JP3120773U - マットレス - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構造でありながら、最も大きな荷重のかかる臀部付近の落ち込みを防止し、自然な姿勢を保持して腰痛を防ぎ、かつ、体圧を効果的に分散することによって筋肉の緊張をとり、入眠と疲労回復に優れるとともに褥瘡の発生も防止できるマットレスを提供する。
【解決手段】ウレタンフォームなどの軟質弾性体からなるクッション部材1,2を単層または複数層重ねて構成したマットレスにおいて、クッション部材1,2よりも硬さの硬い軟質弾性体からなる姿勢保持・体圧分散用の硬度調整部材4を、マットレスの仰臥寝方向に沿って臀仙骨部Bを中心に少なくとも腰部Aから大腿部Cまでを覆うように埋め込み、該硬度調整部材のマットレス側面側から見た断面形状を、臀仙骨部B付近が最も厚く、腰部A側および大腿部C側に行くに従ってその厚さが薄くなる形状とした。
【選択図】 図1
【解決手段】ウレタンフォームなどの軟質弾性体からなるクッション部材1,2を単層または複数層重ねて構成したマットレスにおいて、クッション部材1,2よりも硬さの硬い軟質弾性体からなる姿勢保持・体圧分散用の硬度調整部材4を、マットレスの仰臥寝方向に沿って臀仙骨部Bを中心に少なくとも腰部Aから大腿部Cまでを覆うように埋め込み、該硬度調整部材のマットレス側面側から見た断面形状を、臀仙骨部B付近が最も厚く、腰部A側および大腿部C側に行くに従ってその厚さが薄くなる形状とした。
【選択図】 図1
Description
本考案は、ウレタンフォームなどの軟質弾性体からなるクッション部材を単層または複数層重ねて構成したマットレスに関し、特に、尻落ちのない自然な姿勢の保持と大きな荷重のかかる臀部付近の体圧分散の両立を図ったマットレスに係るものである。
理想的なマットレスとは、就寝時に筋肉の緊張がとれてリラックスでき、入眠がよく、疲労が残らない、また尻落ちすることなく立位に近い自然な姿勢がとれて腰痛を防止できる、しかも適度な弾性を有して寝返りが打ちやすいものである。筋肉が緊張する状態とは、例えば、板の上に仰臥した時、頭部、背部、臀部、足などの身体部分に荷重が集中して全身がブリッジ状になる状態を言う。従って、理想的なマットレスとは、体重を部分ではなく全身で支える体圧分散能に優れたマットレスである必要がある。従来、これを実現するため、低反発ウレタンフォームを用いたり、プロファイル加工によってウレタンフォーム表面に波型形状を付与するなど、種々の工夫がなされている。
しかしながら、フォーム全体が同一硬度であったり、同一構造であったりすると、重量のある臀部が落ち込んで不自然な姿勢となり、疲労や腰痛の原因となる。そこで、臀部の落ち込みを防ぐため、マットレスを区分して臀部付近(腰部、臀仙骨部、大腿部)の硬度を上げたもの、中間層にシリコンゲルシートなどのシート状部材を配置したものなどが提案されている。
ところで、上記のようにマットレスを区分して臀部付近(腰部、臀仙骨部、大腿部)の硬度を上げ、臀仙骨部の落ち込みを防ぐ場合、腰部、臀仙骨部、大腿部の3区分でみると、単位面積当たりの荷重は臀仙骨部が最も重いため、相対的に臀仙骨部に圧力が集中する。この結果、腰部、大腿部は浮揚してブリッジする状態となり、腸腰筋の緊張を招いて疲労の原因となり、長時間の臥床においては褥瘡発生の原因となる。また、中間層にシリコンゲルシートなどのシート状部材を配置するときは、ベッドの底づき感を軽減することができるが、シート状部材の全体がハンモック状となるため、尻落ちを防ぐには不十分である。
本考案は、従来困難であった上記姿勢の保持と体圧分散という相反する問題を簡単な構造で効果的に解決するもので、最も大きな荷重のかかる臀部付近の落ち込みを防止することにより、自然な姿勢を保持して腰痛を防ぎ、かつ、体圧を効果的に分散することによって筋肉の緊張をとり、入眠が良く疲労回復に優れた、また褥瘡の発生予防にも効果的なマットレスを提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するため、本考案は次のような構成を採用した。
すなわち、請求項1記載のマットレスは、ウレタンフォームなどの軟質弾性体からなるクッション部材を単層または複数層重ねて構成したマットレスにおいて、前記クッション部材よりも硬さの硬い軟質弾性体からなる姿勢保持・体圧分散用の硬度調整部材を、マットレスの仰臥寝方向に沿って臀部を中心に腰部から大腿部までを覆うように埋め込み、該硬度調整部材のマットレス側面側から見た断面形状を、臀仙骨部付近が最も厚く、腰部側および大腿部側に行くに従ってその厚さが薄くなる形状としたものである。
すなわち、請求項1記載のマットレスは、ウレタンフォームなどの軟質弾性体からなるクッション部材を単層または複数層重ねて構成したマットレスにおいて、前記クッション部材よりも硬さの硬い軟質弾性体からなる姿勢保持・体圧分散用の硬度調整部材を、マットレスの仰臥寝方向に沿って臀部を中心に腰部から大腿部までを覆うように埋め込み、該硬度調整部材のマットレス側面側から見た断面形状を、臀仙骨部付近が最も厚く、腰部側および大腿部側に行くに従ってその厚さが薄くなる形状としたものである。
また、請求項2記載のマットレスは、前記硬度調整部材のマットレス側面側から見た断面形状を、円弧形、波状山形、正弦波形、三角形、台形、紡錘形、階段状など、臀仙骨部位置に比べて腰部および大腿部側の硬さが減ずるような形状としたものである。
また、請求項3記載のマットレスは、前記硬度調整部材のマットレス側面側から見た断面形状を、人体の腰部から臀部を通って大腿部に至る部分の側面シルエットを模した形状としたものである。
請求項1記載のマットレスによれば、臀部を中心に腰部から大腿部までを覆うように埋め込んだ硬度調整部材のマットレス側面側から見た断面形状を、臀仙骨部付近が最も厚く、腰部側および大腿部側に行くに従ってその厚さが薄くなる形状としたので、臀仙骨部付近が最も硬く、腰部および大腿部側に行くに従って柔らかくなる。このため、最も大きな荷重のかかる臀仙骨部付近の沈み込み量が抑えられる一方、腰部および大腿部側へ向かうに従って単位荷重当たりの沈み込み量が大きくなり、マットレス全体としてみたとき腰部、臀部、大腿部の各部の沈み込み量はほぼ同じに抑えられ、立位に近い自然な姿勢が保持される。
また、臀部や仙骨部にかかる体圧は、腰部、大腿部に分散され、比較的均一に保たれる。したがって、全体が均一な構造になる従来のマットレスの場合のように、臀部(特に仙骨部)に荷重が集中して筋肉が緊張したり、血流が滞るというようなことがなくなるので、長時間にわたってベッドに伏しているような場合でも疲れず、褥瘡の発生も防止できる。
また、腰部、臀部、大腿部の沈み込み量が均一化されるので、マットレス上に仰臥状態で寝たときの脊柱の姿勢は、起立しているときの脊柱の姿勢とほぼ同じ状態となる。このため、臀部の落ち込みに伴う腰椎前彎の増強による腰痛の発生を防止でき、腰痛者には特に適している。また、側臥位をとった場合も、作用する荷重は大転子部や腸骨部に大きく、腰部に小さいが、硬度が漸減する構造のため、自然な姿勢が保たれ、かつ、体圧分散が良いため、疲れにくい。
さらに、硬度調整部材としては、ウレタンフォームなど、周知の軟質弾性体をその硬度を変えて用いればよく、特別な素材を何ら必要としないので、マットレスを安価に提供できる。
請求項2記載のマットレスによれば、マットレス側面側から見た硬度調整部材の断面形状を、円弧形、波状山形、正弦波形、三角形、台形、紡錘形、階段状など、臀仙骨部位置に比べて腰部および大腿部側の硬さが減ずるような形状としたので、硬度調整部材の製造が容易であり、マットレスをより安価に提供できる。
請求項3記載のマットレスによれば、マットレス側面側から見た硬度調整部材の断面形状を、人体の腰部から臀部を通って大腿部に至る部分の側面シルエットを模した形状としたので、埋め込まれた硬度調整部材の断面の厚さが単位面積当たりの荷重に比例するようになり、腰部、臀部、大腿部の沈み込み量をさらに均一化することができ、より効果的に体圧の分散を図ることができる。
以下、本考案の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1に、本考案に係るマットレスの一実施の形態を示す。(a)はマットレスの縦断面図、(b)は硬度調整部材の斜視図である。
図1に、本考案に係るマットレスの一実施の形態を示す。(a)はマットレスの縦断面図、(b)は硬度調整部材の斜視図である。
図において、1は低反発ウレタンフォームなどの軟質弾性体で構成された上部クッション部材、2は同じく低反発ウレタンフォームなどの軟質弾性体で構成された下部クッション部材、3は下面保護シートであって、通常、これらは図示を略した外装地で被覆されている。
4は姿勢保持・体圧分散用の硬度調整部材であって、マットレス側面側から見た断面形状が円弧形とされており、マットレスの仰臥寝方向に沿って臀仙骨部Bを中心に少なくとも腰部Aから大腿部Cまでを覆うように、マットレス全幅を横切って下部クッション部材2内に埋め込まれている。
前記硬度調整部材4は、クッション部材1,2と同じウレタンフォーム,発泡ゴムなどの軟質弾性体から構成されており、その硬さをこれらクッション部材1,2よりも硬く設定されている。なお、ここにいう「硬さ」とは、荷重に対する弾性変形の度合いを指すもので、「硬い」とは同じ荷重に対して弾性変形量が小さいことを意味し、「柔らかい」とは同じ荷重に対して弾性変形量が大きいことを意味している。
上記実施の形態に係るマットレスは、硬度調整部材4の断面形状を円弧形としているので、最も大きな荷重のかかる臀仙骨部B付近が最も厚くて硬く、臀部から離れるに従ってその厚さが薄くなって柔らかくなる。このため、マットレス上に仰臥状態で寝た場合、最も大きな荷重のかかる臀仙骨部B付近の沈み込み量が抑えられる一方、腰部Aおよび大腿部C側へ向かうに従って単位荷重当たりの沈み込み量が大きくなり、マットレス全体としてみたとき腰部A、臀仙骨部B、大腿部Cの各部の沈み込み量はほぼ同じとなる。この結果、マットレスに作用する体圧は腰部A、臀仙骨部B、大腿部Cの全体で均等に支えられるようになり、従来のように最も重い臀仙骨部Bに荷重が集中して血流が滞るというようなことがなくなる。したがって、長時間にわたってベッドに伏しているような場合でも、褥瘡の発生を防止できる。
また、腰部A、臀仙骨部B、大腿部Cの各部の沈み込み量が均一化されるので、マットレス上に仰臥状態で寝たときの脊柱の姿勢は、起立しているときの脊柱の姿勢とほぼ同じ状態となる。このため、臀部の落ち込みによる脊椎圧迫などもなくなり、脊椎圧迫による腰痛の発生もなくすことができる。
前記硬度調整部材4としては、クッション部材1,2を構成するウレタンフォームなどの軟質弾性体と同じものをその硬さを変えて用いればよく、特殊な素材を必要としないので、マットレスを安価に提供することができる。
なお、人体における臀仙骨部Bから大腿部Cまでの距離(長さ)は身長によって異なるので、実際の製造販売に際しては、一定の身長区分毎にサイズ分けし、身長区分に応じて硬度調整部材4の大きさを変えたマットレスを用意すればよい。
以上説明した実施の形態では、硬度調整部材4の断面形状を円弧形としたが、硬度調整部材4の断面形状はこれに限られるものではなく、例えば、図2(a)に示すような三角形断面、図2(b)に示すような波状山形断面、図2(c)に示すような台形断面、図2(d)に示すように紡錘形断面、図2(e)に示すような階段状断面、正弦波断面(図示省略)など、臀仙骨部位置に比べて腰部および大腿部側の硬さが減ずるような断面形状であればよい。
さらに、図3に示すように、人体の腰部Aから臀仙骨部Bを通って大腿部Cに至る部分の側面シルエットLを模した断面形状とすれば、腰部A、臀仙骨部B、大腿部Cの沈み込み量をさらに均一化することができ、前述した本考案マットレスの体圧分散効果をさらに高度に発揮させることができる。
なお、上記実施の形態では、硬度調整部材4をその山部側が下向きになるようにして下部クッション部材2中に埋め込んだが、これとは逆に、山部側を上に向けて埋め込んでもよいものである。また、下部クッション部材2よりも上部クッション部材1のほうを厚くし、上部クッション部材1中に埋め込んでもよいし、上部クッション部材1と下部クッション部材2の両者にまたがるように埋め込んでもよいものでる。また、マットレスを上部クッション部材1と下部クッション部材2の二層構造としたが、単層構造あるいは三層以上の多層構造としてもよいものである。
また、上記実施の形態では、硬度調整部材4を下部クッション部材2に形成した凹部に嵌め込むことによりマットレス内に埋め込んだが、硬度調整部材4の埋め込み方法はこれに限られるものではなく、例えば図4(a)(b)に示すように、下部クッション部材2(または上部クッション部材1)に硬度調整部材4の断面形状に合わせたくり抜き穴5を形成し、このくり抜き穴5内に硬度調整部材4を挿入してもよいし、あるいは図5(a)(b)に示すように、下部クッション部材2(または上部クッション部材1)にスリット6を入れ、このスリット6内に硬度調整部材4を挿入するようにしてもよい。特に、図5のスリット6を用いた場合には、身長に応じて硬度調整部材4の位置を移動できるし、体重に応じて硬さの異なる硬度調整部材4に取り換えることも容易となる。
1 上部クッション部材
2 下部クッション部材
3 下面保護シート
4 硬度調整部材
5 くり抜き穴
6 スリット
A 腰部
B 臀仙骨部
C 大腿部
L 腰部から臀部を通って大腿部に至る部分の側面シルエット
2 下部クッション部材
3 下面保護シート
4 硬度調整部材
5 くり抜き穴
6 スリット
A 腰部
B 臀仙骨部
C 大腿部
L 腰部から臀部を通って大腿部に至る部分の側面シルエット
Claims (3)
- ウレタンフォームなどの軟質弾性体からなるクッション部材を単層または複数層重ねて構成したマットレスにおいて、
前記クッション部材よりも硬さの硬い軟質弾性体からなる姿勢保持・体圧分散用の硬度調整部材が、マットレスの仰臥寝方向に沿って臀部を中心に腰部から大腿部までを覆うように埋め込まれ、
該硬度調整部材は、マットレス側面側から見た断面形状を、臀仙骨部付近が最も厚く、腰部側および大腿部側に行くに従ってその厚さが薄くなる形状とされていることを特徴とするマットレス。 - 前記硬度調整部材のマットレス側面側から見た断面形状が、円弧形、波状山形、正弦波形、三角形、台形、紡錘形、階段状など、臀仙骨部位置に比べて腰部および大腿部側の硬さが減ずるような形状であることを特徴とする請求項1記載のマットレス。
- 前記硬度調整部材のマットレス側面側から見た断面形状が、人体の腰部から臀部を通って大腿部に至る部分の側面シルエットを模した形状であることを特徴とする請求項1記載のマットレス。
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