JP3143652B2 - 雨水等の一時貯溜槽 - Google Patents

雨水等の一時貯溜槽

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JP3143652B2 JP03321339A JP32133991A JP3143652B2 JP 3143652 B2 JP3143652 B2 JP 3143652B2 JP 03321339 A JP03321339 A JP 03321339A JP 32133991 A JP32133991 A JP 32133991A JP 3143652 B2 JP3143652 B2 JP 3143652B2
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
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  • Sewage (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、地盤,路肩,よう
壁,低地などに一時的に降った大雨等の水による被害を
防止するための雨水等の一時貯溜槽に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、道路などを建設する場合には、図
13に示すように、下部地盤18の上に盛土して盛土地
盤20を形成し、その上面にアスファルト21などを敷
設することによって行っている。そして、この場合、盛
土地盤20の傾斜面27の内側に傾斜面27とほぼ平行
に不透水シート28を入れて、傾斜面27から浸入する
雨水等が、盛土地盤20内に深く浸入しないようにして
いる。そして又、盛土地盤20内や不透水シート28の
表面を通過してきた雨水等は、盛土地盤20の下方側面
に設けられた排水溝29へ集められて、下水や川などに
流される。又、盛土による下部地盤18の圧密沈下や滑
りを防止するために、例えば、図14に示すように、下
部地盤18上に軽量で耐圧性のある発泡合成樹脂体19
を積層し、その上方に必要に応じて表面部材30を被せ
て積層した発泡合成樹脂体19の分離等を防止した後、
盛土して盛土地盤20を形成し、舗装して道路を敷設し
たりしている。又、歩道や道路などにはその表面に降っ
た雨水を処理するために、表面に傾斜を形成し、その傾
斜下方に集水溝や排水口を設けて、雨水等が溜ることな
く排水がスムーズに行え、通行の妨げにならないように
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図13
のように不透水シート28を用いた場合には、盛土地盤
20の上面から浸入してきた雨水等は不透水シート28
の裏面側の盛土地盤20内に浸入して、水溜り31を形
成し、これが急激に破裂して傾斜面27が崩れてAに示
すように盛土地盤20が崩壊するという問題点がある。
又、発泡合成樹脂成形体19を使用した場合、図14の
例では、道路上に降った雨等は、路肩の方へ流れ出てそ
のまま盛土地盤20内に浸入して落下してゆくが、表面
部材30に沿って流下するため、Aに示すように、盛土
地盤20に破損が生じたり、水の通水路空間が形成され
たものが潰れて盛土地盤20の表面に凹部が生じたりす
る問題点がある。
【0004】又、集水溝や排水口によって処理する場合
でも、夕立ちのように一時的に大雨が降ったような場合
には、それらの処理能力を越えて、歩道や道路の表面に
雨水が溢れ出て、車や人の通行の妨げになることが生じ
ている。これは、集水溝や排水口などは平均又は平均よ
りやや多目の雨を想定してできるだけ経済的に、しかも
スペースを有効に活用できることを考慮して設計されて
いることに起因するものであるので、このような設計思
想等を一時的なものの処理のために大巾に変更して、経
済性,スペースの有効利用等を犠牲にすることは困難な
ために不便を強いられているという問題点がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は上記事情に鑑
みてなされたものであって、その手段とするところは、
上方が開口した箱である貯溜槽と、該貯溜槽の上方開口
部を塞ぐ通水蓋板からなる一時貯溜槽であって、 前記
貯溜槽は、その内部は仕切枠によって複数の室が形成さ
れると共に、前記仕切枠には溜った雨水等が隣の室へ流
入できる通過口が形成され、更にこの室の底面又は下方
側面には雨水等を少しずつ通過させる小透孔が設けら
れ、前記貯溜槽の上方側面には一杯になった雨水を流出
するための溢水口が設けられ、この溢水口から流出され
る雨水等が流出し易いように貯溜槽の側面に流出溝が形
成されると共にその底面の裏側にこの流出した雨水等が
通過し易いように通水溝を成形したところにあり、又、
前記貯溜槽が発泡合成樹脂成形体からなるところにあ
る。
【0006】
【作用】上記手段による一時貯溜槽を地盤に埋めて使用
すれば、通水蓋板を通過して貯溜槽の室に雨水等が浸入
し、仕切枠に形成した通過口によって、複数の室に雨水
等がそれぞれ入り込んで貯溜し、各室が満水になると、
溢水口から外へ排出される。一時貯溜槽を横方向に密着
して並べている時は、流出溝に沿って流出する、更に一
時貯溜槽を縦方向に密着して積層している管には、この
溢水口から通水溝を通って地盤や下方の一時貯溜槽内に
流出する。従って、通常の雨のような場合は当然のこ
と、夕立のように一時的に大雨が降った場合であって
も、地盤内等を通じて上方から浸入する雨水等を一時的
に貯溜するので、盛土地盤が自然に吸収する雨水等の限
度以上の量や、又、集水溝や排水口の処理能力を越える
以上の量の雨水等が排出されなく、前記した諸問題の解
決が図られる。
【0007】
【実施例】この発明の一時貯溜槽の2つの実施例につい
て以下図に基づいて説明する。
【0008】一時貯溜槽1は、図7乃至図9に示す第1
実施例のもの、図10乃至図12に示す第2実施例のも
のがあるが、まず、第1実施例について説明する。第1
実施例の一時貯溜槽1は、発泡合成樹脂成形体からなる
貯溜槽2と通水蓋板3からなる。貯溜槽2は上方が開口
し、中央に仕切枠4を2つ形成した矩形の箱で、その内
部に雨水等を貯えることができる。仕切枠4で区分けさ
れた3つの室5の底面6には、それぞれ雨水等を少しず
つ通過させる小透孔7が設けられている。この小透孔7
は貯溜槽2の下方側面に設けてもよい。又、仕切枠4の
上部及び貯溜槽2の上方側面には、各室5へ浸入した雨
水等が一杯になった時に隣の室5へ流入できるようにす
るための通過口8及び貯溜槽2外へ流出するための溝水
口9が設けられている。そして、この溝水口9から流出
される雨水等が流出し易いように流出溝10が貯溜槽2
の側面に形成されていると共にその底面6の裏側にはこ
の流出した雨水等が通過し易いように通水溝を形成する
ための台座11が設けられている。又、貯溜槽2の上面
の周囲には、通水蓋板3を嵌着するための嵌着溝12が
通水蓋板3の裏面の周囲に形成した嵌着突起13に対応
して形成されている。
【0009】通水蓋板3は、貯溜槽2の上方開口部を塞
ぎ、その上面に荷重が掛っても耐え得、且つ、通水機能
を有する構造のものである。この実施例では、通水蓋板
3の表面の縦方向に複数の縦溝14を深さが2/3程度
で形成し、通水蓋板3の裏面の横方向に複数の横溝15
を深さが2/3程度で形成することによって、その2つ
の縦溝14と横溝15の交差点において表面から裏面へ
貫通する通水孔16が形成されたものである。
【0010】この実施例における貯溜槽2及び通水蓋板
3の材質としては、発泡合成樹脂成形体のように軽く、
ある程度の弾性力があり、しかも上方からの荷重に強い
ものが有効であるが、コンクリート体、合成樹脂体、防
錆金属板、木板などの材質であってもよい。又、貯溜槽
2に仕切枠4によって複数の室5を形成したが、この室
5の数はとくに限定されるものではない。この仕切枠4
の存在によって通水蓋板3にかかる荷重を貯溜槽2の周
側上面以外でも支えることができ、より大きな荷重に耐
えることができるが、コンクリート体などのように丈夫
な材質を使用した際には特に必要ではない。更に又、通
水蓋板3の通水孔16の形成は、図7,図8等に示され
るものの他に、単に細孔を多数設けたもの、あるいは、
上方を大きく下方を小さくした断面が逆円錐台形状の細
孔を多数設けたものなど種々の形状のものも含まれる。
逆円錐台形状のものの場合には、盛土地盤との滑りが少
なく、且つ、雨水等を通水し易くなる。
【0011】第2実施例の貯溜槽2は、図10乃至図1
2に示されるが、前記第1実施例と異なるところは、通
水蓋板3に透水コンクリート等の硬質材料を使用した点
と、貯溜槽2の仕切枠4にスリット17を設けて各室5
への雨水等の貯溜を平均化し、且つ、小透孔7を1つ形
成した点である。この実施例の場合には、通水蓋板3に
硬質材料を使用したので、通水蓋板3の上面上をそのま
ま歩道等としても使用できる。
【0012】以上のような一時貯溜槽1を使用した場合
の雨水等の時間差排水の例について説明する。
【0013】図1は、下部地盤18の上方に盛土して形
成した盛土地盤20の傾斜面27の内側に一時貯溜槽1
を階段状に積み重ね、上方にアスファルト21によって
道路を敷設した使用例を示すものである。この場合、一
時貯溜槽1は、底面6に形成した小透孔7が下方の一時
貯溜槽1の通水蓋板3の上方に位置するように階段状に
積み重ねる。このような構成をとることにより、アスフ
ァルト21の上方に降った雨水や盛土地盤20の傾斜面
27に降った雨水がアスファルト21の両側方の路肩か
ら盛土地盤20内に浸入してゆくと、一時貯溜槽1の通
水蓋板3に達して更に室5の内部へと浸入し貯溜され
る。従って雨水等が盛土地盤20内を通過するのは通水
蓋板3に到達する迄のほぼ垂直方向の極めて短い距離だ
けであるので、盛土地盤20が雨水等によって崩れた
り、内部に水溜りを形成することが発生しなくなる。そ
して、各一時貯溜槽1の小透孔7からは少しずつ室5に
溜っている雨水等が漏れ出て、下方に位置する一時貯溜
槽1へと流出され、最下層の一時貯溜槽1からは必要に
応じて設けた排出管32によって排水溝29へと流出さ
れるが、下部地盤18に流出するようにしてもよい。こ
の最下層の一時貯溜槽1の排出管32からの流出量は極
めて少く、時間をかけてゆっくりと流出されるので排水
溝29が溢れることはない。又、一時貯溜槽1は、盛土
地盤20の側方の傾斜面27に沿って積層してあるの
で、アスファルト21の道路上を通行する車両などの荷
重がかからなく、中空状のものであっても十分に耐え得
る。
【0014】図2はよう壁22の盛土地盤20にこの発
明の一時貯溜槽を使用した場合の例である。この例は、
傾斜地盤23の下方によう壁22を立てて盛土して上方
に平地を形成するものであるが、この場合には発泡合成
樹脂成形体19を逆直角三角形状に積層し、図5に示す
ようにその積層体と傾斜地盤23の境界部分に一時貯溜
槽1を逆階段状に積層して、上方の一時貯溜槽1の小透
孔7が下方の通水蓋板3上に位置するように配置したも
のである。この使用例の場合には、上方の平地に降った
雨は、盛土地盤20内に浸入して発泡合成樹脂成形体1
9の最上面に沿って最上位置にある一時貯溜槽1の通水
蓋板3を通過して室5の内部に入る。したがって、最上
位置の一時貯溜槽1からのみしか雨水が侵入しないの
で、図5に示すように、下方の一時貯溜槽1へ流出する
小透孔7は上段のものほど大きく、すなわち、D1>D
2>D3となるように形成して、下方の一時貯溜槽1へ
の流出を早め、最下位置の一時貯溜槽1から排出管32
を通ってよう壁22外へ流出させるようにしたものであ
る。このように構成することにより、よう壁22によっ
て形成された盛土地盤20に降った雨水等は複数の一時
貯溜槽1に順次貯えられ、時間をかけて徐々に流出され
るので、平地の雨水の溜りや地盤崩れなどを防止できる
のである。勿論、複数積層する場合には、例えば、D
1,D1,D1,D2,D2,D2,D3等のように組
み合わせたり、透水量によっては同じものを積重ねて使
用することもできる。
【0015】図3は、路肩地盤24にこの発明の一時貯
溜槽を使用した場合の例である。この例は、図3の左側
の路肩地盤24内に図6乃至図8に示した一時貯溜槽1
を複数階段状に埋設してその通水蓋板3の上方に盛土し
て歩道とし、図3の右側の路肩地盤24内には図10乃
至図12に示した一時貯溜槽1を埋設してその通水蓋板
3をそのまま歩道とし、且つ傾斜面27に沿って階段状
に一時貯溜槽1を埋設したものである。左側の路肩地盤
24内の一時貯溜槽1は、アスファルト21上から流れ
出た水や歩道上に降った雨水を通水蓋板3を通じてすべ
て室5に導き、この室5に溜った雨水等を時間をかけて
小透孔7から下方の一時貯溜槽1へ導き、且つ下方の一
時貯溜槽1は傾斜面27から浸入する雨水等を通水蓋板
3を通じて室5に導き、最下層の一時貯溜層1から排出
管32を通じて非水溝29へ流出される。これによっ
て、路肩地盤24や傾斜面27が崩れることもない。
又、右側の路肩地盤24内の一時貯溜槽1は、図6に示
すように、排水溝25の上方に設置されているので、室
5の中に溜った水は小透孔7から少しずつ排出溝25内
に流出し、この排水溝25によって下水や川等に導か
れ、傾斜面27から浸入した雨水等は傾斜面27に沿っ
て埋設した一時貯溜槽1より前記と同様にして一時貯溜
して排出される。
【0016】図4は、ゴルフ場の低地盤26にこの発明
の一時貯溜槽を使用した場合の例である。図に示すよう
に、低地盤26内に一時貯溜槽1を一段又は複数段に積
層して埋設したものである。このように設置することに
より、雨水等が低地盤26上に一時的に大量に集まって
も、直ちに通水蓋板3から室5内に入って保溜され、少
しずつ小透孔7から時間をかけて流出されるために、低
地盤26に水が溜ることがなく、ブレーヤーの通行の妨
げにならない。
【0017】
【発明の効果】この発明の雨水等の一時貯溜槽は、前述
のように、地盤を通過する雨水等を通水蓋板を通じて、
貯溜槽内へ一時的に貯溜し、少しずつ小透孔から漏れ出
し排出してゆくので、地盤の中に水溜りを形成したり、
これが急激に破裂して地盤が崩れるのを防止できる。更
に、この一時貯溜槽を横方向に密着して並べた場合にお
いて、大量の雨水等が浸入した時でも、溢水口から排出
された雨水等は貯溜槽の側面に形成された流出溝を通っ
て下方の地盤へ排出される。更に又、一時貯溜槽を縦方
向に密着して積層した場合にも、この流出溝や小透孔か
ら排出された雨水等は、貯溜槽の底面の裏側に形成した
通水溝を通って地盤や下方の一時貯溜槽へ排出される。
このように、この一時貯溜槽は密着して横縦に積層した
場合でも雨水等の排水がスムー ズに行える。又、貯溜槽
を発泡合成樹脂成形体で形成した場合には、全体を軽く
することができ、しかも上方からの荷重に対する抵抗が
強いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の使用例の説明図。
【図2】この発明の他の使用例の説明図。
【図3】この発明の他の使用例の説明図。
【図4】この発明の他の使用例の説明図。
【図5】図2の一部拡大説明図。
【図6】図3の一部拡大説明図。
【図7】一時貯溜槽の第1実施例の貯溜槽と通水蓋板の
分離斜視図。
【図8】図7の貯溜槽に通水蓋板を被せた状態のA−A
線断面図。
【図9】図7の同B−B線断面図。
【図10】一時貯溜槽の第2使用例の貯溜槽と通水蓋板
の分離斜視図。
【図11】図10の一時貯溜槽に通水蓋板を被せた状態
のC−C線断面図。
【図12】図10の同D−D線断面図。
【図13】従来例の説明図。
【図14】従来例の説明図。
【符号の説明】
1 一時貯溜槽 2 貯溜槽 3 通水蓋板 _
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭60−151928(JP,U) 実開 平1−141861(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E03F 1/00 E03B 11/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方が開口した箱である貯溜槽と、該
    貯溜槽の上方開口部を塞ぐ通水蓋板からなる一時貯溜槽
    であって、前記貯溜槽は、その内部は仕切枠によって複
    数の室が形成されると共に、前記仕切枠には溜った雨水
    等が隣の室へ流入できる通過口が形成され、更にこの室
    の底面又は下方側面には雨水等を少しずつ通過させる小
    透孔が設けられ、前記貯溜槽の上方側面には一杯になっ
    た雨水を流出するための溢水口が設けられ、この溢水口
    から流出される雨水等が流出し易いように貯溜槽の側面
    に流出溝が形成されると共にその底面の裏側にこの流出
    した雨水等が通過し易いように通水溝を成形したことを
    特徴とする雨水等の一時貯溜槽。
  2. 【請求項2】 前記貯溜槽が発泡合成樹脂成形体からな
    ることを特徴とする請求項1に基づく雨水等の一時貯溜
    槽。
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JP7117263B2 (ja) * 2019-03-29 2022-08-12 公益財団法人鉄道総合技術研究所 のり面表層を構築する工法、雨水流下抑制工法、及び下流域への雨水の流出を抑制する工法

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