JP3141003U - 業務用アイロナー - Google Patents
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Abstract
【課題】洗濯ラインに設置して洗濯物の仕上乾燥と皺伸ばしとを行う業務用のアイロナーに設けられている加熱胴の温度制御において、チェスト、プレスロール、カレンダロール等の加熱胴の表面温度をより正確に設定温度に維持することができる技術手段を得る。
【解決手段】チェストやカレンダロールなどの加熱胴内の蒸気の圧力を読みとり、蒸気流量調整弁による蒸気流量制御により、当該加熱胴内の圧力制御を行うことで、加熱胴の表面温度を制御している。そして、設定圧力を要求される加熱胴の表面温度に見合った圧力に切り替えることで、処理物に応じた温度設定を可能にしている。加熱胴の温度を非接触式温度計によりモニターし、この温度計の検出値を用いて蒸気流量調整弁の開度を補正することもできる。
【選択図】図1
【解決手段】チェストやカレンダロールなどの加熱胴内の蒸気の圧力を読みとり、蒸気流量調整弁による蒸気流量制御により、当該加熱胴内の圧力制御を行うことで、加熱胴の表面温度を制御している。そして、設定圧力を要求される加熱胴の表面温度に見合った圧力に切り替えることで、処理物に応じた温度設定を可能にしている。加熱胴の温度を非接触式温度計によりモニターし、この温度計の検出値を用いて蒸気流量調整弁の開度を補正することもできる。
【選択図】図1
Description
この考案は、洗濯ラインに設置して洗濯物の仕上乾燥と皺伸ばしとを行う業務用のアイロナーに関するもので、アイロナーに設けられているチェストやカレンダロール等の加熱胴の温度制御手段に特徴がある前記装置に関するものである。
業務用のアイロナーには、大別してチェストタイプと呼ばれるものと、我が国でカレンダタイプと呼ばれているものとの2種類のものがある。チェストタイプのものは、半円周断面の凹溝を設けたチェストと、その凹溝に嵌挿した回転プレスロールとの間に洗濯物を送り込んで、プレスロールの回転により洗濯物をチェストの内周面に押圧移送して皺伸ばし(アイロンがけ)を行うものである。
一方、カレンダタイプのアイロナーは、同期回転する4〜5本の蒸気加熱ロールに洗濯物を表裏2層のガイドベルトで挟持した状態で順次巻き掛けて移送することにより、洗濯物の皺伸ばしと仕上乾燥とを行うものである。
これらのアイロナーには、チェスト、プレスロール、カレンダロールなどと呼ばれる加熱胴が設けられているが、これらの加熱胴は、通常、内部に蒸気を吹き込むことによって加熱されている。最適な加熱胴の温度は、洗濯物の素材や生地の厚さなどによって変化するので、加熱胴の表面温度を設定された値に維持するための調整装置を設けるのが望ましい。
図5は、特許文献1で提案されている回転加熱胴の温度調整装置を模式的に示した図で、加熱胴1の一端には、その軸心を通って回転しないドレンパイプ10が挿通されている。このドレンパイプは、加熱胴内で下方に折れ曲がっており、その先端が加熱胴の内部下端近くに開口している。加熱胴1内には回転継手11及び中空の支持軸12を介して蒸気パイプ2から蒸気が供給されている。加熱胴1からの放熱により熱を奪われて凝縮した蒸気は、加熱胴1の下部にドレン14になって溜まる。このドレンは、蒸気パイプ2から供給される蒸気の圧力により、ドレンパイプ10に導かれ、スチームトラップ15を経て排出される。
スチームトラップ15の直上には、ドレン温度又はドレンパイプ温度を検出する温度センサ6が設けられている。また、蒸気パイプ2には、加熱胴1に供給する蒸気量を加減する蒸気流量調整弁3が設けられている。加熱胴1から排出されるドレンの温度を温度センサ6で検出し、この検出値が制御装置に設けた温度設定ダイヤル7や洗濯物の種類選択ボタン8で設定された温度になるように、蒸気流量調整弁3の開度を調整して、加熱胴1の表面温度が設定温度に維持されるようにしている。
特開2004−180829号公報
石油資源の保護や、使用エネルギー量の増大に起因する地球温暖化の問題がとりざたされており、環境維持のために省エネルギーは避けて通れない課題となっている。また、シーツ、テーブルクロスなどの素材や色柄の多様化がめざましく、特にポリエステル混紡品が増加傾向にあるが、ポリエステル混紡品は熱に弱く、アイロニング温度に制限を受ける。従来からある綿100%のシーツ等のリネン製品の場合には高温に設定し、熱に弱い品物の場合は低温に切り替えてアイロニングできる装置が必要になってきている。
従って、処理される洗濯物に応じた温度設定を可能にし、無駄な温度上昇を抑制し、蒸気消費量を低減する技術が不可欠である。上述したように、ドレン温度を検出して蒸気量を制御することにより加熱胴の表面温度を制御する例があるが、この従来の制御では、ハンチングが起こり、温度が不安定で正確な表面温度の維持が困難である。
すなわち、図6に示すように、ドレン温度の検出に基づく制御の場合には、実線L1で示す加熱胴の表面温度、長い破線L2で示すドレン温度、及び、短い破線L3で示す蒸気圧力がハンチングして、制御が安定しない。なお、図6の縦軸は蒸気圧力とその飽和温度、横軸は時間で、右から左に時間が経過している。時間のスケールは横軸の左に30分の長さが示されている。横軸の下に時間範囲を示す矢印と共に示した数値はその時間範囲での設定圧力である。
この考案は、業務用アイロナーのチェスト、プレスロール、カレンダロール等の加熱胴の表面温度をより正確に設定温度に維持することができる技術手段を得ることを課題としている。
この考案は、チェスト、プレスロール、カレンダロールその他の加熱胴1と、この加熱胴に蒸気を供給する蒸気パイプ2に設けられて当該加熱胴1に供給される蒸気の量を制御する蒸気流量調整弁3と、この蒸気流量調整弁の開度を制御する制御装置5とを備えた業務用アイロナーにおいて、加熱胴1内の蒸気圧を検出する圧力センサ4と、予め登録された加熱胴内の蒸気圧と加熱胴表面の温度との関係から設定温度に対応する蒸気圧力を求める温度圧力変換手段16とを備え、前記制御装置5が、圧力センサ4の検出値が温度圧力変換手段16で求めた圧力となるように流量調整弁3の開度を制御することを特徴とする業務用アイロナーを提供することにより、前記課題を解決したものである。
この考案の業務用アイロナーでは、加熱胴内の圧力を検出する圧力センサ4の検出値が、処理する洗濯物に要求される加熱胴表面の温度に対応する圧力となるように、加熱胴1に供給する蒸気量を調整している。
本願の請求項2の考案に係る業務用アイロナーは、前記構成を備えた業務用アイロナーにおいて、加熱胴1の表面の温度をモニタする非接触型の温度センサ9を備え、制御装置5が、前記圧力センサ4の検出圧力に基づいて制御している蒸気流量調整弁3の開度を、当該温度センサ9の検出値によって補正することを特徴とする業務用アイロナーである。
また、本願の請求項3の考案に係る業務用アイロナーは、複数段の加熱胴1a、1b・・・を備えた業務用アイロナーにおいて、当該複数段の加熱胴の各々に前記圧力センサ4a、4b・・・及び蒸気流量調整弁3a、3b・・・が設けられており、制御装置5が各加熱胴1a、1b・・・を個別に温度制御することを特徴とするものである。
この考案では、チェストやカレンダロールなどの加熱胴1内の蒸気の圧力を読みとり、蒸気流量調整弁による蒸気流量制御により、当該加熱胴内の圧力制御を行うことで、加熱胴の表面温度を制御している。そして、設定圧力を要求される加熱胴の表面温度に見合った圧力に切り替えることで、処理物に応じた温度設定を可能にしている。
また、多段ロールの各ロールごとの温度制御も可能であり、これにより多段ロールの各ロールを最適な温度配分にして、使用蒸気量の低減や処理効率の向上を図ることができる。
この考案の業務アイロナーにおける加熱胴の圧力検出による温度制御によれば、従来の加熱胴から排出されるドレン温度ないしドレン配管温度を検出する温度制御に比べ、加熱胴の温度が一定に維持されてハンチングが起こらず、制御安定性が高い。更に、加熱胴の温度を非接触式温度計によりモニターすることで、加熱胴本体の正確な温度を確認できる。
また、多段に設けた加熱胴ごとに温度制御をすることで、例えば水分の多い初段の加熱胴では高温にし、後段の加熱胴を低温にするといった温度制御が可能になり、処理速度の向上、省エネ効果が得られる。
図1は、図5に示した業務用アイロナーにこの考案を適用した例を示した模式図である。図中、図5と同一の部材には同一の符号が付されており、1はカレンダロールやプレスロールなどの回転加熱胴、2は蒸気パイプ、3は蒸気パイプ2に設けられて加熱胴1に供給される蒸気の量を制御する蒸気流量調整弁、4は蒸気流量調整弁3を通過した後の過熱蒸気の圧力を検出する圧力センサ、5は制御装置、7は加熱胴1の温度設定ダイヤル、8は洗濯物の種類を選択する選択ボタン、10は加熱胴1の回転軸芯を通り、先端が加熱胴1の底部近くに開口するドレンパイプ、11は加熱胴1と蒸気パイプ2とを連通する回転継手、12は加熱胴1を軸支している中空の支持軸、15はドレンパイプ10に設けられたスチームトラップ、17は蒸気流量調整弁3の入口側に設けた供給蒸気圧計である。
圧力センサ4は、蒸気流量調整弁3の出口側のパイプ2内の圧力を検出しており、回転継手11の圧力損失は無視ないし補正できるので、この圧力センサ4により回転加熱胴1内の蒸気圧を検出することができる。圧力センサ4の検出信号は、制御装置5に入力されている。制御装置5の温度圧力変換手段16には、回転加熱胴内の蒸気圧と回転加熱胴表面の温度との関係が、表ないし計算式として予め登録されており、温度設定ダイヤル7で設定された温度や、選択ボタン8で選択された洗濯物を処理する温度として予め各ボタン毎に設定されている温度に対応する蒸気圧力が、温度圧力変換手段16によって求められる。制御装置5は、圧力センサ4の検出値が前記のように求められた圧力となるように、上記流量調整弁3の開度を制御する。
図2は、図1の制御で設定圧力を変化させたときの加熱胴表面の温度の変化を測定した結果を示す線図である。図の縦軸は蒸気圧力とその飽和温度であり、横軸は時間で、右から左に時間が経過している。時間のスケールは横軸の左に30分の長さが示されている。横軸の下に時間範囲を示す矢印と共に示した数値は設定圧力で、1.25kg/cm2→2kg/cm2→3kg/cm2→5kg/cm2と段階的に設定温度を変化させたことを示している。この各範囲での設定圧力に対する飽和温度が細線L4で示されている。実線L1、長い破線L2及び短い破線L3は、設定圧力の変更と時間の経過とにより、加熱胴の表面温度、ドレン温度及び加熱胴内の蒸気圧力がどのように変化したかを示している。設定圧力を変更したときに、蒸気圧力が直ちに設定圧力に追従しないで時間遅れが出ているのは、設定圧力変更時にオーバシュートしないように制御装置5のPID(制御値とその積分値及び微分値)制御を行っているためである。
図3は、加熱胴1の表面の温度をモニタする温度センサ9を設けた制御の例を示した図である。温度センサ9は非接触型の温度センサで、図の例では加熱胴1の端面からの輻射熱を検出している。加熱胴1の外周面は、光沢面となっているため、非接触センサで温度を検出する際に外乱による誤差が生じやすいことを考慮して、加熱胴1の端面の温度を計測している。
温度センサ9の検出信号は、制御装置5に与えられ、制御装置5はこの温度センサの検出値が温度設定ダイヤル7で設定された温度又は選択ボタン8で選択した洗濯物に適する温度として予め制御装置5に設定した温度となるように蒸気流量調整弁3の開度を制御することができる。圧力センサ4の検出圧力に基づいて蒸気流量調整弁3の開度を制御する場合にも、温度センサ9の検出値によって蒸気流量調整弁3の開度を補正することができる。
加熱胴1が多段に設けられているときは、各段の加熱胴毎に圧力センサ4と蒸気流量調整弁3とを設けて各加熱胴内の蒸気圧力がそれぞれの加熱胴の表面温度として設定された温度に対応する蒸気圧となるように、各段の蒸気流量調整弁3の開度を調整する。
図4は、5本の回転加熱ロール1a〜1eを備えたロールアイロナーにおける実施形態を示したもので、図には、装置内における洗濯物の移送ライン等は省略して、加熱ロールの配置形態とその温度制御装置の要部のみが示されている。図中の矢印A、Bは、装置内への洗濯物の供給及び排出方向を示す。2は加熱ロール1a〜1eを加熱するための加圧蒸気パイプで、各ロール1a〜1eに接続される分岐パイプのそれぞれに蒸気流量調整弁3a〜3eと、その下流側(ロール側)の圧力センサ4a〜4eとが設けられている。制御装置5は、各圧力センサ4a〜4eの検出圧力が各ロール1a〜1eに設定された温度に対応する圧力となるように、各蒸気流量調整弁3a〜3eの開度を調整する。図4の例では、第1ロール1aと第4ロール1dに非接触温度センサ9a、9dが設けられて、これらの検出温度が制御装置5に送られ、圧力センサの検出圧力から算出されるロール温度と温度センサで検出した温度との差を監視し、この差が大きくなったときに適宜補正や警告を行うようにしている。
1 加熱胴
3 蒸気流量調整弁
4 圧力センサ
5 制御装置
9 被接触温度センサ
3 蒸気流量調整弁
4 圧力センサ
5 制御装置
9 被接触温度センサ
Claims (3)
- チェスト、プレスロール、カレンダロールその他の加熱胴(1)と、この加熱胴に蒸気を供給する蒸気パイプ(2)に設けられて当該加熱胴(1)に供給される蒸気の量を制御する蒸気流量調整弁(3)と、
加熱胴(1)内の蒸気圧を検出する圧力センサ(4)と、
予め登録された加熱胴内の蒸気圧と加熱胴表面の温度との関係から設定温度に対応する蒸気圧力を求める温度圧力変換手段(16)と、
前記圧力センサ(4)の検出値が前記温度圧力変換手段(16)で求めた圧力となるように前記流量調整弁(3)の開度を制御する制御装置(5)と、
を備えている、業務用アイロナー。 - 加熱胴(1)の表面の温度をモニタする非接触型の温度センサ(9)を備え、前記制御装置(5)は、前記圧力センサ(4)の検出圧力に基づいて制御している蒸気流量調整弁(3)の開度を、当該温度センサ(9)の検出値によって補正することを特徴とする、請求項1記載の業務用アイロナー。
- 複数段の加熱胴(1)を備え、当該複数段の加熱胴(1a,1b・・・)の各々に前記圧力センサ(4a,4b・・・)及び蒸気流量調整弁(3a,3b・・・)が設けられ、前記制御装置(5)が各加熱胴を個別に温度制御することを特徴とする、請求項1又は2記載の業務用アイロナー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2008000591U JP3141003U (ja) | 2008-02-06 | 2008-02-06 | 業務用アイロナー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2008000591U JP3141003U (ja) | 2008-02-06 | 2008-02-06 | 業務用アイロナー |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP3141003U true JP3141003U (ja) | 2008-04-17 |
Family
ID=43291088
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2008000591U Expired - Lifetime JP3141003U (ja) | 2008-02-06 | 2008-02-06 | 業務用アイロナー |
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| Country | Link |
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| JP (1) | JP3141003U (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010115240A (ja) * | 2008-11-11 | 2010-05-27 | Asahi Seisakusho:Kk | 業務用ロール仕上機および加熱シリンダのドレン排出方法 |
| CN112210955A (zh) * | 2019-07-10 | 2021-01-12 | 青岛海尔滚筒洗衣机有限公司 | 洗涤设备及洗涤设备水温检测控制方法 |
-
2008
- 2008-02-06 JP JP2008000591U patent/JP3141003U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
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