JP3076545B2 - ロボットを用いた自動車解体システム - Google Patents

ロボットを用いた自動車解体システム

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JP3076545B2
JP3076545B2 JP09330653A JP33065397A JP3076545B2 JP 3076545 B2 JP3076545 B2 JP 3076545B2 JP 09330653 A JP09330653 A JP 09330653A JP 33065397 A JP33065397 A JP 33065397A JP 3076545 B2 JP3076545 B2 JP 3076545B2
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繁朋 松井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄自動車をロボ
ットを用いて解体する解体システムに関する。
【0002】
【従来の技術】テレビ、洗濯機などの家電製品、パソコ
ン、複写機、プリンタなどの事務機器製品、自動車など
は、使用して古くなると、そのまま、または一部分解し
て埋立て地などで廃棄処分している。そして、廃棄製品
を一部解体する場合、作業者の手作業および/または単
機能のロボットを利用してしてその解体作業を行ってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、資源の有効利用
の観点から、製品の無駄な廃棄処分を無くし、使用可能
な製品、部品のリサイクルが望まれている。ところが、
リサイクルのために部品、ユニットを解体する場合、作
業者の手作業および/または単機能のロボットにより行
っており、それ故に、部品、ユニットを効率よく解体す
ることができず、このことが製品のリサイクルが進まな
い1つの原因となっている。
【0004】本発明の目的は、ロボットを用いて廃棄自
動車を効率よく解体することができる解体システムを提
供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)搬送ラ
イン2であって、解体すべき廃棄自動車6が乗載される
べき複数のテーブルと、予め定める間隔をあけてターン
テーブルが設けられ、移動方向8に延び、解体移動経路
を通して移動する一対の搬送ベルト4とを有する搬送ラ
イン2と、 (b)第1ステージST0であって、搬送ライン2によ
って移動される廃棄自動車6の前部と後部とを撮像する
複数のテレビカメラ14,15を有する製品検知手段1
0と、廃棄自動車6を洗浄する車体洗浄機12とを有す
る第1ステージST0と、 (c)第1ステージST0の前に設けられる搬送ステー
ジであって、解体工場の天井に移動自在に設けられる搬
入用クレーンを有し、この搬入用クレーンは、廃棄自動
車6を電磁吸着して搬送ライン2のターンテーブル上に
載置する搬送ステージとを含み、 (d)第1ステージST0の後に設けられ、解体移動経
路に、移動方向8に、間隔をあけて順次的に第2〜第9
ステージST1〜ST8が配設され、さらに、 (e)第2ステージST1であって、 (e1)解体工場の天井から吊下げられ、廃棄自動車6
のボンネット24およびカバー26を切断する第1レー
ザ切断ロボット20と、 (e2)搬送ライン2に沿って自立走行して移動し、切
断されたボンネット24およびトランクカバー26を真
空吸着して廃棄自動車6から除去し、除去したボンネッ
ト24を搬送ライン2の横側に設けられたボンネット置
き場28に載置し、除去したトランクカバー26を、搬
送ライン2の横側に設けられたトランクカバー置き場3
0に載置する第1真空吸着ロボット22と、 (e3)廃棄自動車6のガソリンタンクに残留するガソ
リンを吸引除去するガソリン抜取りロボット32と、 (e4)廃棄自動車のエンジンのオイルパンに設けられ
たオイル除去用ボルトを外してエンジンオイルを除去す
るオイル抜取りロボット34とを含む第2ステージST
1と、 (f)第3ステージST2であって、 (f1)解体自動車が天井から吊下げられ、廃棄自動車
6を、フロントガラス40およびリアガラスが除去可能
に、切断する第2レーザ切断ロボット36と、 (f2)第2真空吸着ロボット38であって、搬送ライ
ン2に沿って自立走行して移動し、第2レーザ切断ロボ
ット36による切断作業時にフロントガラス40および
リアガラス42を真空吸着によって保持するとともに、
第2レーザ切断ロボット36による切断作業後に、保持
したフロントガラス40を、搬送ライン2の横側に設け
られたフロントガラス置き場44に載置し、第2レーザ
切断ロボット36による切断作業後に、保持したリアガ
ラス42を、搬送ライン2の横側に設けられたリアガラ
ス置き場46に載置する第2真空吸着ロボット38とを
有する第3ステージST2と、 (g)第4ステージST3であって、 (g1)解体工場の天井から吊下げられ、廃棄自動車6
の前後ドア50を、除去可能に切断する第3レーザ切断
ロボットと、 (g2)第3真空吸着ロボット48であって、搬送ライ
ン2に沿って自立走行して移動し、第3レーザ切断ロボ
ットによる切断作業時に、切断するドア50を真空吸着
によって保持するとともに、第3レーザ切断ロボットに
よる切断作業後に、保持した左右の各ドア50を、搬送
ライン2の両側で、ドア50と同一側にそれぞれ設けら
れたドア置き場52にそれぞれ載置する第3真空吸着ロ
ボット48と、 (h)第5ステージST4であって、 (h1)解体工場の天井から吊下げられ、廃棄自動車6
のルーフ58を切断するとともに、ルーフ58が除去さ
れた廃棄自動車6の上方から、座席60を、取外すこと
ができるように切断する第4レーザ切断ロボットと、 (h2)第4真空吸着ロボット54であって、搬送ライ
ン2に沿って自立走行して移動し、第4レーザ切断ロボ
ットによるルーフ切断作業時に、廃棄自動車6のルーフ
58を真空吸着によって保持するとともに、第4レーザ
切断ロボットによるルーフ切断作業後に、保持したルー
フ58を廃棄自動車6から除去する第4真空吸着ロボッ
ト54と、 (h3)第4レーザ切断ロボットによる座席60の切断
作業時に、座席60を保持するとともに、第4レーザ切
断ロボットによるルーフ切断作業後の座席60を、搬送
ライン2の横側に設けられた座席置き場62に載置する
取外しロボット56とを有する第5ステージST4と、 (i)廃棄自動車6の車体を上下反転してテーブル上に
載置保持する反転ロボット64を有する第6ステージS
T5と、 (j)反転された廃棄自動車6のタイヤ68を保持して
取外し、取外したタイヤ68を、搬送ライン2の横側に
設けられたタイヤ置き場70に載置するタイヤ脱着ロボ
ット66を有する第7ステージST6と、 (k)第8ステージST7であって、 (k1)廃棄自動車6のトランスミッションおよびエン
ジン76をレーザ切断する第5レーザ切断ロボットと、 (k2)第1取外しロボット72であって、トランスミ
ッションおよびエンジン76を保持するとともに、第5
レーザ切断ロボットによるレーザ切断作業後に、保持し
たトランスミッションを、搬送ライン2の横側に設けら
れたトランスミッション置き場75に載置し、第5レー
ザ切断ロボットによるレーザ切断作業後に、保持したエ
ンジン76を、搬送ライン2の横側に設けられたエンジ
ン置き場78に載置する第1取外しロボット72と、 (k3)廃棄自動車6の前後のバンパ80を取外し、搬
送ライン2の横側に設けられたバンパ置き場82に載置
する第2取外しロボット74とを有する第8ステージS
T7と、 (l)廃棄自動車6にプレス加工を施すプレス加工機8
4を有する第9ステージST8と、 (m)廃棄自動車6の機種に応じた特定機種解体情報を
記憶する機種解体情報記憶手段104と、 (n)前記テレビカメラ14,15からの検出信号に応
答し、テーブルに載置される廃棄自動車6の機種を特定
し、検出された機種の解体情報を機種解体情報記憶手段
104から読出すシステム制御手段102と、 (o)第1ロボット制御手段106であって、廃棄自動
車6の機種に共通の一般的解体情報を記憶する第1個別
解体情報記憶手段を有し、システム制御手段102から
与えられる特定機種解体情報と、第1個別解体情報記憶
手段からの一般的解体情報とを組合せて解体作業情報を
作り、機種に応じて第1レーザ切断ロボット20を制御
する第1ロボット制御手段106と、 (p)第2ロボット制御手段108であって、廃棄自動
車6の機種に共通の一般的解体情報を記憶する第2個別
解体情報記憶手段を有し、システム制御手段102から
与えられる特定機種解体情報と、第2個別解体情報記憶
手段からの一般的解体情報とを組合せて解体作業情報を
作り、機種に応じて第2レーザ切断ロボット36を制御
する第2ロボット制御手段108と、 (q)第3ロボット制御手段110であって、廃棄自動
車6の機種に共通の一般的解体情報を記憶する第3個別
解体情報記憶手段を有し、システム制御手段102から
与えられる特定機種解体情報と、第3個別解体情報記憶
手段からの一般的解体情報とを組合せて解体作業情報を
作り、機種に応じて第1真空吸着ロボット22を制御す
る第3ロボット制御手段110と、 (r)第4ロボット制御手段112であって、廃棄自動
車6の機種に共通の一般的解体情報を記憶する第4個別
解体情報記憶手段を有し、システム制御手段102から
与えられる特定機種解体情報と、第4個別解体情報記憶
手段からの一般的解体情報とを組合せて解体作業情報を
作り、機種に応じて第2真空吸着ロボット38を制御す
る第4ロボット制御手段112とを含むことを特徴とす
るロボットを用いた自動車解体システムである。
【0006】本発明に従えば、廃棄自動車に関する解体
情報として、廃棄自動車の機種に特有の解体情報である
特定機種解体情報と、廃棄自動車全般に共通する一般的
廃棄情報とが存在し、特定機種廃棄情報はシステム制御
手段102に記憶され、一般的解体情報は複数台のロボ
ットのロボット制御手段106,108,110,11
2に記憶される。そして、システム制御手段は、製品検
知手段からの検知情報に基づいて解体する廃棄自動車に
対応する特定機種解体情報をロボットのロボット制御手
段に送給し、各ロボットは、この特定機種解体情報と対
応するロボット制御手段の一般的解体情報とを組合わせ
て解体作業を遂行する。したがって、ロボットは、解体
する廃棄自動車に対応した解体作業を自動的に行い、廃
棄自動車の解体作業を効率よく行うことができる。ま
た、システム制御手段から各ロボット制御手段に送給す
る指示情報も少なくてよく、各ロボットの効率的な制御
を行うことができる。
【0007】また本発明は、前記システム制御手段10
2から送給される前記特定機種情報は、解体作業に用い
る解体工具情報を含んでおり、前記複数台のロボット
は、前記解体工具情報に基づいて前記解体工具を交換す
ることを特徴とする。
【0008】本発明に従えば、システム制御手段から送
給される特定機種解体情報は解体工具情報を含んでいる
ので、ロボットは、この解体工具情報に基づいて解体作
業で用いる解体工具を選択し、必要に応じて解体工具の
交換を自動的に行い、工具を交換することによって、複
数種の解体作業を行うことができる。
【0009】また本発明は、(a)解体工場の床に回転
自在に支持され、廃棄自動車204が載置されるターン
テーブル202と、 (b)ターンテーブル202を正逆回転方向206,2
07に回転駆動する回転駆動手段と、 (c)ターンテーブル202上の廃棄自動車204を、
ターンテーブル202に対して相対的に上昇、下降する
昇降ジャッキとを含み、 (d)ターンテーブル202の周方向に一回転方向20
6に沿って搬入・搬出域A0および第1〜第6解体作業
域A1〜A6がこの順序で設けられ、さらに、 (e)搬入・搬出用クレーンが配置される搬入・搬出域
A0であって、搬入・搬出用クレーン208は、解体工
場の天井に吊下げられ、廃棄自動車204を磁気的に吸
着してターンテーブル202上に載置し、またターンテ
ーブル202上の廃棄自動車204を磁気的に吸着して
プレス加工機に、またはプレス加工機に搬入するための
搬入域に、搬送する搬入・搬出域A0と、 (f)第1取外しロボット212を有する第1解体作業
域A1であって、第1取外しロボット212は、廃棄自
動車204の前後のバンパを取外す自走式ロボットであ
る第1解体作業域A1と、 (g)第2解体作業域A2であって、 (g1)ターンテーブル202から半径方向に直線状に
延びて敷設される一対の第1案内レール216と、 (g2)第1案内レール216に案内されてターンテー
ブル202に近接および離隔する方向に移動自在であ
り、廃棄自動車204のルーフ218、ボンネット、ト
ランクカバー、ドア222ならびにフロントガラス23
2およびリアガラス234のガラス枠を切断するレーザ
切断ロボット214とを有する第2解体作業域A2と、 (h)第2取外しロボット224を有する第3解体作業
域A3であって、第2取外しロボット224は、廃棄自
動車204のタイヤ226を取外すとともに、第2解体
作業域A2のレーザ切断ロボット214によって切断さ
れるドア222を保持し、ドア222を廃棄自動車20
4から取外す自走式ロボットである第3解体作業域A3
と、 (i)オイル除去ロボット228を有する第4解体作業
域A4であって、オイル除去ロボット228は、ピット
227内に収容され、廃棄自動車204のエンジン21
5のオイルパンに螺合されたオイル除去用ボルトを外
し、エンジンオイルを除去するとともに、廃棄自動車2
04のトランスミッションおよびマフラを取外す第4解
体作業域A4と、 (j)第5解体作業域A5であって、 (j1)解体工場の床面に設けられる一対の第2案内レ
ール231と、 (j2)第2案内レール231に案内されてターンテー
ブル202に近接および離隔する方向に移動自在であ
り、レーザ切断ロボット214による廃棄自動車204
のフロントガラス232およびリアガラス234のガラ
ス枠を切断するとき、フロントガラス232およびリア
ガラス234を真空吸着して廃棄自動車204から外す
第1真空吸着ロボット230とを有する第5解体作業域
A5と、 (k)第2真空吸着ロボット234を有する第6解体作
業域A6であって、第2真空吸着ロボット234は、解
体工場の天井から吊下げられ、レーザ切断ロボット21
4によって廃棄自動車204のルーフ218、ボンネッ
ト、トランクカバーを真空保持し、ルーフ218、ボン
ネット、トランクカバーを切断した後、廃棄自動車20
4から取外すとともに、切断されたエンジン215およ
び座席を保持する第6解体作業域A6と、 (l)ロボット制御手段242であって、第1取外しロ
ボット212、レーザ切断ロボット214、第2取外し
ロボット224、オイル除去ロボット228、第1真空
吸着ロボット230および第2真空吸着ロボット234
にそれぞれ設けられ、廃棄自動車204を解体するため
の一般的解体情報を記憶し、この一般的解体情報と、受
信される特定機種解体情報とを組合せた解体情報に基づ
いて、受信される移動指令に従い、廃棄自動車204の
解体作業を遂行させるロボット制御手段242と、 (m)第1取外しロボット212と、レーザ切断ロボッ
ト214と、第2取外しロボット224と、オイル除去
ロボット228と、第1真空吸着ロボット230との移
動を監視するカメラ248と、 (n)システム制御手段244であって、カメラ248
の出力に応答し、廃棄自動車204に関する特定機種解
体情報を、および前記カメラ248からの監視情報に基
づいて移動情報を含む移動指令を、第1取外しロボット
212と、レーザ切断ロボット214と、第2取外しロ
ボット224と、オイル除去ロボット228と、第2真
空吸着ロボット234との各ロボット制御手段242に
与えるシステム制御手段244とを含むことを特徴とす
るロボットを用いた自動車解体システムである。
【0010】本発明に従えば、搬入・搬出クレーン20
2によって解体すべき自動車204をターンテーブル2
02上に位置付けることによって、ターンテーブル20
2が回転することによって順次的に解体作業が遂行され
る。解体された自動車204は、搬入・搬出クレーン2
08によってプレス加工機に搬送され、このプレス加工
機によってプレス加工が施される。本発明の解体システ
ムは、小型化が可能であり簡略化することができ、シス
テム全体のコストを低減することができ、したがって解
体能力が小さい解体システムに好都合に実施することが
できる。
【0011】
【0012】
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に従う解体システムについて説明する。
【0014】第1の実施形態 図1は、本発明に従う解体システムの第1の実施形態を
簡略的に示す斜視図であり、図2は、図1の解体システ
ムの制御系を示すブロック図であり、図3は、図2の制
御系による制御の一部を示すタイムチャートである。
【0015】図1において、図示の解体システムは、廃
棄すべき自動車を搬送するための搬送ライン2を備えて
いる。この搬送ライン2は、所定方向に延びる一対の搬
送ベルト4を備え、この一対の搬送ベルト4には所定の
間隔を置いてターンテーブル(図示せず)が設けられ、
廃棄製品である自動車6は、一対の搬送ベルト4によっ
て移動されるターンテーブルに載置されて矢印8で示す
方向に、搬送ライン2によって構成される解体移動経路
を通して移動される。
【0016】この実施形態では、上記解体移動経路に
は、矢印8で示す方向に間隔を置いて複数個のステージ
ST1〜ST8が配設されている。各ステージST1〜
ST8には、そのステージにて遂行される解体作業を行
う解体ロボット(後述する)が1台以上設けられ、廃棄
自動車6が各ステージST1〜ST8を通して移動され
る間に、この自動車6に対して所定の解体作業が遂行さ
れる。
【0017】この解体システムにおいては、解体作業を
行うステージST1の前に設けられた第1番目のステー
ジST0は、実際の解体作業を行う前の準備としての車
種認定・車体洗浄作業を行うステージである。そして、
このことに関連して、ステージST0には、製品検知手
段10および車体洗浄機12(図2)が設けられてい
る。また、このステージST0の前に搬入ステージ(図
示せず)が設けられ、この搬入ステージには、搬入用ク
レーン(図示せず)が設けられている。このクレーン
は、たとえば、解体システムが設置される解体工場の天
井に所定の方向に移動自在に設けられ、解体すべき廃棄
自動車6を電磁吸着して搬送ライン2のターンテーブル
(図示せず)上に載置し、ターンテーブルに載置された
廃棄自動車6は矢印8で示す方向に搬送されてステージ
ST0に移動される。
【0018】製品検知手段10は、この実施形態では、
複数個のテレビカメラ14,15から構成されている。
ステージST0の入口側および出口側には前後支持ポー
ル16,18が設けられ、前支持ポール16の両側部お
よび上部にはそれぞれ前側のテレビカメラ14が合計3
台取付けられ、また後支持ポール18の両側部および上
部にもそれぞれ後側のテレビカメラ15が取付けられて
いる。前側のテレビカメラ14は、搬送ライン2によっ
て移動される廃棄自動車6の前部を撮影し、また後側の
テレビカメラ15は、廃棄自動車6の後部を撮影する。
【0019】第2番目のステージST1は、解体作業と
してのボンネット・トランクカバー除去作業を遂行する
ステージである。このステージST1には、解体ロボッ
トとしてレーザ切断ロボット20および真空吸着ロボッ
ト22が設けられている。レーザ切断ロボット20は、
解体工場の天井から吊下げられて設けられ、解体工具と
してのレーザ切断装置を備え、廃棄自動車6のボンネッ
ト24およびトランクカバー26を除去できるように所
要のとおりに切断する。また、真空吸着ロボット22
は、解体工具としての真空吸着装置を備え、切断された
ボンネット24およびトランクカバー26を真空吸着し
て廃棄自動車6から除去し、除去したボンネット24お
よびトランクカバー26をそれぞれ搬送ライン2の横側
に設けられたボンネット置き場28およびトランクカバ
ー置き場30に載置する。
【0020】この実施形態では、ステージST1におい
ては、さらに、油類抜取り作業が遂行され、このことに
関連して、解体ロボットとしてガソリン抜取りロボット
32およびオイル抜取りロボット34が設けられてい
る。ガソリン抜取りロボット32は、解体工具としての
吸引装置を備え、廃棄自動車6のガソリンタンク(図示
せず)に残留するガソリンを吸引除去する。また、オイ
ル除去ロボット34は、ステージST1に設けられたピ
ットに配置され、解体工具としてのボルト締め工具を備
え、廃棄自動車6のエンジンのオイルパンに設けられた
オイル除去用ボルトを外してエンジンに残留するエンジ
ンオイルを除去する。
【0021】第3番目のステージST2は、解体作業と
してのガラス除去作業を遂行するステージである。この
ステージST2には、解体ロボットとしてレーザ切断ロ
ボット36および真空吸着ロボット38が設けられてい
る。レーザ切断ロボット36は、上述したと同様に、解
体工場の天井から吊下げられ、レーザ切断装置によっ
て、廃棄自動車6のフロントガラス40、リアガラス4
2を除去できるように所要のとおりに切断する。また、
真空吸着ロボット38は、レーザ切断ロボット36によ
る切断作業時に真空吸着装置によってフロントガラス4
0,リアガラス42を真空吸着により保持するととも
に、切断作業後に、保持したフロントガラス40、リア
ガラス42を前述の置き場28,30と同様に搬送ライ
ン2の横側に設けられたフロントガラス置き場44およ
びリアガラス置き場46に載置する。
【0022】第4番目のステージST3は、解体作業と
してのドア脱着作業を遂行するステージである。このス
テージST3には、解体ロボットとしてレーザ切断ロボ
ット(図示せず)および真空吸着ロボット48が設けら
れている。レーザ切断ロボット(図示せず)は、上述し
たと同様に、解体工場の天井から吊下げられ、レーザ切
断装置によって廃棄自動車6の前後ドア50を除去でき
るように所要のとおりに切断する。また、真空吸着ロボ
ット48は、レーザ切断ロボットによる切断作業時に真
空吸着装置によって切断するドア50を真空吸着により
保持するとともに、切断作業後に保持したドア50をド
ア置き場52に載置する。ドア置き場52は、搬送ライ
ン2の両側に設けられ、一方(図1において右側)のド
ア置き場52には、移動方向8に前後が逆になっている
廃棄自動車6の左側の前後ドア50が載置され、他方
(図1において左側)のドア置き場52には、廃棄自動
車6の右側の前後ドア50が載置される。すなわちレー
ザ切断ロボットによる切断作業後に、保持した左右の各
ドア50は、搬送ライン2の両側で、ドア50と同一側
にそれぞれ設けられたドア置き場52にそれぞれ、第3
真空吸着ロボット48によって載置される。
【0023】第5番目のステージST4は、解体作業と
してのルーフ切断除去作業および座席脱着作業が遂行さ
れるステージである。このステージST4には、解体ロ
ボットとしてレーザ切断ロボット(図示せず)、真空吸
着ロボット54および取外しロボット56が設けられて
いる。レーザ切断ロボットおよび真空吸着ロボット54
は、解体工場の天井に吊下げられている。レーザ切断ロ
ボット(図示せず)は、レーザ切断装置によって廃棄自
動車6のルーフ58を切断する。また、真空吸着ロボッ
ト54は、レーザ切断ロボットによるルーフ切断作業時
に真空吸着装置によって廃棄自動車6のルーフ58を真
空吸着により保持するとともに、切断作業後に、保持し
たルーフ58を廃棄自動車6から除去する。ステージS
T4のレーザ切断ロボット(図示せず)は、また、ルー
フ58が除去された廃棄自動車6の上方から前後の座席
60を、脱着できるように切断する。このとき、取外し
ロボット56は、座席60を保持するための保持具を備
え、切断作業時にレーザ切断する座席60を保持すると
ともに、切断した後の座席60を、図1のように搬送ラ
イン2の横側に設けられた座席置き場62に載置する。
【0024】第6番目のステージST5は、解体作業と
しての上下反転作業が遂行されるステージである。この
ステージST5には、解体ロボットとしての反転ロボッ
ト64が設けられている。反転ロボット64は、車体を
上下反転させるための反転具を備え、ステージST1〜
ST4において各種部品が除去された廃棄自動車6を保
持してこの自動車の上下を反転させる。したがって、こ
のステージST5以降、廃棄自動車2は、上下を逆にし
てターンテーブル(図示せず)に載置保持され、これ以
降廃棄自動車6の足廻りおよびエンジン関係の部品が脱
着される。
【0025】第7番目のステージST6は、解体作業と
してのタイヤ脱着作業が遂行されるステージである。こ
のステージST6には、解体ロボットとしてタイヤ脱着
ロボット66が設けられている。タイヤ脱着ロボット6
6は、解体工具としてのタイヤ離脱具を備え、反転され
た廃棄自動車6のタイヤ68を保持して取外し、取外し
たタイヤ68を、搬送ライン2の横側に設けられたタイ
ヤ置き場70に載置する。
【0026】第8番目のステージST7は、解体作業と
してのエンジン・トランスミッション脱着作業およびバ
ンパ類脱着作業を遂行するステージである。このステー
ジST7には、レーザ切断ロボット(図示せず)および
取外しロボット72,74が設けられている。レーザ切
断ロボット(図示せず)は、レーザ切断装置によって廃
棄自動車6のトランスミッション(図示せず)をレーザ
切断し、取外しロボット72はレーザ切断の際に保持具
によってトランスミッションを保持するとともに、切断
したトランスミッションをトランスミッション置き場7
5に載置する。これらレーザ切断ロボット(図示せず)
および取外しロボット72は、エンジン76を脱着する
時にも利用され、レーザ切断ロボットによって切断され
たエンジン76は、取外しロボット72によってエンジ
ン置き場78に載置される。他方の取外しロボット74
は、前後のバンパ80を脱着する時に利用され、取外し
ロボット74によって除去された前後のバンパ80はバ
ンパ置き場82に載置される。
【0027】このようにしてステージST0〜ST7を
通して移動された廃棄自動車6は、各ステージST0〜
ST7において所要の作業が遂行され、除去可能な各種
部品が除去された後、最後のステージST8に移動され
る。第9番目のステージST8は、解体作業としての車
体プレス作業を遂行するステージである。このステージ
ST8には大型プレス加工機84が設けられている。大
型プレス加工機84は廃棄自動車6にプレス加工を施
し、プレス加工後にこのプレス加工機84から搬出され
る。
【0028】このようにして廃棄自動車2に対する所定
の解体作業が遂行され、廃棄自動車6は、搬送ライン2
に沿ってステージST0〜ST8を通して移動される間
に上述したとおりに解体処理される。そして、解体され
た各種部品、たとえばフロントガラス40、リアガラス
42、座席60、タイヤ68、バンパ80などのうちそ
のまま再利用可能なものにあっては、そのまま再利用さ
れ、また解体たれた各種部品、たとえば上述した部品の
うちそのままの再利用が困難なもの、エンジン76、ト
ランスミッション、ルーフ58、ドア50などはリサイ
クルのために所定の再処理が行われ、その後新しい部品
として製作された後に再使用される。
【0029】なお、上述した種々の解体ロボット、たと
えばレーザ切断ロボット20,36などおよび真空吸着
ロボット22,38,48,54は、搬送ライン2に沿
って所定の範囲に渡って移動することができる自律走行
ロボットから構成され、このような自律走行ロボットか
ら構成することによって、搬送ライン2を所定速度で移
動させながらターンテーブル(図示せず)に載置された
廃棄自動車6を所要のとおりに解体することができる。
そして、このような解体システムを利用することによっ
て、廃棄自動車6を大量に効率よく解体することができ
る。
【0030】上述した解体システムは、図2に示す制御
系によって制御される。図2を参照して、図示の解体シ
ステムは、解体システムの全体を制御するためのシステ
ム制御手段102を備えている。このシステム制御手段
102は、たとえば大型のホストコンピュータから構成
される。このシステム制御手段102は、解体すべき自
動車6の機種に応じた特定機種解体情報を記憶する機種
解体情報記憶手段104を備えている。製品検知手段1
0、具体的にはビデオカメラ14,15からの検出信号
はシステム制御手段102に送給され、システム制御手
段102は、ビデオカメラ14,15からの検出信号に
基づいて、ターンテーブル(図示せず)に載置されてス
テージST0に移動してきた廃棄自動車6の機種を特定
し、特定した廃棄自動車6に対応する特定機種解体情報
を機種解体情報記憶手段104から読出す。
【0031】
【0032】各種解体ロボット、すなわちレーザ切断ロ
ボット20,36,…、真空吸着ロボット22,38,
…などには、それぞれ、これらのロボットの各々に対応
してロボット制御手段106,108,110,11
2,…が設けられている。各種解体ロボットのロボット
制御手段106,108,110,112は、対応する
ロボット20,36,22,38を制御するためのもの
であり、たとえば小型のコンピュータから構成され、廃
棄自動車6を所定の解体作業にしたがって解体するため
の一般的解体情報が記憶された個別解体情報記憶手段
(図示せず)を含んでいる。システム制御手段102か
らの特定機種解体情報が各種解体ロボット22,36,
22,38,…のロボット制御手段106,108,1
10,112に送給されると、各ロボット制御手段10
6,108,110,112は、送給された特定機種解
体情報と予め記憶された一般的解体情報とを組合せ、こ
れら組合わせた解体作業情報に基づいて、機種に応じた
上述した所定の解体処理を遂行する。このように解体情
報を分けることによって、システム制御手段102から
ロボット制御手段に送給する情報量を少なくすることが
できる。
【0033】ここで、システム制御手段102に記憶さ
れた特定機種解体情報と各ロボット制御手段106,1
08,110,112,…に記憶された一般的解体情報
について説明する。システム制御手段102から送給さ
れる特定機種解体情報は、特定機種における解体部品を
指示する解体部品情報、解体部品を解体するための作業
順序を指示する作業順序情報および解体部品の位置、配
置された方向などを指示する位置情報などを含んでい
る。これら解体部品情報、作業順序情報および位置情報
は、解体すべき自動車6特有の情報であり、したがって
これの情報については、機種検知手段10からの検知信
号に基づいて特定された機種に対応したものがシステム
制御手段102から送給される。
【0034】また、各ロボット制御手段106,10
8,110,112,…に記憶された一般的解体情報
は、たとえば固定ねじ(図示せず)を外すときはその固
定ねじ外す工具を離脱方向に作動、作動停止する作動情
報であり、またレーザ切断するときはこのレーザ切断ロ
ボット20,…に装備されたレーザ切断装置を作動、作
動停止する作動情報であり、さらに部品を真空吸着する
ときには真空吸着する吸着装置を作動、作動停止する作
動情報である。これらの作動情報は、解体すべき自動車
6特有の情報ではなく、これら自動車6共通の情報であ
り、したがってこれら情報については、一般的解体情報
として各解体ロボットのロボット制御制御手段に個別的
に記憶される。そして、各解体ロボットのロボット制御
手段において特定機種解体情報と一般的解体情報とが組
合わされることによって解体作業情報が生成され、この
解体作業情報に基づいて対応する解体ロボットの解体作
業が遂行される。
【0035】たとえば、主としてステージST1の解体
作業の作業の流れを示す図3を参照してさらに説明する
と、解体すべき廃棄自動車6がステージST0に移動さ
れると、製品検知手段10がこの自動車6を検出し、製
品検知手段10からの検知信号がシステム制御手段10
2に送給される。かくすると、システム制御手段102
は、製品検知手段10からの検知信号に基づいて、解体
すべき自動車6の機種を特定し、この特定した機種に対
応する特定機種解体情報をステージST0の車体洗浄機
12およびステージST1の各種ロボット20,22,
32,34のロボット制御手段106,110,11
6,118に送給する。この特定機種解体情報は、さら
に、ステージST2〜ST7の各種ロボットのロボット
制御手段に送給されるが、ステージST2〜ST7にお
ける制御はステージST1における制御とほぼ同様であ
るため、これらについては説明を省略する。
【0036】特定機種解体情報がステージST0の車体
洗浄機12に送給されると、解体すべき廃棄自動車6が
車体洗浄機12を通過する期間、この車体洗浄機12が
作動され、これによって搬送ライン2を移動する自動車
2に対する洗浄が行われる。なお、この車体洗浄は、車
体洗浄機12の入口側および出口側に車体検出センサを
設け、入口側の車体検出センサが自動車6を検出したと
きに車体洗浄機12を作動させ、出口側の車体検出セン
サが自動車6の検出を終了したときに車体洗浄機12の
作動を停止するようにすることもできる。
【0037】システム制御手段102からの特定機種解
体情報は、また、ステージST1におけるロボット制御
手段106,110,116,118に送給される。た
とえばレーザ切断ロボット20のロボット制御手段10
6に送給される特定機種解体情報は、解体部品情報とし
ての「ボンネット」および「トランクカバー」と、作業
順序情報としての「ボンネット切断」、「切断停止」、
「トランクカバー切断」、「切断停止」および「元に復
帰」と、位置情報としての「ボンネット切断開始位
置」、「ボンネット切断終了位置」、「ボンネット切断
軌跡」、「トランクカバー切断開始位置」、トランクカ
バー切断終了位置」および「トランクカバー切断軌跡」
とを含んでいる。これに対して、ロボット制御手段10
6には、一般的解体情報としての「作動」および「作動
停止」を含んでいる。したがって、レーザ切断ロボット
20においては、上述した特定機種解体情報と上述した
一般的解体情報に基づいて次のとおりのレーザ切断作業
が行われる。このレーザ切断ロボット20においては、
まず、解体部品情報の「ボンネット」、作業順序情報の
「ボンネット切断」、位置情報の「ボンネット切断開始
位置」および一般的解体情報の「作動」の情報に基づい
て、ロボット制御手段106はレーザ切断ロボット20
を作動させてボンネット24の切断を開始する。そし
て、ロボット制御手段106は、位置情報としての「ボ
ンネット切断軌跡」に基づいてレーザ切断装置を移動
し、ボンネット24に対して所定のレーザ切断を遂行す
る。「ボンネット切断軌跡」に基づくレーザ切断装置の
移動が終了すると、作業順序情報の「切断停止」、位置
情報の「ボンネット切断終了位置」および一般的解体情
報の「作動停止」に基づいて、ロボット制御手段106
はレーザ切断装置の作動を一時的に停止する。次いで、
解体部品情報の「トランクカバー」、作業順序情報の
「トランクカバー切断」、位置情報の「トランクカバー
切断開始位置」および一般的解体情報の「作動」の情報
に基づいて、ロボット制御手段106は再びレーザ切断
ロボット20を作動させてトランクカバー26の切断を
開始する。そして、ロボット制御手段106は、位置情
報としての「トランクカバー切断軌跡」に基づいてレー
ザ切断装置を移動し、トランクカバー26に対して所定
のレーザ切断を遂行する。「トランクカバー切断軌跡」
に基づくレーザ切断装置の移動が終了すると、作業順序
情報の「切断停止」、位置情報の「トランクカバー切断
終了位置」および一般的解体情報の「作動停止」に基づ
いて、ロボット制御手段106はレーザ装置の作動を一
時的に停止する。その後、作業順序情報の「元に復帰」
に基づいて、ロボット制御手段106はレーザ切断ロボ
ット20を元の状態に復帰し、このようにしてレーザ切
断ロボット20によるボンネット24の切断およびトラ
ンクカバー26の切断が行われる。
【0038】また、たとえば真空吸着ロボット22のロ
ボット制御手段110に送給される特定機種解体情報
は、解体部品情報としての「ボンネット」および「トラ
ンクカバー」と、作業順序情報としての「ボンネット吸
着」、「ボンネット搬送」、「ボンネット吸着解除」、
「トランクカバー吸着」および「トランクカバー搬
送」、「トランクカバー吸着解除」および「元に復帰」
と、位置情報としての「ボンネット吸着開始位置」、
「ボンネット搬送終了位置」、「ボンネット搬送軌
跡」、「トランクカバー吸着開始位置」、トランクカバ
ー搬送終了位置」および「トランクカバー搬送軌跡」と
を含んでいる。これに対して、ロボット制御手段106
には、一般的解体情報としての「吸着作動」、「吸着解
除」、「搬送」および「搬送停止」を含んでいる。そし
て、これらの特定機種解体情報および一般的解体情報に
基づいて、ボンネット24およびトランクカバー26の
上述した搬送が行われる。なお、解体部品の解体順序
は、解体する自走車6の組立順序とは実質上反対の順序
で解体するのが望ましく、このように解体することによ
って、構成部品を順序よく外すことができ、廃棄自動車
6を容易に解体することができる。
【0039】この実施形態では、たとえば、レーザ切断
ロボット20におけるたとえば「ボンネット切断開始位
置」に関する情報は、単なる位置情報と作用方向の位置
情報を含んでおり、単なる位置情報については、ステー
ジST1における特定基準位置を原点とする三次元座標
系でもって、たとえば(150、300、500)など
と表され、またその位置における作用方向の位置情報に
ついては、上記特定基準位置を原点とする三次元座標系
の単位ベクトルでもって、たとえば(0.2、0.1、
0.97)などと表される。「ボンネット切断開始位
置」以外の他の各種位置情報、たとえば「ボンネット切
断終了位置」、トランクカバー切断開始位置」および
「トランクカバー切断終了位置」なども上述したと同様
に表される。
【0040】このように各種位置情報が表されることに
関連して、各ステージST1〜ST7には、それぞれ、
位置検出センサ122,124(図2においてステージ
ST1,ST2に設けられたものを示す)が設けられて
いる。位置検出センサ122,124は、たとえばター
ンテーブル(図示せず)に載置して搬送される廃棄自動
車6の前端部を検出する。これら位置検出センサ12
2,124からの検出信号は それぞれ、システム制御
手段102に送給され、このシステム制御手段102か
らの位置信号を加味して各種位置情報の位置が特定され
る。なお、位置検出センサ122,124の検出信号は
対応するステージST1〜ST7の各種ロボットのロボ
ット制御手段に送給し、各ステージにおいてそれらの検
出信号を利用するようにすることもできる。
【0041】また、たとえば、ステージST1における
オイル除去ロボット34のロボット制御手段106に送
給される特定機種解体情報は、解体部品情報としての
「オイル除去用ボルト」と、作業順序情報としての「工
具確認・交換」、「ボルト回動」、「回動停止」および
「元に復帰」と、位置情報としての「ボルト開始位置」
と、解体工具情報としての「M10」(ボルトのサイズ
がM10であることを示す情報)とを含んでいる。これ
に対して、ロボット制御手段106には、一般的解体情
報としての「回動」および「回動停止」を含んでいる。
したがって、オイル除去ロボット34においては、上述
した特定機種解体情報と上述した一般的解体情報に基づ
いて次のとおりにしてオイル除去作業が行われる。ま
ず、作業順序情報の「工具確認・交換」と、解体工具情
報としての「M10」とに基づいて、オイル除去ロボッ
ト34に装備されているボルト除去用工具が適切である
か否かの自動確認作業が行われ、装備されたボルト除去
用工具がM10のボルトを外すのに適切である場合、そ
のまま次のボルト回動作業が行われる。一方、ボルト除
去用工具が適切でない場合、解体工具情報の「M10」
に基づいてボルト除去用工具の交換が自動的に行われ、
その後ボルト回動作業が行われる。次いで、作業順序情
報の「ボルト回動」と、位置情報としての「ボルト開始
位置」と、一般的解体情報の「回動」とに基づいて、オ
イル除去ロボット34はオイル除去用ボルトを所定方向
に回動してオイルパンから外し、このようにしてエンジ
ンオイルの除去作業が行われる。このようにしてボルト
を外すと、オイル除去ロボット34は、作業順序情報の
「回動停止」と、一般的解体情報の「回動停止」とに基
づいてボルト除去用工具の回動を停止し、しかる後作業
順序情報の「元に復帰」に基づいて元の位置に戻り、か
くしてエンジンオイルの除去作業が所要のとおりに遂行
される。
【0042】なお、この実施形態では、ガソリン抜取り
ロボット32は、キャップを外すためのキャップ除去用
工具と、ガソリンを吸引するための吸引装置とを装備し
ている。このようなロボット32では、まず、キャップ
除去用工具を用いてキャップを外し、しかる後キャップ
除去用工具および吸引装置を移動させて吸引装置を給油
口に位置付け、この吸引装置を用いてガソリンタンク内
に残留するガソリンを吸引除去する。
【0043】このようにしてステージST1における各
種ロボット20,22,32,34による所定の解体作
業が遂行される。そして、このステージST1における
各種ロボット20,22,32,34相互間の作動順序
についてもシステム制御手段102からの特定機種解体
情報に含まれており、したがって、各種ロボット20,
22,32,34の作動中にそれらが相互に干渉して解
体作業が中断することがないように、各種ロボット2
0,22,32,34の作動順序、作動時間などが設定
される。
【0044】なお、この実施形態では、システム制御手
段102と、各種ロボットに設けられたロボット制御手
段の組合せによって制御系が構成されているが、さらに
各ステージST0〜ST7毎に、各ステージST0〜S
T7における各種ロボットを各ステージ毎に制御するた
めにステージ制御手段を設けるようにすることもでき
る。かかる場合、システム制御手段102からの特定機
種解体情報は各ステージ制御手段に送給され、各ステー
ジ制御手段と対応するステージに設けられた各種解体ロ
ボットのロボット制御手段とに、特定機種解体情報に組
合わされる一般的解体情報が記憶される。
【0045】第2の実施形態 図4は、本発明に従う解体システムの第2の実施形態を
簡略的に示す斜視図である。図4において、図示の解体
システムは、廃棄すべき自動車が載置されるターンテー
ブル202を備え、廃棄自動車204は、特定ステージ
であるターンテーブル202上に載置される。ターンテ
ーブル202は、解体工場の床に回転自在に支持され、
モータの如き回転駆動手段(図示せず)によってたとえ
ば矢印206,207で示す方向に回転される。ターン
テーブル202は、また、昇降ジャッキ(図示せず)を
備えており、この昇降ジャッキを作動させることによっ
てターンテーブル202上の廃棄自動車204をターン
テーブル202に対して相対的に上昇、下降させること
ができる。
【0046】この第2の実施形態では、ターンテーブル
202の周方向に間隔を置いて搬入・搬出域A0および
解体作業域A1〜A6が設けられている。基準となる搬
入・搬出域A0に関連して、搬入・搬出用クレーン20
8が配設されている。搬入・搬出用クレーン208は解
体工場の天井に吊下げられ、吸着装置として電磁吸着手
段210を備え、解体すべき廃棄自動車204を磁気的
に吸着してターンテーブル202上に載置し、またター
ンテーブル202上の解体後の廃棄自動車204を磁気
的に吸着してプレス加工機(図示せず)に、またはプレ
ス加工機に搬入するための搬入域に搬送する。
【0047】矢印206で示すターンテーブル202の
回転方向に、解体作業域A1〜A6がこの順に設けられ
ている。搬入・搬出域A0の次に位置する解体作業域A
1には、解体ロボットとしての取外しロボット212が
設けられ、この取り外しロボット212は自動車204
の前後のバンパなどを取外すバンパ類脱着作業を遂行す
る。この取外しロボット212は、第1の実施形態のス
テージST7における取外しロボット74と同様の構成
でよい。
【0048】解体作業域A1の次に位置する解体作業域
A2には、レーザ切断ロボット214が設けられてい
る。解体工場の床面には、ターンテーブル202から半
径方向外方に直線状に延びる一対の案内レール216が
敷設されており、レーザ切断ロボット212は、この一
対の案内レール216に案内されてターンテーブル20
2に近接および離隔する方向に移動自在である。レーザ
切断ロボット214は、部材を切断するためのレーザ切
断装置を備え、解体作業としての切断作業を遂行する。
このようなレーザ切断ロボット214は、第1の実施形
態のステージST2におけるレーザ切断ロボット36と
同様の構成のものでよい。
【0049】このレーザ切断ロボット214によって、
自動車204のルーフ218,ボンネット(図示せ
ず)、トランクカバー(図示せず)などを切断加工する
際には、解体作業域A6に設けられた真空吸着ロボット
220がこれらを真空保持し、またレーザ切断ロボット
214によって、自動車204の前後のドア222など
を切断加工する際には、次の解体作業域A3に設けられ
た取外しロボット224がこれらを保持する。なお、レ
ーザ切断ロボット214によって切断加工するとき、必
要に応じてターンテーブル202が矢印206,207
で示す方向に回転される。
【0050】解体作業域A2の次に位置する解体作業域
A3には、上述したように、取り外しロボット224が
設けられている。この取外しロボット224は、タイヤ
226を取外すとともに、解体作業域A2にてレーザ切
断ロボット214によって切断された前後のドア222
を自動車204から取外す。この取外しロボット224
は、第1の実施形態のステージ6におけるタイヤ脱着ロ
ボット66と略同様の構成のものでよく、取外し用工具
を交換することによって、ドア222を保持することが
できる。
【0051】解体作業域A3の次に位置する解体作業域
A4には、オイル除去ロボット228が設けられてい
る。ターンテーブル202には、解体作業域A4に対応
してピット227が設けられ、このピット227内にオ
イル除去ロボット228が収容されている。オイル除去
ロボット228は、エンジン215のオイルパンに螺合
されたオイル除去用ボルト(図示せず)を外し、これに
よってエンジンオイルが除去される。このオイル除去ロ
ボット228は、第1の実施形態のステージST1にお
けるオイル除去ロボット34と略同様の構成のものでよ
い。このオイル除去ロボット34は、作業工具を交換す
ることによって、取外しロボットとしても機能し、廃棄
自動車204の下部に配設された部品、たとえばトラン
スミッション、マフラなどを脱着する。
【0052】解体作業域A4の次に位置する解体作業域
A5には、真空吸着ロボット230が設けられている。
解体工場の床面には一対の案内レール231が設けられ
ており、かかる案内レール231に真空吸着ロボット2
30がターンテーブル202に近接および離隔する方向
に移動自在に案内されている。この真空吸着ロボット2
30は、フロントガラス232、リアガラス234を真
空吸着してこれらを自動車204から外す。なお、フロ
ントガラス232、リアガラス234を外す場合、レー
ザ切断ロボット214を用いて自動車204のフロント
ガラス232およびリアガラス234のガラス枠を切断
することによって行われる。この真空吸着ロボット23
0は、第1の実施形態のステージST2における真空吸
着ロボッ38と略同様の構成のものでよい。
【0053】解体作業域A6には、解体工場の天井から
吊下げられた真空吸着ロボット234が設けられてい
る。この真空吸着ロボット234は、切断されたルーフ
218、ボンネット(図示せず)、トランクカバー(図
示せず)などを真空保持して自動車から取外す。また、
この実施形態では、真空吸着ロボット234の真空吸着
装置は、エンジン215などを保持するための保持具と
交換可能であり、この保持具と交換することによって、
切断されたエンジン215、座席(図示せず)などを保
持することができる。
【0054】第2の実施形態では、搬入・搬出用クレー
ン208および各種ロボット212,214,224,
228,230,234は、所定の作業位置などを検出
するためのカメラ(図示せず)を搭載しており、また受
信器から構成される受信手段240を装備している。ま
た、各種ロボット212,214,224,228,2
30,234には、第1の実施形態と同様に、ロボット
制御手段242(図4において一部のロボットについて
示す)が設けられ、このロボット制御手段242には、
自動車204を解体するための一般的解体情報が記憶さ
れている。
【0055】第2の実施形態では、また、解体システム
全体を制御するためのシステム制御手段244を備え、
このシステム制御手段244には、第1の実施形態と同
様に、複数機種の特定機種解体情報が記憶されている。
システム制御手段244に関連して、送信器から構成さ
れる送信手段246と、システム制御手段244全体を
監視するためのカメラ248が設けられている。この解
体システムでは、レーザ切断ロボット214および真空
吸着ロボット230がレール走行ロボットから構成さ
れ、また取外しロボット212、取外しロボット224
およびオイル除去ロボット228が自走式ロボットから
構成されており、これらロボット212、214、22
4,228,230の移動は上記カメラ248によって
監視され、カメラ248の監視情報はシステム制御手段
244に送給される。システム制御手段244は、解体
自動車204に関する特定機種解体情報を各ロボットの
ロボット制御手段242に送給するととともに、解体作
業中、上記監視情報に基づいて移動情報を含む移動指令
を各ロボットのロボット制御手段242に送給する。こ
の特定機種解体情報および移動指令は、送信手段246
によって送信信号として送信され、送信された信号は、
各ロボットの受信手段240によって受信される。各ロ
ボットにおいて受信された信号に含まれている情報は、
対応するロボット制御手段242に記憶された一般的解
体情報組合わされ、かかる組合わされた解体情報に基づ
いて解体自動車204の解体作業が遂行される。
【0056】この第2の実施形態においては、搬入・搬
出クレーン208によって解体すべき自動車204をタ
ーンテーブル202上の特定ステージに位置付けること
によって、この位置付けた自動車204に対する所定の
解体作業が遂行される。そして、特定ステージにて解体
された自動車204は、搬入・搬出クレーン208によ
ってプレス加工機(図示せず)に搬送され、このプレス
加工機によってプレス加工が施される。このような解体
システムにおいては、第1の実施形態と比較することに
よって容易に理解されるとおり、解体システム全体を小
型化にかつ簡略化することができ、システム全体のコス
トを低減することができる。したがって、解体能力が小
さい解体システムに好都合に適用することができる。
【0057】
【0058】
【0059】
【0060】
【0061】
【0062】
【0063】
【0064】
【0065】
【0066】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の解体システムに
よれば、廃棄自動車に関する解体情報として、廃棄自動
車特有の解体情報である特定機種解体情報と、廃棄自動
車全般に共通する一般的廃棄情報とが存在し、特定機種
廃棄情報はシステム制御手段に記憶され、一般的解体情
報は複数台のロボットのロボット制御手段に記憶され
る。そして、システム制御手段は、製品検知手段からの
検知情報に基づいて解体する廃棄自動車に対応する特定
機種解体情報をロボットのロボット制御手段に送給し、
各ロボットは、この特定機種解体情報と対応するロボッ
ト制御手段の一般的解体情報とを組合わせて解体作業を
遂行する。したがって、ロボットは、解体する廃棄自動
車に対応した解体作業を自動的に行い、廃棄自動車の解
体作業を効率よく行うことができる。また、システム制
御手段から各ロボット制御手段に送給する指示情報も少
なくてよく、各ロボットの効率的な制御を行うことがで
きる。特に本発明によれば、廃棄自動車6の搬送ライン
2の移動方向8に沿って、搬送ステージと、第1〜第9
ステージST0〜ST8が配設され、第2〜第9ステー
ジST1〜ST8では、廃棄自動車6の切断、除去作業
が順次的に行われ、解体作業を効率よく行うことができ
るようになる。
【0067】また本発明の請求項2記載の解体システム
によれば、システム制御手段から送給される特定機種解
体情報は解体工具情報を含んでいるので、ロボットは、
この解体工具情報に基づいて解体作業で用いる解体工具
を選択し、必要に応じて解体工具の交換を自動的に行
い、工具を交換することによって、複数種の解体作業を
行うことができる。
【0068】また本発明の請求項3記載の解体システム
によれば、解体システム全体を小型化にかつ簡略化する
ことができ、システム全体のコストを低減することがで
きる。したがって解体能力が小さい解体システムに好都
合に本発明を実施することができる。
【0069】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う解体システムの第1の実施形態を
簡略的に示す斜視図である。
【図2】図1の解体システムの制御系を簡略的に示すブ
ロック図である。
【図3】図2の制御系による制御の流れの一部を示す図
である。
【図4】本発明に従う解体システムの第2の実施形態を
簡略的に示す斜視図である。
【符号の説明】
2 搬送ライン 6 廃棄自動車 10 製品検知手段 20,36 レーザ切断ロボット 22,38,48,54 真空吸着ロボット 32 ガソリン抜取りロボット 34 オイル除去ロボット 56,72,74 取外しロボット 64 反転ロボット 66 タイヤ脱着ロボット 102,244 システム制御手段 104 特定解体情報記憶手段 106,108,110,112,116,118 ロ
ボット制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−233059(JP,A) 特開 平2−201300(JP,A) 特開 平7−329844(JP,A) 特開 平9−150717(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B25J 13/00 B23P 19/04 B60S 5/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)搬送ライン2であって、 解体すべき廃棄自動車6が乗載されるべき複数のテーブ
    ルと、 予め定める間隔をあけてターンテーブルが設けられ、移
    動方向8に延び、解体移動経路を通して移動する一対の
    搬送ベルト4とを有する搬送ライン2と、 (b)第1ステージST0であって、 搬送ライン2によって移動される廃棄自動車6の前部と
    後部とを撮像する複数のテレビカメラ14,15を有す
    る製品検知手段10と、 廃棄自動車6を洗浄する車体洗浄機12とを有する第1
    ステージST0と、 (c)第1ステージST0の前に設けられる搬送ステー
    ジであって、 解体工場の天井に移動自在に設けられる搬入用クレーン
    を有し、この搬入用クレーンは、廃棄自動車6を電磁吸
    着して搬送ライン2のターンテーブル上に載置する搬送
    ステージとを含み、 (d)第1ステージST0の後に設けられ、解体移動経
    路に、移動方向8に、間隔をあけて順次的に第2〜第9
    ステージST1〜ST8が配設され、さらに、 (e)第2ステージST1であって、 (e1)解体工場の天井から吊下げられ、廃棄自動車6
    のボンネット24およびカバー26を切断する第1レー
    ザ切断ロボット20と、 (e2)搬送ライン2に沿って自立走行して移動し、 切断されたボンネット24およびトランクカバー26を
    真空吸着して廃棄自動車6から除去し、 除去したボンネット24を搬送ライン2の横側に設けら
    れたボンネット置き場28に載置し、 除去したトランクカバー26を、搬送ライン2の横側に
    設けられたトランクカバー置き場30に載置する第1真
    空吸着ロボット22と、 (e3)廃棄自動車6のガソリンタンクに残留するガソ
    リンを吸引除去するガソリン抜取りロボット32と、 (e4)廃棄自動車のエンジンのオイルパンに設けられ
    たオイル除去用ボルトを外してエンジンオイルを除去す
    るオイル抜取りロボット34とを含む第2ステージST
    1と、 (f)第3ステージST2であって、 (f1)解体自動車が天井から吊下げられ、廃棄自動車
    6を、フロントガラス40およびリアガラスが除去可能
    に、切断する第2レーザ切断ロボット36と、 (f2)第2真空吸着ロボット38であって、 搬送ライン2に沿って自立走行して移動し、 第2レーザ切断ロボット36による切断作業時にフロン
    トガラス40およびリアガラス42を真空吸着によって
    保持するとともに、 第2レーザ切断ロボット36による切断作業後に、保持
    したフロントガラス40を、搬送ライン2の横側に設け
    られたフロントガラス置き場44に載置し、 第2レーザ切断ロボット36による切断作業後に、保持
    したリアガラス42を、搬送ライン2の横側に設けられ
    たリアガラス置き場46に載置する第2真空吸着ロボッ
    ト38とを有する第3ステージST2と、 (g)第4ステージST3であって、 (g1)解体工場の天井から吊下げられ、廃棄自動車6
    の前後ドア50を、除去可能に切断する第3レーザ切断
    ロボットと、 (g2)第3真空吸着ロボット48であって、 搬送ライン2に沿って自立走行して移動し、 第3レーザ切断ロボットによる切断作業時に、切断する
    ドア50を真空吸着によって保持するとともに、 第3レーザ切断ロボットによる切断作業後に、保持した
    左右の各ドア50を、搬送ライン2の両側で、ドア50
    と同一側にそれぞれ設けられたドア置き場52にそれぞ
    れ載置する第3真空吸着ロボット48と、 (h)第5ステージST4であって、 (h1)解体工場の天井から吊下げられ、廃棄自動車6
    のルーフ58を切断するとともに、ルーフ58が除去さ
    れた廃棄自動車6の上方から、座席60を、取外すこと
    ができるように切断する第4レーザ切断ロボットと、 (h2)第4真空吸着ロボット54であって、 搬送ライン2に沿って自立走行して移動し、 第4レーザ切断ロボットによるルーフ切断作業時に、廃
    棄自動車6のルーフ58を真空吸着によって保持すると
    ともに、 第4レーザ切断ロボットによるルーフ切断作業後に、保
    持したルーフ58を廃棄自動車6から除去する第4真空
    吸着ロボット54と、 (h3)第4レーザ切断ロボットによる座席60の切断
    作業時に、座席60を保持するとともに、 第4レーザ切断ロボットによるルーフ切断作業後の座席
    60を、搬送ライン2の横側に設けられた座席置き場6
    2に載置する取外しロボット56とを有する第5ステー
    ジST4と、 (i)廃棄自動車6の車体を上下反転してテーブル上に
    載置保持する反転ロボット64を有する第6ステージS
    T5と、 (j)反転された廃棄自動車6のタイヤ68を保持して
    取外し、取外したタイヤ68を、搬送ライン2の横側に
    設けられたタイヤ置き場70に載置するタイヤ脱着ロボ
    ット66を有する第7ステージST6と、 (k)第8ステージST7であって、 (k1)廃棄自動車6のトランスミッションおよびエン
    ジン76をレーザ切断する第5レーザ切断ロボットと、 (k2)第1取外しロボット72であって、トランスミ
    ッションおよびエンジン76を保持するとともに、 第5レーザ切断ロボットによるレーザ切断作業後に、保
    持したトランスミッションを、搬送ライン2の横側に設
    けられたトランスミッション置き場75に載置し、 第5レーザ切断ロボットによるレーザ切断作業後に、保
    持したエンジン76を、搬送ライン2の横側に設けられ
    たエンジン置き場78に載置する第1取外しロボット7
    2と、 (k3)廃棄自動車6の前後のバンパ80を取外し、搬
    送ライン2の横側に設けられたバンパ置き場82に載置
    する第2取外しロボット74とを有する第8ステージS
    T7と、 (l)廃棄自動車6にプレス加工を施すプレス加工機8
    4を有する第9ステージST8と、 (m)廃棄自動車6の機種に応じた特定機種解体情報を
    記憶する機種解体情報記憶手段104と、 (n)前記テレビカメラ14,15からの検出信号に応
    答し、テーブルに載置される廃棄自動車6の機種を特定
    し、検出された機種の解体情報を機種解体情報記憶手段
    104から読出すシステム制御手段102と、 (o)第1ロボット制御手段106であって、 廃棄自動車6の機種に共通の一般的解体情報を記憶する
    第1個別解体情報記憶手段を有し、 システム制御手段102から与えられる特定機種解体情
    報と、 第1個別解体情報記憶手段からの一般的解体情報とを組
    合せて解体作業情報を作り、機種に応じて第1レーザ切
    断ロボット20を制御する第1ロボット制御手段106
    と、 (p)第2ロボット制御手段108であって、 廃棄自動車6の機種に共通の一般的解体情報を記憶する
    第2個別解体情報記憶手段を有し、 システム制御手段102から与えられる特定機種解体情
    報と、 第2個別解体情報記憶手段からの一般的解体情報とを組
    合せて解体作業情報を作り、機種に応じて第2レーザ切
    断ロボット36を制御する第2ロボット制御手段108
    と、 (q)第3ロボット制御手段110であって、 廃棄自動車6の機種に共通の一般的解体情報を記憶する
    第3個別解体情報記憶手段を有し、 システム制御手段102から与えられる特定機種解体情
    報と、 第3個別解体情報記憶手段からの一般的解体情報とを組
    合せて解体作業情報を作り、機種に応じて第1真空吸着
    ロボット22を制御する第3ロボット制御手段110
    と、 (r)第4ロボット制御手段112であって、 廃棄自動車6の機種に共通の一般的解体情報を記憶する
    第4個別解体情報記憶手段を有し、 システム制御手段102から与えられる特定機種解体情
    報と、 第4個別解体情報記憶手段からの一般的解体情報とを組
    合せて解体作業情報を作り、機種に応じて第2真空吸着
    ロボット38を制御する第4ロボット制御手段112と
    を含むことを特徴とするロボットを用いた自動車解体シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 前記システム制御手段102から送給さ
    れる前記特定機種情報は、解体作業に用いる解体工具情
    報を含んでおり、前記複数台のロボットは、前記解体工
    具情報に基づいて前記解体工具を交換することを特徴と
    する請求項1記載のロボットを用いた自動車解体システ
    ム。
  3. 【請求項3】 (a)解体工場の床に回転自在に支持さ
    れ、廃棄自動車204が載置されるターンテーブル20
    2と、 (b)ターンテーブル202を正逆回転方向206,2
    07に回転駆動する回転駆動手段と、 (c)ターンテーブル202上の廃棄自動車204を、
    ターンテーブル202に対して相対的に上昇、下降する
    昇降ジャッキとを含み、 (d)ターンテーブル202の周方向に一回転方向20
    6に沿って搬入・搬出域A0および第1〜第6解体作業
    域A1〜A6がこの順序で設けられ、さらに、 (e)搬入・搬出用クレーンが配置される搬入・搬出域
    A0であって、 搬入・搬出用クレーン208は、解体工場の天井に吊下
    げられ、 廃棄自動車204を磁気的に吸着してターンテーブル2
    02上に載置し、またターンテーブル202上の廃棄自
    動車204を磁気的に吸着してプレス加工機に、または
    プレス加工機に搬入するための搬入域に、搬送する搬入
    ・搬出域A0と、 (f)第1取外しロボット212を有する第1解体作業
    域A1であって、第1取外しロボット212は、廃棄自
    動車204の前後のバンパを取外す自走式ロボットであ
    る第1解体作業域A1と、 (g)第2解体作業域A2であって、 (g1)ターンテーブル202から半径方向に直線状に
    延びて敷設される一対の第1案内レール216と、 (g2)第1案内レール216に案内されてターンテー
    ブル202に近接および離隔する方向に移動自在であ
    り、廃棄自動車204のルーフ218、ボンネット、ト
    ランクカバー、ドア222ならびにフロントガラス23
    2およびリアガラス234のガラス枠を切断するレーザ
    切断ロボット214とを有する第2解体作業域A2と、 (h)第2取外しロボット224を有する第3解体作業
    域A3であって、第2取外しロボット224は、 廃棄自動車204のタイヤ226を取外すとともに、 第2解体作業域A2のレーザ切断ロボット214によっ
    て切断されるドア222を保持し、ドア222を廃棄自
    動車204から取外す自走式ロボットである第3解体作
    業域A3と、 (i)オイル除去ロボット228を有する第4解体作業
    域A4であって、オイル除去ロボット228は、 ピット227内に収容され、廃棄自動車204のエンジ
    ン215のオイルパンに螺合されたオイル除去用ボルト
    を外し、エンジンオイルを除去するとともに、廃棄自動
    車204のトランスミッションおよびマフラを取外す第
    4解体作業域A4と、 (j)第5解体作業域A5であって、 (j1)解体工場の床面に設けられる一対の第2案内レ
    ール231と、 (j2)第2案内レール231に案内されてターンテー
    ブル202に近接および離隔する方向に移動自在であ
    り、レーザ切断ロボット214による廃棄自動車204
    のフロントガラス232およびリアガラス234のガラ
    ス枠を切断するとき、フロントガラス232およびリア
    ガラス234を真空吸着して廃棄自動車204から外す
    第1真空吸着ロボット230とを有する第5解体作業域
    A5と、 (k)第2真空吸着ロボット234を有する第6解体作
    業域A6であって、第2真空吸着ロボット234は、 解体工場の天井から吊下げられ、レーザ切断ロボット2
    14によって廃棄自動車204のルーフ218、ボンネ
    ット、トランクカバーを真空保持し、ルーフ218、ボ
    ンネット、トランクカバーを切断した後、廃棄自動車2
    04から取外すとともに、切断されたエンジン215お
    よび座席を保持する第6解体作業域A6と、 (l)ロボット制御手段242であって、 第1取外しロボット212、レーザ切断ロボット21
    4、第2取外しロボット224、オイル除去ロボット2
    28、第1真空吸着ロボット230および第2真空吸着
    ロボット234にそれぞれ設けられ、 廃棄自動車204を解体するための一般的解体情報を記
    憶し、 この一般的解体情報と、受信される特定機種解体情報と
    を組合せた解体情報に基づいて、受信される移動指令に
    従い、廃棄自動車204の解体作業を遂行させるロボッ
    ト制御手段242と、 (m)第1取外しロボット212と、レーザ切断ロボッ
    ト214と、第2取外しロボット224と、オイル除去
    ロボット228と、第1真空吸着ロボット230との移
    動を監視するカメラ248と、 (n)システム制御手段244であって、 カメラ248の出力に応答し、廃棄自動車204に関す
    る特定機種解体情報を、および前記カメラ248からの
    監視情報に基づいて移動情報を含む移動指令を、第1取
    外しロボット212と、レーザ切断ロボット214と、
    第2取外しロボット224と、オイル除去ロボット22
    8と、第2真空吸着ロボット234との各ロボット制御
    手段242に与えるシステム制御手段244とを含むこ
    とを特徴とするロボットを用いた自動車解体システム。
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