JP3143401B2 - ディスク錠装置 - Google Patents

ディスク錠装置

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JP3143401B2
JP3143401B2 JP08303870A JP30387096A JP3143401B2 JP 3143401 B2 JP3143401 B2 JP 3143401B2 JP 08303870 A JP08303870 A JP 08303870A JP 30387096 A JP30387096 A JP 30387096A JP 3143401 B2 JP3143401 B2 JP 3143401B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動販売機,現金自
動取引装置,金庫,貸ロッカーなどの各種用途に用いら
れるディスク錠装置に関連し、特にこの発明は、ピッキ
ングという不正解錠操作を防止する機能を備えたディス
ク錠装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のディスク錠装置として、高さを違
えた鍵山が長さ方向に沿い複数列設された鍵と、この鍵
の挿入および正逆の回動操作により掛止め片を回動させ
て施錠および解錠動作する錠本体との組み合わせから成
るものが存在する(特開昭62−63782号)。前記
錠本体は、外筒の内部に内筒が回動可能に配備され、前
記内筒の内部には施錠および解錠の各状態を設定するた
めの複数のディスクとロック棒とが装填されている。
【0003】前記外筒は内周面にロック棒の係合溝が、
また内筒にはスリットが、それぞれ設けてあり、また各
ディスクの外周縁には角度を違えてそれぞれ凹部が形成
されている。施錠時、各ディスクの凹部は位置が揃って
おらず、前記ロック棒は各ディスクの外周縁により押し
上げられて外筒の係合溝と内筒のスリットとの間に位置
し、内筒の回動を規制している。
【0004】ところで解錠のための鍵操作は、前記ロッ
ク棒による内筒の束縛を解除するためのアイドル回転操
作と、束縛解除後に掛止め片を鍵操作と一体に回動させ
る本操作とに分かれるが、まず鍵を錠本体に挿入してア
イドル回転操作を行うと、各ディスクが鍵の鍵山に順々
に引っ掛けられて順次回動を行う。その結果、各ディス
クの凹部が一列に揃うと、この揃った凹部にロック棒が
転落して外筒の係合溝との係合が外れる。これにより内
筒は外筒による束縛が解除され、これ以後、本操作へ移
行することができる。
【0005】しかしながら上記構成のディスク錠装置で
は、外筒内に内筒を、さらにこの内筒内に複数のディス
クを、それぞれ装填する構造であるため、内部構造が複
雑化し、組立に手数を要して製作コストが高くつくとい
う問題があった。しかも各ディスクを順次回動させて凹
部を揃える構造であるため、アイドル回転操作のための
回転角度が大きくなって操作性が悪く、また適正でない
鍵を使用した場合でも、アイドル回転操作のための回転
角度だけ鍵を回せるため、使用中の鍵が適正な鍵である
と誤認させるおそれもあった。
【0006】そこでこの発明の発明者は、前記内筒をな
くし、錠本体の筒状ケースの内部に、施錠および解錠の
各状態を設定するための複数のディスクとロック棒とを
直接装填すると共に、両端のディスクの外側に、前記ロ
ック棒と係脱するロック板を回動が規制された状態で配
備して成るディスク錠装置を提案した(特願平5−31
5911号)。前記各ディスクには、外周縁の同じ角度
位置に、ロック棒を支持する支持溝とロック棒が転落す
る凹部とが連続して形成されており、板面中央の同じ角
度位置に、各鍵山の高さに応じた段部が形成されてい
る。
【0007】このディスク錠装置では、施錠時、全ての
ディスクの支持溝および凹部は一列に揃っており、ロッ
ク棒は、各ディスクの支持溝内に位置すると共にロック
板と係合して、各ディスクの回動を規制している。適正
な鍵を錠本体に挿入してアイドル回転操作を行うと、所
定の角度位置で、各鍵山が対応するディスクの段部に同
時に突き当たり、その後、各段部を一斉に引っ掛けて全
てのディスクを一斉に回動させる。この回動操作により
支持溝および凹部は整列状態を維持したまま移動し、凹
部がロック棒の位置へ至ると、ロック棒は各ディスクの
凹部に落ち込んでロック板との係合が外れる。これによ
り各ディスクはロック棒と共に回動することが可能とな
り、これ以後、本操作へ移行することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記ディ
スク錠装置では、全ディスクを同じ方向に同じ角度ずつ
回動させるだけでディスクのロック状態が解除されるか
ら、針金状の道具を鍵孔より挿入して各ディスクを個別
に回動操作することによる不正解錠(以下、これを「ピ
ッキング」という)が行われるおそれがある。
【0009】この発明は、上記問題に着目してなされた
もので、通常のディスクの他に、ピッキング防止用のデ
ィスクを少なくとも1枚設けることにより、ピッキング
防止効果の高いディスク錠装置を提供することを目的と
する。またこの発明が他に目的とするところは、鍵の紛
失などの不測の事態に備えて、ピッキング防止構造をも
つ全ての錠を解錠することが可能なマスター鍵を備えた
ディスク錠装置を提供する点にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明のディスク錠装
置は、高さを違えた鍵山が長さ方向に沿い複数列設され
た鍵と、この鍵の挿入および正逆の回動操作により掛止
め片を往復動させて施錠および解錠動作させる錠本体と
の組み合わせから成る。前記錠本体は、筒状ケースの内
部に、前記鍵の鍵山数に相当する枚数だけ長さ方向に並
べて回動自由に配備される複数枚の駆動用の第1のディ
スクおよび少なくとも1枚のピッキング防止用の第2の
ディスクと、前記各ディスクと直交配備されるロック棒
と、回動が規制された状態で前記ディスクの配列中に配
備される少なくとも1枚のロック板とを備える。前記第
1のディスクは、板面に開設された鍵挿通孔に、鍵の対
応する鍵山が引っ掛かる段部が同一角度位置に形成さ
れ、外周縁には、前記ロック棒の直径に相当する溝幅お
よび溝深さを有するロック棒の支持溝と、前記支持溝内
のロック棒を転落させるための前記支持溝の溝深さより
深い凹部とが、それぞれ同一角度位置に連続して形成さ
れている。第2のディスクは、板面に開設された鍵挿通
孔に、鍵の対応する鍵山が引っ掛からない切欠が、第1
のディスクの段部の角度位置より大きな角度範囲に形成
され、外周縁には、第1のディスクの支持溝に対応する
角度位置に前記凹部が、第1のディスクの凹部に対応す
る角度位置に前記支持溝が、それぞれ形成されている。
また前記ロック板には、前記ロック棒が第1のディスク
の支持溝に支持された状態のときにロック棒と係合し、
ロック棒が第1,第2の各ディスクの凹部に転落したと
きにロック棒との係合が外れるロック溝が形成されてい
る。
【0011】請求項2の発明のディスク錠装置は、高さ
を違えた鍵山が長さ方向に沿い複数列設された鍵と、こ
の鍵のいずれの鍵山よりも高い鍵山を有するマスター鍵
と、鍵またはマスター鍵の挿入および正逆の回動操作に
より掛止め片を往復動させて施錠および解錠動作させる
錠本体との組み合わせから成る。前記錠本体は、筒状ケ
ースの内部に、前記鍵の鍵山数に相当する枚数だけ長さ
方向に並べて回動自由に配備される複数枚の駆動用の第
1のディスクおよび少なくとも1枚のピッキング防止用
の第2のディスクと、前記各ディスクと直交配備される
ロック棒と、回動が規制された状態で前記ディスクの配
列中に配備される少なくとも1枚のロック板とを備え
る。前記第1のディスクは、板面に開設された鍵挿通孔
に、鍵の対応する鍵山が引っ掛かる第1の段部が同一角
度位置に、マスター鍵の対応する鍵山が引っ掛かる第2
の段部が前記第1の段部より小さい角度位置に、それぞ
れ形成され、外周縁には、前記ロック棒の直径に相当す
る溝幅および溝深さを有するロック棒の支持溝と、前記
支持溝内のロック棒を転落させるための前記支持溝の溝
深さより深い凹部とが、それぞれ同一角度位置に連続し
て形成されている。第2のディスクは、板面に開設され
た鍵挿通孔に、鍵およびマスター鍵の対応する鍵山が引
っ掛からない切欠が、第1のディスクの第1の段部の角
度位置より大きな角度範囲に形成され、外周縁には、第
1のディスクの支持溝に対応する角度位置に前記凹部
が、第1のディスクの凹部に対応する角度位置に前記支
持溝が、それぞれ形成されている。前記ロック板には、
前記ロック棒が第1のディスクの支持溝に支持された状
態のときにロック棒と係合し、ロック棒が第1,第2の
各ディスクの凹部に転落したときにロック棒との係合が
外れるロック溝が形成されている。
【0012】
【作用】施錠時、全ての第1のディスクは支持溝および
凹部が一列に揃い、第2のディスクは、凹部が第1のデ
ィスクの支持溝に、支持溝が第1のディスクの凹部に、
それぞれ対応位置しており、ロック棒は第1のディスク
の支持溝内であって、第2のディスクの凹部の上方に位
置している。適正な鍵を挿入して所定角度回動操作する
と、各鍵山は対応する第1のディスクの段部に同時に突
き当たり、その後、前記各段部を一斉に引っ掛けて全て
の第1のディスクを一斉に回動させる。なおこの段階で
は、第2のディスクに対応する鍵山は切欠内に位置して
第2のディスクに引っ掛からず、第2のディスクは回動
しない。前記回動操作により、第1のディスクの支持溝
および凹部は整列状態を維持したまま移動し、前記凹部
がロック棒の位置へ至ると、第1のディスクの凹部と第
2のディスクの凹部とが一列に揃い、ロック棒は第1,
第2の各ディスクの凹部に落ち込んでロック板との係合
が外れると共に、第1,第2のディスクがロック棒を介
して一体となる。ロック棒とロック板との係合が外れる
と、鍵を更に回動操作することが可能となり、この回動
操作により、ロック棒が凹部に落ち込んだ状態で第1,
第2の各ディスクが一斉に回動し、ディスク錠装置はロ
ック解除となる。もしピッキングしようとして、全ての
ディスクを針金状の道具を用いて同じ方向に所定の角度
ずつ回動させたとき、第1のディスクについては凹部が
ロック棒に対応位置するが、第2のディスクについては
支持溝がロック棒に対応位置するため、ロック棒とロッ
ク板との係合は外れない。
【0013】請求項2の発明にかかるディスク錠装置で
は、適正な鍵を挿入して解錠操作する場合、各鍵山が所
定の角度位置で対応する第1のディスクの第1の段部に
同時に引っ掛かって、第1のディスクを一斉に回動さ
せ、ロック棒とロック板との係合が外れる。またマスタ
ー鍵を挿入して解錠操作する場合、適正な鍵を使用した
場合より小さい角度位置で各鍵山が対応する第1のディ
スクの第2の段部に同時に引っ掛かって、第1のディス
クを一斉に回動させ、ロック棒とロック板との係合が外
れる。ロック棒とロック板との係合が外れると、鍵を更
に回動操作することが可能となり、この回動操作によ
り、ロック棒が凹部に落ち込んだ状態で第1,第2の各
ディスクが一斉に回動し、ディスク錠装置はロック解除
となる。
【0014】
【実施例】この発明のディスク錠装置は、錠本体と、こ
の錠本体にのみ適合して解錠操作できる錠本体に固有の
鍵と、鍵違いの複数の錠本体を解錠できる共通のマスタ
ー鍵との組み合わせから成り、その一実施例として、図
4に鍵2の外観が、図5にマスター鍵60の外観が、図
1〜図3および図6〜図23に錠本体1の内部構造並び
に各構成が、それぞれ示してある。
【0015】図4に示される鍵2は、平板状をなし、幅
の大きなつまみ部3と、このつまみ部3より小さな幅で
あって錠本体1の全長に相応した長さの鍵片4とが一体
形成されている。前記鍵片4は、平面形状が矩形状の先
端部5を有し、鍵2を錠本体1へ挿入したとき、この先
端部5が後述する駆動板16に突き当たって係合穴44
に係合する。
【0016】前記鍵片4の両側辺には、高さを違えた鍵
山6a,6b,6cが長さ方向に沿い複数列設されてお
り、鍵片4のつまみ部3の近傍には、錠本体1の前面板
9に対応位置する段付部7が形成してある。前記鍵山6
a,6b,6cのうち、鍵山6aが最も高く、鍵山6b
がこれに次ぎ、鍵山6cが最も低い。同図には、説明を
容易にするため、鍵山の高さを3段階に設定した例が示
してあるが、その段階数をさらに多くすれば、鍵違いを
一層多く設定できる。各鍵山6a,6b,6cは、後述
する第1のディスク50a〜50cおよび第2のディス
ク51に対応している。
【0017】図5に示されるマスター鍵60も、図4に
示す鍵2と同様、平板状をなし、幅の大きなつまみ部6
1と、このつまみ部61より小さな幅であって錠本体1
の全長に相応した長さの鍵片62とを一体に備えてい
る。前記鍵片62は、平面形状が矩形状の先端部63を
有し、マスター鍵60を錠本体1へ挿入したとき、この
先端部63が後述する駆動板16に突き当たって係合穴
44に係合する。
【0018】前記鍵片62の両側辺には、このマスター
鍵60を錠本体1に挿入したとき第1のディスク50a
〜50cと対応する位置に、前記鍵2の最も高い鍵山6
aより高い鍵山64が、また第2のディスク51と対応
する位置に、最も低い鍵山6cと等しい高さの鍵山65
が、それぞれ長さ方向に列設されている。
【0019】図中、66は、鍵片62のつまみ部61の
近傍に形成される段付部で、鍵2の段付部7と同じ高さ
に設定されており、マスター鍵60を錠本体1に挿入し
たとき錠本体1の前面板9に対応位置する。なお、この
実施例では、段付部66と高い方の鍵山64とは同じ高
さに形成されており、段付部66と鍵山64とが一連に
なっているが、必ずしも一連にする必要はなく、鍵山6
4の高さを段付部66より低く設定することにより、段
付部66を、鍵2の段付部7のように階段状に形成して
もよい。
【0020】図1〜図3は、錠本体1の内部構造を示す
もので、筒状ケース8,前面板9,後面板10,複数枚
の第1のディスク50a〜50cおよび第2のディスク
51,仕切板として使用される複数枚のロック板12,
ロック棒13,駆動板16などで構成される。
【0021】図1〜図3のうち、図1が施錠時における
錠本体1の内部の状態を、図2が施錠解除時における錠
本体1の内部の状態を、図3が解錠時における錠本体1
の内部の状態を、それぞれ縦断面図として示してある。
さらに図6〜図8および図10〜図12には施錠から施
錠解除に至る過程の錠本体1の内部の状態を、また図9
および図13には解錠時における錠本体1の内部の状態
を、それぞれ図1〜図3の断面方向と直交する方向の断
面で示してあり、特に、図6〜図9には第1のディスク
50aとロック棒13との関係が、図10〜図12には
第2のディスク51とロック棒13との関係が、それぞ
れ示してある。
【0022】前記筒状ケース8は、両端が開口した円筒
体であって、内周面の所定角度位置に支持溝17がほぼ
全長にわたり長さ方向に形成してある。この支持溝17
は、後述する各ロック板12に設けられた突起18を係
入して、各ロック板12を回動しない状態で固定するた
めのものである。
【0023】前記前面板9は、筒状ケース8の前面開口
に嵌着固定される端板20と、この端板20の内面に回
動自由に接続される可動板21とで構成されるもので、
図15に前記端板20の外観が、図16に前記可動板2
1の外観が、それぞれ示してある。
【0024】前記端板20の板面中央には前記鍵4およ
びマスター鍵60の段付部7,66の幅に相応する直径
の嵌合孔22が開設してあり、一方、可動板21の端板
20の側の側面には、前記嵌合孔22へ軸回動自由に嵌
まる嵌合突部25が突設してある。この嵌合突部25に
は矩形状の鍵孔23が直径線に沿って開設してあり、こ
の鍵孔23に鍵2またはマスター鍵60を挿入して、段
付部7,66を鍵孔23内に位置させ、鍵2またはマス
ター鍵60を回動操作する。
【0025】前記後面板10は筒状ケース8の後面開口
に嵌着固定され、図17に示すように、板面中央に軸受
孔26が開設してある。前記軸受孔26は前記駆動板1
6と一体に回動する駆動軸27を回転自由に支持し、こ
の駆動軸27の先端には掛止め片28が取り付けてあ
る。この掛止め片28は正逆回動により固定側の金具な
どと係脱する。
【0026】前記駆動板16は、図18に示すように、
板面中央には、鍵2およびマスター鍵60の先端部5,
63が挿入される係合穴44が形成され、外周縁には前
記ロック棒13を支持するU字溝31が切り欠いてあ
る。このU字溝31はロック棒13の直径のほぼ2倍の
深さに形成されている。
【0027】この係合穴44は、所定の角度θをなす当
り縁33S,33Eを備えている。図1および図6,図
10に示す施錠状態で鍵2またはマスター鍵60が挿入
されたとき、鍵2またはマスター鍵60の先端部5,6
3は係合穴44の一方の当り縁33Sと当接する。鍵2
またはマスター鍵60が解錠方向Bへ前記の角度θ回動
する間は、先端部5,63は係合穴44内で空転し、図
7,図11に示す状態へ至ったとき、先端部5,63が
他方の当り縁33Eに当り、その後駆動板16を一体に
回動させる。
【0028】つぎに前記第1のディスク50a〜50c
は、筒状ケース8の内径にほぼ一致する直径を有し、デ
ィスク50aが鍵2の一番高い鍵山6aに、ディスク5
0bが次に高い鍵山6bに、ディスク50cが一番低い
鍵山6cに、それぞれ対応位置するように錠本体1内に
配備される。各第1のディスク50a〜50cの板面中
央には、図19〜図21に示すように、前記鍵片4,6
2の挿脱が可能な鍵挿通孔34がそれぞれ開設されてい
る。各鍵挿通孔34は、鍵2およびマスター鍵60の施
錠方向Aに位置する孔側縁を復帰動作用の当り縁35と
なし、この当り縁35と対向する孔側縁、すなわち解錠
方向Bに位置する孔側縁に、前記鍵2の対応する鍵山6
a〜6cが引っ掛かる第1の段部36a〜36cが鍵挿
通孔34の中心から見て同じ角度位置αに、また前記マ
スター鍵60の高い方の鍵山64が引っ掛かる第2の段
部30が、鍵2およびマスター鍵60の厚みよりやや大
きい間隔を設けて前記当り縁35と対向する位置に、そ
れぞれ形成してある。なおこの実施例では、マスター鍵
60を鍵挿通孔34に挿入して回動操作したとき、各第
1のディスク50a〜50cに対応する鍵山64がすぐ
に前記第2の段部30に引っ掛かるよう、第2の段部3
0の角度位置を設定してあるが、これに限らず、第2の
段部30は第1の段部36a〜36cの角度位置αより
小さい角度位置に形成すればよい。
【0029】また全ての第1のディスク50a〜50c
の外周縁には、前記ロック棒13を支持する支持溝37
が形成してある。この支持溝37はロック棒13の直径
に相当する深さを有し、施錠時、一列に揃った一連の支
持溝37内にロック棒13が支持される。各支持溝37
に隣接してロック棒13の直径のほぼ2倍の深さを有す
る凹部39が連続して形成してある。
【0030】第2のディスク51は、錠本体1内に少な
くとも1枚(この実施例では2枚)配備されるもので、
第1のディスク50a〜50cに等しい直径および厚み
を有し、図22に示すように、板面中央に鍵片4,62
の挿脱が可能な鍵挿通孔34が開設されている。鍵挿通
孔34は、鍵2およびマスター鍵60の施錠方向Aに位
置する孔側縁を復帰動作用の当り縁35となし、解錠方
向Bに位置する孔側縁に、前記鍵2の対応する鍵山(こ
の実施例では、一番低い鍵山6c)が引っ掛からない高
さの切欠32が、第1のディスク50a〜50cの第1
の段部36a〜36cの角度位置αより大きな角度範囲
βに形成してある。
【0031】前記各第2のディスク51の外周縁には、
第1のディスク50a〜50cの支持溝37に対応する
角度位置に、第1のディスク50a〜50cの凹部39
と同様の構成の凹部39’が、また第1のディスク50
a〜50cの凹部39に対応する角度位置に、第1のデ
ィスク50a〜50cの支持溝37と同様の構成の支持
溝37’が、それぞれ連続して形成してある。なお前記
第2のディスク51は、マスター鍵60を共有する複数
の錠本体1については、筒状ケース8内の同じ位置に配
備される。
【0032】施錠時、全ての第1のディスク50a〜5
0cの支持溝37および凹部39は一列に揃い、また、
第2のディスク51の支持溝37’は第1のディスク5
0a〜50cの凹部39に、第2のディスク51の凹部
39’は第1のディスク50a〜50cの支持溝37
に、それぞれ対応位置している。この状態で適正な鍵2
を挿入して回動すると、まず全ての第1のディスク50
a〜50cが、支持溝37および凹部39が一列に整列
した状態を維持したまま回動し、前記凹部39と第2の
ディスク51の凹部39’とが一列に揃う。このとき、
揃った一連の凹部39,39’内にロック棒13が落下
する。
【0033】前記ロック棒13は、筒状ケース8の長さ
よりわずかに短い丸軸体であって、前記筒状ケース8の
内周位置に第1,第2の各ディスク50a〜50c,5
1と直交させて配備され、施錠状態では、第1のディス
ク50a〜50cの支持溝37上に支持されると共に、
第2のディスク51の凹部39’上に対応位置する。
【0034】隣合うディスク50a〜50c,51間に
は、図23に示すようなリング形状のロック板12を仕
切板として介在させ、各ディスクが隣のディスクと面接
触しないようしてある。各ロック板12は、筒状ケース
8の内径にほぼ一致する外径と、マスター鍵60の鍵片
62の最大幅よりやや大きい内径とを有し、外周縁に
は、前記筒状ケース8の支持溝17と係合してロック板
12を回動しない状態に固定するための突起18が一体
に突設されると共に、この突起18と対向する位置に前
記ロック棒13の上下動作に応じて係脱するロック溝4
1が形成されている。前記ロック溝41の一方の溝側縁
より続くリング内周縁にロック棒13のガイド辺42が
形成され、ロック溝41の他方の溝側縁には、ロック棒
13を前記ガイド辺42の方向へ導くために傾斜する案
内縁43が形成してある。
【0035】前記ロック棒13は、施錠状態で、第1の
ディスク50a〜50cの支持溝37内に支持された状
態にあるときはロック溝41内に係合位置し、ロック棒
13が第1,第2の各ディスク50a〜50c,51の
凹部39,39’内に転落したときは、ロック溝41と
の係合が外れて、前記案内縁43によりガイド辺42の
方向へロック棒13が押し出された後、前記凹部39,
39’とガイド辺42との間で束縛されつつガイド辺4
2に沿って移動する。
【0036】図24は、第2のディスク51の他の実施
例を示し、また図25は、図24の第2のディスク51
を有するディスク錠装置に用いられるマスター鍵60の
実施例を示す。図24の第2のディスク51は、板面中
央に、鍵2およびマスター鍵60の鍵片4,62の挿脱
が可能な鍵挿通孔34と、一対の円弧状の切欠32,3
2とが略S字状に連続させて開設してある。前記鍵挿通
孔34は、鍵2およびマスター鍵60の施錠方向Aに位
置する孔側縁を復帰動作用の当り縁35となし、鍵挿通
孔34の上部および下部より解錠方向Bに沿って、前記
切欠32,32が、それぞれ第1のディスク50a〜5
0cの第1の段部36a〜36cの角度位置αり大きな
角度範囲βに形成される。なお、図中45は、鍵挿通孔
34と切欠32との間に形成される突部である。
【0037】図25に示すマスター鍵60には、図24
の第2のディスク51に対応する位置に、第2のディス
ク51の厚みよりやや大きい幅の矩形状の開口部67a
が開設されており、その上下部を係合部67b,67b
となしている。錠本体1の鍵孔23よりこのマスター鍵
60を挿入して、解錠方向Bに回動操作すると、上下の
各係合部67b,67bが第2のディスク51の切欠3
2,32内に係入すると共に、開口部67a内に第2の
ディスク51の突部45,45が進入するため、マスタ
ー鍵60は第2のディスク51に引っ掛からない。
【0038】つぎに上記構成のディスク錠装置の動作を
図1〜図3,図6〜図9,および図10〜図13に基づ
いて説明する。なお図6〜図9には、第1のディスク5
0aの第1の段部36aと鍵2との関わりが示してある
が、他の第1のディスク50b,50cの段部36b,
36cとの関わりについても同様であり、ここでは図示
を省略してある。また図10〜図13には、第2のディ
スク51の切欠32と鍵2との関わりが示してある。
【0039】図1,図6,および図10に示す施錠時、
第1のディスク50a〜50cの支持溝37および凹部
39は一列に揃っており、第2のディスク51は、凹部
39’が前記第1のディスク50a〜50cの支持溝3
7に、支持溝37’が第1のディスク50a〜50cの
凹部39に、それぞれ対応位置している。このときロッ
ク棒13は、各第1のディスク50a〜50cの支持溝
37内であって第2のディスク51の凹部39’の上方
に支持されると共に、各ディスク間のロック板12のロ
ック溝41内に係合した状態にある。また各ディスク5
0a〜50c,51の鍵挿通孔34は、復帰動作用の当
り縁35が一列に揃っているため、鍵2の挿入が許され
る。
【0040】いま前面板9の鍵孔23より適正な鍵2が
挿入されると、鍵片4は第1,第2の各ディスク50a
〜50c,51の鍵挿通孔34を貫通し、鍵2の先端部
5は駆動板16に突き当たって係合穴44内に位置す
る。このとき鍵2の段付部7はちょうど可動板21の鍵
孔23内に嵌合位置し、鍵2は、前記係合穴44と鍵孔
23とにより先端部5と段付部7とがそれぞれ保持さ
れ、回動操作の間、錠本体1の軸方向に沿う真っ直ぐな
挿入状態が維持される。
【0041】つぎに鍵2が前記した角度位置αまで回動
操作されると、鍵2の各鍵山6a〜6cのうち、最も高
い鍵山6aは、図7に示すように、対応する第1のディ
スク50aの第1の段部36aに突き当たり、また高さ
が中間の鍵山6bは、対応する第1のディスク50bの
第1の段部36bに、最も低い鍵山6cは、対応する第
1の各ディスク50cの第1の段部36cに、それぞれ
突き当たる。
【0042】このとき、第2のディスク51の切欠32
は、前記第1の段部36a〜36cの角度位置αより大
きな角度範囲βに形成されているので、図11に示すよ
うに、鍵2の対応する鍵山6cは、切欠32内へ進入し
て空転する。
【0043】鍵2をさらに所定角度(この角度をγとす
ると、γ=β−α)回動操作すると、各鍵山6a〜6c
は対応する第1のディスク50a〜50cの段部36a
〜36cを引っ掛けて全ての第1のディスク50a〜5
0cを一斉に回動させ、第1のディスク50a〜50c
の支持溝37および凹部39は整列状態を維持したまま
ロック棒13の方向へ移行する。この場合、鍵2は第2
のディスク51に対しては空転するだけで、第2のディ
スク51は回動しない。ロック棒13は、各ロック板1
2のロック溝41内に位置した状態のまま、一列に揃っ
た前記第1のディスク50a〜50cの支持溝37上を
摺動する。一列に揃った第1のディスク50a〜50c
の凹部39がロック棒13の角度位置に到達したとき、
全ての第1のディスク50a〜50cの凹部39と第2
のディスク51の凹部39’とが一列に揃ってロック棒
13と対応位置し、図2,図8,および図12に示すよ
うに、ロック棒13は各ディスク50a〜50c,51
の凹部39,39’内に落ち込んで各ロック板12のロ
ック溝41との係合が外れ、ガイド辺42の方向へ案内
される。この段階で、図12に示すように、第2のディ
スク51の切欠32の終端縁に、鍵2の対応する鍵山6
cが当接する。
【0044】さらに鍵2を回動操作すると、図3,図
9,および図13に示すように、ロック棒13は凹部3
9,39’に落ち込んだ状態で第1,第2のディスク5
0a〜50c,51と一体に回動し、各ロック板12の
ガイド辺42に沿って移動する。
【0045】ところでロック棒13とロック溝41との
係合が外れる時点までは、鍵2の先端部5は駆動板16
の係合穴44内で空転するため、駆動板16は回動せ
ず、また掛止め片28は作動しない。鍵2が角度位置β
まで回動操作され、ロック棒13とロック溝41との係
合が外れた時点で鍵2の先端部5が係合穴44の当り縁
33Eと当接するため、その後は駆動板16は一体回動
して、掛止め片28が作動する。
【0046】もしピッキングしようとして、全てのディ
スク50a〜50c,51を針金状の道具を用いて同じ
方向に所定角度γずつ回動させると、第1のディスク5
0a〜50cについては凹部39がロック棒13の角度
位置に到達するが、第2のディスク51については凹部
39’の位置がずれて、支持溝37’がロック棒13に
対応位置する。このため、ロック棒13は第2のディス
ク51の支持溝37’内であって、第1のディスク50
a〜50cの凹部39の上方に位置し、ロック板12の
ロック溝41内に係合状態で支持され、施錠状態が保持
される。
【0047】つぎに適正な鍵2を施錠方向Aへ回動する
と、鍵片4が第1,第2のディスク50a〜50c,5
1の鍵挿通孔34内を角度αだけ空転した後、各鍵山6
a,6b,6cが第1のディスク50a〜50cの復帰
動作用の当り縁35を引っかけて第1のディスク50a
〜50cを一斉に回動させる。この場合に第1,第2の
各ディスク50a〜50c,51は、凹部39,39’
に係合したロック棒13を介して一体となっているの
で、第2のディスク51も第1のディスク50a〜50
cと共動する。またロック棒13は各ロック板12のガ
イド辺42により凹部39,39’内に拘束されている
から、第1,第2のディスク50a〜50c,51と一
体に回動する。さらに駆動板16もロック棒13がU字
溝31に係合しているため、第1,第2のディスク50
a〜50c,51と一体に回動し、掛止め片28は逆方
向に作動する。
【0048】ロック棒13が各ロック板12のロック溝
41の位置までくると、ガイド辺42による拘束が解除
されるため、ロック棒13はロック溝41内へ脱出する
ことが可能となる。一方、鍵2の鍵山6a,6b,6c
が全ての第1のディスク50a〜50cの復帰動作用の
当り縁35に引っ掛かっているため、第1,第2の全デ
ィスク50a〜50c,51が回動を継続し、これによ
りロック棒13は各第1のディスク50a〜50cの支
持溝37上に乗り上がって、ロック溝41内に係合し、
第1,第2の全てのディスク50a〜50c,51がも
との施錠位置まで復帰する。
【0049】つぎにマスター鍵60による錠本体1の動
作を図14に基づいて説明する。なお図14には、第1
のディスク50aの第2の段部30とマスター鍵60と
の関わりが示してあるが、他の第1のディスク50b,
50cの第2の段部30との関わりについても同様であ
り、ここでは図示を省略してある。図14の錠本体1は
図6と同様の施錠状態であり、この施錠状態で前面板9
の鍵孔23よりマスター鍵60が挿入されると、鍵片6
2は、一列に揃った第1,第2の各ディスク50a〜5
0c,51の復帰動作用の当り縁35に沿って鍵挿通孔
34を貫通し、先端部63は駆動板16に突き当たって
係合穴44内に位置する。このときマスター鍵60の段
付部66はちょうど可動板21の鍵孔23内に嵌合位置
し、マスター鍵60は、前記係合穴44と鍵孔23とに
より先端部63と段付部66とがそれぞれ保持され、回
動操作の間、錠本体1の軸方向に沿う真っ直ぐな挿入状
態が維持される。
【0050】ここでマスター鍵60が回動操作される
と、マスター鍵60の高い方の鍵山64が第1のディス
ク50a〜50cの第2の段部30を全て引っ掛けて、
全ての第1のディスク50a〜50cを一斉に回動さ
せ、支持溝37および凹部39は整列状態を維持したま
まロック棒13の方向へ移行することになる。このと
き、第2のディスク51と対応するマスター鍵60の鍵
山65は、第2のディスク51の切欠32内へ進入して
空転するだけで、第2のディスク51を引っ掛けないか
ら、第2のディスク51は回動しない。以下の動作は鍵
2の回動操作と同様であり、ここではその説明を省略す
る。
【0051】
【発明の効果】この発明は上記の如く、複数枚の駆動用
の第1のディスクの他に少なくとも1枚のピッキング防
止用の第2のディスクを設けて、たとえピッキングによ
り全てのディスクを同方向へ回動させても、第1,第2
の各ディスクの凹部がロック棒の位置で一列に揃わない
ように構成したから、ピッキングによる不正解錠を確実
に防止できる。
【0052】請求項2の発明では、鍵違いの複数の錠本
体をマスター鍵により解錠・施錠操作できるよう構成し
たから、鍵の紛失などの不測の事態が発生しても、ピッ
キング防止機能をもつ全ての錠を解錠することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である錠本体の内部構造を
示す縦断面図である。
【図2】施錠解除時の錠本体の内部状態を示す縦断面図
である。
【図3】解錠時の錠本体の内部状態を示す縦断面図であ
る。
【図4】鍵の外観を示す正面図である。
【図5】マスター鍵の外観を示す正面図である。
【図6】施錠時の第1のディスクとロック棒との関係を
示す断面図である。
【図7】解錠操作時の第1のディスクとロック棒との関
係を示す断面図である。
【図8】施錠解除時の第1のディスクとロック棒との関
係を示す断面図である。
【図9】解錠時の第1のディスクとロック棒との関係を
示す断面図である。
【図10】施錠時の第2のディスクとロック棒との関係
を示す断面図である。
【図11】解錠操作時の第2のディスクとロック棒との
関係を示す断面図である。
【図12】施錠解除時の第2のディスクとロック棒との
関係を示す断面図である。
【図13】解錠時の第2のディスクとロック棒との関係
を示す断面図である。
【図14】マスター鍵による解錠操作時の錠本体の内部
状態を示す断面図である。
【図15】前面板の端板の外観を示す正面図である。
【図16】前面板の可動板の外観を示す正面図である。
【図17】後面板および駆動板の外観を示す正面図であ
る。
【図18】駆動板の外観を示す正面図である。
【図19】第1のディスクの外観を示す正面図である。
【図20】第1のディスクの外観を示す正面図である。
【図21】第1のディスクの外観を示す正面図である。
【図22】第2のディスクの外観を示す正面図である。
【図23】ロック板の外観を示す正面図である。
【図24】第2のディスクの他の例を示す正面図であ
る。
【図25】図24の第2のディスクを有するディスク錠
装置に用いられるマスター鍵の正面図である。
【符号の説明】
1 錠本体 2 鍵 6a,6b,6c,64,65 鍵山 8 筒状ケース 12 ロック板 13 ロック棒 16 駆動板 28 掛止め片 34 鍵挿通孔 36a,36b,36c 第1の段部 30 第2の段部 32 切欠 37,37’ 支持溝 39,39’ 凹部 41 ロック溝 44 係合穴 50a〜50c 第1のディスク 51 第2のディスク 60 マスター鍵

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高さを違えた鍵山が長さ方向に沿い複数
    列設された鍵と、この鍵の挿入および正逆の回動操作に
    より掛止め片を往復動させて施錠および解錠動作させる
    錠本体との組み合わせから成るディスク錠装置におい
    て、 前記錠本体は、 筒状ケースの内部に、 前記鍵の鍵山数に相当する枚数だけ長さ方向に並べて回
    動自由に配備される複数枚の駆動用の第1のディスクお
    よび少なくとも1枚のピッキング防止用の第2のディス
    クと、 前記各ディスクと直交配備されるロック棒と、 回動が規制された状態で前記ディスクの配列中に配備さ
    れる少なくとも1枚のロック板とを備え、 第1のディスクは、板面に開設された鍵挿通孔に、鍵の
    対応する鍵山が引っ掛かる段部が同一角度位置に形成さ
    れ、外周縁には、前記ロック棒の直径に相当する溝幅お
    よび溝深さを有するロック棒の支持溝と、前記支持溝内
    のロック棒を転落させるための前記支持溝の溝深さより
    深い凹部とが、それぞれ同一角度位置に連続して形成さ
    れ、 第2のディスクは、板面に開設された鍵挿通孔に、鍵の
    対応する鍵山が引っ掛からない切欠が、第1のディスク
    の段部の角度位置より大きな角度範囲に形成され、外周
    縁には、第1のディスクの支持溝に対応する角度位置に
    前記凹部が、第1のディスクの凹部に対応する角度位置
    に前記支持溝が、それぞれ形成されており、 前記ロック板には、前記ロック棒が第1のディスクの支
    持溝に支持された状態のときにロック棒と係合し、ロッ
    ク棒が第1,第2の各ディスクの凹部に転落したときに
    ロック棒との係合が外れるロック溝が形成されて成るデ
    ィスク錠装置。
  2. 【請求項2】 高さを違えた鍵山が長さ方向に沿い複数
    列設された鍵と、この鍵のいずれの鍵山よりも高い鍵山
    を有するマスター鍵と、鍵またはマスター鍵の挿入およ
    び正逆の回動操作により掛止め片を往復動させて施錠お
    よび解錠動作させる錠本体との組み合わせから成るディ
    スク錠装置において、 前記錠本体は、 筒状ケースの内部に、 前記鍵の鍵山数に相当する枚数だけ長さ方向に並べて回
    動自由に配備される複数枚の駆動用の第1のディスクお
    よび少なくとも1枚のピッキング防止用の第2のディス
    クと、 前記各ディスクと直交配備されるロック棒と、 回動が規制された状態で前記ディスクの配列中に配備さ
    れる少なくとも1枚のロック板とを備え、 第1のディスクは、板面に開設された鍵挿通孔に、鍵の
    対応する鍵山が引っ掛かる第1の段部が同一角度位置
    に、マスター鍵の対応する鍵山が引っ掛かる第2の段部
    が前記第1の段部より小さい角度位置に、それぞれ形成
    され、外周縁には、前記ロック棒の直径に相当する溝幅
    および溝深さを有するロック棒の支持溝と、前記支持溝
    内のロック棒を転落させるための前記支持溝の溝深さよ
    り深い凹部とが、それぞれ同一角度位置に連続して形成
    され、 第2のディスクは、板面に開設された鍵挿通孔に、鍵お
    よびマスター鍵の対応する鍵山が引っ掛からない切欠
    が、第1のディスクの第1の段部の角度位置より大きな
    角度範囲に形成され、外周縁には、第1のディスクの支
    持溝に対応する角度位置に前記凹部が、第1のディスク
    の凹部に対応する角度位置に前記支持溝が、それぞれ形
    成されており、 前記ロック板には、前記ロック棒が第1のディスクの支
    持溝に支持された状態のときにロック棒と係合し、ロッ
    ク棒が第1,第2の各ディスクの凹部に転落したときに
    ロック棒との係合が外れるロック溝が形成されて成るデ
    ィスク錠装置。
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