JP3141557B2 - スイッチング電源回路 - Google Patents

スイッチング電源回路

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JP3141557B2 JP04226396A JP22639692A JP3141557B2 JP 3141557 B2 JP3141557 B2 JP 3141557B2 JP 04226396 A JP04226396 A JP 04226396A JP 22639692 A JP22639692 A JP 22639692A JP 3141557 B2 JP3141557 B2 JP 3141557B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、効率改善を図ったス
イッチング電源回路に関する。
【0002】
【従来の技術】フライバック型のスイッチング電源回路
の基本構成を図5に示す。トランスTの一次巻線N1 の
一端が直流電圧源VINの正極に接続され、他端がメイン
スイッチ素子である第1のNPNトランジスタQ1 と抵
抗Re を介して直流電圧源VINの負極接続されている。
トランスTの補助巻線N3 は、第1のトランジスタQ1
を所定周波数でオン,オフ制御するための駆動源であ
る。補助巻線N3 とトランジスタQ1 のベースとの間に
は、起動用コンデンサC3 と電流制限用抵抗Rb が設け
られている。直流電圧源VINの正極とトランジスタQ1
のベースとの間には、トランジスタQ1 を起動するため
の起動用抵抗Rs が設けられている。第1のトランジス
タQ1 のベースにコレクタが接続され、エミッタが直流
電圧源VINの負極に接続された第2のNPNトランジス
タQ2 は、抵抗Re によりベースが駆動されて、トラン
ジスタQ1 と相補的にオン,オフする補助用トランジス
タである。トランスTの二次側には、整流平滑を行うダ
イオードD1 と出力用コンデンサC1 が設けられてい
る。
【0003】このスイッチング電源回路では、第1のト
ランジスタQ1 がオンの期間にトランスTに磁気エネル
ギー蓄積が行われる。この間、トランスTの二次巻線N
2 は、ダイオードD1 が非導通のためオープン状態であ
り、トランジスタQ1 は補助巻線N3 に得られる電圧で
駆動される。第1のトランジスタQ1 のコレクタ電流
は、トランスTの一次巻線N1 のインダクタンスによ
り、図6に示すように徐々に増大する。そして、抵抗R
e の端子電圧が所定値に達すると第2のトランジスタQ
2 がオンして、これにより第1のトランジスタQ1 がタ
ーンオフする。第1のトランジスタQ1 がオンの期間に
トランスTの一次巻線N1 に蓄えられた磁気エネルギー
は、トランジスタQ1 がオフすることにより二次側に放
出されて、出力電力となる。
【0004】ところで図6に示すように、第1のトラン
ジスタQ1 がオンすると、そのコレクタ電流Ic はトラ
ンスTの一次巻線N1 のインダクタンスにより徐々に上
昇する鋸波となる。一方ベース駆動電圧は、トランスT
の補助巻線N3 に得られるもので、コレクタ電圧波形と
逆位相の矩形波となるから、ベース駆動電流Ib はこれ
を電流制限抵抗Rb で除した値になり、ほぼ定電流の矩
形波となる。このベース駆動電流Ib の値は、コレクタ
電流の飽和値Icpが負荷の大きさによって変動するた
め、この飽和値Icpが最大の時でも第1のトランジスタ
Q1 が充分に飽和するように、設定しておくことが必要
である。つまりベース駆動電流Ib は、負荷に無関係に
ある値以上流すことになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この様に従来の構成で
は、第1のトランジスタQ1 を駆動するベース電流が矩
形波であってかつ、その値が最大負荷の状態を想定して
設定されるために、負荷が軽い状態でも大きなベース駆
動電流が流れ、無駄な電力損失が出る。特にこの種のス
イッチング電源に用いられる高耐圧,高速のスイッチン
グ用バイポーラトランジスタは、電流増幅率hfeが1桁
程度の小さいものであるため、コレクタ電流に対して無
視できない大きさのベース電流が必要となり、ベース電
流による消費電力が問題になる。この発明は、この様な
事情を考慮してなされたので、無駄なベース駆動電流を
流さないようにして効率改善を図ったスイッチング電源
回路を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、直流電圧源
に所定周波数でオフ,オフ制御されるスイッチング手段
を介して一次巻線が接続されたトランスと、このトラン
スの二次側に設けられた整流平滑手段とを有するスイッ
チング電源回路において、前記スイッチング手段は、前
記一次巻線の一端と基準電位と間に抵抗を介して接続
されて、ベースが前記トランスの補助巻線に得られる電
圧で駆動される第1のバイポーラトランジスタと、この
第1のバイポーラトランジスタのベースと基準電位との
間に設けられ、ベースが前記抵抗の端子電圧ににより駆
動されて、第1のバイポーラトランジスタと相補的にオ
ン,オフする第2のバイポーラトランジスタと、前記第
1のバイポーラトランジスタのベースに挿入されて、ベ
ース駆動電流波形をコレクタ電流波形と相似形とする
く、前記第1のバイポーラトランジスタの電流増幅率と
前記一次巻線のインダクタンス値に応じてインダクタン
ス値が設定されたインダクタンス素子と、を備えたこと
を特徴とする。この発明はまた、直流電圧源に所定周波
数でオフ,オフ制御されるスイッチング手段を介して一
次巻線が接続されたトランスと、このトランスの二次側
に設けられた整流平滑手段とを有するスイッチング電源
回路において、前記スイッチング手段は、前記一次巻線
の一端と基準電位との間に抵抗を介して接続されて、ベ
ースが前記トランスの補助巻線に得られる電圧で駆動さ
れる第1のバイポーラトランジスタと、この第1のバイ
ポーラトランジスタのベースと基準電位との間に設けら
れ、ベースが前記抵抗の端子電圧ににより駆動されて、
第1のバイポーラトランジスタと相補的にオン,オフす
る第2のバイポーラトランジスタと、前記第1のバイポ
ーラトランジスタのベースに挿入されて、ベース駆動電
流波形をコレクタ電流波形と相似形とするインダクタン
ス素子と、前記トランスの二次側に設けられて出力電圧
が所定値以上になったときに出力光を出すフォト・ダイ
オード及び、前記第2のバイポーラトランジスタのベー
スと前記補助巻線の他端との間に接続されて前記フォト
ダイオードの出力光によりオン駆動されるフォト・トラ
ンジスタを有する帰還制御回路と、を備えたことを特徴
とする。
【0007】
【作用】メインのスイッチング素子である第1のバイポ
ーラトランジスタがオンした時、鋸波状のコレクタ電流
が流れるが、この発明ではこの第1のバイポーラトラン
ジスタのベース駆動電流が、インダクタンス素子の作用
によりコレクタ電流と同様の鋸波状とされる。従って従
来のようにベース駆動電流波形が矩形波のままの場合と
比べて、無駄な消費電力がなくなり、スイッチング電源
回路の効率が改善される。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照しながらこの発明の実施例
を説明する。図1は、この発明の一実施例に係るフライ
バック型のスイッチング電源回路である。基本的な構成
は、図5に示す従来例と同様であり、図5と対応する部
分には図5と同一符号を付して詳細な説明は省略する。
メインスイッチング素子である第1のNPNトランジス
タQ1 のベース駆動回路部に着目すると、この実施例で
は、補助巻線N3 により駆動される第1のトランジスタ
Q1 のベースにインダクタンス素子Lb が挿入されてい
る。
【0009】この実施例のスイッチング電源回路の基本
動作は、先に図5で説明した従来例と変わらない。この
実施例では、第1のトランジスタQ1 がオンの時、ベー
スに挿入されたインダクタンス素子Lb によってベース
駆動電流が鋸波状となり、コレクタ電流波形と相似形に
なる。これにより、無駄なベース電流がなくなり、消費
電力が低減される。
【0010】インダクタンス素子Lb のインダクタンス
値(これも、便宜上Lb で表す)は、次のように設定す
ればよい。第1のトランジスタQ1がオンのとき、その
コレクタ電流Ic は、トランスTの一次巻線N1 のイン
ダクタンスをL1 として、近似的に、 Ic =VIN・t/L1 …(1) と表される。この様なコレクタ電流を流すに必要なベー
ス駆動電流Ib は、トランジスタQ1 のエミッタ接地電
流増幅率をhfeとして、 Ib =VIN・t/L1 ・hfe …(2) である。一方、補助巻線N3 に得られるベース駆動電圧
Vb はほぼ一定であり、トランジスタQ1 のベース・エ
ミッタ間電圧を無視してベース駆動電流を制限するのが
インダクタンス素子Lb のみと仮定すると、得られるベ
ース駆動電流Ibは、インダクタンス素子Lb のインダ
クタンス値をLb で表して、近似的に、 Ib =Vb ・t/Lb …(3) となる。(2)式と(3)式から、 Lb =Vb ・L1 ・hfe/VIN …(4) となる。この様なインダクタンス素子を挿入することに
よって、ベース駆動電流は必要な分しか流れないことに
なる。
【0011】なお実際には、トランジスタの電流増幅率
hfeやベース・エミッタ間電圧VBEにはばらつきがある
ので、これらを考慮した場合には図2に示すように、イ
ンダクタンス素子Lb に直列,並列に適宜抵抗Rb1,R
b2を接続して、必要な非線形性を与えればよい。そし
て、電流増幅率hfeが最小でも、トランジスタQ1 が十
分に飽和できるように、インダクタンス素子Lb の値を
設定すればよい。
【0012】図3はこの発明のスイッチング電源回路を
より具体化した実施例である。図1の基本構成に対して
付加されている部分を説明すると、第2のトランジスタ
Q2のベース駆動を行うために、補助巻線N3 の中間端
子電圧とダイオードD2 ,コンデンサC2 を補助電源と
し、フォト・トランジスタP.Tr をスイッチング素子
とする駆動回路が形成されている。フォト・トランジス
タP.Tr に光結合するフォト・ダイオードPDiは、
トランスTの二次側の負荷抵抗RL にツェナー・ダイオ
ードZDと共に直列接続されている。出力電圧がある値
以上になると、ツェナー・ダイオードZDが導通し、こ
れによりフォト・ダイオードPDi が駆動される。フォ
ト・ダイオードPDi の出力光により、フォト・トラン
ジスタP.Tr がオンになると、第2のトランジスタQ
2 がターンオンし、これによりメインのトランジスタQ
1 がターンオフするという帰還制御がなされる。
【0013】メインスイッチである第1のトランジスタ
Q1 のコレクタ・エミッタ間には、コンデンサC6 と抵
抗Rx からなる微分回路が形成されている。また第1の
トランジスタQ1 のベースには、前述のようにベース駆
動電流波形をコレクタ電流波形と相似形とするために、
インダクタンス素子Lb が挿入されている。また、トラ
ンスTの一次巻線N1 の直流電源正側端子と中間端子間
に設けられたコンデンサC5 、第3のNPNトランジス
タQ3 、および抵抗RT は、スイッチング・スナバー回
路を構成している。
【0014】この実施例のスイッチング電源回路の動作
を、図4の動作波形を参照しながら説明する。回路がオ
ンすると、入力直流電源から起動用抵抗Rs を介して第
1のトランジスタQ1 のベースに電流が供給される。こ
のとき、トランジスタQ1 のベースと補助巻線N3 の間
にはコンデンサC3 があるため、補助巻線N3 に電流が
流れることはない。第1のトランジスタQ1 がオンする
と、トランスTの巻線N1 に電流が流れ始め、これによ
り補助巻線N3 にも電流が流れ始めて、補助巻線N3 に
トランジスタQ1 を順バイアスする起電力が生じる。こ
の正帰還ループによって一次巻線N1 の電流は徐々に増
大していく。
【0015】この間、トランジスタQ1 に供給されるベ
ース電流波形は、インダクタンス素子Lb の働きによっ
て、徐々に上昇するコレクタ電流波形と相似形となるよ
うに、インダクタンス素子Lb の大きさが設定されてい
る。これにより、トランジスタQ1 がオンの時の無駄な
ベース電流がなくなる。またこの間、トランスTの二次
側では、ダイオードD1 がカットオフであるため、二次
巻線N2 に電流は流れない。
【0016】第1のトランジスタQ1 のコレクタ電流I
C が所定値に達し、抵抗Re の端子電圧が第2のトラン
ジスタQ2 をオンさせ得る値になると、トランジスタQ
2 がターンオンする。このとき、コンデンサC6 と抵抗
Rx からなる微分回路1がトランジスタQ1 のコレクタ
電位変動をとらえてトランジスタQ2 のベース駆動を加
速することで、トランジスタQ2 のターンオンが加速さ
れる。そして、第2のトランジスタQ2 がオンすること
により、第1のトランジスタQ1 がターンオフする。第
2のトランジスタQ2 は前述のように、出力によっても
帰還制御されている。即ち出力電圧が規定値より大きく
なろうとすると、フォト・トランジスタP.Tr がオン
して、トランジスタQ2 をオンにする。従って、負荷が
軽くなる程、メインの第1のトランジスタQ1 のターン
オフのタイミングが早くなるという制御がなされる。ト
ランジスタQ1 のコレクタ電流ピークは、最大定格電流
を考慮してエミッタ抵抗Re により設定される。
【0017】第1のトランジスタQ1 がオフになると、
トランスTの一次巻線N1 のループは実質オープンにな
り、一次巻線N1 に蓄積された磁気エネルギーが二次側
に放出される。二次巻線N2 に発生する起電力はダイオ
ードD1 をオンさせる極性であり、二次巻線N2 のイン
ダクタンスとコンデンサC1 の積分回路によってコンデ
ンサC1 に蓄電がなされ、出力電圧が増大する。この第
1のトランジスタQ1 のオフ時に、スイッチング・スナ
バー回路が働く。即ち一次巻線N1 の蓄積エネルギーの
一部により、第3のトランジスタQ3 のベース・コレク
タ接合を介してコンデンサC5 に充電される。充電が終
了するとトランジスタQ3 と抵抗RT の経路で充電エネ
ルギーが放出され、一次巻線N1の中間端子からトラン
スTに回生される。回生電流が飽和値に達すると、第3
のトランジスタQ3 は自動的にターンオフする。
【0018】トランスTの一次巻線N1 の蓄積エネルギ
ーが二次側に放出され尽くすと、二次側のダイオードD
1 がオフになり、二次巻線N2 がオープンとなる。これ
により二次巻線N2 に起電力が発生し、これが帰還巻線
N3 に伝達されて、再度メインの第1のトランジスタQ
1 をオンさせる。以下、同様の動作でトランジスタQ1
のオン,オフが繰り返される。
【0019】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
メインスイッチング素子であるバイポーラトランジスタ
のベースにインダクタンス素子を挿入することによっ
て、無駄なベース駆動電流による電力消費を削減して効
率向上を図ったスイッチング電源回路を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例のスイッチング電源回路
を示す図である。
【図2】 変形例のスイッチング電源回路を示す図であ
る。
【図3】 具体的な実施例のスイッチング電源回路を示
す図である。
【図4】 同実施例の動作波形を示す図である。
【図5】 従来のスイッチング電源回路を示す図であ
る。
【図6】 図5のスイッチング電源の動作波形を示す図
である。
【符号の説明】
VIN…直流電圧源、T…トランス、Q1 …第1のNPN
トランジスタ、Re …抵抗、Q2 …第2のNPNトラン
ジスタ、Lb …インダクタンス素子。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電圧源に所定周波数でオフ,オフ制
    御されるスイッチング手段を介して一次巻線が接続され
    たトランスと、このトランスの二次側に設けられた整流
    平滑手段とを有するスイッチング電源回路において、前
    記スイッチング手段は、 前記一次巻線の一端と基準電位と間に抵抗を介して接
    続されて、ベースが前記トランスの補助巻線に得られる
    電圧で駆動される第1のバイポーラトランジスタと、 この第1のバイポーラトランジスタのベースと基準電位
    との間に設けられ、ベースが前記抵抗の端子電圧にによ
    り駆動されて、第1のバイポーラトランジスタと相補的
    にオン,オフする第2のバイポーラトランジスタと、 前記第1のバイポーラトランジスタのベースに挿入され
    て、ベース駆動電流波形をコレクタ電流波形と相似形と
    するべく、前記第1のバイポーラトランジスタの電流増
    幅率と前記一次巻線のインダクタンス値に応じてインダ
    クタンス値が設定されたインダクタンス素子と、 を備えたことを特徴とするスイッチング電源回路。
  2. 【請求項2】 直流電圧源に所定周波数でオフ,オフ制
    御されるスイッチング手段を介して一次巻線が接続され
    たトランスと、このトランスの二次側に設けられた整流
    平滑手段とを有するスイッチング電源回路において、前
    記スイッチング手段は、 前記一次巻線の一端と基準電位との間に抵抗を介して接
    続されて、ベースが前記トランスの補助巻線に得られる
    電圧で駆動される第1のバイポーラトランジスタと、 この第1のバイポーラトランジスタのベースと基準電位
    との間に設けられ、ベースが前記抵抗の端子電圧にによ
    り駆動されて、第1のバイポーラトランジスタと相補的
    にオン,オフする第2のバイポーラトランジスタと、 前記第1のバイポーラトランジスタのベースに挿入され
    て、ベース駆動電流波形をコレクタ電流波形と相似形と
    するインダクタンス素子と、 前記トランスの二次側に設けられて出力電圧が所定値以
    上になったときに出力光を出すフォト・ダイオード及
    び、前記第2のバイポーラトランジスタのベースと前記
    補助巻線の他端との間に接続されて前記フォトダイオー
    ドの出力光によりオン駆動されるフォト・トランジスタ
    を有する帰還制御回路と、 を備えたことを特徴とするスイッチング電源回路。
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