JP3089634U - テレビジョンの調整システム、テレビジョンおよびテレビジョン調整装置 - Google Patents
テレビジョンの調整システム、テレビジョンおよびテレビジョン調整装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 工場での調整時にコネクタの着脱を行うのは
非常に煩雑であった。また、コネクタは頻繁に交換を要
する消耗品となり高コストの要因となっていた。 【解決手段】 テレビジョン調整装置側から無線信号に
てデータ出力を行い、テレビジョンのCRT上の輝度変
化によって調整結果を把握し、テレビジョンでは無線信
号にてデータを受信し、テレビジョンのCRT上の輝度
変化によって調整結果を出力することによって無線双方
向通信を実現し、画像表示に関する調整項目以外の調整
をも実行可能である。従って、コネクタの着脱をするこ
となく工場での調整を完了することができ、コネクタ等
の消耗品交換作業およびコストが削減される。
非常に煩雑であった。また、コネクタは頻繁に交換を要
する消耗品となり高コストの要因となっていた。 【解決手段】 テレビジョン調整装置側から無線信号に
てデータ出力を行い、テレビジョンのCRT上の輝度変
化によって調整結果を把握し、テレビジョンでは無線信
号にてデータを受信し、テレビジョンのCRT上の輝度
変化によって調整結果を出力することによって無線双方
向通信を実現し、画像表示に関する調整項目以外の調整
をも実行可能である。従って、コネクタの着脱をするこ
となく工場での調整を完了することができ、コネクタ等
の消耗品交換作業およびコストが削減される。
Description
【0001】
本考案は、テレビジョンの調整システム、テレビジョンおよびテレビジョン調 整装置に関する。
【0002】
テレビジョンの製造工程においてはファクトリモードと呼ばれるモードにて各 種調整を行っている。通常はテレビジョンのリアキャビネットをはずした状態で 基板上に設置されたコネクタに調整装置からのケーブルを接続し、同調整装置か ら制御用データを送信する。調整した結果、例えば、適切な調整が完了したか否 かの情報は、テレビジョンからケーブルを介して調整装置に送信される。 また、特開平8−212927号公報においては、デジタル制御データを受像 機に供給し、調整用の画像を表示させるとともにCCDで画像を撮像し、測定結 果に基づいて画像表示位置,コンバージェンス,フォーカス,G2電圧の調整を 行う技術が開示されている。さらに、特開平11−45064号公報においては 、ディスプレイ上で異なる複数の位置における再生画像を光学的に検出し、各位 置に対応する信号に基づいて調整信号を発生し、当該調整信号をディスプレイに 対して入力して表示を変更し、画像サイズや位置,輝度,色度等を調整する技術 が開示されている。
【0003】
上述した従来のテレビジョン調整において、次のような課題があった。 前者の技術において、工場では一日に数千台のテレビジョンを調整する場合も あり、数千台分のコネクタの着脱を行うのは非常に煩雑であった。また、調整装 置側のコネクタは一日に数千台分の着脱がなされるため、非常に消耗が激しく頻 繁に交換する必要があった。
【0004】 また、後者の技術においてはテレビジョンに表示させた画像をCCDにて撮像 し、撮像結果に基づいて調整を行っているが、表示させる画像は画像位置調整等 のための画像であり、画像表示に関する調整のみしか行えなかった。 本考案は、上記課題にかんがみてなされたもので、コネクタの着脱を不要にす るとともに画像表示に関する調整項目以外の調整をも実行可能なテレビジョンの 調整システム、テレビジョンおよびテレビジョン調整装置の提供を目的とする。
【0005】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる考案は、リモコンが出力する赤外 線信号を受信する赤外線信号受信部と同受信した赤外線信号に基づいて1チップ ICを制御して映像表示を行うマイコンとを備えるとともに工場調整モードでは 当該マイコンが1チップICおよびチューナを制御して調整用動作を実行するテ レビジョンを、上記赤外線信号受信部で受信可能な赤外線信号にてチャンネルプ リセットの実行指示を出力する赤外線信号出力部と当該テレビジョンのCRTの 表示内容を検出する検出部とを備えたテレビジョン調整装置で制御してテレビジ ョンを調整するテレビジョンの調整システムにおいて、上記赤外線信号受信部お よび赤外線信号出力部のそれぞれは、工場調整モードと通常モードとで異なる周 波数の信号を受信および出力可能であるとともに工場調整モードでは通常モード より高周波数の信号を受信および出力可能であり、上記テレビジョンのマイコン は、工場調整モードにて上記赤外線信号受信部にて受信した信号からチャンネル プリセットの実行指示とプリセット対象チャンネルを示すデータとを取得する信 号解釈部と、同チャンネルプリセットの実行指示を取得したときに、上記プリセ ット対象チャンネルをプリセットすべくチューナを制御して工場調整モードにて 工場内で放送されているRF信号から放送信号を選局するチューナ制御部と、同 チューナ制御部での選局によってSD信号が検出された放送信号のチャンネルお よびプリセットの成功または失敗をCRT上の明暗変化によって示す輝度パター ンを記憶するメモリと、上記チューナ制御部にて選局によってSD信号が検出さ れた放送信号のチャンネルを取得して上記メモリに記憶された対応する輝度パタ ーンを取得し、上記1チップICを制御してテレビジョンのCRT上に当該輝度 パターンにてSD信号が検出された放送信号のチャンネルについてプリセット成 功の輝度パターンを表示し、SD信号が検出されなかった放送信号のチャンネル についてプリセット失敗の輝度パターンを表示させる表示制御部とを具備し、上 記テレビジョン調整装置にて上記赤外線信号出力部はチャンネルプリセットの実 行指示とともにプリセット対象チャンネルを示すデータを重畳した赤外線信号を 出力し、上記検出部はテレビジョンのCRTの輝度変化を検出し、調整結果取得 手段によって、上記検出部で検出した明暗変化からテレビジョンでのプリセット 動作によってプリセットが成功したチャンネルを取得し、当該取得したチャンネ ルが上記プリセット対象チャンネルの総てに該当するときに適正に調整が完了し たことを把握する構成としてある。
【0006】 上記のように構成した請求項1にかかる考案においては、工場調整モードにお いてテレビジョン内のマイコンが1チップIC制御して調整用動作を実行し、テ レビジョン調整装置がCRT上の表示内容を検出してテレビジョンを調整する。 本考案では、テレビジョンとテレビジョン調整装置との間で無線による双方向通 信を実現し、CRTの画像表示以外の調整をも実現するように構成されている。 すなわち、テレビジョンに対してデータを入力するには、赤外線リモコン信号を 使用しており、テレビジョンが通常備える赤外線信号受信部を介して赤外線リモ コン信号を受信する。
【0007】 一方、テレビジョンからデータを出力するには、CRT上の画面表示を使用し ており、調整結果に応じた輝度パターンにてCRT上で明暗変化を実施させる。 テレビジョン調整装置からデータを出力するには当該テレビジョン調整装置に接 続され、あるいは備え付けられたリモコンから所定の命令やデータをコーディン グした赤外線リモコン信号を出力する。テレビジョン調整装置にデータを入力す るにはCCD等の検出部を利用しており、同検出部によって検出した輝度変化に 基づいてテレビジョンから送出されたデータを解釈する。ここで、上記リモコン では通常のテレビジョン視聴時より高周波数の赤外線リモコン信号を使用してい るので高速にデータを送信可能であり、高速で調整を行うために充分な転送速度 でデータを送信する。
【0008】 さらに、このテレビジョンの調整システムでは、調整指示がなされたときにテ レビジョンにてチャンネルプリセット動作を行い、工場内で放送されているRF 信号から選局可能なチャンネルを抽出してプリセットする。選局可能であるか否 かはSD信号を検出するか否かで判別する。このようにしてチャンネルがプリセ ットされると、当該プリセットが成功したチャンネルと失敗したチャンネルとを 示す輝度パターンがCRT上に表示される。この結果、テレビジョン調整装置で は検出部による検出結果からプリセットが成功したチャンネルと失敗したチャン ネルを把握することができる。工場内で放送しているチャンネルは予め分かって いるので、総てのチャンネルについてプリセットが成功したときに上記チューナ および1チップICが良品であると判明する。失敗したときにはリモコン信号に よって設定を変更する等の調整を行い、その失敗したチャンネルについて再度プ リセットを試みること等が可能である。また、良品であると判明したテレビジョ ンセットについてデフォルトのデータを書き込むなどして調整を完了することが できる。
【0009】 また、請求項2にかかる考案は、リモコンが送出する無線信号を受信する無線 信号受信部と同受信した無線信号に基づいて映像出力回路を制御して映像表示を 行うマイコンとを備え、工場調整モードでは当該マイコンが映像出力回路を制御 して調整用動作を実行するテレビジョンにおいて、上記マイコンは、調整結果を 示す輝度パターンを記憶する輝度パターン記憶部と、工場調整モードにて上記無 線信号受信部にて受信した信号から調整用動作実行指示と調整用データとを取得 する信号解釈部と、当該調整用データを使用して上記映像出力回路を駆動し、指 示された調整用動作を実行する調整用動作実行部と、同調整用動作による調整結 果を取得して上記輝度パターン記憶部に記憶された対応する輝度パターンを取得 し、上記映像出力回路を制御して当該輝度パターンにてCRTの表示輝度を変動 させる輝度変動部とを具備する構成としてある。
【0010】 上記のように構成した請求項2にかかる考案においては、リモコンが送出する 無線信号を受信し、マイコンが映像出力回路を制御して映像表示を行うようにな っており、工場調整モードではマイコンが映像出力回路を制御して調整用動作を 実行する。ここで、このテレビジョンと双方向通信を可能にするため、工場調整 モードにて上記無線信号受信部にて受信した信号から調整用動作実行指示と調整 用データとを取得するようになっており、調整結果はCRTの表示輝度を変動さ せることによって出力する。すなわち、リモコン信号の入力とCRT輝度の調整 で双方向通信を行っている。
【0011】 また、画面表示以外のテレビジョン内部の調整をも可能にするため、CRTに 調整用画面を表示するだけでなく、調整結果を示す輝度パターンを記憶しておき 、CRTの明暗変化によって所定の情報を表現し、外部に伝達する。従って、輝 度パターンを予め決めておくことにより、映像出力回路の調整が成功/失敗した ことや調整後のパラメータ値等の情報を外部に伝達することができる。すなわち 、リモコン信号を出力し、輝度パターンを検出する調整装置と組で使用すること により、調整動作の一方的な伝達のみでなく調整結果をフィードバックした調整 が可能になる。
【0012】 ここで、無線信号受信部はリモコンが送出する無線信号を受信することができ ればよく、テレビジョンで通常使用されるリモコン信号の受光部を流用すること が好ましい。映像出力回路は、テレビジョンにて映像表示を行う回路であって工 場で調整対象となるいずれの回路であってもよく、例えば、1チップIC,IF 処理回路やチューナ等が該当する。輝度パターン記憶部においてはマイコンが映 像出力回路を制御して当該輝度パターンでCRTの表示輝度を変動させることが できるようにデータを記憶しておけば良く、所定のメモリ等にマイコンが解釈可 能な形式で輝度パターンデータを記憶しておけばよい。
【0013】 信号解釈部においては無線信号受信部の受信信号から調整用動作実行指示と調 整用データとを取得できればよいので、ここでもテレビジョンが通常使用される リモコン信号の受光部を流用可能であり、当該受光部の受光信号から調整用動作 実行指示と調整用データをデコード可能に構成すればよい。調整用動作実行部で は指示に応じて映像出力回路を制御できればよく、例えば、所定の制御信号を1 チップIC等に出力可能に構成する態様が採用可能である。輝度変動部では調整 結果に基づいて輝度パターン通りの変化をさせられれば良く、映像出力回路にて 輝度パターン通りの変化をさせるための制御信号を出力可能に構成する。
【0014】 さらに、請求項3にかかる考案では、上記無線信号受信部は、工場調整モード と通常モードとで異なる周波数の信号を受信可能であり、工場調整モードでは通 常モードより高周波数の信号を受信する構成としてある。すなわち、高周波数の 信号では容易に単位時間当たりのデータ転送量を大きくすることができ、テレビ ジョンを家庭等で視聴する通常の使用態様より高周波数の信号にすることによっ て高速にデータを送信可能であり、高速で調整を行うために充分な転送速度でデ ータを送信することができる。
【0015】 例えば、工場での大量生産を実現するために、ホワイトバランス調整は数秒で 画面変化を完了させることが要求されており、また、RGBの各色についてデー タを送りつつホワイトバランスを調整する必要があり、所望の調整データでホワ イトバランスを変化させるためには数秒でRGBの全色についてのデータを表示 させることができるような転送速度が必要である。このような転送速度は通常の 使用態様より高周波数の信号にすることによって実現される。
【0016】 さらに、請求項4にかかる考案では、上記輝度パターンは、適正に調整が完了 したことを示す輝度パターンと適正に調整が完了しなかったことを示す輝度パタ ーンである構成としてある。すなわち、画面調整以外の調整項目が完了したか否 かは表には現れないので、これらの調整項目についての調整が適正であるか否か をテレビジョン調整装置に伝達することによって再度の調整の要否を決定するこ とができ、これらの調整項目について調整を行うことができる。むろん、他にも 調整パラメータ値を示す輝度パターンを採用すること構成等も可能である。
【0017】 さらに、請求項5にかかる考案では、上記輝度パターンは、明暗変化によって 調整結果を示すパターンである構成としてある。すなわち、明暗変化であればC CD等によって容易かつ非常に少ない率の誤りにて検出することができ、テレビ ジョン調整装置に対して出力情報を確実に伝達することができる。輝度パターン としては種々のものが採用可能であるが、例えば、調整OKであれば単位時間に CRTを一回点滅させ、調整NGであれば単位時間にCRTを二回点滅させる等 の構成を採用可能である。
【0018】 さらに、調整結果を示す輝度パターンを提供する構成例としてさらに、請求項 6にかかる考案では、上記輝度パターンは、明暗のレベルによって異なる調整結 果を示すパターンである構成としてある。すなわち、明暗が変化したことのみな らず、明暗のレベルによって情報を表現することも可能であり、予め明暗レベル で表現する情報の内容を規定することにより、明暗レベルによる情報出力が可能 になる。明暗レベルによれば比較的多くの情報が表現できるので、調整結果をO K,NGの2段階で表現するのみならずパラメータの値を表現することも可能で ある。
【0019】 明暗のレベルによって異なる調整結果を表現するためには種々の構成が採用可 能であり、明暗レベルの相対値を利用しても良いし、絶対値を利用しても良い。 すなわち、本考案はテレビジョンの調整時に使用されることから、テレビジョン のホワイトバランスやグリッド電圧を調整する前は輝度レベルを調整しづらいが 、各種調整前であってもテレビジョン側で輝度を段階的に制御すれば、少なくと も相対的な輝度の変化は現れる。
【0020】 そこで、調整前に少なくとも一回輝度レベルを所定範囲で変化させ、調整前に 出力可能な輝度の最高値および最低値を外部の調整装置に把握させれば、その後 はテレビジョン側で輝度を段階的に調整することにより異なる輝度レベルで異な る調整結果を表現しつつ外部の調整装置に対して情報を伝達することができる。 むろん、テレビジョン側で輝度を段階的に変化させつつ外部の調整装置で逐次そ の輝度を検出してもよい。さらに、テレビジョンの調整後においては、輝度の絶 対値で情報を表現するように構成しても良い。
【0021】 さらに、請求項7にかかる考案では、上記マイコンは、上記映像出力回路を制 御して工場調整モードにて工場内で放送されているRF信号から放送信号を選局 する選局部と、上記選局部を制御して上記調整用データが示すチャンネルを含む 所定の周波数帯域にて同調周波数を変化させつつ同調し得る放送信号をスキャン するスキャン制御部とを備え、上記輝度パターン記憶部は同スキャン制御部での スキャンによって上記調整用データが示す総てのチャンネルについてSD信号が 検出されたか否かを示す輝度パターンを記憶しており、上記輝度変動部は上記総 てのチャンネルについてSD信号が検出されたか否かを示す輝度パターンでCR Tの表示輝度を変動させる構成としてある。
【0022】 すなわち、工場において特定のチャンネルに所定の放送信号を重畳させたRF 信号を放送し、調整用データによってこれら特定のチャンネルを指示し、このチ ャンネルについて同調を試みる。この結果、これら特定のチャンネルの総てに関 してSD信号を検出することができれば、テレビジョン内の選局部とクロマ回路 とIF処理回路(あるいは1チップIC)が良品であるとすることができる。そ こで、調整用データが示す総てのチャンネルについてSD信号が検出されたか否 かを示す輝度パターンでCRT表示を行うことによって外部に対して調整OKで ある旨を伝達することができる。
【0023】 調整用データが示す総てのチャンネルについてSD信号が検出されたか否かを 示す輝度パターンとしては種々のパターンが採用可能である。例えば、上記選局 部とクロマ回路とIF処理回路との調整が完了した(あるいは良品である)旨を 示すパターンや、各チャンネルについて選局が成功したか失敗したかを示すパタ ーンでも良い。後者によれば、輝度パターンによって外部の調整装置側で総ての チャンネルについて選局が成功したことを把握したときに調整完了であるとする ことができる。
【0024】 本考案においてはテレビジョンと調整装置との間で無線によって通信している ので、テレビジョンの調整装置としても考案は成立する。その構成の一例として 請求項8にかかる考案は、リモコンを介してテレビジョンに備えられた無線信号 受信部で受信可能な無線信号にて調整用動作実行指示を送信し、CRTの表示内 容を検出してテレビジョンに調整用動作を実行させるテレビジョン調整装置にお いて、上記調整用動作実行指示とともに調整用データを示す無線信号を送信する 無線信号送信部と、テレビジョンのCRTの輝度変化を検出する輝度変化検出部 と、同輝度変化検出部によって検出した輝度変化が予め決められた輝度パターン に該当するか否かを判別して工場調整モードでの調整結果を取得する調整結果取 得手段とを具備する構成としてある。
【0025】 上記のように構成した請求項8にかかる考案においては、リモコンを介して無 線信号を送信してテレビジョンに調整用動作を実行させ、CRTの表示内容によ って調整結果を把握する。ここで、テレビジョンと双方向通信を可能にするため 、工場調整モードにて無線信号によって調整用動作実行指示と調整用データとを 出力するようになっており、調整結果はCRTの表示輝度変動を検出することに よって把握する。
【0026】 また、画面表示以外のテレビジョン内部の調整をも可能にするため、CRTに 調整用画面を表示するだけでなく、調整結果を示す輝度パターンによって調整結 果を把握する。従って、予め輝度パターンが意味するところ決めておくことによ り、テレビジョン内の映像出力回路の調整が成功/失敗したことや調整後のパラ メータ値等の情報を把握することができる。すなわち、リモコン信号を受信し、 輝度パターンを出力する調整装置と組で使用することにより、調整指示を一方的 に伝達するのみでなく調整結果をフィードバックした調整が可能になる。
【0027】 ここで、無線信号送信部はリモコンにて無線信号を送信することができればよ く、テレビジョンで通常使用されるリモコン信号の受光部で受光可能な信号を送 信することが好ましい。輝度変換検出部ではCRTの輝度変化を検出して表示内 容を把握することができればよく、種々の構成を採用可能である。例えば、CC D素子を搭載したカメラ等によって実現することができる。調整結果取得手段で は、検出した輝度変化が予め決められた輝度パターンに該当するか否かを判別し て工場調整モードでの調整結果を取得することができればよい。すなわち、調整 結果と輝度パターンとを対応づけられれば良く、輝度パターンと調整結果を対応 づけた所定のデータを記憶しておき、輝度変化検出部の検出結果に基づいて当該 データを参照する構成等を採用可能である。
【0028】 さらに、請求項9にかかる考案は、上記調整用データはテレビジョンにおいて CRT上で明暗変化を行わせるデータを含み、上記輝度変化検出部は当該調整用 データによるCRT上の輝度変化を検出し、上記調整結果取得手段は当該輝度変 化での最低輝度および最高輝度によってそれ以後の検出輝度を規格化し、この最 低輝度および最高輝度の範囲内にある任意の輝度値の相対輝度レベルから異なる 調整結果を取得する構成としてある。
【0029】 すなわち、異なる輝度レベルから異なる調整結果を取得するに当たり、テレビ ジョンにおいて所定範囲で輝度を変動させ、それ以後は当該輝度範囲で規格化す ることによって相対輝度レベルを取得する。テレビジョンの調整前に段階的に輝 度を変化させても、各個体によって絶対値が異なることによりテレビジョン調整 装置でそのレベルがどのような調整結果を示すのか把握することは困難であるが 、テレビジョン調整装置でテレビジョンの出力輝度範囲を一旦検出し、上述の規 格化を行うことにより各個体で絶対値が異なっていたとしても相対値で輝度レベ ルを比較することが可能になる。この結果、輝度値の相対輝度レベルから異なる 調整結果を取得することが可能になる。
【0030】 さらに、請求項10にかかる考案は、上記調整用データはスキャンを行わせる チャンネルを示すデータであり、上記調整結果取得手段は、輝度変化検出部によ って検出した輝度パターンからテレビジョンでの放送信号のスキャンによって上 記調整用データが示す総てのチャンネルについてSD信号が検出されたか否かを 判別し、当該調整用データが示す総てのチャンネルについてSD信号が検出され たと判別したときに適正に調整が完了したことを把握する構成としてある。
【0031】 すなわち、工場において特定のチャンネルに所定の放送信号を重畳させたRF 信号を放送し、調整用データによってこれら特定のチャンネルを指示しつつテレ ビジョンに選局動作を行わせる。この結果、テレビジョンはこれら特定のチャン ネルの総てに関してSD信号を検出できたか否かを示す輝度パターンをCRT上 に表示するので、テレビジョン調整装置ではこの輝度パターンによってこれら特 定のチャンネルの総てで選局が成功したか否かを把握することができる。
【0032】 これら特定のチャンネルの総てに選局が成功すれば、テレビジョン内の選局部 とクロマ回路とIF処理回路(あるいは1チップIC)が良品であるとすること ができる。従って、CRT上の表示パターンを介してテレビジョンの画面調整以 外の情報、すなわち回路の状態を把握することができる。調整用データが示す総 てのチャンネルについてSD信号が検出されたか否かを示す輝度パターンとして は、上記と同様に種々のパターンが採用可能である。
【0033】
以上説明したように請求項1にかかる考案によれば、テレビジョンとテレビジ ョン調整装置との間で無線による双方向通信を実現し、CRTの画像表示以外の 調整をも実現可能なテレビジョンの調整システムを提供することができる。 また、請求項2にかかる考案によれば、無線信号によって双方向通信を行いつ つ、画面表示以外のテレビジョン内部の調整をも実行可能なテレビジョンを提供 することができる。 さらに、請求項3にかかる考案によれば、高速で調整を行うために充分な転送 速度でデータを送信することができる。
【0034】 さらに、請求項4にかかる考案によれば、画面調整以外の調整項目についての 調整が適正であるか否かを容易にテレビジョン調整装置に伝達可能であり、これ らの調整項目について容易に調整を行うことができる。 さらに、請求項5にかかる考案によれば、テレビジョン調整装置に対して出力 情報を確実に伝達することができる。 さらに、請求項6にかかる考案によれば、調整結果をOK,NGの2段階で表 現するのみならずパラメータの値を表現することも可能になる。
【0035】 さらに、請求項7にかかる考案によれば、テレビジョン内の選局部とクロマ回 路とIF処理回路(あるいは1チップIC)が良品であるか否かを容易に外部に 伝達することができる。 さらに、請求項8にかかる考案によれば、無線信号によって双方向通信を行い つつ、画面表示以外のテレビジョン内部の調整をも実行可能なテレビジョン調整 装置を提供することができる。 さらに、請求項9にかかる考案によれば、輝度値の相対輝度レベルから異なる 調整結果を取得することができ、パラメータの値等も取得することができる。 さらに、請求項10にかかる考案によれば、テレビジョン内の選局部とクロマ 回路とIF処理回路(あるいは1チップIC)が良品であるか否かを容易に外部 に把握することができる。
【0036】
ここでは、下記の順序に従って本考案の実施の形態について説明する。 (1)テレビジョン調整システムの構成: (1−1)テレビジョンの構成: (1−2)テレビジョン調整装置の構成: (1−3)モジュールの構成: (2)テレビジョン調整動作: (3)他の実施例:
【0037】 (1)テレビジョン調整システムの構成: 本考案に係るテレビジョン調整システムは、図1に示すようにテレビジョン1 00とテレビジョン調整装置110とによって構成されている。同図においては 、工場の設備を省略して示しているが、本実施例では工場のライン上を1日に数 千台のテレビジョン100が搬送され、所定位置にてテレビジョン調整装置11 0によって逐次調整がなされる。テレビジョン100においては内部機器が総て 組み付けられた後の状態でライン上を搬送される。すなわち、リアキャビネット も既に組み付けられている。
【0038】 テレビジョン調整装置110はディスプレイと本体とキーボードとを備える通 常のコンピュータに対してリモコン70とCCDカメラ80とが接続されており 、リモコン70からは通常状態でテレビジョン100が受光する赤外線リモコン 信号より高周波数の信号を出力させる。CCDカメラ80では、テレビジョン1 00のCRT上の輝度変化を検出しテレビジョン調整装置110に対して送信す る。
【0039】 テレビジョン100は工場調整モードにおいて上記リモコン70が出力する赤 外線リモコン信号を受信し、各種調整動作を行った後にテレビジョン100のC RT上に調整結果を表示するようになっている。調整結果はCRT上の輝度変化 によって表現され、この輝度変化は上記CCDカメラ80によって検出される。 テレビジョン調整装置110ではこの輝度変化によって調整結果を把握し、リモ コン70を介してさらなる調整を指示したり、パラメータの調整を指示したり、 調整を完了して次の調整項目に移る処理等を実施している。
【0040】 すなわち、本考案においてはテレビジョン100とテレビジョン調整装置11 0とが赤外線リモコン信号および光学的な輝度変化によって無線双方向通信を行 う。さらに、テレビジョン100においては輝度変化によって調整結果を表現す るようになっているので、CRT上に実際に画面表示を行って調整をすることが 必要となる画面サイズやコンバージェンス,フォーカス等の調整以外にも、各回 路が良品であるか否かや各パラメータ値の設定等、CRTの実際の表示について の調整以外の調整項目についても調整を行うことができる。
【0041】 調整項目の一つとしてはチューナおよびクロマICの調整および良品であるか 否かのチェックが挙げられる。チューナにおいて適正に放送信号を選局するため にはチューナにおいて各チャンネルの受信時に適正なPLL分周比を与えるため の調整やファインチューニングのための調整等各種調整を行い、その結果として 適正に放送信号を受信することができたときには、チューナおよびクロマICの 調整が完了し、良品であるとすることができる。そこで、工場内にアンテナ12 0を設け、複数のチャンネル周波数に所定の放送信号が重畳されたRF信号を調 整作業中に放送する。
【0042】 そして、テレビジョン100にてチューニング動作を行い、上記アンテナ12 0から出力されるRF信号に重畳された総ての放送信号についてSD信号が検出 されたときにテレビジョン100のCRT上に調整OKである旨の輝度パターン を出力する。RF信号に重畳されたいずれかの放送信号についてSD信号が検出 されないときにテレビジョン100のCRT上に調整NGである旨の輝度パター ンを出力する。この結果、テレビジョン調整装置110ではCCDカメラ80を 介して調整結果を把握し、さらなる調整等を実施することができる。
【0043】 (1−1)テレビジョンの構成: 以上のような動作をするための構成を以下詳述する。図2はテレビジョン10 0の構成を示すブロック図である。同図において、チューナ10はアンテナ10 aを介してテレビ放送帯域に対応した所望周波数のテレビジョン信号を受信する とともに、この受信したテレビジョン信号から所要の信号だけを選択して高周波 増幅し、中間周波信号に変換して出力する。従って、工場内で放送されている上 記RF信号から重畳されている特定のチャンネルの放送信号を介して受信するこ とができる。
【0044】 なお、このチューナ10は、いわゆるPLL方式の選局機構を採用しており、 所定の周波数データの入力に基づいてマイコン30が所定の制御信号を出力する ことによって局部発振周波数を直接的に制御し、受信周波数を制御可能となって いる。チューナ10から出力された中間周波信号がクロマIC20に供給される と、このクロマIC20はマイコン30からの制御信号に基づいて中間周波信号 に各種の信号処理を施すことにより、映像信号や音声信号などを復元しCRT2 2およびスピーカ24に供給する。IICバス60を介してチューナ10とクロ マIC20とに接続されたマイコン30は、チューナ10への受信周波数の指示 等テレビジョン全体の制御を行っているが、このマイコン30にはこの他にもプ リセット時の設定などを記憶するEEPROM40なども接続されている。
【0045】 IICバス60は、シリアルデータ通信用の規格化されたバスであり、データ ライン(DT)とクロックライン(CLK)とを備えている。具体的な規格内容 である通信プロトコルについては省略するが、このIICバス60に接続された 各デバイスには個別の4ビットのスレーブアドレスが割り当てられ、そのアドレ スデータをデータラインに出力することによって通信相手を特定でき、通信相互 間において一方が認証を求めれば他方はそれに対する受信確認信号(ACK信号 )を出力するようになっている。
【0046】 EEPROM40は不揮発性の記憶領域であり、マイコン30はチャンネル周 波数の設定値や種々のプログラムの他、放送局の有無を表すプリセットデータや 機器の構成状況などをこのEEPROM40に書き込んで必要に応じて参照して いる。本実施形態においては、工場における調整動作を制御する制御プログラム や調整用データもマイコン30の制御によって当該EERPOM40に記憶され る。
【0047】 受光回路50はリモコン70が送出する赤外線リモコン信号に基づいて所定の コード信号をIICバス60に送出する回路であり、この受光回路50に接続さ れるフォトトランジスタ51によって上記赤外線リモコン信号を受信する。受光 回路50は、フォトトランジスタ51が当該赤外線リモコン信号の受信によって 出力する所定のパルス信号に基づいてパルス状のコード信号を生成し、上記II Cバス60に出力する。マイコン30はこのコード信号によって工場における調 整時に調整用動作実行指示および調整用データを取得し、上記チューナ10やク ロマIC20を制御したりEEPROM40から所定のデータを読み出す等の制 御動作を実施する。
【0048】 (1−2)テレビジョン調整装置の構成: 一方、テレビジョン調整装置110は図3に示すブロック図のように構成され ている。同図に示すように、テレビジョン調整装置110の本体111はCPU 90とROM91とRAM92とからなるプログラム実行環境を備えており、こ れらはバスに接続されたHDDI/F93a,CCDI/F81,リモコンI/ F71とを介してハードディスクドライブ(HDD)93,CCDカメラ80, リモコン70と接続されている。
【0049】 テレビジョン調整装置110では、上記RAM92をワークエリアとしてRO M91やHDD93に記憶された制御プログラムを実行することができ、HDD 93やCCDカメラ80から各種データを取得し、リモコン70に指示して所定 の赤外線リモコン信号を出力させることができる。すなわち、調整作業時に所定 の調整用制御プログラムが実行され、この制御プログラムによってCPU90が リモコンI/F71を介してリモコン70に対して制御信号を出力し、各種調整 動作の実行を指示した調整用動作実行指示および調整用データを重畳した赤外線 リモコン信号を出力させる。さらに、CPU90はCCDカメラ80が出力する 所定の信号をCCDI/F81を介して取得し、テレビジョン100のCRT上 に表示された輝度パターンを把握するとともにテレビジョン100での調整結果 を把握する。
【0050】 (1−3)モジュールの構成: 本考案においては、上述のように構成されたテレビジョン100とテレビジョ ン調整装置110によって図4に示す各モジュールが各機能を実現することによ ってテレビジョンの調整システムを形成している。テレビジョン100のマイコ ン30はリモコン信号解釈部31と調整用動作実行部32とを備えており、輝度 パターンデータ33を記憶している。輝度パターンデータ33は予め決められた CRT上の明暗変化を表すデータであり本実施形態においては、調整OKのとき に所定単位時間にCRTを1回点滅させ、調整NGのときに所定単位時間にCR Tを2回点滅させるためのデータである。
【0051】 リモコン信号解釈部31は、IICバス60を介して受光回路50が出力する コード信号を受信し、同コード信号を解釈する。すなわち、上記調整用動作実行 指示および調整用データを取得し、当該調整用データを調整用動作実行部32に 受け渡すとともに指示された調整用動作を実行させる。調整用動作実行部32は 、上記調整用動作実行指示に応じて予め決められた調整用動作シーケンスを実行 するように各部を制御しており、上記IICバス60を介して上記チューナ10 ,クロマIC20,EEPROM40に所定の制御信号を出力する。
【0052】 調整用動作実行部32は、各種調整用動作を実行させることができるが、図4 では主にチャンネルプリセット動作によってチューナ10とクロマIC20との 調整および良否判定を行う部分を示している。すなわち、調整用動作実行部32 はチューナ10とクロマIC20との調整および良否判定のために、チューナ駆 動部32aとSD信号検出部32bとクロマIC制御部32cとを備えている。 チューナ駆動部32aは上記チューナ10に対して制御信号を出力し、上記調整 用データにて指示されたチャンネルに対して選局動作を行って、これらのチャン ネルに対するプリセット動作を行わせる。
【0053】 SD信号検出部32bは、このプリセット動作時にクロマIC20が出力する 垂直同期信号に基づくSD信号を検出し、上記工場内で放送されているRF信号 に重畳されている各チャンネルについて選局動作が成功したか否かを検出する。 本実施形態においては、この選局動作が上記RF信号に重畳されている全チャン ネルについて成功した場合に調整OKとするようになっており、それ以外では調 整NGである。クロマIC制御部32cは、輝度パターンデータ33を参照し、 この調整結果に応じてクロマIC20を制御する。すなわち、上記調整OKの場 合には、輝度パターンデータ33に基づいて所定単位時間にCRTを1回点滅さ せる。調整NGの場合には、輝度パターンデータ33に基づいて所定単位時間に CRTを2回点滅させる。
【0054】 一方、テレビジョン調整装置110においては、上記調整用動作実行指示およ び調整用データを赤外線リモコン信号によって出力し、上記CRT上の輝度変化 を検出し、調整結果を判定するために、上記CPU90等によるプログラム実行 環境によって無線信号送信部90aと調整結果取得部90bと輝度変化検出部9 0cとを備えており、ワークエリアに輝度パターンデータ92aを記憶している 。同輝度パターンデータ92aは予めHDD93に記憶させておき、調整実行の 際にRAM92に対してロードする構成等を採用可能である。
【0055】 工場の調整者はテレビジョン調整装置110に備えられるキーボード等を操作 して所望の調整動作を実行するように指示することができる。この指示がなされ ると、上記無線信号送信部90aは上記リモコン70に対して所定の制御信号を 送出し、当該指示どおりの調整用動作を実行するように上記調整用動作実行指示 をコーディングした赤外線リモコン信号を出力させ、当該調整用動作に必要な調 整用データをコーディングした赤外線リモコン信号を出力させる。
【0056】 輝度変化検出部90cはCCDカメラ80が出力する所定の制御信号を受信し 、当該CCDカメラ80にて撮像した画像での輝度変化、すなわち、CRT上の 輝度変化を検出する。検出された輝度変化に関する情報は調整結果取得部90b に受け渡される。調整結果取得部90bは、輝度パターンデータ92aを参照す るとともに受け渡された輝度変化に基づいて調整結果を取得する。すなわち、本 実施形態においては、所定単位時間にCRTが1回点滅したときに調整OKであ る旨を取得し、所定単位時間にCRTが2回点滅したときに調整NGである旨を 取得する。
【0057】 (2)テレビジョン調整動作: 次に、以上の構成における処理の流れとともに調整動作を説明する。ここでは 、上記チャンネルプリセット動作によってチューナ10とクロマIC20との調 整および良否判定を行う際の動作を説明する。図5は調整動作時のテレビジョン 100側の処理を示すフローチャートであり、図6は調整動作時のテレビジョン 調整装置110側の処理を示すフローチャートであり、図7を動作を説明するた めの説明図である。
【0058】 工場モードにおいてテレビジョン100は上記リモコン70から出力される赤 外線リモコン信号を待機している。図7上段に示すように上記赤外線リモコン信 号として調整用動作実行指示が出力されると、当該指示を示す赤外線リモコン信 号が上記受光回路50にて受信され(ステップS100)、リモコン信号解釈部 31は当該調整用動作実行指示を受信し解釈する。また、この調整用動作実行指 示と同時に調整用データが出力されると、当該データを示す赤外線リモコン信号 が上記受光回路50にて受信され(ステップS110)、リモコン信号解釈部3 1は当該調整用データを受信し解釈する。
【0059】 ステップS100,110にて調整用動作実行指示および調整用データを受信 すると、調整用動作実行部32はこれらの指示およびデータに基づいてテレビジ ョン100内の各部を制御し、調整動作を実行する(ステップS120)。図7 に示す例では同図中段に示すように、チューナ駆動部32aがチューナ10を制 御し、調整用データで示されるチャンネルについてアンテナ120から送出され るRF信号に基づいてプリセット動作を行う。SD信号検出部32bはこのプリ セット動作の過程でSD信号を検出し、同SD信号を検出したチャンネルを取得 する。
【0060】 そして、この検出したチャンネルが上記調整用データで指示されたすべてのチ ャンネルであるか否かを判別して調整結果を取得する(ステップS130)。す なわち、検出したチャンネルが上記調整用データで指示されたすべてのチャンネ ルであるときに調整OK、いずれかのチャンネルについてSD信号を検出しなけ れば調整NGとする。クロマIC制御部32cは上記輝度パターンデータ33を 参照してこの調整結果を示す輝度パターンを取得し(ステップS140)、上記 クロマIC20を制御して当該輝度パターンでCRT上を明滅させる。すなわち 、図7の中段に示すように調整OKである場合には所定単位時間内にCRTを1 回点滅させ、調整NGである場合には所定単位時間内にCRTを2回点滅させる 。
【0061】 一方、テレビジョン調整装置110においては、図6に示すフローチャートに 沿って処理を行う。工場の調整者がテレビジョン調整装置110に備えられるキ ーボード等を操作して所望の調整動作を実行するように指示を行うと、無線信号 送信部90aは該当する調整動作を示す無線信号を送出するようにリモコン70 に制御信号を出力し、この結果リモコン70から調整動作実行指示が送信される (ステップS200)。また、無線信号送信部90aはこの調整動作に必要な調 整用データを示す無線信号を送出するようにリモコン70に制御信号を出力し( ステップS210)、この結果リモコン70から調整用データが出力される。
【0062】 さらに、テレビジョン調整装置110において輝度変化検出部90cは、上述 の調整動作実行指示に応じてテレビジョン100が調整動作を行ってCRTにて 輝度パターンが出力されることを待機しており、当該輝度パターンが出力される と、CCDカメラ80によって輝度パターンを取得する(ステップS220)。 輝度変化検出部90cにて輝度変化が検出されると、その変化が上記調整結果取 得部90bに対して受け渡される。調整結果取得部90bは、輝度パターンデー タ92aを参照し、所定単位時間内におけるCRTの点滅回数を判別する(ステ ップS230)。
【0063】 同ステップS230にて所定単位時間にCRTが1回点滅したと判別されたと きには、上記工場の調整者が指示した調整動作を完了する。ステップS230に て所定単位時間にCRTが2回点滅したと判別されたときには、再度ステップS 200以降の処理を繰り返す。むろん、この繰り返しにおいて調整用データを変 更して微調整を行っても良いし、再度同じデータで調整を試みても良い。上記図 7に示す例においては、テレビジョン100のCRTが1回点滅したときに、チ ューナ10およびクロマIC20の調整が完了し、チューナ10およびクロマI C20が良品であるとする。図7の下段においてはテレビジョン調整装置110 のディスプレイ上に「OK」あるいは「NG」等文字表示を行って調整結果を工 場の調整者に伝達する例を示しているが、むろん、この表示態様が必須というわ けではない。
【0064】 (3)他の実施例: 本考案においては、テレビジョン調整装置側から無線信号にてデータ出力を行 い、テレビジョンのCRT上の輝度変化によって調整結果を把握し、テレビジョ ンでは無線信号にてデータを受信し、テレビジョンのCRT上の輝度変化によっ て調整結果を出力することができればよく、上記実施形態以外にも種々の構成を 採用可能である。
【0065】 図8は、他の実施形態に係るテレビジョン101とCCDカメラ81とを示し ている。ハードウェア構成やモジュールの構成は上記実施形態とほぼ同様である が、CRT上に表示する輝度変化が上記実施形態と異なっており、CRT表示輝 度が未調整の状態のテレビジョン101にて一旦CRT上で輝度変化を実施させ 、CCDカメラ81にて当該輝度変化を検出することによって相対的な輝度レベ ルから異なる調整結果を取得するように構成している。
【0066】 すなわち、テレビジョン101において未調整であると、個体間の輝度の絶対 値に差が生じるものの、特定の個体において所定の輝度変化をさせたときの最低 輝度および最高輝度は大きく変化せず、特定の輝度レベルで画像を表示させたと きに、最低輝度や最高輝度と比較した相対的な輝度レベルは大きく変化しない。 従って、未調整であると所望の絶対輝度レベルになるように画像を表示すること は困難であるものの、相対的な輝度レベルであればある程度再現性のある状態で CRT上に表示させることができる。
【0067】 そこで、図8の左側に示すように、最低輝度レベルから所定の相対値にある輝 度レベルYa,Yb,Ycによって所定の調整結果を表現するように予め規定し ておけば、最低輝度から最高輝度まで一旦CRT表示画像を変動させ、CCDカ メラ81にて輝度変化を検出した後に輝度レベルの相対値から調整結果を取得す ることができる。例えば、スキャンしたときの最低輝度レベルと調整動作後のC RT表示輝度とを比較し、その相対的な差から調整動作後のCRT表示輝度が輝 度レベルYa,Yb,Ycのいずれであるのかを把握することができる。
【0068】 この結果、CRT表示輝度の差異から異なる調整結果を把握することができる ので、各輝度レベルYa,Yb,Ycに例えばパラメータa,b,cを予め対応 づけることによって、調整結果のOK/NGのみならず、調整後の値を把握する ことが可能になる。むろん、この実施形態の他にもCRT上にOK/NG等と表 示したり、調整結果を文字表示したりして、CCDカメラにて表示画像を取得す るとともにパターン認識することにより、任意の形態で調整結果を把握可能に構 成することもできる。
【0069】 以上述べたように、本考案によればテレビジョン調整装置側から無線信号にて データ出力を行い、テレビジョンのCRT上の輝度変化によって調整結果を把握 し、テレビジョンでは無線信号にてデータを受信し、テレビジョンのCRT上の 輝度変化によって調整結果を出力することによって無線双方向通信を実現し、画 像表示に関する調整項目以外の調整をも実行可能である。従って、コネクタの着 脱をすることなく工場での調整を完了することができ、コネクタ等の消耗品交換 作業およびコストが削減される。
【図1】本考案にかかるテレビジョン調整システムの概
略構成を示すブロック図である。
略構成を示すブロック図である。
【図2】テレビジョンの構成を示すブロック図である。
【図3】テレビジョン調整装置の構成を示すブロック図
である。
である。
【図4】テレビジョンとテレビジョン調整装置の各機能
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図5】調整動作時のテレビジョン側の処理を示すフロ
ーチャートである。
ーチャートである。
【図6】調整動作時のテレビジョン調整装置側の処理を
示すフローチャートである。
示すフローチャートである。
【図7】本考案における動作例を説明するための説明図
である。
である。
【図8】他の実施形態に係るテレビジョンとCCDカメ
ラとを示す図である。
ラとを示す図である。
10…チューナ 20…クロマIC 22…CRT 24…スピーカ 30…マイコン 31…リモコン信号解釈部 32…調整用動作実行部 32a…チューナ駆動部 32b…SD信号検出部 32c…クロマIC制御部 33…輝度パターンデータ 40…EEPROM 50…受光回路 51…フォトトランジスタ 60…IICバス 70…リモコン 80…CCDカメラ 90…CPU 90a…無線信号送信部 90b…調整結果取得部 90c…輝度変化検出部 92…RAM 92a…輝度パターンデータ 93…HDD 100…テレビジョン 110…テレビジョン調整装置 111…本体 120…アンテナ
Claims (10)
- 【請求項1】 リモコンが出力する赤外線信号を受信す
る赤外線信号受信部と同受信した赤外線信号に基づいて
1チップICを制御して映像表示を行うマイコンとを備
えるとともに工場調整モードでは当該マイコンが1チッ
プICおよびチューナを制御して調整用動作を実行する
テレビジョンを、上記赤外線信号受信部で受信可能な赤
外線信号にてチャンネルプリセットの実行指示を出力す
る赤外線信号出力部と当該テレビジョンのCRTの表示
内容を検出する検出部とを備えたテレビジョン調整装置
で制御してテレビジョンを調整するテレビジョンの調整
システムにおいて、 上記赤外線信号受信部および赤外線信号出力部のそれぞ
れは、工場調整モードと通常モードとで異なる周波数の
信号を受信および出力可能であるとともに工場調整モー
ドでは通常モードより高周波数の信号を受信および出力
可能であり、 上記テレビジョンのマイコンは、 工場調整モードにて上記赤外線信号受信部にて受信した
信号からチャンネルプリセットの実行指示とプリセット
対象チャンネルを示すデータとを取得する信号解釈部
と、 同チャンネルプリセットの実行指示を取得したときに、
上記プリセット対象チャンネルをプリセットすべくチュ
ーナを制御して工場調整モードにて工場内で放送されて
いるRF信号から放送信号を選局するチューナ制御部
と、 同チューナ制御部での選局によってSD信号が検出され
た放送信号のチャンネルおよびプリセットの成功または
失敗をCRT上の明暗変化によって示す輝度パターンを
記憶するメモリと、 上記チューナ制御部にて選局によってSD信号が検出さ
れた放送信号のチャンネルを取得して上記メモリに記憶
された対応する輝度パターンを取得し、上記1チップI
Cを制御してテレビジョンのCRT上に当該輝度パター
ンにてSD信号が検出された放送信号のチャンネルにつ
いてプリセット成功の輝度パターンを表示し、SD信号
が検出されなかった放送信号のチャンネルについてプリ
セット失敗の輝度パターンを表示させる表示制御部とを
具備し、 上記テレビジョン調整装置にて上記赤外線信号出力部は
チャンネルプリセットの実行指示とともにプリセット対
象チャンネルを示すデータを重畳した赤外線信号を出力
し、 上記検出部はテレビジョンのCRTの輝度変化を検出
し、 調整結果取得手段によって、上記検出部で検出した明暗
変化からテレビジョンでのプリセット動作によってプリ
セットが成功したチャンネルを取得し、当該取得したチ
ャンネルが上記プリセット対象チャンネルの総てに該当
するときに適正に調整が完了したことを把握することを
特徴とするテレビジョンの調整システム。 - 【請求項2】 リモコンが送出する無線信号を受信する
無線信号受信部と同受信した無線信号に基づいて映像出
力回路を制御して映像表示を行うマイコンとを備え、工
場調整モードでは当該マイコンが映像出力回路を制御し
て調整用動作を実行するテレビジョンにおいて、 上記マイコンは、 調整結果を示す輝度パターンを記憶する輝度パターン記
憶部と、 工場調整モードにて上記無線信号受信部にて受信した信
号から調整用動作実行指示と調整用データとを取得する
信号解釈部と、 当該調整用データを使用して上記映像出力回路を駆動
し、指示された調整用動作を実行する調整用動作実行部
と、 同調整用動作による調整結果を取得して上記輝度パター
ン記憶部に記憶された対応する輝度パターンを取得し、
上記映像出力回路を制御して当該輝度パターンにてCR
Tの表示輝度を変動させる輝度変動部とを具備すること
を特徴とするテレビジョン。 - 【請求項3】 上記無線信号受信部は、工場調整モード
と通常モードとで異なる周波数の信号を受信可能であ
り、工場調整モードでは通常モードより高周波数の信号
を受信することを特徴とする上記請求項2に記載のテレ
ビジョン。 - 【請求項4】 上記輝度パターンは、適正に調整が完了
したことを示す輝度パターンと適正に調整が完了しなか
ったことを示す輝度パターンであることを特徴とする上
記請求項2または請求項3のいずれかに記載のテレビジ
ョン。 - 【請求項5】 上記輝度パターンは、明暗変化によって
調整結果を示すパターンであることを特徴とする上記請
求項2〜請求項4のいずれかに記載のテレビジョン。 - 【請求項6】 上記輝度パターンは、明暗のレベルによ
って異なる調整結果を示すパターンであることを特徴と
する上記請求項2〜請求項5のいずれかに記載のテレビ
ジョン。 - 【請求項7】 上記マイコンは、 上記映像出力回路を制御して工場調整モードにて工場内
で放送されているRF信号から放送信号を選局する選局
部と、 上記選局部を制御して上記調整用データが示すチャンネ
ルを含む所定の周波数帯域にて同調周波数を変化させつ
つ同調し得る放送信号をスキャンするスキャン制御部と
を備え、 上記輝度パターン記憶部は同スキャン制御部でのスキャ
ンによって上記調整用データが示す総てのチャンネルに
ついてSD信号が検出されたか否かを示す輝度パターン
を記憶しており、上記輝度変動部は上記総てのチャンネ
ルについてSD信号が検出されたか否かを示す輝度パタ
ーンでCRTの表示輝度を変動させることを特徴とする
上記請求項2〜請求項6のいずれかに記載のテレビジョ
ン。 - 【請求項8】 リモコンを介してテレビジョンに備えら
れた無線信号受信部で受信可能な無線信号にて調整用動
作実行指示を送信し、CRTの表示内容を検出してテレ
ビジョンに調整用動作を実行させるテレビジョン調整装
置において、 上記調整用動作実行指示とともに調整用データを示す無
線信号を送信する無線信号送信部と、 テレビジョンのCRTの輝度変化を検出する輝度変化検
出部と、 同輝度変化検出部によって検出した輝度変化が予め決め
られた輝度パターンに該当するか否かを判別して工場調
整モードでの調整結果を取得する調整結果取得手段とを
具備することを特徴とするテレビジョン調整装置。 - 【請求項9】 上記調整用データはテレビジョンにおい
てCRT上で明暗変化を行わせるデータを含み、上記輝
度変化検出部は当該調整用データによるCRT上の輝度
変化を検出し、上記調整結果取得手段は当該輝度変化で
の最低輝度および最高輝度によってそれ以後の検出輝度
を規格化し、この最低輝度および最高輝度の範囲内にあ
る任意の輝度値の相対輝度レベルから異なる調整結果を
取得することを特徴とする上記請求項8に記載のテレビ
ジョン調整装置。 - 【請求項10】 上記調整用データはスキャンを行わせ
るチャンネルを示すデータであり、上記調整結果取得手
段は、輝度変化検出部によって検出した輝度パターンか
らテレビジョンでの放送信号のスキャンによって上記調
整用データが示す総てのチャンネルについてSD信号が
検出されたか否かを判別し、当該調整用データが示す総
てのチャンネルについてSD信号が検出されたと判別し
たときに適正に調整が完了したことを把握することを特
徴とする上記請求項8または請求項9のいずれかに記載
のテレビジョン調整装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002002457U JP3089634U (ja) | 2002-04-30 | 2002-04-30 | テレビジョンの調整システム、テレビジョンおよびテレビジョン調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002002457U JP3089634U (ja) | 2002-04-30 | 2002-04-30 | テレビジョンの調整システム、テレビジョンおよびテレビジョン調整装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP3089634U true JP3089634U (ja) | 2002-10-31 |
Family
ID=43240889
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002002457U Expired - Lifetime JP3089634U (ja) | 2002-04-30 | 2002-04-30 | テレビジョンの調整システム、テレビジョンおよびテレビジョン調整装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3089634U (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2018229974A1 (ja) * | 2017-06-16 | 2018-12-20 | Necディスプレイソリューションズ株式会社 | 映像監視方法、映像監視装置および映像監視システム |
-
2002
- 2002-04-30 JP JP2002002457U patent/JP3089634U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2018229974A1 (ja) * | 2017-06-16 | 2018-12-20 | Necディスプレイソリューションズ株式会社 | 映像監視方法、映像監視装置および映像監視システム |
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