JP3130708B2 - 試料の欠陥評価方法 - Google Patents

試料の欠陥評価方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は試料の欠陥評価方法に係
り,詳しくは試料に周期的に強度変調した励起光を照射
し,これにより生じる試料表面の熱膨張振動を測定して
試料の欠陥等を評価する試料の欠陥評価方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】試料に周期的に強度変調した励起光を照
射すると,試料はこの光の吸収により発熱し,これによ
り熱膨張する。照射光は周期的に強度変調しているた
め,発熱による試料の温度変化は周期的となり,試料は
熱膨張振動をおこす。これらの熱応答を計測することに
より試料を評価する手法は光音響法ないしは光熱変位法
として知られている(特願平2−70967号等)。図
8は,上記光熱変位法による従来の試料の欠陥評価装置
A0の一例における概略構成を示す模式図である。図8
に示す如く,従来の試料の欠陥評価装置A0による評価
方法では,試料4に光熱変位をあたえる励起レーザとし
て半導体レーザ1を用いる。そして,半導体レーザ1へ
の注入電流の変化により,出射光を周波数Fで強度変調
する。この出射光をダイクロイックミラー2で反射さ
せ,レンズ3で集光し,試料4に照射する。この照射部
における試料4の光熱変位をレーザ光干渉計で計測す
る。レーザ光干渉計用レーザとしては,He−Neレー
ザ5を用い,この出射光を光周波数シフタ(音響光学変
調器)6により周波数差がFB なるビーム1,ビーム2
を生成する。ビーム1は,偏光ビームスプリッタ7,1
/4波長板8,ダイクロイックミラー2を透過し,レン
ズ3で集光し,試料4に入射する。ビーム1の試料4か
らの反射光は,再度1/4波長板8を通過することによ
り,偏光面が90度変化するため偏光ビームスプリッタ
7で今度は反射する。同様に,ビーム2は偏光ビームス
プリッタ7を透過する。これらのレーザ光は直交してい
るため偏光板9を透過させることにより,これらのビー
ムを干渉させ,この干渉光を光電変換器10で受光す
る。光電変換器10からの出力Vをフィルタ11を通
し,干渉光におけるビート波信号E1 を取り出す。信号
1 は次式で与えられる。 E1 =Acos(2πFB t+P(t)+φ(t)) …(1) ここで,Aは試料4や干渉光学系等に依存する値,P
(t)は試料4の光熱変位によるビーム1の位相変化,
φ(t)はP(t)が零(光熱変位無し)のときのビー
ム1,ビーム2間の光路長差による位相差である。試料
4の光熱変位の振幅L,位相をqとすると位相差P
(t)は次式で表わされる。 P(t)=(4π/λ)・Lsin(2πFt+q) …(2) 次に,信号E1 の値を零レベル(しきい値)と比較し,
信号E1 が零レベル以上ならばE1 =V,信号E1 が零
レベル以下ならばE1 =−Vとなるようにコンパレータ
12で波形変換を行う。この波形変換後の信号E2 は次
式で表わされる。 E2 =(4V/π)・cos(2πFB t+P(t)+φ(t))+(高周波 成分) …(3) 信号E2 は上記値Aを含まないため位相項におけるP
(t)を,位相検出回路13で検出することにより,試
料4の正確な光熱変位を検出することができた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の試料の欠陥
評価装置A0による評価方法では,試料4の正確な光熱
変位を検出することができるものの,この検出値のみか
らでは試料4の欠陥の程度等の絶対値が得られない。こ
のため,相対評価しかできなかった。本発明は試料の欠
陥評価方法を改良し,試料の欠陥等について絶対評価を
行い得る試料の欠陥評価方法を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第1の発明は,試料に励起光を照射し,該励起光の照
射による上記試料の光熱変位を光干渉法を用いて測定す
る試料の欠陥評価方法において,欠陥の程度が既知であ
る基準試料の複数の温度条件下での光熱変位を測定し,
上記基準試料の欠陥の程度と上記測定された光熱変位と
の対応関係を予め記憶し,欠陥の程度が未知である被測
定試料の光熱変位及びその時の温度条件を測定し,上記
測定された被測定試料の光熱変位と上記基準試料の対応
関係とを比較することにより該被測定試料の欠陥の程度
を測定してなることを特徴とする試料の欠陥評価方法で
ある。更には,上記被測定試料の測定時の温度条件を複
数とし,該温度条件を上記基準試料の測定時の複数の温
度条件と一致させてなる試料の欠陥評価方法である。第
の発明は,半導体試料に励起光を照射し,該励起光の
照射による上記試料の光熱変位を光干渉法を用いて測定
する半導体試料のイオン注入により生じる結晶欠陥評価
方法において,上記結晶欠陥を生じるイオン注入量が既
知である基準試料の複数の温度条件下での光熱変位を測
定し,上記基準試料のイオン注入量と上記測定された光
熱変位との対応関係を予め記憶し,イオン注入量が未知
である被測定試料の光熱変位及びその時の温度条件を測
定し,上記測定された被測定試料の光熱変位と上記基準
試料の対応関係とを比較することにより該被測定試料の
イオン注入量を測定してなることを特徴とする半導体試
料の結晶欠陥評価方法である。更には,上記被測定試料
の測定時の温度条件を複数とし,該温度条件を上記基準
試料の測定時の複数の温度条件と一致させてなる半導体
試料の結晶欠陥評価方法である。
【0005】
【作用】第の発明によれば,試料の欠陥を評価するに
際し,欠陥の程度が既知である基準試料の光熱変位が複
数の温度条件下で測定され,上記基準試料の欠陥の程度
と上記測定された光熱変位との対応関係が予め記憶され
る。次に,欠陥の程度が未知である被測定試料の光熱変
位及びその時の温度条件が測定される。そして,上記測
定された被測定試料の光熱変位と上記基準試料の対応関
係とを比較することにより該被測定試料の欠陥の程度が
測定される。このように光熱変位の観測時の温度条件を
考慮することにより試料の欠陥の程度についてその絶対
値を精度よく求めることができる。更に,上記被測定試
料の測定時の温度条件を複数とし,該温度条件を上記基
準試料の測定時の複数の温度条件と一致させれば,試料
の欠陥の程度についてその絶対値を一層精度よく求める
ことができる。第の発明によれば,半導体試料の結晶
欠陥を生じるイオン注入量を評価するに際し,上記結晶
欠陥を生じるイオン量が既知である基準試料の光熱変位
が複数の温度条件下で測定され,上記基準試料のイオン
注入量と,上記測定された光熱変位との対応が予め記憶
される。次に,イオン注入量が未知である被測定試料の
光熱変位及びその時の過度条件が測定される。そして,
上記測定された被測定試料の光熱変位と上記基準試料の
対応関係とを比較することにより被測定試料のイオン注
入量が測定される。このように,光熱変位の観測時の温
度条件を考慮することにより,半導体試料のイオン注入
量の絶対値を精度よく求めることができる。更に,上記
被測定試料の測定時の温度条件を複数とし,該温度条件
を上記基準試料の測定時の複数の温度条件と一致させれ
ば,半導体試料のイオン注入量の絶対値を一層精度よく
求めることができる。その結果,試料の欠陥等の絶対評
価を精度よく行い得る試料の欠陥評価方法を得ることが
できる。
【0006】
【実施例】以下,添付図面を参照して本発明(第1
の発明)を具体化した実施例につき説明し,本発明の
理解に供する。尚,以下の実施例は本発明を具体化した
一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のも
のではない。ここに,図1は第1,第2の発明の基本と
なる発明具体例に係る試料の欠陥評価装置A1の概略
構成を示す模式図,図2は光熱変位と結晶欠陥密度との
対応関係を示す図,図3は光熱変位とイオン注入量との
対応関係を示す図,図4は試料温度と光熱変位との関係
を示す図,図5は第,第の発明の一実施例に係る試
料の欠陥評価装置A2の概略構成を示す模式図,図6は
光熱変位とイオン注入量との対応関係を示す図,図7は
光熱変位の温度勾配とイオン注入量との関係を示す図で
ある。尚,前記図8に示した従来の試料の欠陥評価装置
A0の一例における概略構成を示す模式図と共通する要
素には同一符を使用する。図1に示す如く,第1,第
2の発明の基本となる発明具体例に係る試料の欠陥評
価装置A1は,半導体レーザ1,ダイクロイックミラー
2及びレンズ3からなる励起光照射系と,He−Neレ
ーザ5,光周波数シフタ6,偏光ビームスプリッタ7,
1/4波長板8,偏光板9,光電変換器10,フィルタ
11,コンパレータ12及び位相検出回路13からなる
光干渉系とを備えた従来装置A0に新たに計算機14及
びメモリ15を加えたものである。この装置A1に適用
される試料の欠陥評価方法(第1,第2の発明)では,
励起光照射系により試料4(K1,K2,U1,U2)
に励起レーザ(励起光)を照射し,この励起レーザの照
射による試料4の光熱変位を光干渉系により光干渉法を
用いて測定する点で従来例と同様である。第1の発明の
基本となる発明が特徴とするところは,試料4の欠陥を
評価するに際し欠陥の程度DK1が既知である基準試料
K1の光熱変位PK1を測定し,基準試料K1の欠陥の
程度DK1と測定された光熱変位PK1との対応関係X
1をメモリ15に予め記憶し,欠陥の程度が未知である
被測定試料U1の光熱変位PU1を測定し,測定された
光熱変位PU1とメモリ15に記憶された基準試料K1
の対応関係X1とを計算機14により比較することによ
り被測定試料U1の欠陥の程度DU1を測定する点で
る。
【0007】この第1の発明の基本となる発明は,光熱
変位の大きさが各試料4(K1,U1)のそれぞれの熱
伝導率に依存し,更にこの熱伝導率は半導体結晶の結晶
性に強く依存するという点に着目してなされたものであ
る。即ち,結晶欠陥が増加するにつれ,熱伝導率は減少
するため励起光による試料の発熱は増大し,光熱変位は
大きくなるという様に,結晶欠陥密度と光熱変位の大き
さには一対一の対応関係が存在する。従って,光熱変位
の観測により結晶欠陥密度の絶対値の測定ができるので
ある。
【0008】以下,この第1の発明の基本となる発明
よってシリコン結晶からなる試料の欠陥評価を行った場
合を例にとって説明する。図2は,シリコン結晶にAS
イオンを注入した基準試料において,結晶欠陥密度(欠
陥の程度に相当)と光熱変位の大きさとの対応関係を示
す特性曲線である。この対応関係はメモリ15に記憶し
ておく。未知の試料について測定された光熱変位は計算
機14によりこの対応関係から結晶欠陥密度に換算さ
れ,この未知の試料の結晶欠陥密度の絶対値が出力され
る。このように光熱変位の観測により試料の欠陥の程度
についてその絶対値を得ることができる。引き続いて,
第2の発明の基本となる発明について説明する。この第
2の発明の基本となる発明が特徴とするところは,半導
体試料の結晶欠陥を生じるイオン注入量を評価するに際
し,結晶欠陥を生じるイオンIK2が既知である基準試
料K2の光熱変位PK2を測定し,基準試料K2のイオ
ン注入量IK2と,測定された光熱変位PK2との対応
関係X2をメモリ15に予め記憶し,イオン注入量が未
知である被測定試料U2の光熱変位PU2を測定し,測
定された光熱変位PU2とメモリ15に記憶された基準
試料K2の対応関係X2とを計算機14により比較する
ことにより被測定試料U2のイオン注入量IU2を測定
する点でる。この第2の発明の基本となる発明はイオ
ン注入においてはイオン注入量の増加とともにイオン注
入による結晶欠陥が増加するという点に着目してなされ
たものである。従って,光熱変位の観測によりイオン注
入量の絶対値の計測ができるのである。
【0009】以下,この第2の発明の基本となる発明
よってシリコン結晶にBイオンを注入した試料の欠陥評
価を行った場合を例にとって概略説明する。図3は,シ
リコン結晶にBイオンを注入した試料において,イオン
注入量と光熱変位との対応関係を示す特性曲線である。
図よりイオン注入量の増加とともにイオン注入による結
晶欠陥が増加するため光熱変位は増加することが分か
る。この対応関係をメモリ15に記憶しておく。未知量
をイオン注入した試料について測定された光熱変位は,
計算機14によりこの対応関係からイオン注入量に換算
され,このイオン注入量の絶対値が出力される。このよ
うに光熱変位の観測により半導体試料のイオン注入量に
ついて,その絶対値を得ることができる。ところで,光
熱変位量は一般に熱膨張率と熱伝導率との比に比例する
ことが知られている(例えばS.SUMIE et.a
l:Jpn.J.Appl.Phys.31(199
2)3575参照)。熱膨張率と熱伝導率はいずれも表
1に示すような温度依存性があることから,結局光熱変
位量は温度が上昇すると増加する傾向にある。
【表1】 また,イオンが注入されて半導体試料表面の結晶性が変
化すると,熱膨張率や熱伝導率の温度依存性も変化す
る。つまり,光熱変位量の温度特性はイオン注入量によ
っても変化することになる。図4は様々なイオン注入を
行った半導体試料について,試料温度と光熱変位量との
関係を示したものである。図より光熱変位量の温度勾配
などが試料によって異なっていることがわかる。よって
この特性を利用すると,試料の結晶性ならびにイオン注
入量の絶対値を単一温度で測定した場合より高精度で求
めることが可能である。以下に述べる第,第の発明
はこの点に着目してなされたものである。
【0010】図5に示す如く,第,第の発明の一実
施例に係る試料の欠陥評価装置A2は,半導体レーザ
1,ダイクロイックミラー2及びレンズ3からなる励起
光照射系と,He−Neレーザ5,光周波数シフタ6,
偏光ビームスプリッタ7,1/4波長板8,偏光板9,
光電変換器10,フィルタ11,コンパレータ12及び
位相検出回路13からなる光干渉系とを備えた従来装置
A0に新たに計算機14,メモリ15,ヒータなどの試
料温度変化手段16及び試料温度測定器17を加えたも
のである。この装置A2に適用される試料の欠陥方法
(第,第の発明)では,励起光照射系により試料4
(K1,K2,U1,U2)に励起レーザ(励起光)を
照射し,この励起レーザの照射による試料4の光熱変位
を光干渉系により光干渉法を用いて測定する点で従来例
と同様である。第1の発明が特徴とするところは,試料
4の欠陥を評価するに際し,欠陥の程度DK1が既知で
ある基準試料K1の光熱変位PK1を複数の温度条件下
で測定し,基準試料K1の欠陥の程度DK1と測定され
た光熱変位PK1との対応関係X1をモメリ15に予め
記憶し,欠陥の程度が未知である被測定試料U1の光熱
変位PU1及びその時の温度条件を測定し,測定された
光熱変位PU1とメモリ15に記憶された基準試料K1
の対応関係X1とを計算機14により比較することによ
り被測定試料U1の欠陥の程度DU1を測定する点であ
る。上述したように,光熱変位量は温度が上昇すると増
加する傾向があるため,光熱変位の観測時の温度条件を
考慮することにより試料の欠陥の程度について,その絶
対値を精度よく求めることができる。複数の温度条件は
試料温度変化手段16及び試料温度測定器17を用いて
任意に設定可能であるが,試料の結晶欠陥がアニールさ
れない範囲とする必要がある。また,第の発明が特徴
とするところは,半導体試料の結晶欠陥を生じるイオン
注入量を評価するに際し,結晶欠陥を生じるイオンIK
2が既知である基準試料K2の光熱変位PK2を複数の
温度条件下で測定し,基準試料K2のイオン注入量IK
2と,測定された光熱変位PK2との対応関係X2をメ
モリ15に予め記憶し,イオン注入量が未知である被測
定試料U2の光熱変位PU2及びその時の温度条件を測
定し,測定された光熱変位PU2とメモリ15に記憶さ
れた基準試料K2の対応関係X2とを計算機14により
比較することにより被測定試料U2のイオン注入量IU
2を測定する点で従来例と異なる。
【0011】この場合も,上記第の発明と同様,光熱
変位の観測時の温度条件を考慮することにより半導体試
料のイオン注入量の絶対値を精度よく求めることができ
る。更に,第,第の発明共,被測定試料PU1(P
U2)の測定時の温度条件を複数とし,これらの温度条
件を基準試料K1(K2)の測定時の複数の温度条件と
一致させてもよい。以下,第の発明によって複数の温
度条件下での被測定試料の光熱変位測定を行い,イオン
注入量の絶対値を求める場合を例にとってより具体的に
説明する。図6に示したように試料温度変化手段16及
び試料温度測定器17を用いて設定された異なる複数の
温度条件T1,T2,…,Tm下にてイオン注入量の既
知な基準試料K2(K21,K22,…,K2n)の光
熱変位PK2を測定する。基準試料K2は1種類とし
て,温度条件だけを変えて光熱変位PK2を測定しても
よい。ただし,ここでも,イオン注入された結晶欠陥が
アニールされないような低い温度範囲に温度条件T1,
T2…,Tmを設定する必要はある。測定された光熱変
位PK2は以下の様に表すことができる。 温度T1:PK21(T1),PK22(T1),…,PK2n(T1) 温度T2:PK21(T2),PK22(T2),…,PK2n(T2) ・ ・ 温度Tm:PK21(Tm),PK22(Tm),…,PK2n(Tm) それぞれの温度で,基準試料のイオン注入量IK2(I
K21,IK22,…,IK2n)と上記光熱変位の対
応関係X2(X21,X22,…,X2m)を求め,メ
モリ15に記憶する。
【0012】次に,イオン注入量の未知な被測定試料U
2を異なる複数の温度条件下にて計測する。測定された
光熱変位PU2は以下の様に表すことができる。 測定された光熱変位PU2(PU2(T1),PU2
(T2),…,PU2(Tm))からそれぞれ対応関係
X2(X21,X22,…,X2m)を用いてイオン注
入量IU2(IU2(T1),IU2(T2),…,I
U2(Tm))を算出することができる。求める被測定
試料のイオン注入量は単純にイオン注入量IU2(IU
2(T1),IU2(T2),…,IU2(Tm))を
算術平均することにより得ても良いし,他の演算処理に
よって算出してもよい。また,図4のようにイオン注入
量によって光熱変位の温度勾配が変化することを利用し
て,その傾きをイオン注入量の検出パラメータとするこ
ともできる(図7参照)。このように被測定試料の測定
時の温度条件を複数とし,これらの温度条件を基準試料
の測定時の複数の温度条件と一致させることにより半導
体試料のイオン注入量の絶対値を一層精度よく求めるこ
とができる。また,第の発明によって複数の温度条件
下での被測定試料の光熱変位測定を行い,試料の欠陥の
絶対値を求める場合も,上記第の発明と同様にして試
料の欠陥の絶対値を一層精度よく求めることができる。
以上のように本発明(第1,第2の発明)によれば,試
料の欠陥等の絶対評価を精度よく行い得る試料の欠陥評
価方法を得ることができる。
【0013】
【発明の効果】本発明は上記したように構成されている
ため,光熱変位の観測により試料の欠陥の程度,または
半導体試料のイオン注入量についてその絶対値の測定が
でき,しかも,光熱変位観測時の温度条件を考慮するこ
とにより試料の欠陥の程度,または半導体試料のイオン
注入量についてその絶対値を精度よく求めることができ
る。更に,基準試料及び被測定試料の測定時の温度条件
をそれぞれ複数とし,両温度条件を一致させれば,試料
の欠陥の程度,または半導体試料のイオン注入量につい
てその絶対値を一層精度よく求めることができる。その
結果,試料の欠陥等の絶対評価を精度よく行い得る試料
の欠陥評価方法を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1,第2発明の基本となる発明具体例に
係る試料の欠陥評価装置A1の概略構成を示す模式図。
【図2】 光熱変位と結晶欠陥密度との対応関係を示す
図。
【図3】 光熱変位とイオン注入量との対応関係を示す
図。
【図4】 試料温度と光熱変位との関係を示す図。
【図5】 第,第の発明の一実施例に係る試料の欠
陥評価装置A2の概略構成を示す模式図。
【図6】 光熱変位とイオン注入量との対応関係を示す
図。
【図7】 光熱変位の温度勾配とイオン注入量との関係
を示す図。
【図8】 従来の試料の欠陥評価装置A0の一例におけ
る概略構成を示す模式図。
【符号の説明】
A1,A2…試料の欠陥評価装置 14…計算機 15…メモリ 16…試料温度変化手段 17…試料温度測定器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森本 勉 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所 神戸総合技術研 究所内 (56)参考文献 高松弘行、外4名、”レーザ干渉プロ ーブによる光熱変位計測システム”、神 戸製鋼技報、1991年、第41巻、第4号、 p.127−130 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 25/00 - 25/72 G01N 29/00 501 JICSTファイル(JOIS)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料に励起光を照射し,該励起光の照射
    による上記試料の光熱変位を光干渉法を用いて測定する
    試料の欠陥評価方法において, 欠陥の程度が既知である基準試料の複数の温度条件下で
    の光熱変位を測定し,上記基準試料の欠陥の程度と上記
    測定された光熱変位との対応関係を予め記憶し, 欠陥の程度が未知である被測定試料の光熱変位及びその
    時の温度条件を測定し, 上記測定された被測定試料の光熱変位と上記基準試料の
    対応関係とを比較することにより該被測定試料の欠陥の
    程度を測定してなることを特徴とする試料の欠陥評価方
    法。
  2. 【請求項2】 上記被測定試料の測定時の温度条件を複
    数とし,該温度条件を上記基準試料の測定時の複数の温
    度条件と一致させてなる請求項記載の試料の欠陥評価
    方法。
  3. 【請求項3】 半導体試料に励起光を照射し,該励起光
    の照射による上記試料の光熱変位を光干渉法を用いて測
    定する半導体試料のイオン注入により生じる結晶欠陥評
    価方法において, 上記結晶欠陥を生じるイオン注入量が既知である基準試
    料の複数の温度条件下での光熱変位を測定し, 上記基準試料のイオン注入量と上記測定された光熱変位
    との対応関係を予め記憶し, イオン注入量が未知である被測定試料の光熱変位及びそ
    の時の温度条件を測定し, 上記測定された被測定試料の光熱変位と上記基準試料の
    対応関係とを比較することにより該被測定試料のイオン
    注入量を測定してなることを特徴とする半導体試料の結
    晶欠陥評価方法。
  4. 【請求項4】 上記被測定試料の測定時の温度条件を複
    数とし,該温度条件を上記基準試料の測定時の複数の温
    度条件と一致させてなる請求項記載の半導体試料の結
    晶欠陥評価方法。
JP05209251A 1993-01-13 1993-08-24 試料の欠陥評価方法 Expired - Fee Related JP3130708B2 (ja)

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