JP3143313B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JP3143313B2
JP3143313B2 JP06054746A JP5474694A JP3143313B2 JP 3143313 B2 JP3143313 B2 JP 3143313B2 JP 06054746 A JP06054746 A JP 06054746A JP 5474694 A JP5474694 A JP 5474694A JP 3143313 B2 JP3143313 B2 JP 3143313B2
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修 望月
浩一 戸室
岡田  稔
始 橋本
実 栗原
悦夫 福島
孝行 藤生
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、冷蔵庫の内箱と外箱
との間に発泡断熱材を注入するための注入口の構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の冷蔵庫の内箱と外箱との間に発泡
断熱材を注入する作業を図3乃至図5において説明す
る。周知のように冷蔵庫1には発泡断熱材3が用いられ
る。この発泡断熱材3は、冷蔵庫1を構成する内箱5と
外箱7との間に注入される。この注入の作業は、図3に
示すように、冷蔵庫1の背面を上向きとし、背面に形成
された注入口9へ、注入ヘッド11を挿入して行う。
【0003】図4に示すように、注入口9の内側には注
入口シール13が設けられる。この注入口シール13は
樹脂性シートを舌状に形成したもので、一方の側だけ接
着した片持状態で設けている。発泡断熱材3の注入の際
には、注入ヘッド11がこの注入口シール13を押し下
げるようにして挿入される。発泡断熱材3は、注入の際
には液状であり、その後に発泡して立ち上がる。この発
泡の際の圧力により、注入口シール13が押し上げられ
注入口9をふさぎ、発泡断熱材3が外に漏れるのを防止
していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
現行のR−11発泡断熱材に対し、特定フロンHCFC
−142b/22発泡断熱材の使用が必要となる状況に
ある。この後者の発泡断熱材を使用すると沸点が0℃以
下であるため常温(23.5℃)で気化するので、発泡
断熱材注入の際に、発泡の立ち上がりが早いため、泡状
態での注入が行われる。このため注入中に、注入口9か
ら発泡断熱材3が飛びはねたり(図4)、発泡断熱材3
が漏れたり(図5)するため、注入ヘッド11や注入口
9の外側に発泡断熱材3の固まりが付着したりする。こ
のような付着が発生すると、同じ注入ヘッド11を用い
ての次の冷蔵庫への注入作業が困難になったり、冷蔵庫
1が製品として不良となる恐れがある。この発明は、以
上の問題点を解決するために成されたもので、注入ヘッ
ドおよび冷蔵庫の注入口外側に発泡断熱材が付着しにく
い冷蔵庫を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の目的を達
成するために成されたもので、請求項1の発明は、冷蔵
庫を構成する内箱と外箱との間に発泡断熱材を注入する
ための注入口が形成され、この注入口を塞ぐ弾性を有す
る注入口シールが注入口の全周に接着して設けられると
共に、この注入口シールの発泡断熱材が接する側の面
に、注入口シールより弾性係数の小さな材質からなる層
を設け、この層及び前記注入口シールの中央には、前記
注入を行う注入ヘッドが挿入されるための十字型の切り
込みが形成されているものである。
【0006】また、請求項2に記載の発明は、更に、前
記弾性係数の小さな材質からなる層の十字型の切り込み
の中央から四方に伸びる切り込みの幅が、前記注入口シ
ールの十字型の切り込み幅より小さく形成されているも
のである。
【0007】
【作用】請求項1の発明では、注入ヘッドを注入口シー
ルの切り込みに挿入した状態で、十字型の切り込みの部
分で4方から注入ヘッドを注入口シール及び弾性係数の
小さな材質からなる層に接触できる。特に、弾性係数の
小さな材質からなる層は注入口よりも遠い側で注入ヘッ
ドにより接触し易くなり、この接触により、注入ヘッド
と、注入口シールの間には、隙間が生じにくくなり発泡
断熱材の飛びはねや漏れが発生しにくい。また、注入ヘ
ッドを拭き去る際に、注入ヘッドは十字型の切り込みの
部分で4方から接触しながら後退するので、この接触に
より発泡断熱材は注入ヘッドの表面からこそぎ落とされ
る。
【0008】請求項2の発明では、注入ヘッドを抜き去
る際に、弾性係数の小さな層が注入ヘッドに接触する部
分が大きく、注入ヘッド表面の広い範囲で発泡断熱材を
けずりとることができる。
【0009】
【実施例】以下、この発明の第一実施例を図1および図
2において説明する。なお、冷蔵庫1における注入口9
の位置および注入ヘッド11の挿入方向は従来例の図3
と同様とする。この実施例において注入される特定フロ
ンHCFC−142b/22発泡断熱材3は、冷蔵庫1
の内箱5と外箱7との間に、棒状の注入ヘッド11を挿
入することによって行われる。この注入ヘッド11が挿
入される注入口9は円形をしており、注入口9の裏側即
ち外箱7の内側には注入口シール13が設けられる。こ
の注入口シール13は弾性を有する発泡ポリエチレンか
らなり、注入口9の全周に接着される。そして、この注
入口シール13の中央には、前記注入ヘッド11の挿入
が行われるための切り込み15が形成されている。この
切り込み15は、この実施例においては十字型をしてい
る。切り込み15の大きさは、前記挿入が行われた際
に、切り込み15における注入口シール13の注入ヘッ
ド11への接触が適度なものとなるようにする。即ち、
切り込み15が小さすぎ接触力が大き過ぎると、注入ヘ
ッド11の挿入がしずらくなり、注入口を傷付けること
にもなり得る。切り込み15が大きすぎ接触力が小さい
と、切り込み15と注入ヘッド11との間に微少な隙間
が生じやすい。
【0010】以下、この実施例の作用について説明す
る。発泡断熱材3の注入に際しては従来と同様に図3に
示すように、冷蔵庫1の背面を上向きとし、背面に形成
されている注入口9に対し上方から棒状の注入ヘッド1
1を挿入する。挿入した後に注入ヘッド11から発泡断
熱材3が注入されるが、この実施例の特定フロンHCF
C−142b/22発泡断熱材3は沸点が0℃以下であ
るため常温(23.5℃)で気化するので、発泡の立ち
上がりが早く、泡状で注入される。このため注入ヘッド
11が挿入された状態で発泡による圧力が生じてしま
う。しかし、弾性を有する注入口シール13は、十字型
の切り込み15において注入ヘッド11へ四方から接触
しており、注入ヘッド11と注入口シール13との間の
隙間ができにくい。このため隙間から発泡断熱材3が飛
びはねたり漏れたりするのを防止できる。これに対し、
従来例(図4)では、注入ヘッド11に対する注入口シ
ール13の接触は一方の側からのみ行われ、反対側にお
いては接触がなく、注入ヘッド11と注入口9の縁に不
可避的に隙間が生じる。この隙間から発泡断熱材3の飛
びはねや漏れが発生しやすくなる。従って、この実施例
によれば発泡の立ち上がりの早い発泡断熱材3を用いて
も、漏れなどが生じることを防止できるものといえる。
【0011】注入が終わった後に注入ヘッド11が抜き
去られる際に、注入ヘッド11は注入口シール13によ
り四方から接触された状態で後退する。さて、この実施
例においては注入口シール13の裏側面、即ち発泡断熱
材3へ接する側の面に、モルトプレーンの層17が設け
られている。このモルトプレーンの層17は、発泡ポリ
エチレンよりも弾性係数が小さい。そして、モルトプレ
ーンの層17に形成された十字型の切り込み19は、注
入口シール13に形成された切り込み15よりも小さ
い。すなわち、図4(B)(C)に示されているよう
に、モルトプレーンの層(弾性係数の小さな材質からな
る層)17の十字型の切り込み19の中央から四方に伸
びる切り込み幅が、前記注入口シール13の十字型の切
り込み15の幅より小さく形成されている。
【0012】これらのことから、挿入された注入ヘッド
11へ接触する部分は、注入口シール13よりもモルト
プレーンの層17のほうがより大きくなる。このように
接触する部分が大きくなることで、挿入された注入ヘッ
ド11の周囲に隙間ができることをより防止できる。ま
た、注入ヘッド11が抜き去られる際に、注入ヘッド1
1の表面から発泡断熱材3がこそぎ落とされる面積をよ
り広くでき、より完全に発泡断熱材3をこそぎ落とせ
る。
【0013】即ち、モルトプレーンのように弾性係数の
小さな材質それ自体は、腰がなく注入シール13の材料
とすることはできないものの、発泡ポリエチレン3など
の注入口シール13と組み合わせて設けることにより、
以上のようにすぐれた効果を得ることができる。また、
モルトプレーンの注入ヘッド11への接触部分が大きい
ので、注入口シール13自体の接触部分を余り大きくす
る必要がなくなり、注入口シール13の弾性係数をより
大きくでき、腰を強くし、注入ヘッド11が完全に抜き
去られた後に、発泡断熱材3の圧力により注入口シール
13が外側へ膨らんでしまうのを防止できる。尚、この
2つの十字型の切り込み15、19は、切り込み方向を
同じとしても良いし、所定角度を回動してずらしても良
い。例えば45度ずらすと、注入シール13およびモル
トプレーンの層17による注入ヘッド11への接触は八
方から行われることになり、注入ヘッド11の周囲の隙
間をより小さくし、また付着した発泡断熱材3をけずり
とる効果を大きくできる。
【0014】また、モルトプレーンの層17には十字型
の切り込み19ではなく、小さな丸穴を形成しても良
い。この丸穴の径は、円筒状の注入ヘッド11の径より
も十分に小さな径とする。これにより、モルトプレーン
の層17の丸穴に注入ヘッド11が挿入されると、この
丸穴は径が拡大する。そして注入ヘッド11が抜き去ら
れた際に、丸穴は縮小する。このようにして、モルトプ
レーンの層17は注入ヘッド11の全周囲に接触するこ
とができる。従って、注入ヘッド11の周囲の隙間を完
全に無くし、全周囲から発泡断熱材3をけずりとること
ができるようになる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、注入口シールの切り込みに挿入された注入ヘッ
ドは、十字型の切り込みの部分で4方から接触されるの
で、従来の片持状態の舌状の注入口シールのように接触
が一方の側だけということや、切り込みが一文字状で接
触が2方向だけということでもなく、注入ヘッドの回り
に隙間ができにくい。特に、弾性係数の小さな材質から
なる層は注入口よりも遠い側で注入ヘッドにより接触し
易くなり、このため、注入ヘッドの回りに隙間ができに
くく、隙間から発泡断熱材が飛びはねたり、漏れたりせ
ず、製品としての冷蔵庫の注入口の外側に発泡断熱材が
付着することを防止できる。また、注入が終り注入ヘッ
ドが抜き去られる際に、注入ヘッドの両側から接触して
いた注入口シールにより、発泡シールが注入ヘッドから
こそぎ落とされ、注入ヘッドに発泡断熱材が付着したま
まとなるのを防止できる。請求項2の発明によれば、更
に、弾性係数の小さな層の切り込み幅が小さく形成され
ているので、この層がより大きな接触部分で注入ヘッド
に接触できるので、注入ヘッド表面の発泡断熱材をより
効果的にけずりとることができ、注入ヘッドに発泡断熱
材が付着したままとなるのを抑止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示す断面図である。
【図2】(A)は図1の注入口シールを示す拡大斜視図
である。(B)は(A)の平面図である。(C)は
(A)の側面図である。(D)は(A)の背面図であ
る。
【図3】発泡断熱材注入作業を示す冷蔵庫全体の斜視図
である。
【図4】図3の要部を示す従来例断面図である。
【図5】図4の問題点を説明する図である。
【符号の説明】
1 冷蔵庫 3 発泡断熱材 5 内箱 7 外箱 9 注入口 11 注入ヘッド 13 注入口シール 15、19 切り込み 17 モルトプレーンの層
フロントページの続き (72)発明者 橋本 始 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (72)発明者 栗原 実 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (72)発明者 福島 悦夫 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (72)発明者 藤生 孝行 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (56)参考文献 実開 昭61−130890(JP,U) 実開 昭54−2272(JP,U) 実公 昭48−13954(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 39/10 - 39/12 B29C 39/22 - 39/24 F25D 23/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷蔵庫を構成する内箱と外箱との間に発泡
    断熱材を注入するための注入口が形成され、この注入口
    を塞ぐ弾性を有する注入口シールが注入口の全周に接着
    して設けられると共に、この注入口シールの発泡断熱材
    が接する側の面に、注入口シールより弾性係数の小さな
    材質からなる層を設け、この層及び前記注入口シールの
    中央には、前記注入を行う注入ヘッドが挿入されるため
    の十字型の切り込みが形成されていることを特徴とする
    冷蔵庫。
  2. 【請求項2】前記弾性係数の小さな材質からなる層の十
    字型の切り込みの中央から四方に伸びる切り込みの幅
    が、前記注入口シールの切り込みの幅より小さく形成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
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