JP3126823B2 - 半溶融金属の成形装置 - Google Patents

半溶融金属の成形装置

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JP3126823B2 JP04232988A JP23298892A JP3126823B2 JP 3126823 B2 JP3126823 B2 JP 3126823B2 JP 04232988 A JP04232988 A JP 04232988A JP 23298892 A JP23298892 A JP 23298892A JP 3126823 B2 JP3126823 B2 JP 3126823B2
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清之 中井
清二 才川
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旭テック株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は主として軽合金を半溶
融状態に加熱した後にダイスへ入れ、パンチで加圧して
金型に形成したキャビティへ圧送する半溶融金属の成形
装置に関するもので、特に、前記ダイスからキャビティ
へ送られる素材の中に混入する酸化物を可及的に減少さ
せるための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、金属素材を加熱して半溶融状態
とし、パンチとダイスとで加圧して金型内へ圧送する成
形法は既に公知に属する。そして、この種の技術の持つ
課題の一つは、素材を半溶融状態に加熱した際に、その
表面に付着した酸化皮膜が材料に随伴して型内に入り、
製品の組成中に酸化物が混入してその品質を低下される
ことを回避することであり、これを改善すべく種々の改
良が試みられている。
【0003】すなわち、これらの技術は二つに大別さ
れ、加熱工程から加圧成形工程に至る各工程をすべて不
活性ガス雰囲気の成形室内で行うようにするものと、一
旦、素材に付着した酸化皮膜を成形途中で排除しようと
するものとがある(例えば、特公平2−51703号公
報)。
【0004】しかしながら、前者は加熱過程における酸
化皮膜の発生を回避する目的達成の上では優れている
が、装置が大型化し操業費も増大する不具合がある。後
者は装置の大型化や過大な初期投資を回避できる点で極
めて優れているが、現状は工程および設備の細部に亘っ
て改良すべき点が数多く残されており、これに関して出
願人は先に図5で示すように、ダイス孔Dへ進入するパ
ンチPに酸化皮膜を引き込むための凹部Cを形成したも
のや、図6で示すようにダイス孔Dに開口するランナR
の周囲に環状のエッジEを設けたものなど、種々の提案
をしている(特願平4−89366号、特願平4−15
2835号など)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この点
の改良に関しては一挙に解決する画期的な方法はなく、
地道な改良が要求されている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は上記したビレ
ットBの外周面に付着した酸化皮膜がランナR内へ引き
込まれる不具合を可及的に減少させるため、従来にない
装置を得ることを目的とするもので、ダイス孔へ挿入し
たビレットを押圧するパンチと、そのパンチに押圧され
たビレットをダイス孔の底部からキャビティへ導くラン
ナとを備えた半溶融金属の成形装置において、前記ダイ
ス孔の壁面にその軸線と略直交する方向に複数の凹凸を
形成した点に特徴がある。その凹は溝としても良い。ま
た、その凸は半球状の突起としてもよい。
【0007】
【作用】ダイス孔へビレットを挿入しパンチで押圧する
と、半溶融状態にあるため流動性のよい内部の酸化して
いない素材が、表面の酸化皮膜を破ってランナ内へ流動
する。このときビレットの表面に付着していた酸化皮膜
は内部にある酸化されていない素材の圧力で凹凸をなす
ダイス孔の表面へ強く押し付けられる。その結果、酸化
皮膜は一部がその凹部の中へ逃れるので、パンチが進行
してもその進行方向へ移動しなくなり、ダイス孔の中に
残る。パンチによるビレットの押圧行程が終期に至る
と、流動性のよい半溶融状態の素材はほとんどランナ内
へ流動してしまうが酸化皮膜はこの時期までランナの中
へ流入せず、ダイス孔の中に止まる。
【0008】
【実施例】以下、図示の実施例によってこの発明を説明
する。図1は半溶融金属の成形機1を示す。成形機1は
パンチ2とベッド3とからなるプレス機と、そのベッド
3上に取付けられた金型4とからなっている。金型4は
上下に分割可能な下型4aと上型4bで構成され、上型
4bは更に左右二つ割り型に構成されていて、それらの
内部にキャビティ5が形成されている。4cはキャビテ
ィ5の一部をなすピンである。6は金型4の上端面に形
成されたダイス孔であり、その底部はランナ7を通じて
前記キャビティ5に通じている。Bは素材であるアルミ
ニウム製のビレットである。
【0009】次に、一般的な成形工程を図2によって概
説する。まず、図示してない高周波加熱装置によってビ
レットBを560℃に加熱する。このときアルミニウム
合金は半溶融状態、すわなち、液相と固相とが混在する
状態となる。この温度における液相の比率は約46%で
ある。この状態のビレットBを(a)で示すようにダイ
ス孔6へ挿入しパンチ2を降下させる。ビレットBは表
面の酸化皮膜B1に比して内部の酸化していない部分B2の
流動性がよいので、(b)で示すようにパンチ2がビレ
ットBの頂面に接しこれを強圧すると、内部の酸化して
いない部分B2が表面の酸化皮膜B1を破ってランナ7内へ
流動する。そこではダイス孔6やランナ7によって多少
冷却されるものゝ、そこを通過する際に受ける塑性変形
によって発熱し流動性を損なうことなくキャビティ5を
充填する(c)。なお、ビレットBがランナ7へ押し出
されてからキャビティ5を充填する迄の時間は約2秒で
あり、充填後、約6秒間、更に高い圧力を加えて成形を
終了する(d)。この2段加圧によって緻密な組織を持
つ製品ができる。
【0010】この発明に係るダイス孔6の内面には図3
で示すように、凹凸6aが形成してあり、ビレットBの
下降を緩く制止している。すなわち、図示の例では、凹
凸6aはダイス孔6の内面に形成した緩い傾斜角を持つ
ねじ溝としてある。溝の断面形状は四角形をなしてい
る。よって、ビレットBの頂面がパンチ2によって強圧
されると、ビレットBの表面に付着していた酸化皮膜が
押されてダイス孔6の内面へ強く押し付けられる。その
結果、酸化皮膜の一部が前記凹凸6aをなす凹部の中へ
逃れ、面に沿った移動が阻止されるので、パンチ2が更
に降下してもそれに随伴せず、その位置に止まる。
【0011】なお、凹凸6aの具体的な形状はこの実施
例に限られるものではなく、種々の態様がある。すなわ
ち、凹凸6aには図3に示すような連続的な溝8にする
場合と、図4(b)で示すような半球状の無数の突起9
を突設する場合とがある。先ず、凹凸6aを溝8とする
場合、溝8の方向はねじ溝に限らず環状溝でもよいが、
パンチ2の進行方向と略直交する方向とする必要があ
り、パンチ2の進行方向に近い角度にすると効果がほと
んど無くなる。また、凹凸6aを溝8とする場合、溝8
自体の断面形状も任意でありこの図3の例では四角形
をしているが、図4(a)で示すように三角形でもよ
い。本実施例では、溝8の幅は2mm程度で、深さは幅
に対して0.5倍程度であった。凹凸6aを無数の突起
9とする場合、図4(b)で示すように、その突起は直
径が1mm程度の半球状とした。その結果、酸化皮膜の
除去ができた
【0012】
【発明の効果】この発明は以上のように、ダイス孔の壁
面にその軸線と略直交する方向に複数の凹凸を形成した
ものであるから、酸化皮膜層を持つビレットが成形され
るとき、パンチによる加圧で酸化皮膜がその凹凸の凹所
や溝へ入り込み、パンチの進出する軸方向への動きに対
して大きな抵抗を生じるから、ビレットがパンチに押圧
されたとき、内部の酸化されていない部分が残さない
で、ダイス孔内に止まる。よって、酸化皮膜が製品の中
に混入する不具合がなく、優れた品質の成形品を得るこ
とができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】成形機の断面図である。
【図2】従来の成形の過程を示す工程図である。
【図3】この発明の要部を示すダイスの断面図である。
【図4】(a)この発明の変形例を示す要部の拡大図で
ある。 (b)この発明の他の変形例を示す要部の拡大図であ
る。
【図5】先行出願に係るダイスの断面図である。
【図6】他の先行出願例を示す要部の拡大図である。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 18/02 B22D 17/00 B22D 17/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ダイス孔へ挿入したビレットを押圧するパ
    ンチと、そのパンチに押圧されたビレットをダイス孔の
    底部からキャビティへ導くランナとを備えた半溶融金属
    の成形装置において、前記ダイス孔の壁面にその軸線と
    略直交する方向に複数の凹凸を形成してなる半溶融金属
    の成形装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記凹は溝からなる半
    溶融金属の成形装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記凸は半球状の突起
    からなることを特徴とする半溶融金属の成形装置。
JP04232988A 1992-08-07 1992-08-07 半溶融金属の成形装置 Expired - Fee Related JP3126823B2 (ja)

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