JP3142235B2 - ボールペン - Google Patents

ボールペン

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JP3142235B2
JP3142235B2 JP07349184A JP34918495A JP3142235B2 JP 3142235 B2 JP3142235 B2 JP 3142235B2 JP 07349184 A JP07349184 A JP 07349184A JP 34918495 A JP34918495 A JP 34918495A JP 3142235 B2 JP3142235 B2 JP 3142235B2
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ink
ball
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ballpoint pen
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JP07349184A
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JPH09169188A (ja
Inventor
かほり 船橋
亮浩 塩原
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株式会社パイロット
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボールの回転作動
により、当該ボール周面に付着したインキを紙面などへ
転写して筆記する油性インキを用いたボールペンに関す
る。詳しくは、従来の油性ボールペンより軽く滑らかな
書き味を得るために粘度を低下させた中粘度油性ボール
ペン用インキ或いは、剪断減粘性を付与した油性ボール
ペン用インキを使用した油性ボールペンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、書き味が良く美麗な筆跡を得
るためのボールペンに係わる発明,改良は多種多様に行
われてきたが、それはボールペンチップの構造面のみな
らずインキやレフィル構造或いは、これ等が複雑に関係
して進展してきたものである。
【0003】まずは、万年筆の染料を水で溶解させた水
性インキに対し、染料又は顔料に樹脂等を加えて有機溶
剤を用いて溶解させて調製した油性インキと呼ばれる高
粘度(20,000mPa.s前後)インキを用いたボ
ールペンは、耐水性をはじめ筆跡の堅牢性とキャップオ
フ状態にあってもインキ乾燥が遅いのですぐに書き出せ
更に、少ないインキで長距離筆記ができ且つ、高筆圧で
筆記できる等の筆記性能面の利点に加え、廉価に製造で
きることから事務用筆記具としての地位を構築したもの
である。なるほど、書面に水を垂らしても筆跡が消える
ことなく、いちいちキャップを嵌めなくてもインキが乾
かずすぐに筆記できるから忙しく仕事をする場にも適応
でき、少ないインキで長く使えるので軽くコンパクトな
外装が得られ、高筆圧で筆記できるから複写伝票に適
し、安いから何処にでも置いておけるし気軽に使用でき
るといった具合に相応の評価があって然るべきものであ
る。
【0004】しかしながら、高粘度インキの油性ボール
ペンにも欠点がありそれは、ボールの回転によりインキ
を紙面に転写する筆記のメカニズムであることから、一
つは紙面に転写されなかったインキがチップの先端縁で
しごかれ泣き,ボテが発生することであり、もう一つは
運筆が重くどうしても高い筆圧で筆記することになって
手指,腕,肩が疲労し、長時間ボールペンを使用する事
務作業者にあっては頸肩腕症にかかる者も少なくない。
かかる状況に対応して、軽い筆圧で滑らかな筆記ができ
しかも鮮明な筆跡が得られる低粘度水性インキによるボ
ールペンが出現して当初は、インキ収容筒内に収納した
プラスチック繊維の中綿にインキを含浸させ、中綿より
毛細管作用が強く作用するようにプラスチック繊維を結
束したインキ中継芯を介して、インキをボールに伝える
中綿式水性ボールペンであったが、インキ収容筒の大き
さに比べインキ保有量が少なく逆に、インキ消費量が油
性ボールペンの4〜5倍も多いことから、高価な割に筆
記寿命が短い割高感に対する不満が次の、直液式水性ボ
ールペンを誕生させた。すなわち、軸筒内に直かにイン
キを収蔵してインキ出調整機構をもつペン芯をボールペ
ンチップとの間に介在させたもので、軸筒を透明材で成
形してインキの残量が透視できる等の改良が進む中更
に、コストのかかるペン芯を用いないでボールペンチッ
プによる筆記ができるように、静的には高い粘度を示す
がボールの回転で粘度が低下して滑らかに書き出せる剪
断減粘性をもたせた水性インキまで出現してきた。
【0005】ところが、同じボールペン先をもつ筆記具
ではあるが、高筆圧に耐えられるタフな油性ボールペン
と、低筆圧で使用する繊細な筆記感触を追求する水性ボ
ールペンは両様相容れないところがあるので、どちらも
ボールペンという感覚で使用すると油性ボールペンは筆
記感触が悪いイメージとなり、水性ボールペンは高い筆
圧による使用がボールペン先の損傷を早め、インキ残量
がかなりあるのに筆記不能になる不満が生じることにな
る。
【0006】そこで、従来の油性ボールペン用インキが
その粘度を20,000mPa.s前後にインキ調製し
ていたものを、軽いタッチで滑らかな筆記感触がえられ
るようにインキ粘度を下げる点に着目し、良好な筆記感
触とボールペン先に耐久性をもたせる試みがなされてい
るが、実際の筆記面ではボールの回転により紙面にイン
キを転写する筆記メカニズムが同じであるから、紙面に
転写されなかったインキがチップの先端縁でしごかれ、
泣き,ボテが相変わらず発生している。本出願人は泣
き,ボテの発生防止及びインキ追従性の改良について特
公平5−64120号において、かしめ部の最先端部と
ボール周面との間に外方へ開角する第1空隙部と、この
第1空隙部からやや下方に位置するかしめ部とボール周
面との間に第2空隙部を同時塑性形成する、最適化され
た2つの空隙部を有するボールペンチップの製造方法を
開示した。当該製法の第1空隙部は泣き,ボテを防止
し、第2空隙部はインキ追従性を良好にする効果を発揮
させるものであるが、第1空隙部が大きすぎると同時に
塑性形成される第2空隙部は逆に小さくなりすぎてしま
って、泣き,ボテの発生は防止できるがインキの追従性
が悪くなる結果を招来する関係も待ち合わせていた。従
って、従来の高粘度油性ボールペン用チップについては
第1空隙部と第2空隙部のバランスをとり最適化された
2つの空隙部にすることが重要であった。しかしなが
ら、粘度を低下させたインキとでは相性が悪く泣き,ボ
テが発生することが現実であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題と解決するための手段】
本発明者はかかる従来技術の状態にあってもあきらめる
ことなく、軽いタッチで滑らかな書き味と高筆圧筆記に
も耐久性があり泣き,ボテのない美麗な筆跡の油性ボー
ルペンを実現させようと研究を重ねた結果、先記した特
公平5−64120号の製法で作製されたチップで泣
き,ボテが発生する原因として、インキの粘度低下によ
ってインキの凝集力も低下し、紙面に転写されない残余
分インキが第1空隙部に一様に拡散できず、局部的にオ
ーバーフローを起こして泣き,ボテとなる現象として突
き止めたものである。すなわち、粘度の高いインキでは
残余分インキが第1空隙部内のインキに引張られるよう
に空隙部内に一様に拡散していたもので、インキの凝集
力が作用していたことを改めて確認したものである。
【0008】本発明は、この局部的にオーバーフローを
起こす状態について、ボールペンチップのボールを抱持
する先端縁のかしめ加工方法を見直し、チップ最先端部
のかしめ角を小さくして第1空隙部の開角を大きくする
ことを試み新たな実験による試行錯誤を経て、20℃に
おけるB形粘度20rpmの粘度が2,000〜1
0,000mPa.sである中粘度油性インキを用いた
場合、かしめ部の最先端部かしめ角を40゜〜50゜に
することによって、泣き,ボテが解消し且つ、インキ追
従性も良好であることを突き止めた。幸いしたのは、イ
ンキの粘度低下によってインキの流動性が向上していた
ため第2空隙部の減少が本発明の範囲においてインキ追
従性を失うことにならなかったことである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、インキ収容筒にインキ
を収蔵し、金属製ボールペンチップをインキ収容筒の先
端孔に嵌着して成るボールペンにおいて、そのインキが
20℃におけるB8H−HH形粘度計HH−2ローター
20rpmの粘度が2,000〜10,000mPa.
sの油性インキがあって、これに用いる金属製ボールペ
ンチップがボールを抱持するため先端縁を内向きにかし
め加工するかしめ部の最先端部かしめ角を40°以上
0°未満とし、かしめ部の最先端部とボール周面との間
に所要の空隙部を形成するものである。かくして、中粘
度化させた油性インキを用い更に、ボールペンチップの
かしめ加工の工夫が相まいて、本発明が意図した、軽い
タッチで滑らかな書き味と高筆圧筆記にも耐久性が得ら
れ且つ、泣き,ボテのない美麗な筆跡に加え良好なイン
キ追従性が得られたものである。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施の形態を実施例を示す図
面と表を基に説明する。
【0011】本発明の実施例及び比較例に用いるインキ
は下記の如くに調製する。 A 配 合 B 配 合 ニグロシンEX(オリエント化学製) 30.0重量% 30.0重量% ハイラック111(日立化成製ケトン樹脂) 4.0重量% 10.0重量% オレイン酸 5.0重量% 5.0重量% フェニルグリコール 48.5重量% 43.9重量% ベンジルアルコール 12.0重量% 11.0重量% PVP K−120(GAF社製) 0.5重量% 0.1重量% 上記成分の内、まずフェニルグリコール,ベンジルアル
コール,オレイン酸を秤取、60℃に加温後ハイラック
111を加え撹拌し溶解させた後PVP K−120を
撹拌しながら添加し完全に溶解させる。最後にニグロシ
ンEXをままこならないよう撹拌を行いながら添加
し、添加終了後2時間加温撹拌を行いニグロシンを完全
に溶解させ黒色の油性ボールペンインキを調整した。こ
のインキの20℃における粘度をB8H−HH形粘度計
HH−2ローターを用いて20rpmの回転数で測定し
たところ、A配合約6,000mPa.s,B配合約2
0,000mPa.sであった。
【0012】図1は、実施例と比較例の表1で示す実施
例1,2及び比較例4に用いるチップ先端部形状の拡大
縦断面図であって、当該金属製チップの先端部外周面
1aは略30゜角の傾斜面で形成され、ボール2を抱持
するためその先端縁に44°〜48°のかしめ角θ1で
内向きにかしめ加工が施され、当該かしめ部1bの最先
端部とボール周面との間に所要の空隙部1cが形成され
ている。図2は、実施例3および比較例1〜3のチップ
先端部形状の拡大縦断面図であって、ボールを抱持する
ための先端縁かしめ加工を、最先端部かしめ角θ1を5
0゜〜70°で第1かしめを行い、次いで当該第1かし
めにより先端外周面の境界をなす頂部辺にかしめ角θ2
を44゜で第2かしめを行いかしめ部の最先端部を開角
したもので、かしめ部1bは2段に形成されている。こ
れによりそれぞれのチップのかしめ部最先端部とボール
周面との間にそれぞれ異なる大きさの空隙部を形成した
ものである。これ等のチップは、インキ収容筒3に先記
の如く調製したインキ4(A配合およびB配合)を注入
後、その先端孔3aに嵌着しボールペンレフィルR(図
3参照)と成し、ボールペン完体に装填して手書きによ
る筆記性能テストを行い、その結果を表1に示したもの
である。
【0013】
【表1】
【0014】筆記性能テスト結果かしめ部1bの第1か
しめ角度θ1が50゜以下の実施例1〜3はチップ先端
部にインキの泣き出しが無く、筆跡上にボテも見当たら
ず良好な筆跡が得られ、第1かしめ角度が55゜以上の
比較例1〜3については、第1かしめ角度がおおきくな
るにつれ泣き,ボテの程度は多くなり筆跡が汚れる結果
が確認された。又、比較例4においては実施例1と同じ
チップを用いているが使用インキが高粘度のB配合イン
キのため低温下におけるインキ追従性が悪かった。
【0015】以上の如く本発明は、20℃におけるB8
H−HH形粘度計HH−2ローター20rpmの粘度が
2,000〜10,000mPa.sの中粘度油性イン
キ4を用いるものであって、ボールペンチップ1がボー
ル2を抱持する先端縁かしめ部1bの最先端部かしめ角
度θ1を40゜以上50゜未満に設定するもので、かし
め角が40゜以下ではボール抱持力が不足する懸念が生
じ、55゜以上になるとインキの泣き,ボテが発生し良
好な筆跡が得られなくなる結果を明らかにしたものであ
る。なお、本発明に用いる油性インキの粘度について特
定したが、チップ先端からのインキ漏れを防止するため
にインキに剪断減粘性を付与することも当然実行されて
良い。このような剪断減粘性油性ボールペン用インキ
は、インキ中に脂肪酸アマイド等のワックス系増稠剤,
金属石ケン系増稠剤,ベントナイト,スメクタイト,ア
エロジル等の無機及び有機系微粒子,多糖類系ガム,ア
クリル酸系及びアクリル酸エステル系等の高分子系増稠
剤等のいわゆる剪断減粘性付与物質を添加することによ
り調製することができる。
【0016】
【発明の効果】本発明は、粘度を下げて中粘度化させた
油性インキを用い且つ、これに適合したボールペンチッ
プ仕様を確立したことにより、耐水性をはじめ筆跡の堅
牢性に豊みキャップオフの状態を長時間続けても抜群の
書き出し性能を持ち、少ないインキで長距離筆記がで
き、高筆圧で筆記しても性能劣化が起きない油性インキ
使用のボールペンの特長を有し且つ、低筆圧で筆記でき
滑らかな筆記感触と鮮明でボテによる汚れのない美麗な
筆跡が得られるもので、事務用途向きに最適なボールペ
ンを提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】かしめ部が最先端部のみのボールペンチップ形
状を示す、部分拡大縦断面図である。
【図2】かしめ部が2段かしめのボールペンチップ形状
を示す、部分拡大縦断面図である。
【図3】手書き性能テストに用いたボールペンレフィル
の縦断面図である。
【符号の説明】 ボールペンチップ 1a 先端部外周面 1b かしめ部 1c 空隙部 2 ボール 3 インキ収容筒 4 インキ R ボールペンレフィル θ1 最先端部かしめ角(第1かしめ部) θ2 第2かしめ角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−309571(JP,A) 特開 平1−299880(JP,A) 特開 平8−11476(JP,A) 特開 平3−23021(JP,A) 特開 平7−68989(JP,A) 特開 平8−52978(JP,A) 特公 平5−64120(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A43K 1/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インキ収容筒にインキを収蔵し、金属製
    ボールペンチップをインキ収容筒の先端孔に嵌着して成
    るボールペンにおいて、前記インキが、20℃における
    B形粘度計20rpmの粘度が2,000〜10,00
    0mPa.sの油性ボールペン用インキであって、前記
    ボールペンチップが、ボールを抱持するため先端縁を内
    向きにかしめ加工したかしめ部の最先端部かしめ角を4
    0°以上50°未満としたことを特徴とするボールペ
    ン。
JP07349184A 1995-12-19 1995-12-19 ボールペン Expired - Lifetime JP3142235B2 (ja)

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