断検知装置及び破断検知方法 - Google Patents
遮水シートの破断検知装置及び破断検知方法Info
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Landscapes
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、産業廃棄物の貯留地や
産業用水の貯水池などにおいて、有害物質や有用物質な
どの外部への流出を防止するために施設された遮水シー
トに関し、この遮水シートに発生した破断箇所を検知す
る遮水シートの破断検知装置及び破断検知方法に関す
る。
産業用水の貯水池などにおいて、有害物質や有用物質な
どの外部への流出を防止するために施設された遮水シー
トに関し、この遮水シートに発生した破断箇所を検知す
る遮水シートの破断検知装置及び破断検知方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、貯留地や貯水池などに用いられる
素掘りの窪地において、その地表面を被覆して施設され
る遮水シートとしては、補強用織布の両面に被膜ゴムを
コーティングして構成されたものがある。この被膜ゴム
は、エチレンプロピレンターポリマーをベースとする合
成ゴムであり、熱、光及びオゾンに対して極めて強い抵
抗性を有する。補強用織布は、ナイロン繊維をベースと
する織物であり、応力に対して高い強度を有する。
素掘りの窪地において、その地表面を被覆して施設され
る遮水シートとしては、補強用織布の両面に被膜ゴムを
コーティングして構成されたものがある。この被膜ゴム
は、エチレンプロピレンターポリマーをベースとする合
成ゴムであり、熱、光及びオゾンに対して極めて強い抵
抗性を有する。補強用織布は、ナイロン繊維をベースと
する織物であり、応力に対して高い強度を有する。
【0003】この遮水シートは、粘土、プラスチックフ
ィルム及びプリフォームドアスファルトからなる被膜製
品と比較し、磨耗性、引裂強度及び耐候性についてはる
かに優れている上に、万一損傷を生じても安価かつ確実
に補修できます。なお、このような先行技術に関して
は、カタログ「タフポンド(TOUGH POND),住友電気工
業株式会社ハイブリット製品事業部」などに詳細に記載
されている。
ィルム及びプリフォームドアスファルトからなる被膜製
品と比較し、磨耗性、引裂強度及び耐候性についてはる
かに優れている上に、万一損傷を生じても安価かつ確実
に補修できます。なお、このような先行技術に関して
は、カタログ「タフポンド(TOUGH POND),住友電気工
業株式会社ハイブリット製品事業部」などに詳細に記載
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の遮水シート
においては、万一破断が生じた場合、外部に漏洩する有
害物質や有用物質を検出しなければ、破断発生を検知す
ることができない。さらに、破断の発生を検知した場合
でも、広域に施設された遮水シートの破断位置を精度良
く測定することができない。
においては、万一破断が生じた場合、外部に漏洩する有
害物質や有用物質を検出しなければ、破断発生を検知す
ることができない。さらに、破断の発生を検知した場合
でも、広域に施設された遮水シートの破断位置を精度良
く測定することができない。
【0005】このように、破断発生の早期検知及び破断
位置の測定が困難であるので、公害防止や利益保全など
の観点から、貯留及び貯水などに対する安全性や信頼性
が十分確保されていないという問題がある。
位置の測定が困難であるので、公害防止や利益保全など
の観点から、貯留及び貯水などに対する安全性や信頼性
が十分確保されていないという問題がある。
【0006】そこで、本発明は、以上の問題点に鑑みて
なされたものであり、破断発生の早期検知及び破断位置
の測定を行うことにより、貯留及び貯水の安全性や信頼
性を向上させる遮水シートの破断検知装置及び破断検知
方法を提供することを目的とする。
なされたものであり、破断発生の早期検知及び破断位置
の測定を行うことにより、貯留及び貯水の安全性や信頼
性を向上させる遮水シートの破断検知装置及び破断検知
方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る遮水シート
の破断検知装置は、上記の目的を達成するために、窪地
の地表領域に端部を露出して埋設され、当該窪地の貯留
物を遮蔽する電気絶縁性の材質から構成された遮水シー
トの破断検知装置において、窪地の底面における遮水シ
ートの表面周辺領域を包囲して設置されたリーク電流検
出電極と、窪地の地中領域に遮水シートと近接して埋設
されたアース電極と、リーク電流検出電極に電圧を印加
することにより、当該リーク電流検出電極とアース電極
との間に流れたリーク電流を測定する高圧試験器とを備
えることを特徴とする。
の破断検知装置は、上記の目的を達成するために、窪地
の地表領域に端部を露出して埋設され、当該窪地の貯留
物を遮蔽する電気絶縁性の材質から構成された遮水シー
トの破断検知装置において、窪地の底面における遮水シ
ートの表面周辺領域を包囲して設置されたリーク電流検
出電極と、窪地の地中領域に遮水シートと近接して埋設
されたアース電極と、リーク電流検出電極に電圧を印加
することにより、当該リーク電流検出電極とアース電極
との間に流れたリーク電流を測定する高圧試験器とを備
えることを特徴とする。
【0008】さらに、遮水シートの表面内側領域に配列
して設置された複数個の地電流検出電極と、複数個の地
電流検出電極から隣接した2個の組み合わせを選択し、
当該2個の地電流検出電極に流れた地電流を検出する集
線装置と、集線装置から入力した地電流を測定する検流
計とをさらに備えることを特徴とする。
して設置された複数個の地電流検出電極と、複数個の地
電流検出電極から隣接した2個の組み合わせを選択し、
当該2個の地電流検出電極に流れた地電流を検出する集
線装置と、集線装置から入力した地電流を測定する検流
計とをさらに備えることを特徴とする。
【0009】特に、リーク電流検出電極及びアース電極
は、それぞれ炭素繊維導体から構成されていることを特
徴としてもよい。
は、それぞれ炭素繊維導体から構成されていることを特
徴としてもよい。
【0010】また、本発明に係る遮水シートの破断検知
方法は、上記の目的を達成するために、窪地の地表領域
に端部を露出して埋設され、当該窪地の貯留物を遮蔽す
る電気絶縁性の材質から構成された遮水シートの破断検
知方法において、窪地の底面における遮水シートの表面
周辺領域を包囲して設置されたリーク電流検出電極に対
して高圧試験器から電圧を印加する第1のステップと、
この第1のステップにおいて電圧を印加されたリーク電
流検出電極と、窪地の地中領域に遮水シートと近接して
埋設されたアース電極との間に流れたリーク電流を高圧
試験器によって測定する第2のステップと、この第2の
ステップにおいて測定されたリーク電流の電流値を、遮
水シートの電気絶縁性に対応して設定した電流値の許容
範囲に対して比較することにより、遮水シートにおける
破断の発生を検知する第3のステップとを備えることを
特徴とする。
方法は、上記の目的を達成するために、窪地の地表領域
に端部を露出して埋設され、当該窪地の貯留物を遮蔽す
る電気絶縁性の材質から構成された遮水シートの破断検
知方法において、窪地の底面における遮水シートの表面
周辺領域を包囲して設置されたリーク電流検出電極に対
して高圧試験器から電圧を印加する第1のステップと、
この第1のステップにおいて電圧を印加されたリーク電
流検出電極と、窪地の地中領域に遮水シートと近接して
埋設されたアース電極との間に流れたリーク電流を高圧
試験器によって測定する第2のステップと、この第2の
ステップにおいて測定されたリーク電流の電流値を、遮
水シートの電気絶縁性に対応して設定した電流値の許容
範囲に対して比較することにより、遮水シートにおける
破断の発生を検知する第3のステップとを備えることを
特徴とする。
【0011】さらに、第3のステップにおいてリーク電
流の電流値が電流値の許容範囲に含まれない場合に、遮
水シートの表面内側領域に配列して設置された複数個の
地電流検出電極から隣接した2個の組み合わせを集線装
置によって選択して当該2個の地電流検出電極に流れた
地電流を検出し、集線装置から入力した地電流を検流計
によって測定する第4のステップと、複数個の地電流検
出電極から隣接した2個の組み合わせを全て選択するま
で、第4のステップを繰り返す第5のステップと、この
第5のステップにおいて隣接した複数個の地電流検出電
極の全てに向かって流れた地電流が測定された地電流検
出電極を探索する第6のステップと、この第6のステッ
プにおいて探索された地電流検出電極から隣接した複数
個の地電流検出電極にそれぞれ流れた地電流の電流値
と、これらの地電流検出電極の間の距離とに基づいて、
遮水シートの破断位置を算出する第7のステップとをさ
らに備えることを特徴とする。
流の電流値が電流値の許容範囲に含まれない場合に、遮
水シートの表面内側領域に配列して設置された複数個の
地電流検出電極から隣接した2個の組み合わせを集線装
置によって選択して当該2個の地電流検出電極に流れた
地電流を検出し、集線装置から入力した地電流を検流計
によって測定する第4のステップと、複数個の地電流検
出電極から隣接した2個の組み合わせを全て選択するま
で、第4のステップを繰り返す第5のステップと、この
第5のステップにおいて隣接した複数個の地電流検出電
極の全てに向かって流れた地電流が測定された地電流検
出電極を探索する第6のステップと、この第6のステッ
プにおいて探索された地電流検出電極から隣接した複数
個の地電流検出電極にそれぞれ流れた地電流の電流値
と、これらの地電流検出電極の間の距離とに基づいて、
遮水シートの破断位置を算出する第7のステップとをさ
らに備えることを特徴とする。
【0012】さらに、第7のステップにおいて測定され
た遮水シートの破断位置の近辺に対して検流計に接続さ
れた2本のアース棒を接触させることにより、遮水シー
トの破断位置から流れた地電流を検出する第8のステッ
プと、遮水シートの表面上で位置する直交した2方向に
沿って、遮水シートの破断位置の近辺に対して2本のア
ース棒を接触させる位置を順次移動させて第8のステッ
プを繰り返し、当該2方向において検流計によって検出
された地電流の向きが逆転する位置に基づいて、遮水シ
ートの破断位置を測定する第9のステップとをさらに備
えることを特徴としてもよい。
た遮水シートの破断位置の近辺に対して検流計に接続さ
れた2本のアース棒を接触させることにより、遮水シー
トの破断位置から流れた地電流を検出する第8のステッ
プと、遮水シートの表面上で位置する直交した2方向に
沿って、遮水シートの破断位置の近辺に対して2本のア
ース棒を接触させる位置を順次移動させて第8のステッ
プを繰り返し、当該2方向において検流計によって検出
された地電流の向きが逆転する位置に基づいて、遮水シ
ートの破断位置を測定する第9のステップとをさらに備
えることを特徴としてもよい。
【0013】
【作用】本発明に係る遮水シートの破断検知装置及び破
断検知方法においては、高圧試験器を用いることによ
り、遮水シートの表面周辺領域に設置されたリーク電流
検出電極に電圧を印加し、リーク電流検出電極とアース
電極との間に流れたリーク電流を測定することができ
る。このとき、リーク電流の電流値が許容範囲以内であ
る場合、遮水シートに破断が発生していないことが検知
される。一方、リーク電流の電流値が許容範囲外である
場合、遮水シートのいずれかに破断が発生していること
が検知される。したがって、リーク電流検出電極に対し
て定期的に電圧を印加することにより、リーク電流の測
定値に基づいて遮水シートにおける破断発生を早期に検
知することができる。
断検知方法においては、高圧試験器を用いることによ
り、遮水シートの表面周辺領域に設置されたリーク電流
検出電極に電圧を印加し、リーク電流検出電極とアース
電極との間に流れたリーク電流を測定することができ
る。このとき、リーク電流の電流値が許容範囲以内であ
る場合、遮水シートに破断が発生していないことが検知
される。一方、リーク電流の電流値が許容範囲外である
場合、遮水シートのいずれかに破断が発生していること
が検知される。したがって、リーク電流検出電極に対し
て定期的に電圧を印加することにより、リーク電流の測
定値に基づいて遮水シートにおける破断発生を早期に検
知することができる。
【0014】ここで、遮水シートにおける破断発生を検
知した場合、集線装置及び検流計を用いることにより、
遮水シートの表面内側領域に配列して設置された複数個
の地電流検出電極から隣接した2個の組み合わせを選択
し、当該2個の地電流検出電極に流れた地電流を測定す
ることができる。このとき、隣接した複数個の地電流検
出電極の全てに向かって地電流を流した1個の地電流検
出電極を探索することにより、これらの地電流検出電極
の間の距離と地電流の電流値とに基づいて、遮水シート
の破断位置が算出される。したがって、隣接した2個の
地電流検出電極の組み合わせ全てに対する地電流を順次
検出することにより、地電流の測定値に基づいて遮水シ
ートの破断位置を測定することができる。
知した場合、集線装置及び検流計を用いることにより、
遮水シートの表面内側領域に配列して設置された複数個
の地電流検出電極から隣接した2個の組み合わせを選択
し、当該2個の地電流検出電極に流れた地電流を測定す
ることができる。このとき、隣接した複数個の地電流検
出電極の全てに向かって地電流を流した1個の地電流検
出電極を探索することにより、これらの地電流検出電極
の間の距離と地電流の電流値とに基づいて、遮水シート
の破断位置が算出される。したがって、隣接した2個の
地電流検出電極の組み合わせ全てに対する地電流を順次
検出することにより、地電流の測定値に基づいて遮水シ
ートの破断位置を測定することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明に係る一実施例の構成および作
用について、図1ないし図10を参照して説明する。な
お、図面の説明においては同一要素には同一符号を付
し、重複する説明を省略する。
用について、図1ないし図10を参照して説明する。な
お、図面の説明においては同一要素には同一符号を付
し、重複する説明を省略する。
【0016】図1及び図2に示すように、大地10に施
工された素掘りの窪地11には、遮水シート20がその
全地表面を被覆して施設されている。この遮水シート2
0の表面上には、リーク電流検出電極21が周辺領域を
囲んで設置されているとともに、複数個の地電流検出電
極22が内側領域に二次元的に配列して設置されてい
る。窪地11の地中には、アース電極23が遮水シート
20の底面に沿って伸びるように設置されている。これ
らリーク電流検出電極21、地電流検出電極22及びア
ース電極23は、それぞれ破断検知装置30とリード線
を介して電気的に接続されている。
工された素掘りの窪地11には、遮水シート20がその
全地表面を被覆して施設されている。この遮水シート2
0の表面上には、リーク電流検出電極21が周辺領域を
囲んで設置されているとともに、複数個の地電流検出電
極22が内側領域に二次元的に配列して設置されてい
る。窪地11の地中には、アース電極23が遮水シート
20の底面に沿って伸びるように設置されている。これ
らリーク電流検出電極21、地電流検出電極22及びア
ース電極23は、それぞれ破断検知装置30とリード線
を介して電気的に接続されている。
【0017】なお、図1においては、遮水シート20の
周囲に存在する大地10と、地電流検出電極22と破断
検知装置30とを結ぶリード線との図示は、省略してあ
る。図2においては、各種電極と接続された破断検知装
置30の図示は、省略してある。
周囲に存在する大地10と、地電流検出電極22と破断
検知装置30とを結ぶリード線との図示は、省略してあ
る。図2においては、各種電極と接続された破断検知装
置30の図示は、省略してある。
【0018】窪地11は、大地10の地表面から逆角錐
台状に掘削されて形成されている。この窪地11のサイ
ズ形状として、底面は約5m〜約150m角の矩形状で
あり、壁面は約20°〜約50°の勾配で底面から上方
に開いた斜面であり、深さは約1m〜約6mである。
台状に掘削されて形成されている。この窪地11のサイ
ズ形状として、底面は約5m〜約150m角の矩形状で
あり、壁面は約20°〜約50°の勾配で底面から上方
に開いた斜面であり、深さは約1m〜約6mである。
【0019】遮水シート20自体は、従来例として前述
したものと同一のものであり、すなわち、コンクリート
などを構成材料とするものと比較して引張強度、水密性
及び耐久性などに優れている。遮水シート20の少なく
とも表層領域は、電気絶縁性を有している。
したものと同一のものであり、すなわち、コンクリート
などを構成材料とするものと比較して引張強度、水密性
及び耐久性などに優れている。遮水シート20の少なく
とも表層領域は、電気絶縁性を有している。
【0020】この遮水シート20においては、その裏面
側は窪地11の露出した地表面に接触し、さらに表面側
は堆積させた土砂に接触している。ただし、遮水シート
20の端部を大地10から突出させ、その表面に土砂や
水滴などを付着させないことにより、遮水シート20の
表面と裏面との間は、遮水シート20自体の電気絶縁性
と相俟ってほぼ完全に電気的な絶縁状態になっている。
そのため、遮水シート20のサイズ形状として、表面及
び裏面は窪地11の全地表面よりもやや広い表面積を有
する矩形状であり、厚さは約1mm〜約2mmであり、
容量は約50m 3 〜約20,000m3 である。なお、
遮水シート20の表面上に堆積させた土砂の深さは、約
5cm〜約15cmである。
側は窪地11の露出した地表面に接触し、さらに表面側
は堆積させた土砂に接触している。ただし、遮水シート
20の端部を大地10から突出させ、その表面に土砂や
水滴などを付着させないことにより、遮水シート20の
表面と裏面との間は、遮水シート20自体の電気絶縁性
と相俟ってほぼ完全に電気的な絶縁状態になっている。
そのため、遮水シート20のサイズ形状として、表面及
び裏面は窪地11の全地表面よりもやや広い表面積を有
する矩形状であり、厚さは約1mm〜約2mmであり、
容量は約50m 3 〜約20,000m3 である。なお、
遮水シート20の表面上に堆積させた土砂の深さは、約
5cm〜約15cmである。
【0021】リーク電流検出電極21は、4本の導体棒
を同一面上で矩形状に配置し、各端部を順次溶接して形
成されている。このリーク電流検出電極21は、遮水シ
ート20の表面の周辺領域に配置されており、リード線
を介して破断検知装置30と電気的に接続されている。
リーク電流検出電極21のサイズ形状として、各辺を構
成する導体棒の軸長は約5m〜約300mであり、その
導体棒の直径は約5mm〜約20mmである。
を同一面上で矩形状に配置し、各端部を順次溶接して形
成されている。このリーク電流検出電極21は、遮水シ
ート20の表面の周辺領域に配置されており、リード線
を介して破断検知装置30と電気的に接続されている。
リーク電流検出電極21のサイズ形状として、各辺を構
成する導体棒の軸長は約5m〜約300mであり、その
導体棒の直径は約5mm〜約20mmである。
【0022】地電流検出電極22は、それぞれリーク電
流検出電極21と比較してかなり短い導体棒から構成さ
れている。これら地電流検出電極22は、リーク電流検
出電極21の内側に位置する遮水シート20の表面の内
側領域に、複数個の導体棒を一定間隔で二次元的に配列
されており、個々にリード線を介して破断検知装置30
と電気的に接続されている。地電流検出電極22のサイ
ズ形状として、1本の導体棒の軸長は約50m〜約30
0mであり、その直径は約10mm〜約30mmであ
る。隣接した地電流検出電極22の間隔は、約1m〜約
20mである。
流検出電極21と比較してかなり短い導体棒から構成さ
れている。これら地電流検出電極22は、リーク電流検
出電極21の内側に位置する遮水シート20の表面の内
側領域に、複数個の導体棒を一定間隔で二次元的に配列
されており、個々にリード線を介して破断検知装置30
と電気的に接続されている。地電流検出電極22のサイ
ズ形状として、1本の導体棒の軸長は約50m〜約30
0mであり、その直径は約10mm〜約30mmであ
る。隣接した地電流検出電極22の間隔は、約1m〜約
20mである。
【0023】アース電極23は、リーク電流検出電極2
1を構成する導体棒に匹敵した軸長を有する導体棒から
構成されている。このアース電極23は、窪地11の地
中において遮水シート20に近接し、リーク電流検出電
極21の各辺に対してほぼ平行に伸びるように設置され
ており、接地電位を保持しているとともにリード線を介
して破断検知装置30と電気的に接続されている。アー
ス電極23のサイズ形状として、導体棒の軸長は約2m
〜約20mであり、その直径は約5mm〜約30mmで
ある。
1を構成する導体棒に匹敵した軸長を有する導体棒から
構成されている。このアース電極23は、窪地11の地
中において遮水シート20に近接し、リーク電流検出電
極21の各辺に対してほぼ平行に伸びるように設置され
ており、接地電位を保持しているとともにリード線を介
して破断検知装置30と電気的に接続されている。アー
ス電極23のサイズ形状として、導体棒の軸長は約2m
〜約20mであり、その直径は約5mm〜約30mmで
ある。
【0024】ここで、窪地11の地表面上に遮水シート
20を設置した後に、この遮水シート20の表面上に両
方電極を設置することが、施工容易性の観点から好適で
ある。また、リーク電流検出電極21、地電流検出電極
22及びアース電極23を構成する導体棒は比較的高い
導電度を有することが、後述するリーク電流及び地電流
の検出容易性の観点から好適である。さらに、これらの
導体棒は炭素繊維導体から形成されることなどが、腐食
防止の観点からより望ましい。
20を設置した後に、この遮水シート20の表面上に両
方電極を設置することが、施工容易性の観点から好適で
ある。また、リーク電流検出電極21、地電流検出電極
22及びアース電極23を構成する導体棒は比較的高い
導電度を有することが、後述するリーク電流及び地電流
の検出容易性の観点から好適である。さらに、これらの
導体棒は炭素繊維導体から形成されることなどが、腐食
防止の観点からより望ましい。
【0025】図3に示すように、リーク電流検出電極2
1、地電流検出電極22及びアース電極23に接続した
破断検知装置30には、中央処理装置31が後述する電
源32、高圧試験器33、検流計34及び集線装置35
とそれぞれ電気的に接続して構成されている。
1、地電流検出電極22及びアース電極23に接続した
破断検知装置30には、中央処理装置31が後述する電
源32、高圧試験器33、検流計34及び集線装置35
とそれぞれ電気的に接続して構成されている。
【0026】中央処理装置31は、パーソナルコンピュ
ータ本体、モニタ及び専用ソフトウェアから構成されて
いる。この中央処理装置31は、パーソナルコンピュー
タ本体で実行した専用ソフトウェアの処理手順に基づい
て、電源32に制御信号C0の出力を行うことにより、
電源32の動作を制御する。そして、中央処理装置31
は、電源32からデータ信号D0 の入力を受けることに
より、専用ソフトウェアの処理手順に基づいて、電源3
2に新たな制御信号C0 の出力を行う。
ータ本体、モニタ及び専用ソフトウェアから構成されて
いる。この中央処理装置31は、パーソナルコンピュー
タ本体で実行した専用ソフトウェアの処理手順に基づい
て、電源32に制御信号C0の出力を行うことにより、
電源32の動作を制御する。そして、中央処理装置31
は、電源32からデータ信号D0 の入力を受けることに
より、専用ソフトウェアの処理手順に基づいて、電源3
2に新たな制御信号C0 の出力を行う。
【0027】また、中央処理装置31は、パーソナルコ
ンピュータ本体で実行した専用ソフトウェアの処理手順
に基づいて、高圧試験器33及び集線装置35にそれぞ
れ制御信号C1 ,C2 の出力を行うことにより、高圧試
験器33及び集線装置35の動作を制御する。そして、
中央処理装置32は、高圧試験器33及び検流計34か
らそれぞれデータ信号D1 ,D2 の入力を受けることに
より、専用ソフトウェアの処理手順に基づいて、これら
データ信号D1 ,D2 を解析した結果をモニタに表示し
たり、警告音を発生したりする。
ンピュータ本体で実行した専用ソフトウェアの処理手順
に基づいて、高圧試験器33及び集線装置35にそれぞ
れ制御信号C1 ,C2 の出力を行うことにより、高圧試
験器33及び集線装置35の動作を制御する。そして、
中央処理装置32は、高圧試験器33及び検流計34か
らそれぞれデータ信号D1 ,D2 の入力を受けることに
より、専用ソフトウェアの処理手順に基づいて、これら
データ信号D1 ,D2 を解析した結果をモニタに表示し
たり、警告音を発生したりする。
【0028】電源32としては、商用電源を利用する。
この電源31は、稼働時にAC電圧約100V及び電力
約2kVAを高圧試験器33に供給する。
この電源31は、稼働時にAC電圧約100V及び電力
約2kVAを高圧試験器33に供給する。
【0029】高圧試験器33は、集線装置35のスイッ
チング素子S1 ,S2 を介してそれぞれリーク電流検出
電極21及びアース電極23と電気的に接続されてい
る。この高圧試験器33は、電源32から電力の供給を
受けて稼働することにより、中央処理装置31から入力
した制御信号C1 に基づいて、DC電圧約0V〜約50
0Vを可変に調整して発生してリーク電流検出電極21
に印加する。そして、高圧試験器33は、リーク電流検
出電極21とアース電極23との間に流れた電流約0m
A〜2Aを検出することにより、この電流値を測定した
結果をデータ信号D1 として中央処理装置31に出力す
る。
チング素子S1 ,S2 を介してそれぞれリーク電流検出
電極21及びアース電極23と電気的に接続されてい
る。この高圧試験器33は、電源32から電力の供給を
受けて稼働することにより、中央処理装置31から入力
した制御信号C1 に基づいて、DC電圧約0V〜約50
0Vを可変に調整して発生してリーク電流検出電極21
に印加する。そして、高圧試験器33は、リーク電流検
出電極21とアース電極23との間に流れた電流約0m
A〜2Aを検出することにより、この電流値を測定した
結果をデータ信号D1 として中央処理装置31に出力す
る。
【0030】検流計34は、集線装置35のスイッチン
グ素子S3 ,S4 を介してそれぞれ隣接した2個の地電
流検出電極22と電気的に接続されている。この検電計
34は、隣接した2個の地電流検出電極22の間に流れ
た電流約0μA〜約1000μAを検出することによ
り、この電流値を測定した結果をデータ信号D2 として
中央処理装置31に出力する。
グ素子S3 ,S4 を介してそれぞれ隣接した2個の地電
流検出電極22と電気的に接続されている。この検電計
34は、隣接した2個の地電流検出電極22の間に流れ
た電流約0μA〜約1000μAを検出することによ
り、この電流値を測定した結果をデータ信号D2 として
中央処理装置31に出力する。
【0031】集線装置35には、リーク電流検出電極2
1、地電流検出電極22及びアース電極23にそれぞれ
接続した各リード線の端子と、高圧試験器33及び検流
計34にそれぞれ接続した各リード線の端子とが集束さ
れており、スイッチング素子S1 〜S4 からなる継電器
によって断続される。この集線装置35は、中央処理装
置32から入力した制御信号C2 に基づいて、スイッチ
ング素子S1 をオン・オフすることにより、高圧試験器
33から供給された電圧をリーク電流検出電極21に印
加する。そして、集線装置35は、中央処理装置32か
ら入力した制御信号C2 に基づいて、スイッチング素子
S3 ,S4 を切り替えることにより、隣接した2個の地
電流検出電極22の組み合わせを選択し、これら2個の
地電流検出電極22の間に発生した電流を検流計34に
供給する。ただし、集線装置35は、スイッチング素子
S2 を常時オン状態に設定している。
1、地電流検出電極22及びアース電極23にそれぞれ
接続した各リード線の端子と、高圧試験器33及び検流
計34にそれぞれ接続した各リード線の端子とが集束さ
れており、スイッチング素子S1 〜S4 からなる継電器
によって断続される。この集線装置35は、中央処理装
置32から入力した制御信号C2 に基づいて、スイッチ
ング素子S1 をオン・オフすることにより、高圧試験器
33から供給された電圧をリーク電流検出電極21に印
加する。そして、集線装置35は、中央処理装置32か
ら入力した制御信号C2 に基づいて、スイッチング素子
S3 ,S4 を切り替えることにより、隣接した2個の地
電流検出電極22の組み合わせを選択し、これら2個の
地電流検出電極22の間に発生した電流を検流計34に
供給する。ただし、集線装置35は、スイッチング素子
S2 を常時オン状態に設定している。
【0032】なお、図3においては、遮水シート20の
表面上に直交したx軸及びy軸を仮設することにより、
これら座標軸上の座標(x,y)=(i,j)に対応
し、各地電流検出電極22を特定している。ただし、
i,jは自然数である。
表面上に直交したx軸及びy軸を仮設することにより、
これら座標軸上の座標(x,y)=(i,j)に対応
し、各地電流検出電極22を特定している。ただし、
i,jは自然数である。
【0033】次に、本実施例の動作について説明する。
【0034】図4ないし図6に示すように、破断検知装
置30は、中央処理装置31のパーソナルコンピュータ
本体で実行した専用ソフトウェアの処理手順に基づい
て、主に3種類の処理を行う。これら3種類の処理、す
なわち、破断発生検知ルーチン、破断位置一次測定ルー
チン及び破断位置二次測定ルーチンが順次起動されるこ
とにより、遮水シート20における破断発生の検知と、
その破断位置の測定が行われる。
置30は、中央処理装置31のパーソナルコンピュータ
本体で実行した専用ソフトウェアの処理手順に基づい
て、主に3種類の処理を行う。これら3種類の処理、す
なわち、破断発生検知ルーチン、破断位置一次測定ルー
チン及び破断位置二次測定ルーチンが順次起動されるこ
とにより、遮水シート20における破断発生の検知と、
その破断位置の測定が行われる。
【0035】(a)破断発生検知ルーチンその1 ステップ100においては、中央処理装置31は、破断
発生検知ルーチンを起動することにより、電源32を稼
働させる制御信号C0 を電源32に出力する。そのた
め、電源32は、制御信号C0 の入力に基づいてスイッ
チ・オン状態となり、高圧試験器33にAC電圧を供給
するとともに、その電圧値の測定結果を含むデータ信号
D0 を中央処理装置31に出力する。同時に、中央処理
装置31は、スイッチング素子S1 をオフ状態に設定さ
せる制御信号C2 を集線装置35に出力する。そのた
め、集線装置35は、制御信号C2 の入力に基づいて、
スイッチング素子S1 をオフ状態に設定する。
発生検知ルーチンを起動することにより、電源32を稼
働させる制御信号C0 を電源32に出力する。そのた
め、電源32は、制御信号C0 の入力に基づいてスイッ
チ・オン状態となり、高圧試験器33にAC電圧を供給
するとともに、その電圧値の測定結果を含むデータ信号
D0 を中央処理装置31に出力する。同時に、中央処理
装置31は、スイッチング素子S1 をオフ状態に設定さ
せる制御信号C2 を集線装置35に出力する。そのた
め、集線装置35は、制御信号C2 の入力に基づいて、
スイッチング素子S1 をオフ状態に設定する。
【0036】ステップ102においては、中央処理装置
31は、データ信号D0 の入力に基づいてAC電圧値を
定格値100Vと比較する。ここで、定格値に対するA
C電圧値の誤差が許容範囲、例えば±10%を越えて大
きい場合、処理手順は後述するステップ104に移行す
る。一方、定格値に対するAC電圧値の誤差が許容範囲
以内である場合、処理手順は後述するステップ106に
移行する。
31は、データ信号D0 の入力に基づいてAC電圧値を
定格値100Vと比較する。ここで、定格値に対するA
C電圧値の誤差が許容範囲、例えば±10%を越えて大
きい場合、処理手順は後述するステップ104に移行す
る。一方、定格値に対するAC電圧値の誤差が許容範囲
以内である場合、処理手順は後述するステップ106に
移行する。
【0037】(b)電源再起動ルーチン ステップ104においては、定格値に対する電源32の
AC電圧値の誤差が許容範囲を越えていることから、中
央処理装置31は電源再起動ルーチンを起動する。その
ため、処理手順は後述するステップ120に移行する。
AC電圧値の誤差が許容範囲を越えていることから、中
央処理装置31は電源再起動ルーチンを起動する。その
ため、処理手順は後述するステップ120に移行する。
【0038】ステップ120においては、中央処理装置
31は、電源32を停止させる制御信号C0 を電源32
に出力する。そのため、電源32は、制御信号C0 の入
力に基づいてスイッチ・オフ状態となる。
31は、電源32を停止させる制御信号C0 を電源32
に出力する。そのため、電源32は、制御信号C0 の入
力に基づいてスイッチ・オフ状態となる。
【0039】ステップ122においては、中央処理装置
31は、電源32を稼働させる制御信号C0 を電源32
に出力する。そのため、電源32は、制御信号C0 の入
力に基づいて再びスイッチ・オン状態となり、高圧試験
器33にAC電圧を供給するとともに、その電圧値の測
定結果を含むデータ信号D0 を中央処理装置31に出力
する。
31は、電源32を稼働させる制御信号C0 を電源32
に出力する。そのため、電源32は、制御信号C0 の入
力に基づいて再びスイッチ・オン状態となり、高圧試験
器33にAC電圧を供給するとともに、その電圧値の測
定結果を含むデータ信号D0 を中央処理装置31に出力
する。
【0040】ステップ124においては、中央処理装置
31は、前述したステップ102と同様にして、データ
信号D0 の入力に基づいてAC電圧値を定格値、例えば
100Vと比較する。ここで、定格値に対するAC電圧
値の誤差が許容範囲、例えば±10%を越えて大きい場
合、処理手順は後述するステップ126に移行する。一
方、定格値に対するAC電圧値の誤差が許容範囲以内で
ある場合、処理手順は後述するステップ106に移行す
る。
31は、前述したステップ102と同様にして、データ
信号D0 の入力に基づいてAC電圧値を定格値、例えば
100Vと比較する。ここで、定格値に対するAC電圧
値の誤差が許容範囲、例えば±10%を越えて大きい場
合、処理手順は後述するステップ126に移行する。一
方、定格値に対するAC電圧値の誤差が許容範囲以内で
ある場合、処理手順は後述するステップ106に移行す
る。
【0041】ステップ126においては、中央処理装置
31は、電源32の稼働における試行回数を算出し、そ
の回数を閾値3回と比較する。ここで、試行回数が閾値
を越えて大きい場合、処理手順は後述するステップ12
8に移行する。一方、試行回数が閾値以内である場合、
処理手順は前述したステップ120に移行する。
31は、電源32の稼働における試行回数を算出し、そ
の回数を閾値3回と比較する。ここで、試行回数が閾値
を越えて大きい場合、処理手順は後述するステップ12
8に移行する。一方、試行回数が閾値以内である場合、
処理手順は前述したステップ120に移行する。
【0042】ステップ128においては、電源32の稼
働における試行回数が閾値を越えていることから、中央
処理装置31は、前述したステップ120と同様にし
て、電源32を停止させる制御信号C0 を電源32に出
力する。そのため、電源32は、制御信号C0 の入力に
基づいてスイッチ・オフ状態となる。
働における試行回数が閾値を越えていることから、中央
処理装置31は、前述したステップ120と同様にし
て、電源32を停止させる制御信号C0 を電源32に出
力する。そのため、電源32は、制御信号C0 の入力に
基づいてスイッチ・オフ状態となる。
【0043】ステップ130においては、中央処理装置
31は、電源32の動作異常が故障に基づくものである
と判断し、待機状態を保持するとともに、電源32の故
障に関する情報をモニタに表示させる。電源32の故障
が人為などによって解消された場合、処理手順は前述し
たステップ100に移行する。
31は、電源32の動作異常が故障に基づくものである
と判断し、待機状態を保持するとともに、電源32の故
障に関する情報をモニタに表示させる。電源32の故障
が人為などによって解消された場合、処理手順は前述し
たステップ100に移行する。
【0044】(c)破断発生検知ルーチンその2 ステップ106においては、定格値に対する電源32の
AC電圧値の誤差が許容範囲以内であることから、中央
処理装置31は、通電警報を発生させる。そのため、遮
蔽シート20の周辺に立ち寄る可能性のある関係者等
は、危険を察知することによって事故に巻き込まれな
い。
AC電圧値の誤差が許容範囲以内であることから、中央
処理装置31は、通電警報を発生させる。そのため、遮
蔽シート20の周辺に立ち寄る可能性のある関係者等
は、危険を察知することによって事故に巻き込まれな
い。
【0045】ステップ108においては、中央処理装置
31は、所定のDC電圧値を設定させる制御信号C1 を
高圧試験器31に出力するとともに、スイッチング素子
S1をオン状態に設定させる制御信号C2 を集線装置3
5に出力する。そのため、集線装置35は、制御信号C
2 の入力に基づいて、スイッチング素子S1 をオン状態
に設定する。同時に、高圧試験器31は、制御信号C1
の入力に基づいて、所定のDC電圧値を発生させ、集線
装置35のスイッチング素子S1 を介してそのDC電圧
をリーク電流検出電極21に印加する。このとき、正ま
たは負の高電位に印加されたリーク電流検出電極21
と、ほぼ電位0Vに接地されたアース電極23との間に
は、電界が比較的大きい強度を有して発生する。
31は、所定のDC電圧値を設定させる制御信号C1 を
高圧試験器31に出力するとともに、スイッチング素子
S1をオン状態に設定させる制御信号C2 を集線装置3
5に出力する。そのため、集線装置35は、制御信号C
2 の入力に基づいて、スイッチング素子S1 をオン状態
に設定する。同時に、高圧試験器31は、制御信号C1
の入力に基づいて、所定のDC電圧値を発生させ、集線
装置35のスイッチング素子S1 を介してそのDC電圧
をリーク電流検出電極21に印加する。このとき、正ま
たは負の高電位に印加されたリーク電流検出電極21
と、ほぼ電位0Vに接地されたアース電極23との間に
は、電界が比較的大きい強度を有して発生する。
【0046】ステップ110においては、高圧試験器3
3は、リーク電流検出電極21とアース電極23との間
に流れたリーク電流を集線装置35のスイッチング素子
S1,S2 を介して検出することにより、その電流値の
測定結果を含むデータ信号D1 を中央処理装置31に出
力する。そのため、中央処理装置31は、データ信号D
1 の入力に基づいて、リーク電流の電流値を許容範囲、
例えば3mAと比較する。なお、この許容範囲は、遮水
シート20の電気絶縁性に対応して設定されている。
3は、リーク電流検出電極21とアース電極23との間
に流れたリーク電流を集線装置35のスイッチング素子
S1,S2 を介して検出することにより、その電流値の
測定結果を含むデータ信号D1 を中央処理装置31に出
力する。そのため、中央処理装置31は、データ信号D
1 の入力に基づいて、リーク電流の電流値を許容範囲、
例えば3mAと比較する。なお、この許容範囲は、遮水
シート20の電気絶縁性に対応して設定されている。
【0047】しかしながら、リーク電流の電流値は遮水
シート20の周囲における土質や水分含有量に大きく依
存して変動するので、高圧試験器33からリーク電流検
出電極21に印加するDC電圧値を変化させて対処する
ことが必要になる。さらに、極度に高い比抵抗を有する
土質には、リーク電流検出電極21を格子状に増設する
ことによって対処することが好適である。
シート20の周囲における土質や水分含有量に大きく依
存して変動するので、高圧試験器33からリーク電流検
出電極21に印加するDC電圧値を変化させて対処する
ことが必要になる。さらに、極度に高い比抵抗を有する
土質には、リーク電流検出電極21を格子状に増設する
ことによって対処することが好適である。
【0048】ここで、リーク電流の電流値が許容範囲を
越えて大きい場合、処理手順は後述するステップ112
に移行する。一方、リーク電流の電流値が許容範囲以内
である場合、処理手順は後述するステップ114に移行
する。
越えて大きい場合、処理手順は後述するステップ112
に移行する。一方、リーク電流の電流値が許容範囲以内
である場合、処理手順は後述するステップ114に移行
する。
【0049】ステップ112においては、リーク電流の
電流値が許容範囲を越えていることから、中央処理装置
31は破断位置一次測定ルーチンを起動する。そのた
め、処理手順は後述するステップ140に移行する。
電流値が許容範囲を越えていることから、中央処理装置
31は破断位置一次測定ルーチンを起動する。そのた
め、処理手順は後述するステップ140に移行する。
【0050】(d)破断位置一次測定ルーチン ステップ140においては、中央処理装置31は、遮水
シート20において破断が発生していると判断し、破断
警報を発生させる。そのため、中央処理装置31の動作
を監視している関係者等は、遮水シート20の破断とい
う異常事態に注視さぜる負えなくなる。
シート20において破断が発生していると判断し、破断
警報を発生させる。そのため、中央処理装置31の動作
を監視している関係者等は、遮水シート20の破断とい
う異常事態に注視さぜる負えなくなる。
【0051】ステップ142においては、中央処理装置
31は、隣接した2個の地電流検出電極22に接続した
リード線の各端子を順次選択してスイッチング素子
S3 ,S4 を切り替えさせる制御信号C2 を集線装置3
5に出力する。そのため、集線装置35は、隣接した2
個の地電流検出電極22に接続したリード線の各端子に
対する組み合わせの全ての中から一組を順次選択し、こ
れら端子に対してスイッチング素子S3 ,S4 を切り替
える。
31は、隣接した2個の地電流検出電極22に接続した
リード線の各端子を順次選択してスイッチング素子
S3 ,S4 を切り替えさせる制御信号C2 を集線装置3
5に出力する。そのため、集線装置35は、隣接した2
個の地電流検出電極22に接続したリード線の各端子に
対する組み合わせの全ての中から一組を順次選択し、こ
れら端子に対してスイッチング素子S3 ,S4 を切り替
える。
【0052】ステップ144においては、検流器34
は、選択済みの隣接した2個の地電流検出電極22の間
に流れた地電流を集線装置35のスイッチング素子
S3 ,S4を介して検出することにより、その電流値の
測定結果を含むデータ信号D2 を中央処理装置31に出
力する。そのため、中央処理装置31は、データ信号D
2 の入力に基づいて、地電流の電流値をメモリに格納す
る。
は、選択済みの隣接した2個の地電流検出電極22の間
に流れた地電流を集線装置35のスイッチング素子
S3 ,S4を介して検出することにより、その電流値の
測定結果を含むデータ信号D2 を中央処理装置31に出
力する。そのため、中央処理装置31は、データ信号D
2 の入力に基づいて、地電流の電流値をメモリに格納す
る。
【0053】ステップ146においては、中央処理装置
31は、隣接した2個の地電流検出電極22における組
み合わせの全てに対して地電流を測定したか否かを確認
する。ここで、隣接した2個の地電流検出電極22にお
ける組み合わせの全てに対して地電流を測定している場
合、処理手順は後述するステップ148に移行する。一
方、隣接した2個の地電流検出電極22における組み合
わせの全てに対して地電流を測定していない場合、処理
手順は前述したステップ142に移行する。
31は、隣接した2個の地電流検出電極22における組
み合わせの全てに対して地電流を測定したか否かを確認
する。ここで、隣接した2個の地電流検出電極22にお
ける組み合わせの全てに対して地電流を測定している場
合、処理手順は後述するステップ148に移行する。一
方、隣接した2個の地電流検出電極22における組み合
わせの全てに対して地電流を測定していない場合、処理
手順は前述したステップ142に移行する。
【0054】ステップ148においては、中央処理装置
31は、メモリに格納した地電流のデータに基づいて、
遮水シート20における破断位置の算出を行う。このと
き、図7に示すように、遮水シート20に破断24が発
生している場合に、隣接した4個の地電流検出電極22
に向かって流れた地電流のデータを有する地電流検出電
極22を探索する。この結果、例えば、座標(i,j)
の地電流検出電極22を破断24から最近傍に位置する
ものとして確定する。
31は、メモリに格納した地電流のデータに基づいて、
遮水シート20における破断位置の算出を行う。このと
き、図7に示すように、遮水シート20に破断24が発
生している場合に、隣接した4個の地電流検出電極22
に向かって流れた地電流のデータを有する地電流検出電
極22を探索する。この結果、例えば、座標(i,j)
の地電流検出電極22を破断24から最近傍に位置する
ものとして確定する。
【0055】図7においては、座標(i,j)の地電流
検出電極22とこの電極に隣接した4個の地電流検出電
極22との間隔は、x軸及びy軸の各方向に沿ってそれ
ぞれ一定値SX ,SY である。座標(i,j)の地電流
検出電極22からこの電極に隣接した4個の地電流検出
電極22に向かって流れた地電流の電流値は、x軸及び
y軸の各正負方向に沿ってそれぞれ変動値IX + ,IX
- ,IY + ,IY - である。
検出電極22とこの電極に隣接した4個の地電流検出電
極22との間隔は、x軸及びy軸の各方向に沿ってそれ
ぞれ一定値SX ,SY である。座標(i,j)の地電流
検出電極22からこの電極に隣接した4個の地電流検出
電極22に向かって流れた地電流の電流値は、x軸及び
y軸の各正負方向に沿ってそれぞれ変動値IX + ,IX
- ,IY + ,IY - である。
【0056】ここで、座標(i,j)の地電流検出電極
22と破断24との間において、x軸及びy軸の各方向
に沿った距離DX ,DY は、次式(1),(2)に基づ
いて算出される。
22と破断24との間において、x軸及びy軸の各方向
に沿った距離DX ,DY は、次式(1),(2)に基づ
いて算出される。
【0057】 DX =(SX /2)・(|IX + −IX - |/IX + ) (1) DY =(SY /2)・(|IY + −IY - |/IY + ) (2) したがって、このように隣接した2個の地電流検出電極
22の間に流れた地電流の向きと電流値とを測定するこ
とにより、破断24の位置を1個の地電流検出電極22
の近傍に絞り込むことができる。
22の間に流れた地電流の向きと電流値とを測定するこ
とにより、破断24の位置を1個の地電流検出電極22
の近傍に絞り込むことができる。
【0058】ステップ150においては、中央処理装置
31は、破断位置の二次測定を人為的に行うために、待
機状態を保持する。このとき、図8に示すように、遮水
シート20に破断24が発生している場合に、地電流
(点線で図示した)が破断24から周囲に向かって流れ
ている。そのため、前述した破断位置の一次測定によっ
て絞り込んだ破断24の位置近辺において、検流計40
に接続された微弱電流検出用の2本のアース棒41を、
遮水シート20の表面上に堆積した土砂に接触させるこ
とにより、破断24から流れた地電流が検流計40によ
って検出される。
31は、破断位置の二次測定を人為的に行うために、待
機状態を保持する。このとき、図8に示すように、遮水
シート20に破断24が発生している場合に、地電流
(点線で図示した)が破断24から周囲に向かって流れ
ている。そのため、前述した破断位置の一次測定によっ
て絞り込んだ破断24の位置近辺において、検流計40
に接続された微弱電流検出用の2本のアース棒41を、
遮水シート20の表面上に堆積した土砂に接触させるこ
とにより、破断24から流れた地電流が検流計40によ
って検出される。
【0059】ここで、x軸方向(実線で図示した)に沿
って2本のアース棒41を土砂に接触させる位置を順次
移動して踏測することにより、破断24と一致したx座
標を有する位置において、地電流の向きの逆転が検流計
40によって検出される。一方、y軸方向(一点鎖線で
図示した)に沿って2本のアース棒41を土砂に接触さ
せる位置を順次移動して踏測することにより、破断24
と一致したy座標を有する位置において、地電流の向き
の逆転が検流計40によって検出される。このとき、検
流計40の位置分解能は、約4インチ(約10cm)で
ある。
って2本のアース棒41を土砂に接触させる位置を順次
移動して踏測することにより、破断24と一致したx座
標を有する位置において、地電流の向きの逆転が検流計
40によって検出される。一方、y軸方向(一点鎖線で
図示した)に沿って2本のアース棒41を土砂に接触さ
せる位置を順次移動して踏測することにより、破断24
と一致したy座標を有する位置において、地電流の向き
の逆転が検流計40によって検出される。このとき、検
流計40の位置分解能は、約4インチ(約10cm)で
ある。
【0060】したがって、このように破断位置の一次測
定によって絞り込んだ破断24の位置近辺を十字状に踏
測することにより、破断24の位置を容易かつ高精度に
測定することができる。なお、破断位置の二次測定が終
了した場合、処理手順は後述するステップ114に人為
的に移行する。
定によって絞り込んだ破断24の位置近辺を十字状に踏
測することにより、破断24の位置を容易かつ高精度に
測定することができる。なお、破断位置の二次測定が終
了した場合、処理手順は後述するステップ114に人為
的に移行する。
【0061】(e)破断発生検知ルーチンその3 ステップ114においては、遮水シート20に破断が発
生していないこと、あるいは遮水シート20の破断位置
が確定したことから、中央処理装置31は、電源32を
停止させる制御信号C0 を電源32に出力するととも
に、破断の有無または破断位置に関する情報をモニタに
表示させる。そのため、電源32は、制御信号C0 の入
力に基づいて停止する。同時に、高圧試験器もまた停止
する。
生していないこと、あるいは遮水シート20の破断位置
が確定したことから、中央処理装置31は、電源32を
停止させる制御信号C0 を電源32に出力するととも
に、破断の有無または破断位置に関する情報をモニタに
表示させる。そのため、電源32は、制御信号C0 の入
力に基づいて停止する。同時に、高圧試験器もまた停止
する。
【0062】次に、本実施例に対する実験について説明
する。
する。
【0063】第1の実験例においては、本実施例の遮水
シート20として、リーク電流検出電極21の各辺の軸
長が約5mであり、16個の地電流検出電極22におけ
る隣接間隔が約1mであって、破断が発生していないも
のを用いた。そして、高圧試験器33からリーク電流検
出電極21にDC電圧−100Vを印加した。
シート20として、リーク電流検出電極21の各辺の軸
長が約5mであり、16個の地電流検出電極22におけ
る隣接間隔が約1mであって、破断が発生していないも
のを用いた。そして、高圧試験器33からリーク電流検
出電極21にDC電圧−100Vを印加した。
【0064】この結果、アース電極23からリーク電流
検出電極21に向かって流れたリーク電流として、電流
値約0.5mAを高圧試験器33によって検出した。こ
のとき、図9に示すように、隣接した2個の地電流検出
電極22の間に流れた地電流を検流計34によって検出
した。なお、図9においては、2個の地電流検出電極2
2を結ぶ矢印の向きは地電流の向きに一致しており、各
矢印に付記した数値は地電流の電流値である。
検出電極21に向かって流れたリーク電流として、電流
値約0.5mAを高圧試験器33によって検出した。こ
のとき、図9に示すように、隣接した2個の地電流検出
電極22の間に流れた地電流を検流計34によって検出
した。なお、図9においては、2個の地電流検出電極2
2を結ぶ矢印の向きは地電流の向きに一致しており、各
矢印に付記した数値は地電流の電流値である。
【0065】したがって、地電流の向きには規則性がほ
とんど見出だせない上に、地電流の電流値は極度に小さ
いことがわかる。
とんど見出だせない上に、地電流の電流値は極度に小さ
いことがわかる。
【0066】また、第2の実験例においては、前述した
第1の実験例に用いた遮水シート20に破断24を形成
して用いた。そして、高圧試験器33からリーク電流検
出電極21にDC電圧−16Vを印加した。なお、破断
24は、直角二等辺三角形状の開口縁部を有する貫通穴
であり、その開口縁部における二つの等辺の長さは約2
cmであった。
第1の実験例に用いた遮水シート20に破断24を形成
して用いた。そして、高圧試験器33からリーク電流検
出電極21にDC電圧−16Vを印加した。なお、破断
24は、直角二等辺三角形状の開口縁部を有する貫通穴
であり、その開口縁部における二つの等辺の長さは約2
cmであった。
【0067】この結果、アース電極23からリーク電流
検出電極21に向かって流れたリーク電流として、電流
値約10mAを高圧試験器33によって検出した。この
とき、図10に示すように、隣接した2個の地電流検出
電極22の間に流れた地電流を検流計34によって検出
した。なお、図10においては、2個の地電流検出電極
22の間に示した矢印及び数値は、図9における場合と
同様な意味を有する。
検出電極21に向かって流れたリーク電流として、電流
値約10mAを高圧試験器33によって検出した。この
とき、図10に示すように、隣接した2個の地電流検出
電極22の間に流れた地電流を検流計34によって検出
した。なお、図10においては、2個の地電流検出電極
22の間に示した矢印及び数値は、図9における場合と
同様な意味を有する。
【0068】これにより、隣接した4個の地電流検出電
極22に向かって地電流を流した地電流検出電極22を
探索すると、座標(2,2)の地電流検出電極22が破
断24から最近傍に位置するものとして確定された。そ
して、座標(2,2)の地電流検出電極22と破断24
との間において、x軸及びy軸の各方向に沿った距離D
X ,DY は、前述した2式(1),(2)に基づいて次
に示すように算出された。
極22に向かって地電流を流した地電流検出電極22を
探索すると、座標(2,2)の地電流検出電極22が破
断24から最近傍に位置するものとして確定された。そ
して、座標(2,2)の地電流検出電極22と破断24
との間において、x軸及びy軸の各方向に沿った距離D
X ,DY は、前述した2式(1),(2)に基づいて次
に示すように算出された。
【0069】 DX =(100/2)・(|530−150|/530) =36cm, DY =(100/2)・(|400−170|/400) =29cm このとき、x軸及びy軸の各方向に沿った距離DX ,D
Y の実測値は、それぞれ次に示すものであった。
Y の実測値は、それぞれ次に示すものであった。
【0070】DX =32cm,DY =28cm したがって、地電流の向きには破断位置に対応する規則
性が見出だせている上に、地電流の電流値によって破断
位置を実用的な精度で絞り込めることがわかる。
性が見出だせている上に、地電流の電流値によって破断
位置を実用的な精度で絞り込めることがわかる。
【0071】なお、このような破断位置について測定か
ら算出までの所要時間は比較的短く、例えば遮水シート
20の表面積が約10,000m2 である場合には当該
所要時間は約20分であった。
ら算出までの所要時間は比較的短く、例えば遮水シート
20の表面積が約10,000m2 である場合には当該
所要時間は約20分であった。
【0072】ここで、本発明は上記実施例に限られるも
のではなく、種々の変形を行うことが可能である。
のではなく、種々の変形を行うことが可能である。
【0073】例えば、上記実施例においては、リーク電
流検出電極21及び地電流検出電極22を遮水シート2
0の表面上に設置している。しかしながら、両電極を遮
水シート20の表面領域に埋設しても、上記実施例と同
様な作用効果が得られる。
流検出電極21及び地電流検出電極22を遮水シート2
0の表面上に設置している。しかしながら、両電極を遮
水シート20の表面領域に埋設しても、上記実施例と同
様な作用効果が得られる。
【0074】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る遮水シートの破断検知装置及び破断検知方法において
は、高圧試験器を用いることにより、遮水シートの表面
周辺領域に設置されたリーク電流検出電極に電圧を印加
し、リーク電流検出電極とアース電極との間に流れたリ
ーク電流を測定することができる。このとき、リーク電
流の電流値が許容範囲以内である場合、遮水シートに破
断が発生していないことが検知される。一方、リーク電
流の電流値が許容範囲外である場合、遮水シートのいず
れかに破断が発生していることが検知される。そのた
め、リーク電流検出電極に対して定期的に電圧を印加す
ることにより、リーク電流の測定値に基づいて遮水シー
トにおける破断発生を早期に検知することができる。
る遮水シートの破断検知装置及び破断検知方法において
は、高圧試験器を用いることにより、遮水シートの表面
周辺領域に設置されたリーク電流検出電極に電圧を印加
し、リーク電流検出電極とアース電極との間に流れたリ
ーク電流を測定することができる。このとき、リーク電
流の電流値が許容範囲以内である場合、遮水シートに破
断が発生していないことが検知される。一方、リーク電
流の電流値が許容範囲外である場合、遮水シートのいず
れかに破断が発生していることが検知される。そのた
め、リーク電流検出電極に対して定期的に電圧を印加す
ることにより、リーク電流の測定値に基づいて遮水シー
トにおける破断発生を早期に検知することができる。
【0075】したがって、遮水シートにおける破断の発
生時から従来よりも十分迅速に遮水シートの補修作業を
実行することにより、遮水シートを用いて貯留または貯
水していた有害物質や有用物質などの外部への流出を最
小限に抑制し、周囲の環境に対する安全性や信頼性を向
上させることが可能である。
生時から従来よりも十分迅速に遮水シートの補修作業を
実行することにより、遮水シートを用いて貯留または貯
水していた有害物質や有用物質などの外部への流出を最
小限に抑制し、周囲の環境に対する安全性や信頼性を向
上させることが可能である。
【0076】なお、遮水シートにおける破断発生を検知
した場合、集線装置及び検流計を用いることにより、遮
水シートの表面内側領域に配列して設置された複数個の
地電流検出電極から隣接した2個の組み合わせを選択
し、当該2個の地電流検出電極に流れた地電流を測定す
ることができる。このとき、隣接した複数個の地電流検
出電極の全てに向かって地電流を流した1個の地電流検
出電極を探索することにより、これらの地電流検出電極
の間の距離と地電流の電流値とに基づいて、遮水シート
の破断位置が算出される。そのため、隣接した2個の地
電流検出電極の組み合わせ全てに対する地電流を順次検
出することにより、地電流の測定値に基づいて遮水シー
トの破断位置を測定することができる。
した場合、集線装置及び検流計を用いることにより、遮
水シートの表面内側領域に配列して設置された複数個の
地電流検出電極から隣接した2個の組み合わせを選択
し、当該2個の地電流検出電極に流れた地電流を測定す
ることができる。このとき、隣接した複数個の地電流検
出電極の全てに向かって地電流を流した1個の地電流検
出電極を探索することにより、これらの地電流検出電極
の間の距離と地電流の電流値とに基づいて、遮水シート
の破断位置が算出される。そのため、隣接した2個の地
電流検出電極の組み合わせ全てに対する地電流を順次検
出することにより、地電流の測定値に基づいて遮水シー
トの破断位置を測定することができる。
【0077】したがって、遮水シートの破断位置に対し
て従来よりも十分接近してに遮水シートの補修作業を実
行することにより、この補修作業の容易性に基づいてコ
ストを低減させる上に、不正確な破断位置に対応した補
修作業による二次破断の発生を抑制することが可能であ
る。
て従来よりも十分接近してに遮水シートの補修作業を実
行することにより、この補修作業の容易性に基づいてコ
ストを低減させる上に、不正確な破断位置に対応した補
修作業による二次破断の発生を抑制することが可能であ
る。
【図1】本発明に係る遮水シートとその破断検知装置と
の一実施例の全体構成を示す斜視図である。
の一実施例の全体構成を示す斜視図である。
【図2】図1の遮水シートの断面構造を示す断面図であ
る。
る。
【図3】図1の遮水シートとその破断検知装置との間の
回路構成を示す平面図である。
回路構成を示す平面図である。
【図4】図3の遮水シートの破断検知装置において破断
発生の検知を行うステップを示すフローチャートであ
る。
発生の検知を行うステップを示すフローチャートであ
る。
【図5】図3の遮水シートの破断検知装置において電源
の動作チェックを行うステップを示すフローチャートで
ある。
の動作チェックを行うステップを示すフローチャートで
ある。
【図6】図3の遮水シートの破断検知装置において破断
位置の一次測定を行うステップを示すフローチャートで
ある。
位置の一次測定を行うステップを示すフローチャートで
ある。
【図7】図3の遮水シートの破断検知装置において破断
位置の一次測定を行う方法を示す平面図である。
位置の一次測定を行う方法を示す平面図である。
【図8】図3の遮水シートの破断検知装置において破断
位置の二次測定を行う方法を示す平面図である。
位置の二次測定を行う方法を示す平面図である。
【図9】図1の遮水シートに破断が無い場合に隣接電極
間の電流を測定した結果を示す平面図である。
間の電流を測定した結果を示す平面図である。
【図10】図1の遮水シートに破断が発生した場合に隣
接電極間の電流を測定した結果を示す平面図である。
接電極間の電流を測定した結果を示す平面図である。
11…窪地、20…遮水シート、21…リーク電流検出
電極、22…地電流検出電極、23…アース電極、30
…破断検知装置、33…高圧試験器、34…検流計、3
5…集線装置、40…検流計、41…アース棒。
電極、22…地電流検出電極、23…アース電極、30
…破断検知装置、33…高圧試験器、34…検流計、3
5…集線装置、40…検流計、41…アース棒。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 3/16
Claims (4)
- 【請求項1】窪地の地表領域に端部を露出して埋設さ
れ、当該窪地の貯留物を遮蔽する電気絶縁性の材質から
構成された遮水シートの破断検知装置において、前記窪地の底面における 前記遮水シートの表面周辺領域
を包囲して設置されたリーク電流検出電極と、 前記窪地の地中領域に前記遮水シートと近接して埋設さ
れたアース電極と、 前記リーク電流検出電極に電圧を印加することにより、
当該リーク電流検出電極と前記アース電極との間に流れ
たリーク電流を測定する高圧試験器と、前記遮水シートの表面内側領域に配列して設置された複
数個の地電流検出電極と、 前記複数個の地電流検出電極から隣接した2個の組み合
わせを選択し、当該2個の地電流検出電極に流れた地電
流を検出する集線装置と、 前記集線装置から入力した前記地電流を測定する検流計
と、 を備えることを特徴とする遮水シートの破断検知装置。 - 【請求項2】 前記リーク電流検出電極及び前記アース電
極は、それぞれ炭素繊維導体から構成されていることを
特徴とする請求項1記載の遮水シートの破断検知装置。 - 【請求項3】 窪地の地表領域に端部を露出して埋設さ
れ、当該窪地の貯留物を遮蔽する電気絶縁性の材質から
構成された遮水シートの破断検知方法において、 前記窪地の底面における前記遮水シートの表面周辺領域
を包囲して設置されたリーク電流検出電極に対して高圧
試験器から電圧を印加する第1のステップと、 この第1のステップにおいて電圧を印加された前記リー
ク電流検出電極と、前記窪地の地中領域に前記遮水シー
トと近接して埋設されたアース電極との間に流れたリー
ク電流を前記高圧試験器によって測定する第2のステッ
プと、 この第2のステップにおいて測定された前記リ
ーク電流の電流値を、前記遮水シートの電気絶縁性に対
応して設定した電流値の許容範囲に対して比較すること
により、前記遮水シートにおける破断の発生を検知する
第3のステップと、 前記第3のステップにおいて前記リーク電流の電流値が
前記電流値の許容範囲に含まれない場合に、前記遮水シ
ートの表面内側領域に配列して設置された複数個の地電
流検出電極から隣接した2個の組み合わせを集線装置に
よって選択して当該2個の地電流検出電極に流れた地電
流を検出し、前記集線装置から入力した前記地電流を検
流計によって測定する第4のステップと、 複数個の前記地電流検出電極から隣接した2個の組み合
わせを全て選択するまで、前記第4のステップを繰り返
す第5のステップと、 この第5のステップにおいて隣接した複数個の前記地電
流検出電極の全てに向かって流れた前記地電流が測定さ
れた前記地電流検出電極を探索する第6のステップと、 この第6のステップにおいて探索された前記地電流検出
電極から隣接した複数個の前記地電流検出電極にそれぞ
れ流れた前記地電流の電流値と、これらの地電流検出電
極の間の距離とに基づいて、前記遮水シートの破断位置
を算出する第7のステップとを備えることを特徴とする
遮水シートの破断検知方法。 - 【請求項4】 前記第7のステップにおいて測定された前
記遮水シートの破断位置の近辺に対して検流計に接続さ
れた2本のアース棒を接触させることにより、前記遮水
シートの破断位置から流れた地電流を検出する第8のス
テップと、 前記遮水シートの表面上で位置する直交した2方向に沿
って、前記遮水シートの破断位置の近辺に対して前記2
本のアース棒を接触させる位置を順次移動させて前記第
8のステップを繰り返し、当該2方向において前記検流
計によって検出された地電流の向きが逆転する位置に基
づいて、前記遮水シートの破断位置を測定する第9のス
テップとをさらに備えることを特徴とする請求項3記載
の遮水シートの破断検知方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6216104A JP3048309B2 (ja) | 1994-09-09 | 1994-09-09 | 遮水シートの破断検知装置及び破断検知方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6216104A JP3048309B2 (ja) | 1994-09-09 | 1994-09-09 | 遮水シートの破断検知装置及び破断検知方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0881885A JPH0881885A (ja) | 1996-03-26 |
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ID=16683313
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|---|---|---|---|
| JP6216104A Expired - Fee Related JP3048309B2 (ja) | 1994-09-09 | 1994-09-09 | 遮水シートの破断検知装置及び破断検知方法 |
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|---|---|
| JP (1) | JP3048309B2 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP5119097B2 (ja) * | 2008-09-10 | 2013-01-16 | 太陽工業ジオテクノサービス株式会社 | 遮水シートの端部の保護方法 |
-
1994
- 1994-09-09 JP JP6216104A patent/JP3048309B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0881885A (ja) | 1996-03-26 |
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