JP3142673B2 - 複写機用分離爪 - Google Patents

複写機用分離爪

Info

Publication number
JP3142673B2
JP3142673B2 JP04346616A JP34661692A JP3142673B2 JP 3142673 B2 JP3142673 B2 JP 3142673B2 JP 04346616 A JP04346616 A JP 04346616A JP 34661692 A JP34661692 A JP 34661692A JP 3142673 B2 JP3142673 B2 JP 3142673B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
zinc oxide
separation claw
resin composition
copying machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP04346616A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06194989A (ja
Inventor
工 下楠薗
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp filed Critical NTN Corp
Priority to JP04346616A priority Critical patent/JP3142673B2/ja
Publication of JPH06194989A publication Critical patent/JPH06194989A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3142673B2 publication Critical patent/JP3142673B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複写機用の分離爪に
関する。
【0002】
【従来の技術】通常、乾式複写機などには、文字または
図形等に対応して感光ドラムの表面に形成された静電荷
潜像をトナー像に変換した後、このトナー像を給紙カセ
ットから供給されて来る紙面に転写し、さらに転写され
たトナー像を紙面に定着させるために加熱された定着ロ
ーラーによって表面を加熱加圧し、トナー像と紙繊維と
を融着させて両者が容易に離れないようにする機構が組
み込まれている。そして、このような定着ローラーを通
過した複写紙がローラーに巻き付くことなく確実に排出
されるように分離爪を用い、その先端をローラーの外周
面に密着させながら複写紙の端をすくい上げる方法が採
られる。
【0003】したがって、このような複写機用分離爪に
おいては、ローラーの外周面に対して摩擦抵抗が小さく
表面を損傷しないこと、充分な機械的強度、特に高温剛
性を有し、刃先または特にその先端部形状に充分な精度
が得られること、さらにはトナーが粘着されないことな
どの諸特性が要求される。
【0004】特に近年では、複写速度の高速化に伴い、
定着ローラーによる加熱温度をより高温に設定する場合
が多くなり、分離爪に対しても250℃以上、ときには
300℃以上の耐熱性が要求されている。そして、従来
用いられていた耐熱性の複写機用分離爪材料としては、
ポリアミドイミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリ
エーテルエーテルケトン、ポリエーテルケトン、ポリエ
ーテルサルホン、ポリエーテルイミド、ポリサルホン、
ポリエーテルイミド等が挙げられる。
【0005】また、耐熱性に優れた樹脂としてポリイミ
ド樹脂がある。これまでに開発されたポリイミド樹脂
は、優れた特性を有するが一般に脆弱で耐熱衝撃性が不
充分であり、軟化温度が高く溶剤に不溶のため、その成
形には困難を伴っていた。例えば次式
【0006】
【化2】
【0007】で表わされるような基本骨格からなるポリ
イミド樹脂(デュポン社製;カプトンベスペルなど)
は、明瞭なガラス転移温度を有せず、耐熱性に優れたポ
リイミド樹脂であるが、成形材料として用いる場合には
熱成形加工が困難であり、実用的でない。
【0008】このようなポリイミド樹脂の成形加工性を
改善して、射出成形可能なポリイミドとして、特許請求
の範囲に示したポリイミドが近年開発され、その分離爪
も提案された(特開平1−257884)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したポリ
イミド樹脂からなる複写機用分離爪においては、耐摩耗
性が必ずしも満足できるものでなく、これを改善するた
めにチタン酸カリウム繊維などを充填剤として添加して
いた。ところが、その充填量を増加させると、成形性が
低下するという弊害が現れるため、耐摩耗性を充分に改
善できなかった。
【0010】また、上記したポリイミド樹脂からなる分
離爪は、高温条件の下で耐衝撃性および耐疲労性につい
ても満足できるものではなく、高温のローラに繰り返し
衝突した場合に”欠け”を生じる可能性があり、繰り返
し荷重を受けた場合の疲労によって、変形を起こし易い
という問題点もある。
【0011】そこで、この発明は、上記した問題点を解
決し、複写機用の分離爪を、所定のポリイミド樹脂をマ
トリックスとして射出成形性を満足し、かつ耐摩耗性に
優れたものとし、しかも耐衝撃性および耐疲労性につい
ても満足できるものとすることを課題としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明においては、複写機用分離爪を、下記式で
表わされる繰り返し単位からなるポリイミド100重量
部に、PH値が8以下でありかつ4軸放射形で各軸テー
パ状の酸化亜鉛ウィスカ10〜100重量部を配合した
樹脂組成物の射出成形体で形成するという手段を採用し
たのである。
【0013】
【化3】
【0014】また、上記した樹脂組成物に、固体潤滑剤
を10〜50重量部添加した樹脂組成物の射出成形体
らなる複写機用分離爪であって、前記固体潤滑剤と4軸
放射形で各軸テーパ状の酸化亜鉛ウィスカとの合計量が
全組成の10〜60重量%とする手段を採用することも
できる。
【0015】さらにまた、上記の樹脂組成物に、PH値
が8以下でありかつ1軸形の針状充填剤10〜50重量
部を添加した樹脂組成物の射出成形体から複写機用分離
爪を形成してもよい。以下、その詳細を述べる。
【0016】この発明で用いる前記化3の式で示される
ポリイミドは、原料として4,4’−ビス(3−アミノ
フェノキシ)ビフェニルとピロメリット酸二無水物をイ
ミド化して得られたものであり、熱可塑性を示すもので
ある。このようなポリイミド樹脂の市販品としては、三
井東圧化学社性;New−TPIが挙げられる。
【0017】図1(a),(b)に示すように、この発
明に用いる酸化亜鉛ウィスカは、4軸放射形で各軸テー
パ状である。このような酸化亜鉛ウィスカの市販品とし
ては、松下アムテック社製;パナテトラが挙げられる。
【0018】このような酸化亜鉛ウィスカは、マトリッ
クスである樹脂の混練および射出成形時に、40〜60
%のものが折れて図1(b)に示すテーパ状の軸の状態
で存在すると考えられる。テーパ状の軸は、摺動面に露
出した際に樹脂中から抜け難く、また射出成形によって
配向して爪先端に入りやすく、即ち爪先端を効率良く補
強すると考えられる。このような理由から酸化亜鉛ウィ
スカは、各軸の長さが2〜50μmで、軸の直径0.2
〜3μmのものが好ましい。
【0019】上記した酸化亜鉛ウィスカのPH値は8以
下である。なぜならPH8を越えるアルカリ側では、ポ
リイミドが分解し易く射出成形も困難となって好ましく
ないからである。また、これらの酸化亜鉛ウィスカの補
強効果をさらに向上させるためには、カップリング剤に
よる表面処理によって酸化亜鉛ウィスカとマトリックス
であるポリイミド樹脂との濡れ性、結合性を改良するこ
とが好ましい。この時、使用するカップリング剤は、ア
ミノシラン系、エポキシシラン系などがある。
【0020】このような酸化亜鉛ウィスカのポリイミド
樹脂への配合量は、ポリイミド樹脂100重量部に対し
て、10〜100重量部である。なぜなら酸化亜鉛ウィ
スカが10重量部未満の少量では、充分な補強効果が得
られず、100重量部を越える多量では、混合により均
一な組成物が得られず、樹脂の流動性が失われて成形が
困難になるからである。
【0021】また、ポリイミド樹脂に対する添加剤とし
て前記の酸化亜鉛ウィスカ以外にもチタン酸カリウムウ
ィスカ等の1軸形の針状充填剤(図2参照)、黒鉛、ポ
リテトラフルオロエチレン(以下、PTFEという)、
二硫化モリブデン、フッ化黒鉛、一酸化鉛などの固体潤
滑剤を添加してもよい。特に、黒鉛、PTFEを充填し
た分離爪は、ローラーの外周面に対する摩擦抵抗が非常
に小さくなり、かつローラーに対する非攻撃性が向上す
る。
【0022】このような固体潤滑剤の配合量は、ポリイ
ミド樹脂100重量部に対して、固体潤滑剤を10〜5
0重量部であり、かつこの固体潤滑剤と前記した酸化亜
鉛ウィスカとの合計量が全組成の10〜60重量%とす
ることが好ましい。酸化亜鉛ウィスカと固体潤滑剤の合
計量が全組成の60重量%を越え、すなわちポリイミド
樹脂の量が40重量%未満になると、均一な組成物が得
られず、樹脂の流動性が失われて成形が困難になる。ま
た、酸化亜鉛ウィスカと固体潤滑剤の合計量が10重量
%未満の時は、充分な補強効果が得られない。さらに、
酸化亜鉛ウィスカの量が上記所定範囲内でも酸化亜鉛ウ
ィスカの量が5重量%未満のときには耐熱変形性の補強
効果が不充分であり、また耐摩耗性も悪い。逆に固体潤
滑剤の量が5重量%未満であれば相手ローラーの外周面
に対する非攻撃性の効果が充分でない。また酸化亜鉛ウ
ィスカの量が100重量部を越えると、ポリイミドとの
嵩密度が著しく異なることとなって、均一な組成物が得
られない。固体潤滑剤の量が50重量部を越えると、組
成物の流動性は著しく低下し、得られた成形品の耐熱変
形性も同様に著しく低下するので好ましくない。
【0023】ここで、ポリイミド、酸化亜鉛ウィスカお
よび固体潤滑剤などの混合手段は、これらを個別に溶融
混合機に供給しても、またこれらを予めヘンシェルミキ
サー、タンブラーミキサー、リボンブレンダーなど汎用
の混合機で乾式混合した後、溶融混合機に供給してもよ
く、その具体的方法は特に限定されるものではない。
【0024】なお、この発明の目的を損なわない範囲内
で、さらに酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、滑
剤、離型剤、着色剤、難燃剤、帯電防止剤、結晶化促進
剤などを適宜添加してもよいことはいうまでもない。
【0025】そして、以上述べたようにして混合した成
形材料は、390〜450℃の温度範囲に加熱し可塑化
した後、金型中に充填し固化および離型することにより
目的の複写機用分離爪を得る。さらに、分離爪に所定の
熱処理を施すことにより、耐熱変形性、寸法安定性、耐
摩耗性に優れた長寿命の複写機用分離爪とすることもで
きる。
【0026】この熱処理は、250〜340℃、好まし
くは270〜330℃の範囲で行われることが必要であ
る。なぜならば、340℃を越える温度では、分離爪に
著しい熱変形が生じ実用上好ましくなく、一方、250
℃未満の温度では耐熱変形性の向上は得られないからで
ある。さらに熱処理時間は、加熱する温度により大きく
変化し、少なくとも2分以上、場合によっては数週間必
要となる。すなわち、この発明によると、熱処理するこ
とによる分離爪の耐熱変形性の向上とその密度変化とは
一定の法則があり、分離爪の成形材料中のポリイミド成
分の密度が少なくとも1.5%以上の密度増加をするに
足りる時間を熱処理時間とすればよい。ここで、ポリイ
ミド成分の密度増加率は、熱処理前後の分離爪の密度を
ASTM−D792に従い測定し、成形材料中の各成分
の配合比および密度から計算で求めることができる。な
お、熱処理時間については、発明者らの実験結果による
と、270℃加熱条件で12時間以上、280℃加熱条
件で1時間以上、300℃加熱条件で10分以上、33
0℃加熱条件で2分以上、340℃加熱条件で10分以
上が必要であり、330℃加熱条件にて所要時間が最小
となる。
【0027】また、260℃以下の加熱処理の場合、数
週間以上の時間を必要とし、逆に340℃以上の加熱処
理の場合は、分離爪に著しい変形を生じさせるので、い
ずれの場合も実用的でない。
【0028】このような分離爪の熱処理は、分離爪を所
定温度に制御された加熱装置の中で実施されるが、その
加熱装置の形式には特に制限がない。しかし、通常は電
気加熱方式によるものが便利であり、装置内の雰囲気と
しては、たとえば熱風循環式や熱風流通式などを利用す
ることができる。
【0029】また、分離爪の表面に優れた非粘着性を付
与するには、この発明の樹脂組成物中にポリイミドの密
度が1.5%以上増加するように熱処理を施したものの
表面にフルオロカーボン樹脂を被覆し、焼成時に被膜を
溶融させ、少なくとも表面に連続したフルオロカーボン
樹脂被膜を形成すればよい。この際のフルオロカーボン
樹脂系コーティング材としては、エナメルタイプとし
て、中興化成工業社製:ライティSF−301、または
ダイキン工業社製:タフコートエナメルTCW−880
9 BKなどを例示することができる。また、融着させ
るタイプとしては、三井フロロ・デュポン社製:PFA
−X500CL、デュポン社製:バイダックスARなど
があり、TFEおよびそのテロマー、FEP、PFAな
どの低分子量粉末またはディスパージョンであればよ
い。
【0030】成形品の表面への被覆材の塗布方法として
は、スプレーコーティング法、ディップコーティング
法、静電塗装法、パウダーコーティング法のいずれの方
法を採ってもよい。また、この場合、プライマー塗装の
必要なものに関しては、予めそれを行なっておくとよ
い。そして、焼成工程における加熱装置は、前述のポリ
イミド用の熱処理炉と同様のものでもよい。
【0031】なお、膜厚は、5〜40μmが好ましい。
5μm未満の薄膜では耐摩耗性に劣り、40μmを越え
る厚膜では分離爪の刃先の先端部の寸法に悪影響を及ぼ
す危険性があるからである。
【0032】さらに、融着させるタイプのPFA樹脂系
コーティング材に、耐摩耗性向上のための補強材および
潤滑剤等を添加することも好ましく、また帯電防止の目
的としてカーボンブラック等の帯電防止剤等を添加して
もよい。
【0033】
【作用】この発明に係る複写機用分離爪は、所定の熱可
塑性ポリイミド樹脂をマトリックスとしたので、溶融成
形が可能となり、さらには射出成形性も満足する。そし
て、酸化亜鉛ウィスカは所定のPH値であるので、ポリ
イミド樹脂に配合された際に、これを分解することがな
い。また、4軸放射形の酸化亜鉛ウィスカは、マトリッ
クスである樹脂の混練および成形時に、数10%のもの
が折れてテーパ状の軸の状態で存在すると考えられる。
テーパ状の軸は、摺動面に露出した際に樹脂中から抜け
難く、また配向して爪先端に入りやすく、即ち爪先端を
効率良く補強する。このため、分離爪が耐摩耗性に優れ
たものとなり、しかも耐衝撃性および耐疲労性について
も極めて優れたものとなる。また、固体潤滑材と1軸形
の針状充填剤を併用すれば前記傾向が一層顕著である。
【0034】
【実施例】実施例および比較例に使用した原材料を一括
して示すと以下の通りである。なお、これら原材料の配
合割合は全て重量部で示す。
【0035】(1) ポリイミド 三井東圧化学社製:New−TPI#450 (2) 酸化亜鉛ウィスカ 松下アムテック社製:パナテトラ、PH7.0 (3) チタン酸カリウムウィスカ 大塚化学社製:TISMO−N、PH7.0 (4) チタン酸カリウムウィスカ 大塚化学社製:TISMO−D102、PH9.0 (5) ホウ酸アルミニウムウィスカ 四国化成社製:アルボレックス−5、PH7.5 (6) フェノール樹脂 鐘紡社製:ベルパール C−2000 (7) 四フッ化エチレン樹脂〔PTFE〕 喜多村社製:KTL 610 (8) コーティング用プライマー液 三井フロロ・デュポン社製:MP−902Al (9) コーティング用PFA液 三井フロロ・デュポン社製:X500Cl 〔実施例1〜8,比較例1〜4〕表1または表2に示す
配合割合で各原材料を予め乾式混合した後、二軸溶融押
出機(池貝鉄工社製:PCM−30)に供給し、390
〜400℃の条件で混練押出しして造粒した。得られた
ペレットを射出成形機に供給してシリンダー温度390
〜400℃、射出圧力1000kg/cm2 、金型温度
180℃の条件のもとに射出成形し、分離爪形状の成形
品(富士ゼロックス社製の複写機FX5055型に用い
られている分離爪と同一形状)を得た。この成形品に対
して320℃、5時間の熱処理を行ない、さらにコーテ
ィング用プライマー液(8) をスプレーコーティングした
後乾燥し、さらにその上にPFAコーティング液(9) を
同様にスプレーコーティングした。それを340℃、3
0分間加熱し融着被覆させたものを試験片とした。
【0036】得られた試験片について、成形性、耐
摩耗性、耐衝撃性、耐疲労性、爪先端への充填量
を調べ、この結果を表1または表2中に併記した。これ
らの測定および評価方法はそれぞれつぎのとおりであ
る。
【0037】成形性 前記成形した分離爪各50個について、その爪先端R形
状(図3(a)参照)を投影機を用いて側面から測定
し、その平均曲率半径R(μm)を求めた。
【0038】耐摩耗性 図3(a)、(b)に示すように、分離爪1を相手材S
45Cローラ2に対して、温度196±3℃、回転数1
48rpm、荷重20gf、350時間の条件で摺接さ
せ、試験前後の穴径の中心から爪先端までの距離L’の
差(mm)を測定した。
【0039】耐衝撃性 分離爪の刃先先端部の高衝撃試験機(図4に概略図を示
す)を用いて測定した。すなわち、レバー(長さL=8
5mm)の一端に分離爪1を装着すると共に、このレバ
ーの他端を回転自在に支持し、これを直立状態から水平
状態に自然回転させた際に、分離爪1の刃先の先端部が
ローラー2に、荷重(W)20gf、接触角度(θ)1
00°の条件で衝突するようにして、分離爪1に欠損が
生じるまでの衝突回数を測定した。なお、衝突回数は1
0回を上限とした。
【0040】耐疲労性 分離爪の刃先先端部の衝撃疲労試験機(図5に概略図を
示す)を用いて測定した。すなわち、レバーの一端に分
離爪1を装着すると共に、このレバーの他端を回転自在
に支持し、レバーの下面には回転するカム5を接触させ
て分離爪を高さh=1mmから断続的に自然落下させて
ローラー2に衝突させた。測定条件は、ローラー2をヒ
ーター4で表面温度200℃に加熱し、分離爪1の刃先
先端にかかる荷重(W)20gf、接触角度(θ)10
0°とし、衝突回数10万回(n=10)の変形量t
(μm、図6参照)の平均値を求めた。
【0041】爪先端への充填量 分離爪先端の側面をラップ機を用いて鏡面仕上げし、走
査型電子顕微鏡(SEM)で、ウィスカの充填量を観察
し、よく充填されている☆印、充填されている○印、殆
ど充填されていない△印の3段階に評価した。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】表1および表2の結果から明らかなよう
に、PHが所定範囲を越えてアルカリ側のチタン酸カリ
ウムウィスカを充填した比較例2は、成形不可能であ
り、所定の酸化亜鉛ウィスカを配合しなかった比較例1
と比較例4または全く配合しなかった比較例3は、耐摩
耗性その他の試験結果が劣り、また爪先端へのウィスカ
の充填量も少なかった。
【0045】これに対して、所定の条件を満足する実施
例1〜8は、成形性、耐摩耗性、耐衝撃性、耐疲労性お
よび爪先端へのウィスカの充填量といった全ての試験項
目において優れた結果が得られた。
【0046】
【効果】この発明は、以上説明したように、所定の熱可
塑性ポリイミド樹脂をマトリックスとし、所定のPH値
でありかつ4軸放射形で各軸テーパ状の酸化亜鉛ウィス
カを配合したポリイミド樹脂組成物から成形した複写機
用分離爪としたので、このものが溶融成形性さらには射
出成形性を満足したものとなり、しかも、この分離爪の
先端には、酸化亜鉛ウィスカのテーパ状の軸が効率よく
存在することとなって爪先端が効率良く補強されたもの
となる。このため、分離爪が耐摩耗性に優れたものとな
り、しかも耐衝撃性および耐疲労性についても極めて優
れたものとなる利点がある。また、固体潤滑材と1軸形
の針状充填剤を併用すれば上記効果が一層顕著である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)4軸放射形の酸化亜鉛ウィスカの形状を
説明する拡大斜視図 (b)同上の酸化亜鉛ウィスカの軸の形状を説明する拡
大斜視図
【図2】1軸形の針状充填剤の形状を説明する拡大斜視
【図3】(a)耐摩耗試験に用いる複写機用分離爪の側
面図 (b)耐摩耗性試験の測定状態を説明する概略側面図
【図4】耐衝撃性試験機の概略側面図
【図5】耐疲労性試験機の概略側面図
【図6】爪先端の変形量tを示す複写機用分離爪の側面
【符号の説明】
1 分離爪 2 ローラー 3 おもり 4 ヒーター 5 カム R 分離爪先端角度 L’ 距離 L レバー長さ θ 接触角 t 変形量 W 荷重 L レバーの長さ h 衝撃高さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/20 G03G 15/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式で表わされる繰り返し単位からな
    るポリイミド100重量部に、PH値が8以下でありか
    つ4軸放射形で各軸テーパ状の酸化亜鉛ウィスカ10〜
    100重量部を配合した樹脂組成物の射出成形体からな
    る複写機用分離爪。 記 【化1】
  2. 【請求項2】 請求項1記載の樹脂組成物に、固体潤滑
    剤を10〜50重量部添加した樹脂組成物の射出成形体
    からなる複写機用分離爪であって、前記固体潤滑剤と4
    軸放射形で各軸テーパ状の酸化亜鉛ウィスカとの合計量
    が全組成の10〜60重量%であることを特徴とする複
    写機用分離爪。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の樹脂組成
    物に、PH値が8以下でありかつ1軸形の針状充填剤1
    0〜50重量部を添加した樹脂組成物の射出成形体から
    なる複写機用分離爪。
JP04346616A 1992-12-25 1992-12-25 複写機用分離爪 Expired - Fee Related JP3142673B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04346616A JP3142673B2 (ja) 1992-12-25 1992-12-25 複写機用分離爪

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04346616A JP3142673B2 (ja) 1992-12-25 1992-12-25 複写機用分離爪

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06194989A JPH06194989A (ja) 1994-07-15
JP3142673B2 true JP3142673B2 (ja) 2001-03-07

Family

ID=18384645

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04346616A Expired - Fee Related JP3142673B2 (ja) 1992-12-25 1992-12-25 複写機用分離爪

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3142673B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000068198A (ko) * 1996-08-19 2000-11-25 메리 이. 보울러 산화아연과 테트라플루오로에틸렌 단일 중합체 또는 공중합체를포함하는 열가소성 조성물 및 그로부터 제조된 성형품

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06194989A (ja) 1994-07-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5962376A (en) Resin composition for sliding member and resin gear
US5837767A (en) Stripping fingers
JPS61162549A (ja) ポリエ−テルケトン樹脂組成物
US5518781A (en) Stripping fingers for copying machine
JP3142673B2 (ja) 複写機用分離爪
JPH09132691A (ja) 摺動部品用非付着性成形材料、分離爪及び排紙コロ
US6020417A (en) Sheet feed members for image forming devices
US5837366A (en) Stripping fingers for copying machines and printers
US5098627A (en) Method for producing a paper-releasing guide-claw of copying machine
JP3293653B2 (ja) 分離爪
US5997965A (en) Stripping finger
JP2642816B2 (ja) 複写機用分離爪
JPH07287467A (ja) 複写機用分離爪
JPH10298441A (ja) 摺動材用樹脂組成物および樹脂製歯車
JP2641909B2 (ja) 複写機用分離爪
JPH0816815B2 (ja) 複写機用分離爪
JP3527559B2 (ja) 複写機用分離爪
JP2902320B2 (ja) 複写機用分離爪
JPH10274898A (ja) 複写機用分離爪
JPH08129317A (ja) 複写機用分離爪
JP4303432B2 (ja) 分離爪
JP2843355B2 (ja) 複写機用分離爪
JP2598034B2 (ja) 複写機用分離爪
JP2922552B2 (ja) 複写機用分離爪
JPH10274897A (ja) 複写機用分離爪

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees