JP3141641B2 - 容量差のある水車発電機の運転装置 - Google Patents

容量差のある水車発電機の運転装置

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JP3141641B2 JP05220375A JP22037593A JP3141641B2 JP 3141641 B2 JP3141641 B2 JP 3141641B2 JP 05220375 A JP05220375 A JP 05220375A JP 22037593 A JP22037593 A JP 22037593A JP 3141641 B2 JP3141641 B2 JP 3141641B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2台の容量差のある水
車発電機をダム水位に応じて運転号機を選択して運転、
停止させ、更に下流河川の放流制限をかけながらダム水
位に応じた負荷運転を行う容量差のある水車発電機の運
転装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、2台の水車発電機の等比率負荷分
担(結合運転)しながら水位調整運転を行う水車発電機
の運転装置は、図3に示すように、ダム水位検出器31
の水位検出信号HDMと1号水車1Wのガイドベーン開度
検出器32のガイドベーン開度検出信号θ11を水位調整
装置35に入力して1号水車のガイドベーン開度を制御
する水位調整運転をする。
【0003】また1号水車1Wのガイドベーン開度検出
器33のガイドベーン開度検出信号θ12と2号水車2W
のガイドベーン開度検出器33のガイドベーン開度検出
信号θ2を結合装置36に入力して2号水車2Wのガイ
ドベーン開度を制御する結合運転により、等比率負荷分
担しながら水位調整運転をする。
【0004】しかして、この水位調整運転によれば、図
4に示すように、2台の容量差のある水車発電機(例え
ば、5000kWと500kW)に等比率負荷分担させ
ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記等比率
負荷分担をしながらの水位調整運転では、(1)負荷が
小さいとき両水車発電機は共に低効率で運転することに
なる。また(2)放流制限等のため人為的に負荷操作を
する必要がある場合水位調整運転にまかせた運転ができ
なくなるという問題がある。
【0006】本発明は、従来のこのような問題点に鑑み
てなされたものであり、その目的とするところは、負荷
が小さいときでも水車発電機を効率よく運転でき、また
放流制限をかけながら負荷を増しかつ水車発電機を効率
よく運転できる容量差のある水車発電機の運転装置を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における容量差のある水車発電機の運転装置
は、大容量機と小容量機を水位調整制御する水車発電機
の運転装置において、ダム水位値と大容機及び小容量機
の電力値から大容量機及び小容量機の流量値を算出する
各流量算出部と、この大容量機及び小容量機の流量値と
流量設定値から大容量機及び小容量機を水位調整制御す
る各偏差比例制御部と、ダム水位検出値が入力し大容量
機及び小容量機の運転領域を決めるプログラム運転領域
判別部と、このプログラム運転領域判別部からの判定信
号と流量設定値から運転する水車発電機を決め大容量機
と小容量機それぞれの運転指令部に出力する運転号機判
別部と、ダム水位検出値が入力しダム水位が極めて低い
とき小容量機の運転指令部に出力する下部水位調整帯判
別部と、ダム水位検出値が入力しダム水位が高いとき大
容量機の運転指令部に出力する上部水位調整帯判別部と
を設け、運転する小容量機又は大容量機又は大容量機+
小容量機を自動選択し水位調整運転するものである。こ
の装置には、河川の水位対流量曲線が記憶され放水口水
位検出値の入力により放流制限流量設定値を出力する放
流制限曲線部と、前記放流制限設定値の出力時に大容量
機を制御する偏差比例制御部の流量設定値を放流制限流
量設定値に切換える比較切換器とを設け、前記放流制限
設定値の出力時に大容量機を放流制限運転に切換えるよ
うにするとよい。
【0008】
【作用】ダム水位が極めて低い場合は下部水調帯判別部
が出力するので、小容量機が水位調整運転となり、ダム
水位が高い場合は上部水調帯が出力するので、大容量機
が水位調整運転する。ダム水位が更に高くなると、プロ
グラム運転域判別部が出力するので、運転号機判別部は
プログラム運転領域における流量設定による運転号機の
判定を行い大容量機ないし小容量機を運転する。運転す
る大容量機ないし小容量機は第1ないし第2の偏差比例
制御部により水位調整制御されるが、両機 が同時に運転
するときは、大容量機が全負荷運転となり、小容量機が
水位調整運転となる。
【0009】また、大容量機の運転において、流量が増
加し、放水口水位が放流制限曲線部に記憶されている水
位対放流曲線を越えると、放流制限曲線部から放流制限
流量設定値が出力し、比較切換器は第1の偏差比例制御
部に入力する流量設定値を放流制限流量設定値に切換え
る。しかして第1の偏差比例制御部による大容量機の運
転は水位調整運転から放流制限運転に変わる。
【0010】
【実施例】本発明の実施例について図1,図2を参照し
て説明する。図1は水車発電機の運転装置構成を、図2
は全制御装置の構成を示す。図1において、1W及び2
Wは1号及び2号水車、1G及び2Gは1号及び2号水
車に直結された大容量の1号発電機及び小容量の2号発
電機、1はダム水位検出器、2は放水口(放水路)水位
検出器、3及び4は1号及び2号発電機1G及び2Gの
出力電力を検出する電力検出器、10は検出器1〜4か
らの検出値及び流量設定値QSが入力する全制御装置で
ある。
【0011】図2について、5は上流発電所の放流量に
基づいて流量設定値QSを設定する流量設定器、11,
12,13,14はそれぞれ検出器1〜4からのダム水
位HDM,放水路水位検出値HTL,1号発電機検出値1
P,2号発電機電力検出値2Pをそれぞれ所の割合に変
換するスケール変換部。
【0012】15はスケール変換部11,12からのダ
ム水位値、放水路水位値が入力する有効落差算出部、1
6は河川ネック断面の水位対流量曲線を記憶しており、
スケール変換部12からの放水口水位値が入力すると、
放流制限曲線から30cm/30分の河川水位上昇させ
る放流制限流量設定値を出力する放流制限曲線部。
【0013】17はスケール変換部11及び13からの
ダム水位値及び1号発電機電力値から1号水車流量を算
出する1号機流量算出部、18はスケール変換部11及
び14からのダム水位値及び2号発電機電力値から2号
水車流量を算出する2号機流量算出部。
【0014】21はスケール変換部11からのダム水位
値から1号機水位調整運転領域、2号機水位調整運転領
域、1号機全負荷運転+2号機水位調整運転領域などの
プログラム運転領域の判別をするプロマブルコントロー
ラ(プログラム運転領域判別部)、22はスケール変換
部11からのダム水位値が極端に小さい下部水位調整
(水調)帯にあることを判別する下部水調帯判別部、2
3はスケール変換部11からのダム水位値が大きい上部
水調帯にあるとき出力する上部水調帯判別部。
【0015】24は流量設定値Q S とプログラム運転領
域判別部21の出力の偏差に基づいて運転号機を決める
運転号機判別部、25は放流制限曲線部16からの放流
制限流量設定値が入力すると流量設定値QSを放流制限
流量設定値に切換えて出力する比較切換部。
【0016】26は比較切換器25からの流量設定値と
1号機流量算出部17の流量値で1号水車を制御する1
号機偏差比例制御部、27は流量設定値QSと2号機流
量算出部18からの流量値で2号水車を制御する2号機
偏差比例制御部。
【0017】28は運転号機判別部24の出力と上部水
調帯出力部23の出力から1号機運転指令を出力する1
号機運転指令部、29は運転号機判別部24の出力と下
部水調帯出力部22の出力から2号機運転指令を出力す
る2号機運転指令部である。
【0018】次に、この運転装置についての動作につい
て説明する。流量設定器5の設定値QSを上流の発電所
の放流量に基づいて設定する。
【0019】ダム水位が極端に低い時は、下部水調帯判
別部22が出力し、2号運転指令部29により小容量の
2号機が運転する。この運転は流量設定値QSと2号流
量算出部18からの流量値が入力する偏差比例制御部2
7により水位調整制御される。
【0020】ダム水位が高い時は、上部水調帯判別部2
3が出力し、1号運転指令部28により大容量の1号機
が運転する。この運転は流量設定値QSと1号流量算出
部17からの流値が入力する偏差比例制御部27により
水位調整制御される。
【0021】この制御中放水口水位が放流制限曲線部1
6に記憶されている水位対放流制限曲線を越えると放流
制限流量設定値を出力し、比較切換部25により偏差比
例制御部26に入力する流量設定値が放流制限流量設定
値に切換わる。このため1号機は放水口水位が放流制限
曲線を越えないように放流制限制御により運転される
【0022】ダム水位が上記上部水調帯より更に上昇す
るとプログラム運転領域判別部21が1号機出力+2号
機水調運転流領域の判定出力し、運転号機判別部24は
1号機,2号機運転指令部28、29に出力する。この
ため2号機も同時に運転される。このとき1号機は全負
荷運転となっているので、2号機は水位調整運転とな
る。
【0023】以上のように1,2号機が運転されるの
で、ダムの水を極端に減らしたり、増加させたり越流さ
せたりすることのない有効な水の運用が自動的にでき
る。なお、号機運転切替時における1,2号機の運転、
停止はプログラム運転領域の判別結果に基づいて行われ
るので1,2号機の運転停止切替はスムーズに出きる。
【0024】また、大容量機の運転は放流制限曲線部に
よる放水流量設定値により運転されるので、河川流量の
上昇を押えながら発電量を段階的に増加させるいわゆる
放流流制限をかけながら負荷を増加させることができ
る。
【0025】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので、次に記載する効果を奏する。
【0026】(1)自動的に大容量機又は小容量機の水
位調整運転或は大容量機全負荷運転+小容量機水位調整
運転ができる。
【0027】(2)このため、河川の水を極端に増,減
させたり、ダムの水を越流させたりすることがなく有効
な水の運用が可能となる。
【0028】(3)大容量機を運転する場合、放流制限
をかけながら発電量を段階的に増加させることができる
ので、下流河川の水位を急上昇させることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例にかかる水車発電機の運転装置を示す構
成説明図。
【図2】実施例における全制御装置の構成説明図。
【図3】従来例にかかる水車発電機の運転装置を示す構
成説明図。
【図4】従来例における水車発電機の水位対負荷特性曲
線図。
【符号の説明】
1…ダム水位検出器 2…放水口(放水路)水位検出器 3…1号電力検出器 4…2号電力検出器 5…流量設定器 10…全制御装置 11〜14…スケール変換部 15…有効落差算出部 16…放流制限曲線部 17…1号機流量算出部 18…2号機流量算出部 21…プログラム運転領域判別部 22…下部水調帯判別部 23…上部水調帯判別部 24…運転号機判別部 25…比較切換部 26…1号機偏差比例制御部 27…2号機偏差比例制御部 28…1号機運転指令部 29…2号機運転指令部 1G,2G…発電機 1W,2W…水車

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大容量機と小容量機を水位調整制御す
    車発電機の運転装置において、ダム水位値と大容機及び小容量機の電力値から大容量機
    及び小容量機の流量値を算出する各流量算出部と、 この大容量機及び小容量機の流量値と流量設定値から大
    容量機及び小容量機を水位調整制御する各偏差比例制御
    部と、 ダム水位検出値が入力し大容量機及び小容量機の運転領
    域を決めるプログラム運転領域判別部と、 このプログラム運転領域判別部からの判定信号と流量設
    定値から運転する水車発電機を決め大容量機と小容量機
    それぞれの運転指令部に出力する運転号機判別部と、 ダム水位検出値が入力しダム水位が極めて低いとき小容
    量機の運転指令部に出力する下部水位調整帯判別部と、 ダム水位検出値が入力しダム水位が高いとき大容量機の
    運転指令部に出力する上部水位調整帯判別部とを設け、 運転する小容量機又は大容量機又は大容量機+小容量機
    を自動選択し水位調整運転すること を特徴とした容量差
    のある水車発電機の運転装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の容量差のある水車発電機
    の運転装置において、 河川の水位対流量曲線が記憶され放水口水位検出値の入
    力により放流制限流量設定値を出力する放流制限曲線部
    と、 前記放流制限設定値の出力時に大容量機を制御する偏差
    比例制御部の流量設定値を放流制限流量設定値に切換え
    る比較切換器とを設け、 前記放流制限設定値の出力時に大容量機を放流制限運転
    に切換える ことを特徴とする容量差のある水車発電機の
    運転装置。
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