JP3140940U - 経腸輸液ポンプ - Google Patents

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Abstract

蠕動式静脈輸液ポンプと同じ動作原理を備える蠕動式経腸輸液ポンプの誤使用を未然に防止できる安全性に優れた蠕動式経腸輸液ポンプの提供。
【解決手段】経腸輸液チューブ101を装填するときに、経腸輸液ポンプ1であることを積極的に知らせることで、静脈投与用輸液セットの静脈輸液チューブの誤装填を防止する誤装填防止手段を備える。
【選択図】図2

Description

本考案は、経腸輸液ポンプに係り、特に誤使用を防止した安全性に優れる蠕動式経腸輸液ポンプに関するものである。
本願出願人は、輸液チューブの外周面を長手方向に押圧して蠕動運動を与えることで、送液を行う蠕動式輸液ポンプを実用化している。特に、この蠕動式輸液ポンプに対して輸液チューブを装填するときに、輸液チューブが正しく装填されないとドアを閉じることができないようにすることで、安全性を確保した蠕動式輸液ポンプを提案している(特許文献1)。
また、本願出願人は、輸液チューブの途中部位を閉塞するための専用クランプを設けておき、蠕動式輸液ポンプの専用クランプ収納部に対して専用クランプを挿入した後に、ドアを閉じる動作に連動して専用クランプの閉塞を解除することで薬液の送液を行う状態にできるとともに、ドアを開くような専用クランプを外部に取り出す動作に連動し、再度輸液チューブを閉塞する状態にできるように構成された蠕動式輸液ポンプを提案している(特許文献2)。
さらに、本願出願人は、蠕動式輸液ポンプに内蔵される蠕動機構の各フィンガーを、輸液チューブを上流側と下流側のみ完全に潰し、途中部位は完全に潰さないように駆動することで、輸液チューブの肉厚の影響をなくして高精度で送液を可能にした蠕動式輸液ポンプを提案している(特許文献3)。
特開2002−58738号公報 特開2006−115914号公報 特開平09−151856号公報
上記の各蠕動式輸液ポンプは、静脈に穿刺針を穿刺した後に、静脈への各種薬液を投与するための静脈投与を行うように設計されている。このために送液中に混入する気泡の検出基準を高く設定することで、静脈投与中に静脈内に気泡が入り込むことを未然に防止できるように構成されている。
一方、栄養剤や流動食を、胃腸内に直接送り込む経腸投与のための経腸輸液ポンプとして、現状では主にローラ式輸液ポンプが使用されている。通常、栄養剤や流動食は高粘度であり、送液中に空気が混入する頻度が高い事情もあるので、この種の経腸輸液ポンプによれば、送液中での気泡混入は特に問題にならない。そこで、経腸輸液ポンプでは、気泡検出の検出基準は低く設定される。
上記のように静脈投与用に設計された蠕動式輸液ポンプは、安全性、信頼性が高いことから広く普及している。また、上記のローラ式輸液ポンプは、輸液チューブのセット方法が蠕動式輸液ポンプとは大きく異なるので、蠕動式輸液ポンプを経腸輸液ポンプとして使用したいとする要望も高い。
しかしながら、静脈投与と経腸投与とを取り違えて、静脈投与用の輸液セットを経腸投与用の蠕動式輸液ポンプにセットして使用すると、気泡検出の検出基準を低く設定しているために、気泡混入のリスクが高くなる。そこで、経腸投与用の蠕動式輸液ポンプでは、静脈投与用の輸液セットをセットしても使用できないように経腸投与専用として設計することで誤使用の防止を図っている。
したがって、本考案は上記の事情に鑑みてなされたものであり、静脈投与用の蠕動式輸液ポンプと同じ動作原理を備える蠕動式経腸輸液ポンプの誤使用を未然に防止することのできる安全性に優れた蠕動式経腸輸液ポンプの提供を目的としている。
上述の課題を解決するために、本考案によれば、複数の各フィンガを蠕動運動する蠕動機構部を内蔵した装置本体と、前記装置本体に対する係止位置と係止解除位置との間で開閉可能に設けられるドア部材と、経腸投与用輸液セットの経腸輸液チューブを、前記蠕動機構部との間で挟持するように前記ドア部材の内面に配設される押圧板と、を備え、前記経腸輸液チューブの外周面を、前記押圧板と前記複数の各フィンガーとにより長手方向に押圧して蠕動運動を与えることで送液を行う蠕動式経腸輸液ポンプであって、送液中に混入する気泡の検出基準を、静脈投与用輸液セットを用いる蠕動式静脈輸液ポンプよりも低く設定するとともに、前記経腸輸液チューブを装填するときに、経腸輸液ポンプであることを積極的に知らせることで、前記静脈投与用輸液セットの静脈輸液チューブの誤装填を防止するための誤装填防止手段を、備えることを特徴としている。
また、前記経腸輸液チューブが前記押圧板と前記複数の各フィンガーとの間で正しく装填されないと、前記ドア部材を前記係止位置にできないようにする安全手段を、さらに備えることを特徴としている。
また、前記経腸輸液チューブは、その途中部位を閉塞する専用クランプを備え、前記装置本体に配設される専用クランプ収納部に対して前記専用クランプを挿入した後に、前記ドア部材を閉じる動作に連動して、前記専用クランプの閉塞を解除し、薬液の送液を行う状態にできるとともに、前記ドア部材を開き前記専用クランプを外部に取り出す動作に連動して、再度前記経腸輸液チューブを閉塞する状態にできることを特徴としている。
また、前記複数の各フィンガーは、前記経腸輸液チューブを上流側で潰し、順次下流側に向けて潰すように駆動されることを特徴としている。
また、前記誤装填防止手段は、前記ドア部材の表面に配設される予定量設定部、流量設定部、積算量表示部、予定量・流量・積算量表示部と併設されるバックライト部を含み、前記バックライト部は、点灯・点滅により前記経腸輸液ポンプであることを表示することを特徴としている。
そして、前記誤装填防止手段は、前記蠕動式静脈輸液ポンプとは異なる色及び形状の筐体と、前記蠕動式静脈輸液ポンプとは異なる形状の把手と、前記蠕動式静脈輸液ポンプとは異なる送液動作中の電子音と、蠕動式経腸輸液ポンプであることを発生する音声ガイドと、の少なくともいずれかを含むことを特徴としている。
本考案によれば、誤装填防止手段を備えることで、静脈投与用の蠕動式静脈輸液ポンプと同じ動作原理を備える蠕動式経腸輸液ポンプの誤使用を未然に防止することのできる安全性に優れた蠕動式経腸輸液ポンプを提供することができる。
以下に、本考案の好適な実施形態について、添付の図面を参照して説明する。
図1(a)は、経腸投与用の輸液セット100を専用容器110とともに図示した外観斜視図である。また、図1(b)は、静脈投与用の輸液セット200を輸液バッグ210とともに図示した外観斜視図である。本図に図示されるように、静脈投与と経腸投与とを取り違えて静脈投与用の輸液セット200を、本考案になる経腸投与用の蠕動式経腸輸液ポンプ(経腸栄養ポンプ)にセットして使用すると、蠕動式経腸輸液ポンプでは気泡検出の検出基準を低く設定しているために、気泡混入のリスクが高くなる。そこで、経腸投与用の蠕動式輸液ポンプでは、静脈投与用の輸液セットをセットしても使用できないように経腸投与専用として設計し、また、経腸輸液チューブはJIS規格(JIS T3213:2005栄養用チューブ及びカテーテル)に基づき、各投与に使用される輸液セット102と202、104と205の接続コネクタの形状を、静脈投与用と経腸投与用として専用設計することで誤使用を防止するとともに衛生上の安全性を図っている。
具体的には、滅菌処理された不図示の透明バッグに輸液セット100、200が折りたたまれて収納及び封印されている。特に、静脈投与用の輸液セット200は蠕動式静脈輸液ポンプに装填して使用する場合に、その送液精度が保証できるように外形寸法、肉厚、材質、硬度などが厳密に管理されて製造された長さ約2m、外形約5mmの透明のビニル製の静脈輸液チューブ201を使用している。
この静脈輸液チューブ201の上端には、透明樹脂製の点滴筒202が接続されており、この点滴筒202のびん針202aを不図示の輸液スタンドのポールに吊るされた輸液バッグ210のゴム栓部分に穿刺することで輸液バッグ210中の薬液の送液を可能にしている。また、静脈輸液チューブ201の下端には、静脈に穿刺された穿刺針206を接続するためにコネクタ205が接続されている。また、静脈輸液チューブ201の途中部位には専用クランプ203が予めセットされており、その下方にはローラクレンメ204がさらにセットされている。
以上のびん針とコネクタ205には不図示のキャップが被せられており、滅菌状態を保つとともに、使用時に各キャップを外し、コネクタ205に対して穿刺針206をキャップを外した後にセットできるように準備されている。ローラクレンメ204は、その横断面が略四角形の樹脂製であり、図示のように静脈輸液チューブ201を挿通した後に、左右壁において一部が斜めに穿設された左右溝で回転自在に支持されるローラを設けている。このローラを図示の位置から矢印方向に回転移動すると、チューブ201とローラの外周面との間の距離が狭くなり最終的に閉塞状態にできるように構成されている。したがってこのローラクレンメ204は送液開始後に開放位置にセットされ送液終了後に閉塞位置にセットされることになる。
次に、経腸投与用の輸液セット100は、流動食などを収容した専用容器110に接続されて使用される。上記の静脈輸液チューブ201と同等の外形寸法、肉厚、材質、硬度に製造された長さ約2m、外形約5mmの透明のビニル製の経腸輸液チューブ101を使用している。
この経腸輸液チューブ101の上端には、ゴム栓102が接続されており、このゴム栓102を不図示の輸液スタンドのポールに吊るされた専用容器110のドレイン栓110aに対して接続する。以上で、専用容器110中の流動食や栄養飲料などの送液が可能になる。また、経腸輸液チューブ101の下端には、ベッド上に横たわっている患者の鼻腔等に挿入した後に、胃腸まで到達する全長を有する導入管106のコネクタ106aに接続するために弾性部材からなるコネクタ104が接続されている。さらにまた、経腸輸液チューブ101の途中部位には、上記の専用クランプ203とは異なる形状で、またオレンジ色とは異なる色である例えば、黄色の樹脂材料から成形された専用クランプ103が予めセットされている。
次に、図2(a)は、本考案の一実施形態になる蠕動式経腸輸液ポンプ1(以下、ポンプ1とも呼ぶ)の正面図である。また、図2(b)は、表示部40の拡大図である。本図において、このポンプ1は、本願出願人による上記の特開2002−58738号公報または特開2006−115914号公報に基づく構成を備えており、上記の経腸輸液チューブ101を図示のようにセットすることで薬液の送液を行う状態(輸液チューブが開放状態)にされる。また、経腸輸液チューブ101が正しくされないとドア部材2を閉じることができないようにできる安全手段を備えている。
この蠕動式経腸輸液ポンプ1は、後述する各フィンガーで経腸輸液チューブ101を上流側で潰し、順次下流側に向けて潰すことで経腸輸液チューブ101の高粘度の流動食を送液することができるように構成されている。
また、この蠕動式経腸輸液ポンプ1は、操作部50に配置されている各スイッチを操作することで流量、予定量などの設定が行われる。また、図2(b)に図示のように輸液チューブの閉塞異常が検出されて正常な送液ができないことを知らせる閉塞警報表示、ポンプ1のドア部材2が装置本体に対して完全に閉じていないときに、その状態をドアスイッチで検出して知らせるドア開き表示、経腸輸液チューブ101の内部に所定長(約120mm)以上の長さの気泡が混入したときに知らせる空液警報表示、内蔵バッテリの電圧が低下したときに知らせるバッテリ警報表示、上記の専用クランプが正しくセットされていない状態を知らせるクリップチェック表示などを絵文字を含む表示部40で行うようにしている。この表示部40には、閉塞度合いを3段階で表示する閉塞設定圧表示部41と閉塞位置表示部42、43がさらに設けられている。
この表示部40の下方には別枠印刷で囲まれた範囲内において予定量設定スイッチ51、流量設定スイッチ52、早送りスイッチ53、電源スイッチ54、停止/消音スイッチ55、輸液開始スイッチ56、アップダウンスイッチ59、60が設けられている。アップダウンスイッチの上下ボタンを押すことで、1〜999mLの範囲で設定可能であり、1mL単位で設定するか、またはフリーに設定できるようにプログラムされており、その設定値を記憶するように構成されている。
また、予定量設定表示部62の左隣には予定量の設定前後に押圧されることで設定・確認を行うための予定量設定スイッチ62が設けられている。また、予定量設定表示部62の下方には流量表示部63が設けられている。これらの表示部にはLED素子が使用されており、夜間乃至暗い部屋でも照明なしで見ることができるようにしている。さらに、電源スイッチ54の隣には外部電源か内部電源の使用であるかを異なる色の照明で表示するランプ57と、内蔵バッテリの消費度合いを異なる長さてバー表示するランプ58が設けられている。さらに、予定量設定表示部62の上方には「経腸専用」と印刷されており、この裏側に内蔵されているバックライトにより文字を裏側から照射できるように構成されている。
一方、ドア部材2は、装置本体と同色のライトオレンジの樹脂製のドアカバー8を備えており、このドアカバー8の上方には輸液動作を表示するために上方において凸状に突出形成された大型の動作インジケータ30を設けている。この動作インジケータ30の内部には赤色と緑色に発光する発光ダイオードが内蔵されており、ポンプ1の動作状態に応じて点灯するようにしている。すなわち、送液中と早送り中は点滅し、スタンバイ機能が働いている時は、赤色と緑色が交互に点滅して、送液を即座に開始できる状態を使用者に知らせるようにしている。さらに、輸液チューブ101の装填時において、上記の「経腸専用」の裏側に内蔵されているバックライトと交互に点灯することで経腸用であることを積極的に表示できるようにしている。このドア部材2の開閉はドアロックレバー5の操作で行われる。
図3は、ドア部材2を開いた状態にした後の外観斜視図である。本図において、既に説明済みの構成または部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、本体化粧カバー7はライトオレンジの樹脂製であり持ち運びの際に把持される把持部を後述するように一体成形している。本体ベース3は図示のように幅方向の中央部において上下部位に夫々形成される溝部を一体形成しており、これらの溝部内に輸液チューブ101をセットするように構成されている。
さらに、これらの溝部の間には合計で4個のネジをプラスドライバーで取り外すことで着脱可能に構成された蠕動機構を有するポンプ機構10が設けられている。このポンプ機構10が薬液などで汚染されて、各フィンガ10fの動きが悪くなったときに、ポンプ機構10を本体ベース3から取り出し、所定の洗剤で洗浄することで薬液を洗い流し、動きが正常に戻せるように設計されている。このためにポンプ機構10に設けられる各フィンガ10fは、耐薬液、薬品性に優れるポリアセタール樹脂材料等の熱可塑性樹脂から射出成形されている。
また、本体ベース3の下方には紙面前方に突出する一対の顎部3a、3bが一体形成されており、ドア化粧カバーを設けたドア部材2を閉じたときに各顎部上にドア化粧カバーの下方側面が位置することで、何らかの衝撃的な外力が加わったときに、外力を受け止めるようにして、ドア化粧カバーとドア部材2には外力が加わらないようにして破損防止できるように配慮されている。さらに本体ベース3の左右側からは上記の各スイッチを押圧操作するときに指を掛けるためのフランジ部3fが突出形成されている。
また、本体ベース3の中間の右側にはフック6が固定されており、ドア部材2において回動自在に設けられたドアロックレバー5の係止部5aがこのフック6に係止されることで、ドア部材2を装置本体に対する固定状態に維持できるようにしている。
また、溝部の最上流側に対向してエラストマーから形成されるドアシールゴムが配設されており、ドア部材2を閉じたときに本体ベース3は、接合シール面を形成するようにドアシールゴムが変形することで内部に流動食等が進入することを防止している。
上記の溝部の下方には気泡センサ13が配設されている。この気泡センサ11は、輸液チューブ101内部に混入する気泡の内で、チューブ内における長さが所定長さ(例えば、約120mm)となる所定量(約1cc)以上のものが検出されたときに、それ以降の動作を強制的に停止する。この気泡検出部である気泡センサ11に対向する位置のドア側にはチューブ押え部12が設けられており、ドア部材2を閉じたときに、輸液チューブ101を押さえて不動状態にすることで正確な気泡検出を行えるようにしている。
この気泡センサの下方には閉塞センサ13が配設されており、これに対向してドア部材2に配設されたジンバル式の閉塞押え板14が設けられている。以上の構成で輸液チューブ101を紙面の前後方向に挟持する。この閉塞センサ13は永久磁石とこの永久磁石の移動位置をアナログ的に検出するためのピックアップとから構成されており、輸液チューブ101の閉塞状態にともなう内圧変化に応じて、移動する永久磁石の位置を検出するように構成されている。このことから、閉塞押え板14は輸液チューブ101のあらゆる方向の内圧変化を規制しないようにする必要があるので、図示の円盤はバネ板(弾性部材)の端部において自由に可動できるように保持される。
一方、ポンプ機構10の動作原理は、装着された輸液チューブ101を各フィンガ10fと押圧板19との間で挟持及び押圧し、設定された時間あたりの流量で持続的に送液する。このためマイクロコンピュータ(CPU)に記憶した情報によりモーター回転信号を生成し、この回転信号によってモーターを回転させ、ポンプを駆動し、送液の流量を調節するようにしている。各フインガ10fは上流側から第1フィンガ、第2フィンガ、第3フィンガ、第4フィンガ、第5フィンガ、...の夫々が図示のようにポンプベース内において紙面前後方向に往復駆動されるように内蔵されている。
図示のように各フィンガの先端形状は丸みを帯びており完全に潰すことができるように構成されている。また、各フィンガ10fは輸液チューブ101を上流側で潰し、順次下流側に向けて潰すことで蠕動運動を確実に伝達できるようにしている。
ドア部材2は、本体ベース3に対して上下の一対のヒンジブロック4により左側に向けて開くように構成されており、上述した表示部、キーパネル操作部、動作インジケータ等への通電などを、繰返し曲げに強いフレキシブルケーブルで行うようにしている。そして、このドア部材2の内側の略中央部位には上記のポンプ機構10に対向する押圧板19がバッファプレート機構を介して配設されている。このバッファプレート機構はポンプ機構10の各フィンガに対向するように設けられることで、フィンガによる押圧作用の受け面を形成するものである。このため紙面の前後方向に移動するように設けられており、何らかの過剰負荷が発生したときに紙面裏面側に向けて後退するようにして輸液チューブ101の損傷を防止する機能を備えている。
ポンプ機構10の下方には、閉塞センサ15とこれに対応する閉塞押え板16が配設されており、蠕動運動により送り出された後の閉塞状態の検出を行うようにしている。この閉塞センサ15の下方には、専用クランプが収容される専用クランプ収納部17が配設されている。この収納部17に対して専用クランプ103(図1(a)を参照)を挿入した後に、ドア部材2を閉じる動作に連動して、専用クランプ103の閉塞が解除されることで流動食などの送液を行う状態にできる。またドア部材2を開き、専用クランプ103を外部に取り出す動作に連動して再度、経腸輸液チューブ101を閉塞する状態(チューブの閉塞状態)にできるようにしている。
次に、図4はポンプ1の右側面図である。本図において、既に説明済みの構成または部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、化粧カバー7は開口部7aから連続する破線図示の把持部7kを一体成形している。この把持部7kは、突起7jを備えることで中に指先を入れることで持ち運びを可能にしている。この把持部の形状は静脈投与用の蠕動式輸液ポンプとは大きく異なるので、使用者は容易に気づくこととなる。またポンプ1の底面には4つのゴム足9が固定されており、テーブル上に載置した状態での使用を可能にしている。
最後に、図5(a)は、ポンプ1の背面図である。本図において、既に説明済みの構成または部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、ナースコール用コネクタ21の下方にも「経腸専用」の表示が施されており、電源コネクタ23へ電源ケーブルを挿入する際にも蠕動式静脈輸液ポンプとは異なることを知らせることを可能にしている。また、図5(b)は、ポンプ1の底面図であって、化粧カバー7の底面には金属製のネジ板25がネジ28で固定されている。このネジ板25にはポンプ1を輸液スタンドに固定して使用するときの固定ノブの雌ネジ部25が圧入固定されている。
以上のようにオフホワイトの蠕動式静脈輸液ポンプとは異なるライトオレンジの異なる色及び形状の筐体であるカバー7と、異なる形状の把手7kを備えるので誤使用を防止できる。また、動作中は蠕動式静脈輸液ポンプとは異なる送液動作中の電子音であるピロピロ...を発生することで注意を促すようにしている。さらに蠕動式経腸輸液ポンプであることを輸液チューブのセット時において音声ガイドとして発生することで注意を促すようにしている。
尚、本考案の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本考案に含まれることは言うまでもない。
(a)は、経腸投与用の輸液セット100を専用容器110とともに図示した外観斜視図である。(b)は、静脈投与用の輸液セット200を輸液バッグ210とともに図示した外観斜視図である。 (a)は、蠕動式経腸輸液ポンプ1の正面図、(b)は表示部40の拡大図である。 蠕動式経腸輸液ポンプ1のドア部材2を開いた後の状態を図示した外観斜視図である。 蠕動式経腸輸液ポンプ1の右側面図である。 (a)は、蠕動式経腸輸液ポンプ1の背面図、(b)は底面図である。
符号の説明
1 蠕動式経腸輸液ポンプ
2 ドア部材
7 本体カバー(誤装填防止手段)
7k 把手(誤装填防止手段)
8 化粧カバー(誤装填防止手段)
10 ポンプ機構
30 動作インジケータ

Claims (6)

  1. 複数の各フィンガが蠕動運動するように駆動する蠕動機構手段を表面に内蔵した装置本体と、
    前記装置本体の前記表面に対する係止位置と係止解除位置との間で開閉可能に設けられるドア部材と、
    経腸投与用輸液セットの経腸輸液チューブを、前記蠕動機構手段との間で挟持するために前記ドア部材の内側表面に配設される押圧板と、を備え、
    前記経腸輸液チューブの外周面を、前記押圧板と前記複数の各フィンガとにより長手方向に押圧して送液を行う蠕動式経腸輸液ポンプであって、
    送液中に混入する気泡の検出基準を、静脈投与用輸液セットを用いる蠕動式静脈輸液ポンプよりも低く設定するとともに、
    前記経腸輸液チューブを装填するときに、経腸輸液ポンプであることを積極的に知らせることで、前記静脈投与用輸液セットの静脈輸液チューブの誤装填を防止する誤装填防止手段を、備えることを特徴とする経腸輸液ポンプ。
  2. 前記経腸輸液チューブが前記押圧板と前記複数の各フィンガとの間で正しく装填されないと、前記ドア部材を前記係止位置に保持できないようにする安全手段を、
    さらに備えることを特徴とする請求項1に記載の経腸輸液ポンプ。
  3. 前記経腸輸液チューブは、その途中部位を閉塞する専用クランプを備え、
    前記装置本体の前記表面に配設される専用クランプ収納部に対して前記専用クランプを挿入した後に、前記ドア部材を閉じる動作に連動して、前記専用クランプの閉塞を解除し、薬液の送液を行う状態にできるとともに、
    前記ドア部材を開くような前記専用クランプを外部に取り出す動作に連動して、再度前記経腸輸液チューブを閉塞する状態にできることを特徴とする請求項1または2に記載の経腸輸液ポンプ。
  4. 前記複数の各フィンガーは、前記経腸輸液チューブを上流側で潰し、順次下流側に向けて潰すように駆動されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の経腸輸液ポンプ。
  5. 前記誤装填防止手段は、前記ドア部材の表面に配設される予定量設定部、流量設定部、積算量表示部、予定量・流量・積算量表示部と併設されるバックライト部を含み、前記バックライト部は常時、点灯・点滅して前記経腸輸液ポンプであることを表示することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の経腸輸液ポンプ。
  6. 前記誤装填防止手段は、前記経腸輸液ポンプとは異なる色及び形状の筐体と、前記経腸輸液ポンプとは異なる形状の把手と、前記経腸輸液ポンプとは異なる送液動作中の電子音と、経腸輸液ポンプであることを発生する音声ガイドの内の、少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に経腸輸液ポンプ。
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