JP3055923B2 - 空気調和装置の制御装置 - Google Patents
空気調和装置の制御装置Info
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Description
等に使用される車両用空気調和装置、オフィス等で使用
されるパーソナル空気調和装置の運転制御において、人
間の皮膚温が変化する空調開始時及び温熱負荷変動時等
の非定常時並びに皮膚温が安定する定常時共に快適な空
調ができるようにした空気調和装置の制御装置に関す
る。
2号公報及び特開昭1−229713号公報に記載されてい
る。これらの技術は、快適な空調を行なうために、人間
の皮膚温を空調制御の指標とするものである。
装置において人間の顔皮膚温を33℃(一定値)に保持す
るものである。しかしながら、この技術では、単に顔皮
膚温を一定値に制御するだけであるため、以下の問題点
を有している。
すなわち非定常状態での快適な空調制御ができない。
た場合の空調制御方法が示されていないので、適切な制
御で顔皮膚温を目標値に制御することができない。
膚温は、定常な状態での全身の平均皮膚温についてであ
って顔皮膚温には当てはまらないことが発明者らの検討
で確認されており、従ってこの従来技術では快適な空調
を行うことができない。ここで、平均皮膚温は、生理学
で用いられるもので、身体の部位毎で一様でない皮膚温
を平均的に示すために、皮膚温を数点で測定しそれぞれ
の部位の面積割合を掛けて平均した値である。
な変化にも対応するために、皮膚温と皮膚温の変化率と
による温度感覚推定式(S=aTS+bTS+cΣTS+d、ま
たはこの式の変形式)を使用した温度感覚決定手段によ
り、皮膚温が非定常的に変化する場合と定常的な場合と
に対応して空調制御を行うものである。しかしながら、
この技術においては、以下に示す問題点がある。
する部位、と記載されているが、本発明者らの検討の結
果、自動車空調のように人間の周辺に温度、風速等の分
布ができる温熱環境では、全身平均皮膚温を代表する部
位は、暖房、冷房など空調の使用状況で変化するもの
で、一定の部位に特定できず、これによって、暖房、冷
房の制御精度が低下する。
部位毎に皮膚温変化の仕方も異なる。従って、皮膚温を
使用して温度感覚を推定(決定)して空調制御を行なう
ときには測定する部位毎に異なった皮膚温と温度感覚の
関係を使う必要があるが、この従来技術ではこの点が考
慮されていない。
温の変化率等であることは温熱生理学分野の文献で知ら
れていることであるが、この技術では温度感覚決定式の
係数の具体例が示されておらず、実際上温度感覚を決定
して空調制御するには試行錯誤が必要である。
とする技術は、皮膚温を検出しながら行なう空調制御の
特徴である皮膚温定常時、非定常時共に温度感覚を快適
に保てる空調制御ができず、皮膚温を指標とした空調制
御の実用化への問題点を多く含んでいる。
間の温度感覚の特性と皮膚温の特性との関係から温度感
覚を的確に推定し、皮膚温を指標とした空調制御におい
て定常時、非定常時共に温度感覚を快適に保てる空気調
和装置の制御装置を提供することを目的とする。
ついて説明する。この基本構成は、第1図に示すよう
に、顔の皮膚温を検出する顔皮膚温検出手段C1と、前記
顔皮膚温検出手段C1出力に基づいて数値で表された温度
感覚値TSを推定する温度感覚推定手段C2と、前記温度感
覚推定手段C2で推定された温度感覚値が目標温度感覚値
になるように空気調和装置C4を制御する空調制御手段C4
と、から構成されている。
て温度感覚値TSを推定する。
変化を表す直線の傾きを示す0.4〜1.0の範囲の係数は、
Bは係数Aで定まる傾きに対し顔の皮膚温と温度感覚値
とを対応させるための32.8〜35.0の範囲の係数、Cは顔
の皮膚温の変化率の温度感覚値に対する寄与を示す10.0
〜85.0の範囲の係数、tskは現在の顔の皮膚温、t'skは
顔の皮膚温の変化率、αは隣合う温度感覚値の差を示す
値、Kは温度感覚値の基準値である。上記顔の皮膚温の
単位は例えば℃、変化率の単位は例えば℃/s.とするこ
とができるが、゜F等の他の単位系を用いてもよい。
(どちらでもない)、すなわち無感状態を基準とし、こ
のときの基準値Kを0、隣合う温度感覚値の間隔に対応
する値αを1とし、どちらでもない温度感覚状態から温
度感覚が暑い方に変化するに従って温度感覚値が大きく
なり、逆に温度感覚が寒い方に変化するに従って温度感
覚値が小さくなるように定めると、温度感覚値TSは例え
ば次のように表すことができる。
温かい、0:どちらでもない、−1:少し涼しい、−2:涼し
い、−3:少し寒い、−4:寒い、−5:非常に寒い なお、基準値Kは上記の温度感覚のいずれに対応して
定めてもよく、また基準値Kは0以外の値であってもよ
い。また値αは1以外の値であってもよく、基準値から
遠ざかるに従って変数で与えてもよい。
及び第3図に、官能試験により得られた空調時の温度感
覚値の推移と人体各部の皮膚温変化とを、自動車空調で
の冷房時(第2図)と暖房時(第3図)について示す。
温度感覚値の推移に対し、顔皮膚温は冷房時、暖房時共
によく対応した動きを示すが、他の部位(手、足、胴)
では皮膚温が変化しないかまたは温度感覚値の推移とは
異なった皮膚温変化をしている。第2図及び第3図から
理解されるように、皮膚温を制御指標として空調制御を
行なう場合、顔皮膚温以外では全く温度感覚値を推定で
きないかまたは温度感覚値の推定精度が悪い。例えば、
冷房時に温度感覚値の推移と比較的対応する手の皮膚温
は、暖房時には温度感覚値の推移とは逆の動きをする。
また、足の皮膚温は暖房時に等しい皮膚温で異なった温
度感覚値に対応する。従って、温度感覚値の推定式がど
の部位の皮膚温に対応したものなのかを特定しないかぎ
り、温度感覚値を的確に推定することができない。
施した結果、温度感覚値と最も強い相関を示すのは顔皮
膚温で、温度感覚値は顔皮膚温と顔皮膚温の変化率とを
変数とする一次式で皮膚温非定常時、皮膚温定常時共に
精度良く推定できることが確認された。またこの推定式
は冷房時、暖房時共に適用できることが確認された。
にするのが最適であった。
数、Cは10.0〜85.0の係数、tskは顔の皮膚温(例え
ば、℃)、t′skは顔の皮膚温の変化率(例えば、℃/
s),αは隣合う温度感覚値の間隔に対応する値、Kは
温度感覚値の基準値である。
ましいが、温度感覚の個人差に対応するために上記の範
囲で変更することが可能である。
の顔の皮膚温度を検出し、温度感覚推定手段C2によって
上記(1)式を用いて温度感覚値TSを推定する。そし
て、空調制御手段C3によって温度感覚値が目標温度感覚
値になるように空気調和装置C4を制御する。この目標温
度感覚値は目標温度決定手段によって決定することがで
きる。
式を以下の(2)式のように変形して、目標温度感覚値
TS0を達成するための顔皮膚温の変化率t′skを演算
し、検出された顔皮膚温と演算された顔皮膚温の変化率
とに対応する空気温及び風速になるように空気調和装置
を制御するものである。
覚値とに基づいて、目標温度感覚値を達成するための将
来の顔の皮膚温の変化率を演算し、顔の皮膚温の変化率
が演算した値となるように空気調和装置を制御するた
め、フィードフォワードの制御効果があり、目標の温度
感覚値に良好に追従させることができる。
を表す式を以下の(3)式のように変形して、Δτ時間
後の目標顔皮膚温t* skを演算するようにし、検出され
た顔皮膚温と演算された目標顔皮膚温との差から空気調
和装置を制御するものである。
顔の皮膚温と目標温度感覚値とに基づいて、目標温度感
覚値を達成するΔτ時間後、すなわち将来の目標顔皮膚
温を演算し、現在の顔皮膚温と演算された目標顔皮膚温
との差から空気調和装置を制御するため、フィードフォ
ワードの制御効果があり、目標の温度感覚値に良好に追
従させることができる。
冷房時、暖房時共に温度感覚と相関の強い顔皮膚温を変
数とする温度感覚推定式を用いるので、皮膚温検出部位
を一箇所にできると共に、温度感覚推定式を1つにする
ことができ、この温度感覚推定式をもとに皮膚温を指標
として行う空調制御は皮膚温が変化する空調開始初期、
熱負荷変動時、及び皮膚温が安定する定常時共に、目標
の温度感覚値に良好に追従させた快適な温度感覚になる
ように空気調和装置を制御することができる、という効
果が得られる。
る。
たものである。自動車用空気調和装置は、第4図に示す
ように、ブロア10、図示しない冷凍サイクルの一部であ
るエバポレータ12、図示しないエンジン冷却系からの温
水で空気を加熱するヒータコア14を備えている。エバポ
レータ12とヒータコア14との間には、エバポレータ12を
通過して冷却された空気のヒータコア14を通過する量を
調節するエアミックスダンパ16が配置されている。また
ヒータコア14の下流側には、エバポレータ12を通過後に
ヒータコア14で加熱された空気とエバポレータ12を通過
後ヒータコア14を通過しなかった空気とを混合して温度
を調節するエアミックスチャンバ18が設けられている。
エアミックスチャンバ18の最下流には、乗員の顔方向に
向けた吹出口20が設けられている。ブロア10へ印加する
電圧はブロア電圧調整器22によって調節され、エアミッ
クスダンパ16の開度はエアミックス開度調節器24によっ
て調節される。
計で構成された顔皮膚温検出器28が配置されている。こ
の顔皮膚温検出器28は、以下で説明する温度感覚値推定
式によって温度感覚値を推定する温度感覚推定コンピュ
ータ30に接続されている。温度感覚推定コンピュータ30
は、ブロア電圧調和器22を制御してブロア10の回転速度
を制御するとともに、エアミックスダンパ開度調整器2
を制御してエアミックスダンパ16の開度を制御する空調
制御コンピュータ32に接続されている。この空調制御コ
ンピュータ32には、目標温度感覚値TS0を入力するため
の目標温度感覚値入力装置26が接続されている。上記温
度感覚推定コンピュータ30には、次の温度感覚値推定式
があらかじめ記憶されている。
は顔皮膚温の変化率である。また、顔皮膚温tskの単位
は℃、顔皮膚温変化率t′skの単位は℃/sである。
としたものである。
ても皮膚温に測定部位間の差があり、皮膚温は均一では
ない。しかしながら、空調時の顔の各部位の皮膚温変化
は、第5図に示すように、口の横、頬、顎、額、こめか
みにかかわらず同じ傾向で推移し、手の皮膚温や足の皮
膚温のように温度感覚値と動きが逆になったり、一つの
皮膚温に対して二つの温度感覚値が対応するようなこと
はない。従って、顔の皮膚温の取扱いとしては、顔の多
数の部位で測定した平均値で温度感覚値の推定式を作成
しておき、顔の平均皮膚温と検出部位の温度との相関に
より検出部位の温度を顔の平均皮膚温に換算して温度感
覚値を推定すればよい。第6図に頬の皮膚温と顔の平均
皮膚温との相関を示す。また、顔面の皮膚温検出部位を
特定できる場合は、検出部位の皮膚温を変数とする温度
感覚値推定式を作成しておけばよい。
化率であることは温熱生理学の文献で知られている。す
なわち、定性的には皮膚温が高い程温かいまたは暑いと
いう感覚を持ち、逆に皮膚温が低い程涼しいまたは寒い
という感覚を持つ。これに加え、皮膚温の変化率は、例
えば皮膚温が高くても皮膚温が下がる方向に変化すると
きには涼しいと感じさせ、逆に皮膚温が低くても皮膚温
が上がる方向に変化するときには温かいと感じさせる。
前者の例としては、夏の屋外にいた人が日陰に入った瞬
間に涼しさを感じる場合に相当し、このときには日射の
影響がなくなり皮膚温自体は高いにもかかわらず皮膚温
が低下を始めることにより涼しく感じるもので、長時間
日陰にいると皮膚温が一定になり、環境の温度、気流速
度、湿度などが不変であっても当初の涼しさは感じなく
なり、やはり暑いと感じることはよく体験することであ
る。以上のように、温度感覚は皮膚温と皮膚温の変化率
とを主な要因とすることが定性的に言われていることで
あるが、空調制御に利用できるように定量的な関係づけ
はなされていない。
する。温度感覚値を上記(2)式で表した場合、右辺第
1項は温度感覚値に対する顔皮膚温の寄与を示すもの
で、顔皮膚温の変化率が一定の場合、係数Aは第7図に
示すように皮膚温の相違に対する温度感覚値の相違(傾
き)を示す。係数は第8図に示すように、係数Aで定め
る傾きに対し、皮膚温と数値化した温度感覚(温度感覚
値)とを対応させるものである。
差を考慮したものであり、指定した範囲を超えた場合に
は現実にあり得ない皮膚温の相違に対する温度感覚の違
いの特性になる。すなわち、係数Aが大きいと現実には
起こり得ない敏感さで温度感覚を推定することになり、
係数Aが小さすぎれば現実にはあり得ない鈍感さで温度
感覚を推定することになり、いずれの場合も温度感覚の
推定ができず、空調制御を的確に行なうことができな
い。係数Bの幅も係数Aと同様に個人差を考慮したもの
であるが、指定された範囲を越えて係数Bが過大または
過小になると現実にはあり得ない温度感覚置と皮膚温と
の対応になり、いずれの場合も温度感覚の推定ができ
ず、空調制御を的確に行なうことができない。
の温度感覚に対する寄与の程度を示すもので、皮膚温が
下がる(皮膚温の変化率は負)場合は数値化した温度感
覚が小さい値になり、逆に皮膚温が上がる(皮膚温の変
化率は正)場合は数値化した温度感覚は大きい値になる
ので、係数C自体は正の値になる。係数Cの幅は個人差
を考慮したものであるが、係数Cが指定した範囲を超え
て0に近づいた場合、皮膚温変化の温度感覚に対する寄
与を現実より過少に、逆に係数Cが指定した範囲を超え
て大きくなった場合には皮膚温の変化の温度感覚に対す
る寄与を現実より過大に評価することになり、いずれも
空調開始初期、日射、外気等による熱負荷変動時に皮膚
温が変化する場合の温度感覚推定ができず、空調制御を
的確に行なうことができない。
度感覚値と顔の皮膚温(変化率も含む)との関係を調べ
た多数の官能評価試験結果を重回帰分析により解析した
結果、係数Aとしては0.81、係数Bとしては33.9、係数
Cとしては39.1が最適であった。
し温かい、0:どちらでもない、−1:少し涼しい、−2:涼
しい、−3:少し寒い、−4:寒い、−5:非常に寒い また、上記官能評価試験における被験者の申告値選択
の個人差と空調制御に使用したときの温度感覚値推定誤
差との許容範囲から係数A、B、Cの範囲を次のように
定めた。係数Aについては、第10図に示すように、係数
B、Cを最適値に設定して係数Aを変化させた場合の温
度感覚値推定誤差を調べ、この誤差の許容範囲を±1に
したところ係数Aの範囲は0.4〜1.0の範囲が適当であっ
た。また、係数Bについては、第11図に示すように係数
A、Cを最適値にして係数Bを変化させ、係数Bと温度
感覚推定誤差との関係を調べ、許容範囲を±1にしたと
ころ係数Bは範囲は32.8〜35.0が適当であった。そし
て、係数Cについては、係数A、Bを最適値にして係数
Cを変化させ、係数Cと温度感覚推定誤差との関係を調
べ、許容範囲を±1としたところ、係数Cの範囲は10.0
〜85.0が適当であった。
度感覚推定コンピュータ30による温度感覚値推定ルーチ
ンを示すものである。ステップ102において顔皮膚温検
出器28で検出された現在の顔皮膚温tskを取込み、ステ
ップ104において上記で説明した(2)式にしたがって
温度感覚値TSを推定する。ステップ106で時間Δτsec経
過したか判定する。経過したときには次のステップ108
において空気調和装置のスイッチがオフされたか否かを
判断し、オフされたときはこのルーチンを終了し、オフ
されないときにはステップ102に戻って上記のルーチン
を繰り返す。なお、(2)式の顔皮膚温の変化率は(現
在の顔皮膚温−Δτsec前の顔皮膚温)/Δτで与えら
れる。
整器22及びエアミックスダンパ開度調整器24の制御ルー
チンを示すものである。ステップ110においてブロア10
の回転速度及びエアミックスダンパ16の開度を初期値に
設定する。ステップ112では温度感覚推定コンピュータ3
0で推定された温度感覚値TSを取込み、ステップ114にお
いて目標温度感覚値入力装置26で設定された目標温度感
覚値TS0を取込む。ステップ116では冷房か暖房かを判断
し、冷房の場合にはステップ118において冷房制御を行
い、暖房の場合にはステップ120において暖房制御を行
なう。そしてステップ122にいて空気調和装置のスイッ
チがオフされたか否かを判断し、オフされたときにはこ
のルーチンを終了し、オンされているときにはステップ
112に戻って上記の制御を繰り返す。
ある。ステップ130において推定された温度感覚値TSと
目標温度感覚値TS0とを比較し、TS=TS0の場合は推定値
と目標値とが等しいためエアミックスダンパの開度とブ
ロア回転速度とをこの状態に維持する。TS≠TS0の場合
は、ステップ132において温度感覚値TSと目標温度感覚
値TS0との大きさを比較し、TS>TS0の場合はステップ13
4においてエアミックスダンパ開度調整器24に供給して
いる信号のレベルからエアミックスダンパ16の開度が全
開か否かを判断する。エアミックスダンパ16の開度が全
開のときには、温度感覚値を目標温度感覚値に制御する
ためにエアミックスダンパ16の開度を大きくすることが
できないため、ブロア電圧調整器22を制御してブロア10
の回転速度を予め定められた1ステップ増加させて空気
量を増加させる。一方、エアミックスダンパ16の開度が
全開でないときには、ステップ138でエアミックスダン
パ開度調整器24を制御することによりエアミックスダン
パ16の開度を予め定められた1ステップ開く。
10の回転速度が最低か否かを判断する。ブロア10の回転
速度が最低でない場合には、ステップ148においてブロ
ア10の回転速度を1ステップ減少させ、ブロアの回転速
度が最低の場合には、ステップ142においてエアミック
スダンパ16が全閉か否かを判断する。エアミックスダン
パ16が全閉のときには、ステップ144においてブロア10
の回転速度を1ステップ増加させ、エアミックスダンパ
16が全閉でないときにはステップ146においてエアミッ
クスダンパ16の開度を1ステップ閉じる方向に制御す
る。
である。ステップ150において温度感覚値TSと目標温度
感覚値TS0とを比較し、TS=TS0の場合には現在のエアミ
ックスダンパの開度とブロアの回転速度とをこの状態に
維持するためにそのままリターンする。TS≠TS0の場合
には、ステップ152において温度感覚値TSと目標温度感
覚値TS0とを比較する。TS<TS0の場合には、ステップ15
4においてエアミックスダンパ16が全閉か否かを判断
し、エアミックスダンパ16が全閉のときにはステップ15
6においてブロア10の回転速度を1ステップ増加させ、
エアミックスダンパ16が全閉でないときには、ステップ
158においてエアミックスダンパ16の開度を1ステップ
閉じる方向に制御する。
アの回転速度が最低か否かを判断し、ブロアの回転速度
が最低でない場合にはステップ168においてブロア10の
回転速度を1ステップ減少させる。一方、ブロアの回転
速度が最低の場合には、ステップ162においてエアミッ
クスダンパ16が全開か否かを判断する。エアミックスダ
ンパ16が全開のときにはステップ164においてブロア10
の回転速度を1ステップ増加させ、エアミックスダンパ
16が全開でない場合にはステップ166においてエアミッ
クスダンパ16の開度を1ステップ開く方向に制御する。
に対する温度感覚値の変化を示すものである。冷房1は
初期の皮膚温の変化率の寄与が小さい冷房方法であり、
冷房2は初期の皮膚温変化率の寄与が大きい冷房方法で
ある。図から理解されるように、冷房1、冷房2とも本
実施例の温度感覚値の推定値は官能試験による申告値と
同様の傾向で変化している。また、第18図は、上記のよ
うに制御したときの暖房時の温度感覚値の変化を示すも
のである。暖房時においても温度感覚値の推定値は官能
試験による申告値と同じ傾向で変化している。
温度計を使用した例について説明したが、サーミスタ、
熱電対など接触して皮膚温を計測する検出器を使用して
もよい。さらに、吹出口は乗員の顔に向けたものを示し
たが、乗員足元に向けたものでもよい。
いて第4図と対応する部分には同一符号を付して説明を
省略する。本実施例では、第1実施例と異なり目標温度
感覚値入力装置26は温度感覚推定コンピュータ30に接続
されている。また、本実施例では、上記(2)式を変形
した下記の(3)式によって顔皮膚温度の変化率t′SK
を演算する。
化率(℃/s) tSK :現在の顔皮膚温(℃) TS0 :目標温度感覚値 A,B,C:上記温度感覚推定式(2)と同一の係数 次に本実施例の制御ルーチンを説明する。第20図は顔
皮膚温度の変化率t′SKを演算する温度感覚推定コンピ
ュータ30のルーチンを示すものである。ステップ170に
おいて顔皮膚温検出器28で検出された現在の顔皮膚温度
tSKを取込むとともに、ステップ172において目標温度感
覚値入力装置26で設定された目標温度感覚値TS0を取込
む。ステップ174においてステップ172で取込んだ目標温
度感覚値TS0が前回の値から変更されたか否かを判断
し、変更された場合にはステップ176において目標温度
感覚値TS0を変更し、ステップ178において上記(3)式
にしたがて顔皮膚温度の変化率t′SKを演算し、出力す
る。そしてステップ180において空気調和装置のスイッ
チがオフされたか否かを判断し、オフされた場合にはこ
のルーチンを終了し、オンの場合には上記のステップを
繰り返す。
整器22及びエアミックスダンパ開度調整器24を制御する
制御ルーチンを示すもので、ステップ182において顔皮
膚温検出器28で検出された顔皮膚温度tSKを温度感覚推
定コンピュータ30を介して取込むとともに、ステップ18
4においてステップ178で演算された顔皮膚温度の変化率
t′SKを取込む。次のステップ186では、空気温度tair
毎に皮膚温の変化率と顔皮膚温度に応じて定めた風速
v1、v2、・・・(m/s)のマップから、ステップ182の顔
皮膚温度tSKとステップ184の顔皮膚温度の変化率t′SK
とに対応する空気温及び風速を求め、ステップ188にお
いてステップ186のマップから求めた空気温及び風速に
なるようにブロア電圧調整器22及びエアミックスダンパ
開度調整器24を介してブロア10及びエアミックスダンパ
16を制御する。ステップ190では空気調和装置のスイッ
チがオフされたか否かを判断し、オフされたときにはこ
のルーチンを終了する。
ィス等で使用されるパーソナル空気調和装置に本発明を
適用したものである。本実施例では、人間の近傍に、通
電により発熱する抵抗体からなるパネルヒータ38及び熱
電素子からなる輻射冷却器40を含む空気調和装置が配置
されている。この空気調和装置のパネルヒータ38は通電
量調整器36を介して、輻射冷却器40は通電量調整器34を
介して、各々空調制御コンピュータ32に接続されてい
る。
する。なお、第23図において第20図と対応する部分には
同一符号を付して説明を省略する。本実施例は、顔皮膚
温の変化率t′SKに代えて所定時間後の目標顔皮膚温t
* SKを演算して出力するようにしたものである。従っ
て、ステップ192では、以下の(4)式に従って顔皮膚
温度t* SKを演算して出力する。この(4)式は、上記
で説明したように顔皮膚温の変化率t′SK(現在の顔皮
膚温−Δτsec前の顔皮膚温)/Δτで与えられること
から、t′SK=(t* SK−tSK)となり、これを上記
(1)式に代入してt* SKについて解くことにより得ら
れる。
皮膚温度との差からパネルヒータ38、輻射冷却器40への
通電量を決定し、通電量調整器34、通電量調整器36を制
御する。
フィス等のパーソナル空調装置について説明したが、本
発明はその他航空機、家庭、病院等の空気調和装置の制
御にも使用することができる。
2図は冷房時における皮膚温と温度感覚値との変化を示
す線図、第3図は暖房時における皮膚温と温度感覚値と
の変化を示す線図、第4図は本発明の第1実施例のブロ
ツク図、第5図は顔の各部位における皮膚温の変化を示
す線図、第6図は頬皮膚温と顔平均皮膚温との相関を示
す線図、第7図は係数Aを説明するための線図、第8図
は係数Bを説明するための線図、第9図は係数Cを説明
するための線図、第10図は係数B、Cを一定にしたとき
の係数Aと温度感覚推定誤差との関係を示す線図、第11
図は係数A、Cを一定にしたときの係数Bと温度感覚推
定誤差との関係を示す線図、第12図は係数A、Bを一定
にしたときの係数Cと温度感覚推定誤差との関係を示す
線図、第13図は第1実施例の温度感覚値推定ルーチンを
示す線図、第14図は第1実施例の空調制御ルーチンを示
す流れ図、第15図は冷房制御ルーチンの詳細を示す流れ
図、第16図は暖房制御ルーチンの詳細を示す流れ図、第
17図は第1実施例の温度感覚値の推定値と官能試験によ
る申告値との変化を示す線図、第18図は暖房時における
温度感覚値の推定値と申告値との変化を示す線図、第19
図は本発明の第2実施例を示すブロツク図、第20図は第
2実施例の顔皮膚温度の変化率を演算するルーチンを示
す流れ図、第21図は第2実施例の空調制御ルーチンを示
す流れ図、第22図は本発明の第3実施例のブロツク図、
第23図は第3実施例の目標顔皮膚温t* SKの演算ルーチ
ンを示す流れ図である。
Claims (3)
- 【請求項1】顔の皮膚温を検出する顔皮膚温検出手段
と、 以下の式に従って目標温度感覚値TS0を達成するための
顔の皮膚温の変化率t'skを演算する演算手段と、 検出された顔皮膚温と演算された顔皮膚温の変化率とに
対応する空気温及び風速になるように空気調和装置を制
御する空調制御手段と、 を含む空気調和装置の制御装置。 t′sk=|TS0−A(tsk−B)|/C ただし、Aは皮膚温の変化に対する温度感覚値の変化を
表す直線の傾きを示す係数、Bは係数Aで定まる傾きに
対し顔の皮膚温と温度感覚値とを対応させるための係
数、Cは顔の皮膚温の変化率の温度感覚値に対する寄与
を示す係数、tskは現在の顔の皮膚温である。 - 【請求項2】時間間隔Δτで顔の皮膚温を検出する顔皮
膚温検出手段と、 以下の式に従ってΔτ時間後の目標顔皮膚温t* skを演
算する演算手段と、 検出された顔皮膚温と演算された目標顔皮膚温との差か
ら空気調和装置を制御する空調制御手段と、 を含む空気調和装置の制御装置。 t* sk=|C・tsk+(TS0+A・B)・Δτ|/(A・Δτ+C) ただし、Aは皮膚温の変化に対する温度感覚値の変化を
表す直線の傾きを示す係数、Bは係数Aで定まる傾きに
対し顔の皮膚温と温度感覚値とを対応させるための係
数、Cは顔の皮膚温の変化率の温度感覚値に対する寄与
を示す係数、tskは現在の顔の皮膚温である。 - 【請求項3】Aは0.4〜1.0の範囲の係数、Bは32.8〜3
5.0の範囲の係数、Cは10.0〜85.0の範囲の係数である
請求項1または2記載の空気調和装置の制御装置。
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