JP3140176B2 - 田植機の苗植付装置 - Google Patents

田植機の苗植付装置

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JP3140176B2
JP3140176B2 JP04157134A JP15713492A JP3140176B2 JP 3140176 B2 JP3140176 B2 JP 3140176B2 JP 04157134 A JP04157134 A JP 04157134A JP 15713492 A JP15713492 A JP 15713492A JP 3140176 B2 JP3140176 B2 JP 3140176B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、田植機における苗植付
装置の全体構成に関する。
【0002】
【従来の技術】田植機における苗植付装置の全体構成と
しては、例えば実開昭62−99914号公報に開示さ
れているように、田面に苗を植え付ける植付爪(前記公
報の第1図中の3)を、植付ケース(前記公報の第1図
中の7a,7b)の後部に備えて、田植機の植付条数に
応じて複数の植付ケースを用意し、複数のパイプ部材
(前記公報の第1図中の8a,8b)により、複数の植
付ケースの間をつなぐように構成して、苗植付装置の全
体を構成したものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年では、一つの植付
条に複数の植付爪(図1及び図2参照)を備えたロータ
リ型式の苗植付装置が多くなり、これに伴い苗植付装置
の全体の重量が重くなってきている。従って、乗用型の
田植機では走行機体のリンク機構に、苗植付装置の左右
中央部が支持される構成なので、前述のように苗植付装
置の全体の重量が重くなると、苗植付装置の全体を左右
方向に曲げようとする曲げモーメントが大きくなってく
る。
【0004】これに対し前述の実開昭62−99914
号公報のように、複数のパイプ部材により複数の植付ケ
ースの間をつないでいく構成であると、パイプ部材の端
面と植付ケースの横面との連結部が、左右方向に沿って
多数並ぶ状態(前記公報の第1図参照)となり、苗植付
装置の全体を左右方向に曲げようとする曲げモーメント
が、パイプ部材の端面と植付ケースの横面との連結部の
各々に掛かる状態となるので、苗植付装置の全体の強度
の確保と言う面で改善の余地がある。
【0005】又、パイプ部材の端面と植付ケースの横面
との連結部には、組立時に左右方向の連結誤差が発生し
易いので、前述の実開昭62−99914号公報のよう
に、複数のパイプ部材により複数の植付ケースの間をつ
ないでいく構成であると、前述の連結誤差が左右方向に
沿って集積されて、左右両側方の植付爪の位置に誤差の
発生することがある。本発明は田植機の苗植付装置にお
いて、苗植付装置の全体の強度を充分に確保し、左右両
側方の植付爪の位置の誤差の発生を抑えることを目的と
しており、次の植付行程の指標を田面に形成するマーカ
ーを、適切に支持することができるように構成すること
を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、田植機
の苗植付装置において、次のように構成することにあ
る。 [1] 左右方向に沿って横長の横フレームを配置して、苗を田
面に植え付ける植付機構を後部に備えて苗のせ台を往復
横送り駆動する横送り駆動機構とは別体に形成された複
数の植付ケースを、互いに平行状で後向きに、横フレー
ムの外側面に片持ち状に連設させるべく構成すると共
に、複数の植付ケースに動力を伝達する伝動軸を、横フ
レームの外部で複数の植付ケースに亘って架設し、最外
側の植付ケースよりも横外側に横フレームを延出して、
横フレームの左右の延出部に、次の植付行程の指標を田
面に形成するマーカーを連設してある。
【0007】[2] 前項[1]の構成において、植付ケースを横フレームに
対して直接に取り付けて支持させてある。
【0008】
【作用】[I] 請求項1の特徴によると、左右方向に沿って横長の横フ
レームが配置され、苗を田面に植え付ける植付機構を後
部に備えた複数の植付ケースが、互いに平行な状態で、
横フレームの外側面に後向きに片持ち状に連設されるの
で、苗植付装置の全体を左右方向に曲げようとする曲げ
モーメントが横フレームに掛かる状態となる。
【0009】この場合、「従来の技術」に記載の実開昭
62−99914号公報の構成のような、パイプ部材の
端面と植付ケースの横面との連結部が左右方向に沿って
多数並ぶと言う状態は、請求項1の特徴による横フレー
ムには生じないので、苗植付装置の全体を左右方向に曲
げようとする曲げモーメントが、横フレームに掛かる状
態となっても、横フレームは充分に耐えることができ
る。請求項1の特徴によると、植付ケースは苗のせ台を
往復横送り駆動する横送り駆動機構とは別体に形成され
たものなので、比較的幅の狭いものとなっており、植付
ケースを横フレームに連設する為の部分も比較的幅の狭
いものとなる。
【0010】請求項1の特徴による横フレームにおい
て、パイプ部材の端面と植付ケースの横面との連結部が
左右方向に沿って多数並ぶと言う状態が生じなければ、
パイプ部材の端面と植付ケースの横面との連結部に発生
する左右方向の連結誤差が、左右方向に沿って集積され
ると言う状態は、横フレームには生じないので、前述の
連結誤差の集積によって、左右両側方の植付機構の位置
に誤差が発生すると言うような状態は生じない。
【0011】[II] 複数の植付ケースへの伝動系を構成する際、「従来の技
術」に記載の実開昭62−99914号公報の構成によ
ると、複数の植付ケースの間をつなぐパイプ部材内に伝
動軸を配置して、複数の植付ケースの各々に動力を伝達
するように構成されている。これにより、パイプ部材の
端面と植付ケースの横面との連結及び伝動軸の連結が同
一個所で行われることになるので、構造が複雑なものと
なり、メンテナンス作業も困難なものとなっている。
又、前項[I]に記載のように苗植付装置の全体を左右
方向に曲げようとする曲げモーメントが、パイプ部材に
掛かる状態になった場合、前述の曲げモーメントが伝動
軸にも掛かる状態となるので、伝動軸の疲労及び伝動軸
を支持するベアリング等の磨耗に発展するおそれがあ
る。
【0012】請求項1の特徴によると、複数の植付ケー
スへの伝動系を構成する際、複数の植付ケースに動力を
伝達する伝動軸が、横フレームの外部で複数の植付ケー
スに亘って架設されている。このように横フレームと植
付ケースとの連結、及び植付ケースへの動力伝達を分け
ることにより、構造が簡素なものとなるのであり、メン
テナンス作業も容易なものとなる。又、前項[I]に記
載のように苗植付装置の全体を左右方向に曲げようとす
る曲げモーメントが、横フレームに掛かる状態となって
も、前述の曲げモーメントが伝動軸に直接に掛かること
はないので、伝動軸の疲労及び伝動軸を支持するベアリ
ング等の磨耗を避けることができる。
【0013】[III] 苗植付装置では左右にマーカーを備えて、一回の植付行
程の走行中において次の植付行程で走行する隣の田面
に、次の植付行程の指標(例えば田面に線を引いたりし
たもの)を、マーカーで田面に形成するようにしてい
る。これにより次の植付行程において、前述のようにし
て田面に形成された指標に沿って走行機体を走行させる
と、前の植付行程で植え付けられた苗の横隣に沿って苗
が植え付けられる。
【0014】この場合、「従来の技術」に記載の実開昭
62−99914号公報の構成のような苗植付装置で
は、最外側の植付ケースに固定した支持フレームを横外
方に延出して、支持フレームにマーカーを備えるように
構成されたものが多くある。しかしながら、この構成で
あると例えば走行中にマーカーや支持フレームを障害物
に当てたりして大きな力が支持フレームに掛かると、支
持フレームを介して植付ケースにも大きな力が掛かるの
で、植付ケースの破損に発展することが考えられる。
【0015】請求項1の特徴によると、最外側の植付ケ
ースよりも横外側に横フレームが延出され、横フレーム
の左右の延出部にマーカーが連設されている。このよう
に充分な強度を持つ横フレームにマーカーを連設させる
ことによって、例えば走行中にマーカーや横フレームを
障害物に当てたりしても、大きな力が横フレームに掛か
ることになるが、植付ケースに大きな力は掛からない。
【0016】マーカーは次の植付行程で走行する隣の田
面に指標を形成するものなので、苗植付装置の左右両端
部にマーカーを備えることが、マーカーを短くできる点
で好ましい。請求項1の特徴によると、最外側の植付ケ
ースよりも横外側に横フレームが延出されて、横フレー
ムの左右の延出部が苗植付装置の左右両端部に近いもの
となっており、横フレームの左右の延出部にマーカーが
連設されている。これにより、横フレームの左右の延出
部にマーカーを連設する際に、マーカーを長いものにす
る必要がない。
【0017】[IV] 請求項2の特徴によると、請求項1の場合と同様に前項
[I][II][III]に記載の「作用」を備えてお
り、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
請求項2の特徴によると、植付ケースが横フレームに対
して直接に取り付けられて支持されるので、植付ケース
の横フレームへの取付構造を簡素に構成することが可能
になる。
【0018】
【発明の効果】請求項1の特徴によると、田植機の苗植
付装置において横フレームの外側面に植付ケースを後向
きに片持ち状に連設させることにより、苗植付装置の全
体を左右方向に曲げようとする曲げモーメントに対し充
分に耐えることができるようになって、苗植付装置の全
体の強度を向上させることができた。請求項1の特徴に
よると、植付ケースが苗のせ台を往復横送り駆動する横
送り駆動機構とは別体に形成された比較的幅の狭いもの
となっており、植付ケースを横フレームに連設する為の
部分が比較的幅の狭いものになっているので、横フレー
ムへの植付ケースの連設構造があまり大掛かりなものに
ならず、構造の簡素化の面で有利なものとなる。請求項
1の特徴によると、左右方向の連結誤差が左右方向に沿
って集積されると言う状態を避けることができ、左右両
側方の植付機構の位置を精度良く設定することができる
ようになった。
【0019】請求項1の特徴のように、伝動軸を横フレ
ームの外部で複数の植付ケースに亘って架設することに
より、横フレームと植付ケースとの連結、及び植付ケー
スへの動力伝達を分けて、構造の簡素化及びメンテナン
ス作業の容易化を図ることができた。さらに、苗植付装
置の全体を左右方向に曲げようとする曲げモーメント
が、伝動軸に直接に掛かることを避けることができるの
で、伝動軸の疲労及び伝動軸を支持するベアリング等の
磨耗を避けることができるようになり、苗植付装置の伝
動系の耐久性を向上させることができた。
【0020】請求項1の特徴によると、最外側の植付ケ
ースよりも横外側に横フレームを延出し、横フレームの
左右の延出部にマーカーを連設させることにより、例え
ば走行中にマーカーや横フレームを障害物に当てたりし
ても、植付ケースに大きな力が掛からないように構成す
ることができて、植付ケースの破損に発展する状態を防
止することができた。又、マーカーを長いものにする必
要がないので、マーカーの強度の面でも有利なものとな
る。
【0021】請求項2の特徴によると、請求項1の場合
と同様に前述の請求項1の「発明の効果」を備えてお
り、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の
効果」を備えている。請求項2の特徴のように、植付ケ
ースを横フレームに対して直接に取り付けて支持させる
ことにより、植付ケースの横フレームへの取付構造を簡
素に構成することが可能になるので、苗植付装置の全体
構成の簡素化及び軽量化を図ることができた。
【0022】
【実施例】以下、実施例を図面に基いて説明する。図1
及び図2に、田植機の苗植付装置が示されている。この
苗植付装置は、植付用の苗を載置して一定ストロークで
左右方向に往復横送り駆動される苗のせ台1、苗のせ台
1の下端部から一株ずつ苗を取り出して植え付ける6個
の植付機構2、3個の整地フロート3等を備えて構成さ
れており、乗用型の走行機体(図示せず)の後部に、リ
ンク機構4を介して昇降自在、並びに前後軸芯Y周りに
左右にローリング自在に連結されている。
【0023】次に、苗植付装置のフレーム構造について
説明する。図1及び図2に示すように、リンク機構4の
後部リンク4aに形成された枢支ボス部5に、前後軸芯
Y周りに相対回動自在にフィードケース6が取り付けら
れ、フィードケース6の下部に角パイプ形のメインフレ
ーム7が、ボルトで締め付け連結されている。メインフ
レーム7は左右方向に沿って略全幅に亘って延設されて
いる。フィードケース6に動力取り出し軸8を介して走
行機体からの動力が伝達されており、動力がフィードケ
ース6に内装された苗のせ台1の横送り駆動機構(図示
せず)、及び植付機構2に伝達されるように構成されて
いる。
【0024】メインフレーム7の外側面の後部面側に所
定間隔を置いて、3個の植付ケース9が互いに平行な状
態で後向きに片持ち状にボルトで締め付け連結されてお
り、植付ケース9の後部の左右両側に植付機構2が備え
られている。植付ケース9に内装されたチェーン伝動機
構10を介して回転ケース11が回転駆動され、回転ケ
ース11の回転に伴って回転ケース11の内部に設けら
れたカム機構(図示せず)により、回転ケース11の両
端部に取り付けられた植付爪12の先端が、略楕円軌跡
を描きながら上下動するように植付機構2が構成されて
いる。
【0025】図1及び図2に示すように、フィードケー
ス6の伝動機構(図示せず)を介して動力取り出し軸8
の動力が、メインフレーム7の後側に位置する横向きの
駆動軸17に伝達されるように構成されている。駆動軸
17はメインフレーム7の後側において左右に延設され
ており、植付ケース9における前部側のスプロケット1
0aに動力を伝達するように連結されている。このよう
にフィードケース6から横向きの駆動軸17を介して、
植付機構2に動力を分岐させて伝達するように構成され
ている。
【0026】図1及び図2に示すように、最外側の植付
ケース9よりも横外側にメインフレーム7が延出されて
おり、メインフレーム7の左右両側端部の開口を閉じる
蓋体34に、接地スタンド36の支点部と、マーカー3
8の支点ブラケット39とが備えられている。図3,
4,5に示すように、メインフレーム7の左右両側端部
の対向する角部内方側に、L字形の連結部材40がメイ
ンフレーム7の前後側面外方からボルトで連結され、連
結部材40に板状の蓋体34がボルトで固定されてお
り、蓋体34の中央部に横方向の軸芯を備えた筒ボス4
1が一体形成されている。筒ボス41に横外方から、L
字形に成形された丸パイプ材から成る接地スタンド36
が差し込まれ、固定ボルト42により位置決め固定され
るように構成されている。
【0027】接地スタンド36は図1の二点鎖線及び図
2に示すように後方側に向かう姿勢においても、固定ボ
ルト42により位置決め固定されるように構成されてお
り、植付作業状態において、苗のせ台1の下方側の摺動
レール35に対する保護部材に兼用される構成となって
いる。
【0028】図3,4,5に示すように、筒ボス41の
外周面に斜め姿勢で、マーカー38の支点ブラケット3
9が備えられ、支点ブラケット39に形成された枢支ボ
ス部39aにマーカー38の基端部38aが支持され
て、マーカー38がバネ43により突出姿勢に回動付勢
されており、基端部38aに形成されたストッパーピン
44が支点ブラケット39の上部縁に接当することによ
って、マーカー38が所定位置に固定されるように構成
されている。ストッパーピン44に連結されるワイヤ4
5を介して、苗植付装置の上昇操作に連動してマーカー
38が格納されるように構成されている。メインフレー
ム7は角パイプ形状のものに限らず、丸筒状や三角筒状
等のいずれの形状であってもよい。
【0029】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
容易にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】苗植付装置の全体側面図
【図2】苗植付装置の伝動系を示す平面図
【図3】メインフレームの左右両側端部における蓋体付
近の側面図
【図4】メインフレームの左右両側端部における蓋体付
近の背面図
【図5】メインフレームの左右両側端部における蓋体付
近の分解斜視図
【符号の説明】
1 苗のせ台 2 植付機構 7 横フレーム 9 植付ケース 17 伝動軸 38 マーカー

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右方向に沿って横長の横フレーム
    (7)を配置して、苗を田面に植え付ける植付機構
    (2)を後部に備えて苗のせ台(1)を往復横送り駆動
    する横送り駆動機構とは別体に形成された複数の植付ケ
    ース(9)を、互いに平行状で後向きに、前記横フレー
    ム(7)の外側面に片持ち状に連設させるべく構成する
    と共に、 前記複数の植付ケース(9)に動力を伝達する伝動軸
    (17)を、前記横フレーム(7)の外部で前記複数の
    植付ケース(9)に亘って架設し、 最外側の前記植付ケース(9)よりも横外側に前記横フ
    レーム(7)を延出して、前記横フレーム(7)の左右
    の延出部に、次の植付行程の指標を田面に形成するマー
    カー(38)を連設してある 田植機の苗植付装置。
  2. 【請求項2】 植付ケース(9)を横フレーム(7)に
    対して直接に取り付けて支持させてある請求項1記載の
    田植機の苗植付装置。
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JP4589027B2 (ja) * 2004-04-08 2010-12-01 株式会社クボタ 苗植付装置用のスタンド

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