JP3143414B2 - 廃コンクリートから砂を製造する方法及び装置 - Google Patents

廃コンクリートから砂を製造する方法及び装置

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JP3143414B2 JP18042797A JP18042797A JP3143414B2 JP 3143414 B2 JP3143414 B2 JP 3143414B2 JP 18042797 A JP18042797 A JP 18042797A JP 18042797 A JP18042797 A JP 18042797A JP 3143414 B2 JP3143414 B2 JP 3143414B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば建造物を
解体したときに出る廃コンクリートを粉砕して新たにコ
ンクリート等を製造する際に使用する砂を製造する方
法、及びその方法を使用する砂の製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば建造物を解体したときに出
る廃コンクリートの大部分は、産業廃棄物として廃棄さ
れており、一部は埋め立てに利用されたり、20cm角
以下に破砕して路盤材、及びよう壁の裏込め等に利用さ
れている。また、廃アスファルトコンクリートは破砕
後、路盤材として利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、廃コンクリー
トを埋め立てや路盤材等として再利用する需要は廃コン
クリート全体の量からすると極めて少量であり、大部分
は、産業廃棄物として廃棄されている。従って、廃コン
クリートの新しい有効利用の方法が強く望まれている。
【0004】そして、廃コンクリートを廃棄する際に
は、条例等により予め定めた大きさに破砕しなければな
らない等の所定の処理を施すことが規定されており、廃
棄するにも多大な費用がかかるという問題があるし、廃
棄場所を簡単に得ることができない状況にもなってきて
いる。
【0005】また、コンクリートの材料である砂は、国
内での産出量では需要を満たすことが困難となってきて
おり、従って、コスト高、品不足となってきている。
【0006】本発明は、廃コンクリートの新しい有効利
用の方法として、廃コンクリートから、特にコンクリー
トの材料、及び路盤材の材料とすることができる砂を製
造する方法、及び廃コンクリートから砂を製造する装置
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る廃コン
クリートから砂を製造する方法は、廃コンクリートを粉
砕することにより上記廃コンクリートに含まれている砂
及び小石の最大粒径を所望の大きさの粉粒状に形成する
と共にセメントを粉状に形成して砂とセメントが分離し
ている粉粒状体を製造する段階と、この粉粒状体に風を
吹きかけて当該粉粒状体に含まれている上記粉状のセメ
ントを含む粉状体を上記風の力によって上記粉粒状体か
ら除去する段階と、を具備することを特徴とするもので
ある。
【0008】第2の発明に係る廃コンクリートから砂を
製造する方法は、廃コンクリートを粉砕することにより
上記廃コンクリートに含まれている砂及び小石の最大粒
径を所望の大きさの粉粒状に形成すると共にセメントを
粉状に形成して砂とセメントが分離している粉粒状体を
製造する段階と、上記粉粒状体を筒状体の内側に供給す
ると共に、当該粉粒状体に風を吹きかけてこの風の力に
よって当該粉粒状体に含まれている上記粉状のセメント
を含む粉状体を上記筒状体の上側開口部から送り出し残
りの粒状体を自重によって上記筒状体の下側開口部から
落下させる段階と、を具備することを特徴とするもので
ある。
【0009】第3の発明に係る廃コンクリートから砂を
製造する装置は、上側開口部と下側開口部を有し傾斜し
て設けられている筒状体と、廃コンクリートを粉砕する
ことにより上記廃コンクリートに含まれている砂及び小
石の最大粒径を所望の大きさの粉粒状に形成すると共に
セメントを粉状に形成して砂とセメントが分離している
粉粒状体を上記筒状体の内側に供給するための上記筒状
体の周壁に設けた供給口と、この供給口から上記筒状体
内に供給された上記粉粒状体に風を吹きかけてこの風の
力によって当該粉粒状体に含まれている上記粉状のセメ
ントを含む粉状体を上記筒状体の上側開口部から送り出
し残りの粒状体を自重によって上記筒状体内を滑落させ
て上記下側開口部から排出する送風手段と、を具備する
ことを特徴とするものである。
【0010】第4の発明に係る廃コンクリートから砂を
製造する方法は、廃コンクリートを粉砕することにより
上記廃コンクリートに含まれている砂及び小石の最大粒
径を所望の大きさの粉粒状に形成すると共にセメントを
粉状に形成して砂とセメントが分離している粉粒状体を
製造する段階と、上記粉粒状体を筒状体の内側に供給す
ると共に、当該粉粒状体に風を吹きかけてこの風の力に
よって当該粉粒状体に含まれている上記粉状のセメント
を含む粉状体を、粒状体を通さず粉状体を通過させるフ
ィルタを通して上記筒状体の上側開口部から送り出し残
りの粒状体を自重によって上記筒状体内を滑落させて上
記筒状体の下側開口部から排出する段階と、を具備する
ことを特徴とするものである。
【0011】第5の発明に係る廃コンクリートから砂を
製造する方法は、廃コンクリートを粉砕することにより
上記廃コンクリートに含まれている砂及び小石を約5m
m以下の大きさの粉粒状に形成すると共にセメントを粉
状に形成して砂とセメントが分離している粉粒状体を製
造する段階と、上記粉粒状体を筒状体の内側に供給する
と共に、当該粉粒状体に風を吹きかけてこの風の力によ
って当該粉粒状体に含まれている上記粉状のセメントを
含む粉状体を、粒状体を通さず粉状体を通過させるフィ
ルタを通して上記筒状体の上側開口部から送り出し、上
記風の力によって上記約5mm以下の大きさの粒状体を
上記フィルタの手前の位置に押し上げて溜めて所定のタ
イミングでその位置に設けた取り出し口から取り出し、
残りの重量の重い規格範囲外の粒状体を自重によって上
記筒状体内を滑落させて上記筒状体の下側開口部から排
出する段階と、を具備することを特徴とするものであ
る。
【0012】本発明に係る廃コンクリートから砂を製造
する方法によると、まず、廃コンクリートを粉砕して粉
粒状体を製造するが、この粉砕によって廃コンクリート
に含まれている砂及び小石のセメントによる接合を切り
離すことができ、砂及び小石は、粉粒状の砂となり、セ
メントは粉状となる。これによって、廃コンクリートを
砂とセメントに分離することができる。次に、この粉粒
状体に風を吹きかけてこの粉粒状体に含まれている粉状
のセメントを含む粉状体を風の力によって粉粒状体から
除去することにより粒状の砂を製造することができる。
従って、この風の力によって砂及び小石が粉砕されて粉
状になったものも除去することができる。
【0013】ここで、粉粒状体に含まれているセメント
の略全部を除去しようとする場合は、廃コンクリートの
粉砕を十分行えばよく、これによって、廃コンクリート
を粉粒状の砂と粉状のセメントに略完全に分離すること
ができる。これによって、砂とセメントが混在する粉粒
状体に風を吹きかけることによりその粉粒状体に含まれ
ている粉状のセメントを粉粒状体から略完全に除去する
ことができる。
【0014】第2及び第3の発明に係る廃コンクリート
から砂を製造する方法及び装置によると、廃コンクリー
トを粉砕して得られた粉粒状体を筒状体内に供給し、筒
状体内に供給されたこの粉粒状体に風を吹きかけてこの
風の力によって重量の軽い粉状のセメントを含む粉状体
を筒状体の上側開口部から送り出すことができる。そし
て、重量の重い粒状体である砂は、この風の力に抗して
自重により筒状体を落下して下側開口部から排出され
る。この下側開口部から排出された粒状体が製造された
砂である。
【0015】第4の発明に係る廃コンクリートから砂を
製造する方法によると、粉粒状体に含まれている粉状の
セメントを含む粉状体が、風の力によって上側開口部側
に向かって移送されるが、粉状体に粒状体が含まれてい
ても、フィルタによって粒状体が上側開口部から排出さ
れないようにせき止めて粉状体のみを上側開口部から送
り出すことができる。そして、フィルタによってせき止
められた粒状体は、自重によって筒状体を滑落するの
で、下側開口部から排出することができる。
【0016】第5の発明に係る廃コンクリートから砂を
製造する方法によると、粉粒状体に含まれている粉状の
セメントを含む粉状体を、風の力によって上側開口部側
に向かって移送してフィルタを通過させて上側開口部か
ら送り出すことができる。そして、約5mm以下の大き
さの粒状体も風の力によって上側開口部側に向かって移
送するが、この粒状体をフィルタによってせき止めてフ
ィルタの手前で溜めておくことができ、所定のタイミン
グで、例えばある程度溜まったときに、取り出し口を開
放してこの溜まった約5mm以下の大きさの粒状体を取
り出すことができる。また、粉粒状体に含まれている重
量の重い、例えば約5mmを越える大きさの規格範囲外
の粒状体は、自重によって筒状体内を滑落し、下側開口
部から排出することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明に係る廃コンクリートから
砂を製造する方法及びその方法に使用する砂の製造装置
の第1実施形態を図1乃至図3を参照して説明する。図
1は粉状体除去装置29の縦断面図、図2はトグル式の
ジョークラッシャー1の要部拡大断面図、図3はコーン
クラッシャー16の部分縦断面図である。なお、特許請
求の範囲に記載されている廃コンクリートに含まれてい
る小石は、砂利や砕石をいう。そして、下記各実施形態
では、廃コンクリートに含まれている小石を砂利として
説明する。
【0018】まず、例えば建造物を解体した時に出た廃
コンクリートを、約1m以下の大きさに破砕する。この
約1m程度の大きさに破砕された第1の処理物3を、図
2に示すジョークラッシャー1に投入する。
【0019】ジョークラッシャー1は、図2に示すよう
に、固定ジョー4とスイングジョー5を有しており、ス
イングジョー5は、図2の矢印6に示すように、固定ジ
ョー4に対して接近と離隔を繰り返すスイング運動を行
うものである。このジョークラッシャー1は、固定ジョ
ー4とスイングジョー5の上方から投入された第1の処
理物3をこの固定ジョー4とスイングジョー5により噛
み砕くようにして破砕することができ、この破砕したも
のを第2の処理物7としてその下方に排出することがで
きる。この第2の処理物7の大きさは、最大が約40m
mの大きさの砕石である。この第2の処理物7をコーン
クラッシャー16に投入する。
【0020】コーンクラッシャー16は、図3に示すよ
うに、固定されている環状の外側歯18とこの外側歯1
8の内側に回動自在に設けられている略円錐形の内側歯
19を備えている。この互いに向かい合う外側歯18と
内側歯19との隙間は、上部から下部にかけて狭くなっ
ており、下部の隙間Aを設定することにより、所望の大
きさに粉砕することができる。つまり、このコーンクラ
ッシャー16は、モータ20が回転駆動することによ
り、この回転動力が図3に示す小傘歯車21を介して大
傘歯車22に伝わり、この大傘歯車22の回転は垂直軸
23を介して内側歯19に伝わりこの内側歯19が所定
方向に回転する。内側歯19が回転すると、上部から内
側歯19と外側歯18の間に投入された第2の処理物7
を破砕及び粉砕して、この粉砕したものを第3の処理物
17として下側の隙間から排出することができる。な
お、外側歯18と内側歯19の隙間は、内側歯19が結
合する垂直軸23をシリンダ装置24により上下に移動
させることにより調節することができる。この垂直軸2
3は、大傘歯車22に対して垂直方向の移動が自在であ
り、大傘歯車22の回転に伴って回転する構成となって
いる。大傘歯車22は、所定の高さ位置に支持されてい
る。
【0021】このコーンクラッシャー16によると、外
側歯18と内側歯19との下部の隙間A以下の大きさの
粉粒状体は、この隙間を通過することができるので、セ
メントにより接合している砂がこの隙間Aを通過してし
まうことがあるが、この第3の処理物17をコーンクラ
ッシャー16に複数回通すことによりそのようなセメン
トにより接合している砂を、外側歯18や内側歯19と
の衝突、及びこの砂どうしの衝突による衝撃によって砂
とセメントに切り離すことができ、最終的には5mm以
下の大きさの砂と約0.02mm未満の大きさの粉状の
セメントからなる第3の処理物17を製造することがで
きる。また、砂の最大の大きさが5mmとなるように外
側歯18と内側歯19との隙間Aを設定したが、この隙
間Aを変更することにより、砂の最大の大きさを5mm
を越える大きさに形成することができるし、5mm未満
の大きさに形成することもできる。つまり、隙間Aの寸
法を変更することにより、コンクリートの使用目的、又
は砂自体の使用目的に応じて所望の大きさの砂を製造す
ることができる。
【0022】次に、この約5mm以下の大きさの砂と約
0.02mm未満の大きさの粉状のセメントからなる第
3の処理物17を、図1に示す粉状体除去装置29の供
給口30に投入する。
【0023】粉状体除去装置29は、図1に示すよう
に、円筒形の筒状体31を備えている。筒状体31は、
長さが約10mであり、内径が約50cmに形成された
ものであり、下端が枢支部32により支持されている。
この枢支部32によって地面に対する筒状体31のなす
角度θを変更することができる。そして、筒状体31の
上部がクレーン33のフック34により吊り下げられて
おり、クレーン33を操作することにより、地面に対す
る筒状体31のなす傾斜角度θを変更することができ
る。また、筒状体31の上側開口部35は、フレキシブ
ルダクト36を介してタンク37内と連通している。
【0024】筒状体31は、地面に対して約30°の傾
斜角度で設置されている。筒状体31は、中央部よりも
下側の位置に上側に向かって開口する供給口30が設け
られており、この供給口30から第3の処理物17が投
入される。そして、上端には上側開口部35が形成され
ており、この上側開口部35からは、第3の処理物17
に含まれている約0.02mm未満の大きさの粉状のセ
メントを含む粉状体38が送り出される。また、下端に
は下側開口部39が形成されており、この下側開口部3
9からは、第3の処理物17に含まれている重量の重
い、例えば約5mmを越える大きさの規格外の粒状体4
0が排出される。更に、中央部よりも上側の位置には、
下側に向かって開口する取り出し口41を設けてある。
この取り出し口41の上側開口部35側の箇所には、1
粒の大きさが約0.02mm以上であって約5mm以下
の砂(粒状体)44を溜めるための貯留凹部42を設け
てあり、取り出し口41にはゲート駆動部(図示せず)
により開閉駆動されるゲート43を設けてある。この貯
留凹部42に溜められて取り出し口41から取り出され
る約0.02mm以上であって約5mm以下の大きさの
砂44がこの砂の製造装置が製造しようとしている砂で
あり、この砂44はコンクリートの材料としての使用に
適している。
【0025】また、筒状体31の下部であって供給口3
0よりも下側の箇所に圧縮空気を噴射するための3本の
ノズル(送風手段)45を設けてあり、各ノズル45の
吹き出し口は上側開口部35に向けてある。このノズル
45は、コンプレッサー(図示せず)と接続しており、
コンプレッサーから圧縮空気が供給されている。そし
て、ノズル45の吹き出し口の前側には電気ヒーター4
6を設けてあり、この電気ヒーター46によってノズル
45から吹き出された圧縮空気47を加熱することがで
きる。ノズル45から吹き出された圧縮空気47は、供
給口30から投入された第3の処理物17を上側開口部
35に向かって搬送することができる。また、筒状体3
1の上部にはスリット48が形成されており、このスリ
ット48によりこの筒状体31が先端部31aと本体部
31bに分割されている。先端部31aと本体部31b
は、連結部材49により連結されている。スリット48
には、円板状のフィルタ50を配置してある。
【0026】フィルタ50は、約0.02mm以上の大
きさの粒状体44、40を通過させず約0.02mm未
満の大きさの粉状体38を通過させることができるもの
である。つまり、フィルタ50は、円形の枠体に複数枚
の金網を重ねて設けたものであり、その複数枚重ね合わ
された金網の網の目の隙間が約0.02mmとなってい
る。フィルタ50は、直径が約1.2mの円板状であ
り、図1に示すように、筒状体31の本体部31bの上
側開口部51を覆うようにして配置してあり、中心部が
軸受52を介してモータ53の回転軸と連結している。
この軸受52及びモータ53は本体部31bに取り付け
られている。従って、モータ53を回転駆動させること
によってフィルタ50を回転させることができる。フィ
ルタ50を回転させる目的は、フィルタ50が粉状体に
よって目詰まりすることがあるので、目詰まりしている
部分を本体部31bの上側開口部51から離れる方向に
移動させ、目詰まりしていない部分をその上側開口部5
1を覆う位置に移動させて、約0.02mm未満の大き
さの粉状体を滞ることなくスムースにこのフィルタ50
を通過させて筒状体31の上側開口部35から送り出す
ことができるようにするためである。そして、フィルタ
50の目詰まりした部分は、図1に示すように、筒状体
31の先端部31aに設けられている多数のノズル5
4、・・・から噴射された圧縮空気が吹き付けられてフ
ィルタ50に詰まっている粉状体が除去され、これによ
り、本体部31bの上側開口部51を常にフィルタ50
の目詰まりしていない部分で覆うことができる。
【0027】筒状体31の上側開口部35は、フレキシ
ブルダクト36を介してタンク37の開口部55と連通
している。フレキシブルダクト36は、屈曲可能なよう
に形成したものであるが、その理由は、クレーン33を
操作して筒状体31の傾斜角度θを変更する際に筒状体
31の上側開口部35とタンク37の開口部55との位
置関係が変わるが、この位置関係の変化を許容すること
ができるようにするためである。
【0028】タンク37は、密閉形であり、第3の処理
物17から取り出された約0.02mm未満の大きさの
粉状体38を溜めておくためのものである。ただし、タ
ンク37内には粉状体38と共に多量の空気も送り込ま
れてくるので、この空気をタンク37の上部に設けられ
ている排気ファン56によって外部に排気している。な
お、タンク37内に浮遊する粉状体38が排気ファン5
6によって外部に排出されないように排気ファン56の
空気取り入れ口にはフィルタ57を設けてある。これに
より、粉状体38が外部に飛散しないようにすることが
できる。
【0029】上記粉状体除去装置29によると、図1に
示すように、第3の処理物17が供給口30に投入され
ると、ノズル45から吹き出された圧縮空気47の風力
によりその粉粒状体17をフィルタ50の位置及び貯留
凹部42の手前まで移送することができ、この第3の処
理物17に含まれている約0.02mm以上であって5
mm以下の大きさの粒状体をフィルタ50によってせき
止めて貯留凹部42に溜めておくことができ、約0.0
2mm未満の大きさの粉状のセメントを含む粉状体38
を、その風47の力によってフィルタ50を通過させて
上側開口部35から送り出してタンク37に供給するこ
とができる。そして、第3の処理物17に含まれている
重量の重い、例えば約5mmを越える大きさの規格外の
粒状体40は、貯留凹部42に到達せず、自重によって
筒状体31内を滑落し、下側開口部39から排出するこ
とができる。そして、約0.02mm以上であって約5
mm以下の大きさの粒状体である砂44が貯留凹部42
に所定量溜まった時に、ゲート駆動部を駆動してゲート
43を開閉してその砂44を排出することができる。ゲ
ート43を開閉する時は、ノズル45からの圧縮空気4
7の噴射を停止させるが、圧縮空気47の噴射量が少な
ければ圧縮空気47の噴射を停止させずにゲート43を
開閉することとしてもよい。
【0030】そして、ノズル45から吹き出された圧縮
空気47を電気ヒーター46によって加熱することがで
きるので、第3の処理物17が湿気ている場合は、この
加熱圧縮空気47によって乾燥させることができ、これ
によって、第3の処理物17に含まれている粉状のセメ
ントを含む粉状体38を効果的に上側開口部35から送
り出すことができる。また、廃コンクリートが多少湿気
ていても、電気ヒーター46によって第3の処理物17
を乾燥させることができるので、製造された砂44も乾
燥しており、この乾燥した砂44を乾燥処理することな
くコンクリート製造の材料としてそのまま使用すること
ができる。更に、第3の処理物17から粉状のセメント
を含む粉状体38を除去するのに水等の液体を使用して
いないので、排水及び汚水処理の問題がなく、環境に悪
い影響を与えない。
【0031】このようにして、取り出し口41から取り
出された砂44は、セメントを殆ど含まず、1粒の大き
さが約0.02mm以上であって約5mm以下の大きさ
の砂44を製造することができる。そして、この大きさ
の砂44は、コンクリートの材料となる砂に適してお
り、コンクリートの材料としての利用価値が高い。勿
論、この砂は、コンクリートの材料以外の用途としても
利用することができる。そして、大きさが約0.02m
m未満の粉状のセメントを含む粉状体38は、殆どセメ
ントからなるものであるから、例えば路盤材の材料とし
てのセメントとして利用することができる。また、筒状
体31の下側開口部39から排出される重量の重い、例
えば約5mmを越える大きさの規格外の粒状体40は、
第2の処理物7と一緒に、再度コーンクラッシャー16
により粉砕して使用することができる。
【0032】次に、第2実施形態に係る廃コンクリート
から砂を製造する方法及びその方法に使用する砂の製造
装置を説明する。第2実施形態に係る砂の製造装置の1
つである粉状体除去装置58は、請求項3に記載の発明
と対応している。第1実施形態と第2実施形態の砂の製
造装置は、粉状体除去装置29と58が相違しており、
第1実施形態と第2実施形態の廃コンクリートから砂を
製造する方法もこの粉状体除去装置29と58を使用す
る点で両者は相違する。これ以外は、第1実施形態の廃
コンクリートから砂を製造する方法及びその方法に使用
する砂の製造装置と同等であり、同等部分の詳細な説明
を省略する。
【0033】図4に示す第2実施形態の粉状体除去装置
58は、図1に示す第1実施形態の粉状体除去装置29
の貯留凹部42と取り出し口41を除去してその部分を
円筒状に形成したものであり、これ以外は粉状体除去装
置29と同等であり、同等部分を同一の図面符号で示し
詳細な説明を省略する。
【0034】第2実施形態の廃コンクリートから砂を製
造する方法及びその方法に使用する砂の製造装置による
と、第1実施形態と同様に、第1の処理物3を図2に示
すジョークラッシャー1により破砕して第2の処理物7
を製造し、この第2の処理物7を図3に示すコーンクラ
ッシャー16により粉砕して第3の処理物17を製造す
る。
【0035】次に、第3の処理物17を図4に示す粉状
体除去装置58の供給口30に投入する。この粉状体除
去装置58によると、投入された第3の処理物17を、
ノズル45から吹き出された圧縮空気47の風力により
フィルタ50の位置及びその手前まで移送することがで
き、この第3の処理物17に含まれている0.02mm
以上の大きさの粒状体59をフィルタ50によってせき
止めることができ、0.02mm未満の大きさの粉状の
セメントを含む粉状体38を、その風47の力によって
フィルタ50を通過させて上側開口部35から送り出し
てタンク37内に供給することができる。そして、フィ
ルタ50によってせき止められた第3の処理物17に含
まれている0.02mm以上の大きさの粒状体59は、
自重によって筒状体31内を滑落し、下側開口部39か
ら排出することができる。なお、下側開口部39から
は、0.02mm以上であって5mm以下の大きさの粒
状体59が排出されることを目標としているが、この粒
状体59の中には、重量の重い、例えば約5mmを越え
る大きさの規格範囲外の粒状体も含まれている場合があ
る。
【0036】従って、第2実施形態に使用した粉状体除
去装置58によると、製造された粒状体59内に重量の
重い、例えば約5mmを越える大きさの規格範囲外の粒
状体も含まれている場合があるが、用途に応じてこの製
造された粒状体である砂59を利用することができる。
なお、コーンクラッシャー16により第2の処理物7を
十分に粉砕すれば、第3の処理物17の中に約5mmを
越える大きさの規格範囲外の粒状体の割合を少なくする
ことができ、これによって粉状体除去装置58により製
造された粒状体59に含まれる規格範囲外の粒状体の割
合を少なくすることができる。
【0037】ただし、上記第1及び第2実施形態では、
図3に示すように、第2の処理物7をコーンクラッシャ
ー16に投入して粉砕し、これによって第3の処理物1
7を製造したが、これに代えて、図5に示すように、第
2の処理物7をボールミル2に投入して粉砕し、これに
よって第4の処理物13を製造してもよい。この第4の
処理物13は、最大粒径が約5mmの粉粒状体であり、
第3の処理物17と同等のものである。この第4の処理
物13は、図1に示す粉状体除去装置29又は58の供
給口30に投入することにより、第1及び第2実施形態
と同様に、0.02mm以上であって5mm以下の大き
さの粒状体の砂40又は59を製造することができる。
【0038】ボールミル2は、図5に示すように、内側
に多数の硬質ボール(粉砕用部材)8、・・・が配置さ
れている略短円筒形のドラム9を有し、このドラム9の
外周には、2つの環状の受枠10が設けられている。ド
ラム9は、受枠10を介して複数のタイヤ11、・・・
により支持されており、このタイヤ11は合計2台のモ
ータ5312によって同方向に回転駆動される。このボ
ールミル2は、モータ5312を駆動することによりタ
イヤ11を回転させることができ、このタイヤ11の回
転によってドラム9が所定方向に回転する。ドラム9が
回転すると、ドラム9内の多数の硬質ボール8がドラム
9の内周面に沿って転がり、これによってドラム9内に
投入されている第2の処理物7を粉砕し、この粉砕した
ものを第4の処理物13として出口14から排出するこ
とができる。図5に示す15は、第2の処理物7が投入
される供給ホッパであり、この供給ホッパ15に投入さ
れた第2の処理物7はドラム9内に供給される。
【0039】このボールミル2によると、第2の処理物
7を硬質ボール8の自重と硬質ボール8どうしの挟み込
みによって粉砕することができる。そして、この粉砕に
よって第2の処理物7に含まれている砂及び砂利のセメ
ントによる接合を切り離すことができ、砂及び砂利は、
約5mm以下の大きさの粉粒状の砂となり、セメントは
約0.01〜0.02mmの大きさの粉状となる。これ
によって、第2の処理物7を砂と粉状のセメントに粉砕
して分離することができる。この砂と粉状のセメントが
第4の処理物13である。
【0040】なお、ボールミル2は、ドラム9内の第2
の処理物7を硬質ボール8の自重と硬質ボール8どうし
の挟み込みによって粉砕しているので、この粉砕時間を
長くすればそれだけよけいに第2の処理物7を細かく粉
砕することができる。第2の処理物7を約5mm程度の
大きさの粉粒状の砂に粉砕しようとする場合は、それに
応じた粉砕時間を掛けて粉砕すればよい。従って、第4
の処理物13の最大粒径が約5mmよりも大きくなるよ
うに粉砕しようとする場合は、上記粉砕時間よりも短い
時間をかけて第2の処理物7を粉砕すればよいし、第4
の処理物13の最大粒径が約5mmよりも小さくなるよ
うにする場合は、上記粉砕時間よりも長い時間をかけて
第2の処理物7を粉砕すればよい。要するに、粉砕時間
を調整することにより、砂の使用目的に応じて所望の大
きさの砂に形成することができる。また、第2の処理物
7の砂及び砂利のセメントによる接合力は、砂とか砂利
自体の硬さに相当する結合力よりも弱いので、このボー
ルミル2により、砂や砂利を潰し過ぎること無く約5m
m程度の大きさに粉砕することができるし、セメントに
より接合されている砂や砂利のそのセメントによる接合
を切り離すことができ、セメントを粉状に粉砕すること
ができる。ただし、図には示さないが、ドラム9内には
水が供給されており、この水は主に騒音防止の役目を果
たしている。
【0041】勿論、第2の処理物7を粉砕するのにボー
ルミル2に代えてこれ以外の粉砕装置、例えばローラミ
ル、ロッドミルを使用してもよい。ローラミルは、図5
に示すドラム9の中に硬質ボール8に代えて硬質ローラ
を配置したもので、ボールミル2と同様にして第2の処
理物7を粉砕することができる。この硬質ローラは、自
重と挟み込みにより第2の処理物7を粉砕することがで
きる。ロッドミルは、図5に示すドラム9の中に硬質ボ
ール8に代えて硬質ロッドを配置したもので、この硬質
ロッドは、自重と挟み込みにより第2の処理物7を粉砕
することができる。
【0042】更に、第1、又は第2の実施形態では、廃
コンクリートを破砕して形成した第1の処理物3を2段
階に分けて破砕、粉砕して第3、又は第4の処理物1
7、13を製造したが、第1の処理物3を1段の工程、
又は3段以上の工程によって破砕、粉砕して第3、又は
第4の処理物17、13を製造してもよい。
【0043】上記第1及び第2実施形態の粉状体除去装
置29、58では、電気ヒーター46を設けたが、この
電気ヒーター46を省略してもよい。
【0044】上記第1及び第2実施形態では、粉状体除
去装置29、58の筒状体31の傾斜角度θを30°と
したが、第1実施形態では、砂44が取り出し口41か
ら効率よく取り出すことができるように、第2実施形態
では、粉状体38を効果的に上側開口部35から送り出
すことができるように、適切な傾斜角度θに設定すると
よい。また、筒状体31は、円筒形としたが、これ以外
の形状の筒状体としてもよい。例えば、筒方向に対して
垂直な方向の断面形状が四角形、三角形、楕円形等の筒
状体としてもよい。
【0045】
【発明の効果】本発明に係る廃コンクリートから砂を製
造する方法によると、例えば建造物を解体したときに出
る廃コンクリートを粉砕して、この粉砕された廃コンク
リートに含まれている粉状のセメントを含む粉状体を除
去することにより砂を製造することができる。この砂
は、粉状に粉砕されたセメントを十分除去することによ
り、コンクリートの材料(素材)や路盤材の材料として
利用することができる。これにより、廃コンクリートを
産業廃棄物として廃棄する必要がないので廃棄のための
コストが掛からないし、廃棄による環境の悪化を防止す
ることができる。更に、コンクリートの材料等として有
効利用することができるので、砂の資源の消費を抑える
ことができる。
【0046】そして、風の力によって重量の軽い粉状の
セメントを含む粉状体を重量の重い粒状体である砂から
分離させるものであるから、粉粒状体から粉状体を除去
する作業が簡単で済むし、装置の費用が易くて済むとい
う効果がある。そして、粉粒状体から粉状体を除去する
際に水等を使用しないので、廃液等の公害物質を全く発
生せず、従って環境を悪化させることがない。また、本
発明は水を使用していないので、廃コンクリートが乾燥
したものであれば、製造された砂も乾燥しており、この
乾燥した砂を乾燥処理を施すことなくコンクリート製造
の材料としてそのまま使用することができる。
【0047】また、廃コンクリートに含まれている砂や
小石の最大粒径を所望の大きさに粉砕することにより、
例えば建造物、建造物の基礎、及びよう壁等の用途に応
じてそのコンクリートの材料として使用することができ
る粒径の砂を製造することができるという効果がある。
また、除去して得られたこの粉状のセメントは、例えば
路盤材に混ぜて使用することによりセメントとしての機
能を果たすことができる。
【0048】第2及び第3の発明に係る廃コンクリート
から砂を製造する方法及び装置によると、筒状体の中で
粉粒状体から粉状体を除去し、粉状体をこの筒状体の上
側開口部から送り出しているので、粒状体である砂を連
続して下側開口部から排出して製造することができる。
従って、少量、多量に拘わらずセメントを含まない砂を
必要な時に必要な量だけ製造することができるという効
果がある。そして、この上側開口部を粉状体の集合タン
クに接続することにより粉状体を離散させずに完全に捕
集することができ、衛生的である。
【0049】第4の発明に係る廃コンクリートから砂を
製造する方法によると、粉粒状体に含まれている粉状の
セメントを含む粉状体が、風の力によって上側開口部側
に向かって移送されるが、粉状体に粒状体が含まれてい
ても、この粒状体をフィルタによってせき止めて粉状体
のみを上側開口部から送り出すことができる。従って、
粒状体が上側開口部から送り出されることがないので、
風の流量及び流速の調整が容易であり、極めて簡単にセ
メントを含まない砂を筒状体の下側開口部から排出して
製造することができる。
【0050】第5の発明に係る廃コンクリートから砂を
製造する方法によると、粉粒状体に含まれている粉状体
を上側開口部から送り出すことができ、約5mm以下の
大きさの規格範囲内の粒状体を筒状体の途中に溜めてお
き、所定のタイミングでその規格範囲内の粒状体を取り
出し口から取り出すことができる。そして、重量の重い
規格範囲外の粒状体を自重によって筒状体を滑落させて
下側開口部から排出することができる。従って、セメン
トを殆ど含まず、1粒の大きさが約5mm以下の砂を製
造することができる。そして、この大きさの砂は、コン
クリートの材料となる砂に適しており、コンクリートの
材料としての利用価値が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態に使用する粉状体除去
装置の縦断面図である。
【図2】同第1実施形態の廃コンクリートから砂を製造
する方法の第1段階の粉砕に使用したジョークラッシャ
ーの要部縦断面図である。
【図3】同第1実施形態の同砂を製造する方法の第2段
階の粉砕に使用したコーンクラッシャーの部分縦断面図
である。
【図4】同発明の第2実施形態に使用する粉状体除去装
置の縦断面図である。
【図5】同発明の他の実施形態の第2段階の粉砕に使用
したボールミルの部分縦断面図である。
【符号の説明】
1 ジョークラッシャー 3 第1の処理物 7 第2の処理物 13 第4の処理物 16 コーンクラッシャー 17 第3の処理物 29、58 粉状体除去装置 31 筒状体 35 上側開口部 38 粉状体 39 下側開口部 40 粒状体 41 取り出し口 44 砂 45 ノズル 47 圧縮空気 50 フィルタ 59 粒状体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−151248(JP,A) 特開 平3−54137(JP,A) 特開 平8−245248(JP,A) 特開 平4−21550(JP,A) 特開 平8−24792(JP,A) 実開 昭62−151985(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 18/16 C04B 18:16 C04B 28/00 - 28/08 B02C 23/08 B07B 4/00 B09B 5/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃コンクリートを粉砕することにより上
    記廃コンクリートに含まれている砂及び小石を約5mm
    以下の大きさの粉粒状に形成すると共にセメントを粉状
    に形成して砂とセメントが分離している粉粒状体を製造
    する段階と、上記粉粒状体を筒状体の内側に供給すると
    共に、当該粉粒状体に風を吹きかけてこの風の力によっ
    て当該粉粒状体に含まれている上記粉状のセメントを含
    む粉状体を、粒状体を通さず粉状体を通過させるフィル
    タを通して上記筒状体の上側開口部から送り出し、上記
    風の力によって上記約5mm以下の大きさの粒状体を上
    記フィルタの手前の位置に押し上げて溜めて所定のタイ
    ミングでその位置に設けた取り出し口から取り出し、残
    りの重量の重い規格範囲外の粒状体を自重によって上記
    筒状体内を滑落させて上記筒状体の下側開口部から排出
    する段階と、を具備することを特徴とする廃コンクリー
    トから砂を製造する方法。
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