JP3140624B2 - 霧状フラックスの捕集装置 - Google Patents

霧状フラックスの捕集装置

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JP3140624B2
JP3140624B2 JP05334838A JP33483893A JP3140624B2 JP 3140624 B2 JP3140624 B2 JP 3140624B2 JP 05334838 A JP05334838 A JP 05334838A JP 33483893 A JP33483893 A JP 33483893A JP 3140624 B2 JP3140624 B2 JP 3140624B2
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潤二 鍵山
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日本電熱計器株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、霧状のフラックスを配
線基板に塗布する際に、配線基板に塗着しなかった霧状
フラックスを捕集する霧状フラックスの捕集装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】噴霧ノズル等からフラックスを噴霧させ
て配線基板に塗布する方法が広く用いられるようになっ
た。すなわちこの技術により、配線基板にフラックスを
薄く均一に塗布することができるからである。他方で、
不活性ガス雰囲気中で半田付けを行う方法が広く行われ
るようになった。
【0003】すなわちこれらの技術により、良好な半田
付けを確保しながら、半田付け後の配線基板上のフラッ
クス残渣を極小化することができ、その結果として配線
基板の無浄化を図れるからである。
【0004】しかし、噴霧フラックスの性質上、噴霧さ
れたフラックスの全てを配線基板に塗着させることはで
きない。そのため、塗着漏れしたフラックスの捕獲・捕
集を行い、大気中への拡散を防止する必要がある。そし
て、これに関する幾つかの技術が提案されている。
【0005】特開平5−138342号公報に開示され
る技術は、フィルタによって霧状フラックスを捕獲・捕
集する技術であり、フィルタ交換機構(巻取り機構)を
有しているが、一般的に行われているフィルタリング技
術である。
【0006】また、特開平4−41070号公報に開示
される技術は、霧状フラックスが吸引される際の運動エ
ネルギを利用し、板状の分離板に衝突させて捕獲・捕集
する技術である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平5−1
38342号公報に開示される技術では、フィルタが有
する固有の性質を有効に利用する技術が確立しておら
ず、フィルタリング効率が低くて捕集効率が低下した
り、逆に、フィルタの捕集負担が高過ぎて短時間で目詰
まりを生じたりする。そのため、フィルタの使用量が多
くなり易くランニングコストも高くなり易い短所があ
る。
【0008】また、特開平4−41070号公報に開示
される技術は、霧状フラックスの運動から生ずるところ
の慣性力に依存して捕獲・捕集を行うので、捕獲・捕集
率が低くなり易い短所がある。すなわち、霧状フラック
スは微細な粒子状態にあって大気中に漂う状態で存在す
るので、霧状フラックスとの接触面積の小さい同技術に
おいては、その多くは捕獲されることがなく、実用的な
捕獲・捕集性を確保するためには、さらに別の装置(例
えばサイクロン型の捕集装置)が必要である。
【0009】本発明は、従来技術における上記のような
問題を解消するもので、フィルタ固有の特性を余すとこ
ろなく利用し、霧状フラックスの捕獲・捕集率を高めた
捕集装置を実現するとともに、メンテナンス性に優れ、
捕集漏れを生じない霧状フラックスの捕集装置を実現す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、フィルタ固有
の性質を余すところなく有効に活用しているところに特
徴がある。また、その構造においてもメンテナンス性に
優れ、捕集漏れを最小限にするよう配慮した構成であ
る。
【0011】すなわち、本発明にかかる霧状フラックス
の捕集装置は、トンネル状の流通路を複数並設してなる
第1のフィルタが複数段霧状フラックスの流通する方向
に対して前段と後段に隣接して設けられているとともに
前記各段のトンネル状の流通通路が各段の間で互いにく
いちがうように配置されているものである。
【0012】また、活性炭からなる第3のフィルタが霧
状フラックスの流通する方向に対し第2のフィルタの後
段に設けられているものである。
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】また、トンネル状の流通路を略平行に複数
並設してなるフィルタ体が、少なくとも2つ以上枠体に
面を対向させて嵌め込まれて第1のフィルタが構成され
るとともに、これらの隣接するフィルタ体の面と面の間
に挿通され、その挿通方向を軸線として回転することに
よりフィルタ体を前記体から取り外す長尺の板状部材
からなるフィルタ取外し治具を具備したものである。
【0017】さらに、噴霧ノズルから霧状フラックスを
噴霧して配線基板に塗着・塗布する霧状フラックスの塗
布装置に用いる霧状フラックスの捕集装置であって、
状フラックスの噴霧位置周辺に設けら前記配線基板に塗
着しなかった霧状フラックスの吸引案内を行うためのフ
ードと前記霧状フラックスの塗布装置における前記配線
基板の搬入口および搬出口の少なくとも一方に該搬入口
または搬出口を覆いかつ配線基板の入口または出口を設
けた補助フードとが第1のフィルタの前段側に接続され
ているものである。
【0018】
【作用】本発明においては第1フィルタには、トンネル
状の流通路が複数(多数)設けられているので、その流
通表面積を非常に大きく取ることができる。したがっ
て、大気(雰囲気)と一緒に吸引された霧状フラックス
の該流通路に対する接触確率は極めて高くなり、粒径の
相対的に大きい霧状フラックスは、この第1のフィルタ
で殆ど捕獲・捕集することができる。
【0019】そして、相対的に粒径の小さい霧状フラッ
クスは、透過間隙が小さい第2のフィルタすなわち不
織布からなるフィルタに捕獲・捕集される。
【0020】このようにフィルタの最適配分を行った結
果として、1つのフィルタに過大な捕獲・捕集負担を与
えることなく、適切な負担配分を採ることができる。す
なわち、1つのフィルタに過大な捕獲・捕集負担を与え
ると、短期のうちに目詰まりを生じてしまい、その本来
の機能を果たさなくなるからである。
【0021】また、第1のフィルタおよび第2のフィル
タにおいては、液状あるいは固形状のフラックスやその
溶剤は捕獲・捕集することができるが、気体化した溶剤
を捕獲・捕集することはできない。しかし、活性炭から
なる第3のフィルタを第2のフィルタの後段に設けるこ
とにより、これを吸着除去することができる。すなわ
ち、漏れのない捕獲・捕集を行うことができる。
【0022】さらに、第1のフィルタには相対的に粒径
の大きいフラックスが付着して捕獲・捕集される。その
ため、それらの捕集積算量が増加すると液滴となり、流
動可能な状態に至る。しかし、各段のトンネル状流通路
がくいちがうように配設することによって、霧状フラッ
クスが段間を通過する際にフィルタ表面に接触し易くな
り、捕獲・捕集率を高めることができる。ちなみに、流
通路が略垂直方向を向くように配設すると、該流通路に
沿って滴下してしまう。
【0023】
【0024】
【0025】また、フィルタ取外し治具の板状部材を挿
通し、その後に回転することにより、フィルタ体を枠体
から簡単に取り外すことができる。特に、フラックスは
粘着性が高いので、フィルタ体と枠体とが粘着して該フ
ィルタ体を枠体から取り外す際に手間取ることがある。
すなわち、このように構成することによって、メンテナ
ンス性が向上する。
【0026】さらに霧状フラックスの塗布装置において
は、被塗布配線基板の長さや幅により、噴霧された霧状
フラックスが該装置の配線基板搬入口あるいは搬出口か
ら僅かではあるが流出することがある。しかし、該搬入
口あるいは搬出口にもその開口を覆いかつ配線基板の入
口または出口を設けた補助フードを設けることにより、
それら流出する霧状フラックスをも完全に捕獲し、捕集
することができる。
【0027】
【実施例】図1は本発明の一実施例の概略を示す構成図
でフラックスの塗布装置に実施している状態を示してい
る。この図で、配線基板1は搬送コンベア2で矢印A方
向に搬送され、その下方に配設した噴霧ノズル3から霧
状フラックス4を噴霧する。そして、配線基板1に塗着
しなかった霧状フラックス4をその上方に配設したフー
ド5により吸引案内される。なお、以下の説明では霧状
フラックス4の流れを基準として、前段,後段を定義す
る。
【0028】一方、第1のフィルタ7のユニットを霧状
フラックス4の流通する方向に対しフード5の後段位置
である上端部に設け、続いて、第2のフィルタ8のユニ
ットを設け、さらに第3のフィルタ9のユニットとファ
ン10が順次設けられ、霧状フラックス4が排出口11
から排出される。そして、各フィルタ7,8,9とファ
ン10との間は配管部6で接続され、各フィルタ7,
8,9はカートリッジ状に形成してあり、その交換は抜
き差し作業だけで行うことができる構成である。
【0029】図2,図3は本発明の一実施例の具体的形
状を示すもので、図2は斜め前方から見た場合の態様を
示す一部を破断した斜視図、図3は図2の斜め後方から
見た場合の態様を示す一部を破断した斜視図である。こ
れらの図において、図1と同一符号は同一部分を示し、
100は霧状フラックスの捕集装置の全体を示す。12
は前記ファン10の駆動源であるモータ、13は前記第
1のフィルタ7を収納する筐体、14は前記第2のフィ
ルタ8を取り付ける筐体である。
【0030】第2のフィルタ8は、不織布8aを筐体1
4の基台15に嵌め込む形状に形成してあり、嵌め込ん
だ後に固定用の枠体8bを嵌め込んで固定する構成であ
る。
【0031】さらに、第2のフィルタ8の後段上部に
は、活性炭9aを収納した第3のフィルタ9を筐体16
の基台17に配設し、その後段にはファン10を接続し
て透孔18から吸引した雰囲気を排出口11から排出す
る構成である。そしてこれらの間も配管部6で接続して
いる。なお、第3のフィルタ9もカートリッジ状に形成
してあり、その交換は抜き差し作業だけで行うことがで
きる。また、19は制御ユニット、20A,20Bは
記霧状フラックスの捕集装置100に設けた前記配線基
板1の入口と出口であり、搬入口、搬出口ともいう。
【0032】図4は、第1のフィルタ7を示す分解斜視
図である。すなわち、第1のフィルタ7は枠体21にフ
ィルタ体22A,22B面を対向させて嵌め込んで構
成した例である。この例では枠体21に沿ってその中央
位置にフィルタ体22A,22Bを係止する板状の係止
片24を設けてあり、2つのフィルタ体22A,22B
を枠体21の両側面から嵌め込むと前記係止片24に当
接して1つのユニットにする。
【0033】一方、フィルタ体22A,22Bは例え
ば、ダンボールで形成してあり、波板と平板とが交互に
積層され、多層の波状に形成した空間をトンネル状の流
通路23として利用している。また、枠体21にはパネ
ル25と把手26を設けてあり、第1のフィルタ7の抜
き差し作業を容易化するとともに、封止性を確保してい
る。なお、フィルタ体22A,22Bのトンネル状の流
通路23の形成方法は、上述した波板と平板のみなら
ず、ハニカム状その他、種々の変形が可能であることは
いうまでもない。
【0034】さらに、パネル25と反対位置の枠体21
にはフィルタ体22A,22Bの取外し用の治具を(後
述)を挿入する透孔27を設けてあり、この透孔27に
対するパネル25には外側に対しては凸部、内側に対し
て凹部となる係止部25aを設けてある。これらは、後
述するフィルタ取外し治具を使用する際に必要となるも
のである。
【0035】また、図においては、第1のフィルタ7
に嵌め込んだフィルタ体22A,22Bの流通路23が
略水平方向へ向くように第1のフィルタ7を配設した例
を示しているが、第1のフィルタ7全体を斜めに配設す
るか、または、フィルタ体22A,22Bを斜めに配設
し、その流通路23が水平方向に対して斜め方向を向く
ように配設してもよい。
【0036】図5(a),(b)は、フィルタ体22
A,22Bの断面と配置の一例を示す断面図である。す
なわち、図5(a)は図4のI−I線による断面図、図
5(b)は図4のII−II線による断面図である。ただ
し、図5(b)は枠体21にフィルタ体22A,22B
を装着したときの断面図である。
【0037】これらの図に示すように、図1のフード5
によって吸引案内された雰囲気は、フィルタ体22A,
22Bすなわちダンボールのトンネル状の流通路23
を通過する。そしてその際に、接触した霧状フラックス
がフィルタ体22A,22Bに付着し捕獲・捕集され
る。
【0038】また、図5(b)に示すものは、各フィル
タ体22A,22Bのトンネル状の流通路23がその隣
接面においてくいちがうように構成している。このトン
ネル状の流通路23のくいちがいを形成するためには、
両フィルタ22A,22Bの通路を予め段違いに形成し
ておき、枠体21に嵌め込んだ際に図5(b)のような
くいちがいを生ずるように構成するか、または、フィル
タ体22A,22Bの係止位置のオフセットを与えるた
めの段差を枠体21に予め形成しておき、同じフィルタ
体22A,22Bを使用して図5(b)のようなくいち
がいを生じるように構成する。
【0039】図6は、第1のフィルタ7におけるフィル
タ体22A,22Bを取り外すために用いるフィルタ取
外し治具31を示す図で、図6(a)は第1のフィルタ
7と取外し治具31との使用態様を示す斜視図、図6
(b)はフィルタ体22A,22Bが外れた様子を説明
する背面図である。
【0040】図6(a)に示すように、フィルタ体22
A,22Bのフィルタ取外し治具31は長尺の板状部材
32と、これを操作するためのパネル33と把手34か
らなる。なお、板状部材32の先端には凸部32aを形
成するが、この凸部32aは、第1のフィルタ7のパネ
ル25の内面側に形成された凹部からなる係止部25a
に嵌まり込む形状に形成する。なお、フィルタ取外し治
具31に設けたパネル33は、板状部材32と把手34
とを容易に取り付けるための部材である。
【0041】そして、このフィルタ取外し治具31を使
用する手順は、図4に示す枠体21に設けた透孔27か
ら板状部材32をフィルタ体22A,22B間の隙間に
挿入し、板状部材32の凸部32aを第1のフィルタ7
の係止部25aに当接させる。次いで、この板状部材3
2をその挿通方向を軸線として回転させると、図6
(b)のようにフィルタ体22A,22Bが矢印方向に
外れる仕組みである。
【0042】図7,図8は、補助フードの使用態様を示
すもので、フラックス塗布装置に実施した状態を示して
おり、図7はフラックス塗布装置を正面から見た概略断
面図、図8は、同じく一部を破断した斜視図で、図7の
第1のフィルタ7より前方部分の図示は省略してある。
なお、図7においては、フィルタ7,8,9の配設を
略示してある。
【0043】また、霧状フラックスの塗布装置の配線基
板1の入口20Aおよび出口20Bの位置に、配線基板
1に塗着しなかった霧状フラックス4の吸引案内を行
い、かつ前記搬入口および搬出口の少なくとも一方を覆
補助フード41A,41Bを設けた構成である。そし
て、この補助フード41A,41Bは前記霧状フラック
スの塗布装置の配線基板1の入口20Aおよび出口20
Bを覆うように構成されているが、これらは有用な効果
を発揮する何ずれか一方側にのみ設けた構成であっても
かまわない。
【0044】また、42A,42Bは前記補助フード4
1A,41Bに搬送コンベア2を装着するための開口部
で、配線基板1の入口と出口になる。43A,43Bは
前記補助フード41A,41Bから配管部6へ接続され
る配管部で、第1のフィルタ7の前段に接続されてい
る。
【0045】次に、動作について説明する。配線基板1
に霧状フラックス4を塗布する環境の雰囲気は、ファン
10によって発生した吸引力によってフード5内へ吸引
案内される。すなわち、この際に配線基板1に塗着され
なかった霧状フラックス4が一緒に吸引される。
【0046】そして、第1のフィルタ7によって、霧状
フラックス4が第1のフィルタ7に接触した際に付着し
て捕獲、捕集することができる。なお、このフィルタ体
22A,22Bは、多数のトンネル状の流通路23を有
しているので、その接触面積が大きい。そのため、霧状
フラックス4とフィルタ体22A,22Bとが接触する
確率が高く、捕獲・捕集率も高い。
【0047】次いで、不織布8aで構成した第2のフィ
ルタ8は、その透過隙間が極めて小さい。したがって、
第1のフィルタ7で捕獲・捕集できなかった霧状フラッ
クス4をこの第2のフィルタ8で完全に捕獲・除去する
ことができる。
【0048】すなわち、第1のフィルタ7と第2のフィ
ルタ8とは、その流通路の形状および透過間隙の大きさ
の違いから、霧状フラックス4の粒径の相対的な相違に
よる捕獲・捕集率の相違およびフィルタ表面への接触確
率の相違を適切に配分することが可能となり、フィルタ
の目詰まりが発生し難くなり、また、吸引力の低下も少
なくなる。
【0049】次に、一般的にフラックスは固形分と溶剤
分とからなり、溶剤としてはアルコール系の溶剤が多用
されている。そのため、フラックス塗布のプロセスで該
アルコールが気化する。他方、アルコールの放出量は公
害防止の理由から規制(500ppm以下)されてい
る。そこで、この規制に適合しないフラックス(揮発性
の高い溶剤を使用したフラックス)を使用する場合に
は、そのような溶剤も捕獲・捕集する必要がある。
【0050】活性炭9aからなる第3のフィルタ9はそ
のために設けたフィルタであり、アルコール等の溶剤成
分は該第3のフィルタ9で捕獲・捕集される。
【0051】以上のように、霧状フラックス4およびそ
の溶剤成分をも確実に捕獲・捕集し、大気中へのフラッ
クスの拡散を十分に防止することができる。また、各フ
ィルタ7,8,9はカートリッジ状に形成できるので交
換作業も極めて容易となる。
【0052】さらに、フィルタ体22A,22Bのトン
ネル状の流通路23を水平方向に向けて配設することに
よって、捕獲・捕集されたフラックスが滴下して周辺部
分を汚染することもない。
【0053】また、トンネル状の流通路23を水平方向
に対して斜め方向となるように配設することによって、
霧状フラックス4の吸引運動方向が変化し、霧状フラッ
クス4とフィルタ表面との接触確率が高まって捕獲、捕
集率を更に高めることができるとともに、斜め方向の角
度を適切に選ぶので、第1のフィルタ7に捕獲・捕集さ
れたフラックスが滴下して周辺部分を汚染することもな
い。
【0054】ちなみに、トンネル状の流通路23を鉛直
方向へ向けて配設する構成では、折角捕獲・捕集したフ
ラックスが重力を受けてフィルタ外へ滴下することにな
る。
【0055】また、フィルタ体22A,22Bを多段に
して相互の流通路23にくいちがいを生ずるように配設
する構成であるので、このくいちがい部分における霧状
フラックス4とフィルタ体22A,22Bの表面との接
触確率が高まり、捕獲、捕集率を高めることができる。
【0056】また、第1のフィルタ7およびそのフィル
タ取外し治具31を用いることによって、フィルタ体2
2A,22Bの交換も容易に行うことができる。なお、
第2のフィルタ8の交換もその構成から容易である。
【0057】このようにフィルタ体22A,22Bの交
換作業が容易に行うことができるということは、次の理
由から重要な事項である。すなわち、フィルタ体22
A,22Bに捕獲・捕集された霧状のフラックス4は粘
着性が強く、枠体21や基台との接着を生じ易いからで
ある。もともと、フィルタ体はその目的上から枠体や基
台に気密に固定する必要があるので、接着が生じ易いの
である。
【0058】さらに、霧状フラックス4の塗布置の
線基板1の入口20A,出口20にも、その開口を覆
いかつ前記配線基板の入口または出口となる開口42
A,42Bを設けた補助フード41A,41Bを設けて
いるので、これらの入口20A,出口20Bから大気中
へ拡散しようとする霧状のフラックス4をも十分に捕獲
・捕集することができる。
【0059】以上説明したように本発明は、トンネル状
の流通路を複数並設してなる第1のフイルタが霧状フラ
ックスの流通する方向に対して前段と後段に隣接して設
けられるとともに前記各段のトンネル状流通路が各段の
間で互いにくいちがうように配設され、この第1のフィ
ルタより目の細かい不織布からなる第2のフィルタと
が、霧状フラックスの流通する方向に対し順次配設され
ているので、流通表面積を非常に大きく採ることができ
る。したがって、大気(雰囲気)と一緒に吸引された霧
状フラックスのうち粒径の相対的に大きい霧状フラック
スは、この第1のフィルタにほとんど捕獲・捕集するこ
とができ、相対的に粒径の小さい霧状フラックスは、第
2のフィルタに捕獲・捕集される。また、霧状フラック
スが段間を通過する際にフィルタ表面に接触し易くな
り、捕獲・捕集率を高めることができる。
【0060】このようにフィルタの最適配分を行った結
果として、1つのフィルタに過大な捕獲・捕集負担を与
えることなく、適切な負担配分を採ることができる。す
なわち、1つのフィルタに過大な捕獲・捕集負担を与え
ると、短期のうちに目詰まりを生じてしまい、その本来
の機能を果たさなくなるからである。
【0061】また、活性炭からなる第3のフィルタが霧
状フラックスの流通する方向に対し第2のフィルタの後
段に設けられているので気体化した溶剤を活性炭によ
り、吸着除去することができる。すなわち、漏れのない
捕獲・捕集を行うことができる。
【0062】さらに、第1のフィルタの流通路が略水平
方向となるように配設されているので相対的に粒径の大
きいフラックスが付着して捕集積算量が増加することに
より液滴となり、流動可能な状態になっても滴下するこ
とがなくなり、フィルタ周辺部分が不必要に汚れるよう
なことがない。
【0063】また、第1のフィルタの流通路が水平方向
に対し斜め方向となるように配設されているので流通路
に進入する霧状フラックスは、その流通方向が変わるの
でフィルタ表面に接触し易くなる。すなわち、捕獲・捕
集効率が向上する。
【0064】さらに、第1のフィルタが複数段霧状フラ
ックスの流通する方向に対して隣接して設けられるとと
もに各段のトンネル状の流通路が各段の間で互いにくい
ちがうように配設されているので霧状フラックスが段間
を通過する際にフィルタ表面に接触し易くなり、捕獲・
捕集率を高めることができる。
【0065】また、トンネル状の流通路を複数並設して
なるフィルタ体が、少なくとも2つ以上枠体に面を対向
させて嵌め込まれて第1のフィルタが構成されるととも
に、これらの隣接するフィルタ体の面と面の間に挿通さ
れ、その挿通方向を軸線として回転することによりフィ
ルタ体を枠体から取り外すフィルタ取外し治具を具備し
たので、フィルタ体を枠体から簡単に取り外すことがで
きる。特に、フラックスは粘着性が高いので、フィルタ
体と枠体とが粘着してフィルタ体を枠体から取り外す際
に手間取ることがあるのを解消することができ、メンテ
ナンス性が向上する。
【0066】さらに、噴霧ノズルから霧状フラックスを
噴霧して配線基板に塗着・塗布する霧状フラックスの塗
布装置に用いる霧状フラックスの捕集装置であって、
状フラックスの噴霧位置周辺に設けられ前記配線基板に
塗着しなかった霧状フラックスの吸引案内を行うための
フードと前記霧状フラックスの塗布装置における配線基
板の搬入口および搬出口の少なくとも一方に該搬入口ま
たは搬出口を覆いかつ前記配線基板の入口または出口を
設けた補助フードとが第1のフィルタの前段側に接続さ
れているので、噴霧された霧状フラックスが、入口ある
いは出口から僅かではあるが流出するのを完全に捕獲・
捕集することができる等の利点を有する。
【0067】また、各フィルタ周辺部分を汚染すること
もなく、メンテナンス性にも優れている。溶剤成分に対
しても捕集漏れを生じない。すなわち、環境汚染性のき
わめて少ない捕集装置を実現することができる。
【0068】さらに、ランニング有効時間(フィルタが
有効な性能を発揮する時間)も長くすることができる。
その結果、ランニングコストが低く、運転時に漸次に発
生する吸引・捕集能力の低下も少なく、長期間に亘って
その捕集能力を維持することができる等の種々の利点を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の概略を示す一部を破断とし
た構成図である。
【図2】図1の具体的形状を斜め前方から見た場合の態
様を示す一部を破断した斜視図である。
【図3】図2を斜め後方から見た場合の態様を示す一部
を破断し、また、一部を引出した状態の斜斜視図であ
る。
【図4】第1のフィルタを示す分解斜視図である。
【図5】図4のフィルタ体の断面と配置の一例を示す断
面図である。
【図6】図4のフィルタ体を取り外すために用いるフィ
ルタ取外し治具を示す斜視図と取り外し動作を説明する
背面図である。
【図7】補助フードの使用態様例を示す概略断面図であ
る。
【図8】図7の補助フードの一部を破断して示した斜視
図である。
【符号の説明】
1 配線基板 2 搬送コンベア 3 噴霧ノズル 4 霧状フラックス 5 フード 6 配管部 7 第1のフィルタ 8 第2のフィルタ 8a 不織布 9 第3のフィルタ 9a 活性炭 10 ファン 11 排出口 21 枠体 22A フィルタ体 22B フィルタ体 23 流通路 27 透孔 31 フィルタ取外し治具 32 板状部材 41A 補助フード 41B 補助フード 100 霧状フラックスの捕集装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 3/34 B23K 1/00 B01D 46/00 B05B 15/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネル状の流通路を複数並設してなる
    第1のフィルタが複数段霧状フラックスの流通する方向
    に対して前段と後段に隣接して設けられるとともに前記
    各段のトンネル状流通路が各段の間で互いにくいちがう
    ように配設され、この第1のフイルタより目の細かい不
    織布からなる第2のフィルタとが、霧状フラックスの流
    通する方向に対し順次配設されていることを特徴とする
    霧状フラックスの捕集装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の霧状フラックスの捕集装
    置において、活性炭からなる第3のフィルタが前記霧状
    フラックスの流通する方向に対し第2のフィルタの後段
    に設けられていることを特徴とする霧状フラックスの捕
    集装置。
  3. 【請求項3】 トンネル状流通路を略平行に複数並設し
    てなるフィルタ体が、少なくとも2つ以上枠体に面を対
    向させて嵌め込まれて第1のフィルタが構成されるとと
    もに、これらの隣接するフィルタ体の面と面の間に挿通
    され、その挿通方向を軸線として回転することにより各
    フィルタ体を前記枠体から取り外す長尺の板状部材から
    なるフィルタ取外し治具を具備したことを特徴とする請
    求項1または2記載の霧状フラックスの捕集装置。
  4. 【請求項4】 噴霧ノズルから霧状フラックスを噴霧し
    て配線基板に塗着・塗布する霧状フラックスの塗布装置
    に用いる霧状フラックスの捕集装置であって、前記霧状
    フラックスの噴霧位置周辺に設けられ前記配線基板に塗
    着しなかった霧状フラックスの吸引案内を行うためのフ
    ードと前記霧状フラックスの塗布装置における前記配線
    基板の搬入口および搬出口の少なくとも一方に該搬入口
    または搬出口を覆いかつ前記配線基板の入口または出口
    を設けた補助フードとが第1のフィルタの前段側に接続
    されたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいず
    れかに記載の霧状フラックスの捕集装置。
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