JP3060886B2 - コネクタに対するカバーの嵌合保持構造および嵌合保持方法 - Google Patents

コネクタに対するカバーの嵌合保持構造および嵌合保持方法

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JP3060886B2 JP7104222A JP10422295A JP3060886B2 JP 3060886 B2 JP3060886 B2 JP 3060886B2 JP 7104222 A JP7104222 A JP 7104222A JP 10422295 A JP10422295 A JP 10422295A JP 3060886 B2 JP3060886 B2 JP 3060886B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コネクタに対するカバ
ーの嵌合保持構造および嵌合保持方法に関し、詳しく
は、ワイヤハーネスの端子を収容する端子収容室にグリ
スを注入したコネクタハウジングにおいて、グリスの注
入状態を目視で確認できると共に、コネクタハウジング
にカバーを確実に嵌合保持できるようにするものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、図2に示すように、自動車の車体
側のパネル1とドア側のパネル2との間にワイヤハーネ
スW/Hを配索する場合、ドア側のパネル2の内面に取
り付けた雄(又は雌)コネクタハウジング3に、車体側
のパネル1からグロメット4を通して引き出したワイヤ
ハーネスW/Hの先端部の雌(又は雄)コネクタハウジ
ング5を、上記パネル1,2の間の車外で差し込み結合
している。
【0003】このため、雨水等の影響により、両コネク
タハウジング3,5の内部の端子が腐食するのを防止す
るために、差し込み結合する前に、車外側のコネクタハ
ウジング5の端子収容室にグリスGを注入しておく必要
がある。また、該コネクタハウジング5の端子挿入側の
後部には、上記グリスGの流出防止とワイヤハーネスW
/Hの保護のために、ベローズ状のゴム製のカバー6が
取り付けられている。
【0004】上記コネクタハウジング5は、図3及び図
4に詳細に示すように、ワイヤハーネスW/Hの各端子
7,…,7を後方から差し込み収容する端子収容室5
a,…,5aを有すると共に、後部の外周面にはロック
突起5bを一体成形している。また、上記カバー6は、
上記コネクタハウジング5の外面に後方から嵌合する大
径の嵌合部6aを有すると共に、該嵌合部6aの内面に
は、嵌合時に上記ロック突起5bにロックされるロック
凹部6bを一体成形している。
【0005】上記ワイヤハーネスW/Hにコネクタハウ
ジング5とカバー6を組み付ける手順は、ワイヤハーネ
スW/Hにカバー6を通した後(図3の状態)、各端子
7をコネクタハウジング5の各端子収容室5aに収容
し、カバー6をコネクタハウジング5の端子挿入側の後
部に外嵌させてロック凹部6bをロック突起5bにロッ
クすることにより、コネクタハウジング5にカバー6を
取り付けている。(図4の状態)。このようにコネクタ
ハウジング5にカバー6を取り付けた後に、コネクタハ
ウジング5の前方先端部から各端子収容室5aにグリス
Gを注入している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記グ
リスGを注入するとき、注入圧と注入される側の形態に
よりグリスGの流動方向が大きく左右される。即ち、端
子7が収容されている端子収容穴室5aと端子7が収容
されていない端子収容穴室内5aとでは、グリスGの注
入量が異なることになる。このため、図5(A)のよう
に、全ての端子収容穴室5aにグリスGが完全に注入さ
れている場合には良品で合格するが、図5(B)のよう
に、グリスGは完全に注入されていない場合は不良品と
なり不合格となる。グリスGの注入が不完全であると、
両コネクタハウジング3,5の内部の端子7が腐食する
おそれがある。
【0007】上記良品か不良品かの判断は、グリスGの
注入状態をコネクタハウジング5の端子挿入側の後端部
から目視で確認するのがベストであるが、コネクタハウ
ジング5にカバー6を嵌合保持した後にグリスGを注入
すると、目視で確認することが不可能である。
【0008】これに対して、コネクタハウジング5にカ
バー6を嵌合保持する前にグリスGを注入し、グリスの
注入状態で目視で確認し、その後にカバー6を嵌合保持
するという手順がある。しかしながら、この方法では、
コネクタハウジング5の後端部からはみ出したグリスG
がカバー6の嵌合作業中に、カバー6の内面、コネクタ
ハウジング5の外面やロック突起5bに付着して、その
潤滑作用によりカバー6が抜け外れやすくなるという問
題があった。
【0009】本発明は上記問題を解消するためになされ
たもので、グリスの注入状態を目視で確認できると共
に、コネクタハウジングにカバーを確実に嵌合保持でき
るコネクタとカバーの嵌合保持構造を提供することを目
的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、請求項1で、ワイヤハーネスの端子を収
容した端子収容室にグリスを注入するコネクタに対し
て、ワイヤハーネス連結側のコネクタハウジング外周面
からワイヤハーネスの外周にかけてゴム製のカバーを嵌
合するもので、上記コネクタハウジングの外周面に嵌合
する合成樹脂製リング部材を上記カバーの内面にインサ
ートモールドする一方、該リング部材とコネクタハウジ
ングとに、嵌合時に両者をロックするロック部をそれぞ
れ設けたことを特徴とするコネクタに対するカバーの嵌
合保持構造を提供している。上記カバーはゴム製以外の
エラストマー製も含むものである。
【0011】具体的には、上記カバーは、コネクタハウ
ジングの外周面に外嵌する四角枠状の嵌合部と、ワイヤ
ハーネスの外周面に外嵌する円筒状の嵌合部とを連結閉
鎖部を介して一体成形した形状であり、一方、上記リン
グ部材は、上記カバーの四角枠状の嵌合部の内面に設け
ている四角枠形状としている。
【0012】あるいは、上記カバーは、コネクタハウジ
ングの外周面に外嵌する四角枠状の嵌合部と、ワイヤハ
ーネスの外周面に外嵌する円筒状の嵌合部とを連結閉鎖
部を介して一体成形した形状であり、一方、上記リング
部材は、上記カバーの四角枠状の各辺に夫々独立して取
り付けたリング片から構成している。
【0013】また、本発明は、コネクタハウジングのワ
イヤハーネス連結側の外周面に被せる部分の内面に合成
樹脂製のリング部材を取り付けていると共に、該コネク
タハウジング近傍のワイヤハーネスの外周を覆うように
形成しているゴム製のカバーを用い、該カバーにワイヤ
ハーネスを通した後、ついで、上記ワイヤハーネスの先
端の端子をコネクタハウジングの端子収容室に後部より
挿入し、その後、コネクタハウジングの端子収容室に前
部よりグリスを充填し、ついで、コネクタハウジングの
後部より上記カバーを被せ、カバーの内部に取り付けた
上記リング部材をコネクタハウジングの外周面と接触さ
せてロックしていることを特徴とするコネクタに対する
カバーの嵌合保持方法を提供している。
【0014】
【作用】本発明によれば、合成樹脂製リング部材をゴム
製のカバーの内面にインサートモールドしている一方、
コネクタハウジングの端子収容部にグリスを注入して、
注入状態をコネクタハウジングの後端部から目視で確認
した後、カバーとともにリング部材をコネクタハウジン
グの外面に嵌合させて、ロック部により両者をロックす
る。このように、グリスを注入した後から、カバーを被
せるため、グリスの注入状態をコネクタハウジングの後
端部から目視で確認することができる。また、カバーと
ともにリング部材をコネクタハウジングの外面に嵌合さ
せるとき、コネクタハウジングの後端部からはみ出した
グリスが、リング部材の内面、コネクタハウジングの外
面やロック部に付着しても、リング部材とコネクタハウ
ジングは、いずれもゴム製カバーよりも硬質で柔軟性が
少ないことから、ロック部で確実に嵌合保持されるの
で、カバーがリング部材とともにコネクタハウジングか
ら抜け外れにくくなる。
【0015】また、上記のように、リング部材を四角枠
状としてもよいし、複数枚の独立したリング片にしても
よい。四角枠状にすると保持力が増加する一方、リング
片にするとリング部材をコネクタハウジングに嵌合させ
るとき、カバーが拡張しやすいので、組み付け作業性が
良好になる。
【0016】さらに、コネクタハウジングに対するグリ
スの注入を、カバー取付前に行うと、グリスの注入状態
を目視することができ、グリスの注入が不十分な不良品
を大幅に減少でき、端子の腐食を防止できる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例により詳細に説
明する。なお、図2以下の従来技術と同一構成・作用の
箇所は同一番号を付して詳細な説明は省略する。ワイヤ
ハーネス側の合成樹脂製コネクタハウジング15のワイ
ヤハーネス連結側、即ち、端子挿入側外周面の外周面に
外嵌する合成樹脂製のリング部材17を、ゴム製カバー
16の四角枠状の嵌合部16aの内面にインサートモー
ルドしている。上記カバー16の嵌合部16aの後端に
は四角錐形状の連結閉鎖部16gを介してワイヤハーネ
スに外嵌する円筒状嵌合部16hを連結しており、該円
筒状嵌合部16hの前部に蛇腹部を設けている。
【0018】上記リング部材17の各内面には、長方形
状のロック凹部17a,…,17aをそれぞれ一体成形
している。
【0019】一方、四角形状のコネクタハウジング15
のワイヤハーネス連結側の各外周面には、上記リング部
材17の各ロック凹部17aに対応するロック突起15
b,15bをそれぞれ一体成形している。
【0020】上記構成において、ワイヤハーネスW/H
にコネクタハウジング15とカバー16を組み付ける手
順は、ワイヤハーネスW/Hにカバー16を通した後、
各端子7をコネクタハウジング15の各端子収容室15
aに収容する。
【0021】その後、コネクタハウジング15の先端部
から各端子収容室15aにグリスGを注入する。このと
きは、コネクタハウジング15にカバー16を嵌合保持
する前であるから、グリスGの注入状態をコネクタハウ
ジング15の後端部から目視で確認することができる。
したがって、この目視確認により、コネクタハウジング
15の全ての端子収容穴部15bにグリスGが完全に注
入された良品(OK品)のみとなり、不良品(NG品)
が皆無となるので、コネクタハウジング15の内部の端
子が腐食するおそれがなくなる。
【0022】その後、カバー16とともにリング部材1
7をコネクタハウジング15の外面に嵌合させると、リ
ング部材17の各ロック凹部17aがコネクタハウジン
グ15の各ロック突起15bに係合して、コネクタハウ
ジング15にリング部材17がワンタッチでロックされ
る。
【0023】このとき、コネクタハウジング15の後端
部からはみ出したグリスGがリング部材17の内面、コ
ネクタハウジング15の外面やロック突起15bに付着
しても、リング部材17とコネクタハウジング15は、
いずれもゴム製カバー16よりも硬質で柔軟性が少ない
合成樹脂製であるから、グリスGの潤滑作用によりロッ
ク凹部17aがロック突起15bから外れるおそれが少
なく、リング部材17がロック凹部17aとロック突起
15bでコネクタハウジング15に確実に嵌合保持され
るので、カバー16がリング部材17とともにコネクタ
ハウジング15から抜け外れにくくなる。
【0024】上記リング部材17は、カバー16に予め
インサートモールドされているから、嵌合作業中に両者
の間にグリスGが付着することがなく、カバー16がリ
ング部材17から抜け外れるおそれはない。
【0025】上記リング部材17は四角枠状の一体物で
あったが、図1(A)の右上に示すリング部材17のよ
うに、各ロック凹部17a毎に独立した4枚のリング片
17b,…,17bにすると、コーナー部でつながって
いないから、コネクタハウジング15に嵌合するとき、
カバー16の大径嵌合部16aが拡張しやすいので、組
み付け性が良好になる。
【0026】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
のコネクタに対するカバーの嵌合保持構造は、リング部
材をカバーの内面にインサートモールドする一方、コネ
クタハウジングの端子収容部にグリスを注入して、注入
状態をコネクタハウジングの後端部から目視で確認した
後、カバーとともにリング部材をコネクタハウジングの
外面に嵌合させて、ロック部により両者をロックするよ
うにしたから、グリスの注入状態を、コネクタハウジン
グの後端部から目視で簡単に確認することができ、この
確認により不良品が皆無となるので、グリスの注入不足
に起因してコネクタハウジングの内部の端子が腐食する
おそれがなくなる。
【0027】また、カバーとともにリング部材をコネク
タハウジングの外面に嵌合させるとき、コネクタハウジ
ングの後端部からはみ出したグリスが、リング部材の内
面、コネクタハウジングの外面や第2ロック部に付着し
ても、リング部材とコネクタハウジングは、いずれもゴ
ム製カバーよりも硬質で柔軟性が少ない合成樹脂製であ
ることから、ロック部で確実に嵌合保持されるので、カ
バーがリング部材とともにコネクタハウジングから抜け
外れにくくなる。
【0028】さらに、リング部材を四角枠状の一体物と
すると、リング部材とコネクタハウジングとの嵌合力が
強く抜けにくくなる。一方、複数枚の独立したリング片
にすると、リング部材をコネクタハウジングに嵌合させ
るとき、カバーが拡張しやすいので、組み付け作業性が
良好になる。
【0029】また、本発明の方法によると、グリスを注
入した後からカバーを被せるため、グリスの注入状態を
目視することができ、グリスの注入を完全におこない、
不良品をださない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の嵌合保持構造であり、(A)は嵌合
前の分解斜視図、(B)は嵌合後の縦断面図である。
【図2】 車体パネルとドアパネルの間に設けた従来の
コネクタハウジングとカバーの側面図である。
【図3】 従来の嵌合保持構造の嵌合前の分解斜視図で
ある。
【図4】 従来の嵌合保持構造であり、(A)は嵌合後
の斜視図、(B)は嵌合後の縦断面図である。
【図5】 グリスの注入状態であり、(A)は良品の斜
視図、(B)は不良品の斜視図である。
【符号の説明】
W/H ワイヤハーネス G グリス 7 端子 15 コネクタハウジング 15a 端子収容室 15b ロック突起 16 カバー 16a 嵌合部 17 リング部材 17a ロック凹部 17b リング片
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/52 H01R 13/52 301 H01R 43/00 H02G 3/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤハーネスの端子を収容した端子収
    容室にグリスを注入するコネクタに対して、ワイヤハー
    ネス連結側のコネクタハウジング外周面からワイヤハー
    ネスの外周にかけてゴム製のカバーを嵌合するもので、上記カバーは、コネクタハウジングの外周面に外嵌する
    四角枠状の嵌合部と、ワイヤハーネスの外周面に外嵌す
    る円筒状の嵌合部とを連結閉鎖部を介して一体成形した
    形状であり、 上記コネクタハウジングの外周面に嵌合する合成樹脂製
    の四角枠形状のリング部材を設けて、上記カバーの内面
    にインサートモールドする一方、該リング部材とコネク
    タハウジングとに、嵌合時に両者をロックするロック凹
    部とロック凸部とからなるロック部をそれぞれ設けたこ
    とを特徴とするコネクタに対するカバーの嵌合保持構
    造。
  2. 【請求項2】 ワイヤハーネスの端子を収容した端子収
    容室にグリスを注入するコネクタに対して、ワイヤハー
    ネス連結側のコネクタハウジング外周面からワイヤハー
    ネスの外周にかけてゴム製のカバーを嵌合するもので、 上記カバーは、コネクタハウジングの外周面に外嵌する
    四角枠状の嵌合部と、ワイヤハーネスの外周面に外嵌す
    る円筒状の嵌合部とを連結閉鎖部を介して一体成形した
    形状であり、 上記カバーの四角枠状の嵌合部の内面の各辺に夫々独立
    して取り付ける合成樹脂製のリング片からなるリング部
    材を設け、該リング部材を上記カバーにインサートモー
    ルドする一方、該リング部材とコネクタハウジングと
    に、嵌合時に両者をロックするロック凹部とロック凸部
    とからなるロック部をそれぞれ設けたことを特徴とする
    コネクタに対するカバーの嵌合保持構造。
  3. 【請求項3】 コネクタハウジングのワイヤハーネス連
    結側の外周面に被せる部分の内面に合成樹脂製のリング
    部材を取り付けていると共に、該コネクタハウジング近
    傍のワイヤハーネスの外周を覆うように形成しているゴ
    ム製のカバーを用い、該カバーにワイヤハーネスを通し
    た後、 ついで、上記ワイヤハーネスの先端の端子をコネクタハ
    ウジングの端子収容室に後部より挿入し、その後、コネ
    クタハウジングの端子収容室に前部よりグリス を充填
    し、ついで、コネクタハウジングの後部より上記カバー
    を被せ、カバーの内部に取り付けた上記リング部材をコ
    ネクタハウジングの外周面と接触させてロックしている
    ことを特徴とするコネクタに対するカバーの嵌合保持方
    法。
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