JP3105992U - パネル取付金具 - Google Patents
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Abstract
【課題】厚さが薄く軽量であって製造に使用する鋼材量を減少させて軽量化し、しかも必要な強度を備え、溶接後の取付強度に優れ、溶接作業性が良い、安価なパネル取付金具を提供する。
【解決手段】パネル取付金具は、一端側と他端側とが長手方向に段差を介して互いに平行に連続する板金からなり、一端側にパネルを固定する透孔を有し且つ他端側が建築物の躯体に取付けるパネル取付け金具であり、透孔を挟んで幅方向の両側にパネル固定面と反対側に突出し且つ長手方向に連続した突出条が設けられているパネル取付け金具において、金具の厚さ方向に垂直な面が金具の側端面を形成する。
【選択図】 図1
【解決手段】パネル取付金具は、一端側と他端側とが長手方向に段差を介して互いに平行に連続する板金からなり、一端側にパネルを固定する透孔を有し且つ他端側が建築物の躯体に取付けるパネル取付け金具であり、透孔を挟んで幅方向の両側にパネル固定面と反対側に突出し且つ長手方向に連続した突出条が設けられているパネル取付け金具において、金具の厚さ方向に垂直な面が金具の側端面を形成する。
【選択図】 図1
Description
本考案は、建築物の躯体にALCパネルやPCパネル等のパネルを取付け、外壁や手摺壁又は床等を構成する場合に使用する、パネルの取付け金具に関する。
従来、建築物の外壁や手摺壁又は床等を構成するため、躯体の梁やベランダにALC板やPC板等のパネルを取付ける場合には種々の工法があり、そのうちの乾式工法の一手段として図3に示すような取付金具を用いる方法がある。
この取付金具1は、一端側1aと他端側1bとが長手方向に段差1cを介して互いに平行に連続する板金からなり、一端側1aにはパネルを固定するための透孔2が穿設してある。通常、取付金具1を構成する板金の厚さは6〜9mmとされ、巾は50〜150mm及び長さは100〜200mm程度であり、要求される取付強度に応じて適宜選択されている。板金の厚さを6〜9mmとするのは、6mm未満では断面積が小さいため曲げ強度が不足し、9mmを超えると冷間で曲げ加工することが困難となるためである。
この取付金具1を製造するには、上記6〜9mmの範囲内の厚さの平鉄条材を所望の幅と長さに切断し、まずプレス加工して段差1cを形成した後、一端側1aにボルトを挿通するための透孔2を穿設し、最後にメッキを施して完成する。
このように、従来のパネル取付金具はその厚さが強度上の必要から6〜9mmとなり、重量が嵩むため、さらなる軽量化が望まれているニーズに対応出来ない問題があった。また、その強度は板金板厚に依存する問題があった。つまり、必要強度が高くなるに伴い、板金板厚を増加させる必要があった。
また、板金の板厚が6〜9mmであると、生産性の高い薄鋼板用のプレス加工機では対応できないため、価格も高くなる問題があった。
そこで、図4に示す特開平9−32167号公報記載の取付金具21のように、突出条22を設けて、板金の板厚が3〜5mmであっても、所望の強度を得られるようにしたものもある。しかし、さらに生産性の高い極薄板用のプレス加工機で対応できる板金の板厚が3mm以下では所望強度が得られない問題があった。
取付金具1は、図5に示すように各パネル3の上下両端部近くに一端側1aの透孔2に挿通したボルト4で固定される。この取付金具1の他端側1bとパネル3との間に、躯体の梁5の上下フランジに溶接した定規アングル6を差し込んで挟持させる、または、取付金具1の他端側1bとパネル3との間に、躯体の梁5の上下フランジに溶接した定規アングル6を差し込んで挟持させて固定する、または、取付金具1の幅方向両端部と定規アングル6とを図5に示す溶接部7を溶接固定することにより、パネル3を躯体に取付ける事ができる。
しかし、取付金具と定規アングルとを溶接固定する場合においては、特開平9−32167号公報に示されている取付金具21の形状では、取付金具21の幅方向両端部が板金の厚さと同等となり、溶接部7において溶接固定される面積が広く取れないため、必要な溶接強度を得るためには全長溶接を行なう必要があり、施工時間を要する作業となる問題があった。また、溶接棒をガイドする部分が無く、例えば柱の陰等となる場所に金具1を取付けたい場合などには、正しい溶接箇所に溶接棒をあてがうことが難しく、施工性に劣る問題があった。
本考案は上記の問題点に鑑み、厚さが薄く軽量であって製造に使用する鋼材量を減少させて軽量化し、しかも必要な強度を備え、溶接後の取付強度に優れ、溶接作業性が良い、安価なパネル取付金具を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本考案が提供するパネル取付金具は、一端側と他端側とが長手方向に段差を介して互いに平行に連続する板金からなり、一端側にパネルを固定する透孔を有し且つ他端側が建築物の躯体に取付けるパネル取付け金具であり、透孔を挟んで幅方向の両側にパネル固定面と反対側に突出し且つ長手方向に連続した突出条が設けられているパネル取付け金具において、金具の幅方向の両側端部板金が、パネル固定面と反対側に折り曲げられていることを特徴とする。
また、上記構成に加えて、パネル固定面と反対側に折り曲げられた前記金具の幅方向の両側端部板金と、パネル固定面との成す角度θが、20°以上、90°以下であることが望ましい。
さらに、パネル固定面板金から、パネル固定面と反対側に折り曲げられた前記金具の幅方向の両側端部板金にかけては、金具長手方向から見た断面において曲線で構成されており、その曲線は、半径2mm以上、10mm未満の円弧であることが望ましい。
さらにまた、板金の板厚が1.2mm以上、3mm以下であることが望ましい。
本考案によるパネル取付金具は、透孔を挟んで巾方向の両側にパネル固定面と反対側に突出し且つ長手方向に連続した突出条が設けられており、かつ、金具の幅方向の両側端部板金が、パネル固定面と反対側に折り曲げられているので、従来と比較して大きな断面係数を得ることが出来るため、板金の板厚が薄くとも必要な曲げ強度を得ることが可能となり、板金の板厚が薄くできるので、材料コストが削減され、重量も軽くできる。
また、パネル固定面と反対側に折り曲げられた前記金具の幅方向の両側端部板金と,パネル固定面との成す角度が、20°以上、90°以下であるので、躯体の上下フランジに溶接する取付金具の幅方向両端部の溶接固定される面積を広く取ることが可能となり、必要な溶接強度を得るために行なう溶接長さを短くすることができ、施工時間を短縮することができる。
また、パネル固定面板金から、パネル固定面と反対側に折り曲げられた前記金具の幅方向の両側端部板金にかけては、金具長手方向から見た断面において曲線で構成されており、その曲線は、半径2mm以上、10mm未満の円弧であるので、プレス加工を行なう場合の曲げ部の強度低下も少なく、かつ金型の消耗を抑えることができる。
また、金物側端部に曲面または、角度θ部があるため、溶接時に溶接棒のガイドとなり、施工性が向上する。
本考案においては、厚さ1.2mm以上、3mm以下の板金に好ましくは1回のプレス加工で段差と突出条並びに透孔を形成する。
板金の厚さを1.2mm以上、3mm以下とするのは、1.2mm以下だと溶接時の熱により板金が融解する恐れがあり、3mm以上だと使用する鋼材量が増加してコストアップとなり、また重量も嵩むためである。
なお、突出条の突き出し方向は、取付金具に固定するパネルに対して邪魔にならないように、パネルを固定する側の面(パネル固定面)が凹状にくぼみ、反対側の面が凸状に突き出すように形成する。
突出条の形状は特に限定されないが、プレスにより板金を曲げ加工して形成出来れば良く、例えば断面が半円状、コの字状、山形の折線状であっても良い。突出条の数は、取付金具の幅方向両端部又はその近傍に各1本、合計2本が通常であるが、取付金具の大きさ等によっては合計2本以上であっても良い。また、突出条の高さは、取付金具の大きさ等にもよるが、一般的には5mm以上、10mm以下とするのが好ましい。
金具の側端面に形成される金具の厚さ方向に突出した両端は、一般的に突出条と同じ高さが好ましい。これにより、高い断面係数を得ることが可能になる。
突出条の高さを5mm以上、10mm以下とするのは、5mm以下だと必要とする曲げ強度が得られにくく、10mm以上だと、例えば施工後に取付金具を取付けた側に内装を施す場合に邪魔になるからである。
本考案による突出条及び金具の側端面に金具の厚さ方向に垂直な板金面を有する取付金具の実施例を図1に示す。
図1の取付金具11は一端側11aと他端側11bとが段差11cを介して互いに平行に連続した板金からなり、一端側11aにパネル固定用の透孔2を有すると共に、透孔2を挟んで幅方向の両端側部の近傍にパネル固定面と反対側に突出した断面が円弧状の2本の突出条22が、一端側11aから他端側11bに段差11cを含め長手方向に連続して設けてある。
取付金具11の幅方向両端部は、パネル取付面と反対側にパネル面と平行ではない平面11dを形成しており、平面11dは一端側11aから他端側11bに段差11cを含め長手方向に連続して設けてある。
この取付金具を用いてパネルを躯体に取付ける方法は、図5に示した従来の場合と同様である。例えば、図2に示すように、取付金具11を一端側11aの透孔2に挿通したボルト4によりパネル3に固定し、この取付金具の他端側11bとパネル3との間に、躯体の梁5の上下フランジに溶接した定規アングル6を差し込んで挟持させる、または、取付金具11の他端側11bとパネル3との間に、躯体の梁5の上下フランジに溶接した定規アングル6を差し込んで挟持さることで取付けることができる。また、取付金具11の幅方向両端部と定規アングル6とを溶接固定することにより、パネル3を躯体に取付ける事ができる。
本考案の一具体例として、図1に示すパネル取付金具を製造した。図1の取付金具11は、一端側11aと他端側11bとが長手方向に段差11cを介して互いに平行に連続しており、一端側11aには幅方向の中心線上に直径15×25mmの楕円形の透孔2が穿設してある。又、この取付金具11は、長手方向における長さが90mm、幅が70mm、及び厚さが2.3mmであり、透孔を挟んで幅方向の両端の端部近傍にはそれぞれパネル固定面と反対側に8mmの高さで突出した断面円弧形の突出条22が、長手方向に一端側11a、段差11c及び他端側11bに連続して形成されている。
取付金具11の幅方向両端部は、パネル取付面と反対側にパネル面と平行ではない平面11dを形成しており、平面11dは一端側11aから他端側11bに段差11cを含め長手方向に連続して設けてある。
前記取付金具11の製造は、材料となる平鉄条材の板厚が2.3mmと薄いので、段差11c及び2本の突出条22及び垂直面11dの曲げ加工、並びに透孔2を、共に一台のプレス機のみを用いて数工程で加工することができた。
さらに、これらの取付金具11の重量と強度を測定し、従来の取付金具と比較した。比較に用いた従来の取付金具は、図4に示す突出条を有する構造のもので、その厚さが3.2mm、長さが100mm、及び幅が70mmのものであり、透孔を挟んで幅方向の両側の端部近傍にはそれぞれパネルの固定面と反対側に8mmの高さで突出した断面半円形の突出条22が長手方向に一端側、段差及び他端側に連続して形成されている。
また、強度の測定方法は、施工される状況を再現した強固なフレームに、取付金具を実際の施工と同様に固定し、取付金具と定規アングルとを溶接固定し、穿孔の中心に、パネル取付面方向に1mm/minの変位を与えて弾性限界荷重を測定した。
その結果、従来の取付金具21の重量が、180g、弾性限界荷重が2641Nであったのに対して、本考案の取付金具11は重量が160g、弾性限界荷重が2692Nであった。
さらに、前記同様の試験体にて、溶接部の長さを変化させた場合の溶接部強度を測定した。図1に示す本考案の取付金具11と、図4に示す従来の取付金具21を、図2に示す溶接部7の長さを減少させた試験体にて評価した。
その結果、従来の取付金具21の溶接部7の長さを18mmとした場合に、弾性限界荷重に達する前に溶接部が破断したのに対して、本考案案の取付金具11は、溶接部7の長さを10mmとしても弾性限界荷重に達する前の溶接部破断は発生しなかった。
この結果から、本考案の取付金具は、従来に比べて厚さが薄く軽量であるにも拘わらず、強度が従来と同等であり、製造コストを10%低減でき、溶接部の強度は従来以上となり、施工時間が短縮できることが分かった。
1、11、21 取付金具
1a、11a、21a 一端側
1b、11b、21b 他端側
1c、11c、21c 段差
11d 平面部
11r 曲線部
22 突出条
2 透孔
3 パネル
4 ボルト
5 梁
6 定規アングル
7 溶接部
1a、11a、21a 一端側
1b、11b、21b 他端側
1c、11c、21c 段差
11d 平面部
11r 曲線部
22 突出条
2 透孔
3 パネル
4 ボルト
5 梁
6 定規アングル
7 溶接部
Claims (4)
- 一端側と他端側とが長手方向に段差を介して互いに平行に連続する板金からなり、一端側にパネルを固定する透孔を有し且つ他端側が建築物の躯体に取付けるパネル取付け金具であり、透孔を挟んで幅方向の両側にパネル固定面と反対側に突出し且つ長手方向に連続した突出条が設けられているパネル取付け金具において、金具の幅方向の両側端部板金が、パネル固定面と反対側に折り曲げられていることを特徴とするパネル取付け金具。
- パネル固定面と反対側に折り曲げられた前記金具の幅方向の両側端部板金と、パネル固定面との成す角度θが、20°以上、90°以下であることを特徴とする請求項1に記載のパネル取付け金具。
- パネル固定面板金から、パネル固定面と反対側に折り曲げられた前記金具の幅方向の両側端部板金にかけては、金具長手方向から見た断面において曲線で構成されており、その曲線は、半径2mm以上、10mm未満の円弧であることを特徴とする請求項1または2に記載のパネル取付金具。
- 板金の板厚が1.2mm以上、3mm以下であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載のパネル取付金具。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2004003505U JP3105992U (ja) | 2004-06-17 | 2004-06-17 | パネル取付金具 |
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| JP3105992U true JP3105992U (ja) | 2004-12-09 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015168926A (ja) * | 2014-03-05 | 2015-09-28 | クリオン株式会社 | 軽量気泡コンクリート用取付金具 |
| KR20200015702A (ko) * | 2017-10-05 | 2020-02-12 | 노자와 코퍼레이션 | 건축용 패널의 장착 금구 및 그것을 이용한 건축용 패널의 장착 구조 |
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2004
- 2004-06-17 JP JP2004003505U patent/JP3105992U/ja not_active Expired - Fee Related
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