JP3143518U - 二重植木鉢及び二重植木鉢用外鉢 - Google Patents

二重植木鉢及び二重植木鉢用外鉢 Download PDF

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Abstract

【課題】植物への水やり期間を延長することができ、且つ、外面を掃除しなくても綺麗な植木鉢で市場に出荷することができる二重植木鉢及び二重植木鉢用外鉢を提供する。
【解決手段】上面が開口した外鉢12と、該外鉢12の上面開口(外鉢開口部14)より当該外鉢12内に挿脱自在に挿入される内鉢32と、外鉢12の底壁(外鉢底壁16)上に設けられ、毛細管現象による保水と給水機能を奏する保水部材50とを備える。外鉢12は、側壁(外鉢側壁18)の下部で、底壁(外鉢底壁16)より上方の位置に形成された排水口24を有する。内鉢32は底壁(内鉢底壁36)に透孔を有し、外鉢12の上面開口(外鉢開口部14)より挿入されて透孔が位置する内鉢32の底壁(内鉢底壁36)が保水部材50に当接し、その状態で、当該内鉢32の底壁(内鉢底壁36)は、外鉢12の底壁(外鉢底壁16)より上方に支持される。
【選択図】図2

Description

本考案は、外鉢とこの外鉢内に挿脱自在に内鉢を挿入可能に構成して、植物を育成するのと出荷とを好適に行うことができる二重植木鉢及び二重植木鉢用外鉢に関するものである。
従来、植木鉢内に培養土を収容して花などの植物が植え付けられ、市場に出荷されて小売店の店舗に並べられている。植物が市場に出荷されて小売店の店舗に並べられるまでの期間に水が不足すると、植物は萎れたり、枯れたりしてしまうため植物には頻繁に水やりが行われていた。係る植物が市場に出荷されて小売店の店舗に並べられるまでの期間に水不足により植物が萎れたり、枯れたりしてしまうのを防止することができる植木鉢が提案されている。
この植木鉢は、植木鉢本体と受け皿とスポンジ状の給水体(保水部材)とから構成されている。そして、受け皿内に保水部材を収納した後、開口部上方より植木鉢本体の嵌合部が嵌合され、この状態で受け皿に設けられた注水口より受け皿内に水が注入される。受け皿内に注入される水量は、注水口から水位を確認し、受け皿内の水量が適当となったところで止めていた。
このように植木鉢を構成することにより、受け皿内の水は保水部材の毛細管現象により植木鉢本体の底部まで上昇し、植木鉢本体内の培養土へ給水される。これにより、植木鉢の植物が枯れることなく長期間育成できるように構成していた。また、植木鉢で植物を育成している過程では注水口より水の減り具合を視認し、水量が少なくなったら受け皿内の水量が適当となる所まで、注水口より水を補給していた(特許文献1参照)。
実用新案登録番号第3020097号公報
しかしながら、植木鉢の外面は植物を育成する際、水やりによる水の跳ねや、雨などが跳ねることによって土や埃で汚れてしまう。そこで育成した植物を出荷する際は、汚れた植木鉢の外面を綺麗に洗った後、植物が枯れることなく長期間育成できるように植木鉢本体の下部に保水部材が収納された受け皿を嵌合して、市場に出荷していた。このため、植物が育成された植木鉢を出荷する際、その準備に多大な手間が掛かっていた。
本考案は、係る従来技術の課題を解決するために成されたものであり、植物への水やり期間を延長することができ、且つ、外面を掃除しなくても綺麗な植木鉢で市場に出荷することができる二重植木鉢及び二重植木鉢用外鉢を提供することを目的とする。
即ち、本考案の二重植木鉢は、上面が開口した外鉢と、該外鉢の上面開口より当該外鉢内に挿脱自在に挿入される内鉢と、外鉢の底壁上に設けられ、毛細管現象による保水と給水機能を奏する保水部材とを備え、外鉢は、側壁の下部であって、底壁より上方の位置に形成された排水口を有すると共に、内鉢は底壁に透孔を有し、外鉢の上面開口より挿入されて透孔が位置する内鉢の底壁が保水部材に当接し、その状態で、当該内鉢の底壁は外鉢の底壁より上方に支持されることを特徴とする。
また、請求項2の考案の二重植木鉢は、上記に加えて、外鉢は、底壁上面の周縁部、若しくは、底壁上方の側壁内面に複数突設された支持部を有し、保水部材は弾性を有し、その上面は支持部の上端と同一の高さ、若しくは、それ以上の高さとされ、且つ、排水口の下縁は、支持部の上端と同一の高さ、若しくは、その付近に位置することを特徴とする。
また、請求項3の考案の二重植木鉢用外鉢は、二重植木鉢を構成するための内鉢が挿脱自在に挿入される開口を上面に有し、底壁上面の周縁部、若しくは、底壁上方の側壁内面に複数突設され、内鉢を支持するための支持部と、側壁の下部であって、底壁より上方の位置に形成された排水口と、底壁上に構成され、毛細管現象による保水と給水機能を奏する弾性を有した保水部材を設けるための保水部材収納部とを備えたことを特徴とする。
本考案によれば、上面が開口した外鉢と、該外鉢の上面開口より当該外鉢内に挿脱自在に挿入される内鉢と、外鉢の底壁上に設けられ、毛細管現象による保水と給水機能を奏する保水部材とを備え、外鉢は、側壁の下部であって、底壁より上方の位置に形成された排水口を有すると共に、内鉢は底壁に透孔を有し、外鉢の上面開口より挿入されて透孔が位置する内鉢の底壁が保水部材に当接し、その状態で、当該内鉢の底壁は外鉢の底壁より上方に支持されるので、例えば、未使用の外鉢を用意し、内鉢が保水部材に当接、若しくは、保水部材が5〜10%圧縮された時点でそれ以上落下しないような形状に外鉢と内鉢の形状を構成すれば、保水した保水部材を外鉢内に収納してその上に植物が育成された内鉢を挿入することにより、二重植木鉢で育成される植物への水やり期間を大幅に延長することができる。また、内鉢を綺麗に洗わなくても大まかに汚れを落とすだけで植物が植えられた外観の綺麗な二重植木鉢とすることができる。従って、多大な手間も掛からず、植木鉢を洗わなくても植物が植えられた綺麗な外観の、二重植木鉢のままで消費者に渡すことができるようになるものである。
また、請求項2の考案によれば、上記に加えて、外鉢は、底壁上面の周縁部、若しくは、底壁上方の側壁内面に複数突設された支持部を有し、保水部材は弾性を有し、その上面は支持部の上端と同一の高さ、若しくは、それ以上の高さとされ、且つ、排水口の下縁は、支持部の上端と同一の高さ、若しくは、その付近に位置するので、外鉢内に挿入した内鉢の底壁が支持部に当接した際、内鉢の底壁面に保水部材の弾性力で圧接させることができる。これにより、保水部材を外鉢の底壁面に密着させることができる。また、外鉢12内に給水した水を、保水部材の毛細管現象により底壁に有した透孔を介して内鉢にて育成されている植物に給水することができる。従って、植物が萎れたり、枯れたりしてしまう不都合を、長期間効果的に防止することができるようになるものである。
また、請求項3の考案によれば、二重植木鉢用外鉢は、二重植木鉢を構成するための内鉢が挿脱自在に挿入される開口を上面に有し、底壁上面の周縁部、若しくは、底壁上方の側壁内面に複数突設され、内鉢を支持するための支持部と、側壁の下部であって、底壁より上方の位置に形成された排水口と、底壁上に構成され、毛細管現象による保水と給水機能を奏する弾性を有した保水部材を設けるための保水部材収納部とを備えたので、例えば、未使用の外鉢の保水部材収納部内に水を含ませた保水部材を入れて、その上に植物が育成されている内鉢を挿入するだけで、保水部材を支持部まで圧縮させることができる。これにより、保水部材を内鉢の底壁下面に圧接させることができるので、外鉢内に給水した水を、保水部材の毛細管現象により底壁に有した透孔を介して内鉢にて育成されている植物に給水することができる。また、二重植木鉢で育成されている植物への水やり期間が延長されてしまった場合でも、水を保水部材に保水しておけるので、植物が萎れたり枯れたりしてしまう不都合を長期間防止することができる。従って、従来のように、外鉢に受け皿を嵌合させる多大な手間も掛からず、また、内鉢を綺麗に洗わなくても大まかに汚れを落とすだけで、植物が育成された綺麗な外観の二重植木鉢を市場に出荷することができるようになるものである。
また、外鉢には保水部材収納部を設けているので、外鉢内に挿入した内鉢を支持部に当接させた状態で、当該内鉢の底壁と外鉢の底壁との間に保水部材を収納することができる。これにより、保水部材に確実に保水させることができ、内鉢内で育成されている植物に、保水部材から水を吸い上げさせることが可能となるので、植物が萎れたり枯れたりしてしまう不都合を長期間防止することができるようになるものである。
特に、内鉢に例えば廉価なポリポット等を使用した場合でも、外観の綺麗な外鉢に挿入することにより、植木鉢の外観を綺麗に見せることができる。これにより、ポリポットで育成した植物を当該ポリポットから出さずにそのまま使用することができるので、ポリポットから出して一般の植木鉢に植え換える手間を省くことができ、然も、植え換える際根崩れして植物が萎れたり枯れたりしてしまう不都合を確実に防止することが可能となる。従って、二重植木鉢の利便性を極めて向上させることができるようになるものである。
本考案は、植物が萎れたり枯れたりしてしまうのを防止し、且つ、植木鉢の外面汚れを迅速に処理することを最も主要な特徴とする。植物が萎れたり枯れたりしてしまうのを防止し、且つ、植木鉢の外面汚れを迅速に処理するという目的を、出荷前に内鉢を外鉢内に入れて二重植木鉢にすることで実現した。
次に、図面に基づき本考案の実施の形態を詳述する。図1は本考案の一実施例を示す二重植木鉢10の正面図、図2は同図1の二重植木鉢10の縦断側面図、図3は同図1の二重植木鉢10の平面図、図4は本考案の二重植木鉢10を構成する外鉢12の正面図、図5は同図4の二重植木鉢10を構成する外鉢12の下面図、図6は同図4の二重植木鉢10を構成する外鉢12の平面図、図7は同図4の二重植木鉢10を構成する外鉢12の縦断側面図をそれぞれ示している。
本実施形態における二重植木鉢10は、図1、図2、図3に示すように、シクラメンや紫陽花或いは他の木や草花などの植物を育成するための内鉢32と、この内鉢32が挿入される外鉢12と、内鉢32と外鉢12との間に挿入される保水部材50とから構成されている。該内鉢32と外鉢12は何れも不透明な合成樹脂などにより成形されている。外鉢12は、図4、図5に示すように植木鉢として商品価値の高い綺麗な色や形状でできている。
外鉢12は、上面を開口して下部には外鉢底壁16を有し、周囲に外鉢側壁18を備えた有底円筒形に形成されると共に、この外鉢側壁18は、下方に行くに従って小径となるテーパー形状に形成されている。外鉢12には、上面の外鉢開口部14周囲に幅約13mmの鍔部12Aが一体に成形されている。即ち、外鉢12は、外鉢開口部14周囲(鍔部12Aを除く)の外径約155mm、外鉢底壁16部分の外径約125mm、高さ約156mmに形成されると共に、この外鉢底壁16には従来の一般的な植木鉢のように、外鉢12の内外を連通する貫通孔を有していない。
また、外鉢側壁18には幅約27mm、高さ約35mmの排水口24が形成されており、この排水口24は外鉢12(外鉢側壁18)の内外を貫通している。この排水口24の下縁は、後述する支持部20の上縁に位置して、そこから上方(外鉢開口部14方向)に形成されている。この場合、外鉢12内に入れた水が、排水口24の下縁よりも多い場合には、この排水口24から外鉢12の外部へ溢れ出るように構成されている。この排水口24により、内鉢32内で育成されている植物の根が水に浸されたままとなって腐らないように構成されている。
詳しくは、排水口24は、外鉢側壁18の下部で、支持部20の上縁から上方へ形成され、この排水口24によって外鉢12内の水を外部に排水できるように構成されている。即ち、排水口24の下縁は、支持部20の上端と同一の高さ、若しくは、その付近に位置し、外鉢12内の下部に水が溜められる構造になっている。即ち、外鉢12は、排水口24より下に水が溜められるようになっている。尚、排水口24の上縁は湾曲形状に形成されている。
また、外鉢12には図6、図7に示すように、外鉢底壁16に複数の支持部20が外鉢開口部14方向に突設(実施例では、外鉢12の円周方向に略等間隔で支持部20を3箇所突設)されている。この支持部20の下部は外鉢底壁16と一体に成形されると共に、一側は外鉢側壁18の内面と一体に成形されている。該支持部20は、高さ約17mm、厚さ約1.7mmに形成されると共に、外鉢側壁18から中心方向に向かって約16mm延在している。そして、各支持部20を除いた外鉢12の底部に、前記保水部材50が収納される保水部材収納部22が設けられている。
該保水部材50は、弾性を有した例えばスポンジ(ウレタンフォーム)にて構成されており、縦横約80mmの方形で厚さ約20mmに形成されると共に、吸水機能を有し、所定量の水を保水できるように構成されている。該保水部材50は、前記保水部材収納部22に収納可能な大きさに形成されると共に、前記支持部20の高さ(17mm)よりも厚い厚さにて構成されている。即ち、保水部材50の上面は、支持部20の上端と同一の高さ、若しくは、それ以上の高さにて構成され、内鉢底壁36で支持部20の上端まで圧縮されるように構成されている。
そして、保水部材50は、当該保水部材50が外鉢12の保水部材収納部22に収納され、外鉢12内に内鉢32が挿入された状態で、厚さが所定寸法弾性収縮して、内鉢底壁36に圧接できるように構成されている。該保水部材50は、培養土が入れられ、植物が育成されている内鉢32により容易に弾性収縮すると共に、内鉢底壁36を所定の圧力で押圧する弾性を有している。即ち、保水部材50は、上面が内鉢底壁36の下面に圧接し、外鉢12の排水口24より下に溜められた水を吸い上げて、毛細管現象で内鉢底壁36まで上昇させ、内鉢32内の培養土(図示せず)、及び、植物の根に給水できるようになっている。
一方、前記内鉢32は、図8に示すように上面を開口して下部に内鉢底壁36を有し、周囲に内鉢側壁38を備えた有底円筒形に形成されると共に、この内鉢側壁38は、下方に行くに従って小径となるテーパー形状に形成されている。内鉢32は、当該内鉢32が外鉢12内に挿入され、内鉢側壁38が外鉢12内の支持部20上縁に当接した状態で、内鉢32の上縁は外鉢12の上縁と略面一、若しくは、外鉢12の上縁よりも所定距離下方に位置する寸法にて構成されている。これにより、内鉢32が外鉢12内に挿入された二重植木鉢10状態で、外部から内鉢32が視認できず、二重植木鉢10の外観を綺麗に見せることができるように構成している。
即ち、内鉢32の上面内鉢開口部34周囲には鍔部は形成されず、内鉢底壁36には内鉢32の内外を貫通する複数の透孔40が形成されている。また、内鉢32は、前述した如き外鉢12内に挿入して使用するため、外観は消費者に視認されない。このため、内鉢32は、商品価値が低く綺麗な色や形状でなくても良く、外鉢12に対して大幅に廉価なものとされている。
そして、透孔40は、図9に示すように、内鉢底壁36中心近傍から放射状に形成されると共に、円周方向に略等間隔で10箇所形成されている。この透孔40は、内鉢底壁36の中心から放射方向外側に約15mm離間し、その位置から内鉢側壁38まで延在し、更にそこから内鉢側壁38を内鉢開口部34方向に約12mm延在した位置まで形成されている。
また、透孔40は、内鉢底壁36中心側を幅約4mm、内鉢側壁38方向に行くに従って拡開し、内鉢開口部34方向に約12mm延在した箇所で幅約7mmの形状に形成されている。尚、透孔40は、内鉢底壁36中心側を幅約4mm、内鉢開口部34方向を幅約7mmの形状に形成しているが、透孔40の形状はこれに限られず、内鉢底壁36及び内鉢側壁38の内鉢底壁36近傍に角穴、丸孔、楕円孔、多角形孔、或いは、それらを混合した透孔を形成しても差し支えない。
次に、シクラメンと、紫陽花の育成を例に、本考案に係る二重植木鉢10の使い方について説明する。まず内鉢32内に培養土を適量収容して、シクラメン或いは紫陽花などの植物が植え付けられたら、温室、或いは、露地などに所定の間隔で多数設置し、如雨露などで水やりをして育成が行われる。この場合、植物を育生する過程で、温室、或いは、露地などに所定の間隔で多数設置した内鉢32は、どうしても水やりによる水の跳ねや、雨などが跳ねることによって土や埃などで汚れが発生してしまう。
そこで本考案では、内鉢32にて育成した植物を出荷する際、汚れた内鉢32の、外面の汚れを簡単に落とし、予め水を含ませた保水部材50を外鉢12内に入れ、外鉢12の外鉢開口部14から更に給水を行う。このときの水量は、外鉢底壁16から排水口24下縁の略中間まで給水する。次に、外面の汚れを簡単に落とした内鉢32を保水部材50が入れられた外鉢12内に挿入する(図10)。このとき、内鉢32は、外鉢12内に挿入してしまうので、水で洗わなくても良く、また、多少汚れていても、差し支えない。
このとき、保水部材50は、培養土が入れられ、植物が育成されている内鉢32の重量によって弾性収縮し、この収縮によって保水部材50は内鉢底壁36を所定の圧力で下方から押圧する。保水部材50が内鉢底壁36を所定の圧力で押圧すると、保水部材50は、内鉢底壁36に形成した複数の透孔40を介して、内鉢32内に入れられた培養土、或いは、植物の根に接触する。
これによって、外鉢12内に入れられた水(排水口24より下方の水)は、保水部材50の毛細管現象により内鉢底壁36まで上昇して、内鉢32内の培養土へ給水されると共に、内鉢32内に植えられた植物に供給される。即ち、植物に長期間水やりを行わなくても、萎れたり、枯れるなどと言った不都合もなく植物を栽培することが可能となる。
また、保水部材50は、外鉢12内に入れる以前に、予め水を含ませているので、保水部材50は確実に毛細管現象で外鉢12内の水を吸い上げることができる。これにより、植物が育成された植木鉢を出荷する際、その準備に多大な手間が掛かってしまうなどの不都合を大幅に軽減することができると共に、植物が枯れることなく長期間育成できるようになる。従って、市場に出荷した植物が萎れたり、枯れたりすることなく消費者に届けることが可能となる。尚、消費者が二重植木鉢10で育成されている植物を購入し、室内で利用する場合には外鉢12の下に受け皿を置き、水やりで排水口24より溢れ出た水を、受け皿で受ければ、室内が水浸しになることがない。
このように、外鉢12は、外鉢底壁16より上方の位置に形成された排水口24を有すると共に、内鉢32は、内鉢底壁36に透孔40を有し、外鉢12上面の外鉢開口部14より挿入されて透孔40が位置する内鉢底壁36が保水部材50に当接し、その状態で、当該内鉢底壁36は外鉢底壁16より所定寸法上方に支持されるので、例えば、未使用の外鉢12を用意し、内鉢32が保水部材50に当接、若しくは、保水部材50を5〜10%圧縮した時点でそれ以上落下しないような形状に外鉢12と内鉢32の形状を構成すれば、保水した保水部材50を外鉢12内に収納してその上に植物が育成された内鉢32を挿入することにより、二重植木鉢10で育成される植物への水やり期間を大幅に延長することができ、且つ、掃除をしなくても外観の綺麗な二重植木鉢10を構成することができる。従って、多大な手間も掛からず、掃除をしなくても綺麗な外観の、二重植木鉢10のままで消費者に提供することができる。
また、外鉢12は、外鉢底壁16上面の周縁部、若しくは、外鉢底壁16上方の外鉢側壁18内面に複数突設された支持部20を有し、保水部材50は弾性を有し、その上面は支持部20の上端と同一の高さ、若しくは、それ以上の高さとされ、且つ、排水口24の下縁は、支持部20の上端と同一の高さ、若しくは、その付近に位置するので、外鉢12内に挿入した内鉢底壁36が支持部20の上縁に当接した際、内鉢底壁36に保水部材50の弾性力で圧接させることができる。これにより、保水部材50を外鉢底壁16面に圧接させることができる。従って、保水部材50の毛細管現象により、外鉢12内に給水した水を、内鉢底壁36に有した透孔40を介して内鉢32にて育成されている植物に給水することができる。従って、植物が萎れたり、枯れたりしてしまう不都合を長期間効果的に防止することができる。
次に、本考案の他の実施例の二重植木鉢用外鉢12の説明を行う。該二重植木鉢用外鉢12は、前述の実施形態の外鉢12と略同じ構成を有している。以下、異なる部分について説明する。尚、前述の実施の形態と同じ部分は説明を省略する。即ち、二重植木鉢用外鉢12は、実施例1の外鉢12と同様なものが用いられると共に、例えば一般に市販されている植木鉢、好適には、例えば廉価なポリポット或いは外観が綺麗でなく、そのままでは綺麗な植木鉢として販売し難い素焼きの植木鉢などが内鉢32(実施例1同様の内鉢32)として用いられる。尚、廉価なポリポット或いは外観が綺麗でなく、そのままでは綺麗な植木鉢として販売し難い素焼きの植木鉢を以降内鉢32と称す。
このような、二重植木鉢用外鉢12の保水部材収納部22内に、水を含ませた保水部材50を入れ、その上に植物が育成されている内鉢32を挿入すれば、内鉢32で保水部材50を支持部20まで圧縮させることができる。これにより、保水部材50を所定の圧力で内鉢底壁36の下面に圧接し、密着させることができるので、保水部材50から毛細管現象により内鉢底壁36に有した透孔40を介して内鉢32にて育成されている植物に給水することができる。
また、保水部材収納部22内に、水を含ませた保水部材50を入れているので、二重植木鉢10で育成されている植物への水やり期間が延長されてしまった場合でも、植物が萎れたり枯れたりしてしまう不都合を長期間防止することができる。従って、従来のように、外鉢12に受け皿を嵌合させる多大な手間も掛からず、内鉢32(ポリポット或いは外観が綺麗でなく、そのままでは綺麗な植木鉢として販売し難い素焼きの植木鉢)の汚れを簡単に落とし、外鉢12内に挿入するだけで、綺麗な外観の二重植木鉢用外鉢12を市場に出荷することができる。
また、外鉢12には保水部材収納部22を設けているので、外鉢12内に挿入した内鉢32を支持部20に当接させた状態で、内鉢底壁36と外鉢底壁16との間に保水部材50を収納することができる。これにより、保水部材50に確実に保水させることができ、内鉢32内で育成されている植物に、保水部材50から水を吸い上げさせることができるので、植物が萎れたり枯れたりしてしまう不都合を長期間防止することができる。
特に、内鉢32に例えば廉価なポリポット或いは外観が綺麗でなく、そのままでは綺麗な植木鉢として販売し難い素焼きの植木鉢等を使用した場合でも、外観の綺麗な外鉢12に挿入することにより、二重植木鉢用外鉢12の外観を綺麗に見せることができる。これにより、内鉢32で育成した植物を当該内鉢32から出さずにそのまま使用することができるので、内鉢32から出して一般の植木鉢に植え換える手間を省くことができ、然も、植え換える際根崩れして植物が萎れたり枯れたりしてしまうなどの不都合を確実に防止することが可能となる。
尚、実施例では外鉢12の外鉢底壁16に支持部20を3箇所突設したが、支持部20は3箇所に限られるものではなく、内鉢底壁36を外鉢12に設けた排水口24の下縁に定置させることができ、且つ、保水部材収納部22内に保水部材50を収納することができれば、支持部20は1、2箇所、或いは、3箇所以上設けても差し支えない。
また、内鉢32を外鉢12内に挿入したとき、内鉢底壁36が略排水口24の下縁に位置するような堅さ、及び、厚さの保水部材50を設ければ、支持部20を設けなくても差し支えない。また、内鉢32の内鉢底壁36を外鉢12に設けた排水口24の下縁以下に移動しないように、外鉢12の内径と内鉢32の外径の大きさを調整して、内鉢底壁36が外鉢12に設けた排水口24の下縁に定置させることができれば、支持部20は設けなくても差し支えない。また、支持部20を外鉢底壁16よりも所定距離離間した外鉢開口部14側に設けても差し支えない。詳しくは、外鉢底壁16より支持部20を立設せず、外鉢底壁16側から所定寸法外鉢開口部14側に位置する外鉢側壁18から中心に向かって支持部20を延在させても差し支えない。勿論、支持部20の上縁は排水口24の下縁と略同じ高さとする。これにより、実施例同様の効果を得ることができる。
また、実施例では二重植木鉢10の形状や寸法などを記載したが、二重植木鉢10の要旨を逸脱しない範囲内で内鉢32、外鉢12及び保水部材50の形状や寸法を変更しても良いのは言うまでもない。勿論本考案は、上記各実施例のみに限定されるものではなく、この考案の趣旨を逸脱しない範囲で他の様々な変更を行っても本考案は有効である。
本考案の一実施例を示す二重植木鉢の正面図である(実施例1)。 同図1の二重植木鉢の縦断側面図(内鉢は側面図)である。 同図1の二重植木鉢の平面図である。 本考案の二重植木鉢を構成する外鉢の正面図である。 同図4の二重植木鉢を構成する外鉢の下面図である。 同図4の二重植木鉢を構成する外鉢の平面図である。 同図4の二重植木鉢を構成する外鉢の縦断側面図である。 本考案の二重植木鉢を構成する内鉢の正面図である。 同図8の二重植木鉢を構成する内鉢の平面図である。 本考案の一実施例を示す二重植木鉢の組み立て分解図である。
符号の説明
10 二重植木鉢
12 外鉢(二重植木鉢用外鉢)
12A 縁部
14 外鉢開口部
16 外鉢底壁
18 外鉢側壁
20 支持部
22 保水部材収納部
24 排水口
32 内鉢
34 内鉢開口部
36 内鉢底壁
38 内鉢側壁
40 透孔
50 保水部材

Claims (3)

  1. 上面が開口した外鉢と、該外鉢の上面開口より当該外鉢内に挿脱自在に挿入される内鉢と、前記外鉢の底壁上に設けられ、毛細管現象による保水と給水機能を奏する保水部材とを備え、
    前記外鉢は、側壁の下部であって、前記底壁より上方の位置に形成された排水口を有すると共に、
    前記内鉢は底壁に透孔を有し、前記外鉢の上面開口より挿入されて前記透孔が位置する前記内鉢の底壁が前記保水部材に当接し、その状態で、当該内鉢の底壁は前記外鉢の底壁より上方に支持されることを特徴とする二重植木鉢。
  2. 前記外鉢は、前記底壁上面の周縁部、若しくは、底壁上方の前記側壁内面に複数突設された支持部を有し、
    前記保水部材は弾性を有し、その上面は前記支持部の上端と同一の高さ、若しくは、それ以上の高さとされ、且つ、前記排水口の下縁は、前記支持部の上端と同一の高さ、若しくは、その付近に位置することを特徴とする請求項1に記載の二重植木鉢。
  3. 二重植木鉢を構成するための内鉢が挿脱自在に挿入される開口を上面に有し、
    底壁上面の周縁部、若しくは、底壁上方の側壁内面に複数突設され、前記内鉢を支持するための支持部と、
    前記側壁の下部であって、前記底壁より上方の位置に形成された排水口と、
    前記底壁上に構成され、毛細管現象による保水と給水機能を奏する弾性を有した保水部材を設けるための保水部材収納部とを備えたことを特徴とする二重植木鉢用外鉢。
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