JP3142524B2 - 電気集塵装置の洗浄装置 - Google Patents

電気集塵装置の洗浄装置

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JP3142524B2 JP55599A JP55599A JP3142524B2 JP 3142524 B2 JP3142524 B2 JP 3142524B2 JP 55599 A JP55599 A JP 55599A JP 55599 A JP55599 A JP 55599A JP 3142524 B2 JP3142524 B2 JP 3142524B2
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晃三 佐藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願に係る発明は、トン
ネル内等の煤塵を含んだ空気を清浄化するために設けら
れる電気集塵装置の集塵極板に堆積した煤塵を除去して
洗浄する洗浄方法とその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば、トンネル内等の煤塵
を含んだ空気を清浄化するために電気集塵装置が用いら
れている。この電気集塵装置はコロナ放電を利用して空
気中の煤塵粒子に電荷を与え、この帯電した煤塵粒子に
クーロン力を作用させて極板に捕集するものである。こ
のような集塵装置では、集塵極板上に煤塵が堆積するに
つれて、煤塵層の見かけ電気抵抗率が高くなり、逆電離
と呼ばれる異常放電が発生し、集塵効率を低下させてし
まう。そのため、集塵効果を維持するには、極板に捕集
された煤塵を一定期間毎に除去する必要がある。
【0003】この集塵極板に堆積した煤塵を除去する手
段として、例えば、特公昭57−16864号公報に示
されるように、煤塵が堆積した極板に空気を吹き付けて
落とす空気清浄(エアブロー)方式や、特開昭63−24
8460号公報に示されるように、集塵装置の集塵通路
に向かって加圧された水を吹き付けて煤塵を除去する水
洗浄方式が一般的に知られており、広く採用されてい
る。
【0004】しかし、空気洗浄方式の場合、非粘着性の
煤塵の除去には有効であるが、粘着性を有する煤塵の除
去、特に油分に対しては洗浄力が弱い。また、大きな洗
浄むらを生じてしまう。一方、水洗浄方式の場合、多量
の水を必要とするとともに、この方式も、油分を含んだ
煤塵の除去に対しては洗浄力が弱く、大きな洗浄むらも
生じてしまう。
【0005】そのため、近年の自動車用道路トンネルに
設けられる電気集塵装置等のように、粘着性の煤塵に加
え、ディーゼル車の排気ガス中の油分を含有した煤塵が
捕集されることが多くなった電気集塵装置においては、
前記したような洗浄方式では十分に洗浄できなくなって
いる。
【0006】そこで、特開平7−80352号公報記載
の発明では、洗剤を適度な比率で水に溶かした洗浄液を
空気と適度な比率で混合し、発生した泡を用いる泡洗浄
方式が提案されている。この発明では、縦方向の集塵極
板を並列させて構成される電気集塵装置における集塵通
路の集塵気流流入側と流出側に、横方向に配設した流体
パイプ材に適宜間隔で噴射ノズルを設けてなる噴射機構
を臨ませ、第1工程で、この噴射機構から集塵通路内に
洗剤と空気とによる泡沫状の洗浄液を噴射して集塵極板
に付着、堆積した煤塵を流動化させ、第2工程で、水と
空気を噴射して残存する泡沫状の洗浄液を流して落と
し、第3工程で、空気のみを噴射して付着した水滴を飛
散させて洗浄しようとしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この泡
洗浄方式の場合、上述した空気や水を用いる洗浄方式に
比べて洗浄効果の点では遥かに優れているが、集塵気流
流入側と流出側から横方向に吹付ける方式であるため、
端部からの洗浄液到達距離に限界があり、近年のよう
に、集塵効果を向上させるために極板の集塵気流流れ方
向寸法が大きくなった集塵極板では、奥部(流入側と流
出側の中間部)を十分に洗浄することが困難になってい
る。
【0008】そのため、近年の電気集塵装置に採用され
ている大きな集塵極板でも、狭隘な極板間に堆積した煤
塵を、洗浄液の泡で広範囲に、しかも均等に十分な洗浄
ができる洗浄装置が切望されている。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、前記課題を解決
するために、この出願に係る発明の電気集塵装置の洗浄
装置は、集塵機の集塵気流流入側と流出側に開閉扉を設
けるとともに、洗浄泡を発生させる泡発生装置と、該泡
発生装置で発生させた洗浄泡を集塵機の極板へ供給する
洗浄泡供給装置と、該洗浄泡供給装置で洗浄した後の洗
浄泡を洗い流す水配管を極板の上方に有する泡すすぎ装
置と、洗浄後の極板を乾燥させる乾燥装置とを設け、前
記洗浄泡供給装置に、集塵機の上部から極板間に洗浄泡
をほぼ均等に供給する供給ノズルを設け、極板洗浄時に
前記開閉扉で集塵機の気流通路を閉鎖して該供給ノズル
から洗浄泡を連続的に供給することにより集塵機内に充
満させて極板全面に広がらせて下方へ送るように構成す
るとともに、洗浄後の洗浄泡を前記泡すすぎ装置の水配
管から供給した水で洗い流した後、該泡すすぎ装置の水
配管を利用して、前記乾燥装置から乾燥気流を送り込む
ように構成している。この洗浄装置によれば、極板の上
部から極板間へ均等に供給した洗浄泡により、極板の集
塵気流流れ方向寸法が長くなった極板であっても上部か
ら全体の煤塵を洗浄泡中の界面活性剤の化学的作用によ
って洗浄するので、大きな極板であってもその洗浄効果
を大幅に向上させることができ、特に粘着性の煤塵、油
分の洗浄効果を上げることができる。しかも、極板の洗
浄むらをなくすこともできる。しかも、極板の上方から
連続的に供給した洗浄泡を、周囲が閉鎖された集塵機内
で下方へ押し込むことができるので、短い洗浄時間で極
板全面を洗浄することができる。
【0010】その上、洗浄後の洗浄泡を洗い流す水配管
を極板の上方に有する泡すすぎ装置を設け、該泡すすぎ
装置の水配管を利用して、前記乾燥装置から乾燥気流を
送り込むように構成しているので、洗浄作業に続けて洗
浄後の極板から洗浄泡を容易に除去することができる。
【0011】また、この泡すすぎ装置の水配管を利用し
て、前記乾燥装置から乾燥気流を送り込むので、寒冷地
における水配管内の水の凍結等を防止することができ
る。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この出願に係る発明の一実
施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形
態では、道路トンネル内の空気を浄化する電気集塵装置
にこの発明を適用した場合を例に説明する。
【0020】図1はこの出願に係る発明の洗浄装置の第
1実施形態を具備した電気集塵装置の斜視図である。図
2は同洗浄装置における供給ノズルの一例を示す図面で
あり、(a) は斜視図、(b) は縦断面図、(c) はノズルの
下面図、図3は同供給ノズルの他の例を示す図面であ
り、(a) は斜視図、(b) は縦断面図、(c) は他の縦断面
図、(d) は更に他の縦断面図、図4は同供給ノズルの更
に他の例を示す斜視図、図5は同供給ノズルの他の例を
示す図面であり、(a) は斜視図、(b) は縦断面図、図6
は同供給ノズルの他の例を示す斜視図である。図7は同
供給ノズルの更に他の例を示す図面であり、(a) は斜視
図、(b) は端部拡大図、図8は同供給ノズルの他の例を
示す斜視図である。図9は図1に示す洗浄装置の洗浄泡
供給装置と排水処理設備の一例を示す模式図である。
【0021】図1に示すように、この実施形態の電気集
塵装置Eは、縦に4段、横に2列の集塵ユニット1が設
けられた1ブロックを、横方向に3ブロック並設したも
のを示している。それぞれの集塵ユニット1には、複数
の集塵極板2が所定の間隔で縦方向に並列して設けられ
ており、この集塵極板2の間が集塵通路3となってい
る。この集塵通路3は、図において右手前が集塵気流流
入側Iであり左奥が流出側Oとなっている。
【0022】そして、このように構成された電気集塵装
置Eに、この出願に係る洗浄装置の第1実施形態が設け
られている。この洗浄装置W1 を、図の左端の一部透視
した集塵装置Eを例に説明する。
【0023】この実施形態の洗浄装置W1 は、洗剤を溶
かした洗浄液と空気を供給する供給装置Fと、この供給
装置Fから供給した洗浄液と空気を適当な比率で混合し
て洗浄泡を発生させる泡発生装置Gと、この泡発生装置
Gで発生させた洗浄泡を集塵極板2の上方へ送る供給配
管4と、この供給配管4から極板2の間の集塵通路3へ
供給する供給ノズル5Aと、極板2を洗浄した後の水等
を排出する排水管6と、この排水を処理する排水処理装
置Hと、これらの装置を制御する制御装置Kとから構成
されている。
【0024】供給装置Fには、空気配管7と洗浄液配管
8と、この実施形態では水配管9とが設けられており、
空気配管7と洗浄液配管8とが泡発生装置Gに連結され
ている。水配管9は、集塵極板2の側部まで導かれ、集
塵極板2の上方から洗浄水を噴射して洗浄泡を洗い流す
ことができるように構成されている。この水配管9が泡
すすぎ装置である。
【0025】泡発生装置Gは、供給装置Fの空気配管7
から供給された空気と、洗浄液配管8から供給された洗
浄液とを好ましい比率で混合して洗浄泡を発生させるよ
うに構成されている。この洗浄液中の洗剤としては、例
えば、弱アルカリ性の洗剤が用いられ、空気と所定の割
合で混合することによって高い泡沫維持特性を有する洗
浄泡を形成できるものが好ましい。また、これら洗剤と
水と空気を混合する機構は公知の機構を適宜選定して適
用すれば良い。なお、この実施形態では、供給装置Fで
洗剤と水を混合した洗浄液を泡発生装置Gへ供給し、こ
の泡発生装置Gで空気と混合させて洗浄泡を発生させて
いるが、洗剤と水と空気を泡発生装置Gへ供給し、この
泡発生装置G内で洗浄泡を発生させるように構成しても
よく、また、供給装置Fで洗剤と水と空気を混合して洗
浄泡を発生させるようにしてもよい。
【0026】供給ノズル5Aは、前記したように配設さ
れた集塵ユニット1の横2列毎に洗浄泡を供給するよう
に配設されており、この実施形態では、泡発生装置Gか
ら集塵極板2の側部上方へ伸びる供給配管4から集塵極
板2上方の流入側Iと流出側Oの横方向(集塵気流流れ
方向と直交する方向)へ伸びる2本の供給ノズル5Aに
よって形成されている。そして、これらの供給ノズル5
Aから、集塵極板2の間の極板間へほぼ均等に洗浄泡が
供給される。しかも、このように集塵極板2の上部に配
置した供給ノズル5Aから極板間へ洗浄泡を流し込むこ
とにより、集塵時に集塵通路3における圧力損失を増や
すことのないようにできる。この供給ノズル5Aの配置
はこの実施形態に限定されるものではなく、集塵極板2
の間の集塵通路3へ洗浄泡をほぼ均等に供給できる配置
や形態であればよい。
【0027】図2〜図8に基づいて、前記供給ノズルの
例を説明する。図2(a),(b),(c) は、集塵極板2(図
1)の上方まで供給配管4が配設され、この供給配管4
の集塵極板側に集塵通路3(図1)の開口方向に広がる
供給ノズル5Bが設けられた例であり、この供給ノズル
5Bの開口端には、(c) に示すように、メッシュ材1
0が設けられている。
【0028】図3(a),(b),(c),(d) は、集塵極板2(図
1)の上方まで供給配管4が配設され、この供給配管4
に供給孔11を設けて供給配管自体を供給ノズル5Cと
した例であり、同一ピッチで設けられた供給孔11を泡
発生装置G(図1)から遠ざかるに連れて(図の右側)
大径として、均等な洗浄泡の供給を図っている。この供
給孔11としては、(b) に示すように下方に設けたり、
(c) に示すように下方斜めに設けたり、(d) に示すよう
に下方横方向に設けたり、その他、洗浄泡の性状等に応
じて適宜設定すればよい。
【0029】図4も図3と同様に、供給配管4に供給孔
11を設けて供給配管自体を供給ノズル5Dとした例で
あり、泡発生装置G(図1)から遠ざかるに連れて(図
の右側)ピッチを狭くして、均等な洗浄泡の供給を図っ
ている。この例の場合も、図3(a),(b),(c) に示すよう
な孔配置を適宜設定すればよい。
【0030】図5(a),(b) も、集塵極板2(図1)の上
方まで供給配管4が配設され、この供給配管4に拡径し
た円錐形の噴射口12aを有する円形ノズル12が設け
られて供給ノズル5Eが構成されている。この円形ノズ
ル12は、同一ピッチで設けられたノズル12の噴射口
12aを泡発生装置G(図1)から遠ざかるに連れて
(図の右側)大きくして、均等な洗浄泡の供給を図って
いる。
【0031】これらの供給ノズル5B〜5Eの場合、洗
浄泡を極板間へほぼ均等に供給できるように、集塵極板
2の大きさ等に応じた本数が極板の上方に適宜配設され
る。
【0032】図6は、供給配管4を極板2(図1)の上
方に位置させるとともに、この供給配管4の両側部に複
数の枝管13を設けて集塵極板2の上方の広い範囲に配
管を設けた例である。この例の場合、枝管13の先端側
の圧力が高くなるため、枝管13の基部側から先端側に
向けて孔径が小さくなる供給孔13aを設けて均等な洗
浄泡の供給を図っている。洗浄泡の性状によっては先端
側に向けて孔径を大きくしてもよい。
【0033】図7(a),(b) も図6と同様に、供給配管4
の両側部に複数の枝管14が設けられており、この例の
場合、枝管14の基部から先端にかけてスリット14a
を設けて均等な洗浄泡の供給を図っている。
【0034】図8は、供給配管4に連結された蛇行配管
15が極板2の上方に設けられた例であり、この蛇行配
管15に洗浄泡の供給孔15aを設けるとともに、この
供給孔15aを泡発生装置Gから遠ざかるに連れて(図
の右側)大径にして、これらの供給孔15aから集塵極
板2上へ洗浄泡がほぼ均等に供給されるようにしてい
る。
【0035】これらの枝管13,14や蛇行配管15も
一例であり、この出願に係る発明はこれらの供給ノズル
に限定されるものではない。また、どのような供給ノズ
ルを採用するかは、集塵極板2の大きさや洗浄泡の性状
等によって適宜決定すればよい。
【0036】図9に基づいて、この洗浄装置W1 におけ
る洗浄泡供給装置と排水処理設備の一例を説明する。図
において左側が汚染空気の流入側Iであり、右側が洗浄
空気の流出側Oである。なお、前記図1に示す構成と同
一の構成には、同一符号を付して、その説明は省略す
る。この例では、供給装置Fから、空気pがポンプ16
Aによって空気配管7を介して、洗剤qを混合した洗浄
水rがポンプ16Bによって洗浄液配管8を介して泡発
生装置Gへ供給される。また、この供給装置Fからは、
清水sがポンプ16Cによって水配管9を介して集塵極
板2へ供給可能なように構成されている。そして、この
実施形態では、空気を供給する空気配管7と水配管9と
が連通管17によって連結されており、水配管9を利用
して極板乾燥用の空気を供給できるように構成されてい
る。この連通管17は、前記制御装置Kからの信号によ
って開閉可能に構成されている。
【0037】一方、電気集塵装置Eの下部に設けられた
排水管6は排水処理装置Hに接続されている。この例の
排水処理装置Hは、ポンプ18で電気集塵装置Eの洗浄
排水を強制的に原水槽19へ排水し、この原水槽19か
らポンプ20で混合槽21へ送出され、この混合槽21
で供給装置22から一定量の凝集剤等が供給されて固形
物が形成される。この固形物を含有する洗浄排水は脱水
機23へ送出され、この脱水機23で固液分離が行われ
る。脱水機23で得られた固形物は受槽24に移され、
浄水は放流管理槽25へ送出されて放流される。この放
流される浄水を前記供給装置Fへ循環させて洗浄用の水
として利用すれば、例えば、水源のないトンネル内等に
設置する電気集塵装置Eであっても、外部から頻繁に水
を搬入する必要がなく、長期間継続して洗浄作業を行う
ことができる。
【0038】しかも、泡で洗浄する電気集塵装置Eにこ
の排水処理装置Hを配備すれば、電気集塵装置E(内の
洗浄装置)から生ずる洗浄排水が極めて少ないので、排
水処理装置Hの各設備の容量を小さくして小型化するこ
とができる。
【0039】このように構成された第1実施形態の洗浄
装置W1 によれば、以下のようにして電気集塵装置の集
塵極板を洗浄することができる。
【0040】すなわち、供給装置Fから洗浄水rと空気
pとを泡発生装置Gへ供給し、この泡発生装置Gで発生
させた泡沫状の洗浄泡を供給ノズル5Aから集塵電極2
の上部へ供給する。この洗浄泡は、集塵極板2の上部か
ら極板間へほぼ均等に供給されるため、ほぼ均等に電極
2間の通路3内を流下し、電極表面に付着,堆積した煤
塵の上を流れ落ちながら、破泡及び浸透を繰り返して煤
塵を洗浄、除去しながら下方へ流下する。この洗浄泡の
供給時間は洗浄泡の流下速度によって決められており、
極板2の上部から供給した洗浄泡が極板2の下部まで流
下した後、供給が止められる。
【0041】このようにして集塵極板2の上部から全面
へほぼ均等に供給された洗浄泡で集塵極板2の全面に付
着,堆積した煤塵を流動化させて下方へ流下させるの
で、煤塵を効率よく、短時間で除去することができる。
また、使用される水は、洗浄泡の溶媒として使用される
ものであるから、その使用量が少なく、生じる洗浄排水
も少なくできる。
【0042】次に、供給装置Fから水配管9を介して洗
浄後の電極2の表面に向けて水が噴射される。これが泡
すすぎ装置となっている。この水も集塵極板2の上方か
ら供給されるので、前記洗浄泡を極板表面から迅速に洗
い流すとともに、この洗浄泡によって流動化した状態で
残存している煤塵も同時に洗い流す。この水配管9の先
端から供給する水としては、霧状の微細水滴を噴出させ
ることにより、ほぼ極板2の全面へ供給することができ
る。また、この水洗に要する水の量としては、洗浄泡と
この洗浄泡によって流動化されている煤塵を洗い流すだ
けの量であるため少量でよい。
【0043】その後、供給装置Fの水配管9と空気配管
7とが連通管17によって連通され、ポンプ16Aによ
ってこの連通管17から水配管9を介して極板表面に向
けて空気が噴射される。この空気は、前記集塵極板2の
表面から洗浄泡を洗い流して極板表面に付着,残存した
水を飛散させて除去することによって極板表面を短時間
で乾燥させる乾燥気流である。また、この実施形態で
は、この水配管9を介して集塵極板2を乾燥させる圧縮
空気を送り込むことにより、洗浄後の集塵極板2を迅速
に乾燥させることができるとともに、水配管9内のすす
ぎ水を排出して配管9内を乾燥させることができるの
で、凍結の恐れがある寒冷地等において配管内の凍結を
容易に防止することができる。
【0044】以上のように、集塵機の上面より泡を供給
して、煤塵が堆積した狭隘な極板間全体へほぼ均等に洗
浄泡を流入させて洗浄泡中の界面活性剤の作用による化
学的な力で粘着性を有する煤塵、特に油分を含有した煤
塵等であっても除去し、洗浄むらなく極板2を洗浄する
ことができる。また、重力により泡が極板2の下面にた
れ落ちるまで泡を一定時間供給した後、これらの泡を少
量のすすぎ水で消泡して洗い流すので、煤塵を他の構成
部材へ付着させることなく確実に下方へ洗い落とすこと
ができる。しかも、集塵極板2に付着、堆積した煤塵を
効率よく確実に、且つ短時間で洗浄、除去して、短時間
で洗浄作業を完了することができる。これにより、極板
2の洗浄間隔を長くすることができる。
【0045】なお、このようにして洗浄した洗浄排水
は、排水管から排水処理装置Hへと回収され、排水処理
装置Hによって固形分と清水とに分離される。また、使
用水量を少なくできるので、排水処理装置Hを小型化で
きるとともにコストの低減を図ることができる。
【0046】図10はこの出願に係る発明の洗浄装置の
第2実施形態を具備した電気集塵装置の一部を示す斜視
図である。なお、上述した第1実施形態と同一の構成に
は、同一符号を付して、その説明は省略する。
【0047】この実施形態では、上述した図2に示す供
給ノズル5Bが集塵極板2の上方中央部に設けられると
ともに、この供給ノズル5Bを有する供給配管4が集塵
極板2の両側部縦方向へ延設され、この供給配管4に、
碍子26を洗浄するための供給ノズル5Bが横方向に向
けて設けられている。また、集塵極板2上方の流入側I
と流出側Oには、水配管9が設けられている。この水配
管9は、上述した第1実施形態と同様に極板乾燥用の空
気供給管も兼ねている。
【0048】この実施形態の洗浄装置W2 によれば、前
記第1実施形態における洗浄装置の作用効果を奏しつ
つ、洗浄泡による化学的な力で集塵極板2と碍子26に
付着、堆積した煤塵を効率良く洗浄、除去してその洗浄
効果、特に粘着性の煤塵、油分の洗浄効果を上げること
ができる。また、洗浄むらのないように洗浄して極板2
の洗浄間隔を長くすることも同様にできる。
【0049】図11はこの出願に係る発明の洗浄装置の
第3実施形態を具備した電気集塵装置の一部を透視した
状態を示す斜視図である。なお、上述した第1実施形態
と同一の構成には同一符号を付して、その説明は省略す
る。この実施形態では、縦に2段、横に2列の集塵ユニ
ット1が設けられて電気集塵装置Eを構成しており、各
集塵ユニット1間には整流板27が設けられている。そ
して、この電気集塵装置Eにおける集塵極板2の流入側
Iと流出側Oには開閉扉28が設けられている。この開
閉扉28は、この実施形態では、制御装置K(図1)か
らの信号によって扉開閉作動用空気管29から供給され
る空気で伸縮するシリンダ30によって開閉可能な自動
開閉扉で構成されている。
【0050】この実施形態の洗浄装置W3 によれば、電
気集塵装置Eで空気を清浄化する通電時には開閉扉28
を開放し、電気集塵装置Eを洗浄する時は、開閉扉28
を閉鎖して集塵装置Eの集塵通路3を閉鎖する。これに
より、両側部と上面に壁を有する集塵装置E内に設けら
れた極板2は、側部4面と上面とが閉鎖されることとな
る。このように開閉扉28を設けて集塵装置E内を閉鎖
空間とすることにより、供給ノズル5C(一例であり、
他のノズルであってもよい)から集塵極板2の上部に供
給した洗浄泡を集塵装置Eの周囲から漏らすことなく、
下方へ流下させることができる。しかも、供給ノズル5
Cから洗浄泡を連続的に供給すれば、閉鎖された集塵極
板2の周囲で、先に供給した洗浄泡を後から供給した洗
浄泡で押し込むようにして極板2間へほぼ均等に供給す
ることができる。したがって、この例によれば、集塵装
置E内の閉空間を洗浄泡で充満させるようにして極板表
面を洗浄することにより、洗浄泡の自重流下による洗浄
に比べて短時間で再下端まで洗浄することができる。こ
の時、充満させた洗浄泡によって碍子26も洗浄するこ
とができるが、碍子用にノズルを設けてもよい。このよ
うにして洗浄した排水は、集塵極板2の下部から排水管
6を介して排出される。
【0051】この実施形態によっても、洗浄泡が破泡し
流れ落ちた一定時間後、残った泡を水配管にて供給した
少量のすすぎ水のみで洗い流して極板2及び碍子26か
ら洗浄泡を除去し、水配管と兼用した空気配管から空気
が供給されて極板2が乾燥させられる。これら一連の作
業は制御装置Kからの信号によって自動的に行うことが
できる。
【0052】このように極板2の表面を洗浄する場合で
も、極板2および、碍子26に堆積した粘着性や油分を
含有した煤塵であっても、十分な洗浄効果を発揮するこ
とができるので、電気集塵装置Eの集塵効率の向上が図
れる。しかも、集塵極板2の上部から極板全体を洗浄す
るので、大きな集塵極板2の中央部までも洗浄むらなく
洗浄することができる。これにより、結果として洗浄回
数の減少が図れて極板の洗浄間隔を長く取ることができ
るので、洗浄に要するランニングコストを下げることが
できる。
【0053】図12はこの出願に係る発明の洗浄装置の
第4実施形態を具備した電気集塵装置の一部を透視した
状態を示す斜視図である。この第4実施形態は、前記第
3実施形態における整流板27が取り除かれた場合の例
であるため、同一の構成には同一符号を付して、その説
明は省略する。この実施形態の洗浄装置W4 の場合も、
集塵装置Eの流入側Iと流出側Oに設けられた開閉扉2
8を閉じて洗浄することにより、供給ノズル5Cから集
塵極板2の上部に供給した洗浄泡を集塵装置Eの周囲か
ら漏らすことなく、下方へ押し込むようにして極板2間
へほぼ均等に供給できるので、集塵極板2を短時間で洗
浄することができる。しかも、碍子26も同時に洗浄す
ることができる。他の作用効果も前記第3実施形態と同
一である。
【0054】なお、前記実施の形態における各構成の組
み合わせを変更することや、他の構成を付加することも
可能であり、この出願に係る発明は上述した実施形態に
限定されるものではない。
【0055】また、上述した実施形態は一実施形態であ
り、この出願に係る発明の要旨を損なわない範囲での種
々の変更は可能であり、この出願に係る発明は上述した
実施形態に限定されるものではない。
【0056】
【発明の効果】この出願に係る発明は、以上説明したよ
うな形態で実施され、以下に記載するような効果を奏す
る。
【0057】極板の上部から極板間へ均等に供給した洗
浄泡により、極板の集塵気流流れ方向寸法が長くなった
極板であっても上部から全体の煤塵を洗浄泡の化学的作
用によって洗浄するので、大きな極板であってもその洗
浄効果を大幅に向上させることが可能となる。
【0058】特に、洗浄むらなく洗浄効果を上げること
ができるので、極板の洗浄回数を減少させて洗浄のラン
ニングコストを下げることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願に係る発明の洗浄装置の第1実施形態
を具備した電気集塵装置の斜視図である。
【図2】この出願に係る発明の洗浄装置における供給ノ
ズルの例を示す図面であり、(a) は斜視図、(b) は縦断
面図である。
【図3】この出願に係る発明の洗浄装置における供給ノ
ズルの他の例を示す図面であり、(a) は斜視図、(b) は
縦断面図、(c) は他の例を示す縦断面図、(d) はその他
の例を示す縦断面図である。
【図4】この出願に係る発明の洗浄装置における供給ノ
ズルの更に他の例を示す斜視図である。
【図5】この出願に係る発明の洗浄装置における供給ノ
ズルの他の例を示す図面であり、(a) は斜視図、(b) は
縦断面図である。
【図6】この出願に係る発明の洗浄装置における供給ノ
ズルの他の例を示す斜視図である。
【図7】この出願に係る発明の洗浄装置における供給ノ
ズルの更に他の例を示す図面であり、(a) は斜視図、
(b) は端部拡大図である。
【図8】この出願に係る発明の洗浄装置における供給ノ
ズルの他の例を示す斜視図である。
【図9】図1に示す洗浄装置の洗浄泡供給装置と排水処
理設備の一例を示す模式図である。
【図10】この出願に係る発明の洗浄装置の第2実施形
態を具備した電気集塵装置の一部を示す斜視図である。
【図11】この出願に係る発明の洗浄装置の第3実施形
態を具備した電気集塵装置の一部を透視した状態を示す
斜視図である。
【図12】この出願に係る発明の洗浄装置の第4実施形
態を具備した電気集塵装置の一部を透視した状態を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1…集塵ユニット 2…集塵極板 3…集塵通路 4…供給配管 5A,5B,5C,5D,5E…供給ノズル 6…排水管 7…空気配管 8…洗浄液配管 9…水配管 10…メッシュ材 11…供給孔 12…円形ノズル 12a…噴射口 13,14…枝管 13a…供給孔 14a…スリット 15…蛇行配管 15a…供給孔 16A,16B,16C…ポンプ 17…連通管 18…ポンプ 19…原水槽 20…ポンプ 21…混合槽 22…供給装置 23…脱水機 24…受槽 25…放流管理槽 26…碍子 27…整流板 28…開閉扉 29…扉開閉作動用空気管 30…シリンダ I…流入側 O…流出側 E…電気集塵装置 F…供給装置 G…泡発生装置 H…排水処理装置 I…集塵気流流入側 K…制御装置 W1,W2,W3,W4…洗浄装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大野 達也 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番 1号 川崎重工業株式会社 神戸工場内 (56)参考文献 特開 平7−80352(JP,A) 特開 平10−244183(JP,A) 特開 平4−317755(JP,A) 特開 昭60−28840(JP,A) 米国特許4134741(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B03C 3/00 - 3/88

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集塵機の集塵気流流入側と流出側に開閉
    扉を設けるとともに、洗浄泡を発生させる泡発生装置
    と、該泡発生装置で発生させた洗浄泡を集塵機の極板へ
    供給する洗浄泡供給装置と、該洗浄泡供給装置で洗浄し
    た後の洗浄泡を洗い流す水配管を極板の上方に有する泡
    すすぎ装置と、洗浄後の極板を乾燥させる乾燥装置とを
    設け、前記洗浄泡供給装置に、集塵機の上部から極板間
    に洗浄泡をほぼ均等に供給する供給ノズルを設け、極板
    洗浄時に前記開閉扉で集塵機の気流通路を閉鎖して該供
    給ノズルから洗浄泡を連続的に供給することにより集塵
    機内に充満させて極板全面に広がらせて下方へ送るよう
    に構成するとともに、洗浄後の洗浄泡を前記泡すすぎ装
    置の水配管から供給した水で洗い流した後、該泡すすぎ
    装置の水配管を利用して、前記乾燥装置から乾燥気流を
    送り込むように構成したことを特徴とする電気集塵装置
    の洗浄装置。
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