JP3141674B2 - 騒音低減ヘッドホン装置 - Google Patents

騒音低減ヘッドホン装置

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JP3141674B2
JP3141674B2 JP06028115A JP2811594A JP3141674B2 JP 3141674 B2 JP3141674 B2 JP 3141674B2 JP 06028115 A JP06028115 A JP 06028115A JP 2811594 A JP2811594 A JP 2811594A JP 3141674 B2 JP3141674 B2 JP 3141674B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、外部騒音が激
しい場所で使用して好ましい騒音低減ヘッドホン装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に音声や音楽等のオーディオ信号を
聴取するためのヘッドホン装置を、外部騒音の激しい場
所で用いる場合には、混入するノイズのために音声や音
楽の聴取(ヒアリング)が阻害されるという問題があ
る。この問題を解決するため、次のような技術が知られ
ている。
【0003】第1の技術は、音声や音楽信号の周波数特
性を変化させて、ノイズを目立たなくするものである。
この技術は、本来の音声や音楽を損なう虞があるのみな
らず、特定のノイズにしか効果がないという欠点があ
る。
【0004】第2の技術は、図5及び図6に示すよう
に、外部騒音をヘッドホン筐体1の外部に取り付けられ
たマイクロホン2で収音し、この収音された信号をイコ
ライザ3に送り、このイコライザ3でヘッドホン1の内
部に混入するノイズに対して振幅が等しく逆位相に成る
ような信号に調整した後、加算器4を介してヘッドホン
1のスピーカ5に送って再生することにより、人間の耳
(耳道)6に到達するノイズを打ち消すようにしてい
る。なお、加算器4には信号入力端子7から聴取しよう
とする音声信号や音楽信号等が供給されている。
【0005】図6は図5の構成を伝達関数を用いたブロ
ックにて表したものであり、入力端子11からの外部騒
音(ノイズ)Nは、伝達関数がMのマイクロホン2で音
響−電気変換され、伝達関数が−γのイコライザ3を介
し、伝達関数がHのヘッドホン1のスピーカ5で電気−
音響変換され、加算器12に送られる。この加算器12
には、上記外部騒音(ノイズ)Nが遮音特性Fのヘッド
ホン筐体1を介して供給されてヘッドホン内部空間で加
算混合され、出力端子13を介して人間の耳(耳道6)
に到達する。
【0006】このような構成において、出力端子13か
らの加算出力は、 N・F+N・M・(−γ)・H =N(F−M・γ・H) であるから、イコライザ3の伝達関数−γについて、 γ=F/(H・M) となるように調整すれば、F−M・γ・H=0となり、
ノイズを打ち消すことができる。なお、聴取しようとす
る音声や音楽の電気信号は、図6では図示を省略してい
るが、イコライザ3とヘッドホン1のスピーカ5との間
に供給されて重畳される。これによれば、本来の音声や
音楽に影響を与えることがなく、原理的にはノイズの性
質にも依存しないという利点を有している。
【0007】しかしながら実際には、イコライザ3によ
る調整が正確に行われないとノイズの打ち消し効果は薄
く、また調整後も耳道の回りの形状やヘッドホンの装着
の仕方によりヘッドホン1のスピーカ5の特性(主とし
て電気−音響変換特性)Hが変化して、効果が低下する
こともある。
【0008】次に第3の技術として、図7及び図8に示
すように、上記図5及び図6に示す構成のイコライザ3
を適応フィルタ16で置き換えたものが知られている。
すなわち図7において、ヘッドホン筐体1の外部であっ
てヘッドホン装着時に耳の近傍となるような位置に設け
られるノイズ収音用の第1のマイクロホン14と、ヘッ
ドホン筐体1の内部でヘッドホン装着時にヘッドホン1
のスピーカ5と耳道との間の位置に設けられる第2のマ
イクロホン15とを用い、適応フィルタ16は、第1の
マイクロホン14からの入力をフィルタ処理して加算器
4に送ると共に、このときのフィルタ特性(伝達関数−
γ)を、第2のマイクロホン15からの入力が最小とな
るように適応的に制御する。図8は、各部の伝達関数を
用いて表したブロック図であり、第1のマイクロホン1
4の伝達関数をM1、第2のマイクロホン15の伝達関
数をM2としている。なお、他の構成は上記図5、図6
と同様であるため、対応する部分に同じ符号を付して説
明を省略する。また聴取しようとする音声や音楽等の信
号については、低減あるいは打ち消そうとするノイズと
相関を持たず、ノイズ低減動作に影響を与えないことか
ら、説明を省略する。
【0009】この構成によれば、加算器4からの信号が
ヘッドホン1のスピーカ5に送られてノイズ成分が低減
され、このノイズ低減されたヘッドホン内部の音が第2
のマイクロホン15で収音されていわゆる残差として適
応フィルタ16に送られ、適応フィルタ16はこの残差
信号のパワーを最小とするように学習して自らのフィル
タ特性を調整する。
【0010】この適応フィルタ16の内部構成は、図9
に示すように、フィルタ部21と適応アルゴリズム部2
2とからなっている。端子17には上記第1のマイクロ
ホン14からの入力が供給されており、いわゆる参照入
力xとして適応フィルタ16の入力端子16aを介し、
フィルタ部21及び適応アルゴリズム部22に送られて
いる。フィルタ部21からの出力yがこの適応フィルタ
16の出力として端子16bを介して取り出され、加算
器18に送られる。加算器18は上記ヘッドホン内部で
の音響的な混合を表すものであり、外部騒音(ノイズ)
がヘッドホン筐体等の遮音特性機能ブロックを介してヘ
ッドホン内部に到達した成分dが端子19を介して加算
器18に送られ、このノイズ成分dから上記適応フィル
タ出力yが減算されることによって、いわゆるノイズの
残差e(=d−y)が得られる。加算器18からの上記
残差eは、(上記第2のマイクロホン15で収音さ
れ、)端子16cを介して適応アルゴリズム部22に供
給される。適応アルゴリズム部22は、フィルタ部21
のフィルタ係数を変化させてフィルタ特性を変化させる
ことにより、入力xをフィルタ処理して得られる出力y
に関して、上記残差eのパワーを最小にするような適応
制御を行うものである。
【0011】この第3の技術によれば、学習によって調
整を行うため、調整は正確になり、ノイズ低減効果を高
めることができ、また、後でヘッドホンの特性が変化し
ても再調整がしやすいという利点がある。したがって、
以上説明した3つの技術の内では、この第3の技術が最
も有効と考えられる。
【0012】しかし、上記第3の技術として説明した適
応フィルタを用いたノイズ低減においては、逐次適応ア
ルゴリズムを使用するときのタイミングずれの点で問題
がある。この問題点について以下に説明する。
【0013】図10は、上記適応フィルタ16の内部構
成を示し、上記フィルタ部21としていわゆるFIR
(有限インパルス応答)フィルタを用いた具体例を示し
ている。この図9において、入力端子16aからの参照
入力xは、タップ数に応じた遅延素子231、232、・
・・、23Lの直列回路に送られている。入力端子16
aからの入力x0及び各遅延素子231、232、・・
・、23Lからの各出力x1、x2、・・・、xLは、それ
ぞれ係数乗算器240、241、242、・・・、24L
送られ、それぞれフィルタ係数w0、w1、w2、・・
・、wLと乗算されて加算器25に送られている。各フ
ィルタ係数w0、w1、w2、・・・、wLは、適応アルゴ
リズム部22からの係数修正信号により修正され、加算
器25からの出力yが出力端子16bから取り出され
る。
【0014】この適応アルゴリズム部22で用いられる
適応アルゴリズムとしては、多くの手法のものが提案さ
れているが、その一具体例として、逐次適応アルゴリズ
ムの一種であるLMS(最小自乗平均、リースト・ミー
ン・スクウェア)アルゴリズムについて説明する。
【0015】入力xのデータ系列のk回目のサンプル周
期時点(時刻k)における入力データ及び上記各遅延素
子231、232、・・・、23Lからの各遅延出力デー
タをそれぞれ、xk0、xk1、xk2、・・・、xkLとする
とき、FIRフィルタ処理される入力ベクトルXkを、 Xk=[xk0k1k2 ・・・ xkLT ・・・(1) とおく。この(1)式のTは転置記号を示す。この入力
ベクトルXkに対して、上記各フィルタ係数(加重係
数)をwk0、wk1、wk2、・・・、wkLとし、FIRフ
ィルタ出力をykとすると、入出力の関係は次の(2)
式のようになる。
【0016】 yk=wk0k0+wk1k1+・・・+wkLkL ・・・(2) さらに、フィルタ係数ベクトル(加重ベクトル)W
kを、 Wk=[wk0k1k2 ・・・ wkLT ・・・(3) と定義すれば、入出力関係は、 yk=Xk T・Wk ・・・(4) のように記述される。希望の応答をdkとすれば、その
出力との誤差εkは、 εk=dk−yk =dk−Xk T・Wk ・・・(5) のように表される。これらを用いて、LMSアルゴリズ
ムは、 Wk+1=Wk+2μ・εk・Xk ・・・(6) のように表される。(6)式中のμは、適応の速度と安
定性を決める利得因子である。
【0017】このLMSアルゴリズムが適応アルゴリズ
ムとなる適応フィルタ16を上記図7、図8の構成に当
てはめると、図11のように表されることになる。この
図11において、ヘッドホン1のスピーカ5で再生(電
気−音響変換)されてマイクロホン15で収音(音響−
電気変換)されるまでの間に生じる時間遅延(ディレ
イ)のために、適応アルゴリズム部22に入力される残
差は同時刻にフィルタ部21に供給される参照入力と相
関のないものになってしまい、上記(6)式の条件を満
たさなくなる。すなわち、仮想的にヘッドホン5での遅
延時間をd1とし、マイクロホン15での遅延時間をd2
とするとき、フィルタ部21に供給される参照入力xk
に対して、適応アルゴリズム部22に入力される残差
は、例えば、 ek-d1-d2 のように上記遅延時間d1、d2だけ遅れたものとなる。
【0018】このように、適応フィルタに供給される各
入力のタイミングがずれると、上記(6)式の条件を満
たさなくなることにより、有効なノイズ低減が行えなく
なり、また、適応フィルタ16に逐次係数更新型の適応
アルゴリズムを用いることができなくなるという欠点が
ある。すなわち、演算量が少なくて済むことからLSI
等による実用化に適した逐次適応アルゴリズムを使用で
きないことになる。
【0019】このため、本件出願人は先に、適応フィル
タを用いたノイズ低減方式において、いわゆるLMSア
ルゴリズムや学習同定法等の逐次適応アルゴリズムの利
用を可能とするような騒音低減ヘッドホン装置を特開平
5−30585号公報にて開示した。
【0020】この騒音低減ヘッドホン装置は、前述した
図7及び図8に示すような騒音低減ヘッドホン装置の適
応フィルタ16として、図9に示したような構成の回路
を用いるのではなく、図12に示すような構成の回路を
使用している。ここで、各端子16a、16b及び16
cは、前記図9に示したような適応フィルタ16の各端
子16a、16b及び16cにそれぞれ対応するもので
ある。
【0021】この図12において、端子16aからの前
記参照入力xは、第1の適応フィルタ30のフィルタ部
31及び後述する遅延補償用のフィルタ51にそれぞれ
送られており、フィルタ51からの出力が第1の適応フ
ィルタ30の適応アルゴリズム部32に送られている。
適応アルゴリズム部32には、端子16cからの前記残
差信号eが供給されており、この適応アルゴリズム部3
2は残差eのパワーを最小にするようにフィルタ部31
のフィルタ係数を修正する。フィルタ部31からの出力
yは、端子16bを介して取り出されると共に、第2の
適応フィルタ40のフィルタ部41及び適応アルゴリズ
ム部42にそれぞれ送られている。フィルタ部41から
の出力は減算信号として加算器52に送られて、上記端
子16cからの残差eから減算され、この加算器52か
らの出力が適応アルゴリズム部42に送られている。適
応アルゴリズム部42は、加算器52からの出力のパワ
ーを最小とするようにフィルタ部41のフィルタ係数が
上記遅延補償用のフィルタ51に送られてコピーされ、
同じ特性(特に遅延特性)を実現するようになってい
る。
【0022】他の構成は前述した図7、図8等に示す騒
音低減ヘッドホン装置と同様であるため、図示を省略し
ているが、参照入力端子16aには、ヘッドホン装着時
に耳の近傍に設けられて外部騒音(ノイズ)を収音する
ための第1の音響−電気変換手段であるマイクロホンか
らの入力が供給されており、出力端子16bからの出力
は、ヘッドホン装着時に耳の近傍に設けられて耳道に音
を出力するための電気−音響変換手段であるヘッドホン
1のスピーカ5に送られており、また、残差入力端子1
6cには、ヘッドホン装着時にヘッドホン1のスピーカ
5と耳道との間に位置する第2の音響−電気変換手段で
あるマイクロホンからの入力が供給されている。さら
に、第1、第2の各適応フィルタ30、40の具体的内
部構成は、前述した図9や図10に示すような構成とす
ればよく、またフィルタ51は図10のフィルタ21と
同様なFIRフィルタ構成とすればよい。ここで、適応
フィルタ40のフィルタ部41とフィルタ51とは同じ
フィルタ構造を用いるようにし、フィルタ係数をコピー
することで同じ特性(特にディレイ特性)が実現できる
ようになっている。
【0023】次に、図13及び図14を参照しながらこ
の騒音低減ヘッドホン装置の動作を説明する。この騒音
低減ヘッドホン装置の動作は、上記適応フィルタ30の
適応アルゴリズム部31を中心とした動作と、適応フィ
ルタ40の適応アルゴリズム部41を中心とした動作と
に大別できる。以下の説明では、先ず適応アルゴリズム
部41による適応処理が行われ(図13)、これが完了
した後に適応アルゴリズム部31の動作が行われると仮
定して説明を進める。ただし、条件を適当に設定するこ
とにより、これらの動作を同時に進行させることも可能
である。
【0024】これらの図13及び図14においては、前
述した図8の例と同様に、ヘッドホン筐体1の遮音特性
を伝達関数Fで表し、ヘッドホン装着時に耳の近傍に設
けられ、外部騒音(ノイズ)を収音するためにヘッドホ
ン外部に設けられた第1の音響−電気変換手段であるマ
イクロホン14の伝達関数をM1とし、ヘッドホン装着
時に耳の近傍に設けられ、耳道に音を出力するための電
気−音響変換手段であるヘッドホン1のスピーカ5の伝
達関数をHとし、またヘッドホン内側に設けられヘッド
ホン装着時にヘッドホン1のスピーカ5と耳道との間に
位置する第2の音響−電気変換手段であるマイクロホン
15の伝達関数をM2としており、さらにヘッドホン内
部での音響的混合を加算器12での加算として表して示
している。
【0025】すなわち、これらの図13及び図14にお
いて、入力端子11からの外部騒音(ノイズ)Nは、伝
達関数M1のマイクロホン14で電気−音響変換されて
フィルタ部31及びフィルタ51に供給されると共に、
フィルタ部31からの出力が、伝達関数Hのヘッドホン
1のスピーカ5で電気−音響変換され、加算器12に送
られる。この加算器12には、上記外部騒音Nが遮音特
性Fのヘッドホン筐体1を介して供給されてヘッドホン
内部空間で加算混合され、人間の耳に到達すると共に、
伝達関数M2のマイクロホン15で音響−電気変換され
て適応アルゴリズム部32及び加算器52の送られる。
なお、ヘッドホンで本来再生しようとする(ユーザが聴
取しようとする)音声、音楽信号等については、低減し
ようとするノイズと相関を持たず、ノイズ低減動作に影
響を与えないことから、説明を省略している。
【0026】図13において、ある種のノイズをヘッド
ホン1のスピーカ5で再生してマイクロホン15で収音
すると共に、この同じある種のノイズをフィルタ部41
及び適応アルゴリズム部42に供給する。このある種の
ノイズは上記マイクロホン14で収音されたノイズを用
いてもよいが、ホワイトノイズ発生器等から発生された
ノイズを用いる方が好ましい。マイクロホン15で収音
された信号からフィルタ部41の出力を差し引いた残差
が適応アルゴリズム部42に入力される。適応アルゴリ
ズム部42は、この残差のパワーが最小になるように学
習してフィルタ部41の係数を修正する。この結果、フ
ィルタ部41は、ヘッドホン1のスピーカ5とマイクロ
ホン15を通じた特性、特に前述した時間遅延(ディレ
イ)を近似したものとなる。このフィルタ部41の各フ
ィルタ係数は、フィルタ51の各フィルタ係数にコピー
される。すなわち、フィルタ部41とフィルタ51とは
例えば同じタップ数のFIRフィルタ構成を有してお
り、フィルタ部41の各係数をフィルタ51にコピーす
ることで同じ特性(ディレイ特性)を実現できる。
【0027】次に、図14において、マイクロホン14
で収音されたノイズ信号は、フィルタ部31でフィルタ
処理されて疑似ノイズとされた後、ヘッドホン1のスピ
ーカ5に送られて再生される。この再生された疑似ノイ
ズが、ヘッドホン内部に混入したノイズと音響的に打ち
消しあい、その残差をマイクロホン15で収音して、適
応アルゴリズム部32に入力している。この残差信号
は、ヘッドホン1及びマイクロホン15でのディレイ分
だけ遅れているが、適応アルゴリズム部32に参照入力
として供給されるノイズ信号も同じ遅れを有するものと
なっている。
【0028】このため、例えばLMSアルゴリズムや学
習同定法等のような演算量の少なくて済む逐次適応アル
ゴリズムが使えることにより、LSI等による実用化が
可能となり、さらに実用化が容易となる。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図12に示
した構成の回路を適応フィルタとして使用した騒音低減
ヘッドホン装置が所望の動作を行うには、ヘッドホン筐
体1が使用者の耳を覆うように頭部に密に接して装着さ
れていることが前提となっている。
【0030】例えば、ヘッドホン筐体1が頭部から外れ
ていたり、密に接していない場合、上記適応アルゴリズ
ムによる係数修正動作は、安定に行われるとは限らな
い。
【0031】ここでいう係数修正動作とは、2種類あ
る。先ず、第1の係数修正動作とは、図13を参照して
説明したように、適応アルゴリズム部42に、マイクロ
ホン15で収音された信号からフィルタ部41の出力を
差し引いた残差のパワーが最小となるように学習させ、
フィルタ部41の係数を修正するという動作である。
【0032】また、第2の係数修正動作とは、図13を
参照して説明したように、適応アルゴリズム部32に、
フィルタ部31を通してドライバから出力された音響信
号と混入した騒音とが混合された後の残差のパワーを最
小になるように学習させ、フィルタ部31の係数を修正
するという動作である。
【0033】さらに、ヘッドホン筐体1が頭部に密に接
して装着されていない状態で、適応フィルタの係数修正
動作を続けると、残差のパワーを小さくする収束が起こ
らず、最悪の場合、逆に残差のパワーが増大する発散が
起こる。
【0034】これら係数修正の誤動作が起こると、騒音
低減効果が劣化したり、新たな騒音がヘッドホンのドラ
イバより発生される危険が生じる。
【0035】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であり、適応アルゴリズムによる係数修正の誤動作によ
って騒音低減効果を劣化させることなく、かつ、新たな
騒音がヘッドホンのドライバより発生される危険を防ぐ
ことのできる騒音低減ヘッドホン装置の提供を目的とす
る。
【0036】
【課題を解決するための手段】本発明に係る騒音低減ヘ
ッドホン装置は、ヘッドホン筐体が装着されているか否
かを検出する着脱検出手段と、ヘッドホン装着時に耳の
近傍となる位置に設けられ、外部騒音を収音する第1の
音響−電気変換手段と、ヘッドホン装着時に耳の近傍と
なる位置に設けられ、耳道に音を出力する電気−音響変
換手段と、ヘッドホン装着時に上記電気−音響変換手段
と耳道との間に位置する第2の音響−電気変換手段と、
上記第2の音響−電気変換手段からの入力のパワーを最
小とするように、上記第1の音響−電気変換手段からの
入力を適応的にフィルタ処理して出力する適応処理手段
と、上記着脱検出手段からの検出出力に応じて上記適応
処理手段から上記電気−音響変換手段に供給される出力
をミュート又は減衰する出力制御手段とを有することに
よって上記課題を解決する。
【0037】また、本発明の騒音低減ヘッドホン装置
は、上記適応処理手段の出力に、入力音声信号を加算す
る加算手段をさらに備え、上記加算手段の出力を上記出
力制御手段に供給するように構成される。この場合、上
記適応処理手段は、上記着脱検出手段からの検出出力に
応じて適応処理動作を停止する。
【0038】また、上記適応処理手段は、上記第2の音
響−電気変換手段からの入力のパワーを最小とするよう
に、上記第1の音響−電気変換手段からの入力を適応的
にフィルタ処理して出力する第1の適応処理手段と、該
第1の適応処理手段からの出力が供給されるフィルタ部
を有し、このフィルタ部の出力と上記第2の音響−電気
変換手段からの出力との残差のパワーを最小にするよう
に適応的にフィルタ処理して出力する第2の適応処理手
段とからなる。
【0039】また、上記着脱検出手段は、頭部にヘッド
ホン筐体が装着されたときの機械的な押圧力を検出する
ことによって着脱を検出するようにしてもよいし、或
は、上記第1の音響−電気変換手段と上記第2の音響−
電気変換手段の出力を比較することによって着脱を検出
するようにしてもよい。上記第1の音響−電気変換手段
と上記第2の音響−電気変換手段の出力を比較して着脱
を検出するときは、それらの出力の間で相関係数を求
め、この相関係数と所定のしきい値との比較をすること
によって着脱を検出するものである。
【0040】
【作用】ヘッドホン筐体が頭部からはずされていたり、
密に接して装着されていない状態のとき、すなわち、適
応アルゴリズムによる係数修正動作が安定に行われない
状態にある時には、係数修正動作を停止し、適応フィル
タの出力をオフとするので、適応アルゴリズムによる係
数修正の誤動作によって騒音低減効果を劣化させること
なく、かつ、新たな騒音がヘッドホンのドライバより発
生される危険を防ぐことができる。
【0041】
【実施例】以下、本発明に係る騒音低減ヘッドホン装置
の実施例について図面を参照しながら説明する。
【0042】先ず、第1実施例は、図1に示すように、
ヘッドホン筐体1が使用者の頭部に正しく装着されてい
るか否かを着脱検出部61に検出させ、正しく装着され
ているときには、ミュート回路又は減衰回路63を出力
制御部62で制御して、加算回路4からの加算出力をヘ
ッドホン筐体1のスピーカ5にそのまま供給する。一
方、ヘッドホン筐体1が使用者の頭部に正しく装着され
ていないときには、上記出力制御部63により上記ミュ
ート回路又は減衰回路63を制御して、上記加算出力を
上記スピーカ5にそのまま供給しない。
【0043】加算回路4には、適応フィルタ16からの
フィルタ出力と信号入力端子7を介した音声信号や音楽
信号等が供給されている。適応フィルタ16には、ヘッ
ドホン筐体1の外部であってヘッドホン装着時に耳の近
傍となるような位置に設けられるノイズ収音用の第1の
マイクロホン14からの入力と、ヘッドホン筐体1の内
部でヘッドホン装着時にヘッドホン1のスピーカ5と耳
道との間の位置に設けられる第2のマイクロホン15か
らの入力とが供給される。
【0044】この適応フィルタ16は、第1のマイクロ
ホン14からの入力をフィルタ処理して加算器4に送る
と共に、このときのフィルタ特性を、第2のマイクロホ
ン15からの入力が最小となるように適応的に制御す
る。この適応フィルタ16の内部構成は前述の図9と同
様であり、また、動作も前述の図11にて説明できるの
でここでは省略する。
【0045】着脱検出部61は、ヘッドホン筐体1が頭
部に密に接して装着されているか否かを検出する。例え
ば、ヘッドホン筐体が頭部に装着されたとき、頭部を挟
み込むように働く力を利用してオン或はオフするよう
に、ヘッドホン筐体の一部にスイッチを取り付けるよう
な機械的な検出方法がある。具体的には、図3の(A)
に示すように、スピーカユニットを含む第1のヘッドホ
ン筐体1aを一方の端部に設け、他方の端部にはスピー
カユニットを含む第2のヘッドホン筐体1bを固定した
可動バンド部73をバネ構造として可動支持したヘッド
バンド71、固定スイッチ接点72aを設け、可動部7
3に設けた可動スイッチ接点72bとの間のスイッチン
グ動作により装着、脱着を検出する方法である。図3の
(B)には、該騒音低減ヘッドホン装置を使用者が装着
した状態を示す。この場合、固定スイッチ接点72aと
可動スイッチ接点72bは、リミットスイッチあるいは
マイクロスイッチのような構造であってもよい。もちろ
ん、押圧部又は突起部である各スイッチ接点は露出しな
い構造であることが望ましい。
【0046】また、例えば、ヘッドホン筐体の外部に設
けられたマイクロホンの出力と内部に設けられたマイク
ロホンの出力とを比較して、相関をとり、相関が高いと
きには、装着状態、相関が低いときには、脱着状態と判
定するような電気的な方法をとるようにしてもよい。こ
の方法は、ヘッドホン装置を装着しているときには、筐
体による遮音効果のため、脱着状態のときより内部のマ
イクロホンに達する騒音が小さくなることを原理として
いる。具体的には、着脱検出部61を図4に示すような
構成としてもよい。すなわち、第1のマイクロホン14
が収音し電気信号に変換した入力信号と、第2のマイク
ロホン15が収音し電気信号に変換した入力信号とを、
それぞれアナログ/ディジタル(以下、A/Dとい
う。)82と、A/D81を介して相関係数演算器83
に供給し、該相関係数演算器83にて相関をとる。この
相関係数は比較器84に供給される。比較器84には、
しきい値発生器85からしきい値が供給されている。こ
のため、比較器84では、上記相関係数演算器83から
の相関係数が所定のしきい値よりも大きいか否かを比較
する。上記相関係数が所定しきい値よりも大きい場合と
は、すなわち第1のマイクロホン14と第2のマイクロ
ホン15が同じような音を収音していることになり、ヘ
ッドホン筐体1が頭部から脱着されている状態を示す。
一方、上記相関係数が所定のしきい値よりも小さい場合
とは、すなわち第1のマイクロホン14と第2のマイク
ロホン15が異なった音を収音していることになり、ヘ
ッドホン筐体1が頭部に装着されている状態を示す。こ
こで、端子86及び87を介したディジタル入力信号
は、適応フィルタ16に供給される。また、比較器84
の比較結果は、端子88を介して出力制御部62に供給
される。
【0047】出力制御部62は、着脱検出部61からの
検出結果を受けて、上記ミュート回路又は減衰回路63
を介して上記加算回路4からの加算出力の出力制御を行
う。具体的には、着脱検出部61がヘッドホン筐体1の
頭部からの脱着を検出した場合には、加算出力をミュー
ト又は減衰する。
【0048】したがって、この第1実施例の騒音低減ヘ
ッドホン装置は、ヘッドホン筐体が頭部からはずされて
いたり、密に接して装着されていない状態のとき、すな
わち、適応アルゴリズムによる係数修正動作が安定に行
われない状態にある時は、適応フィルタの出力をオフ又
は減衰するので、適応アルゴリズムによる係数修正の誤
動作によって騒音低減効果を劣化させることがなく、か
つ、新たな騒音をヘッドホンのドライバより発生する危
険を防ぐことができる。
【0049】次に、第2実施例について図2を参照しな
がら説明する。この第2実施例の騒音低減ヘッドホン装
置は、図2に示すようなブロックの要部を有する。
【0050】この第2実施例の騒音低減ヘッドホン装置
は、図示しないヘッドホン筐体が使用者の頭部に正しく
装着されているか否かを着脱検出部61に検出させ、正
しく装着されているときには、ミュート回路又は減衰回
路62を出力制御部62によりオフ制御する。一方、ヘ
ッドホン筐体1が使用者の頭部に正しく装着されていな
いときには、上記出力制御部62によりミュート回路又
は減衰回路62をオン制御する。さらに、この第2実施
例の騒音低減ヘッドホン装置は、着脱検出部61の検出
結果に応じて後述する第1の適応フィルタ30及び第2
の適応フィルタ40の適応フィルタ処理を係数修正制御
部64を介して制御する。着脱検出部61の構成は、図
3又は図4に示す通りである。
【0051】係数修正制御部64は、第1の適応フィル
タ30の適応アルゴリズム部32による係数修正動作及
び第2の適応フィルタ40の適応アルゴリズム部42に
よる係数修正動作を制御する。
【0052】ここでいう係数修正動作とは、上述したよ
うに2種類ある。第1の係数修正動作とは、上記図13
を参照して説明したように、適応アルゴリズム部42
に、マイクロホン15で収音された信号からフィルタ部
41の出力を差し引いた残差のパワーが最小となるよう
に学習させ、フィルタ部41の係数を修正するという動
作である。
【0053】また、第2の係数修正動作とは、上記図1
3を参照して説明したように、適応アルゴリズム部32
に、フィルタ部31を通してドライバから出力された音
響信号と混入した騒音とが混合された後の残差のパワー
を最小になるように学習させ、フィルタ部31の係数を
修正するという動作である。
【0054】図2において、端子16aからの参照入力
xは、第1の適応フィルタ30のフィルタ部31及び後
述する遅延補償用のフィルタ51にそれぞれ送られてお
り、フィルタ51からの出力が第1の適応フィルタ30
の適応アルゴリズム部32に送られている。適応アルゴ
リズム部32には、端子16cからの残差信号eが供給
されており、この適応アルゴリズム部32は残差eのパ
ワーを最小にするようにフィルタ部31のフィルタ係数
を修正する。フィルタ部31からの出力yは、上記出力
制御部62によって制御され端子16bを介して取り出
されると共に、第2の適応フィルタ40のフィルタ部4
1及び適応アルゴリズム部42にそれぞれ送られてい
る。フィルタ部41からの出力は減算信号として加算器
52に送られて、上記端子16cからの残差eから減算
され、この加算器52からの出力が適応アルゴリズム部
42に送られている。適応アルゴリズム部42は、加算
器52からの出力のパワーを最小とするようにフィルタ
部41のフィルタ係数が上記遅延補償用のフィルタ51
に送られてコピーされ、同じ特性(特に遅延特性)を実
現するようになっている。
【0055】他の構成は、図示を省略しているが、参照
入力端子16aには、ヘッドホン装着時に耳の近傍に設
けられて外部騒音(ノイズ)を収音するための第1の音
響−電気変換手段であるマイクロホンからの入力が供給
されており、出力端子16bからの出力は、ヘッドホン
装着時に耳の近傍に設けられて耳道に音を出力するため
の電気−音響変換手段であるヘッドホン1のスピーカ5
に送られており、また、残差入力端子16cには、ヘッ
ドホン装着時にヘッドホン1のスピーカ5と耳道との間
に位置する第2の音響−電気変換手段であるマイクロホ
ンからの入力が供給されている。さらに、第1、第2の
各適応フィルタ30、40の具体的内部構成は、前述し
た図9や図10に示すような構成とすればよく、またフ
ィルタ51は図10のフィルタ21と同様なFIRフィ
ルタ構成とすればよい。ここで、適応フィルタ40のフ
ィルタ部41とフィルタ51とは同じフィルタ構造を用
いるようにし、フィルタ係数をコピーすることで同じ特
性(特にディレイ特性)が実現できるようになってい
る。
【0056】以下に、この第2実施例の騒音低減ヘッド
ホン装置が使用者の頭部に装着又は脱着されている状態
の動作を説明する。
【0057】先ず、使用者がこの騒音低減ヘッドホン装
置を正常に装着した場合について説明する。着脱検出部
61は、装着状態であることを検出して、これを示す信
号を係数修正制御部64及び出力制御部63に送る。
【0058】係数修正制御部64は、適応アルゴリズム
部32及び適応アルゴリズム部42をプリセットし、係
数修正動作を始動させる。具体的には、上述したよう
に、第1の係数修正動作として、適応アルゴリズム部4
2に、マイクロホン15で収音された信号からフィルタ
部41の出力を差し引いた残差のパワーが最小になるよ
うに学習させ、フィルタ部41の係数を修正する。ま
た、第2の係数修正動作として、適応アルゴリズム部3
2に、フィルタ部31を通してドライバから出力された
音響信号と混入したした騒音とが混合された後の残差の
パワーを最小になるように学習させ、フィルタ部31の
係数を修正する。
【0059】出力制御部63は、ミュート回路又は減衰
回路62に信号を送り、フィルタ31の出力をミュート
又は減衰させずにそのまま通過させる。
【0060】次に、使用者がこの騒音低減ヘッドホン装
置を正常に装着し続けている場合について説明する。着
脱検出部61は、装着状態であることを検出して、これ
を示す信号を係数修正制御部64及び出力制御部63に
送り続ける。
【0061】係数修正制御部64は、適応アルゴリズム
部32及び適応アルゴリズム部42の係数修正動作を継
続させる。
【0062】出力制御部63は、ミュート回路又は減衰
回路62に信号を送り、フィルタ31の出力をミュート
又は減衰せずにそのまま継続して通過させる。
【0063】次に、使用者がこの騒音低減ヘッドホン装
置を脱着した場合又は正常な装着をしていない場合につ
いて説明する。
【0064】着脱検出部61は、脱着状態(正常な装着
をしていない場合も含める。)であることを検出して、
これを示す信号を係数修正制御部64及び出力制御部6
3に送る。
【0065】係数修正制御部64は、適応アルゴリズム
部32及び適応アルゴリズム部42の係数修正動作を停
止させる。
【0066】出力制御部63は、ミュート回路又は減衰
回路62に信号を送り、フィルタ31の出力をミュート
又は減衰させる。
【0067】次に、この騒音低減ヘッドホン装置が脱着
されたまま或は正常に装着されないままの場合について
説明する。
【0068】着脱検出部61は、脱着状態(正常な装着
をしていない場合も含める。)が継続されていることを
検出して、これを示す信号を係数修正制御部64及び出
力制御部63に送り続ける。
【0069】係数修正制御部64は、適応アルゴリズム
部32及び適応アルゴリズム部42の係数修正動作を停
止させたままにする。
【0070】出力制御部63は、ミュート回路又は減衰
回路62に信号を送り、フィルタ31の出力をミュート
又は減衰させたままにしておく。
【0071】したがって、この第2実施例の騒音低減ヘ
ッドホン装置は、着脱検出部61によりヘッドホン筐体
の頭部への装着又は脱着を検出させ、その検出結果が脱
着を示す場合、すなわち、適応アルゴリズムによる係数
修正動作が安定に行われない状態にある時には、係数修
正動作を停止し、適応フィルタの出力をオフ又は減衰す
るので、適応アルゴリズムによる係数修正の誤動作によ
って騒音低減効果を劣化させることなく、かつ、新たな
騒音がヘッドホンのドライバより発生される危険を防ぐ
ことができる。
【0072】なお、本発明は上記実施例にのみ限定され
るものではなく、例えば、逐次適応アルゴリズムは、上
記LMS法に限定されず他の種々の逐次適応アルゴリズ
ムを用いることができる。また、上記着脱検出部として
は、例えば、ヘッドホン筐体が頭部に装着されたとき、
頭部を挟み込むように働く力を利用するものであれば、
上記図3に示した具体例に限定されるものではない。
【0073】
【発明の効果】本発明に係る騒音低減ヘッドホン装置
は、ヘッドホン筐体が装着されているか否かを検出する
着脱検出手段と、ヘッドホン装着時に耳の近傍となる位
置に設けられ、外部騒音を収音する第1の音響−電気変
換手段と、ヘッドホン装着時に耳の近傍となる位置に設
けられ、耳道に音を出力する電気−音響変換手段と、ヘ
ッドホン装着時に上記電気−音響変換手段と耳道との間
に位置する第2の音響−電気変換手段と、上記第1の音
響−電気変換手段からの入力を適応的にフィルタ処理し
て出力する適応処理手段と、上記適応処理手段からのフ
ィルタ処理出力と入力音声とを加算する加算手段と、上
記着脱検出手段からの検出出力に応じて上記加算手段か
ら上記電気−音響変換手段に供給される加算出力をミュ
ート又は減衰する出力制御手段とを有すると共に、上記
適応処理手段の適応処理動作を上記着脱検出手段からの
検出出力に応じて停止できるので、ヘッドホン筐体が頭
部からはずされていたり、密に接して装着されていない
状態のとき、すなわち、適応アルゴリズムによる係数修
正動作が安定に行われない状態にある時には、係数修正
動作を停止し、適応フィルタの出力をオフ又は減衰する
ので、適応アルゴリズムによる係数修正の誤動作によっ
て騒音低減効果を劣化させることなく、かつ、新たな騒
音がヘッドホンのドライバより発生される危険を防ぐこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の騒音低減ヘッドホン装置
の構成を示すブロック回路図である。
【図2】本発明の第2実施例の騒音低減ヘッドホン装置
の要部の構成を示すブロック回路図である。
【図3】着脱検出部の機械的方法の具体例の概略構成図
である。
【図4】着脱検出部の電気的方法の具体例の構成を示す
ブロック図である。
【図5】騒音低減ヘッドホン装置の従来例の構成図であ
る。
【図6】図5に示した騒音低減ヘッドホン装置の従来例
の動作を説明するためのブロック図である。
【図7】騒音的減ヘッドホン装置の他の従来例の構成図
である。
【図8】図7に示した騒音的減ヘッドホン装置の他の従
来例の動作を説明するためのブロック図である。
【図9】適応フィルタのブロック図である。
【図10】適応フィルタの具体例のブロック回路図であ
る。
【図11】騒音低減ヘッドホン装置の他の従来例の動作
を説明するためのブロック図である。
【図12】適応フィルタの他の構成例のブロック図であ
る。
【図13】適応フィルタの他の構成例の動作説明図であ
る。
【図14】適応フィルタの他の構成例の動作説明図であ
る。
【符号の説明】
1 ヘッドホン筐体 5 スピーカ 6 耳道 14 第1のマイクロホン 15 第2のマイクロホン 16 適応フィルタ 30 第1の適応フィルタ 31 フィルタ 32 適応アルゴリズム部 40 第2の適応フィルタ 41 フィルタ 42 適応アルゴリズム部 61 着脱検出部 62 ミュート又は減衰回路 63 出力制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04R 3/00 310 G10K 11/178 H03H 21/00 H04R 1/10 101

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッドホン筐体が装着されているか否か
    を検出する着脱検出手段と、 ヘッドホン装着時に耳の近傍となる位置に設けられ、外
    部騒音を収音する第1の音響−電気変換手段と、 ヘッドホン装着時に耳の近傍となる位置に設けられ、耳
    道に音を出力する電気−音響変換手段と、 ヘッドホン装着時に上記電気−音響変換手段と耳道との
    間に位置する第2の音響−電気変換手段と、 上記第2の音響−電気変換手段からの入力のパワーを最
    小とするように、上記第1の音響−電気変換手段からの
    入力を適応的にフィルタ処理して出力する適応処理手段
    と、 上記着脱検出手段からの検出出力に応じて上記適応処理
    手段から上記電気−音響変換手段に供給される出力をミ
    ュート又は減衰する出力制御手段とを有することを特徴
    とする騒音低減ヘッドホン装置。
  2. 【請求項2】 上記適応処理手段の出力に、入力音声信
    号を加算する加算手段をさらに備え、上記加算手段の出
    力を上記出力制御手段に供給するように構成された請求
    項1記載の騒音低減ヘッドホン装置。
  3. 【請求項3】 上記適応処理手段は、上記着脱検出手段
    からの検出出力に応じて適応処理動作を停止することを
    特徴とする請求項1または2記載の騒音低減ヘッドホン
    装置。
  4. 【請求項4】 上記適応処理手段は、上記第2の音響−
    電気変換手段からの入力のパワーを最小とするように、
    上記第1の音響−電気変換手段からの入力を適応的にフ
    ィルタ処理して出力する第1の適応処理手段と、該第1
    の適応処理手段からの出力が供給されるフィルタ部を有
    しこのフィルタ部の出力と上記第2の音響−電気変換手
    段からの出力との残差のパワーを最小にするように適応
    的にフィルタ処理して出力する第2の適応処理手段とか
    らなることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の
    騒音低減ヘッドホン装置。
  5. 【請求項5】 上記着脱検出手段は、頭部にヘッドホン
    筐体が装着されたときの機械的な押圧力を検出すること
    によって着脱を検出することを特徴とする請求項1〜4
    の何れかに記載の騒音低減ヘッドホン装置。
  6. 【請求項6】 上記着脱検出手段は、上記第1の音響−
    電気変換手段と上記第2の音響−電気変換手段の出力を
    比較することによって着脱を検出することを特徴とする
    請求項1〜4の何れかに記載の騒音低減ヘッドホン装
    置。
  7. 【請求項7】 上記着脱検出手段は、上記第1の音響−
    電気変換手段と上記第2の音響−電気変換手段の出力の
    間で相関係数を求め、この相関係数と所定のしきい値と
    の比較をすることによって着脱を検出することを特徴と
    する請求項6記載の騒音低減ヘッドホン装置。
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