JP3120190B2 - 歯科矯正用アーチワイヤーとその熱処理方法 - Google Patents
歯科矯正用アーチワイヤーとその熱処理方法Info
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61C—DENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
- A61C7/00—Orthodontics, i.e. obtaining or maintaining the desired position of teeth, e.g. by straightening, evening, regulating, separating, or by correcting malocclusions
- A61C7/12—Brackets; Arch wires; Combinations thereof; Accessories therefor
- A61C7/20—Arch wires
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- Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)
Description
て、不正咬合状態にある患者の歯列を正常な歯列に矯正
するために使用される歯科矯正用アーチワイヤーとその
熱処理方法に関するものである。
て、実公昭63−34650号公報に示すものを既に提
供している。このアーチワイヤーは、図7に示す如く、
超弾性を有する1本のニッケルチタン系合金線材よりア
ーチ状に成形されて、そのアーチ状本体W´を前歯に対
応する部位X1と小臼歯に対応する部位X2と大臼歯に
対応する部位X3とに予め区分して、該各部位X1・X
2・X3毎に、熱処理によって固有の弾性率を段階的に
変化させることにより、図8に示す如く、各部位X1・
X2・X3毎で、対応する歯の移動に適した矯正力F´
を個々に発揮できるように構成されている。
ワイヤーをブラケット等を介して患者の歯に装着すれ
ば、矯正の対象となる歯が、前歯であろうと、小臼歯で
あろうと、大臼歯であろうと、上記した各部位X1・X
2・X3が夫々対応する歯に対して最適な矯正力F´を
個々に発揮できるので、患者に過度の痛みや苦痛を与え
ることなく、確実な矯正治療が期待できることとなる。
ワイヤーにあって、そのアーチ状本体W´の前歯・小臼
歯及び大臼歯に対応する各部位X1・X2・X3毎で、
固有の弾性率を段階的に変化させることは、理論的に
は、1本のアーチワイヤーを各歯に対して共用すること
が可能となるので、ステンレス鋼の線材より成るアーチ
ワイヤー等の如く、矯正対象の歯の種類に応じて矯正力
の異なるものを別々に準備して、該各ワイヤーをその都
度使い分ける必要が全くなくなる結果、頗る経済的とな
る。
は、年齢や個人差等によっても様々に異なるものである
から、従来の如く、アーチ状本体W´に対して、前歯に
対応する部位X1と小臼歯に対応する部位X2と大臼歯
に対応する部位X3とを、予め画一的に区分しておくこ
とは、事実上不可能となるので、患者によっては、前歯
の移動に適した矯正力F´を発揮する部位X1で小臼歯
を移動させることとなったり、逆に、大臼歯の移動に適
した矯正力F´を発揮する部位X3で小臼歯を移動させ
ることとなったりして、歯とそれに対応する部位との位
置関係がずれる恐れが十分に考えられる。
は、折角、前歯・小臼歯及び大臼歯に対応する各部位X
1・X2・X3毎で弾性率を段階的に変化させて、各歯
の移動に適した矯正力F´を個々に発揮させることを意
図したにも拘らず、実際の使用に際しては、上記した患
者の年齢や個人差等に起因して、歯の移動に適した矯正
力を提供できなくなってしまうケースが生じることは否
定できなかった。又、弾性率を段階的に変化させること
は、部位X1と部位X2の境目と部位X2と部位X3の
境目とが不連続となって、これら境目に応力が集中し
て、この部分だけが異常に変形することとなるので、こ
の点からも、確実な矯正治療が望めなくなる恐れがあっ
た。
題を有効に解決するために開発されたもので、請求項1
記載の発明は、歯科矯正用アーチワイヤーを提供するも
ので、ニッケルチタン系合金線材よりアーチ状に成形さ
れる歯科矯正用アーチワイヤーであって、該アーチ状本
体の中央前端部側から両側後端部側に向かって矯正力が
左右対称で徐々に増減するように、熱処理によって固有
の弾性率を連続的に変化させる構成を採用した。又、請
求項2記載の発明は、請求項1を前提として、アーチ状
本体の断面形状をも変化させる構成を採用した。
ワイヤーの熱処理方法を提供するもので、ニッケルチタ
ン系合金線材よりアーチ状に成形される歯科矯正用アー
チワイヤーの下で、そのアーチ状本体の中央前端部側か
ら両側後端部側に向かって矯正力が左右対称で徐々に増
減するように、予め、上記アーチ状本体に対して所定の
荷重レベルを付与しておき、当該アーチ状本体を加熱溶
液中に完全に浸漬して、所定の時間経過後、アーチ状本
体を加熱溶液中から徐々に引き上げる構成を採用した。
患者の歯にブラケット等を介して装着すれば、一応の目
安としては、アーチ状本体の中央前端部側が概ね患者の
前歯と対応し、両側後端部側が概ね患者の大臼歯と対応
し、これらの両端部間の中間部分が概ね患者の小臼歯と
対応することとなるが、従来の如く、歯と対応する部分
が画一的に区分されて、段階的に矯正力を発揮するもの
ではなく、その矯正力が境目無しに徐々に変化している
ので、例え、患者の年齢や個人差等によって、歯列弓や
歯の大きさなどが異なっていても、矯正対象となる歯に
相応したアーチ状本体の部分が適確に対応して、当該歯
に応じた最適な矯正力又は最適な矯正力に極めて近い矯
正力を発揮することが可能となるので、従来のものと比
較すると、歯の移動に適した矯正力をより合理的な状態
で提供できることとなる。又、その熱処理方法に関して
は、加熱溶液中に浸漬する加熱時間を自由に選択するこ
とにより、アーチ状本体に対して、左右対称に固有の弾
性率を連続的に変化させることが可能となると共に、加
熱溶液中に浸漬するだけであるから、熱処理に際して、
本体のアーチ形状が変形する恐れも決してない。
詳述する。第一実施例に係るアーチワイヤーは、従来と
同様に、図1に示す如く、超弾性を有する1本のニッケ
ルチタン系合金線材を型等を用いてアーチ状に成形する
ことを前提とするものであるが、特徴とするところは、
前記した従来ワイヤーの如く、アーチ状本体Wを前歯に
対応する部位と小臼歯に対応する部位と大臼歯に対応す
る部位とに予め画一的に区分して、該各部位毎で固有の
弾性率を段階的に変化させるものではなく、図2などに
示す如く、アーチ状本体Wの中央前端部Y1側から両側
後端部Y2側に向かって矯正力Fが境目無しに徐々に増
大するように、熱処理によって固有の弾性率を連続的に
変化させる点にある。
と、まず、第一の方法は、予め、アーチ状本体Wに対し
て熱処理によって高い荷重レベルを付与しておき、その
後、図3に示す如く、このアーチ状本体Wを450°C
〜550゜C(好ましくは、480°C〜520゜C)
の加熱溶液S中に完全に浸漬して、所定の時間経過後、
両側後端部Y2側から徐々にゆっくりと引き上げて、中
央前端部Y1側を最も長時間にわたって加熱処理するも
のである。この場合の加熱時間の一例を示せば、両側後
端部Y2側に対しては約5分、中央前端部Y1側は1時
間から1時間20分とする。従って、中央前端部Y1と
両側後端部Y2間の中間部分Y3は、5分から徐々に時
間を長くして加熱されることとなる。
予め、アーチ状本体Wに対して熱処理によって低い荷重
レベルを付与しておき、その後、図4に示す如く、加熱
溶液S中に浸漬されたアーチ状本体Wの中央前端部Y1
側から徐々に引き上げて、両側後端部Y2側を最後に引
き上げるものである。この場合の加熱時間は、加熱溶液
Sの温度が500°Cの時には、中央前端部Y1側に対
しては2分〜3分、両側後端部Y2側に対しては5分〜
10分とし、又、加熱溶液Sの温度が520°C〜53
0°Cの時には、中央前端部Y1側に対しては1分、両
側後端部Y2側に対しては2分〜3分とする。尚、いず
れの方法の下でも、加熱溶液S中から引き上げられた部
分は、熱の影響を受けないように、完全な冷却状態を保
障することは言うまでもない。
処理の下で、中央前端部Y1側の荷重レベルを徐々に連
続して低下させ、第二の方法は、比較的短時間の熱処理
の下で、両側後端部Y2側の荷重レベルを徐々に連続し
て上昇させる違いはあるが、いずれの方法を採用して
も、熱処理により、アーチ状本体Wの固有の弾性率を連
続して変化させることが可能となるので、アーチ状本体
Wの中央前端部Y1側から両側後端部Y2側に向かって
矯正力Fが、図2に示す如く、境目無しに徐々に傾斜し
て増大することとなる。尚、斯る矯正力Fの連続する傾
斜状態は、図2に示すような中央前端部Y1側が比較的
緩やかな凹状に限定されるものではなく、図5の(A)
示すような直線状に変化させたり、又は、図5の(B)
に示すような両側後端部Y2側が比較的緩やかな凸状に
変化させても良い。
正治療を行う場合にあっても、当該アーチワイヤーをブ
ラケット等を介して患者の歯に装着すれば、一応の目安
としては、第一実施例にあっても、アーチ状本体Wの中
央前端部Y1側が概ね患者の前歯と対応し、両側後端部
Y2側が概ね患者の大臼歯と対応し、これら両端部Y1
・Y2の中間部分Y3が概ね患者の小臼歯と対応するこ
ととなるが、従来の如く、歯と対応する部分が画一的に
区分されて、段階的な矯正力を発揮するものではなく、
その矯正力Fが境目無しに徐々に変化しているので、例
え、患者の年齢や個人差等によって、その歯列弓や歯の
大きさなどが様々に異なっていても、矯正対象の歯に相
応したアーチ状本体Wの部分が適確に対応して、当該歯
に応じた最適な矯正力又は最適な矯正力に極めて近い矯
正力を十分に発揮することが可能となるので、従来のも
のと比較すると、歯の移動に適した矯正力をより合理的
な状態で提供できることとなる。
によっては、前歯の移動に適した矯正力を発揮する部分
で小臼歯を移動させることとなったり、逆に、大臼歯の
移動に適した矯正力を発揮する部分で小臼歯を移動させ
る等の心配が全くなくなるので、初めて、1本のアーチ
ワイヤーを各歯の矯正に対して共用することが可能とな
る訳である。しかも、矯正力Fが境目無しに徐々に変化
することは、ある部分に応力が集中して変形する恐れも
解消できる。
説明すると、該第二実施例のものは、上記第一実施例の
熱処理条件をそのまま前提とするものであるが、異なる
ところは、アーチ状本体Wの断面形状をも一緒に変化さ
せた点にある。即ち、中央前端部Y1側の断面形状を図
6の(A)に示す角状となし、両側後端部Y2側の断面
形状を図6の(B)に示す丸状となすと共に、これら両
端部Y1・Y2の中間部分Y3側の断面形状を図6の
(C)に示す楕円状となして、特に、中央前端部Y1側
に対しては、その角断面形状の作用で、歯の傾き矯正が
確実に行なえることを保障し、両側後端部Y2側に対し
ては、その丸断面形状の作用で、矯正治療の進行に応じ
て近遠心方向に円滑に移動することを保障する構成とな
したものである。尚、この断面形状の変化は、例えば、
角ワイヤーの原線に対して、酸エッチングや電解研磨等
の加工処理を施して、各部分に上記所望の断面形状を連
続的に付与するものとするが、場合によっては、当該原
線の角形状をそのまま活かして、単に、その各辺の寸法
が連続的に変化する断面形状を施すことも可能である。
の使用に際しても、第一実施例における熱処理を条件と
している関係で、矯正力Fの境目無しの連続的な変化に
伴い、矯正対象の歯に応じた最適な矯正力又は最適な矯
正力に極めて近い矯正力を発揮できることは勿論である
が、これに加えて、アーチ状本体Wの断面形状の変化を
も積極的に利用できるので、歯の理想的な矯正治療が更
に一層可能となる。
増減に関して、中央前端部Y1側を弱く両側後端部Y2
側を強くしたものであるが、本発明はこれのみに限定さ
れるものではなく、患者の不正咬合状態等によっては、
中央前端部Y1側が強く両側後端部Y2側が弱い方が良
い場合があるので、この場合には、矯正力の増減を逆向
きに連続して変化させれば、斯る要請にも応えることが
可能となる。又、アーチ状本体W自体に関しても、各実
施例では、1本のニッケルチタン系合金線材製のものを
前提としているが、本発明の精神に反しない限り、ニッ
ケルチタン系合金線材の撚り線製のものを対象とするこ
とも可能である。
ーチワイヤーは、アーチ状本体の中央前端部側から両側
後端部側に向かって矯正力が左右対称で徐々に増減する
ように、熱処理によって固有の弾性率を連続的に変化さ
せるか、或いは、これに加えて、アーチ状本体の断面形
状をも一緒に変化させたことを特徴とするものであるか
ら、患者の年齢や個人差等によって、その歯列弓や歯の
大きさなどが様々に異なっていても、常に、矯正対象の
歯に相応したアーチ状本体の部分が、矯正対象の歯に応
じた最適な矯正力又は最適な矯正力に極めて近い矯正力
を発揮することが可能となるので、従来のものと比較す
ると、歯の移動に適した矯正力をより合理的な状態で提
供できることとなった。又、本発明に係る熱処理方法
は、加熱溶液中に浸漬する加熱時間を自由に選択するこ
とにより、アーチ状本体に対して、左右対称に固有の弾
性率を連続的に変化させることが可能となると共に、加
熱溶液中に浸漬するだけであるから、熱処理に際して、
本体のアーチ形状が変形する恐れも決してない。
す平面図である。
表である。
理方法の一例を示す説明図である。
理方法の他例を示す説明図である。
異なる変化を説明する図表である。
形状を示すもので、(A)はアーチ状本体の中央前端部
の断面図、(B)は同両側後端部の断面図、(C)は同
中間部分の断面図である。
表である。
Claims (3)
- 【請求項1】 ニッケルチタン系合金線材よりアーチ状
に成形される歯科矯正用アーチワイヤーであって、該ア
ーチ状本体の中央前端部側から両側後端部側に向かって
矯正力が左右対称で徐々に増減するように、熱処理によ
って固有の弾性率を連続的に変化させたことを特徴とす
る歯科矯正用アーチワイヤー。 - 【請求項2】 アーチ状本体の断面形状をも変化させた
ことを特徴とする請求項1記載の歯科矯正用アーチワイ
ヤー。 - 【請求項3】 ニッケルチタン系合金線材よりアーチ状
に成形される歯科矯正用アーチワイヤーの下で、そのア
ーチ状本体の中央前端部側から両側後端部側に向かって
矯正力が左右対称で徐々に増減するように、予め、上記
アーチ状本体に対して所定の荷重レベルを付与してお
き、当該アーチ状本体を加熱溶液中に完全に浸漬して、
所定の時間経過後、アーチ状本体を加熱溶液中から徐々
に引き上げることを特徴とする歯科矯正用アーチワイヤ
ーの熱処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34867191A JP3120190B2 (ja) | 1991-12-07 | 1991-12-07 | 歯科矯正用アーチワイヤーとその熱処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34867191A JP3120190B2 (ja) | 1991-12-07 | 1991-12-07 | 歯科矯正用アーチワイヤーとその熱処理方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05154166A JPH05154166A (ja) | 1993-06-22 |
| JP3120190B2 true JP3120190B2 (ja) | 2000-12-25 |
Family
ID=18398576
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34867191A Expired - Lifetime JP3120190B2 (ja) | 1991-12-07 | 1991-12-07 | 歯科矯正用アーチワイヤーとその熱処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3120190B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11226033A (ja) * | 1998-02-19 | 1999-08-24 | Kiyoujin Takemoto | 歯科矯正装置 |
-
1991
- 1991-12-07 JP JP34867191A patent/JP3120190B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05154166A (ja) | 1993-06-22 |
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