JP3142212U - ボトル用漏斗 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来のネジ付き漏斗の欠点であった、移液の際のボトル内の空気の脱気を容易にすることにより、移液時に廃油の飛散を防止し、すばやい移液を可能とするボトル用漏斗を提供する。
【解決手段】広口部と狭口部からなる漏斗であって、ペットボトル等のボトル口部にネジにより連結可能な漏斗において、脱気口3を有するネジ付きキャップ2を漏斗と一体化した漏斗。
【選択図】図1

Description

本考案は、ペットボトル等のボトルに液体を移す際に使用するボトル用漏斗に関する。
近年、清涼飲料水やお茶などの容器として、ポリエチレンテレフタレート(PET)製のボトル、即ち、ペットボトル等(以下、ボトルと称す)が広範囲に使用されている。内容物を使用後のボトルは、資源ゴミとして回収される一方、新たな内容物を貯蔵する容器としても再使用されている。
一方、一般家庭では、てんぷら等に使用した油等を従来は固形化して可燃ゴミに廃棄しているが、有効活用する目的から、資源として回収することが進められつつある。
使用済みのてんぷら油等(以下、廃油と称す)は、油の劣化により粘性が高くなったり、揚げ粕等の固形物が混入していることから、広口の容器からボトル等への移液が容易ではない。廃油の入った広口の容器から、ボトルへ移液するには、漏斗を補助者に持ってもらう等の煩雑さを伴う。
こうした煩雑さを回避し、作業を容易にするためにいろいろの工夫が考えられている。例えば、特許文献1及び特許文献2には、漏斗とボトルを接続するジョイント付きキャップやキャップ付漏斗が提案されている。また、特許文献3には、計量器を兼ねたネジ付き漏斗をボトルに取り付ける提案がされている。
しかしながら、従来から提案されているネジ付き漏斗を用いて廃油をボトルに移液しようとすると、廃油がボトルの注入口を塞ぎ、ボトル内の空気が脱気できずに移液に非常に時間がかかる。また、ボトル内の空気が脱気する際に廃油をボコボコと吹き上げて、周囲へ飛散するなどのトラブルが発生することがわかった。更に、廃油を移液し終わった後に、漏斗や接続キャップを取り外す際に、これらに残っていたわずかな廃油が、ボトル注入口の外側へ漏れて、ボトルの肩部に廃油が付着し、いわゆる「油ダレ」で肩部が汚れるなどのトラブルが発生することがわかった。
特開2008−007200号公報 特開2002−012296号公報 特許第3494364号公報
本考案の課題の第1は、従来のネジ付き漏斗の欠点であった、移液の際のボトル内の空気の脱気を容易にすることにより、移液時に廃油の飛散を防止し、すばやい移液を可能とするボトル用漏斗を提供することにある。本考案の課題の第2は、移液後のボトル注入口の汚れを防止するボトル用漏斗を提供することにある。更に、好ましくは、移液時に廃油中の固形物を分離可能としたボトル用漏斗を提供することにある。
本考案は、上記課題を解決するために、ネジ付きキャップと漏斗を一体化すると同時に、ネジ付きキャップに脱気口を設けることにより、上記課題が一挙に解決できることを見出し、考案を完成させたものである。
即ち、
(1)広口部と狭口部からなる漏斗であって、ペットボトル等のボトル口部にネジにより連結可能な漏斗において、脱気口を有するネジ付きキャップを漏斗と一体化したことを特徴とするボトル用漏斗。
(2)漏斗先端の狭口部が、ネジ付きキャップ下面より突出していることを特徴とする(1)に記載のボトル用漏斗。
(3)脱気口を有したネジ付きキャップと漏斗が、互いに摺動可能な状態で一体化していることを特徴とする(1)に記載のボトル用漏斗。
(4)漏斗上部の広口部に、固形物を分離可能なフイルターを備えたことを特徴とする(1)に記載のボトル用漏斗である。
本考案により、従来のネジ付き漏斗の欠点であった、移液の際のボトル内の空気の脱気を容易になり、移液時に廃油の飛散を防止し、すばやい移液を可能とする漏斗を提供することが可能となる。また、移液後のボトル注入口の「油ダレ」汚れを防止する漏斗を提供することが可能となる。更に、好ましくは、移液時に廃油中の固形物を分離可能とした漏斗を提供することが可能となる。
以下、図面に基づいて、本考案の好ましい実施形態を詳述する。
周知のように、ボトルは本体と次第に径が小さくなる肩部を経て上部に開口する小径のボトル口部を有する。ボトル口部には、外周部に雄ネジを形成している。ボトルは、清涼飲料やお茶などの内容物を充填され、雌ネジを有するキャップにより被冠された状態で販売されている。ボトル口部の雄ネジ及び雌ネジの材質と口径、ネジピッチ等は、規格化され、各種のボトルに対して互換性を有している。材質は、主にポリエチレンが採用されている。
図1に、本考案の一例である、ネジ付きキャップと漏斗を一体化した漏斗を示す。
図1において、漏斗1は上部には広口部1aを、下部には狭口部1bを有している。ネジ付きキャップ2は、漏斗1の狭口部1bに漏斗に一体化して付設されている。
漏斗1の狭口部1bへのネジ付きキャップ2の付設位置は、特に限定されないが、後述するように「油ダレ」を抑止する目的から、漏斗狭口部1bの先端がネジ付きキャップ2の下面より突出するように付設されることが好ましい。
ネジ付きキャップ2の下面より突出する漏斗狭口部先端の長さ(図1においては、L)は、通常0.5〜10cmであることが好ましい。「油ダレ」抑止と使用の容易性からは、漏斗狭口部先端部の長さLは、1〜5cmであることが更に好ましい。
漏斗1の狭口部1bへのネジ付きキャップ2の付設は、漏斗1の狭口部1bとネジ付きキャップ2が直接接着されたものであってもよく、もしくは、ネジ付きキャップ2と漏斗1が、互いに摺動可能な状態で一体化されたものであってもよい(図示せず)。漏斗1の狭口部1bとネジ付きキャップ2が互いに摺動可能な状態で一体化され場合の利点は、ボトルへの取り付け時に漏斗自体を回転させることが不要となることである。
本考案においては、ネジ付きキャップ2に脱気口3を有していることが重要である。
ネジ付きキャップ2に脱気口3を有していることにより、移液時に廃油の飛散を防止し、すばやい移液が可能となる。
脱気口3の個数や形状は特に限定されないが、ネジ付きキャップ2への加工の容易性から、通常は1〜4個であることが好ましい。形状は、円形や三角形、四角形等特に限定されないが、円形であること加工の容易性から好ましい。
図2には、脱気口3が1個の例を、図3には、脱気口3が2個の例を示す。
脱気口3の開口面積は、ボトル内の空気が脱気できる面積であれば、特に限定されないが、すみやかな移液を達成する目的から、0.03〜0.5cmであることが好ましい。
本考案において、図4に示すように、漏斗上部の広口部1aに、揚げ粕などの固形物を分離可能なフィルター4を備えておくことが好ましい。固形物分離フィルター4の取り付けは、漏斗上部の広口部1aに固定するものであってもよく、または、取り外し可能とするものであってもよい。
固形物分離フィルター4の洗浄や交換を可能にする目的からは、取り外し可能であることが好ましい。
本考案に使用する、漏斗1やネジ付きキャップ2の材質は、特に限定されないが、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂、シリコン樹脂、テフロン樹脂等の合成樹脂であることが好ましい。これ以外に、アルミニュウムやステンレス等の金属性であってもよい。漏斗1とネジ付きキャップ2の材質は、同一である必要はないが、ネジ付きキャップの材質に、一般的にポリエチレン樹脂が採用されていることから、漏斗の材質もポリエチレンであることが接着性の点から好ましい。しかし、廃油の温度が100℃近くの高温のまま、移液する場合などを考慮して、軟化温度の高いポリプロピレン樹脂や他の材質を採用してもよい。
以下、実施例により本考案を説明するが、本考案は、この実施例に限定されるものではない。
市販のポリエチレン製漏斗に、市販のペットボトル用キャップを接着し、図1に示すネジ付きキャップ付を一体化した漏斗を製作した。漏斗の広口部上部の直径は11cm、狭口部の直径は1cm、狭口部の長さは5cm、ネジ付きキャップ下部より突出している狭口部の長さLは1.5cmであった。
ネジ付きキャップには、直径が0.2cmの円形の脱気口を1個穿孔した。
このネジ付きキャップ一体化漏斗を空の容積2リットルペット口部に固定し、広口のフライパン容器から、天ぷら油(日清オイリオグループ株式会社製コーン油)1リットルを注入する時間を測定した。本考案のネジ付きキャップ一体化漏斗を使用した場合には、1リットルの油を移液するのに要した時間は、約20秒であった。
比較として、脱気口を設けないネジ付きキャップ一体化漏斗を用いて、同様の操作を行ったところ、ボトル内の空気が抜ける際に天ぷら油がボコボコと飛び散り、注入に要した時間は約120秒であった。
この例から明らかなように、本考案により注入に要する時間が約6分の1で済み、油の周辺への飛散も解消された。また、ペットボトル周囲への「油ダレ」も、全く生じなかった。
本考案は、廃油などを再利用する目的で、廃油を広口の容器からボトルに移液する際に使用するのが有効であるが、使用目的はこれらに限定されるものではない。廃油以外の移液で、例えば、水はもちろん、酒類や粥状の甘酒などを移液する際にも、容易でかつすみやかに移液が達成され、極めて有効である。
本考案のネジ付きキャップを一体化した漏斗の断面を示す概念図である。 図1のA―A’平面で、脱気口が円形で1個の場合を示す概念図である。 図1のA―A’平面で、脱気口が円形で2個の場合を示す概念図である。 漏斗の広口部に固形物分離フイルターを付設した場合の概念図である。
符号の説明
1 ; 漏斗
1a; 漏斗の広口部
1b; 漏斗の狭口部
2 ; ネジ付きキャップ
3 ; 脱気口
4 ; 固形物分離フィルター

Claims (4)

  1. 広口部と狭口部からなる漏斗であって、ペットボトル等のボトル口部にネジにより連結可能な漏斗において、脱気口を有するネジ付きキャップを漏斗と一体化したことを特徴とするボトル用漏斗。
  2. 漏斗先端の狭口部が、ネジ付きキャップ下面より突出していることを特徴とする請求項1に記載のボトル用漏斗。
  3. 脱気口を有したネジ付きキャップと漏斗が、互いに摺動可能に一体化していることを特徴とする請求項1に記載のボトル用漏斗。
  4. 漏斗上部の広口部に、固形物を分離可能なフイルターを備えたことを特徴とする請求項1に記載のボトル用漏斗。
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