JP3068017B2 - 屋外用遊技盤及びその製造方法 - Google Patents

屋外用遊技盤及びその製造方法

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JP3068017B2
JP3068017B2 JP8327816A JP32781696A JP3068017B2 JP 3068017 B2 JP3068017 B2 JP 3068017B2 JP 8327816 A JP8327816 A JP 8327816A JP 32781696 A JP32781696 A JP 32781696A JP 3068017 B2 JP3068017 B2 JP 3068017B2
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修平 松本
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株式会社松本設計
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は公園等屋外で碁や将
棋、オセロ等の盤上遊技に好適な屋外用遊技盤及びその
メンテナンスが容易で盤目が消えることのない屋外用遊
技盤の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、市内や市外に各種公園やキャンプ
場、憩いの村等が整備され、このような場所にはブラン
コやスベリ台、ジャングルジム、砂場等が備えられ、幼
児等子供達の遊び道具として利用されている。特に最近
は週休二日制等の導入で休日の増えた父親が子供とキャ
ッチボールやバドミントン等の球技や自転車乗り等で楽
しんでいる光景が多く見られる。また、最近高齢者がゲ
ートボールを楽しむ姿が多く見受けられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら公園等の
屋外で遊技盤を囲んで遊ぶ盤上遊技具が開発されていな
いため、老人等が碁盤や将棋盤等を公園のベンチに持ち
込んで遊んでいるにすぎず、公園等に常設された屋外用
遊技盤が強く要望されていた。しかし、木製や石盤製の
盤面にペンキで升目を書いた屋外用遊技盤では、太陽光
線や雨や雪により木製のものはヒビが入ったり腐食した
りして耐久性に欠け使用しづらいという問題点を有して
いた。また、石盤製のものは盤面が硬すぎて遊技盤とし
て使用しずらく、また、盤面が損傷されたとき復元する
ことが困難という問題点を有していた。更に、コンクリ
ート製のものも考えられるが、屋外遊技用に使用できそ
うなものとして、次のものが開示されていた。すなわ
ち、特開昭49−47420号公報には「軽量人造大理
石の製造方法」が開示されている。特開昭50−871
19号公報には「人造軽量装飾石材の製造方法」が開示
されている。特公昭56−19305号公報にはスレー
ト、瓦、石碑をはじめ海水中に浸漬するのに好適な「セ
メント製品」が開示されている。特開昭63−2495
7号公報には「パーライトモルタル及びコンクリートの
製造方法」が、特開昭64−5935号公報には土木・
建築分野で有用な「弾性モルタル組成物」が開示されて
いる。また、特開平1−122940号公報には「装飾
用人造石の製造法」が、特開平6−321611号公報
には「模様入り人造石の製造方法」が、特開平7−23
0246号公報には「彫刻用素材」が開示されている。
【0004】しかしながら上記従来のコンクリート組成
物はいずれも一長一短があり、屋外用遊技盤として不適
当であることがわかった。すなわち、 遊技盤として成型した場合に、概して表面が硬すぎ遊
技盤として使用しづらく、また盤面が損傷されたとき復
元することが困難で耐久性に欠けるという問題点を有し
ていた。 モルタル系添加剤を多量に含有しているため表面は硬
化発現が認められるのに表層部から10mm以下になる
と未だ未硬化現象が認められるため、日時が経つにつれ
ひび割れが入り、その部分から欠けていくという問題点
を有していた。 彫刻材用組成物を用いたものは表面が緻密でなく、綺
麗な升目を形成することが困難で、しかも表面の硬度が
弱いので遊技盤として使用しづらいという問題点を有し
ていた。更に、加工性や表面を削って再生する際の切削
性に乏しく、かつ、硬度が弱いので、角部が衝撃で割れ
易いという問題点を有していた。
【0005】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、表面が緻密で綺麗な升目や模様を形成した盤目を有
し、しかも適度の硬度及び柔軟性を備え遊技盤として好
適に使用し易く、また強度をある程度有し耐衝撃性に優
れ表面にキズがつき難く、ひび割れを起こさず、更に撥
水性を有し乾燥し易く耐久性に優れ、また加工性、切削
性に優れ、盤面が損傷されたとき表面を平滑に削るだけ
で綺麗な盤面を容易に復元することができるメンテナン
スの容易な屋外用遊技盤の提供、及びメンテンナンスが
容易で耐久性に優れ加工し易い低原価で量産性に優れた
屋外用遊技盤の製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
する以下の構成を有している。請求項1に記載の屋外用
遊技盤は、a.セメントと、b.微粉末骨材と、c.モ
ルタル接着剤等の混和剤とを含有する屋外遊技盤用組成
物を水と混和した後硬化させた遊技盤素材と、遊技盤素
材の表面の平滑面に形成された升目状の線条溝と、線条
溝に充填又は埋設された升目材と、を備えた構成を有し
ている。この構成により、遊技盤素材が緻密で綺麗な升
目を形成した盤面を有し、また適度な硬度及び柔軟性を
備え割れ難く、遊技盤として好適に使用し易いという作
用を有する。強度をある程度有し耐衝撃性に優れ表面に
キズがつき難く、また加工性、切削性に優れ盤面が損傷
されたとき表面を削り平滑にすることができるとともに
盤面を復元できメンテナンスがし易いという作用を有す
る。また、線条溝に升目材を埋設しているので、盤面と
一緒にカンナ等で容易に切削加工でき升目が消えるのを
防ぐことができるという作用を有する。
【0007】請求項2に記載の屋外用遊技盤は、請求項
1において、屋外遊技盤用組成物が、セメント100重
量部に対し、微粉末骨材が150〜75重量部、混和剤
が100〜50重量部を含有している構成を有してい
る。この構成により、遊技盤素材が加工性、切削性に優
れるので升目用の線条溝を形成し易いという作用を有す
る。また、材質が緻密なので盤面に綺麗な升目や装飾用
の模様を容易に形成することができるという作用を有す
る。更に、遊技盤素材が適度な硬度及び柔軟性を備え割
れ難く、また強度をある程度有し耐衝撃性に優れ表面に
キズがつき難く、遊技盤として好適に使用し易いという
作用を有する。
【0008】請求項3に記載の屋外用遊技盤は、請求項
1又は2において、微粉末骨材が、砂、石粉、鉱滓粉、
貝殻粉、天然石粉、ガラス粉、シラス粉やシラスバルー
ン等の無機発泡体粉の内いずれか1種以上からなり、か
つ、その平均粒径が200〜30μm、好ましくは17
0〜50μmに調整されている構成を有している。この
構成により、微粉末骨材が微粒子で屋外遊技盤用組成物
中に均質に分散しているので、カンナ等でも容易に盤面
を切削することができる。また、微粒子で均一に分散し
ているので強度の斑がなく盤面を石製の碁石等で打ちつ
けても表面にひび入ることがなく、また割れたり欠けた
りすることのない強度を得ることができる。更に、微粒
子が均一に混和されているので内部まで硬化発現が可能
で経時変化による微小のクラックの発生を防止できる、
という作用を有する。
【0009】請求項4に記載の屋外用遊技盤は、請求項
1乃至3の内いずれか1項において、升目材が、屋外遊
技盤用組成物に着色剤が添加された升目材組成物を水で
混和した後充填し硬化させたものである構成を有してい
る。この構成により、升目材が遊技盤素材と同質の材料
で充填されているので界面なしに均一に充填され均質化
されるという作用を有する。また、カンナ等で切削をす
る際に素材の材質の相違による引っかかりや切削斑等が
なく容易に復元ができるという作用を有する。また、升
目材が線条溝に充填されているので、盤面が損傷された
とき、従来のように表面にペンキで描いたものと違いメ
ンテナンスで表面を切削するだけできれいな升目を復元
することができる、という作用を有する。
【0010】請求項5に記載の屋外用遊技盤は、請求項
1乃至3の内いずれか1項において、升目材が、鉛等の
柔軟性金属の線条物又は板状物若しくはシリコーン樹脂
等の合成樹脂やシーラント等からなる構成を有してい
る。この構成により、升目が金属光沢や合成樹脂の光沢
により斬新な盤面を形成することができるという作用を
有する。また、金属や合成樹脂が柔軟なので盤面が損傷
したとき盤面を削るだけで復元できるという作用を有す
る。請求項6に記載の屋外用遊技盤は、請求項1乃至5
の内いずれか1項において、遊技盤素材の下部に形成さ
れた基礎部又は前記遊技盤素材若しくは前記基礎部にア
ンカー部を備えている構成を有している。この構成によ
り、屋外用遊技盤を地面や公園等に設置されたテーブル
等の台部にしっかり固定ができ、故意に移動させること
ができないという作用を有する。
【0011】請求項7に記載の屋外用遊技盤は、請求項
1乃至6の内いずれか1項において、遊技盤素材が、前
記升目材で形成された盤面の周縁部に形成された駒入れ
凹部及び/又は装飾部と、前記装飾部の1部又は全部に
同色又は異色に着色された前記升目材が充填されている
構成を有している。この構成により、駒を散らかすこと
なく駒入れ凹部に収納できるとともに、盤面の周囲の装
飾により見栄えをよくすることができるという作用を有
する。尚、駒入れ凹部の底面から屋外用遊技盤の外周部
の側面にかけて水抜き用の孔部を穿設すると駒入れ凹部
に水がたまらずボウフラ等もわかないので好ましい。ま
た、装飾部は溝や凹部または段差上に形成してもよい。
遊技盤の用途に応じて装飾効果を高めるためである。
【0012】請求項8に記載の屋外用遊技盤の製造方法
は、屋外遊技盤用組成物100重量部に、水を100〜
5重量部加水し混練し盤状に硬化させる遊技盤素材形成
工程と、前記工程で得られた遊技盤素材の表面の平滑面
に升目状の線条溝を形成する線条溝形成工程と、前記線
条溝形成工程に升目材を充填又は埋設する升目形成工程
と、を備えている構成を有している。この構成により、
簡単な生産工程で極めて優れた効果を有する屋外用遊技
盤を高い生産性で製造することができるという作用を有
する。
【0013】ここで、屋外遊技盤用組成物としては、セ
メント100重量部に対し、微粉末骨材が150〜75
重量部、混和剤が100〜50重量部を含有している構
成が好ましい。これにより遊技盤素材が硬度及び柔軟性
を備え割れ難く、また強度をある程度有し耐衝撃性に優
れ表面にキズがつき難く、また加工性、切削性に優れメ
ンテナンスがし易いという作用を有する。また、線条溝
に升目材を埋設しているので、升目材として切削容易な
ものを用いた場合は盤面と一緒にカンナ等で容易に切削
加工でき升目が消えるのを防ぐことができるという極め
て優れた効果を有する屋外用遊技盤を高い生産性で得る
ことができる。また、微粉末骨材としては、砂、石粉、
鉱滓粉、貝殻粉、天然石粉、ガラス粉、シラス粉、シラ
スバルーン等の無機発泡体粉の内いずれか1種以上から
なり、かつ、その平均粒径が200〜30μm、好まし
くは170〜50μmのものが好適に用いられる。これ
により、微粉末骨材が微粒子なので屋外遊技盤用組成物
中に均質に分散できるとともに微粒子で均一に分散して
いるので強度の斑がなく石製の碁石等で打ちつけても割
れたり欠けたりすることのない強度を有した屋外用遊技
盤を高い生産性で得ることができる。更に、微粒子が均
一に混和されているので、内部まで硬化発現が可能で経
時変化による微小のクラックの発生を防止できるので好
ましい。升目材形成工程における升目材としては、屋外
遊技盤用組成物に着色剤が添加された升目材組成物や鉛
等の柔軟性金属やシリコーン樹脂若しくはシーラント材
が用いられる。これにより遊技盤素材が硬度及び柔軟性
を備え割れ難く、また強度をある程度有し耐衝撃性に優
れ表面にキズがつき難く、また加工性、切削性に優れ復
元化のメンテナンスがし易くなるので好ましい。また、
線条溝に升目材を埋設しているので、升目材として切削
容易なものを用いた場合は盤面と一緒にカンナ等で容易
に切削加工でき升目が消えるのを防ぐことができる。
【0014】請求項9に記載の屋外用遊技盤の製造方法
は、請求項8において、盤面の周縁部に駒入れ凹部及び
/又は装飾部を形成する模様溝形成工程と、前記装飾部
に同色又は異色に着色された前記升目材を充填する模様
形成工程と、を有する構成を有している。この構成によ
り、盤面が均質化されカンナ等で盤面を復元するメンテ
ナンス作業でもカンナ等が引っ掛かったりすることがな
くメンテナンス作業の作業性を向上させることかできる
という作用を有する。
【0015】次に各構成要件について詳述する。セメン
トとしては、種々のポルトランドセメントや、高炉セメ
ント、フライアッシュセメント、アルミナセメント、マ
グネシアセメント、シリカセメント等が用いられる。微
粉末骨材としては、砂や天然石、鉱滓、貝殻、ガラス、
無機発泡体等の微粉末が用いられる。天然石の微粉末と
しては、石灰岩や大理石,白亜,方解石等の微細粉末が
特に好ましい。砂は、増量化に役立ち、微粉末骨材中に
50重量%を超えると重量がかさむので好ましくなく、
20重量%未満だと切削時に欠けや崩れ等が起こり易
く、増量効果も小さい。尚、砂の代わりに石材加工時に
出る微細粉末を用いてもよい。天然石の微粉末は、増量
化に役立ち、またきめの細かい微粒の粉末であるため、
緻密でしかも僅かに柔軟性を持ち切削性を向上させる。
貝殻の微粉末としては、帆立貝やかき等の貝殻の微細粉
末が用いられる。貝殻は清水で洗浄したものや海水で洗
浄したもの等いずれでもよい。貝殻の微粉末は増量化の
みでなく遊技盤素材が緻密となり硬度及び柔軟性、粘性
を向上させ切削性を向上させる。貝殻の微粉末は単体と
して使用してもよいが、他の微粉末骨材と混合して使用
してもよい。尚、貝殻の微粉末の代わりに、炭酸カルシ
ウムを主成分とする天然石(ex.大理石や石灰岩)の
微粉末を用いてもよい。
【0016】無機発泡体としては、シラスやシラスバル
ーンの他、軽石、パーライト、発泡セメント屑等が用い
られる。無機発泡体は軽量化や増量化に寄与し、また中
空の微粒子であるため柔軟性を付与し切削性を向上させ
る。無機発泡体は貝殻や天然石の微粉末に混合して使用
される。混合比としては貝殻や天然石の微粉末の単体又
は混合体に対する比が0.2〜0.1が好ましい。0.
2を超えると硬度が減じ遊技盤として不向きな傾向が見
られ、0.1未満では切削性を向上させることにならな
い。微粉末骨材は各々単独で用いてもよいが、ガラス、
天然石、貝殻、無機発泡体の微粉末混合物が硬度や強
度、柔軟性、加工性の面から好ましい。特に、天然石、
貝殻の混合物の組み合わせが、硬度や強度等のみならず
切削性や粘性の点においても優れているので好ましい。
微粉末骨材の平均粒径としては、200〜30μm好ま
しくは170〜50μmのものが用いられる。平均粒径
が170μmよりも大きくなるにつれ遊技盤素材の緻密
性や加工性が低減し好ましくないという傾向が現れ、ま
た、50μmよりも小さくなるにつれ市場で多量に入手
し難いという傾向が現れるのでいずれも好ましくない。
【0017】升目材に用いられる着色剤としては顔料が
用いられる。特に好適なものとしては黒色顔料には酸化
鉄黒、赤色顔料にはべんがら、青色顔料には群青、緑色
顔料には酸化クロム等を主成分とするセメント着色剤、
チェリーカラー(栄進化成(株)製)等の無機顔料が用
いられる。顔料の粒子が微細で均一であり、着色性に優
れ、また、酸、アルカリ、日光、風雨に対して安定で変
色や褪色せず耐久性に優れる。配合量は、着色の程度に
応じセメント100重量部に対し30〜10重量部と
し、着色剤添加量に見合う分の微粉末骨材(貝殻、天然
石等の微粉末)の配合量を減じるとよい。
【0018】屋外遊技盤用組成物の配合量としてはセメ
ント100重量部に対し、微粉末骨材150〜75重量
部、好ましくは130〜80重量部が用いられる。13
0重量部を越えるにつれ、欠け等を起こし、機械的強度
に欠けるきらいがあり、80重量部未満になるにつれ硬
度が高くなり切削が困難になり、復元化が困難になる傾
向がある。130〜80重量部では適度の柔軟性を有
し、軽く切削し易いので特に好ましい。混和剤として
は、モルタル接着剤やモルタルの防水急速凝結剤等を1
種又は2種以上の混合物100〜50重量部が好適に用
いられる。モルタル接着剤やモルタルの防水急速凝結剤
としては、酢酸ビニル系やアクリル系や合成ゴム系のセ
メント混和用合成樹脂エマルジョン等のモルタック・ペ
トロック(旭化成(株)製)、イビハイボンド(イビケ
ン(株)製)、シーカトップエマルジョン(日本シーカ
(株)製)、ハイテック液((株)ケミックス製)等の
塗布型、混練、混入型のものが用いられる。配合量はセ
メント100重量部に対し混和剤が100重量部を超え
るとセメントの種類にもよるが製造の際脱型時に剥離を
生じ易く、また50重量部未満ではメンテナンス時に切
削粉塵が発生する傾向が認められた。モルタル接着剤は
屋外用遊技盤の組織を緻密とし、かつ、粘着性や撥水性
を有するので、切削作製し易く特に屋外に設置するもの
等には好ましい。また、収縮率を低減させ、またひび割
れを起こし難くするので特に屋外に展示するもの等には
好ましい。また、モルタルの防水急速凝結剤は構造の緻
密化や衝撃強度を向上させる傾向があるので望ましい。
【0019】升目材を充填又は埋設する線条溝として
は、屋外用遊技盤の大きさにもよるが幅は10〜1.5
mm好ましくは7〜2mmのものが用いられる。また、
深さは遊技盤素材の表面から10mm程度のものが用い
られる。これにより、遊技盤の盤面が損傷されたとき表
面を削り何回でも復元することができるので好ましい。
アンカー部としては、アンカーボルトを屋外用遊技盤の
大小に応じて異なるが少なくとも1本以上配設される。
利用者が勝手に屋外用遊技盤を移動させないためであ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)以下、本発明の実施の形態1の屋外用
遊技盤について、図面を用いて説明する。図1は実施の
形態1における屋外用遊技盤の平面図であり、図2はそ
のA−A線断面図である。図中、1はオセロゲーム用に
屋外用遊技盤用組成物を硬化して作製された屋外用遊技
盤、2は盤面、3は盤面2に形成された線条溝3aに升
目材組成物の混練物を充填し硬化させた升目、4はオセ
ロの駒を入れる駒入れ凹部、5は駒入れ凹部4に収納さ
れた表面5a、裏面5bに異なった模様を有するオセロ
の駒、6は屋外用遊技盤1の所定部に穿設された装飾用
の模様溝部6aに各種の色彩で着色された升目材組成物
の混練物を充填し硬化させた装飾部、7は駒入れ凹部4
の底面から屋外遊技盤1の外周辺に穿設され駒入れ凹部
4の水抜き部、8は屋外用遊技盤1の下面に基部が埋設
されたアンカー部である。
【0021】以上のように構成された屋外用遊技盤につ
いて、以下その製造方法について説明する。まず、セメ
ント100重量部に対し、微粉末骨材100重量部、混
和剤70重量部を加えて屋外用遊技盤用組成物を作製
し、これに水を40重量部入れて混練し、型枠に流し込
み、大きさが縦600mm×横800mm×厚さ50m
mの遊技盤素材を作製した。このとき型枠の底面に升目
溝及び模様溝や駒入れ凹部用の凸部を備えることによ
り、脱型後の遊技盤素材の表面に升目溝及び模様溝や駒
入れ凹部を形成することができた。次いで、前記屋外用
遊技盤用組成物に顔料30重量部を加えた升目材及び模
様材組成物を作製しこれに水43重量部入れて混練し、
この混練り状の升目材及び模様材を遊技盤素材の表面に
形成された升目溝及び模様溝に充填した。更に、遊技盤
素材や升目材、模様材の養生及び硬化期間を経過した後
に表面をカンナで削り平滑化し、表面中央部に大きさ縦
500mm×横500mmの升目及びその両側に駒入れ
凹部や装飾部を備えた盤面を有する屋外用遊技盤を得
た。尚、本実施の形態では型枠部材にあらかじめ升目や
装飾部形成用の凸部を設けたものを使用して屋外用遊技
盤を作製したが、特に大型の遊技盤を製造するときなど
は、底面が平滑な型枠を用いて得られた遊技盤素材の表
面に升目溝部や装飾部を形成してもよい。
【0022】
【実施例】
〈試料の調整〉 (1)セメントとしては、白色ポルトランドセメントを
準備した。 (2)微粉末骨材として、次のものを準備した。 a.貝殻の微粉末:かきの貝殻微粉末(商品名:胡粉壱
種、嵩比重約1.03、平均粒径125μm、中川胡粉
製造(株)製) b.天然石の微粉末:石灰岩の微粉末(商品名:タンカ
ルC、嵩比重約1.27、平均粒径75μm、三菱マテ
リアル(株)製) c.ガラス粉:250メッシュ通過分 d.砂:150メッシュ通過分 e.シラスバルーン:115メッシュ通過分 (3)混和剤としては、モルタル接着剤として酢酸ビニ
ル系合成樹脂エマルジョン(商品名:NSハイフレック
スHF−1000、日本化成(株)製)、また、モルタ
ルの防水急速凝集剤として、商品名:ハイテック液、
(株)ケミックス製を準備した。 (4)着色剤として、セメント着色剤(商品名:チェリ
ーカラー、栄進化成(株)製)を準備した。
【0023】(実験例)セメント100重量部に対し
(表1)に示す微粉末骨材を100重量部、混和剤を7
0重量部に水を40重量部入れて混練し、型枠に流し込
み、大きさが縦600mm×横800mm×厚さ50m
mの遊技盤素材を作製した。このとき型枠の底面に幅5
mm、高さ10mmの升目溝及び模様溝や駒入れ凹部形
成用の凸部を形成したものを用い、脱型後の遊技盤素材
の表面に升目溝及び模様溝や駒入れ凹部を形成した。ま
た、升目材組成物として、セメント100重量部に対
し、着色剤を30重量部、(表1)に示す微粉末骨材を
70重量部、混和剤を70重量部に水43重量部入れて
混練し、この混練り状の升目材及び模様材を遊技盤素材
の表面に形成された升目溝及び模様溝に充填した。更に
遊技盤素材や升目材、模様材の養生及び硬化期間を経過
した後に表面をカンナで削り平滑化し、表面に升目及び
模様を備えた盤面を有する屋外用遊技盤を得た。
【0024】次に、得られた屋外用遊技盤について次の
評価を行った。 (評価項目) 1.硬度及び強度:盤面を碁石や駒で打つとき、高級品
と称される榧材や桂材の碁盤に類似した硬さの感触及び
強さを有する。 2.柔軟性:盤面を碁石や駒で打つとき、榧材や桂材の
碁盤に類似した衝撃を吸収するような感触を有する。 3.加工性:加工するとき木のように、欠けや崩れを起
こしにくい。 4.切削性:木のように、カンナ等で削りやすく、表面
を平滑化しやすい。また、削り屑がほこりにならない。 5.粘性:盤面を碁石や駒で打つとき、榧材や桂材の碁
盤と同じように転がったり、又はすべったりしにくい粘
りけを有する。 6.復元性:表面より5mm切削して升目が完全に復元
できる。 その評価結果を(表1)に示した。
【表1】 (評価方法)各評価項目について、5人の試験員によ
り、5段階評価で1を最も悪い、5を最良として評価
し、その平均を求めた。その結果を(表1)に示した。
この(表1)から明らかなように、微粉末骨材として、
貝殻と天然石粉の混合物を用いたものが一番高い評価を
得た。ガラス粉と天然石粉と貝殻粉の組合せの微粉末骨
材は、ガラス粉や天然石粉の粒子中の大きい粒子にカン
ナが引っかかる傾向が見られたが、少し力を入れるとき
れいに盤面を削ることができ、その盤面は微粒子骨材の
粒子が極めて細かいのでほとんど確認できない程平滑で
あった。また、ガラス粉と天然石粉、シラスバルーンの
組合せの微粉末骨材は硬度がいく分弱く欠け易いきらい
があることがわかった。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、組織が緻
密で綺麗な升目が形成され、装飾用模様を施した盤面を
有し、硬度及び柔軟性を備え遊技盤として好適に使用し
易い。また、切削性、加工性に優れ、盤面が損傷された
とき表面を削り平滑にすることができ、そのことにより
盤面を復元することができ、しかも復元回数は数回にわ
たり行うことが可能でメンテナンスが容易である。更に
強度をある程度有し、ひび割れを起こし難く撥水性を有
し吸水し難いのですぐに乾き利用し易く、耐久性に優れ
るというような屋外用遊技盤を実現することができる。
更に、本発明の屋外用遊技盤は、不特定多数の利用者
が、自然とのふれあいの中で活用することによりコミュ
ニケーションを高揚する効果が期待できる。また、遊技
盤として使用しやすく耐久性に優れ、メンテナンスが容
易で、低原価で量産性に優れた屋外用遊技盤の製造方法
を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1における屋外用遊技盤の平面図
【図2】屋外用遊技盤の要部断面図
【符号の説明】
1 屋外用遊技盤 2 盤面 3 升目 3a 線条溝 4 駒入れ凹部 5 オセロの駒 5a 駒の表面 5b 駒の裏面 6 装飾部 6a 模様溝部 7 水抜き部 8 アンカー部

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a.セメントと、b.微粉末骨材と、
    c.モルタル接着剤等の混和剤とを含有する屋外遊技盤
    用組成物を水と混和した後硬化させた遊技盤素材と、前
    記遊技盤素材の表面の平滑面に形成された升目状の線条
    溝と、前記線条溝に充填又は埋設された升目材と、を備
    えたことを特徴とする屋外用遊技盤。
  2. 【請求項2】 前記屋外遊技盤用組成物が、セメント1
    00重量部に対し、微粉末骨材が150〜75重量部、
    混和剤が100〜50重量部を含有していることを特徴
    とする請求項1に記載の屋外用遊技盤。
  3. 【請求項3】 前記微粉末骨材が、砂、石粉、鉱滓粉、
    貝殻粉、天然石粉、ガラス粉、シラス粉、シラスバルー
    ン等の無機発泡体粉の内いずれか1種以上からなり、か
    つ、その平均粒径が200〜30μm及び、好ましくは
    170〜50μmであることを特徴とする請求項1又は
    請求項2に記載の屋外用遊技盤。
  4. 【請求項4】 前記升目材が、前記屋外遊技盤用組成物
    に着色剤が添加された升目材組成物を水で混和した後、
    充填し硬化されたものであることを特徴とする請求項1
    乃至3の内いずれか1項に記載の屋外用遊技盤。
  5. 【請求項5】 前記升目材が、鉛等の柔軟性金属の線条
    物又は板状物若しくはシリコーン樹脂等の合成樹脂やシ
    ーラント等からなることを特徴とする請求項1乃至4の
    内いずれか1項に記載の屋外用遊技盤。
  6. 【請求項6】 前記遊技盤素材の下部に形成された基礎
    部または前記遊技盤素材もしくは前記基礎部にアンカー
    部を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項5
    の内いずれか1項に記載の屋外用遊技盤。
  7. 【請求項7】 前記遊技盤素材が、前記升目材で形成さ
    れた盤面の周縁部に形成された駒入れ凹部及び/又は装
    飾部と、前記装飾部の1部又は全部に同色又は異色に着
    色された前記升目材が充填されていることを特徴とする
    請求項1乃至6の内いずれか1項に記載の屋外用遊技
    盤。
  8. 【請求項8】 請求項2に記載の屋外遊技盤用組成物1
    00重量部に、水を100〜5重量部加水し混練し盤状
    に硬化させる遊技盤素材形成工程と、前記工程で得られ
    た遊技盤素材の表面の平滑面に升目状の線条溝を形成す
    る線条溝形成工程と、前記線条溝形成工程に升目材を充
    填又は埋設する升目形成工程と、を備えていることを特
    徴とする屋外用遊技盤の製造方法。
  9. 【請求項9】 盤面の周縁部に駒入れ凹部及び/又は装
    飾部を形成する模様溝形成工程と、前記装飾部に同色又
    は異色に着色された前記升目材を充填する模様形成工程
    と、を有することを特徴とする請求項8に記載の屋外用
    遊技盤の製造方法。
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