JP3120434U - 遮光用敷布 - Google Patents

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Abstract

【課題】鏡面現象などによりウインドシールドガラスに生じる反射光を簡素な構造で遮断し、乗員の良好な視野を維持するとともに、眼の疲労を軽減して安全運転に寄与する遮光用敷布を提供する。
【解決手段】ダッシュボード5に敷く吸光シート2、3を黒系の色調とすることにより、乗員8aの前方にあるウインドシールドガラス8に対するダッシュボード5からの反射光を遮断する。このため、走行時に車室4内のダッシュボード5から鏡面現象などに起因して、ウインドシールドガラス8に反射光が生じることがない。この結果、乗員8aの良好な視野を維持するとともに、眼を疲労から保護して安全運転に寄与する。これには、簡素な構造の吸光シート2、3をダッシュボード5に敷くだけでよく、安価な製造費で高い普及率が期待できる。
【選択図】図1

Description

本考案は、車室内で敷かれ、ウインドシールドガラスからの反射光を乗員に対して遮断する遮光用敷布に関する。
自動車の走行時、車室内外の外観物が鏡面現象などにより、ウインドシールドガラスに微妙な反射光として生じることがある。この場合、車室内の乗員、とりわけドライバーは、ウインドシールドガラスに生じる様々な鏡像などが連鎖的に視界に取り込まれるため、視野が妨げられることをよく経験する。
この時、ドライバーは、視野が乱されて良好な視野が得られなくなるとともに、眼の疲労を伴うことがある。乗員の良好な視野が乱されると、対向車両、自転車あるいは歩行者などに対する視認性が損なわれて安全運転を危うくする虞れがある。このことは、特に長時間運転する職業ドライバーにとって、安全走行を確保する上で深刻な問題となる。
光を抑える遮光用シートとしては、光の反射率が高く、光吸収率が低い不織布を所定の加工方法で処理し、光の反射率を低下させたものがある(例えば、特許文献1参照)。
この不織布では、長繊維のフィラメントが高密度で接合されており、光反射率が90%以上で、光吸収率が1%以下になっている。このため、遮光用シートは、不織布の一部に熱および圧力を加え、光の反射率を低下させることで透明化したシート状に形成されている。
特開平10−84794号公報
特許文献1の遮光用シートは、観葉植物や植物の栽培地について園芸や農業部門で使用されるもので、光の遮光率を低下させて透過率を高めるため、熱処理により透明や半透明の部分が必要になっている。
このため、この種の遮光用シートを車室内で敷いても、透明や半透明の部分が光を反射してウインドシールドガラスに鏡面現象などによる反射光を生じさせる。この結果、走行時にドライバーの視野を乱す虞れが依然として残り、良好な視野が損なわれて安全運転に支障を来す虞れがある。
本考案は上記の事情を考慮してなされ、その目的は走行時、鏡面現象などに起因してウインドシールドガラスに生じる反射光を簡素かつ安価な構造で防ぐことができ、乗員の良好な視野を維持するとともに、眼を疲労から保護して安全運転に寄与する遮光用敷布を提供することにある。
(請求項1について)
本考案の遮光用敷布では、車室内で所定の使用対象物に敷かれて車室内の光を吸収する吸光シートを備えている。吸光シートを黒系の色調で加工することにより、車室内で乗員の前方にあるウインドシールドガラスに対する使用対象物からの反射光を遮断する。
この構成では、走行時に使用対象物から鏡面現象などにより、ウインドシールドガラスに反射光が生じることがない。このため、乗員の視野が乱れず、良好な視野を維持するとともに、眼を疲労から保護して安全運転に寄与する。
使用対象物からの反射光を遮断するには、簡素な構造の吸光シートを使用対象物に敷くだけでよく、製造費が安価になるため、吸光シートの高い普及率が期待できて社会的意義も大きくなる。とりわけ、昼夜を問わず長時間運転する職業ドライバーにとって、吸光シートは安全走行を確保する上で大きな意義を有するようになる。
(請求項2について)
吸光シートは、車室内のダッシュボード上に敷かれるようになっており、その裏面には、ダッシュボードに対する滑止め処理が施されている。
このため、走行時にダッシュボードが揺れても、吸光シートがダッシュボードから滑り落ちることなく、吸光シートの良好な載置状態を維持することができる。
(請求項3について)
吸光シートは、車室内のダッシュボードに形成された細長スリットから内部に格納可能に設けられており、使用時に吸光シートを細長スリットを介して引き出し、ダッシュボード上に敷かれるようになっている。
このため、不使用時には、吸光シートを細長スリットを介してダッシュボードの内部に格納しておくことができる便宜がある。
(請求項4について)
吸光シートは、座席に着座する乗員の膝部に載せる矩形の膝掛け部を使用対象物として有し、膝掛け部の左右に形成した折曲辺部およびファスナーを介して座席の左右の側面部に着脱可能に設けられている。この場合、ウインドシールドガラスに対する膝部からの反射光が遮断されるため、請求項1と同様な効果を奏する。
(請求項5について)
吸光シートは、座席に着座する乗員の膝部に載せる矩形の膝掛け部を使用対象物として有し、座席の側面部に設けられたスリットを介して内部に格納可能になっており、使用時にスリットを介して乗員の膝部上に引き出されるようになっている。この場合、不使用時には、吸光シートをスリットを介して座席内に格納しておくことができる便宜が得られる。
(請求項6について)
吸光シートは、左右の辺部にファスナーを設けた複数の矩形布からなり、矩形布同士をファスナーを介して連結することにより、矩形布が使用対象物に応じた形状に組合せ可能となっている。
この場合、矩形布を適宜に組み合せることにより、使用対象物に応じた形状に適合できて汎用性が増す利点がある。
(請求項7について)
吸光シートは、収納筒内にスクロール状となって心棒に巻回されている。使用に伴って吸光シートを収納筒から引き出し、使用後に心棒を回すことにより、吸光シートが心棒に巻き取られる。
この場合、使用後の吸光シートは、収納筒内に巻き取られて格納されるので、吸光シートを収納筒により携帯用として持ち運びできる。
本考案に係る遮光用敷布では、乗員の前方にあるウインドシールドガラスに対する使用対象物からの反射光を吸光シートで遮断する。このため、走行時に車室内の使用対象物から鏡面現象などにより、ウインドシールドガラスに反射光が生じることがない。これにより、乗員の視野が乱れず、良好な視野を維持するとともに、眼の疲労を軽減して安全運転に寄与する。
本考案の実施例1を図1に基づいて説明する。
車両Aに用いられる遮光用敷布1の吸光シート2、3は、例えば図1の(a)に示すように大小二枚に分かれている。吸光シート2は幅広な矩形状をなし、吸光シート3は細長な帯状を呈している。これら吸光シート2、3は、例えば発泡ゴム(EPDM)、フェルト、不織布あるいは混紡などを素材として黒系の色調で加工されている。
各吸光シート2、3の裏面には、後述するダッシュボード5に対する滑止め処理がゴム膜を含浸させることにより施されている。但し、吸光シート2、3の素材に発泡ゴムを用いた場合、滑止め処理は不要である。
車室4内の前方にはウインドシールドガラス8が設けられ、ダッシュボード5は、図1の(b)に示すように、助手席6から運転席7に対応して左右に延設されたものである。 ダッシュボード5を使用対象物とする場合、吸光シート2、3をダッシュボード5上で左右に並べるように敷きつめる。これにより、ダッシュボード5からウインドシールドガラス8に向かう反射光が遮断され、その反射光がドライバーとしての乗員8aに跳ね返ってくることがない。
この時、各吸光シート2、3の裏面が、載置面としてダッシュボード5上に接触しているので、前部座席におけるダッシュボード5に対する摩擦作用が大きくなる。このため、車両Aの走行時にダッシュボード5が揺れても、吸光シート2、3がダッシュボード5から滑り落ちることなく、吸光シート2、3の良好な載置状態を維持することができる。
上記構成では、車室4内で乗員8aの前方にあるウインドシールドガラス8に対するダッシュボード5からの反射光を吸光シート2、3により遮断する。このため、車両Aの走行時にダッシュボード5から鏡面現象などに起因して、ウインドシールドガラス8に反射光が生じることがない。この結果、乗員8aの視野が乱れず、良好な視野を維持するとともに、眼を疲労から保護して安全運転に寄与する。
ダッシュボード5からの反射光を遮断するには、簡素な構造の吸光シート2、3を設けるだけでよく、製造費が安価になるため、吸光シート2、3の高い普及率が期待できて社会的意義も大きくなる。とりわけ、昼夜を問わず長時間運転する職業ドライバーにとって、吸光シート2、3は安全走行を確保する上で大きな意義を有するようになる。
図2は本考案の実施例2を示す。実施例2が実施例1と異なるところは、細長スリット9をウインドシールドガラス8寄りのダッシュボード5に形成したことである。吸光シート10は、細長スリット9からダッシュボード5の内部にスクロール状に巻回されることにより格納可能に設けられている。吸光シート10の巻回状態は、吸光シート10の重量に応じた弾性力を有するスプリング(図示せず)の付勢力に助けられて保持されている。
吸光シート10の前側縁部には、細長スリット9の開口幅よりも幅広なストッパ片10aが一体に設けられている。これにより、吸光シート10の格納時、ストッパ片10aが細長スリット9の開口縁部に当接して吸光シート10の全体がダッシュボード5の内部に入り込まないようにしている。
使用時、吸光シート10をスプリングの付勢力に抗して細長スリット9から引き出し、ダッシュボード5上に実施例1と同様に敷くことができる。不使用時には、吸光シート10を細長スリット9からダッシュボード5の内部Rに格納しておくことができる便宜がある。
図3は本考案の実施例3を示す。実施例3が実施例1と異なるところは、吸光シート11が、座席14に着座する乗員12の膝部12aに載せる矩形の膝掛け部13を有することである。膝部12aが使用対象物となり、吸光シート11は、膝掛け部13の左右に形成した折曲辺部11aおよびファスナー15を介して座席14の左右の側面部に着脱可能に設けられている。
この場合、ウインドシールドガラス8に対する膝部12aからの反射光が遮断されるため、実施例1と同様な効果を奏する。なお、ファスナー15は、座席14の側面部に形成した多数の繊維ループ15b(あるいは係合繊維)と折曲辺部11aに設けた多数の係合繊維15a(あるいは繊維ループ)との係脱により着脱可能となる通常の装着構造となっている。但し、座席14側の繊維ループあるいは係合繊維については図示を省いている。
図4は本考案の実施例4を示す。実施例4が実施例3と異なるところは、吸光シート11を、座席14の側面部に設けたスリット16を介して内部に格納可能となるようにしたことである。
吸光シート11は、折曲辺部11aからスリット16を介して座席14内にスプリング(図示せず)の付勢力により巻き込まれている。使用時、吸光シート11は、スプリングの付勢力に抗して、スリット16から乗員12の膝部12a上に引き出されるようになっている。このため、不使用時には、吸光シート11をスリット16から座席14内に格納しておくことができる便宜が得られる。
図5は本考案の実施例5を示す。実施例5が実施例3と異なるところは、吸光シート17を、左右の辺部にファスナー15を設けた複数の矩形布17aから構成したことである。この吸光シート17では、矩形布17a同士をファスナー15を介して連結することにより、矩形布17aが使用対象物に応じた形状に組み合せられるようになっている。この場合、ファスナー15は、相互に連結する際の便宜上、矩形布17aにおける左右の辺部の表裏に設けられている。
図5の(a)に示す使用例では、三枚の矩形布17aを一列に連結して乗員12の膝掛け部として使用している。
図5の(b)に示す使用例では、五枚の矩形布17aをコの字状に連結して乗員12の肩掛け部として使用している。この場合、矩形布17aを適宜に組み合せることにより、使用対象物に応じた形状に適合できて汎用性が増す利点がある。
図6は本考案の実施例6を示す。実施例6が実施例1と異なるところは、吸光シート2を収納筒20内に収納可能に設けたことである。吸光シート2は、収納筒20内にスクロール状となって心棒21に巻回されている。
使用に伴って、収納筒20をダッシュボード5上にセットし、吸光シート2を収納筒20から引き出し、ダッシュボード5上に敷く。使用後、心棒21の先端に設けられた摘み部21aを回すことにより、吸光シート2が心棒21に巻き取られる。
この場合、使用後の吸光シート2は、収納筒20内に巻き取られて格納されるので、吸光シート2を収納筒20により携帯用として持ち運びできる便宜が得られる。
(変形例)
(a)上記の実施例1〜5における各吸光シート2、3、10、11、17は、前部座席のダッシュボード5、乗員12の膝部12aおよび肩掛け部に適用したが、シフトレバーを内設するコラムパネル、フロントグリルや後部座席のダッシュボードなどに適用してもよい。
(b)実施例1では、吸光シート2、3の双方をダッシュボード5に敷きつめたが、吸光シート2、3のいずれか一方だけをダッシュボード5に敷くようにしてもよい。吸光シート2、3は矩形に限らず、各隅角を面取りしたり、使用状態や設置場所などに応じて所望の形状に形成してもよい。吸光シート2、3を黒系の色調で加工したが、裏面を緑や褐色などの色彩により着色し、裏面を表にしてダッシュボード5上に敷いてもよい。
(c)吸光シート2、3、10、17は、ダッシュボード5などの使用対象物に対して磁石や吸盤を用いて吸着状態に載置してもよい。
(d)使用対象物からの反射光とは、使用対象物に直接入射して跳ね返る光源をはじめ、車室4内外の外観物(対向車両、建物、並木、看板など)から使用対象物に入射して跳ね返る反射光源を含むものである。
本考案に係る遮光用敷布では、乗員の前方にあるウインドシールドガラスに対する使用対象物からの反射光を吸光シートで遮断する。このため、走行時に車室内の使用対象物から鏡面現象などに起因して、ウインドシールドガラスに反射光が生じることがない。これにより、乗員の良好な視野を維持して安全運転に寄与する。
簡素な構造かつ安価な費用で安全運転に繋がる利点から、遮光用敷布の需要を喚起して部品などの製造・流通を介して化学・機械産業界に適用することができる。
(a)は大小の吸光シートを示す斜視図、(b)は吸光シートをダッシュボードに敷いた状態を示す斜視図である(実施例1)。 吸光シートをダッシュボードに敷いた状態を示す斜視図である(実施例2)。 吸光シートを乗員の膝部に載せた例を示す斜視図である(実施例3)。 吸光シートを乗員の膝部に載せた例を示す斜視図である(実施例4)。 (a)吸光シートを乗員の膝部に載せた使用例を示す斜視図、(b)は吸光シートを乗員の肩掛け部に適用した使用例を示す斜視図である(実施例5)。 吸光シートを収納筒から引き出してダッシュボードに敷いた状態を示す斜視図である(実施例6)。
符号の説明
1 遮光用敷布
2、3、10、11、17 吸光シート
4 車室
5 ダッシュボード(使用対象物)
8 ウインドシールドガラス
9 ダッシュボードの細長スリット
8a、12 乗員
12a 膝部(使用対象物)
11a 折曲辺部
13 膝掛け部
14 座席
15 ファスナー
16 座席のスリット
20 収納筒
21 心棒
A 車両

Claims (7)

  1. 車室内で所定の使用対象物に敷かれて前記車室内の光を吸収する吸光シートを備え、
    前記吸光シートを黒系の色調で加工することにより、前記車室内で乗員の前方にあるウインドシールドガラスに対する前記使用対象物からの反射光を遮断することを特徴とする遮光用敷布。
  2. 前記吸光シートは、前記車室内のダッシュボード上に敷かれるようになっており、その裏面には、前記ダッシュボードに対する滑止め処理が施されていることを特徴とする請求項1に記載の遮光用敷布。
  3. 前記吸光シートは、前記車室内のダッシュボードに形成された細長スリットから内部に格納可能に設けられており、
    使用時に前記吸光シートを前記細長スリットを介して引き出し、前記ダッシュボード上に敷かれるようになっていることを特徴とする請求項1に記載の遮光用敷布。
  4. 前記吸光シートは、座席に着座する乗員の膝部に載せる矩形の膝掛け部を前記使用対象物として有し、前記膝掛け部の左右に形成した折曲辺部およびファスナーを介して前記座席の左右の側面部に着脱可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の遮光用敷布。
  5. 前記吸光シートは、座席に着座する乗員の膝部に載せる矩形の膝掛け部を前記使用対象物として有し、前記座席の側面部に設けられたスリットを介して内部に格納可能になっており、使用時に前記スリットを介して前記膝部に引き出されるようになっていることを特徴とする請求項1に記載の遮光用敷布。
  6. 前記吸光シートは、左右の辺部にファスナーを設けた複数の矩形布からなり、前記矩形布同士を前記ファスナーを介して連結することにより、前記矩形布が前記使用対象物に応じた形状に組合せ可能となっていることを特徴とする請求項1に記載の遮光用敷布。
  7. 前記吸光シートは、収納筒内にスクロール状となって心棒に巻回されており、使用に伴って前記吸光シートを前記収納筒から引出し、使用後に前記心棒を回すことにより、前記吸光シートが前記心棒に巻き取られることを特徴とする請求項1に記載の遮光用敷布。
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